341. ダスト
《ネタバレ》 ん~・・・。 ぶっちゃけイマイチ。進行する2つのストーリーは、どっかでリンクしあうのか?なんて思いながら観てたら、結局何の繋がりの話だったし。 この手の手法でストーリーを進めるんだったら、やっぱ、どっかでリンクさせなきゃ凄い!って事にはならないと思う。 別物のストーリーを二つくっつければ成立する話なんですよ。ざっくり言っちゃえば。 「言い伝え」的な出所どこ!?みたいな話は、こうして生まれます。ってことが言いたいにしてもなぁ。 あの老婆と黒人が、それほど感銘を受ける話だったのかね?って感じ。 せめて、そこがケアしてれば、なるほどね~、って思うけど、あまりに「言い伝え」部分の話が、サイドストーリーにしては、主張しすぎ。 逆に、老婆と黒人の方がサイドストーリーだ!としても、とって付けた感じは自分の中で最後まで拭いきれませんでした。 [DVD(字幕)] 4点(2009-10-26 23:13:17) |
342. 踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!
《ネタバレ》 お祭りというのを言い訳にし、ちょっとやりたい放題だった第2作。 冒頭から湾岸署の面々が訓練でSATに勝ってしまったりとか。 いきなり「踊る大捜査線」の概念をぶち壊し、なんか出てくる登場人物一人一人の動きがアメリカンコメディの真似事っぽくて完全に失敗作の典型というか、駄目な続編の習慣をモロなぞっちゃってるのが、痛々しかった。ドラマは好きだったのに。 派手なドンパチやってる日本の刑事ドラマとはまったく別路線で人気を博した本作が、こっちの路線入ってきちゃってどうすんの? 点数も1点や2点にしたいところですが期待度満載で劇場へ足を運んだ自分の戒めであえて3点。ミーハーでごめんなさいだよ。 [映画館(邦画)] 3点(2009-10-24 22:54:05) |
343. ジャスティス(2002・ブルース・ウィリス主演)
あらすじだけ見ると、物凄く重厚なストーリーに思えたのですが、 実際見ると地味というかなんというか。 こんな地味な映画にブルース・ウィリスが出演したことにまずビックリです。 演技自体は軍人っぽくて悪くないんですけどね。 ドンデン返し?も、やっぱり地味というかなんとういうか。 その過程までが、あまりに地味なんでやはり地味なんです。 [DVD(字幕)] 5点(2009-10-24 22:42:20) |
344. 古畑任三郎スペシャル 黒岩博士の恐怖<TVM>
《ネタバレ》 今回扱ったおみくじ殺人みたいなトリックはミステリーにおいて、どっちに転んでも良い結果は生み出さない。それだけに、古畑シリーズの中では、あまり良い出来ではない回なのかも。 ただ、ゲストの緒形拳氏が演じた黒岩博士を含め、古畑、今泉に加え新シリーズレギュラーとなった西園寺と今回が初登場となった花田の掛け合いは歴代シリーズの中でも、なかなか楽しめる。 2時間使うだけのトリックではないので、そういったシーンの印象が強くなったのかもしれないですが。 [地上波(邦画)] 5点(2009-10-23 09:23:18) |
345. サイン
《ネタバレ》 高額の脚本料が支払われたそうですが、それに見合った脚本かというと正直・・・。 家族4人を演じた演者が予想外に頑張っていたので、何とか成立した部分が大きいかも。 撮り方も、スリリングにツボを押さえてたと思います。 じゃあ、何が悪かったって?やはり脚本以外ありえないと思います。 娘が所々に水を汲んで置いておくという奇行という伏線も、「強引」としか思えないし、何より宇宙人に木のバットで戦い、そして「お水」が弱点の宇宙人。 これには良い解釈などしようがない。 妻を事故で失い、神の存在に疑念を抱いた神父が農夫となり、今回の件で再び神の存在を信じるようになり神父に戻る。 普通に宇宙人侵略的な部分を切り取って、ここの部分だけを丁寧に描いた方が良い映画になったんじゃないですかね? これみよがしに綺麗なオチをつけられても、その過程までが、あまりに自分本位な脚本な印象があります。 「シックスセンス」が当たったことにより、ストーリーを作る上でのセンシブルな部分が欠けてしまった。 「アンブレイカブル」も、そんな雰囲気あったけど、さらにひどくなった。 [DVD(字幕)] 4点(2009-10-23 08:57:20)(良:1票) |
