Menu
 > レビュワー
 > ぶくぶく さんの口コミ一覧。2ページ目
ぶくぶくさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 50
性別

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順123
投稿日付順123
変更日付順123
>> カレンダー表示
>> 通常表示
21.  ガメラ2  レギオン襲来 《ネタバレ》 
脚本・伊藤和典さんの怪獣と自衛隊に対する溢れんばかりの愛情が散りばめられていて、前作以上に「観たかった怪獣映画」の要素がてんこ盛りな快作です。水野美紀がこんなに男前の女優だったことを発見させてくれた点も大変嬉しい。仙台でレギオンとの戦いで満身創痍になりながらも種子発射を防ぐべく草体へと向かうガメラと退却する自衛隊のジープがすれ違うところでジープの窓から見上げるようなショットなどしびれます。永島敏行が「あとは我々に任せてください」と水野美紀を送り出すシーンで名残惜しそうな水野美紀が「ご武運を」と別れを告げたときに惚れ惚れするような敬礼で応えるところや、「我々の火力は無限ではない」(この台詞もしぶい)とガメラ支援をためらっていた師団長がガメラの行動がレギオン阻止だと確信したとき「全火力を巨大レギオンの頭部に集中、ガメラを援護せよ」命ずるときの高揚感など、たまりませんぜ。吹越満が水野美紀の家(薬局)に訪ねてくるところ。先客(永島敏行)がいて残念そうな吹越、「パワーバランス」と小悪魔的でさえある水野、困惑気味の永島、娘の二階の部屋へ二人の男がいることが気になってしょうがない父親(ベンガル)が階段から二階の様子を窺おうとしているのを服の裾を引っ張って止めている母親(角替和枝)、いやいやなんて素敵な怪獣映画でしょう。
10点(2005-03-27 13:06:20)(良:1票)
22.  アギーレ/神の怒り
史実に基づいたお話とは申しながら、ストーリーらしいストーリーはありません。映画全編にわたって熱帯雨林の如く息苦しいほど蒸し暑い空気が感じられ、重く退廃的な狂気だけが存在しているようです。ヘルツォーク監督の「キンスキー わが最愛の敵」などによる撮影裏話などを知っているとそれなりに楽しめるように思われます。しかし何の予備知識もなかった初見の際には、幻想的にも感じられた地獄巡りのような行軍シーンに心惹かれるところはありましたが、「あ~鬱陶しい」と言うのが正直な感想でした。どど~んとダウナーな気分になりたいときにはお勧めだと思います。
6点(2005-03-18 13:49:44)
23.  忠臣蔵外伝 四谷怪談 《ネタバレ》 
高岡早紀のたわわな胸乳もよい。白塗り石橋蓮司さん、キ印荻野目慶子さんも良い。虚無漂う佐藤浩市さんもよい。んがぁ、何と申しましても津川雅彦さんの大石内蔵助がすん晴らしい。女郎と無理心中をした若い浪士が、死ぬ直前に廓に居続けている内蔵助のところに金を借りに来て断られていたことを知り大石をなじりに来た浪士に向かって、「可哀想なことをした。生活のための金か遊興のための金かと尋ねたら『生活のため』と答えたので、『遊ぶための金ならくれてもやるが生活のための金は貸すことはできない』と申した。遊ぶ金なら貸した方も借りた方も重荷にならず笑って忘れることも出来るが、生活のための金はお互いが惨めになり、重荷になり、やがては(討入の)仲間でいることが苦しくなる。だから貸せぬと申した。」と淡々と述べるところや、佐藤・民谷が刺客として訪れたときの炬燵で応対するところなど渋くて渋くてしびれます。同時期公開の「四十七人の刺客」での高倉内蔵助と比べると、「これぞ昼行灯の凄み」という趣があります。終盤の逃げ回るゴースト民谷と暴れ回るキャリーお岩も取って付け足したような感もありますが、余韻が残るきれいなラストには満足でございます。
