361. スネーキーモンキー/蛇拳
ジャッキーの『~拳』シリーズの中で観た、初めての作品がコレ。今まで一度も観たことがないのに、オープニングの蛇拳のポーズを自然と真似している自分がいました(汗)。いかに私たちの年代の子供たちに浸透してきたポーズなのかということが分かりましたねぇ~。この作品を観て思ったことは、ジャッキーってアステアなんだ~ってこと。アステアの名人級の華麗なダンスに、ジャッキーの名人級の華麗なカンフー。しかもペアで踊る(闘う)、ソロで踊る(型を披露)、リズミカルな動きに加えて、ストーリーの単純さ(笑)。あまりにも似ているのでビックリですよぉ~。もちろん、こちらの映画も充分に楽しめました。 7点(2004-01-02 01:37:30)(良:1票) |
362. アウト・オブ・サイト
銃を使わずに銀行強盗をするジャック(ジョージ・クルーニー)は、車泥棒に銃を使うなと言い切るニコラス・ケイジ(『60セカンズ』参照)と相通づるものがあって、結構好きな設定です♪ また、なにかと女性に助けてもらうジャックは、『ジャッカル』のR・ギアとも重なりますねぇ~。“女に助けてもらうキャラ”として、ある意味横綱対決だと思っておりますが、どうなんでしょうか?(笑) とにかく、ジョージ・クルーニーのスケコマシ度が爆発している作品ですね~。そうなんですよ、設定的にはけっこう好きなんですよ。なのに何故かあまり面白く感じられなかった……どういうことなんでしょう? テンポとかが合わなかったのかしら? 不思議すぎる……。 5点(2004-01-01 22:52:53) |
363. 愛と青春の旅だち
一時、社会現象を起こしていたような映画だったので、初めて観たときからストーリーを知っていたのが問題でした。真っ白な状態で観られたら、どんなに良かったでしょうか~(泣)。それでも、ひとつひとつのエピソードにのめり込めたし、登場人物には感情移入できました。坊ちゃん坊ちゃんした士官候補生に、玉の輿にギラギラした女性の恋愛……男が遊ぶか真剣か、女が騙すか真剣か、いろんなバージョンが考えられるんでしょうね。十人十色の恋愛模様が繰り広げられる。さらに、友情や仕事などが複雑に絡み合って、がんじがらめになったりして、ドロドロに悩む登場人物たちが、やけに青春(といっても20代特有の青春でしょうが)を感じさせられました。また、音楽が爽やかで、感動を呼ぶものだったので、汚いものをすべて洗い流してくれていました。たいしたものです。ウンウン。ラストの盛り上がりなんか、もう胸がいっぱいになって、R・ギアのファンでもなんでもないのに「ギア様~、おめでとう」状態になっちゃうもんなぁ~(汗)。 7点(2004-01-01 22:21:52) |
364. バンド・ワゴン(1953)
《ネタバレ》 ↓【STING大好き】さんも唄われていますが、♪チャ~ンチャチャ、チャチャチャチャ~ン、チャ~ンチャチャ~ン、チャ~ンチャ、チャチャチャチャ~ン♪のメロディーが流れてくるだけで、ニンマリ。心が弾んでくる。うふふ、これぞエンターテインメントですよ! 今回の相手役はとにかく、すごく鍛えられた女性ダンサー。身体の線の美しさは(数いるアステアの相手役達の中でも)ピカイチですねぇ~。ただ、あまりにも完成度が高すぎて、アステアとペアで踊るよりも、ソロのほうがイキイキと迫力があったように思います。舞台で大きく見える、存在感のあるダンサーでした。私がこの作品で、一等好きなのが、靴磨き踊り! 靴を磨くだけであれだけのパフォーマンス。もう“踊りの泉”だぁ~と思ったものです。結局、ショーは失敗してしまったようですね。(確かに、あのショーナンバーは私もちょっと……な、と思ってしまいました 汗)。できれば、パーンと絶賛、ブラボー!状態で終わって欲しかったので、とっても残念ですぅ~。でも、深みとか味わいとか、ショーを作るうえでの人々の団結感とかがじんわりと感じられ、より味わい深いラストを迎えたとは思っています。 7点(2004-01-01 15:42:02)(良:1票) |
