361. 異国の出来事
不愉快でバカバカしいストーリー。女性をバカにしている。同じ題材でももっと違う描き方ができるだろうにと思った。見て損した。 4点(2004-10-30 11:57:23) |
362. 裸足で散歩
《ネタバレ》 制作当時はまともな映画だったのかもしれないが、今見るとすごくばかばかしい映画。今ならNHK教育テレビの子ども向けドラマだって、もう少しまともだと思う。新婚夫婦の新居がすごく変な造りのアパートで、住人も変人ばかり。そこで夫婦がささいなことからケンカをするが結局仲直りするというストーリー。アパートと住人が変すぎるのが余計に思える。新婚夫婦の話だけに焦点を当ててほしいと思った。またジェーン・フォンダ演ずる新妻が、異常なまでに子どもっぽく、自己中心的で、始終ハイテンションなのが気になった。具体的な病名は控えるが、あれは精神異常だと思う。当時の価値観ではああいう女性がかわいらしかったのだろうか。雪の降る場所に夫を寝かせて大風邪をひかせた上、ひどい流感で熱が高い夫を真冬に外に追い出すような人と結婚していたら長生きできないだろう。あんな女を養うために一生懸命働くなんて悲惨な人生だ。彼女は今回は反省しても、また似たようなことをするだろう。仲直りなどせず、離婚したほうが私にはハッピーエンドに思える。 5点(2004-10-28 21:30:12)(良:1票) |
363. 深夜の告白(1944)
《ネタバレ》 よくできているとは思いますが、今見ると詰めが甘いように思います。主人公ネフは、大してよく知りもしない女のために殺人を犯しちゃうし、せっかく殺人犯の罪を着せる身代わりが見つかったのに結局自分で罪を告白しちゃう。私は見始めたときは、「銃で撃たれて死を覚悟しての告白なんだな」と思いましたが、別に致命傷でもなかったみたいなので、何のための告白だったのかと思いました。彼は最後に「国境を越えてみせる」と言いながら力尽きて歩けなくなりますが、本当に国境を越えるつもりなら、「深夜の告白」なんてしないで体力が残っているうちにとっとと逃げちゃえばよかったのに。キーズとの友情のためなのでしょうか。だったら逃げおおせてからゆっくり手紙でも書けばすんだのに。何だかこの男、どうしようもない間抜けに見えて興ざめします。相手の人妻の本心が最後までわからず、もやもやした気分が残ります。 6点(2004-10-26 21:10:44) |
364. アメリカン・アウトロー
こんな不愉快な映画は久々に見ました。何度も途中でやめようかと思いましたが、最後まで見ることができた理由は、このレビューサイトは途中で鑑賞をやめた映画については投稿できないので、この映画の下らなさを書き込むために意地でも最後まで見てやるという執念でした。だいたいどんな映画でも応援したくなる登場人物が一人くらいはいるものですが、この映画の描かれ方では、鉄道側もジェシー・ジェームズ側も目くそ鼻くそ。どっちも応援できませんでした。鉄道側は鉄道を通すためには人殺しも屁とも思わない。ジェシー・ジェームズ側は、身内が殺されると大いに悲しみ、その恨みを何年も忘れないくせに、撃ち合いをするのは妙に楽しげです。私がこの映画で一番許せないのは、最初から最後まで撃ち合いの場面が楽しそうに描かれていたことです。当時はそういう価値観だったのかもしれませんし、ジェシー・ジェームズは英雄として実際にあがめられていたのかもしれませんが、私が現在の価値観で見ると吐き気を感じます。日本人だってえげつない映画をたくさん作ってますから、よその国のことは言えませんが、アメリカ人ってこういう撃ち合いを楽しむ血が流れているのねと軽蔑したくなります。原題は邦題と同じようですが、こういうストーリーに「アメリカン」と付けるあたり、こういう下品な映画を誇りに思う下劣な国民性を感じます。最初の場面からして不親切だと思いました。突然撃ち合いの場面から始まるのですが、アメリカ人が見れば、旗の模様などから南北戦争であることは説明しなくてもわかるのかもしれませんが、背景知識なしに見た日本人の私には、何で撃ち合っているのか、何でこうも楽しげなのかわけがわからず当惑しました。 4点(2004-10-24 19:10:30) |
365. ナースのお仕事 ザ・ムービー