8点(2005-03-17 15:35:28)(良:1票)
24.  四十七人の刺客 《ネタバレ》 
これはいかがなものでございましょう・・・。私は原作のシステマティックな謀略合戦やロジスティックを重視した討入計画・戦闘方法・後方支援体制などといった部分に魅力を感じ、興奮して一気に読破しました。ところが映画においてはプロフェッショナル同志の丁々発止の心理戦や政治上駆け引きなどの緊迫感が微塵も感じられませんでした。山のような期待感を伴って劇場に足を運んだ私は、とても寂しい思いとともに家路についたことを思い出します。高倉健さんをはじめとする登場人物全般の科白が聞き取りにくく、夜間シーンも必要以上に暗くて人物が見分けられず、健さんと宮沢りえのカップルに説得力が感じられず、色部役の中井貴一さんの老けメイクが似合わずコントのように見え、米沢藩随一の切れ者色部がどうしてもお間抜け侍にしか見えない・・・どこかいいところを見つけようと努力をしてみたのですが、どうしても同時期に製作された深作欣治さんの「忠臣蔵外伝 四谷怪談」と比較して辛い評価になってしまいます。例え高岡早紀のたわわな乳というサービス点を除外しても、高倉・内蔵助よりも津川・内蔵助の方に軍配を上げたいと思います。
5点(2005-03-17 15:11:33)
25.  地球の頂上の島 《ネタバレ》 
ヴァイキングと飛行船とシャチという私が大好きな三大要素が含まれている素敵な映画。子供の頃から「ツェッペリン」や「ヒンデンブルク」や本作を見ていて、飛行船が破壊されたり壊れたり燃えたりするシーンになると「うぉぉおっ何てぇことをっ」と胸をえぐられるような悲しさと空しさと勿体無さに涙したものでありました。本作でも強風で絶壁に飛行船が叩きつけられるシーンがありますが、とても悲しかったことが思い出されます。まあ全体的にストーリーのまったり感もテイストというべきご愛嬌ということでご理解を。終盤に鯨の墓場を流氷筏でわたっているときに襲って来たシャチをライフルで射殺するという言語道断のシーンもありますが(美しく気高いシャチを殺してはいかんでしょう。大体シャチは人を襲わないぜ!)好きな作品です。ぜひDVD化して欲しい。
8点(2005-03-14 13:25:53)
26.  ハリー・ポッターと賢者の石
原作を全く読んでいないので良く分りませんが、この映画って「一見悲惨な境遇の孤児が、実はええとこのお坊ちゃまで、名士の親の隠し遺産ががっぽりあって、優性遺伝で凄い能力を生まれながらにして持っていて、ほとんど裏口入学状態で名門校に入り、親の七光りで校長・用務員はじめとする先生方にえこひいきされまくり、一見厳しい試練に見えて実ははじめから決められた路線にのっとって人生の勝利者となる」というお話なのでしょうか。原作を読んでいないので間違っていたらすいません。そうであればドラコ君の敵対心もあながち間違ってはいないような気がします。両親が人間だと言うことで蔑視されるハーマイオニー嬢の弛まぬ努力こそを愛したいと思ってしまいます。ロンくんも友達は選ぶべきでしょう。それとも勝馬に乗っておくという打算の賜物でしょうか。そして本当にこのままで三部作が進んでいくのでしょうか。原作ではひょっとしてこの後で、密かにダークサイドに帰依した腹黒いハリーが、ダース・ヴェーダ化して世界を恐怖と絶望に落とし入れるというような、血沸き肉踊るどんでん返しの展開が用意されているのではないかと大いに期待しています。無謀にも世界を守るために敢然と戦いを挑んでくる正義の魔法使いたちを、簡単に一蹴した強大な悪の帝王ハリー・ポッターがホグワーツを地獄の業火で焼き払い人懐こい笑顔で高笑いする場面を、この後私は観ることが出来るのでしょうか?「ダーティーハリー」が観たい。頑張れハーマイオニー!負けるなドラコ!
