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目隠シストさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2260
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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361.  1303号室 《ネタバレ》 
S・キング原作の『1408号室』と同年製作。泊まると(入居すると)死ぬという設定はソックリですが、いわゆるパチもん映画ではない様子。本作独自の世界観は感じ取れました。オーソドックスなオカルトホラー。ただ、呪いのメカニズム(なぜ呪われるのか)や救命要件(どうしたら助かるか)等に言及しておらず、呪いの元凶となった悲劇の説明に時間を費やした印象。主人公に死の危険が迫っている感覚が薄く、邦画ホラーお得意のお化け屋敷映画の域を出ていないと感じました。(ちなみに個人的に一番怖かったのは、イった眼をした板谷由夏)。主人公(中越)の家庭環境と幽霊の生い立ちがリンクした終盤は、『仄暗い』を髣髴とさせる切ない人情話への移行を期待したのですが…待っていたのは無暗に後味の悪い結末。怖がらせるのと気分を悪くさせるのは違うのに。残念です。数多ある邦画のダメホラーに比べれば幾分マシかと思いますが、満足度は高くありません。
[DVD(邦画)] 5点(2009-02-25 20:57:07)(良:1票)
362.  ダウン 《ネタバレ》 
知名度や華やかさこそ無いものの、確実にワーストランキング入りできる実力を備えた作品。まず日本版劇場予告編のキャッチフレーズがイカス。「あなたはもうエレベーターに乗れない」。なんて控えめな煽り文句でしょう。メタボ対策に良さそうです。そもそもエレベーターを恐怖の対象に据える発想がズバ抜けている。アクションは扉の開閉と箱が昇ったり下ったりだけ。この条件で怖いシチュエーションを作り出そうというチャレンジ精神は買うものの、結果トンチンカンな方向へ突っ走っているような。エレベーターを掃除機に見立てるなんて(しかもサイクロン式か?!)斬新過ぎてついていけない。さらにオチが強烈。無難にオカルト路線かと思いきや、マッドサイエンティスト登場。歴史を塗り替える大発明をこんなチンケなものに使うとは。キャットに小判、ブタにパール以上の衝撃。博士はこの実験でどんな終着点を夢見ていたのでしょうか。ファンタスティッ~ク。おまけに本作はリメイクだと知り二度ビックリ。ただし、嫌味がないのは良かったです。バカ映画好きとエレベーターマニアの方はどうぞ。
[DVD(字幕)] 3点(2009-02-16 20:53:25)(良:1票)
363.  ベースボールキッズ 《ネタバレ》 
(物語の核心部分に触れていますので、未見の方はご注意ください。)   序盤は少年野球ドラマの王道をいく展開。野球下手っぴのお荷物少年がジャッキー・チェン映画バリの特訓を経て実力を身につけて行く過程は丁寧に描かれており、好感が持てました。でも気になる点がちらほら…。少年達が挨拶の際に帽子を取らないのは何故?特訓の約束をして待ちぼうけを食らった金田くん。何時間もただベンチに座っているのに違和感あり。努力家の彼なら、時間を無駄にしないのでは。ディテールは今一歩と感じました。でも大筋は外していないと思ったのですが…終盤にきて物語の方もおかしな方向へ。野球以外の要素でドラマを盛り上げようとする魂胆がいけません。不良少年のリンチの件は、まるで安普請のチンピラ映画のよう。それに最悪だったのが金田くんを殺したこと。彼を試合に出さない為の仕掛けが必要なのは理解できます。でもそれ以上に「お涙頂戴」要素の方が強い。安易な作話にガッカリします。さらに決勝戦。下手っぴ君の落球で試合に負けるのは、流れとしては妥当です。でも今回のエラーは彼に非はありません。責められなくて当然。“失敗を責めない”という状況を作らないと、少年たちの心の成長を描くことになりません。“一見定石通り”の脚本ながら、出来上がった物語が不細工なのは何故か。必然を積重ねることで、定石ははじめて定石と成りうるのだと思います。残念です。