346. 古畑任三郎vsSMAP<TVM>
《ネタバレ》 トリックは古畑の中では練りに練り上げたモノで、草ナギ君が乱入さえしてこなければ、完全犯罪成立か!?って感じだったんだけど、 なぜか、全体的に面白くなかった。 中居くんのキャラがウソクサイにも程があるんだよなぁ。 他は、そこそこハマッてたんだけど。 リーダー的役割を押し付けられた分、中居くんのキャラだけ遊びの部分がなくて、ただでさえ大根(失礼)なのに、重荷を全部背負わされましたね。劇中も、そんな役回りだったけど。 [地上波(邦画)] 5点(2009-10-19 22:14:44) |
347. 真夜中の弥次さん喜多さん
《ネタバレ》 ストーリーは追いにくいし、いきなり歌ったり踊ったりインド映画みたいなノリもありますが、 演者の壊れっぷりと、小ネタはいちいち面白く書き切れないほど笑わせてもらった。 ヤジキタが同性愛であることって必要有るのかな?と思いながら観てたら、終盤、急に愛について問いかけるシーンになった。当然、急激につまらなくなった。 原作好きな人には申し訳ないが、普通に弥治さん喜多さんのドタバタロードムービーで良かったと思う。 [DVD(邦画)] 6点(2009-10-19 22:06:07) |
348. 踊る大捜査線 THE MOVIE
今となっては、ここで終わっておけば良かったのになぁ。という感じですかね。 まぁ、やれる範囲で派手で良かったんじゃないでしょうか。 ドラマの方でもありましたが、戒名を決める会議は、やはり笑ってしまう。 がんばれ吉田副警視総監身代金誘拐事件て。 大筋のストーリーは、もう少し頑張りようがあったと思いますが、小ネタの遊び方のバランスはこの頃が一番良かったかな。 現にしばらく小ネタに懲りすぎて、「なんじゃこりゃ」みたいな邦画がこれ以降しばらく乱発した点でも、この映画のパワーを否定できない。 単に「こうすりゃ売れるのか?」という路線を真似られただけかもしれないけれど。 [映画館(邦画)] 7点(2009-10-18 10:49:08) |
349. RETURNER リターナー
《ネタバレ》 まぁまぁかな。マトリックス同好会製作映画みたいな感じの撮り方で、 ストーリーはレオンとかETとか、とにかくいろんなものをごちゃまぜにした感じ。 まぁ、それはそれで別に良いんだけど、東洋人がこの手の演出の中で演技していても、 合わないなぁ、というのが感想です。 鈴木杏は当然として、金城武も岸谷五朗も、わざとらしさが結局最後まで払拭できなかった。 鈴木杏は、子役の頃から別に上手いわけじゃなかったけど、不思議とオーラがある子だったのに、妙に芝居がかっちゃった分、オーラが消えて下手さだけが残っちゃったな。 [DVD(邦画)] 5点(2009-10-18 10:25:31) |
350. 沈まぬ太陽
《ネタバレ》 試写会にて鑑賞。 実に3時間22分の大作で上映中に休憩を挟まれたのも初めての体験。 国民航空という架空の大企業の大組織に翻弄され続ける男の苦悩を描いた作品です。 架空の大企業とはいえ、主題は実際にあった「日本航空機墜落事故」を下地に作者のフィクショナリーを織り交ぜた話で、 フィクションとはいえ、とてもフィクションの世界とは思えない世界です。 話としては、ざっくり行くと日本航空機墜落事故に白い巨塔を足したような話です。 白い巨塔の里見先生みたいなキャラが渡辺謙さんで、財前五郎的な三浦友和さんが居て。 内容を掘り下げることはできないので、イメージとしてはこんな感じです。 しかしながら、白い巨塔を見ても思ってたことなのですが、組織の中で断固として、自分の意思を貫くことって、もう無理というか。