皆さんと同じ感想です。テレビで見たことのない人は、あのノリについていけないでしょう。お金を払って映画館で見る価値はありません。スペシャル版のテレビドラマだったら許せるかな。ストーリーのどこか一片にでも、新味や救いがあればよかったのですが、何もなし。 4点(2004-10-17 16:21:48) |
366. 13デイズ
私は歴史ものが苦手です。たとえば時代劇を見ていても、香取慎吾が出ていると、それは近藤勇だと思いこもうとしても、新選組の中にスマップのメンバーが交じっているとしか見えず、ストーリーに集中できないのです。この映画でも、ケビン・コスナーの顔を知りすぎているのが邪魔になって、ケネディのスタッフに有名な俳優が1人交じっているとしか見えませんでした。また、ケネディ大統領の顔を知りすぎているので、俳優があまりにも似てなくて、最後まで「しょせん作り物だなあ」と思って冷めた目で見ていました。(例外は、ロバート・ケネディ役の俳優で、彼は本人に似て見えたので、作り物の中に1人だけ実写が交じっているように見えました。兄のケネディ大統領を尊敬する弟を好演していました。) そのようにいろいろな邪念を振り払えなかったせいか、緊迫感あふれるシーンも、あまり心に響かず、ただ長いだけに思えました。歴史的なテレビ演説も、実際のケネディ大統領の演説よりもスピードを上げてしゃべって緊迫感を高めようとしていたのが、過剰演出ではないかと思いました。 6点(2004-10-15 17:26:21)(良:1票) |
367. ザ・エージェント
もっと下らない映画だと思っていましたが、意外によかったです。ストーリーには何の意外性もありませんが、素直に楽しめました。前向きで明るい気持ちになれる映画です。私はフィギュアスケートファンなので、冒頭でジェリーがクビになるエージェント会社にフィギュアスケート選手のカタリナ・ビットのポスターが貼ってあるなと思いましたが、ラストに近いシーンでカタリナ・ビット本人がチョイ役で出ていたのにびっくりしました。もっと気をつけて見ていれば途中にも出ていたのでしょうか。 7点(2004-10-11 19:37:54) |
368. アナライズ・ユー
前作と同じ感想です。それなりにおもしろいけど、どうってことない作品です。 6点(2004-09-28 21:20:21) |
369. アナライズ・ミー
1.私はビリー・クリスタルが好き、2.状況設定がユニーク、という理由で「おもしろそうだな」と思って見たのですが、見始めたら、前にも一度見ていたことに気づきました。それなりにおもしろいけど、見たか見てないか忘れてしまうくらいの映画です。フレンズでおなじみのリサ・クドローが映画にも出ているのが私には発見でした。 6点(2004-09-27 21:45:48) |
370. 恋におちて
配偶者以外との見境のない恋愛を正当化しているようなストーリーが見ていて不快だった。それぞれの夫婦にも微妙な心のすれ違いがあったようだが、それならば本屋や電車で偶然出会った赤の他人との恋愛よりも、配偶者との関係改善にエネルギーを費やせばいいのに。それぞれの配偶者との間に心が通い合っていなかったことが描かれているが、あの2人が配偶者以上に理解しあっていたかは疑問。ただ配偶者への不満と情熱だけで突っ走っているように見えた。これからもあの2人がうまくいくとは限らない。うまくいかなくなったら、きっとまた電車で会った人との安易な恋愛に逃げるのだろう。音楽が素晴らしかっただけに、自己中心的なストーリーで残念。 6点(2004-09-25 21:55:10) |
371. レッド・ドラゴン(2002)
皆さんと似たような感想です。それなりに楽しめるけど、フツ~~のサスペンス映画になっちゃってます。それなりにおもしろいけど、レクター博士シリーズが今後また作られたとしても、もしストーリーのパターンが同じなら、わざわざ見るまでもないかなと思います。レクター博士がもっと出てくるかと思ったのに。 6点(2004-09-13 13:34:55) |
372. 死ぬまでにしたい10のこと