6点(2005-03-14 12:46:56)(笑:5票) (良:3票)
27.  スパイダー パニック!
動物パニック物として非常に丁寧に作られているという印象でした。蜘蛛が老若男女分け隔てすることなく、実にアクティブに襲いまくるところも嬉しく、ギャグもそれなりに楽しめました。子役もなかなかよろしい。余計なことをしない冷静な子供は好きです。後半頑張るボンクラ主人公も嫌味がなくてOK。そしてもう一人の主人公の女シェリフの判断が的確かつ迅速のことが気持ちがよい。事態を素早く理解して、お馬鹿な部下に「ありったけの銃と弾薬を持って来て!」と電話するシェリフ、あなたこそ警察官の鑑、これぞ責任ある危機対処だと非常に納得のシーンでありました。
8点(2003-06-11 15:20:53)(良:1票)
28.  ハリー・ポッターと秘密の部屋
便所幽霊少女が楽しい。蛇は少ししょぼい感じ。校長先生の部屋へ続く階段が下からせり上がってくるギミックが羨ましかった。我が家にも欲しいアイテムです。前作「賢者の石」の時にも感じたのですが、主人公は「一見悲惨な境遇の孤児が、実は良い血筋と凄い才能と莫大な隠し財産と有力者のコネの持ち主で、はじめから決められた路線に沿って人生の勝利者となる」のでありましょうか。他家の使役妖精まで肩入れするほどの親の七光りとは…。普通ならば偉大な親を持つものは、その重圧や呪縛から、性格が歪んだりグレたりするケースも多いと思われます。そのような紋切り型の展開でないところが良いのかもしれませんが、魔術が使う者の心によっては暗黒の力に支配されるのであれば、ハリーには魔王の素質充分だろうと思います。次回作こそはハリー君は暗黒面に転落してくれるのでしょうか。闇夜に赤い月を焦がさんばかりに炎上し焼け落ちるホグワーツ城、炎に照らし出されたあたり一面に横たわる教師や生徒たちの屍体を前に、黒マントを風にはためかせ、丸眼鏡を光らせて哄笑するダーク・ハリー君を期待しています。原作(全く読んでいません)もこのままで終わるはずがないと信じつつ、そんな憶測に胸をときめかせて次回作をわくわくしながら待っています。いやあ楽しみだなぁ。
6点(2003-06-02 14:14:44)
29.  毎日が夏休み
何か解放感があって好きですね。佐野史郎の継父と風吹じゅんの母親と佐伯日菜子の娘、いい味出してます。以前から会社を辞めていることを家族に言えずに公園のベンチで昼飯を食べている継父の佐野史郎に、学校でいじめにあっていて登校拒否をしてサボっている佐伯日菜子の娘が「あの~おとうさん?」と遠慮がちに声を掛けるところなど気に入っています。その後、授業に出ている娘に「無理することはないから帰ってきなさい。勉強くらいはわたしが教えてあげられると思う」と継父から電話が入り、佐伯日菜子が学校の廊下を踊りながら歩くシーンも秀逸だと思いましたね。べとべとしていなくて気分が良い映画です。夢見る父娘を尻目に、生活を支えようとひたむきに頑張る風吹母さんが最高に愉快です。
8点(2003-06-01 17:23:53)(良:1票)
30.  サラマンダー