365. ファインディング・ニモ
現時点で、映画が始まってから泣くまでの最短時間記録を樹立。開始から数分で、もう涙がぁ~。グスン。成長したニモは、お父さんが大好きなんだけれど、同時にうざったくも感じている、ちょっと負けん気の強い普通の子供。懸命にぴよぴよ泳ぐ姿がかわいくて、よしよしってナデナデしてあげたいくらい。その他の魚たちもとても愛らしくて、どのキャラにも親しみが持てるから不思議です。イヤな奴がいないの。魚の世界では(笑)。特に好きなのは、水槽の中のギルかなぁ~。いろいろ知識がありそうなのに、抜けているところがツボです♪ 唯一恐ろしかったのは、あのあの悪魔のようなダーラ(人間の子供)!!! ブリッジをつけた歯をニィ~って誇示しながら登場するシーンなんぞ、こわいのなんの。ニモじゃなくてもオロオロしてしまいます。登場の音楽がこれまた恐くて(汗)。悪役の貫禄充分でした。とにかく、笑いあり、涙あり、冒険あり、愛ありの楽しい映画でした。エンドクレジットの音楽は、『普通じゃない!』でユアンとキャメロンが唄った歌と同じだったので、それも嬉しかったです♪ 映画館を出たとき、手すりにカモメ軍団のオブジェが並んでいたのには、クスッと笑ってしまいました。皆さんも書かれていますが、あの「エサ、エサ、エサ……」が頭を過ぎって(笑)。あーー楽しかった♪ 8点(2004-01-01 06:29:18)(良:1票) |
366. ベイブ
《ネタバレ》 はっきりいって動物ものは苦手です。どうもドタバタっていうイメージがあるんですが、これは違った!(あはは、月並みな表現 笑) ちょっと笑ったり、胸が痛かったり、ワクワクしたりと、あの無口なおじいさんのぬくもりのある牧場に和んでしまいます。自動車を導入せず、かたくなに馬車を使って、手作りの牧場経営をしているのがいいんでしょうね。それから、ジャムづくりNo.1の奥さん(どうして太ったおばさんってジャムづくりが上手なんでしょう 笑)のアップが出るたびに、なぜか笑みが。普通のおばさんなんですがね。あの奥さんまで愛らしい存在になっていることにビックリしましたねぇ~。コンテストのところの焦り→失神→喜びっていう姿には、ニコニコしてしまいましたよ。ベイブはもちろんかわいらしく、「僕を食べるの?」といったところでは、「食べるものか! これから豚は食べないよ」と思ったものですが、喉元過ぎれば熱さを忘れるじゃないけれど、すぐに豚を食べるようになるんだろうなぁ~。ゴメンね、ベイブ(涙)。もう、エピソードがいっぱいで、何を書けばいいのかわからないくらいなんですが、私が一番楽しんだシーンは、牧場主がベイブを元気づけるために歌って踊った(暴れた?)場面でしょうか。ミュージカル好きってのもあって、とても楽しかったです。でも、あの牧場主、奥さんが外出していたから踊れたんでしょうね(笑)。たまに奥さんが外に出ていくのはいいことなのかもしれません。コンテストの100点満点、私も手をたたいて喜びました。なんだか、あの牧場の一員になれたようで嬉しい。ところで、ラストなんですが、歌を唄っていた3匹のねずみを悪い猫がおっかけるシーンで終わったらいいと思いません? 私は猫好きですが、でもこの映画だったらそれくらい憎たらしい方がいいと思うんですが、皆様いかがでしょう? 8点(2003-12-31 02:00:03) |
367. 恋愛準決勝戦