[DVD(邦画)] 5点(2009-02-13 21:28:44)
364.  ウルトラヴァイオレット(2006)
何度となく「あなたの想像を超えた世界」なるアナウンスが入りますが、正確には「あなたの知らない世界」が正しい(懐かしの昼のワイドショーみたい)。何のことはない、説明していないから解らないのですが…。ファージの能力も、彼らのイデオロギーも爽快なくらい謎。小出しの情報で何となく世界観は見えてきますが、理解した頃には物語は終わっている。ただ、説明過多よりはこれくらい不親切なほうが好みなので、個人的には問題なし。CGバリバリのモーターアクションよりも、ミラ・ジョヴォビッチの肉体アクションを楽しむ作品です。
[DVD(字幕)] 5点(2009-02-10 23:49:18)
365.  ビッグ・フィッシュ
ラスト5分で泣きました。しかも号泣。映画館での鑑賞だったので相当ヤバかったです。空いている映画館で助かりました。うるっと来る映画は結構ありますが、涙を流したのは初めてでした。いわゆる「お涙ちょうだいもの」の分野になるのかもしれませんが、押し付けがましくなく、素直に感動できました。父親に対してコンプレックスがある方(自分も多分そうです。)や、ちょっと父親と距離があるなという特にに男性の方にはぜひ観ていただきたいと思います。漫画「がんばれ元気」の第1巻で泣ける人は必ず泣けると思います。
[映画館(字幕)] 9点(2009-02-09 21:57:04)(良:1票)
366.  観察 永遠に君をみつめて 《ネタバレ》 
「人の良心は何処からやってくるのか?」昔そんなテーマで話を聞いた覚えがあります。曰く、良心とは“心の内にある強い父親像”のこと。親に叱られて社会のルールや倫理規範を身につけていく子供。いつしか自分で善悪の判断がつくようになるのは、親の基準が身に付くから。心の中の父親(母親、祖父母等)が叱ってくる。他者の良心をコピーするという意味です。真偽の程は知りませんが、なかなか説得力がある。「子は親の鏡」なんて言い方と同じでしょうか。さて、本作の主人公、茂樹の場合。父親(小倉一郎)は子供とお友達感覚。息子のストーカー行為を知ってなお容認する姿勢。なるほど、主人公の中の良心がこの父親をコピーしたのなら、行き過ぎた性癖を許してしまうのも納得です。一方、人との距離感が分らないという弥生。集団生活の経験不足がうかがえます。また親の愛情も十分に受けていない様子。「見守って欲しい」は、本来親に対して求めるもののはず。彼女の人物造形にも説得力があります。主役2人の伴侶も、何処にでも居るタイプ。キャラ設定は確かです。だから御伽噺にリアリティが生まれるのだと思います。面白かった。個人的な価値観を持ち込むなら、弥生はド変態。茂樹は大馬鹿モノだと思います。特に茂樹には本気で腹が立つ。奥さんには絶対に秘密を隠し、誤魔化し通せ!泣いて詫びて縋り付けと思う。でも茂樹と弥生の関係だけを見れば、コレで恋愛物語として成立してしまうのだからホント嫌になる。ちなみに茂樹が弥生の想いに早い段階で気づいていたらという“もしも”。2人は幸せになれたのだろうか。勿論結果は誰にも判らない。でも茂樹はずっとそんな事を考えながら、この先の人生をやり過していくのだと思う。それが彼に科せられた罰だ。
[DVD(邦画)] 7点(2009-02-07 22:28:44)
