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とらやさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2102
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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361.  パリより愛をこめて
トラボルタの映画であるという大前提で見たので、彼だと分かりましたが、でなければあのスキンヘッドにヒゲのゴツいオヤジがトラボルタとはすぐには気付かなかったかもしれません。本作は男2人のバディムービーではあるのですが、とにかくトラボルタ演じるワックスの豪快なキャラが凄すぎる分、相棒はかなり分が悪くなってしまいましたね。しかし95分という短めの尺の中、実に楽しそうに映画の中でひたすら暴れ回っていたトラボルタを見ているだけでも十分楽しい映画でした。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2013-10-25 22:27:10)(良:1票)
362.  ダイアナ 《ネタバレ》 
世界中から愛されたプリンセス、ダイアナの最後の2年間をパキスタン人の医師、ハーン氏との恋をメインに描いた作品です。  公の場での世界でもっとも有名な女性であるプリンセス・ダイアナとプライベートの場での1人の人間であるダイアナ。チャールズとの結婚生活が破綻し、常にパパラッチに付け狙われ、子どもたちとも自由に会えない。そんな苦悩の日々に出会った1人の医師に惹かれていく・・・。  しかし彼女の母親としての思いや、地雷撲滅の活動なども触れられていますが、作品としてはあまりにも彼女の恋愛が中心になりすぎてしまっていたのは残念でした。見た目に関しては、誰が演じても違和感があったと思うし、誰しも受けるべきか迷うオファーだと思う。しかし、特に公の場でのダイアナには時折ハッとするほど似ていると思う瞬間もあったし、ナオミ・ワッツは大健闘だったと思います。  予告編を見ていなかったので思い描いていた作品のイメージとはかなり違う作品でした。彼女の抱えていたプレッシャーや苦悩を想像することはできますが、それはあまりにも大きすぎて僕には本当に分かることは出来ません。でも、最後の2年間、彼女が何に立ち向かい、そこにどんな苦悩があったのか、その一端は感じられたような気がします。
[映画館(字幕)] 6点(2013-10-25 22:05:50)(良:1票)
363.  人生はビギナーズ 《ネタバレ》 
妻に先立たれた75歳の父親がゲイをカミングアウト。人生の終盤を迎えても新たに“恋”をして人生を謳歌している。そしてそれは余命わずかであることが分かっても。  重さのある展開ですが、それを感じさせない、かと言って軽くなっている訳でもないクリストファー・プラマーがあまりにも素晴らしい。重さを感じさせないということでは、愛犬も見事に重要な役割を果たしています。  一方の息子は、人生に対しあと一歩をなかなか踏み出せず消極的。こういうナイーヴな人物像はユアン・マクレガーの得意とするところであり、抜群の安定感を見せてくれます。お相手のメラニー・ロランも抑えた好演を見せています。  新たな人生のスタートをきるのに年齢なんて関係ない。父の死を機に新たな人生のスタートラインに立とうとしている、晩年の父の姿を傍で見てきた息子の姿で終わるラスト。その横には彼女がいる。切なくほろ苦くも、優しさのある人生賛歌でした。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-10-18 22:10:05)
364.  食べて、祈って、恋をして