《ネタバレ》 アステアのダンス、これが観られるだけで幸せ~な1本。優雅でコミカル、いろんな状況(船が揺れていたり、トレーニングジムで道具を使ったり、壁や天井を踊りまわったり……)で、いろんな踊りを魅せてくれます。もう、アステアの名人芸としか言いようがありません。さらにストーリーもいい。兄妹のダンスコンビ(二人とも非結婚主義)が、恋人を見つけ、イギリスのロイヤルウエディングに乗じて結婚してしまうというものです。アステアが、好きな女性(共演しているダンサー)の写真を抜き取るシーンなんて、とっても微笑ましくて、クスッて笑ってしまいます。さてさて、タイトルについてですが、どうして原題の『ロイヤル・ウエディング』が『恋愛準決勝戦』になったかは謎。【おっさん】さん、どういうことなんでしょうね(笑)。あまり有名な作品ではありませんが、一見の価値は充分にあります。もし、この変なタイトルの映画をみかけたら、一度お手にとってみてください。是非是非よろしくお願いします。m(_ _)m <2004.2.3追記>↑【あまみ】さん、タイトルについての説明ありがとうございます。なるほどーっ、4人いるから準決勝戦なんですね。あはは。 8点(2003-12-29 23:11:32) |
368. 水着の女王
《ネタバレ》 豪華絢爛な水中ミュージカルを期待していたためか、少しがっかりした面はありますが、それでもストーリーが面白かったので、ニッコリの作品。エスター・ウィリアムズ演じる、水着会社経営者(もう一人共同経営者の男性がいまる)とその妹、南米クロケットの大スターであるホセに、チームおかかえマッサージ師。この4人の勘違い&思い込みが恐ろしく面白かったです。レッド・スケルトンは、彼をホセと勘違いした惚れっぽい妹に熱烈アタックをされ、エスター・ウィリアムズは妹とホセの関係を心配するあまり、ホセ本人に会い、逆に惚れられてしまうというムチャクチャな展開が、この時代のロマコメっぽくっていいですね。また、レッド・スケルトンのおマヌケぶりにも微笑みがでてきます。ラジオ懸賞のところと、ラストのクロケット試合には、もう大爆笑でした。ところで、マッサージ師っていいですよね。ディズニー映画『アトランティス』にも出てきていましたが、マッサージ師がいると、私の腰を治してくれ!と痛切に感じます。話は一転しますが、若い頃、寿司好きの私は、「実家がお寿司屋さんの人と結婚したいな」と思っておりました。食いしん坊なのでしょうがないんですが、今はマッサージ師も捨てがたいなぁ~と思っております。まぁ、いまさらしょうがないことですが、結婚したい人の職業No1がマッサージ師です。そんな旦那様をゲットした方に、ちょっとジェラシーを感じる今日この頃……。またまた、映画と関係のないコメントを書いてしまいましたね。それでは、みなさまご静聴ありがとうございました♪ って、このマイナー作のコメントを見てくれる人が何人いるのか……謎です。 7点(2003-12-29 15:05:29)(笑:1票) |
369. 百萬弗の人魚
とにかく水中ミュージカル群舞の脅威! この豪華さ、大がかりさを抜くことができるのは『巨星ジーグフェルド』の螺旋階段くらいのものか!(両者とも『ザッツ・エンタテインメント』に出てきています) ストーリーのはじめは地味です。一応、エスター・ウイリアムズが泳いでおりますが、競泳と遠泳をするだけ。前半の見どころといえば、カンガルーボクサーの“シドニー”か? シドニーは可哀想に興行師に売られてしまいます。エスター・ウィリアムズを売り出すための資金づくりのために。助手の男が「これがショービジネスだ……」と。ほんのちょいとだけ切なくなりましたね。まっ、ストーリーはともかく、豪華な水中ミュージカルをお楽しみください。初めてご覧になる方は、口をぽか~んと開いたまま、エスター・ウィリアムズの笑顔の虜になることでしょう(笑)。 6点(2003-12-28 23:34:58) |