《ネタバレ》 私が彼女の立場だったら、「夫以外の男とセックス」をリストに入れるかなと思った。でも、人それぞれだし、死に直面した人間の気持ちはわからないなと思った。また、「夫以外の男」と「自分の後釜」が身近でホイホイ見つかっちゃうので、うまくいきすぎて気持ちが引いた。原題のMy Life Without Meのとおり、自分の死後のお膳立てをしていくわけだが、残された人たちが彼女の計画・アドバイスに素直に従ってるのが「あり得ない」と思った。夫は、彼女を看病して死の恐怖を分かち合いたかったかもしれない。再婚せずに死んだ妻のことを思い続けたいかもしれない。死後のことは残された人たちの気持ちに任すべき。彼女の計画どおりにすることが、残された人たちにとっても幸せかどうかわからない。全部自分の思いどおりにしようとするのは自己満足では? そして、なぜ赤の他人である医者にあのような負担を強いるのだろう。また、死ぬ前に夫以外の男とセックスしたいという理由だけで彼女は付き合ったのに、相手は本気になってしまい、大きな哀しみを負ってしまった。娘たちへの毎年のメッセージは、うれしいかもしれないけど、ある意味負担になるかもしれない。自分がいかに満足いくかでなく、残された人たちがどんな気持ちになるかを考えてほしいと思った。「死ぬ前にスカイダイビングがしてみたい」とかいうちょっとバカバカしい希望をかなえるようなストーリーのほうが私は現実味を感じる。最後に、彼女が死ぬシーンは描かれていないが、どのように死んで行ったのかなと思った。ラストを見ると、彼女は自分が死ぬということを最期まで周囲に明かさなかったことになっている。末期のがんなのに、一緒に暮らす家族にそれが最期までバレないなんてあり得るのだろうか。ナースである隣人も気付かなかったのか? ひょっとしたら自然に死ぬ前に命を絶ったのかなあと思った。いろいろ考えさせられる映画だった。 6点(2004-09-10 22:37:38)(良:2票) |
373. リング2
見た後に、皆さんの酷評を読んでびっくり。そんなにひどい映画だったんだ~っと思いました。私は原作や、この映画が作られた事情を全然知らないで見たら、面白いとは言わないまでも、それなりに楽しめました。 5点(2004-09-01 22:50:10) |
374. 陰陽師Ⅱ
私は日本史の知識に乏しく、また陰陽師の小説やテレビも知らないせいかもしれませんが、ただただ野村萬斎の演技を見るだけで大満足でした(第1作も同じ)。私が野村萬斎をこの映画でしか知らないからそう感じるのかもしれませんが、彼のオーラばりばりの演技を見ていると、「この人ほんとに安倍晴明なんじゃあるまいか」とか、「この人ほんとにこの時代の人なんじゃあるまいか」とか思えてきます。野村萬斎の芸達者ぶりと比べると、ほかの俳優たちが大根に見えるので、全体的なバランスを考えると、野村萬斎ほどの逸材の起用は必ずしも成功とはいえないのかもしれません。ただ、最後の舞の部分は引きました。 6点(2004-08-30 18:15:26) |
375. キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
この話は仰天ニュースのようなテレビ番組で繰り返し扱われていたので、私にとって内容は目新しいものではありませんでした。結構面白かったのは、この話自体がそもそも面白いからなのか、監督と豪華俳優陣の力量によるものなのか、おそらく両方なのでしょう。詐欺師は嘘をつき続けなければならないゆえに孤独であり、やはり孤独な刑事との不思議な心の交流を、トム・ハンクスとレオナルド・ディカプリオがうまく演じている点がよかったです。また、パイロットの制服を着ていたり、医者や弁護士だというだけで信じきってしまう、人間心理の単純さの描写も面白かったです。クリストファー・ウォーケンに好感を持っていない人もいるようですが、私は「デッド・ゾーン」の哀しさを思い出し、切ない思いでこの映画の彼の演技を見ました。マーティン・シーンの役はあまり重要ではないのに、こんな大物がやるのかと驚きました。総合的に見て、面白いけど、心に残るには何かが足りないので7点です。 7点(2004-08-29 18:11:33) |
376. マネキン
いろいろ批判したい点はあるけど、そういう小うるさいことを一切言わずに楽しむのが、この映画の正しい見方だと感じました。楽しくて明るい気持ちにさせてくれる映画です。 7点(2004-08-20 21:45:33) |
