21. 私の頭の中の消しゴム
《ネタバレ》 物語の半分ほどをスジンとチョルス二人のラブラブの幸せな日々に割いたおかげで、後半の悲しい物語が生きてきてると思うのですが、ちょっと病気が判明してからの展開が早いかなぁ、病気の進行が早いかなぁ、とも思ってしまったりもする。しかし、リメイク元である永作博美、緒方直人主演の『「Pure Soul ~君が僕を忘れても~ 』のような連続ドラマなら時間もあるが、これは劇場作品ですから、こうなるのはしょうがないかなぁ、とも思う。 いや、117分の短い間に良くまとめたと言っていいかもしれない。 それに、何と言っても主演チョン・ウソン(チョルス)とソン・イェジン(スジン)が良かったですね。 ソン・イェジンは、もうとにかく可愛くて可愛くて、そんな可愛い女性が若年性アルツハイマーって・・・これはもう悲しくならない方がおかしいですよ。 そしてまた、チョン・ウソンの泣きが素晴らしい。 抑えようとするんだけど、抑え切れなくて、涙があふれてくる演技は、いや~うまい!この”鬼の鉄心”と呼ばれた私でさえ、釣られて泣きそうになりましたよ。 個人的には、この作品を楽しめた要因として、主演がこの二人だからという事が大きいのではないかと思ってみたりしています。 [映画館(字幕)] 8点(2005-11-07 00:28:15) |
22. 蝋人形の館
劇場で本編が始まった。何秒ほどたった頃だろう・・・わたしは思わず息をのんだ!だってだって、きれ~きれ~な映像で、ちっとも怖くないホラーを提供し続けることで有名なダークキャッスル製作じゃんじゃん!「あーなんで今の今まで気づかなかったのだろう・・・」と心の中でつぶやきながら映画を見続けるのであった・・・。しかーし今回は何かが違う雰囲気。あれ?何だか面白い?うん、面白いんじゃない?とにかくコレだけは言える。ダークキャッスル製作品の中では1番面白い。さらにホラー映画の、怖い映画のなんたるかが、やっと分かってきたとみえるCGを極力抑えた作りには、かな~り好感が持てます。かといって全編そうかと言えば、それだけではなく、ちゃんとクライマックスの戦いには、度派手な劇場で見る価値十分なシーンもちゃんと用意してある。正直、怖い映画というよりは”痛たグロい”映画という感じなので、そっち系が苦手な方は注意を。最後にちょっと言っちゃうけど、まあ、ハリウッド系ホラーじゃ良くやることなんですけど、あの意味もない効果音?で脅かすの止めてくれないかなぁ。たとえばドアを閉める「バタンッ」という音やモノが落ちた時の「ドンッ」とか「ガシャン」などの擬音は良いですけど、ただ振り向いただけなのに「デデーン」とか、背後を誰かが通っただけで「ババーン」とか意味もない音で脅かすのはやめて・・・。 [映画館(字幕)] 7点(2005-10-28 00:41:39)(笑:1票) |
23. インシデント
《ネタバレ》 なんか惜しい作品のような気がするんですよねェ。もうちょっとどうにかすれば、知る人ぞ知る佳作!何てくらいはなれたんじゃないでしょうか?だったら、どこをどうすれば良いかって?申し訳ございませんが、わかりません(汗) 犯人の正体が分かってからがもうメチャクチャで「授業は終わりだーっ」ってブッチギレて大暴れする犯人と逃げ惑う生徒たちのシーンは、ハイテンションである意味面白いです。とにかくいろんな意味でもったいない作品でした。 それにしても「ターミネーター」「エイリアン2」「ネイビー・シールズ」などなど、あんなに強い男を演じたマイケル・ビーン。いったい、どうしちゃったんでしょう・・・ファンとしては悲しいです。 [インターネット(字幕)] 5点(2005-10-26 16:01:33) |
24. マシニスト
《ネタバレ》 クリスチャン・ベイルの役者魂というか、その努力は認める。あんだけ痩せたら、いくら上手くダイエットしようが体に何だかの影響はあるだろうし、凄いですよ。で話の方なのですが、この手のサイコスリラーは好きな方だと思うわたしなのですが、さすがに似たような作品が数多く出ている現在では、ちと新鮮味にかける話というか、なんというか・・・。ココまで王道パターンだと、先読みしなくても読めてしまって、読めてしまうと今度は主人公の行動にイライラするというか、癇に障るんですよね。ベイルが演じるトレバーが張り紙の意味を「ミラー」と間違えるところ(まあ、罪を認めたくないという意識が、あえて間違うのかもしれませんが)「どう見たってキラーでしょう?首吊ってるでしょ?」と思っちゃったりして。あ、最後に気になったのですが、健康の頃のいい体格のべイル、あれもメイクとかCGではなく、ホントに太ったんですか?だったら凄いなぁ。 [DVD(字幕)] 5点(2005-10-26 14:01:55) |
25. バタフライ・エフェクト/劇場公開版
序盤はとにかく物語に引き込まれること間違いなしだと思います。なにせ、良い所で「つづく・・・」の連発ですから、気になって気になって。中盤以降は、正直エヴァンくんに「もっと考えて行動しようよ・・・」と言いたくなってしいましたが「じゃあおまえ、どう進めれば良いんだ?」と聞かれれば正直わかりません(汗) コレだけは言えますが、わたしが考えてるように行動したら、つまらなくなる事だけは確実だと。やっぱり、この物語は良く考えられた物語だと思います。エヴァンくんが選んだ結末も、ホッとする反面、何か無性に切なくて・・・。DVDだと他に2つの別バージョンエンディングが観れますが、わたしはこの公開バージョンが一番胸に来るものがありベストのエンディングだと思います。と言いつつハッピーエンドバージョンも捨てがたいかな(汗) [DVD(字幕)] 8点(2005-10-24 12:44:39) |
26. パッチギ!
メッセージ性?井筒監督は何を撮りたかったか?いやいや、そんな事はどうでも良い。ようは自分がどんな映画が観たいかですよ。井筒監督が何を描こうとしたか、わたしにはその真意は解らないけど、純粋に面白かったんですから、それで良いです。やっぱり映画ってコレでしょう。 井筒監督の暴力描写ってちょっとオーバーと言うか行きすぎと言うか、実はそれほどリアルじゃなかったりして、でも、そのせいか良くわかんないけど、ちょっとほのぼのしているというか・・・今回もケンカのシーン多いかも知れませんけど、怒りや意地、そして悲しみ、それぞれ違った暴力であり、ちゃんと作品に大切な意味を持っていると思うし、そして何より監督の暴力シーンに対する愛を感じてしまうんですよ、わたしは。民族間の差別、その中での民族を越えた愛などいろいろあるんだろうけど、基本はとってもベタな話だと思うんですよね。でも、そのベタな話を毎年数多くの映画が作られている中で、これだけ面白い作品にしてしまう井筒監督は素晴らしいと思ってみたりする、今日この頃。「悲ーしくーてー悲しくて~♪とてーもやーりーきれーない~♪」見終わった後、一服しながらついつい口ずさでしまう、そんな映画って最高じゃないですか。 [DVD(字幕)] 10点(2005-10-19 14:12:57)(良:1票) |
27. ふたりにクギづけ
フェアリー兄弟のブラックな部分がだいぶ薄まっているように思えるが、その分、普通は引いてしまいそうなところを実に上手く笑いに転化させている。まあ、この辺は彼らの作品ではいつものことなのだが、今回はまた一段と冴えていて隙が無い。彼らの監督作品では最高の出来ではないだろうか・・・とも、言ってみたりして。また双子の絆の深さも上手く描いているのも良い。やはり、この辺は兄弟監督のなせる業か。 [DVD(字幕)] 8点(2005-09-28 13:48:01) |
28. 忍 SHINOBI
ストーリーは実に単純で、原作における両忍軍の駆け引きや”対戦組み合わせの妙”などがかな~り薄れてしまっている(良く言えばわかりやすくした)。ということで、よくあることですが原作と比べるなんて野暮な事はよして(まあ、スーパーアレンジされちゃってますんで別物と考えてもいいかも)今回のこの作品は純粋に仲間とオダギリの恋愛・・・いやいや、精鋭忍者の対決を楽しむことにしましょう。さすればこの映画なかなかのエンターテイメントと言って良いでしょう。とにかく伊賀、甲賀ともにその精鋭ともなれば、もはや人間技とは思えない領域の忍術ばかりでイイ味だしてますから(それでも原作よりはかなり現実味ある忍者にはなっているんですけど)。「昔の忍者って凄かったんだなぁ~」って関心している場合じゃありません。出来ませんからあんな事。特に両頭首なんか超能力者ですから。この精鋭忍者10人だけで天下取るのも夢じゃないと思いますもんね。面白いなぁ、そのくらいやってくれた方が夢がありますや。でも、そんな個性的かつ超人的な忍者たちが次々とアッサリ消えていくのはもったいないなぁ、と。もっと”あの忍者vsこの忍者”といった、いろいろな対決も見てみたかったなぁ、と。「伝令早すぎ!」とか、それなりのツッコミどころはありますが気にしないで、そのまま流しましょう。 [映画館(字幕)] 7点(2005-09-23 00:14:43) |
29. 頭文字(イニシャル)D THE MOVIE
わたしは吹き替えで観たのですが、レースシーン以外はコントに近いかも(笑)。なんとも変な感覚に襲われる映画である。何しろ、ぱっと見は日本が舞台の邦画。しかし役者の演技(ノリ)は明らかに香港映画。でも喋るの日本語。観る前までは「テレビの吹き替えとかわらんだろう」と思っていたのだが、いや~予想以上に違和感ありありだ。しかし、そんな事もどこかにぶっ飛んでしまうくらいドラマ部分は”やりすぎ感”に溢れている。香港ロケの香港映画以上に香港ノリで、マンガ以上にマンガしている。寒いギャグはホントに笑えない。しかし、舞台が一度峠に移れば、CGを極力抑えた実車ならではの迫力と緊張感のある走りが始まる。スタントは日本の高橋レーシングが担当したそうだが、コレが日本人が撮っている映画だったら、ここまでカッコよく見せられなかったのではないだろうか。キャストは微妙に?いや結構性格などをいじられてしまったり、原作に出てくるキャラが削られていたりと(特に高橋兄弟の弟・高橋啓介がいないのは寂しい)ちょっと残念ではある。話の方もクライマックのレースでうまくまとめて終わりかなと思わせといて、拓海となつきの話が入り、何か中途半端な終わり方になったのも残念だ。ってか、続編作る気バリバリですなぁ、コリャ~。まあ簡単に言ってしまえば”峠バトル最高””ドラマ部分微妙”といった感じだろうか。あ、それと一箇所でもイイから劇中の走りのシーンに主題歌でもある「BLOOD on FIRE」を流してくれればもっと盛り上がったのになぁ・・・と思ふ。関係ないが、映画を観たあとの帰り道、頭の中で「BLOOD on FIRE」が鳴り響いて、思わずスピード出しちゃったよ・・・自転車だけど。 [映画館(吹替)] 7点(2005-09-22 00:41:27)(良:1票) |
30. フェラーリの鷹
《ネタバレ》 主人公はホントに車バカ。いや、言い直す、ただのバカ。犯人逃すも「車の性能が悪い」とわめき散らすが、ホントは自分の運転ミスでただのヘタクソ&超ワガママでした。主人公「やっぱり、オレにはできないです・・・」所長「この仕事ができるのはお前だけだ」主人公「やっぱそうですよねー!」(一部、いや、かなり違うかも・・・)こんな奴と上手くやってる彼女もたいしたものだ。主人公のワガママのせいで死んだ相棒は悲惨すぎる・・・。イタリア車あんまり詳しくないんだけど、みんなコロコロしていてカワイイし、すぐ転倒しそう。と、こうは書いているが、意外や意外なかなかどうして楽しめる作品でした。 [インターネット(字幕)] 7点(2005-09-12 11:54:51) |
31. 19 (ナインティーン)(2000)
少年隊の主演の「19 ナインティーン」(1987)の方じゃないっすよ。 実話を基にしたって事なんですけど、怖いなぁ、こんな事あるんだなぁ。 淡々と無表情で行われる静かな暴力は実に生々しく怖い。 でも、そのほとんどが武器や凶器を使わず鉄拳制裁によるものなので、それほど陰湿には見えないのがとても良い。 この辺、どことなく北野武作品に通ずるところがあるかな。 あッこの監督さん、”ポスト北野武”と呼ばれているんですね、ちょっと納得。 色気がない、というか女性がまったくと言っていいほど出てこないのも潔い。 あまりにも唐突に訪れるラスト、彼らのその後が、もの凄く気になるのはちょっとなんなんですけど・・・なかなかの良作です、って22歳で初監督作品にしてコレですか、凄いなぁ・・・。 [地上波(字幕)] 8点(2005-09-09 11:58:59) |
32. ZIPANG
これは狙ってだと思うのですが、非常に安っぽいですね。 その辺いろんなところで結構酷いこと言われていますが、わたしはあんまり気にしませんでした。むしろ、これ良くある事だと思うんですけど、しょっぱなからぶっ飛ばしすぎて、話が進むにつれて「シュンシュンシュン・・・プスッ」の尻すぼみな展開がどうにもこうにも。まあ、どこをとっても無茶苦茶なんで最後にはどうでも良くなってきますが。 特に服部半蔵のありえない忍術と刺青の男の度迫力の演技には笑わせてもらいました。 [映画館(字幕)] 6点(2005-09-09 01:34:42) |
33. インストール
物語の中心となるエロチャットにしても何か古臭く「いったい何年前のエロチャットだよ」といった感じで、とても2004年の映画とは思えません。(もしかして設定が1995年とかなんですかね?) しかも、物語は半年以上にわたる話だというのに劇中の上戸彩は服装も髪型もほとんど変わりません。まあ、そんな事はどうでも良かったんでしょうね。 80年代やたら撮られたアイドル映画も思い出させてくれる、 たぶんコレは上戸彩と神木隆之介を見せる為に撮られた映画なんでしょうから。 [DVD(字幕)] 5点(2005-09-08 12:47:21) |
34. 新・悪魔の棲む家
実際に起きた超常現象を題材にしたベストセラー・ノンフィクションをスチュアート・ローゼンバーグが映画化した「悪魔の棲む家」(1979)とは、まったくの無関係でございます。原題ぜんぜん違いますし、大体、本家より1年先に作られているのに”新”てねェ・・・典型的なダメ映画ですね。数十年前たしか小学生低学年の頃に今は無き「ゴールデン洋画劇場」ではじめてコレを観たんですけど、そん時観た電動ノコギリで自分の手を切ってしまうシーンは、この年になっても忘れることのできないほどのショッキングなシーンでした。まあ、今見たらたいしたことの無いシーンでしたが。 そんなこんなで当時は当時で結構楽しく観れた覚えがあるんですが、今回もう一度観てみると、またいろいろ突っ込みどころなど発見できたりして、また違った楽しみ方ができました。 クライマックスに登場する悪魔の正体?のはかなり衝撃をうけましたね。 わたしの「恐ろしい悪魔ランキング」の1000位以内には入ると思われるショッキングな悪魔でした。 ところで、この手の作品でいつも思うのですが「危険だから皆固まって離れるな」「単独で行動するな」というセリフがありますが、1度でいいから最後までそれを守ってくれる作品ってありましたかねェ。やっぱそれじゃあ話にならないのかな・・・。 [地上波(吹替)] 5点(2005-09-07 14:07:44) |
35. コンスタンティン
「マトリックス」シリーズが続いた後のキアヌ主演作品ということで日本の宣伝も大々的にやったことだし、変な期待持ってしまった方も多いはず。うちの相方も”キアヌ=話題作”みたいなノリで「観てー観てー」騒いでおりましたもん。個人的に”天使と悪魔””天国と地獄”を扱った話って大好きなのですが、コレって以外に扱いが難しいと思うんですよね。話がデカイ分、下手するとチープな安っぽい作品になってしまうし。というよりなっちゃう方が多いかな。おまけに運命の槍(ロンギヌスの槍)やら、ガブリエルっす、ルシファーっす、って興味のない方にはさっぱり?の説明不足の世界観でとても不親切な作品に仕上がっている。でも、それだけに好きな人にはハマるんですよね、この手の作品は。かくいうわたしもバッチリハマったわけです。かなり満足させて頂きました。他力本願的なクライマックスもかなり好みです。キャスティングもなかなか良いと思うのだがルシファーに関しては「ゴッド・アーミー/悪の天使」(1994)のヴィゴ・モーテンセンのルシファーには敵わないなぁ。 [DVD(字幕)] 8点(2005-09-06 12:42:28)(良:1票) |
36. 死霊の門
前半は良かったんだけどなぁ~意外に。なんと言いますかB級作品特有のお色気シーンをかなり前面に出したというか、ポルノチックというか・・・ホラー観たのに、違ったところで楽しめるというか。それに展開も速くし、ちょっとコメディタッチで観れるじゃない、なんて思えたんですよねェ、ロイ・シャイダー演じる教授?が出てくるまでは・・・。後半がもうダメダメダメで疲れちゃう。早く終わんないかなぁ、と思ってみたりしてね。エピローグに生き残った彼らのその後を教えてくれるのは、ちょっと嬉しかったのですが、その内容がねェ・・・生き残ってそれじゃあんまりだ!ってか観た人が冗談で考えるようなその後じゃん・・・。あ、製作ロジャー・コーマンなんですね、妙に納得してみたり・・・。 [インターネット(字幕)] 3点(2005-09-01 11:43:10) |
37. タランチュラのキス
《ネタバレ》 ぶっちゃけ言いますと、タランチュラを使ったて邪魔な人間を殺す話ですね。こう書くと「なんだ、よくある話じゃな~い」なんてお思いの方も居りましょうよ。しかし、この作品はそんな単純なお話ではありません!タランチュラを使うと言っても、その毒で人を殺すのではなく、タランチュラを見た事、触れられたことによる恐慌?ショック死?で人を殺すのです。なんと難しい殺しでしょう。そんなことで人は滅多に死にません。でも、この作品では死んじゃうんですね、おそろしい。演出のせいか、コノ頃の作品特有のもっさり感?があり、特にクライマックスの殺しは、ちょっと時間とりすぎじゃないですかね。もっとテキパキやってよね、と。でも、何か良いんですよね、この作品。オープニングの少女の笑顔も素敵だけど不気味でもあるしね。 [インターネット(字幕)] 6点(2005-08-30 00:20:48) |
38. 香港国際警察/NEW POLICE STORY
「ドランク・モンキー/酔拳」(1978) を劇場で観て以来の(本当は同時上映の「トラック野郎」をメインで観に行ったんですけど)ジャッキーファンのわたしとしては、どうもここ数年のハリウッド系ジャッキー作品に物足りなさを感じていたわけで、そんなわたしとしては、今回の香港映画完全復帰という話だけでもう嬉しい以外の何ものでもなく「うぅ・・・オロローーン」なんです。しかも本作は、単に”昔のジャッキー作品が帰ってきた”のではなく、凡作続きのハリウッドの中で学んだであろう事をプラスした”新しいジャッキー作品”として戻ってきたのだ。しかもジャッキーのこの作品に賭ける意気込みがハンパでは無い事がこの『香港国際警察 NEW POLICE STORY』というタイトルからして伝わってくる。何しろジャッキー作品傑作の1本「ポリスストーリー」の名をひっさげて来たからにはファンは弥が上にも期待する事はジャッキー本人だってわかっているだろうに・・・。しかし、観終えた今となってはそんな心配はすべてどっかにぶっ飛ぶことだろう。アメリカ進出作「レッド・ブロンクス」(1995) 以降の作品では間違いなくコノ作品が最高傑作と言ってしまおう。最近ジャッキー作品を観ていないという方はこの作品から戻ってみてはいかがでしょうか。 [DVD(吹替)] 9点(2005-08-29 00:31:49) |
39. ディープ・ライジング/コンクエスト
何と!まだこんな隠し球的サメモノ映画があったとは・・・。今まで何本というサメモノ映画を観てきましたが、このクラス(どんなクラスだ?)の作品をスルーしてしまっていた自分が恥ずかしい。前作が徒党を組むサメ軍団で”質より量”で攻めて来たと思ったら、今度は古代の巨大ザメ!しかも22メートルとデカすぎ!人間なんかボートごと丸呑み状態と来たもんだ。これにはスピルバーグも「オレのよりデカイ!やられた~」と思ったんじゃないかな。いや~この監督さん、笑いのツボをよ~く心得てるねェ~まったく・・・って違うの?どうせなら、ゴジラやウルトラマンの相手が出来るくらい大きくしちゃえば良かったのにね。B級には欠かせないお色気シーンもバッチリで、サメ狩りの前の晩なんか主人公がヒロインにむかって「何だか興奮して眠れそうにない。君を食べたいくらいだ」ですぜ!でもってホントに食べちゃった。いや~この監督さん、笑いのツボをよ~く心得てるねェ~まったく・・・って違うの? しかしこの監督、前作と比べて確実に進化している、いろんな意味で・・・。 [インターネット(字幕)] 3点(2005-08-27 01:11:08) |
40. ディープ・ライジング
《ネタバレ》 質が悪いなら量で勝負じゃ!今度のサメは徒党を組むぜ!おっ、なんか面白そう?でもそれだけです。もう話がお決まりでして、違うサメ捕らえちゃって大喜びするわ、市長は主人公の話をまともに聞かないわ、でまた犠牲者出ちゃったり、キスするわと、もう飽き飽きの展開です。まあ、良く言えばオーソドックスとも言えなくも無いですが、ほどがあるってもんです。その他サメが徒党を組む以外に新しい試みとしては、主人公とヒロインのデートシーン。B級に濡れ場は付き物ですが、楽しげに普通のデートをしているところを結構な時間見せる映画は珍しいかと・・・ってか、おまいら、こんな大変な時に何やってんだ!解決してからにしなさい! [インターネット(字幕)] 3点(2005-08-26 11:34:08) |