370. 腰抜け二挺拳銃
《ネタバレ》 カラミティ・ジェーンの目が怖い。あの三白眼で見つめられたら……ホント、泣き出しちゃいそう(笑)。子供だったら確実に泣く! ストーリーは悪者退治のために偽装結婚(人のいいマヌケな歯医者を騙して)をするカラミティが、いろんなことをして(歯医者にさせる?)いるうちに情が出てきてほんまもんの夫婦になるって話。かなり端折ってはいますが、まぁ~そんな感じです。全編コメディで進められていますが、中でもお気に入りはインディアンに捕まった歯医者が助かるシーン。もう大爆笑ですよ。このご都合主義的なピンチ回避劇は、まるで『ジョー、満月の島へ行く』のあの場面を彷彿とさせます。ラストの二人のキスは、ちょっと微笑ましかったですね。途中、歯医者の人のよさ加減に、ちょっと胸が痛い場面もありますが、ハッピーエンドだからそれでいいんです。バカバカしさを楽しめる人にはオススメします♪ 7点(2003-12-28 22:58:29) |
371. 悪いことしましョ!(2000)
【タラコ】さん、私もブレンダン君は香取君に似ていると思いますよ~。日本でリメイク?するなら彼しかいませんね。【koshi】さん、私も悪魔の方によろめいちゃいますよ~。色っぽいから(笑)。私が男だったら、プールバーでの出逢いで一目惚れしちゃいます。そして【オオカミ】さん、ブレンダン君の金髪は似合わないですねぇ~。A・ジョリーと同じくらいスゴイ!(『ブロンド・ライフ』参照) さて、映画のほうに参りますか。とにかくこの映画、ブレンダン君を堪能できます。ブレンダン度10点満点の映画なので、大満足(笑)。ダメダメ人間が成長するというストーリーにも好感が持てますし、とにかくシチュエーションが◎。「大金持ちになりたい」というお願いに“麻薬王”。「繊細な男に」に“すぐ泣く男”……。これらの外し方がバッチリです~♪ 次はどんな外し方をしてくれるんだろうかって期待にワクワクドキドキしながら観ていました。映画館で観ていたら、他の観客の迷惑を省みず、大笑いしていたこと間違いなし!です。さぁ、みんなで“悪いことしましョ!”(笑) 7点(2003-12-28 19:13:17) |
372. ホワイト・クリスマス
とあるレンタル屋の店員さんに「ホワイト・クリスマス」ありますか?と聞いてパソコンで検索してもらった。すると、「ありません」という返事が。しょーがないなぁー、じゃあ別のもの借りて帰るかってことで「水着の女王」をレンタル。翌週返しに行ったら、なんと棚の一番下の隅っこにあるじゃありませんか!「ホワイト・クリスマス」が! びっくりしましたよ。新しく入ってきたという風でもなかったし、パソコン検索システムから漏れてしまっていたなんて。今までの「~ありますか」「ありません」「ありますか」「ありません」のやり取りの数々が走馬燈のようによぎる。あれがすべて白紙に帰してしまった。もう一度、イチからやり直しだ。やっぱり自分で探さないといけないらしい。で、この作品に出会った日が12月24日でした♪ きっと【STING大好き】サンタのお導きでしょう。さて、映画の話ですが、軍を退役した将軍を励ますストーリーです。これに恋愛のエッセンスが加わります。あれ?逆かな? それはともかく音楽がとてもいいですね。ロッジの食堂の暖炉の側で、ビング・クロスビーとローズマリー・クルーニーが歌う♪悩んで眠れぬ夜は~、羊よりも幸せの数を数えよう~♪(歌詞はいいかげんです 汗)っていう歌が大好きです。ちょっと幸せになれた気がしませんか? 7点(2003-12-26 22:38:27) |
373. シザーハンズ