367.  ダブリン上等! 《ネタバレ》 
手持ちカメラの多用や、ハイセンスを装うクレジットは鼻につきます。監督に非はないけど、邦題のセンスもダサいです。でも脚本は上等でした。濃いキャラの面々をきちんと描き分け、絡んで団子にならないさじ加減で各人の人生の糸を交差させる。上手いと思います。身から出た錆で窮地に陥る者もあれば、アクシデントで人生を狂わされる人もいる。いずれにしても、思い通りにならないのが人生です。石を投げつけてくるクソガキは、“人生の落とし穴”あるいは“不確定要素”といったところでしょうか。彼が基点となって、それぞれの人生が動いていく。“女を殴る”最低の行為をしたチンピラにはキツ過ぎるお仕置き。自分勝手な連中にも罰が与えられました。銀行マンは終身刑ですか。ご愁傷さまです。でも結果的には、ほとんどの者が好転したと見て良さそう。バス運転手も車椅子の王様になりましたしね。ずっと自分と向き合うことを避けて来たヒゲ娘。ギブスで固められた心の傷。ずっと外す勇気が出なかった。それだけ重症だったのも理解できますが、腐らせてしまったらお終いです。痛みに耐えて、次ぎのステップに進まなきゃ。辛い目にあった彼女には、いっぱい幸せになってもらいたいです。一方、ソース男の方は納得がいかない。あれだけダダをこねて、迷惑かけて、最後にヨリを戻してハッピーって何?腹立たしい。いや羨ましい(笑)。でも、あの2人が上手く行くとは限らない。「禍福は糾える縄の如し」は実証済みです。人生ままならぬから面白い。でしょ?
[DVD(字幕)] 7点(2009-02-04 18:55:34)
368.  ユーロトリップ 《ネタバレ》 
渋谷を闊歩するスモウレスラーと忍者。女は全員ゲイシャガール。そんな日本が舞台の映画を観たらどうでしょう。きっと腹を立てるより、笑ってしまう気がする。あまりにもバカバカしくて。本作で描かれるヨーロッパ諸国のトラベルエピソードも似たようなレベルです。ハッキリとギャグに寄っているので素直に笑える。1%のリアルに基づいたファンタジー。ですから初対面のメル友とヤるために旅行に行って、本当にヤッちゃうウソみたいな展開もアリなんだと思います。締めも甘々の夢物語。個人的にはDVD特典の「もう一つのエンディング」の方がベタでしっくり来ますが。
[DVD(字幕)] 6点(2009-02-01 18:47:39)(良:1票)
369.  約三十の嘘 《ネタバレ》 
「一つの嘘を隠すためには、三十の嘘を用意しなければならない」。嘘を隠す為の嘘にも、やっぱり嘘を用意しなければならない訳で、要するに嘘は嘘で塗り固められていくということ。いずれ行き詰るのは目に見えている。嘘を生業にする詐欺師たちにとっては大いなる不安。だから「確かなもの」を掴みたい。何か?当然「お金」でしょう。お金は嘘をつかないから。でも、それにしてはオカシな事だらけです。3年前の裏切り者を何故またチームに引き入れたのか?意味のない売上金の管理ルールを作った理由は?ハナから「お金」以外の価値観が見え隠れしています。中谷に至っては、再三「チームが大事」と口に出してしまっている。これでは、オチで驚きが生まれません。まずは“詐欺師=お金至上主義”という図式を明確に提示する必要がありました。巨乳ちゃんのスキル無くしては成り立たない詐欺計画にするとか、お金を一元管理する合理的な説明を用意するとか。典型的な詐欺師像が覆るから、中谷の惨めなお願いが感動に変わる。巨乳ちゃんの涙に意味が出てくるのだと思います。またご指摘の方もおられるように、列車内を一歩も出ないのはミステリーの王道スタイル。観客は本作のジャンルを勘違いしています。こちらは余計なミスリードでした。役者がみな熱演していただけに惜しい作品です。
[DVD(邦画)] 5点(2009-01-27 18:30:08)