※ネタバレ警報。食物連鎖の頂点に君臨していた人類が、ロンドンの地下鉄工事現場から蘇った高熱火炎を吐く翼を持つ龍によって単なる「食糧」になってしまう。近代文明も都市も増殖しつづけるドラゴンの群れの前に崩壊し、生き残った人類は郊外の砦に地下深い避難壕を掘って息を潜めるように暮らしている。この世界での子供たちのお祈りは「起きているときは常に両目で空を見張ります。寝ているときは片目で空を見張ります。もし空に龍が見えたら一目散に砦に向かって走ります」である。ドラゴンの造形もなかなか宜しいし、砦を襲う雄ドラゴンの戦い方もなかなかクレバーで好感が持てる。(窓などの隙間に口を突っ込み高熱火炎で内部にいるものを一気に焼き尽くす)ただドラゴンに対する人間サイドのドラマや戦い方に今一つアレッ?な部分が目立った。特にドラゴンスレイヤー(龍殺し)マシュー・マコノヒー君が率いる植民地(アメリカのこと)からドラゴン退治にやってきた義勇軍が、出だしの華々しさ…戦車(英国製チャレンジャー)を先頭に砂塵を舞い上げて行軍してくる装甲車や戦闘車両、バイクやトラックの車列、低空を旋回する軍用ヘリコプター(残念ながら戦闘ヘリではなく輸送ヘリ)…しかしちょっと待って欲しい。ドラゴンの脅威が全世界を席巻しているときには各国の軍隊が束になってかかってもドラゴンに蹴散らされ、米軍に至っては核兵器まで使用しながら敗れたというのに、アメリカ中西部の片田舎の義勇軍がドラゴン退治のオーソリティーというのは少し無理がないだろうか。そしてヘリを利用した精鋭中の精鋭であるドラゴン捕獲部隊「エンジェル」たち、君たちの戦法はどう考えてもおかしいぞ。その作戦とはヘリがドラゴンを発見するとエンジェルの一人が囮となって飛び降り、それを追いかけるドラゴンの背後から残る二人が飛び出し、ワイヤーネット弾を発射し、ドラゴンを地上に落として地上の部隊がとどめをさすというものだ。映画の中では作戦は成功するが、エンジェルの囮役は地上に激突、追尾役の一人はドラゴンに食べられてしまう。二人の犠牲でドラゴン一匹という交換比率がどうなのか分らないが、颯爽と登場したエンジェルがあっさり一人になってしまうのは余りにお間抜けだ。一度きりしか使えないのでは余りに非効率だ。第一、ドラゴンの制空権下にあってヘリコプターがどうして生き延びられるのだろうか。ドラゴンは囮などに構わずヘリを襲うはずだと思う。ヘリを恐れるようでは地上を制圧することなど出来るはずがない。この後もっと間抜けな戦いが展開される。「俺たちは200頭以上の龍を殺した」という精強無比なドラゴンスレイヤー・マシュー君率いる最強義勇軍が、砦で新兵を補充した後、敵の繁殖の要である1匹しかいない雄ドラゴン退治へとロンドンに向かう途中のこと。後少しでロンドン市内というところで道を瓦礫がふさいでいて、頼もしい戦車を戦闘に車列は立ち往生してしまう。と、そこに上空から雄ドラゴンが襲いかかり、狭い道で一列になって車間距離をとらずに固まっていたドラゴンスレイヤー機甲軍団は戦車や装甲車をはじめ全車両とともに高熱火炎に焼き尽くされてしまう!!マシュー君ほか数名を残して「全滅」である。武器や重火器も全て炎の中である。戦車も一発の砲弾を発射することなく炎の中だ。そして「ドラゴンの復讐を避けるためにロンドンに手を出してはならない」と言っていたクリスチャン・ベイル君の言葉通り、砦はドラゴンに襲われ多くの仲間が焼き殺されてしまう。おい、指揮官のマシュー君、軍隊の運用で「偵察・斥候」は基本中の基本じゃないのか。ヘリコプターを何の為に随行させているのだ。オートバイだってあるじゃないか。進撃路の確保確認もしないで前進するなよ! おまけに最後は戦斧と弓矢を(いきなり肉弾戦に持ち込もうとするつもりか)持ったマシュー君とライフル1丁のベイル君、ヘリのパイロットでピストルを持ったイザベラ君の3人でロンドンに地下から侵入。