《ネタバレ》 カラフルな御伽の国のような住民と、青白いシザーハンズ。この色彩だけで哀しかった。ステレオタイプの街の住民たちは、善人のような顔をして堂々とシザーハンズを利用し、中傷する。もう、なんなのよ~。怒るよ~。でっかい岩とか投げちゃうぞ~!!! シザーハンズの愛する人を抱けない辛さ、キムの愛する人に抱かれない辛さ(涙)。こりゃもう、ダメですよ。あなた。というわけで、辛くなりすぎるため今のところ1度っきりしか観ていません。ところで、金髪ウィノナってむっちゃかわいいですね♪ 7点(2003-12-26 18:43:10)(笑:1票) |
374. ウェディング・シンガー
《ネタバレ》 ドリューの給仕姿にドキッ。かわいいじゃ~ん。対するアダムのパーマ長髪にもドキッ。坊主頭じゃなくてもいいじゃ~ん。お互いに婚約者がいるのに、惹かれ合う二人。もちろん応援しましたとも。だから、ドリューの友達がキスの練習といって、二人をけしかける場面では、「いけいけ~」と盛り上がっておりました。そしてとろけるようなキス。いいですねぇ~。素敵だなぁ~。横でみていた友達が羨望するくらいのキスは、もう二人の心が繋がっているからこその代物なんだろうね。その後も物語は二転三転しますが(そりゃそうですよロマコメのお約束 笑)、ラストの飛行機のシーンがまた、盛り上がります。ちょっとドリューの婚約者が可哀想な気もしないでもないけれど、仕方がない。だって“窓側の席を譲らなかった”んだからね。この映画を観て以来、大切な人にはなるべく窓側の席を譲るようになりました。なんて影響されやすいんでしょうね、私(笑)。それにしても、飛行機会社のファーストクラス乗客へのサービスはすごい。なにかコトを起こすときは、ふんぱつしてファーストクラスに乗ると、なにかいいことがあるのだろうか? あやかりたいものだなぁ~。私の人生において、ファーストクラスに乗る日がくるのかどうかは解らないけれど。あっでもね、のぞみのグリーン車には一度、乗ったことがあるよ~っ。私のお金じゃなかったけれど(汗)。えっと、何か言い忘れている……そうだそうだ、アダムの失恋ソングのインパクトが忘れられないなぁ~(笑)。でも茫然自失となっているときに、人の結婚式をムチャクチャにしたところだけは許せませんでした(プンプン)。まっ、とにかく私、この映画が大好きなんです。幸せになってもらいたいなあ~。 《追記》ブシェミーが最後に結婚式場で働いていたシーンに笑った。 8点(2003-12-26 18:17:44)(良:3票) |
375. イルカの日
《ネタバレ》 イルカに英語を教える姿を見たとき、なぜ、こんなむごいことをするのだ!と思いながら観ておりました。講演を終えて研究所に帰ってきた研究者を、その奥さんは不安そうな目でみています。もちろん彼女はイルカ研究のパートナー。イルカを愛しているし、ご主人も愛している。研究者の尋常ならざるイルカへの愛情(執着)を応援しながらも、なにか整理しかねるとまどいを持っているのではないかと想像しました。無邪気に片言の英語を話すイルカ。その声がかわいらしいだけに、より切なくなってしまいます。中盤で、イルカの秘密が外部にもれたとき、奥さんが「あなたのせいじゃない」と言いました。その言葉に対して、研究者がなんと答えるのか。それは「私が間違っていた」という言葉。その時、私のもやもやした気持ちが、少し和らいだように思います。「私がイルカ語を話せばよかったんだ」。そうだ、その通りだよ。それからどうなってしまうのかは、こちらには書きませんが、私にとってこの夫婦のやりとりが、この作品の一番の山場だったのですよ。この作品は、人間があまりにもバカで嘘つきなので、ただしんどく、切なく、心が痛くなってしまいました。実はですね、これを観た印象っていうのが『シザーハンズ』と同じなんです。