これは平均点通りの映画でした。離婚して、仕事もそれまでの生活も、すべてを投げ出して1年間の旅に出る。そこにはかなりの動機があるはずですが、旅に出る前の彼女の日常からはそういうものが見えてこない。この冒頭から失敗しているのでジュリア演じる主人公の女性の人物像も、作品自体も薄っぺらくなってしまいました。ジュリアが世界を一人旅するプライベート・フィルムか旅番組のような感覚で見ればいいのかもしれませんがね。その後も、旅での様々な出会いや経験を通して成長して、という部分が感じられず、イタリアで食べまくって、インドでちょっと瞑想して、バリで恋をしました、ということでタイトル通り「食べて、祈って、恋をして」であらすじ完了!という作品でした。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2013-10-06 21:39:08)
365.  ビッグ・ボーイズ しあわせの鳥を探して
全米をまたにかけて南から北へ、東から西へ。鳥にトリつかれた野郎どもが見た鳥の数を競うというバードウォッチング大会“ビッグイヤー”にかける1年を描いたコメディ。  みんな仕事や家族を犠牲にしているところもあるのですが、人生をかけてバカみたいに夢中になれる、熱くなれるものがあるって羨ましいなと思う。映画としてのまとまりは弱いですが、同好の士どうしに芽生える友情や恋、ライバル関係を豪華キャストが実におもしろ可笑しく演じています。  特に僕の場合は大好きなスティーブ・マーティンとジャック・ブラックが揃っているのだからそれだけで十分と言えます。アッツ島でのヒッチコックの「鳥」をちょっとパロッたようなシーンも面白かったな。  そんな鳥探しの合間に挿入される大会参加者それぞれのささやかな幸せ、家族や仕事の関わりが結構真面目に描かれていて、人生についてもちょっぴり考えさせられます。でも結末は清々しい。  「しあわせの鳥を探して」という邦題がいいですね。この作品をなかなか巧くとらえていると思います。
[DVD(字幕)] 6点(2013-09-28 22:20:58)
366.  オン・ザ・ロード(2012) 《ネタバレ》 
ウォルター・サレスのロードムービーと言えば思い出されるのは、若き日のチェ・ゲバラの南米大陸放浪の旅を描いた青春ロードムービー、「モーターサイクル・ダイアリーズ」です。  そして本作は北米~メキシコに舞台を移した青春ロードムービー。静かなる青春ロードムービー「モーター~」とは趣が異なり、思い描いていた作品の雰囲気ではなかったですが、これはこれで楽しめた作品でした。  スクリーンを通してもむせかえりそうになるほどの酒の匂いや煙草の煙が作品に充満している。ドラッグにセックス。より刺激を求めて放浪の旅を繰り返す。まさに今さえ良ければいいという日々。色んな奴らが旅に加わり、旅から離脱していきましたが、そんな中で最後まで行動を共にするのが、その中心的存在であったディーンと、主人公のサル。  しかし、本作の旅の最後の地メキシコで病に倒れたサルを見捨て、ディーンはいなくなってしまう。しかしサルにとってはディーンと離れることになったここが人生の転機となったのか。その後2人がNYで再会するシーンが印象に残る。  いつまでも今さえ楽しければいいという日々が続く訳も無い。かつての輝きはすっかり色あせたディーンの姿が悲しく、その再会シーンを見ながら、途中旅から離脱し、故郷デンバーで水兵と結婚したというメリールウの恐らくは幸せであろう今の姿が思い浮かんだ。豪華キャストが顔をそろえた作品ですが、そのメリールウを演じたクリステン・スチュワートの体当たりの熱演が最も強く印象に残ります。
[映画館(字幕)] 7点(2013-09-13 22:20:58)
367.  ル・アーヴルの靴みがき 《ネタバレ》 
貧しくも善良に暮らす人々が織りなす心温まるストーリー。カウリスマキの作品なので、本作も寡黙な映画でしたがじんわりと心に響くいい映画でした。  世知辛い世の中、最近はいいニュースも少ないですが、だからこそせめて映画の中ではこんなことがあってもいいと思う。  最後は奥さんにまつわるちょっとしたどんでん返しがありましたが、(空いたベッドを見せて一瞬えっ!?と思わせておいて…)これも素敵な大人のおとぎ話だと思いますよ。何の説明も医学的根拠もありませんが、奇跡を信じたい時って必ずあるものです。本作のような映画にバッドエンドは似合わない。