不可能な話なんだなぁ、とつくづく思い知らされる一方で、 組織という大波に飲み込まれながらも断固として揺れ動かない登場人物が、そこに描かれているわけです。 一方で、とても憧れる生き方で、美しい生き方だと思いますが、 一方で、巻き込まれる人の事も考えてやれよ、とも思う自分が居ます。 自分の意思を貫くために、自分だけが傷つくことにたらず、時に家族に、時に仲間に、大事な人たちへと飛び火してしまうことがあっても、 山崎先生の描く世界のキャラクターは揺らぎながらも貫き通してしまいます。 回りの人間を巻き込むことを恐れてしまう自分が弱いだけの人間なのかもしれませんが、 まだまだ若輩者の自分には、理解できない世界なのかも知れません。 [試写会(邦画)] 8点(2009-10-17 00:32:34) |
351. 古畑任三郎スペシャル しばしのお別れ<TVM>
《ネタバレ》 通常1時間もので、結構、強引な展開もある古畑任三郎ですが、 2時間も、あると、出来は違ってくる。 今泉も一番脂が乗ってたのは、本作を含むシーズン2だと思います。 それにしても山口智子さんは見応えのある女優さんだなぁ。 現在、開店休業なのが惜しいです。 [地上波(邦画)] 7点(2009-10-15 21:10:19) |
352. 踊る大捜査線番外編 湾岸署婦警物語 初夏の交通安全スペシャル<TVM>
《ネタバレ》 踊る大捜査線の番外編、で本編、未登場の内田有紀主演。 作品自体は悪くない出来です。映画ではないし特番のドラマとしては、ちゃんと作ってあります。所々、交通の教本映画っぽい所もありますが。 映画化が控えてたので、内田有紀を無理矢理、映画へ押し込むための特番なのかなぁ? と最初思ってたんですけど、これ以降、内田有紀は何の説明もなく湾岸署から姿を消すので、一体なんだったんだろう・・・?と今となっては思います。 [地上波(邦画)] 6点(2009-10-15 21:02:11) |
353. バイオハザード(2001)
《ネタバレ》 主人公が記憶喪失という、設定が邪魔臭かったが、後々に生かされるので、まぁ良しとしよう。 息もつかせぬスリリングな展開と、ゾンビ達が迫り来る迫力はツボをしっかり押さえてて、それなりの出来。 [DVD(字幕)] 7点(2009-10-15 20:41:04) |
354. となり町戦争
《ネタバレ》 わかりやすいようで、映画として本質が伝わりにくいストーリーでしたね。 じれったく平和ボケで他人事のように話が進んでいくのは完全に「狙い」でしょう。 今、僕らの生きている現代社会の民主主義一つにしたって、本当に誰もが、その意義を意識し参加しているのでしょうか? 一部の人間にわからないように煽動されてるのではないでしょうか? 色々、社会や政治に不満を飲み屋で、ぶちまけても行動に起こせないのは、なぜなのでしょうか? そんな日本人の感覚だからこそ作り上げられたストーリー、そして映画なのだと思います。 若松了さんの演じていたキャラクターのセリフが、いちいち突き刺さりました。 今も何処かで、宗教や民族など、いろいろなところで戦争が起きていても、 僕らは、それに傷つくことも無く、何も感じずに生きているのです。 そんな感覚を皮肉った話なので、感覚的にイラッとくる受け取り方をしてしまう方が多いのはしょうがない。 じゃあ、どうしろ?と。 それは各々考えろ!というのが、この映画の本質なのかなぁ?と僕は受け取りました。 [地上波(邦画)] 7点(2009-10-15 10:54:23) |
355. ラヂオの時間
《ネタバレ》 かなり好きです。 冒頭の西村雅彦演じる牛島プロデューサーのセリフで、 「ラジオドラマには無限の可能性がある」というセリフがすべてを物語ってる。 もう、なんでも有りでやっちゃいますという宣戦布告。 出演してるすべての人に一つ一つ丁寧に見せ場があるのも、お約束といえばそれまでだけど、実際、書くとしたら大変なアイディア。 単なるドタバタコメディでは、ありません。 断固として、無限の可能性を秘めた「人間ドラマ」です。 [DVD(邦画)] 10点(2009-10-13 19:03:28)(良:2票) |