私にとって。あちらは、ステレオタイプのどうしようもない人間が、シザーハンズを追いつめていく。なんだか同じような胸の痛みを感じてしまったのですね。両者とも何度も観たいとは思いません。だって心が痛いんですもの。私は、なるべくしんどいこととか辛いことから逃れようと思っている、心の弱い人間なので、あまり人間の嫌な部分を見ていたくないのです。それを痛感した映画でした。それにしてもラスト、イルカたちが無事でなによりです。これで、悲劇だったら本当に救いがありませんからね。 [ビデオ(字幕)] 6点(2003-12-26 13:40:10)(良:1票) |
376. ブラックホーク・ダウン
《ユアン、ラブリー宣言記念投稿》♪ユアンは今、南のひと~つぼ~しに~♪なってしまったのかなぁ~。(ゴメンなさい、彼はちゃんと生きています。でもそんなイメージ)というより、ユアンの顔が見えないぞぉ~。それを目当てに観た映画なのに~っっ。どうしてくれるんだ~~。事務方だったユアンがなぜか戦闘にかり出されるというのは、ちょっと彼のイメージにあっていたので、それは評価しますが……。さて、少し真面目に書きますね。1993年10月12日のこと、ユアンたちはソマリアに入っていた。当時の私は大学生。ちょうど秋休み真っ直中だったので、山陰地方を歩いておりました。関門海峡を歩いて渡り、北九州入りした頃かもしれません。そんなのどかな日々を送っていたころ、あんな死闘があり、何がなんだかわからないどろどろとしたことが起こっていたなんて、考えるだに恐ろしい。こんなことは二度と起こってほしくないんだけれどねぇ~。ブッシュ大統領殿、あんまりでしゃばらないでください。日本を巻き込まないでくださいまし。よろしくお願いします。以上。 4点(2003-12-20 18:22:19) |
377. ベルベット・ゴールドマイン
ユアン好きが高じて、手にとってしまった作品です。申し訳ない。あたしにはあのめくるめくきらびやかすぎる音楽の世界は理解不能でした。気合いを入れて観たのですが、意味不明のオンパレード。ユアンの脱ぎっぷりが見事すぎて……目が点。あたしはユアンの、ちょっとマヌケで喧嘩をしても弱っちいダメダメ人間っぽいところが大好きなんです。口笛を吹いているような、素朴なユアン、ちょっと気取って色男を装っているユアン、そんなユアンが大好きなのに、あんなにわけわからなくどこでもかしこでも脱がれても……。確かに今作も、バカキャラではあったようですが(笑)。私のユアン……いったいどうしちゃったの~。ごくごく個人的なぼやきの投稿です。ごめんなさい。 2点(2003-12-20 12:06:28) |
378. ブロンド・ライフ
とにかくパッケージが怖い。アンジェリーナ・ジョリーの金髪どアップ。やっぱり唇は割れている。話としては、さほど面白くもナントもない。ニコール・キッドマンの『誘う女』からアクを数千倍取り除いた感じ(笑)。殺人事件とかないしね。ただ、テレビのレポーターとしての自分のキャリアの集大成として、ニューヨークのメジャーテレビ局での成功を夢見て、いろいろなものを犠牲にする女の話っていうだけ。それがある預言者によって、1週間の命を宣告される。不安になったりしながらもニューヨークに行くというものでございます。ストーリーだけでは4点がいいところという感じなんですけれども、とにかくアンジェリーナ・ジョリーの金髪に圧倒されたもので。この映画を観て、あたしはアンジェリーナ・ジョリーのファンなのかもしれないと、遅ればせながら認識しました。アンジェリーナ・ジョリー万歳! 付け足し。「●●の定義は?」というセリフが多くて、いちいち考えてしまいました。でもあんまりたいしたこと言ってなかったなぁ~。もうちょっとひねってくれれば、それだけで面白いものになれたかもしれないのになぁ~。でも所詮はアンジェリーナ・ジョリーのキワモノ映画。好きな人にはごめんなさい。彼女に対する愛の気持ちと捉えてくれるとありがたいです。ペコリ。 5点(2003-12-20 11:33:09)(良:1票) |