370.  屋根裏の散歩者(2006) 《ネタバレ》 
主演の嘉門洋子は、成人向けの劇画世界から抜け出たようなルックス。エロい。それはもう絶品です。エロスをセールスポイントにしている某姉妹や花とスネーク女優なんて目じゃないです。隣にいてもおかしくない日常感がたまりません。「エロティック乱歩」のシリーズ名に相応しいキャスティングだと思いました。雰囲気だけなら満点を献上したいくらいです。でも残念ながら楽しめたのは映画がスタートする前まででした。いざ始まると、パっとしない展開が続く。嘉門の演技もサッパリです。なにより残念なのが主人公のキャラ設定。彼女に知性は要らないと思います。でも全く無いのも困りもの。危機管理能力ゼロは、ヤリ過ぎだと思いました。ハラハラドキドキする前に呆れてしまう。原作小説のエッセンスだけ取り出して映画化する本シリーズの手法はどうなのか。オイシイ所取りなので、もっと面白くなってもいい気がしますが…。
[DVD(邦画)] 5点(2009-01-25 19:47:46)
371.  腑抜けども、悲しみの愛を見せろ 《ネタバレ》 
劇場公開前日の某テレビ番組で披露されていたエピソードが思い出されます。監督から「(最初の演技よりも)2割気だるい感じで」と指示されて演技したサトエリ。少々やり過ぎだったらしく「今度は8割元気な感じで」と言われたところ、「じゃあ最初のでいいじゃん」と思ったそうです。サトエリがどういう女優なのかよく分かる。そもそも澄伽という役、よほど演技力に自信がないと務まらないと思う。というか恥ずかしくて出来ない。サトエリが自身を丸写しにしたような(大変失礼)この役を引き受けた時点で、本作の成功は約束されたと思います。人間の嫌な面全開のストーリー。みんな不器用なのでしょう。でも愛おしいと感じないのは、バカじゃないから。超自己中心主義、悲劇のヒロインからの開き直り、人生から目を逸らし続けること。どれも苦難を乗り越えるためのテクニックです。サトエリ、妹ちゃん、永作。タイプは違えど、みんな生きる術を心得ています。一人不器用なうえにバカだった永瀬が死んだのは、至極当然の結果。かくも人生は厳しい。傍からみたら惨めだろうと情けなかろうと、最終的に生き残った者が勝ち。泥だらけであどけなく眠るサトエリは、紛れもなく勝者だと思いました。でも共感はしませんが。追伸。サトエリ絡みの投稿はいつもこんな論調になってしまい、誠にすいません。もしかしたら、自分はサトエリが好きなのかもしれませんね。好きな子には意地悪する、みたいな。
[DVD(邦画)] 8点(2009-01-24 23:52:28)
372.  河童のクゥと夏休み 《ネタバレ》 
クゥを無力な小動物ではなく、怪物(妖怪)として描いたところが、本作のポイントと考えます。しかしクゥの“危さ”を、主人公家族は認識していません。観客も同様。拾ってきた犬と似たような感覚です。この無防備さ、無自覚ぶりが、実に人間らしいと感じました。相撲で妹を放り投げたり、カメラを念力で壊したり、その恐るべき能力はきちんと示されています。でもその事実を誰も本気で受け止めていない。だからリスク管理もせずに、クゥをテレビカメラの前へ立たせてしまう。一歩間違えば、どんな惨事が起きてもおかしくなかった。河童を家族の一員に受け入れた家族の善意にウソはありません。それが人間の素晴らしさだと思います。でも正しい判断だったワケでもない。クゥはいわば「自然」の象徴。生命を育む母であると同時に、無慈悲に命を奪う残酷さも併せ持っている。とても人間がコントロールできる代物ではありません。適正な距離を保ち、敬意を払い、お付き合いさせていただくのが筋。かつて人と河童が共存していた時代は、そういう関係が成り立っていたのでしょう。人間は遣りたい放題でここまで来た。繁栄もした。でもそれがいつまで続くのか。「力任せでは勝てない」。主人公がクゥから教わった相撲の秘訣は、いろんな事に当てはまりそうです。クセの無い絵柄は、飾りが無い分テーマと純粋に向き合えます。これは長所。でも反面、魅力に欠けるとも言えます。原監督は、絵力で勝負するタイプでない事は承知していますが、それにしても華がない。キャラクターデザインも然り。ここを改善できれば、更なる飛躍が期待できる監督だと思います。