377. 野のユリ
皆さんの評価が非常に高いので驚きました。私は名作と期待して見たのですが、あまりにもどうということのないストーリーに拍子抜けしました。あの院長といったら、手間賃を払う気もないのに、その点をごまかしてスミスを雇い、手間賃の話になると英語はわからないと言い出し、レンガがないと仕事にならないと言うと、「私は遠くの国から来たんだ。それに比べればレンガがないことなんて何だ」と逆ギレし、人をただ働きさせながら決して礼を言わず、いつも傲慢な命令口調。あの院長は私の目には精神異常にしか見えず、寒気がしました。なぜスミスが無償で教会建設をする気になったのかの理由もいまひとつわかりませんでした。みんなもなぜ手伝う気になったのでしょう。途中で業者の人が言っていたように、次は学校、次は病院と、院長の狂信的野望は果てしないのです。下手に手伝ったりすると、神の奇跡が起きたとか言って調子に乗って、次から次へと要求し続けるはずです。 6点(2004-08-14 21:53:02)(良:1票) |
378. おばあちゃんの家
状況設定が明らかになった段階で、「ストーリーはこういうふうに展開するだろうな」と予想がつき、そのとおりに何のひねりもなく進んでいきます。いいお話だし、いい映画と思いますが、意外性がないので私にはこの点数が限界です。冬ソナで見た韓国は、田舎でもこの映画ほど田舎じゃなかったので、韓国でもこんなところがあるんだと驚きました。また、サンウ少年がソウルから持ち込んだガーナチョコレートを食べていたり、あの田舎町でチョコパイが当たり前のように売られているのを見て、韓国内でのロッテ製品の普及度がコカコーラ並みであることを知りました。ロッテ恐るべし。 7点(2004-08-08 18:58:45) |
379. スパイダーマン(2002)
《ネタバレ》 主人公は頭はいいけどダサいいじめられっ子だったが、ある日スーパースパイダーにかまれて超人的能力を得て大活躍し、長年片思いだった女性からも思いを寄せられる。というあまりにも単純なストーリーが好きになれません。私としては、頭はいいけどダサいいじめられっ子が、自分なりの方法で人生を切り開いていくような映画が好きです。そのほうが現実的ですから。また、スーパースパイダーにかまれたことにより遺伝子に異変が起きたわけですから、超人的能力を得る一方で、ときにものすごい痛みや吐き気に苦しむとかいうような副作用でもあれば、面白いのに、あまりにも能天気なストーリーです。アメリカ人はこういう単純な話が好きなのでしょう。でも、こういうものと割り切って見れば、それなりに楽しめます。クリフ・ロバートソンが年寄りになっていて驚きました。かわいそうな役でしたが、いい叔父さんを演じていましたね。スパイダーマンって、高校を出たばかりの若者なんだとびっくり。バットマンもスーパーマンもウルトラマンも、もう少し大人がやっていたので、意外でした。その若さのわりに、力に責任が伴うという重い課題を負っている点は新しいなと思いました。正義のために戦っているのに、憎まれてしまう展開は見ていてつらかったです。ラストも意外でした。もうちょっと自分勝手に生きてもいいのに、なぜそんなに正義を守ることに燃えているのかがわかりませんでした。ほかにも謎が多く、次回作に続くのだなあと思いました。トビー・マグワイアという俳優をこの映画で初めて知りましたが、なんだか見るたびに川平慈英を思い出してしまって気が散りました。 6点(2004-07-11 21:03:34) |
380. ヘルハウス
《ネタバレ》 この映画が作られて30年もたっちゃったので、もう古典ですね。古典の有名映画を見ると、「名作って言われてるけど、今見るとどうってことないな」と思うことも多いのですが、この映画の場合、その古さがかえっていい味になっています。全編に緊迫感が漂っているのもいいですね。私の大好きなロディ・マクドウォールが活躍するのもうれしい。ただ、ロディ・マクドウォール演ずるフィッシャーが、途中までは当たらず障らずでとりあえず生きてヘルハウスを出ることしか考えていなかったのに、なぜ途中から使命感に燃えたのかがわかりにくかったです。 8点(2004-07-10 19:21:12) |