379. ひまわり(1970)
《ネタバレ》 はじめにお断りいたします。この映画が大好きな方々、本当にごめんなさい。私はこの作品、受け付けませんでした。どこがダメだったかを語らせてください。耳障りならとばしてくださいね。一番ダメだったところは、ロシア戦線から命からがら帰還した兵に対して、お礼の一言も言わなかったソフィア・ローレン。彼女には怒り爆発です。彼だって早く家族の元に帰りたいだろうし、心底疲れ切っているだろうし、友人を見捨ててきてしまった負い目もあるだろう。それなのに誠意をもって話してくれた、あの帰還兵に対してなんのいたわりもない。哀しいのは自分だけなのか?陽光降り注ぐイタリアから白銀の世界であるロシアに送られた兵士たちのストレスは並大抵のものではなかったはずなのに。それすら想像できないあの女には、まったく感情移入できませんでした。一方のロシア人女性、彼女はすばらしい。夫に対する不安で押しつぶされそうになっているはずなのに、彼の行動には何もいわない。そちらの美しさのほうが際だって、彼の結婚生活から目を背けたい女が電車に飛び乗るシーンでも、冷めた視線しか投げることができませんでした。ただ、彼女が元恋人(夫?)を探し出したことで、彼の母親は本当に嬉しかったと思います。誰とひっついていようが息子は息子。愛する孫までできていた。そういうところで、少し安心できた部分はあります。でもやっぱり女の身勝手さが受け入れられない。腹が立つ。そこに、ヘンリー・マンシーニの哀愁のある音楽。彼の音楽は素晴らしいのですが、逆にうっとうしかったんです。というわけで、この作品はあまり好きではありませんでした。本当にごめんなさい。ペコリm(_ _)m 3点(2003-12-20 10:54:30)(良:8票) |
380. イル・ポスティーノ
《ネタバレ》 海の町にはいつも惹かれる。特に島には。私が生まれ育った瀬戸内海は、あそこまで美しい海ではないし、建物もオシャレじゃない。けれど、同じような匂いの中で生活してきたように思う。とかいいながらも、実際は島育ちじゃないんですがね。よくフェリーで島に遊びに行っておりました。クワガタなんかを探して、100円でフェリーに乗って(笑)。砲台跡なんかで隠れんぼうをしたりもしました。もし、大人になってあの街から島に移り住んだら、彼のような人生を送ったのかもしれません。まっ、詩人にはなれませんがね。ちょっとたらたらと日々の足跡みたいな日記ともつかない散文を書いたりしながらね。今、ふるさとを離れて思うこと。すごく素晴らしい環境の中で生活をしていたんだってこと。だから詩人が、この島の素晴らしいところはという問に、好きな女性の名前しか挙げられなかった心がよ~くわかります。太陽も、海も、空気も、音も、時間の流れも、何もかもが素晴らしいものであるのに、すぐそこに転がっている、いつもそこにあるから気付くことができないもの。詩人は、尊敬していた大詩人がいなくなったことと、天性の感受性のよさで、島を包んでいるものがどんなにステキなものなのかを感じとったのでしょう。やはり、録音機に島のあれやこれやの音を録音していった時の心情というのには涙が出てきます。あの島を離れていない人間が、身の回りのものの素晴らしさに本能的に気付く。私は本当にその感受性がうらやましい。詩の内容については、どれだけ理解できているのか、怪しい部分は多々ありますが(笑)。 8点(2003-12-20 10:31:02)(良:3票) |