[DVD(邦画)] 7点(2009-01-23 22:38:17)(良:1票)
373.  L change the WorLd 《ネタバレ》 
原作も映画にも思い入れが無かったので、本作がスピンオフの体裁を整えていない事はこの際不問にします。それでも、本作単独で評価してコレはいただけない。“FBI”や“地球の浄化”等、規模のデカイ単語が虚しく響きます。だってスケールちっちゃいですもの。“change the world”なる壮大な副題をつけるなら、それなりの世界観を構築しなくては白けてしまいます。例え賑やかしだとしても、悪の秘密結社にショッカーは必要。FBIは何時から自営業になったのか。決死の逃亡劇がサイクリングって何?まさしく「羊頭を掲げて狗肉を売る」が如し。観客を、デスノートファンを楽しませようという気配りが感じ取れません。そういう映画は好きじゃない。
[地上波(邦画)] 1点(2009-01-20 18:56:14)
374.  スクールウォーズ HERO 《ネタバレ》 
自分は山下真司主演の大映ドラマをリアルタイムで観た世代です。でもうちの学校は、校内暴力はほとんど無かったと記憶しています。BE-BOPハイスクールに感化されたであろう短ランは流行っていましたが。自分はノーマルの学ランに“つぶしていない”鞄。どちらかと言うと真面目タイプでした。いや臆病だったのかもしれません。完全燃焼した青春ではなかった。ツマラナくは無いけど、もっと後先を考えずに行動しても良かったかなと。なので、本作に出てくる子供たちを見ると羨ましい。ラグビーに心血を注ぎ、負けて悔しいと泣ける無防備さ。リスク管理は不可欠だけど、過ぎると身動きが取れなくなる。下手に小賢しいより、バカになってチャレンジする方が幸せなんだと、今になって思う。子供は未熟なのでバカで当たり前。でも分別ある大人がバカになれるのはスゴイこと。ですから山上先生のように損得勘定抜きで動ける人間を心から尊敬します。物語的には3年生が卒業した時点で、「学校を立て直す」当初の目的が、ほぼ達成されています。ゆえにクライマックスで得られるカタルシスが目減りしているのが惜しい。フーローの件も、同じく勝利の余韻を打ち消す作用があり、ラストで失速した感は否めません。それでも鑑賞後、十分な満足感が得られるのは、照英の熱演があったればこそ。実は『魁!!男塾』での、彼の吹っ切れた演技を見て本作の鑑賞に至ったのですが、予想通り素晴らしかった。バラエティ畑での「熱血バカ」というポジションは松岡修造が独占していますが、俳優界では照英が今や第一人者。表裏を感じさせないキャラクターは貴重。これからの活躍に期待したいです。
[DVD(邦画)] 7点(2009-01-17 19:56:35)(良:1票)
375.  俺たちフィギュアスケーター 《ネタバレ》 
スポーツサクセス系物語をベースにしたコメディ。定番のプロットを利用しているので、観易いと思います。ただ設定として苦しいのは、主役2人がハナから世界トップレベルのアスリートだということ。腐っても鯛です。今さら特訓して云々という次元じゃない。ですから“アイアンロータス”なる秘儀の習得というお題目を用意したワケですが、コレがマズかった。首チョンパはいけません。それまでの雰囲気と合っていない。ブラックも過ぎたら醒めてしまいます。このあたりの感覚は大切にして欲しいところ。死の危険性に言及するのは構いませんが、それは包帯グルグル巻きとギブスで足りる。「オイオイ関係ないところまでケガしてるよ」なんてツッコミが楽しいんですよね。とは言いつつ、ウィル・フェレルの濃さには笑えたし、愛しのナポレオン・ダイナマイト君が出ているので、個人的にはアリということで。
