341. 化身(1986)
原作・映画とも大ヒット。「化身」に対する社会の瞬間的ボルテージは相当なものだった。その割に、レビューが少ないのは、年月を経た今、顧みられなくなったということか。どの登場人物にもうまく感情移入ができないのが難点。しかし、本作の魅力は、なんといっても黒木瞳の思い切りのよい演技につきる。今を思えばバブル全盛期であった。 [映画館(邦画)] 6点(2008-04-29 07:49:12) |
342. チャーリーズ・エンジェル フルスロットル
サービス精神旺盛でいろいろてんこ盛りの作品。音楽がよいね。激しいアクションあり、楽しいパロディありでなかなか見せてくれる。しかし、総合的には心萎える部分が多かったかな。 [地上波(字幕)] 5点(2008-04-27 19:54:50) |
343. サンダーバード(2004)
劇場へ足を運ぼうかと思ったが、自制心が働き、とうとうテレビでの鑑賞となった。本作は、人形劇のサンダーバードを懐かしむ世代が子供たちを連れて見に行くことを期待したのだろうか? 鑑賞した親も子供もがっかりしたのではないだろうか。格闘シーンなんぞ、本作では無意味でしょう。とてつもない災害に対し、メンバーが技術・英知・勇気でもって、胸のすくような活躍を見せてほしかった。テレビの人形劇は子供に夢を与えてくれる傑作だったとつくづく思う。 [地上波(吹替)] 4点(2008-04-26 11:33:32) |
344. GODZILLA ゴジラ(1998)
《ネタバレ》 アメリカの映画館で公開初日(金曜日)1回目の上映を鑑賞。ガラガラでした。公開週全米ナンバーワンヒットの実体はこんなもんです。アメリカの新聞評では、「ゴジラが二回しか火を噴かない」と手厳しい論調だった。予告編が期待感を抱かせる素晴らしいものだったのに、本編はちょいとできの悪い怪獣パニック映画にしかすぎなかったと思う。それなりに楽しんで見たのだが、トカゲのようなゴジラに面食らったし、ミサイル打ち込まれたくらいでお陀仏とは。そこから不死身の大暴れをするのがゴジラってもんでしょうが。続編ありきの終わり方だったが、その後の企画はぽしゃったのだろうな。当時、トイザらスで山積みになっていたゴジラ人形は無事にさばけたのだろうか? 2008年6月15日追記;ひょんなことからドイツ語吹き替え版を鑑賞。「ゴズィーラ」の発音は英語とだいたい同じ。ドイツ語を話すジャン・レノが違和感ありまくりだった。でも、日本語吹き替えだって、ネイティブに言わせると、奇妙奇天烈に聞こえるだろうな。言葉はよくわからずとも、映像の力で十分に楽しく見てしまった。忘れているシーンが多かったぞ。 [映画館(字幕なし「原語」)] 6点(2008-04-26 11:21:25) |
345. 千と千尋の神隠し
宮崎駿作品は、人の注意を聞いておればそんな面倒なことは起こらないのに、ということではじまる話が多いと思います。本作は、冒頭で、お父さん、お母さんが娘の忠告を聞かずに暴走します。ここであらあらという気持ちになって、理解不能の珍妙ワールドについていけず、感動し損ねました。両親の声を当てているのは、「新・科捜研の女」のお二人。沢口靖子ファンなのでうれしくもありますが、ついに母親役か、と複雑な心境です。宮崎監督に対しては、アカデミー賞授賞式に欠席されたのが残念でした。ぜひとも式に出席していただいて、壇上からメッセージをしっかりと発信して欲しかったと思いました。 [DVD(邦画)] 1点(2008-04-20 16:05:00) |
346. 恋愛小説家
《ネタバレ》 すばらしい恋愛映画。ジャック・ニコルソンの顔が怖いにも関わらずである。阿部寛主演のテレビドラマ「結婚できない男」を思い浮かべながら見てしまった。「as good as it gets」は映画公開当時、アメリカではたいへんな流行語になった。日本語訳が長年謎なのだが、ネイティブスピーカーに意味を聞き、私の理解したところでは、「分相応」、または「身の丈にあった」、「これがせいぜい」という訳が近いように思う。邦題はあまりよろしくない。当時ヒットのホラー映画「スクリーム」出演組がちょいと出ているのに、にやりとした。 [DVD(字幕)] 8点(2008-04-20 12:21:57) |
347. 青の炎
《ネタバレ》 原作に忠実に、まずますよくできた作品と思います。主演の二宮和也の魅力に負うところが大きいですね。原作自体二つ目の安易な殺人以降、展開が破綻していくので、本作が後半ぐだぐだになっても致し方ないところでしょうか。山本寛斎の汚れ役にはびっくりしました。あっぱれです。 [DVD(邦画)] 6点(2008-04-20 11:57:29) |
348. タイヨウのうた
この内容なら、尺を1時間30分位にするか、さもなければ、YUIは持ち歌をもっといっぱい披露すれば良かったと思います。しかし、うちの子供は素直に感動して見ていたので、合格の出来といってよいでしょう。ストレートにしてすっきり爽やかな作品ですね。 [DVD(邦画)] 7点(2008-04-20 11:45:12) |
349. チャイルド・プレイ2