356. チョコレート(2001)
《ネタバレ》 人種差別を扱った恋愛映画ですが、この要素がないと、ただの退屈な恋愛映画だったかもしれない。 ハル・ベリーがこの映画で評価されたのは、単に脱ぎっぷりが良いからで無く、 ラストシーンで夫を看取った看守だと気付いた上で、アイスを買って帰ってきたビリー・ボブ・ソーントンを迎え、外でアイスを食べるシーン、が評価されたのだと思います。 原題よりも「チョコレート」という邦題のセンスの良さと、 「たかが、愛の代用品」というキャッチコピー(日本版だけ?)のセンスの良さに震えが来ました。 この映画にコピーを付けるとしたら、これに勝てるコピーはないかも。 意外と窓口が広そうですが観る人を相当選ぶ映画だと思います。 浅いようで、色々と深い。 ただ、ストーリーは退屈だったけど。 [DVD(字幕)] 7点(2009-10-13 18:34:16) |
357. ピンポン
《ネタバレ》 原作をあまりイジらずに、かつ2時間にきっちりまとめてる脚本の手腕をまず評価。 俳優陣も各キャラの持ち味を十分に引き出し頑張っています。 自信過剰な主人公・ペコと、その恐るべき才能を主人公の為に隠している親友・スマイル。 主人公の堕ち方と復活のキッカケ。そして、特訓特訓の日々。 ナイス青春。 [DVD(邦画)] 8点(2009-10-12 12:54:03) |
358. ウインドトーカーズ
色々と「無い無いそれは無いわーw」という部分も有りますが、 トータル的に良かったと思います。 通信機を奪うために南米系の人を日本兵に見立てて捕虜の振りして、「イケル!!」って白人はマジ思ってんのか、と思うとかなり笑えますが、 この映画のテーマである国境を越えた友情は素直に胸を打ちました。 我がジャップはガンガン殺されますし、村?の設定も、なめてんのかと思うような感じで胸糞悪い所もありますが、 一番悪いのは戦争なんだ!本当にクタバレは戦争なんだ!というメッセージがしっかり描かれていた分、何故か感情移入してしまいましたね。 [DVD(字幕)] 6点(2009-10-11 20:04:17) |
359. GO(2001・行定勲監督作品)
《ネタバレ》 在日がなんだとか、2世だ3世がなんだとか、深い事情は知らないけれど、 リアリティなセリフ回しで、流れるように鑑賞出来ました。 自分自身、在日の歴史も意味も知らない無知な人間なので、 たまにいろんな所で目にする差別的な表現の意味すらわかりません。 友達が、恋人が、実は在日でした。だから、なんなの?って感じです。 浅い人間かな? でも、これが本当のWe are the worldでLove&Piece. とりあえず、めっちゃウンコしてぇ。 [DVD(邦画)] 8点(2009-10-06 08:41:48) |
360. ザ・マジックアワー
《ネタバレ》 パラレルワールドを楽しめない人にはまったくついていけないかも。 雰囲気自体が日本映画として異質だから。かなり舞台でしか今までやらなかったような雰囲気。 日本のお話なのに、ヤクザがマフィアチックだったり、町並みも古いヨーロッパ風だったり、おおよそ映像に具現化しても、どうなんだろう?という雰囲気。 こういうのって、平気でジャンバルジャンを日本人が演じてしまう舞台人にしかない発想なのかもなぁ。 でも、シナリオの造り方は日本屈指の構造なんだよ。少なくとも「有頂天ホテル」よりは、映画としてというか、かなり話に引き込まれた。「ラヂオの時間」ほど引き込まれはしなかったけど。 落語に似た世界かも。 映画じゃないとバレてから話がだれてしまったのは、それだけ佐藤浩市さんの演技が素晴らしかったからだと思う。 「これ、ひょっとして映画じゃねぇな」 この映画を楽しめた人には、このシーンが最高の見せ場だったし、 この映画を楽しめなかった人に向けられたメッセージなのかもしれない。 [地上波(邦画)] 7点(2009-10-06 08:17:20)(良:1票) |