[DVD(字幕)] 7点(2009-01-07 20:52:14)
376.  やじきた道中 てれすこ 《ネタバレ》 
小泉今日子と言えば、30代男性にとってある種のカリスマ的なアイドル。演技力や歌唱力ではなく、ビジュアル(それも顔のみ)でファンの心を鷲掴みにした王道のアイドルです。そんな彼女も今や四十路。もちろん、今でもその美貌は並ではありませんが、黒木瞳や吉永小百合といった怪物には及びません。“若さ”という輝きは失われました。「旬の過ぎたアイドル」。そんな彼女が演じたお喜乃も「薹が立った女郎」。失礼ながら現実の彼女と被る。何となく物悲しい。しかし腐っても鯛です。いや、熟成されたワインとでも申しましょうか。その深み、味わいは極上です。さすが一時代を築いただけの事はある。モノが違う。愁いを帯びた佇まいから漂う色香に惹きつけられます。お喜乃が魅力的であることが本作を成立させる上での最重要ポイント。小泉はベストキャスティングでした。加えて中村勘三郎に柄本明といった渋い旨みの出る役者を脇に揃えたのですから、もう間違いない。題材も落語や昔話で馴染みあり。予想どおり手堅く楽しめました。
[DVD(邦画)] 7点(2008-12-28 22:10:35)(良:1票)
377.  モーテル 《ネタバレ》 
『スクリーム』が既存のホラー映画のパロディならば、本作はアンチテーゼと見て取れます。「おや?」と思う設定や展開は、全て“お馴染みのホラー”と比べた場合の違和感に起因するもの。殺人犯は醜悪な見た目の大男ではなく、ダサいメガネの華奢な風体。エロ場面ゼロ。あっさり風味の終盤戦にしてもそうです。ホラー通の方ほど、典型例との違いに目が行くと思います。個人的には良いところ半分、悪いところ半分と感じました。様式美という言い方は適切ではないかもしれませんが、よくあるパターンにはそれなりに長所があると気づきました。ただ、無闇にグロくて後味の悪い映画に胸焼けしていたところなので、このくらい上品な方が個人的には好みです。とくに結末。これを“すかし”と感じてしまうのは、如何に今まで強引な脚本に慣れてきたかということ。お腹を何発も撃たれたら人間は絶命するんですね、普通は。ちなみにDVD特典のもう一つのオープニングについては、カットして正解だと思います。わざわざエンディングの選択肢を狭める必要はないです。クレジットがシンプルでセンスが良いのも○。点数はちょっとオマケしています。
[DVD(字幕)] 7点(2008-12-26 20:21:13)(良:1票)
378.  アリーナロマンス 《ネタバレ》 
主人公のアイドルオタク。彼がアイドルのSTK(ストーカーの略だそうです)に堕ちたのは何故でしょう。校長(掟ポルシェ)にプライベートを詮索するのは良くないと注意されていたのに。ネットオークション詐欺を働いた理由は?そもそも自分だって詐欺の被害。辛い思いを知っているはず。それに何故詐欺をしてまでお金が必要だったのかも説明がない。美少女同級生の心情も謎です。オリキ(熱心なアイドルの追っかけのこと)を外れて、“やらかし”(ファンの仁義から外れる行為)をしたのは何故?アーティスト志望からアイドルに転進した理由は?主人公の事が好きなの?それとも追っかけをしている芸能人の方が好きなの?登場人物達が何を考えているのかよく分かりません。意図的に描いていないのか、描けていないのかも分からない。これはマズイ。感情移入が叶いません。2人のロマンスも彼女の芸能界入りで悲恋に変わるのかと思いきや、そうでも無さそうだし。う~んんんん。サッパリ分からない。ちなみに、オタクネタを扱うなら、オタ芸くらいは見たかったかな。