ベイル君は矢じりに爆薬を仕掛けた特殊な対ドラゴン用の矢を逃げ回る途中で落とすは、なんとも勇敢で無謀なマシュー君は割とあっさりドラゴンに食べられてしまうは、イザベラは足手まといだは…おいおい。落とした必殺兵器「矢」をイザベラが見つけて、回収し、ベイル君が目の前で大きな口を開けた雄ドラゴンに射込んで勝利を収めるのだが、ロンドン上空にはまだ数千のドラゴンが舞っているはずでは。ドラゴン亭主を殺された妻ドラゴンたちの逆襲は映画では描かれることはなく、二人は無事脱出、ラストシーンとなる。ドラゴンもキャラクターも状況設定も実にいいテイストを持っているのに、ディテールが今一つ甘いと感じられた。既存の生態系の崩壊という恐怖と閉塞感をモチーフにして、種(ドラゴン)と種(人類ホモ・サピエンスをはじめとするドラゴン以外の生物)の存亡をかけた究極の戦いという、未だ観たこともない斬新な究極のドラゴン映画(カンフー映画ではない)になり得たのではないかという期待が感じられただけに、何とももどかしくて、マイナス2点。しかし文句をいいつつも結構お気に入り。特に砦の子供たちに主人公たちが見せるお芝居のシーンは最高。内容は「スターウォーズ 帝国の逆襲」のクラウドシティで、ルークとヴェーダがライトセーバーで戦うシーンの再現。「スーハースーハーアイアイムユアファーザースーハー」子供たち一斉に「キャー」このシーンだけでも価値がある。
8点(2003-05-31 18:42:23)(笑:1票)
31.  ねらわれた学園(1981)
大林監督作品なのに誰も脱いでない!と思っていると峰岸徹さんが腹に目玉ペインティングをした半裸で大写し。この映画で一番悲しいのは県道部主将役の高柳くんがどうしようもなく剣道が下手ということです。学芸会演技はまだ我慢しますが、武道をなめていることは許せません。けれども薬師丸ひろ子の存在感は素晴らしいので6点。
6点(2003-05-30 11:19:12)(笑:1票)
32.  ポイズン・ボディ
犯人は頭のおかしい太ったおばさん(食堂のおばさんか掃除のおばさんだったような…)です。地下室でミイラとままごとをして遊んでます。伏線も何もあったもんじゃありません。エロも僅少です。アリッサ・ミラノのシスター姿が少し嬉しいだけでした。緊迫感はありません。「ソランジェ」を少しは見習ってはいかが。それでもパッケージに騙されてビデオを買ってしまった自分がかわいい。
4点(2003-05-30 11:05:25)
33.  魔界転生(2003)
内容に触れていますので未見の方はパスしてください。天草での「地獄絵図」がイメージとして弱いような感じがする。全体的に平板でキリシタンの怨念や紀州頼房公の執念という魔界の者に魅入られる妄念が希薄に感じられるため、柳生十兵衛と復活剣士の五番勝負という余りケレン味のないチャンバラ映画という印象。加藤雅彦さんの荒木又右衛門など片腕を失っても不適に笑い「次は余人を交えず二人だけで思う存分剣を交えようぞ」と大見得を切ったにもかかわらず、アジトに帰ると即座に「世迷いごとを申すな負け犬」と天草四郎に粛清されてしまい「なんじゃそれ」状態、武蔵も女剣士に後ろから刺されて一巻の終わり、宝蔵院胤舜はべらべら能書きと身内の事情をしゃべりすぎ、クララお品に色気なし、紀州頼房公頭悪すぎ、そして天草四郎に凄みナシ、佐藤浩市さんの十兵衛と中村嘉津雄さんの但馬守はなかなかいけていただけに相対的に残念。前作に比べるとエログロがトーンダウンしていることが寂しい。ジュリーと深作欣二は偉大であったと思わざるを得ない。あらためて合掌。(ジュリーは生きてるぜ!)
