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ひのとさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 814
性別 女性

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341.  丹波哲郎の大霊界/死んだらどうなる
丹波哲郎のタチの悪い自慰映画。数あるつまらない邦画の中でも最低レベルの下衆映画。てゆうか映画じゃねえ。こんなもん丹波教でも設立してそのプロモーションビデオにでもしときゃいいんだよ、と思いました。こんなもんを製作して配給した大人たちに説教したいです。知らないで観てトラウマに震えた、小学生当時の純真な私に謝って欲しい。
1点(2004-02-03 22:40:46)
342.  日本製少年
無気力や空虚を否定しない空気が、何だかもう、絶望的に好きです。90年代半ばの日本の10代を包むどうしようもない虚無感と諦念、当てどもない内的及び外的彷徨を、これ以上的確に表現した映画は知らない。その非現実感とフェイク感、ナルシシズムも全て含めて。
9点(2004-02-03 13:38:29)
343.  モーヴァン
原作を読んだ後、映画化作品ではサマンサ・モートンがモーヴァンを演じると知り、見逃せないと思った。極端に瞬きの少ない、虚空を見つめるような目。彼女の眼差しはモーヴァンそのものだ。どんな馬鹿騒ぎの喧騒の中でも、モーヴァンは喧騒の外にいる。世界のどこにも属していない。ここではないどこか、世界の外に1人で立っているよう。生々しくありながら、どこか寒々しく乾いた空虚感。絶望とも失望ともちょっと違う。そう、強いて言うなら虚無。そんな虚無感を彼女は言葉少なに、しかし如実に語る。そして、行く道を自分自身で選択し、何かを探しに行く。地に足を付けつつも、どこか浮遊しているような、危うい境界線の上に生きている。それでも、歩いてゆく。「2歳の頃から自分のことは全て自分でやって来た」と言い切るサマンサ。こういう、特別美人でもスタイルが良い訳でもないのに強烈な存在感を放つ若手女優が日本にもいたらいいのに、と思う。ちなみに私、買う気はなかったのに、初回限定仕様のDVDのあまりのお洒落さに衝動買いしちゃった。
8点(2004-02-03 13:14:23)
344.  BROTHER
北野武の初のハリウッド資本の作品だというのに、映画館はガラガラだった。内容的には「武さん、色々な所に遠慮しちゃいましたね…」という感じだった。アートとエンターテイメント、日本とアメリカの狭間でのジレンマがあったのだろうと思う。結局は煮え切らない半端な印象を受けた。展開も過去の作品の焼き直しが多く、「えっ、デ・ジャ・ヴ?」と思うようなシーンも。あと、古典なヤクザ描写(切腹、指詰)はアメリカ人受けを狙ったと本人が言っていたけれど、やっぱりちょっと日本人からするとベタベタで安易過ぎる…。うーん、難しいですよねえ、多国籍映画って。
6点(2004-02-02 21:31:52)
345.  HANA-BI 《ネタバレ》 
ラストなんて始めから分かっていた。ラストの数カットの運びは予想すら出来た。それでも魅せてしまう。予定調和的に終始する緩慢な自殺の物語、その一瞬のあだ花の姿に見とれた。夜空を染める一瞬の苛烈と、その後の清廉。浄化。昇華。
10点(2004-02-02 21:14:07)(良:3票)
346.  ア・フュー・グッドメン
見応えのある法廷劇。字の如く四面楚歌・孤立無援の背水の陣。肥大化し、巨大な力を蓄えたセクト主義に挑む“ア・フュー・グッドメン”。現実にああいうことは罷り通っている。世の中には嫌なことが溢れている。そして悔しいことに、その嫌なことをする人たちは、それを潰せるだけの権力を持っている。そういう世の中だからこそ、色々な人に観て欲しいと思う。この作品、一旦社会に出た人間には、絶対に考えるものがあるから。
6点(2004-01-31 16:48:07)
347.  デーヴ
舞台が舞台だけに、アメリカ的プロパガンダ要素があったら嫌だな~と思うけれど、なかなかどうして普遍的なヒューマンドラマで、安心して観ることの出来る良く出来た作品です。あと、シガニー・ウィーバーが「カブトガニ」型だということに気付きました。「カブトガニ」ってのは、えりあしを短くするとその内段々真ん中だけ妙に伸びて来ることです。小学生時代にクラスメートの後ろ姿を見ながら心の中で勝手に命名したんですけど、うちの弟もそうです。
7点(2004-01-31 13:29:11)
348.  スモール・ソルジャーズ
色んな意味でやばい作品じゃないですかね。やってることがシャレになるかならないかのギリギリのラインで、別の意味でハラハラする作品だった。「ちょっと待てよ、監督は限度がどこか分かってんのか?境界線を越えそうだぞ、やばいぞ」という緊張感。全く無茶こきます。こんな映画に真面目にハラハラしてしまった。ストーリーとは別の所で。全く卑怯な手で来ましたね。
6点(2004-01-31 13:01:06)
349.  永遠に美しく・・・
なぜにブルース・ウィリスやイザベラ・ロッセリーニが…?キャスト的に妙に浮いているのだけれど。それにしてもメリル・ストリープはともかくとして、ゴールディ・ホーンは本当に変な魔術が掛かっていそうだ。不老…。彼女は私の中ではイザベル・アジャーニと並ぶ不老女優。
5点(2004-01-31 12:47:46)
350.  ネバーエンディング・ストーリー
原作者は相当納得が行かなかったらしいけれど、原作を読んでいない私としては、これはこれで1つの作品として良く出来ていると思う。完全CG依存の現代ファンタジー映画事情に何だか淋しいものを感じている手作りファンタジー大好きっ子の私としては、手作りの美術セットによる世界観の構築と不気味可愛いクリーチャーたちの造形を見られるだけでも、充分にこの作品は素晴らしいと思います。
7点(2004-01-31 12:31:24)
351.  キリング・ゾーイ
「メッセージ性のない狂気」が洪水のように溢れて来る作品。嫌悪感とまでは行かないけれど、その世界観にハマれず、何となく拒否感を抱いてしまった。ただ、その全編バイオレンス臭漂う中でのジュリー・デルピーの存在感が印象的。一輪挿しの白い花みたい。ベッドシーンに関して「あれあれ?もっとやる気出そうよ」とも思ったけれど、その娼婦なのにスレてない感じが良かったのかも。こういう話にはあんな清涼剤的存在が必要だしね。
5点(2004-01-31 12:20:08)
352.  HERO(2002)
中国の色彩というのはともすればエグくなってしまう程に鮮美だが、どこか抑制が効いている。残酷なまでの鮮烈さを悠久の大地の砂の色で中和し、目に痛くないぎりぎりの色彩を放っている。とにかく美しい。凄い映像スケールだった。考えてみたら、日本人が石オノを持って獣を追いかけ回していた頃に、中国ではすでに幾つかの国が栄枯盛衰を繰り返していた訳だから、それはそれは恐ろしい国ですよ(笑)。そういう「悠久の精神性」を描かせたら中国に及ぶ国はどう考えたって存在しない。こういう奥行きのある映像もいっぱいいっぱいじゃなく、軽々と表現してしまう。この「英雄たち」の物語ですら歴史の一端、歴史の藻屑なのだ、と言い切ってしまう。そして「大局を見て己を捨てる」、そういう歴史の塵芥の姿に英雄を見る。それは東洋思想の極限の形で、西洋主導の現代的な英雄像に対する強烈なアンチテーゼだ。目立つこと名声を得ること歴史に名を残すことが英雄の条件ではない、そう私も常々思っているので、この作品のメッセージ性には素直に賛同したい。ストーリーに関しては、何度もの繰り返しがくどい、という見方が大半だけれど、私はこれで構わないと思う。きっと中国という国には、何度歴史を繰り返しても余りある程の時間とキャパシティーがあるのでしょう。
9点(2004-01-31 12:06:10)(良:1票)
353.  ブラック・レイン
大阪がまるで異国のよう。「こんなの日本じゃねえ」と思いつつ、不快で侮辱的な感じはそれ程はしない。毎度うんざりするふざけた日本描写満載の他のハリウッド映画と比較すると、かなりまともな方。タラはこの作品の日本描写にダメ出しをしていたらしいけれど、あいつにその資格があるのだろうか(笑)?そしてあの松田優作の迫真の演技。お、鬼のよう…。その鬼気迫る演技には敬意を表したい。役者魂ですわ。
6点(2004-01-29 20:54:48)
354.  カクテル
世間で酷評されているとも露知らず、昔TVで観て結構楽しめた。位置付けはアイドル映画でいいと思う。ストーリー云々よりもパフォーマンスを頑張っているトム・クルーズの姿が印象的で微笑ましかった。
5点(2004-01-29 20:29:47)
355.  アサシン(1993)
個人的にはブリジット・フォンダはこの作品の時が1番綺麗だったと思う。どうにもならない不良少女から凛とした大人の女性に成長して行く姿。その姿がかっこ良かった。実はオリジナルの「二キータ」は観ていない。そもそも当時はこの作品をリメイクと知らずに観た。おそらく味気も何もない焼き直しなのだろうけれど、普通に楽しめたのでこの点。
6点(2004-01-29 20:21:05)
356.  キャスパー
クリスティーナ・リッチが好きなので、彼女が出ているだけで私には充分です。この作品は無難で普通な作りなんだけれど、ほのぼのと可愛い。万人受けのするファミリー映画と言う感じなので、一家団欒で安心して観れます。
6点(2004-01-29 20:05:48)
357.  ジャッキー・ブラウン
タラちゃんはパム・グリアーを使いたくてしょうがなかったんだろうと思う。念願叶ってウッハウハな感じが滲み出ていて良い。その偏愛は好き。タラテイストは今作でも発揮されているし、センスも良い。ただちょっとそれまでの作品からするとトーンダウンした感はどうしても否めない。別に悪くはない。でも過去の作品があまりにも凄過ぎた為、高い税金がかかりました。相対的評価が厳しくなってしまう。タランティーノはもっと面白い映画が撮れるはずだ、と過度な期待を背負ってしまう因果な人。
7点(2004-01-29 19:55:39)
358.  六月の蛇
正常に機能しない歪曲した性愛とその果てを描いたものとしては「ピアニスト」以来の衝撃作だった(アプローチと方向性は全く異なるけれど)。あの土砂降りの雨の中の、男2人対女1人の肉体的接触のない性交。全てが終わり、果て、立ち尽くし、ファインダーを静かに見据えるあのりん子の壮絶な美しさ。長い間心にとぐろを巻いて居座っていた大きな蛇が、六月の雨の中に解放されて行く。凄い。映画の序盤とは全く別人の顔を見せる彼女。黒沢あすかって、こんなに美しい女優だったんだ…。掛け値なしに素晴らしい女優だと思う。この密度の高い作品を見事に撮り上げた監督の手腕にも脱帽する。監督は当初、この作品は女性に評判が悪いかも…と思っていたそうだけれど、そんなことはない。逆に私はこれを、究極のフェミニズム映画だと断言出来る。真性のフェミニストでないとこんな作品は撮れない。久しぶりに文句なく素晴らしい邦画に出会えた。嬉しい。
10点(2004-01-29 17:45:07)(良:1票)
359.  マイ・ルーム
ディカプリオの存在が邪魔して、どうしてもこの作品をアイドル映画以上に観られない。激しい感動があったら別だったのかも知れないけれど、ストーリー自体があまりにも淡々としていて印象薄の為、個人的にはやっぱりディカプリオの映画だな…という位置付けになってしまった。
5点(2004-01-28 22:27:43)
360.  ザ・リング
細部を除くと粗筋は驚くほどオリジナルに忠実だったけれど、雰囲気は別物だった。映像がとても美しく、その丁寧な作りには好感を持てた。オリジナルとどちらが良いかというのはあまり考えなかった。どちらもどちらの姿勢があるので。でも最近、こんな風にアジア映画のリメイク権を公開直後もしくは公開前から節操もなく買い漁るハリウッドの姿勢というのはどうなんですか?「お前らはアイデアを出せばいい、ハリウッドが上手く作り直して世界配給してやるから」というものが見えてしまう。良い映画と思ったらそれをそのまま見ればいい。外国映画に興味がなく、字幕が嫌い、その姿勢は完全にアメリカ人の傲慢です。ぼんやりそう思いながら観ていました。
6点(2004-01-28 22:18:05)
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