[DVD(邦画)] 3点(2008-12-25 22:56:42)
379.  クライモリ デッド・エンド 《ネタバレ》 
「脳天唐竹割り」と言えば、往年のスタープロレスラー、ジャイアント馬場の代名詞的プロレス技。本作では、この必殺技が文字通りの殺人技として炸裂します。のっけから。このインパクト!右半身と左半身が“別々”に引き摺られていく様が頭から離れません。この他にも思わず目を覆いたくなるような残虐かつ悪趣味な映像のオンパレード。でも本作が高評価を受けているのは、グロが好事家ウケしているからではありません。シナリオの出来がいいから。これは前作から引き継がれているシリーズの長所です。「お約束」と「裏切り」のバランスが良い。例えばエロってるカップル。案の定、殺されます。“腕に覚えあり”なキャラも死ぬ口。ホラー映画の定石は踏襲しつつ、“如何にも生き残りそうな”主役風キャラをあっさり殺したりもする。定番の安堵感の中に、予断を許さない展開が上手くブレンドされています。殺人鬼たちの力量もいい具合。並外れた耐久力はあるものの、決して不死身な訳じゃない。倒すチャンスは十分にある。結果、逃げ惑うだけでなく、「能動的な反撃」という選択肢が生まれてきます。“やられっ放し”じゃないホラーはスカッとしてイイですね。SEX・出産・家族愛?等、人食いファミリーを怪物ではなく、観客と同じ人間であると印象付ける描写が多いのも特徴。食事前のお祈り「アーメン」は皮肉が効いている。何処の神様が隣人の肉は食っていいって言ったんだ?嫌悪感・不快感は恐怖を引き立たせるスパイス。ただ、クセがあるのでダメな人は受け付けないと思います。自分もパクチーは苦手な方。でも前作より+評価です。
[DVD(字幕)] 7点(2008-12-23 17:20:17)(良:1票)
380.  ビーチ・エンジェルズ! 《ネタバレ》 
浅尾美和ってカワイイなぁ…。失礼しました。週刊誌のグラビアで白昼夢をみていました。日本ではアイドル選手の登場により一躍脚光を浴びたビーチバレー。本作はその本場アメリカが舞台。ストリッパーたちが砂上の格闘技ビーチバレーに挑戦します。そもそも同じような格好だし(!)、動きも(?)似てるってところがキッカケ。でもコレって結構タブーじゃないかと思う。確かにコスチュームは魅惑的(水着の面積についても規定があるそう)、鍛えられた乙女の肢体が砂にまみれる訳ですから、煩悩を抱いてしまう男性諸兄がいるのも仕方がないこと。でもそれは言わない約束です。どんなに熱視線を送ろうとも、あくまでスポーツ観戦を楽しんでいるだけなのです。間違いなく。でも本作は、その建て前を臆面もなく打ち破りました。流石アメリカ映画。遠慮が無いというか、デリカシーが無いというか。パーティにお呼ばれして「バレーごっこ」で大金を得る女たち。何のことはない、新手の出張風俗です。そもそもお金を稼ぐことが目的で始めた事ですし、本職の延長線上なので問題ない…はずでした。でも何だか彼女たちのプライドを刺激してしまったようで、本気で競技を始めちゃいます。この後の展開は、『がんばれ!ベアーズ』のビーチバレー版と思っていただければ間違いありません。おそらく本作で感動を期待している観客は少数派でしょうし、ヌルい展開や手抜きの試合シーンに文句を言うつもりはありません。こんなモノでしょう。ただ、浅尾美和が本作の宣伝役を買って出るようなことは無いはずです。ビーチバレーの魅力を伝える方向の映画ではありませんでした。ちなみにセクシー水着は拝めますが、それ以上は有りませんので過度な期待は厳禁です。
[DVD(字幕)] 5点(2008-12-22 18:58:16)
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