5点(2003-05-29 15:35:03)
34.  あずみ
PG12という規制がもどかしい。ちと不完全燃焼でした。狂剣士・最上美女丸ことオダギリジョーくんはキャラも立ちまくっていて、とにかく素晴らしかった。一瞬美女丸の顔の向こうに「成田三樹夫さん」が透けて見えたりして大変嬉しかった。オダギリジョーくんもこの道を極めて欲しいと思います。私的には原田芳雄さんのすんごく強いシーンとか見たかった。むちゃくちゃ強い原田さんが破れた相手にあずみが勝つというカタルシスが欲しい。薄っぺらな友情やほのかな恋情などは余計に感じられる。野盗に襲われて阿鼻叫喚の地獄絵図になる村とか、女子供の首や手足が飛ぶシーンとか、救いようのない凄惨な背景があってこそ乱世を治めて平安を求める主人公たちの非情な決意がもっと輝くのではないかと思う。ぜひ18禁で見たい。二百人切り…腹を切られたら内臓が出て当然ではないか…切られた腕や足がゴロゴロ転がっていても良いのではないか…あたりが一瞬見えなくなるほどの血煙があがっても良いのではないか…PG12がもどかしい。岡本綾さんも好きな女優さんですが、「やえ」という小娘は軽業師一座にしては動きが鈍いし、教条的な平和主義を唱える説教女というのもいかがなものか(あくまで役の上ですが)…どうせなら能天気な平和論を唱えた後で野武士に襲われた際に無残にも乱暴されて殺されてしまい、怒り狂ったあずみが野武士を皆殺しにしたあとで「やえ」の血に染まったビロードのマントを身にまとう…というシーンでもあれば面白いような気がします。時代の狂気を凌駕する突き抜けた少女の狂気が見たかった!それはそれとしてストレートな一途さが前面に出ている上戸彩さんもなかなかよろしいとは思いました。
7点(2003-05-29 15:09:26)
35.  紅い眼鏡
封切の際に大森キネカまで観に参りました。観終わった後、友人と二人で「どう表現すべきだろう」と顔を見合わせました。確かに爆笑ではないにせよ随所に笑える部分があり、私的には月見の銀二や室戸文明などいけてるキャラと千葉繁さんの都々目紅一は「あり」でした。そして何と申しましても冒頭のプロテクトギアの銃撃戦にはしびれました。川井憲二さんの音楽もずどーんとストライク。延々と台湾の裏通りと田園風景を見せていただいた「ケルベロス」よりは楽しめました。(「ケルベロス」でのプロテクトギアが暴れまわる銃撃戦は実に素晴らしい)
7点(2003-05-28 17:44:24)
36.  光の雨
平板な「突入せよ!あさま山荘事件」よりも本作のほうが面白いとは思います。題材が題材だけにストレートに製作できなかったのかもしれなませんね。劇中劇で役者が役者と素の個人を演じるという二重構造、失踪した大杉漣演ずる監督と萩原聖人演ずる代理監督との認識のギャップ、役者が自分が演ずる赤軍派メンバーの行動について考えるインタビュー風のモノローグなど、「気持ち」としては分るのですが、時代背景の説明などもモノローグに頼るのではなく、もっと観客を意識した映画であって欲しかったと思います。極限状態に負いこまれた若者の狂気・暴走・破滅を描きたかったのか、時代の流れに押しつぶされた理想主義者の挫折を描きたかったのか、その中途半端さが「劇中劇」という形態を選択させたのかもしれません。私は「日本連合赤軍」という世界史の中でも特異な集団について、肯定でも否定でもなく思想的なものを排除して描かれた映画を見てみたいと思います。極限の狂気が観たい方には「鬼畜大宴会」がお勧めです。
6点(2003-05-19 13:33:38)
37.  その男、凶暴につき