[DVD(字幕)] 9点(2013-09-06 15:25:15)
368.  阪急電車 片道15分の奇跡
1年半ほど前に転勤で大阪に引越してきて、日々阪急のお世話になっている僕にはとても身近に感じる映画でした。  僕は京都の方に行く路線なので本作の今津線とは違うのですが、利用するのは本作と同じく各駅停車なので車内の空気は同じ。自分もいつもの車内の片隅で人間模様を眺めているような感覚でもありました。昼間の各駅停車ってのんびりしているんですよね。ゆっくり進む各駅停車の速度と本作のゆっくりした速度が見ていて心地良かったです。  そんな阪急沿線に住む人々の日常を描いた群像劇。それぞれのつながりや関係は薄いのですが、たまたま電車で乗り合わせた他人同士に劇的にドラマが芽生えるってそんなに無いことだし、こんな感じが丁度良かったのかなと思います。“袖すり合うも多生の縁”なんて諺を思い出したりもしますね。都会の片隅のちょっとした心の触れ合いや、思いやり合いにほっこりした気分に浸らせてくれる作品でした。
[DVD(邦画)] 6点(2013-09-01 01:10:15)
369.  ランナウェイズ
僕が最も洋楽にはまった時期は80年代。よってザ・ランナウェイズの名前は知っていますが、彼女たちのことを知った時には既に解散した後であり、特に思い入れは無かったりしますが、基本的にロック映画は好きなのでまずまず楽しめた映画でした。  キム・フォーリーとの出会いや、ジョーンとサンディとの出会い、“チェリー・ボム”の誕生秘話などの前半は良かったのですが、日本でブレイクして以降の後半はちょっと失速してしまいましたね。彼女たちがステージで演奏するシーンをもうちょっと見たかったです。  実は本作、公開前に予告編は映画館で何度か見ていまして、見に行くかちょっと悩んだのですが結局劇場には見に行かなかった。あの名子役、ダコタの豹変ぶりにちょっと違和感があったんですね。子役を卒業して青春映画のスターへの階段を登りはじめた頃になると思いますが、子役を卒業する、この頃が一番難しい頃なのかもしれません。出番は少ないですが、お母さん役がかつての名子役だったテイタム・オニールというキャスティグも面白かったですね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2013-08-20 21:43:29)
370.  31年目の夫婦げんか 《ネタバレ》 
結構笑わせてもらいました。今日は1000円の日なのでお客さんが一杯。かなり笑いがおきていましたよ。  でも話の内容自体は結構難しいテーマだったりします。これはもう、結婚31年目のセックスレス夫婦を演じるトミー・リー&メリル夫妻が素晴らしすぎますよ。特にトミーリーさん!終始仏頂面、痛いところをつかれてしかめっ面で沈黙してしまったり…。ちょっとした表情の変化や動作、絶妙の間の取り方で笑わせてくれます。  メリルは前作では女優魂に火がついたような鉄の女ぶりを見せてくれましたが、基本的に近年はコメディ路線で同世代の色んな女性を実に大らかに楽しそうに演じている。本作にもそんな肩の力を抜いた楽しそうなメリルがいます。  この2人がカウンセラー(スティーブ・カレル)からカウンセリングを受けながら夫婦の絆を取り戻そうとあれこれ奮闘する(その大部分がH系です!)姿を描く。先にも書いたように2人の演技のおかげでほのぼのと楽しく見ることができる映画ではありますが、ちょっと2人の姿がちょっと痛々しくもある作品でした。  カウンセラー役の動かし方次第ではもっと面白くなったと思います。それだけにスティーブ・カレルの使い方が勿体なかったですね。この邦題もちょっと違うのではないかと思います。
[映画館(字幕)] 5点(2013-08-01 22:20:36)(良:1票)
371.  終戦のエンペラー 《ネタバレ》 
作品の視点はアメリカ人の側から描かれており、終戦ものとしては日本人にとってはあっさりした作品になっています。東条英機、近衛文麿、木戸幸一といった実在の大物も「天皇に戦争責任はあるのか」というGHQの捜査に対する一証人として登場する程度ですが、これも映画の視点を考えると仕方がないところだと思います。  また、本作はアメリカ人にとっては理解が困難な日本の精神文化や、特に当時の天皇とはどういう存在だったのかという点にも焦点が当てられています。天皇の登場はラストのマッカーサー邸での会談のみですが、2人が並んで映った写真と共に有名なこの会談を見せてくれただけで十分だと思えました。  日本に思い入れがあり、日本というものを理解しようとし、終戦直後の日本であの立場で、当時の日米の置かれた状況と天皇をどう処遇すべきかを感情論ではなく冷静に分析できるアメリカ人がいた。本作のいい所はその名が広く知られたマッカーサーではなく、フェラーズ准将を主人公としたところだと思います。  もう1つ描かれているのがフェラーズと日本人女性アヤのロマンス。ここにはフィクションが含まれているようですが日本人女性との出会いが、フェラーズが日本について学び日本への思い入れが深まることになる重要なきっかけになっています。  マッカーサーは本作では脇に回っていますが、演じたトミー・リーは流石に貫録のある存在感がありました。
[映画館(字幕)] 7点(2013-07-31 18:20:06)(良:1票)
372.  ミケランジェロの暗号 《ネタバレ》 
友人、いやそれ以上の関係で子供のころから育ったユダヤ人の画廊の息子と、その使用人の息子のSS将校。その立場が2人の置かれた状況を変えながら度々入れ替わる。  そこに、この2人から愛された1人の女、母の命、ドイツとイタリアの2国間の関係、本物のミケランジェロの絵の行方を常に時間的制約をもたせながらスリリングに巧く絡めています。なかなか良く練られた人間ドラマでした。  一方、本物のミケランジェロの絵は一体何処へ?というミステリでもあるのですが、こちらの方はかなり分かりやすくなってしまっています。この邦題も良くない。本物の絵の行方は何か暗号化されていると言っているようなものであり、そうなるとかなり的は絞られてしまいます。  ナチスとユダヤの関係を描いたヨーロッパ映画は実話ものを中心に非常に重く辛い作品が多いのですが、近年ではユダヤ人教授とヒトラーをコミカルに描いた「わが教え子、ヒトラー」という作品もありますが、本作もその重さがかなり抑えられた作品となっています。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2013-07-28 00:43:04)
373.  キス&キル 《ネタバレ》 
「ナイト&デイ」、「デート&ナイト」などと同じく「○&○」という近年流行りの?邦題がついた男女2人が主人公のアクション・コメディ。  本作もラブコメ・ホームドラマ・スパイ・アクション・サスペンスと盛り沢山の内容です。前半はサスペンス要素はほとんど無いラブコメ&ホームドラマ。アシュトン・カッチャーの正体が明らかになって以降は一転、2人を狙う刺客が次々に現れるアクション・サスペンスと作品のテンポはなかなか良く、退屈すること無く楽しめる暇つぶしにもってこいの作品。  敵はいつどこから現われるか分らない。友人、隣人、すれ違う人、皆が刺客に見えるという後半の展開はもっと面白く出来たと思うのですが、今一つ盛り上がらないまま終わっちゃいました。  終盤は2人の前に現れるほとんど全ての人が刺客。「こいつは刺客なのか、ただの友達か隣人なのか」と、見る者をちょっとじらせてくれるだけでも全然違ってくると思うのですが・・・。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2013-07-21 15:12:17)(良:3票)
374.  砂漠でサーモン・フィッシング
原作未読なので何とも言えませんが、映画としては色んなことを詰め込みすぎている感はあります。「イエメンの砂漠の川に鮭を放流し、遡上させる」という壮大にして困難なプロジェクトに挑む人間ドラマとしては、かなりあっさりしている。  プロジェクト自体よりも、プロジェクトにかかわる2人のロマンスを中心にした登場人物の心の機微を描いた人間ドラマに軸足が置かれています。マクレガー演じる、善人だが人生のうまくいっていない一時期を生きる水産学者。彼はこういう役を演じると抜群にうまいし、お相手のエミリー・ブラントもやはり好演しています。心の機微を表現する2人の繊細な演技が素晴らしかったです。  後半は登場人物の様々な事情が交錯し少し重さもありますが、重さのあるドラマながらも作品はコメディタッチで、イエメンの大富豪の大らかさのある人物像がよく効いています。  最後はハルストレム監督独特の、重さの中にも爽やかさを感じさせてくれる佳作です。
[映画館(字幕)] 7点(2013-07-11 23:16:01)(良:1票)
375.  ヤング≒アダルト
もっと軽いタッチのコメディだと思って見始めたのですが、思っていた以上にシリアスなドラマでした。  勿論いい思い出や懐かしい思い出もあるけど、多かれ少なかれ青春時代のトラウマのようなものってあるんじゃないのかな。それが後の人生に与える影響。僕もドがつくほどの田舎町の出身。そんな田舎が厭で都会に出てきた。若い頃は故郷に帰ると、故郷に残った友達に仕事のことや都会の暮らしを思いっきりカッコつけて着飾って話していたっけ…。  僕とシャーリーズ演じるメイビスは全然違うけど、分らなくもない。シャーリーズのかなりイタイ演技は素晴らしかった。本作は彼女にこれといった解決策を見出している訳じゃないけど、それでも生きていかなくちゃいけない。ジェイソン・ライトマンは「マイレージ・マイライフ」といい、本作といい、まだまだ人生これからだけど、もうそんなに若いわけじゃない。そんな人間ドラマを独特の切り口で見せる監督さんですね。ちょっと考えさせられるドラマでした。そんな僕もいまだに実年齢に精神年齢が追い付いていないと思う今日この頃です。
[DVD(字幕)] 6点(2013-06-28 21:12:22)(良:2票)
376.  ローマでアモーレ 《ネタバレ》 
嬉しい!何が嬉しいって、アレンさんが俳優として映画に帰ってきてくれたんだから!でも久々に見たアレンさん、さすがに年とったなあ…。バルセロナ、パリ、ロンドン…と続いてきたアレンさんのヨーロッパ巡り。本作はローマにやってきました。  アレン映画の特徴の1つである、豪華キャストの競演で見せる複数のドラマが同時進行する中に描く人生の悲喜こもごも。本作の共通点は、「人生色々、思わぬ出来事もありますが人生何が幸いするか分らない」というところでしょうか。  このキャストを見て一番楽しみだったのが、喋りまくりを得意とする芸風であるアレンとベニーニの共演。僕はアレンもベニーニも好きなので、この2人が絡んだらどんなことになるのか楽しみだったのですが、全く絡まないんですよね~。ちょっと残念…。相変わらずの濃いベニーニ芸は楽しかったですが、本作の俳優アレンは作中の存在感も演技もかなり控え目でしたね。  アレンの作品としては、マンネリというか新鮮味はありませんが、まだまだお元気そうなアレンさんが見ることが出来ただけでもアレンファンとしては嬉しい作品でした。
[映画館(字幕)] 6点(2013-06-18 18:10:23)(良:1票)
377.  恋のロンドン狂騒曲
複数の男女の人生の分岐点の悲喜こもごもが同時進行で描かれる群像劇。アレンお得意のパターンであり、挿入される音楽の使い方などもNY時代のアレンを思わせる作品です。  よって特にロンドンである必要性は無く、ホームグラウンドのNYを舞台にしたアレン映画がこれからも見たいなあ…。アレン映画のファンとしてはそんな思いも出てきたりします。  本作の登場人物は皆が自業自得というか、落ち着くべき落としドコロに普通に行き着く。「人生はなんて皮肉で素晴らしいんだろうね」という、アレンらしい人生観を感じさせる台詞もありましたが、本作に関してはそれも弱く感じられました。  近年の「ミッドナイト・イン・パリ」や「人生万歳!」と比較すると出来は今ひとつでしたが、やはりこの人の軽妙でテンポのいい語り口は健在。次回作はローマが舞台のようですが、次の作品も期待していますよ!
[DVD(字幕)] 6点(2013-05-26 14:06:29)
378.  シャッター アイランド
公開前の触れ込みは「結末は誰にも話さないで・・・」というものでしたが、残念ながらミステリーとしては成功していません。ミステリよりも、どちらかというとサイコスリラー的要素の方が強かったでしょうか。  何か秘密が隠された、社会にとって危険性のある患者を隔離した孤島。映像も音楽もディカプリオの演技も、そんな陰鬱な世界観の雰囲気は非常によく出ていました。  チャックとの会話、そしてテディの最後の一言。このラストはどう解釈すべきでしょうか。戦争から続く自身の苦しい記憶から逃れるがために選んだ道があのラストだと考えるとあまりにも悲しいドラマでもありました。
[DVD(字幕)] 6点(2013-04-17 21:31:16)
379.  天使の分け前
暴力に明け暮れ荒んだ毎日を生きていた主人公の青年ロビー。恋人と生まれくる子どものために、今度こそはと更生を決意する。  裁判で社会奉仕活動を言い渡されたちょっとトホホな仲間たちと、旨いスコッチウイスキーには目がない愛すべき社会奉仕活動の指導者の姿をコメディタッチで描きますが、そんな中にいかに更生を決意しようともそれが容易ではない社会や雇用の厳しい情勢を挿入する。コメディとは言え、このあたりはいかにもケン・ローチらしいところです。  主人公ロビーに関しては必ずしも共感出来ることばかりではありませんが、この愛すべき社会奉仕活動の指導者が彼らを見守る視線こそケン・ローチの視線であり、そんな人間を見つめるローチの視線は本作でもやはり優しい。  スコッチウイスキーの香り漂うスコットランドの美しい風景描写も見どころです。ウィスキーの製造過程で生じる「天使の分け前」の意味の説明は作中でなされますが、ラストに登場する、もう1つの「天使の分け前」が何とも素敵。これが鑑賞後にとてもいい余韻を与えてくれます。
[映画館(字幕)] 7点(2013-04-15 22:25:10)(良:2票)
380.  ヒッチコック 《ネタバレ》 
本作に興味を持つ人の多くがヒッチ映画を見ている人だと思いますが、本作は代表作「サイコ」にまつわるお話なので、「サイコ」をご覧になっているとより楽しめる映画です。  伝記モノですが、その範囲が「サイコ」製作前後にかなり限定されているだけに「サイコ」の撮影現場のシーンをもっと見せて欲しかったとか、ヒッチとジャネット・リーをはじめキャストとのもっと突っ込んだ絡みを見たかったりとかという思いもあるのですが、知らなかった妻との関係やパラマウントとの微妙な関係など興味深いエピソードもあり、面白く見させてもらいました。  さすがの貫録を見せるホプキンスのヒッチぶりをはじめとして、ジャネット・リー、アンソニー・パーキンス、ヴェラ・マイルズといった「サイコ」の主要キャストを演じる本作のキャストは皆がよく似ていましたね。特にジェームズ・ダーシーはホントにノーマン・ベイツに見えましたよ。それだけに彼のシーンをもう少し見たかったな・・・。  「サイコ」公開初日。映画館の外の通路で観客の反応が気になって仕方ないヒッチ。そこに聞こえてくるシャワーの音、それに続くバーナード・ハーマンのあの音楽・・・。勿論説明不要のあのシーンです。館内から聞こえてくる期待通りの観客の反応。その時のホプキンス=ヒッチのリアクションが最高でしたね。  「次回作の構想はまだ何もないんですよ。でも、すぐに出てくるでしょう。」と語るヒッチのそばに舞い降りる一羽のカラス・・・。このユーモアのあるラストも良かったですね。
[映画館(字幕)] 6点(2013-04-05 18:18:08)(良:1票)
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