非常に良くできた続編。アンディの出演がうれしい。たかが人形なのにチャッキーのおそろしいこと。不死身のモンスターではなく、人形であるがゆえの弱点のあるところがよろしい。また、ほどよく張られた伏線、これでもかと恐怖感をあおる音楽、短めの上映時間と、実にツボを押さえてくれている。ご機嫌なホラーだ。 [DVD(字幕)] 8点(2008-04-16 00:44:49) |
350. 殺人の追憶
《ネタバレ》 極上のサスペンス。でっちあげてでも犯人を挙げようとする田舎刑事がギラギラしていてよい。そして証拠の積み重ねで犯人を捕らえようとする都会の刑事がよい。カメラの視点が実にすばらしく、ときに客観的に、ときに登場人物の感情に沿って映像を見せてくれる。戦慄を覚えながら鑑賞した。 [DVD(吹替)] 8点(2008-04-11 22:20:33) |
351. ゲゲゲの鬼太郎(2007)
ウェンツ良かったです。話つまらなかったです。展開がダルかったです。しかし、私の子供はよろこんで見ていました。妖怪を一匹ずつ、ゆっくり、しっかり見せて欲しかったです。 [DVD(邦画)] 5点(2008-04-08 19:27:15) |
352. タイムクラッシュ・超時空カタストロフ<TVM>
この映画いいです。ザ・B級映画。何が良いって、まず、このチープな邦題(原題もけっこうチープ!)。タイトルに惹かれ、だまされてもいいやと思って見ると、あれ、見たことあるじゃないですか。しかし、結末が思い出せず、最後までずるずると二度目の鑑賞となりました。そこそこお金をかけ、まずまずの映像と、期待を裏切らない展開に、不覚にも二度目の鑑賞ながら満足を得てしまいました。歳月を経て、ぼけた未来の自分に三度目の出会いがありそうな予感がひしひしと、、、。 [地上波(吹替)] 7点(2008-04-08 19:12:58)(良:1票) |
353. ディセント
恐怖のメーターが瞬間振り切れました。息苦しくて、肩に力が入る映画。予備知識なしに見ることをお勧めします。 [DVD(字幕)] 7点(2008-04-03 02:17:14) |
354. 引き裂かれたカーテン
これだけのビッグ・ネームが並びながら、出来映えは皆さんおっしゃるように凡庸です。でも、古い映画で、好きな俳優が出演している作品をのんびり見るのは悪くないと思っています。 [地上波(吹替)] 5点(2008-04-01 22:15:44) |
355. 空の大怪獣ラドン
《ネタバレ》 炭坑、水没、暗い、怖い、そしてヤゴ!。え、ヤゴはラドンの幼虫じゃないの!? 以上、初見時の感想です。怪獣には幼虫時代があると思っていました。ラドン、強いです。名作!。 [地上波(邦画)] 9点(2008-04-01 21:51:33) |
356. 黄昏(1981)
老いを正面から取り上げた佳作。ヘンリー・フォンダはこれまでのキャリアを併せて見事に一本、といった感じでアカデミー主演男優賞を受賞。いいもん見させてもらいました。キャサリン・ヘップバーンの方が実は力演していたのではないか、と思ったら、こちらも主演女優賞受賞。しかも4度目。さすがです。監督は「11人のカウボーイ」を撮ったマーク・ライデル。実に手堅いです。 [地上波(吹替)] 7点(2008-04-01 02:04:30)(良:1票) |
357. 県警対組織暴力
ヤクザと警察官をしっかり描いた力作。台詞回しの小気味よさは、ほんと聞いてて気持ちがよい。まるで「宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン」のようなタイトルで、ちょっと割を食っている作品だと思う。シネマレビューの高得点を知らなければ見る機会はなかっただろう。レビュワーの皆さんに感謝。 [DVD(邦画)] 7点(2008-04-01 01:49:00) |
358. ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク
ジェフ・ゴールドブラムは、このような大ヒット作品に出演するまで、よくぞ出世したものです。博士役をよく演じるが、私には彼が博士には見えないんだけどなぁ。 [映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2008-04-01 01:05:26) |
359. ノーカントリー
緊張・恐怖・驚愕・静寂。乾いたタッチの上質なサスペンス。だが、期待を裏切る終盤の展開に、煙に巻かれた。ルウェリンに私が感情移入していたからだろう。 [映画館(字幕)] 8点(2008-04-01 00:32:37) |
360. 悪魔のいけにえ
公開当時予告編が怖くて興味があったが、さすがに映画館には足を運べなかった。テレビ放映で初めて鑑賞した時は、B級映画の中でも、やや落ちるか、といった印象だった。それがなんと今や古典的名作の域に達してしまった。いろいろな意味で、常識や、タブーを破って、「やっちまった」ことが成功につながったと思う。気味が悪くて、面白い。 [地上波(吹替)] 7点(2008-03-30 20:29:01) |