ありそうな痛さが画面から伝わってくる稀有な映画だと思います。殴る、蹴る、刃物で切られる…どれも本当に痛そうです。白竜のナイフを防ごうとして手で掴むところなど、肉に食い込んだナイフをすぐに放すのではなく一旦逃げてから引き抜くように引き剥がすところなど実にリアルだと感じられました。よくアクション映画などで派手な殴り合いや格闘シーンはスクリーンに溢れていますが、この「痛い」テイストが伝わってくる映画は多くありません。三池監督の「D.O.A」や「オーディション」くらいしかすぐには思い浮かびません。登場人物たちが必要なことしかしゃべらないところも良いです。無駄な説明を一切避けて、画面からの情報だけで物語を進めていくという北野演出にハマリました。日本映画史に残る作品だと思います。
9点(2003-05-19 13:06:53)
38.  戦国自衛隊
渡瀬恒彦についていって女をさらって犯した後で「そろそろ降りさせてもらうわ」と勝手なことをほざいて渡瀬兄いにあっさり射殺されてしまう海上自衛隊の隊員で高速艇乗務員の一人、そう貴方こそ「渡る世間は鬼ばかり」ではバーコード頭の旦那さん角野卓造さんではありませんか。この映画のアイディアは本当に魅力的なものですね。皆さんのコメントにも「リメイク」という言葉がよく出てきていますが全く同感ですね。斎藤監督さんは「悪魔が来りて笛を吹く」でもそうでしたが、ディテールを無視したすかすかの演出をされているとしか思えません。岡田奈々とにしきのあきらのエピソードなんか本当に間抜けで見るに堪えません。鈴木ヒロミツの自衛隊員もナシでしょう。挿入歌は結構いいのに、劇伴の音楽がぼろぼろです。馬鹿な友人と私が一致している意見は「もし50億円あったら戦国自衛隊をリメイクする」ということです。けど何度も観返してしまう映画です。
8点(2003-05-18 12:51:30)
39.  柳生一族の陰謀
予告編で錦之助さんが「味方につくも敵に回るも心して決めいっ!」と大見得を切るシーンがありましたが、本編では見当たりませんでした。何と申しましても故成田三樹夫さんの烏丸少将にしびれます。なよなよした公家が実は剣の達人…格好良いっス。錦之助さんの冷徹な但馬守が将軍家指南役の印綬を押し頂いて満足そうな顔をするところも好きです。松方さんの家光公も良い味を出しておられます。どの映画を見ても(特に邦画)不満なのは、戦いのとき倒れた味方に駆け寄り「しっかりしろ」と声をかけ、言葉を交わした後死んでしまうと死体をかき抱いて泣くところなどです。本作でも千葉さんや真田君がしっかり愁嘆場をやってくれていました。戦いや剣の達人なんだからもっとクールにきめていただきたいものであります。プロならプロらしく味方や敵の死体を楯にするくらいでなければ。志穂美悦子さんの死に方も何だかなぁでしたね。それでも大変楽しめる時代劇です。夏八木勲さんの「不承知でござぁる!」には男泣き。
9点(2003-05-18 12:32:33)
40.  ヘアー
生まれてはじめて見たロック・ミュージカル映画です。最初のナンバー「アクエリアス」で「なんじゃこれは!」とショックを受けました。歌や踊りがストーリーと関係なく展開することに最初は戸惑い、下品で強烈な内容のナンバーに驚きつつもラストには完全にハマってしまいました。ベトナム戦争当時のアメリカの若者たちのいらだちや虚無感が痛い映画です。陸軍墓地でのラストシーン、ラストナンバーが頭から離れません。
9点(2003-05-10 12:09:20)
000.00%
112.00%
212.00%
300.00%
424.00%
548.00%
6510.00%
7714.00%
81428.00%
91020.00%
10612.00%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS