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TERRAさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 490
性別 男性
年齢 60歳
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21.  カメラを止めるな! 《ネタバレ》 
遅れ馳せながら、TV地上波OAで鑑賞。 この映画を「面白い!」と絶賛している人は、普段どんなドラマや映画を観ているのだろう?  いや、これはdisっているのではなく、単なる素朴な疑問なので悪しからず。   脚本の構成や編集が褒めそやされるこの作品だが、冒頭でワケも分からず何らかの話を見せられ、後半で「いや、実は……」と種明かしをしていく手法は、例えば『C.S.I』などの海外ドラマ(特に犯罪サスペンス物や医療ドラマ)では珍しいものではない。  日本でも、同じように舞台が原作の映画『サマータイムマシンブルース』などは、もっと大胆かつ緻密な構成で、観ていくうちに「なるほど!」と膝を打たせてくれる。(まぁ、『サマータイム~』は、設定が荒唐無稽なSFなので、何でもあり感が強いが……)   この映画の工夫と言えば、映画撮影の舞台裏のドタバタを見せるといった楽屋オチや、メタフィクション的なアプローチという点くらいだろうか? しかしそれも特筆すべきほどの工夫でもない。  こんな映画がなぜ当たったんだろう? と考えると、「無名のスタッフや役者がわずか300万円という超低予算で作った映画が、思いの外ごく普通に出来てた。へぇ~」という感心が、なぜかどうしたものか時流に乗ってしまった、と……。もしくは何10億、何100億という金を掛けながらもクソつまらないハリウッド映画&一部の邦画などへのアンチテーゼ? いずれにせよ私には、特に面白いとは思えない、ビデオやテレビで1度見たら十分な映画だった。
[地上波(邦画)] 5点(2019-03-09 13:49:46)
22.  キック・アス
 ここでの評価の高さにビックリ。w どっからどう見てもB級映画なんだけどなぁ……。w   モラル規制の厳しいハリウッドに於いて、撮影当時12歳のクロエ・グレース・モレッツが猥語を連発し、バッタバッタと人を殺していくというのが話題になって口コミで人気の出た本作。  確かに弱者が強面の悪人をなぎ倒すというのは胸が空くが、実のところなぎ倒してるのは元警官のビッグ・ダディと格闘エリートの娘ヒット・ガールの二人。しかも銃や刃物で殺しまくる。う~ん、でもそれって犯罪だよね。正義じゃないよね。途中、ニコラス・ケイジを止めに来る元相棒の黒人警官がとってもまともで、そこだけが「ああ、制作側も一応分かってるんだな」と良心の残滓を感じる。w  んでもって一方、肝心のキック・アスはやられっ放し。  これがまず1番大きな問題点。デイブ=キック・アスの物語として始まったこのストーリーが、途中からミンディ父娘の話にすり替わり、デイブはいつの間にか主役から準主役へと脇に追いやられていく。つまり、当初の主人公のデイブに感情移入して観ている観客は、途中でいったん放り出され、ミンディへとシフトチェンジを強いられる。  そして紆余曲折あってクライマックス。どうにも間が悪い。いや、テンポは良いんだ。サクサクと展開して話は進むのだが、間が悪い。焦らし方が下手。  追い込まれたヒット・ガールを助けにキック・アスが出てくるまでの、緊張感とは違う、何とも言えない間の悪さ。   いずれにせよ、思いがけず一流扱いされてしまったが、結局は散りばめられた小ネタや下ネタを楽しむB級映画。  バットマンやスパイダーマン、スーパーマンなどの映画へのオマージュは数知れず。そもそもこの映画の作り自体がスパイダーマンをなぞってるし、悪者の息子が同級生で組織を継いで復讐を誓うなんて、まんまスパイダーマン。作り手も、そういったマニアックな楽しみ方をする映画として作ったんじゃないのかなぁ。
[DVD(字幕)] 4点(2018-05-12 12:59:10)(良:1票)
23.  アンダーワールド 覚醒
シリーズも4本目となり「えっ、そっちに行っちゃう?w」みたいな方向へ……。 このシリーズは、毎回インスパイアされた元ネタが判り易いのが良い所でもあり、悪い所でもあり。w 今作はもう、どう見ても『バイオハザード』シリーズでしょう。  このシリーズの良い所は、パクったものに下手に欲を出してオリジナリティを求めたアレンジをしないところ。 パクったっていいんです。一本の作品として観客が楽しく観られれば。どうせ100%新しいモノなんて、もう無いんですから。  今作も、何だカンだとギミックを差し込みつつ、耳を疑うほどのありえないバカ設定には見ないフリをして、それでも強引に話は進み、 結局お話は王道に落ち着き、挙句に5本目作る気満々で謎を残して終わります。  細かいことは言っちゃダメです。 海で溺れて12年後に起きたら娘が産まれてた……。 コレ、男親が驚くなら分かりますが、女親が驚きますからね。w いやいや、お前の腹ン中から出てきたんだろ? みたいな。www  言っちゃあ「バカ映画」ですが、B級ホラーに人生を教えてもらおうとは思いませんから、これで十分でしょう。僕は楽しめました。 願わくば、娘がもう少し可愛かったら……。w
[CS・衛星(吹替)] 6点(2018-05-05 16:10:44)
24.  アンダーワールド:ビギンズ
このシリーズは、どれもかなり力入れてちゃんと作ってあるんだけれど、なぜか今一歩A級になれない残念なB級半ホラーなんだよな。 今回は、当節流行りの“ビギニング”もの。 もちろんコレも、一つの作品として十分なクォリティを持っています。  今回特に感じたのは、これから映画の脚本を書いてみたい、もしくは物語を書いてみたい、という人には観てほしい映画だな、ということ。 物語作りの初心者には物凄く参考になるはずです。 というのも、イイ意味でパクりだらけ。『ロミオとジュリエット』やら『ベン・ハー』やら 他にも何やらカンやら、いろんな所から欲しいシチュエーションを寄せ集めて上手くアレンジしてある。 しかも、欲張って下手にオリジナリティを出そうなどとしていないから、むしろキレイにまとまっている。  結局、オリジナリティを狙って下手に奇を衒うより、王道かつストレートなお話の方が観ていて好感が持てるワケで。 ホラーとしても映画としても、特に目新しさは感じないが、安心して観ていられる作品。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2018-05-05 15:36:47)
25.  県庁の星 《ネタバレ》 
とにかく薄っぺらい。エリートが裏切りに遭って挫折し、そこから立ち直っていく……という有り過ぎるほどよく有る話に、スーパーの再建を絡めた構成なんだが、どちらも何から何まで中途半端。とくにスーパーの再建エピでは『スーパーの女』の足元にも及んでおらず、伊丹十三のスゴさを再確認。弁当の話にしても倉庫を整理する話にしても、スーパーや消費者をバカにしているとしか思えないような安直な展開は、何の実調査もせず如何にも頭の中でのみ捏ね繰り回した脚本といった感じ。まあ、最後の酒井和歌子演じる知事も所詮は役人であり、主人公もそれを分かっていた、という捻りは評価しますが。ともあれ、ビデオで十分、それも観るなら時間が有り余って余程他にすることが無い時に、ってな映画。
[ビデオ(邦画)] 4点(2018-04-08 12:43:45)
26.  プロメテウス
 正直、リドリー・スコットのセンスはもう古いんだな、と感じた。  まずは展開が遅い。今どきの映画のスピードじゃない。  そしてやってることは『エイリアン(1)』の全くの焼き直しで、目新しさの欠片も無い。しかも、キャメロンの『2』をかなり意識してるのか、中途半端に派手なんだが、それでもキャメロンほどのサーヴィス精神も無い。   さらにヒロインに華が無い。『エイリアン』のシガニー・ウィーバーも決して美人じゃないが、彼女には知性が感じられるし(まあ、実際に才女だしお嬢様だしね)堂々とした押し出しと言うか華があった。今回のノオミ・ラパスは、ヒロインには弱すぎる。存在感も美しさもシャリーズ・セロンの足元にも及んでいない。   無い無い尽くし、無い尽くし♪ www  挙句に、宇宙船の乗組員の行動原理が全く理解できない。船のクルー以外は一応みんな研究者なハズなんだが、どいつもこいつも勝手なばかりで知性の欠片も感じられない。未知の惑星に探索に出るのに集団行動がとれないようなバカを連れていくんじゃないっ! そんな連中がドタバタやってるだけだから、当然誰にも感情移入できない。   ストーリーも薄っぺらい。出てくる奴らがみんな、事件のために事件を起こしていくご都合主義。話の当初にあった人類の起源云々なんてテーマは、霧か霞のように立ち消えて何処へやら。人類に知恵をもたらした「プロメテウス」をタイトルに頂きながら、そんなテーマは微塵も感じられない。申し訳程度にラストで、ただ一人生き残ったヒロインが、思い出したように“人類の創造主”である白塗りのボディビルダー達の星へ向かうワケだが、それはもう観客には関係無い話になっちゃってる。   これじゃあ、同じ『エイリアン』ビギニングというテーマでもう一本『エイリアン・コヴェナント』が作られてもしょうがないわ。
[CS・衛星(吹替)] 3点(2018-03-29 14:17:55)(良:2票)
27.  AVP2 エイリアンズVS. プレデター
もうね、冒頭の3分で「本気で観るに値しない」と思う映画だな。  まずは他のレヴュワーの皆さんが仰るように画面が暗すぎる。 映画として面白いとか面白くないの問題じゃない。見えない。 AVPのラストの宇宙船内から話は始まるのだが、のっけから暗すぎて何やってるか分からない。  おまけに、敵を察知して船内でレーザービームを撃ちまくり、船を墜落させるプレデター。どんだけアホなんだよプレデター。 プレデターって確か狩りと戦闘のプロ集団だよね? 狭い船内で飛び道具使っちゃダメなことも分からんプロって、どーなのよ。  そして場面は変わって地球。森で子供にハンティングを教えている父子。そのかなり上空を煙を吹いて墜落してくるUFO。視点が変わって山岳部の森林地帯に墜落するUFOが俯瞰で映し出される。 まあ、どう少なく見ても父子の位置からなら20~30Kmは先だろう。なんだ、父子は関係ないんじゃん! なんだよ、それ。……と思って見ていると物の数秒で父子が駆け付けてきた! テレポーテーション?! エスパー父子?!  映画が始まってから僅か3分の間に、こんなでたらめが次から次へと……。いや、もう真剣には付き合ってられませんって。w  一応、新種を誕生させてみたり、何やカンやの工夫はしたみたいなんだが、でもね、それより何よりホント、一言言わせて頂きたい。 見えないものは映画じゃない!
[CS・衛星(吹替)] 1点(2018-03-29 13:15:35)
28.  まほろ駅前多田便利軒
大して何ということもない話が、何ということもなく語られていく。薬の売買絡みで一瞬「おっ?」と思わせるのだが、それもまあ香り付け程度。 いや、街の便利屋という設定を考えると、等身大で妥当なのかもしれない。素人の便利屋が常人離れした活躍でトラブルシューティング! なんて、逆にバカバカしくて観てられない。 一応、『親子の絆』みたいなテーマを提示したがっているようにも見えるが、出てくる人間みんな人任せ成り行き任せなので、それも弱い。 バディムーヴィーと言う程の気概もなく、まったりと気だるげに話は進む。 じゃあツマラナイのか? と言われると、そうでもなく丸々2時間をそれなりに観られた。  瑛太と松田龍平、当時の若手ではトップクラスと言われた二人の魅力に負んぶに抱っこのような作りだが、なぜ二人がトップクラスと言われたのかはよく分かった。確かにナンかナンとは言えない魅力があるわ、この人達は。w  あと、一つだけ。瑛太の「なんじゃ、こりゃあーっ!」に、松田が「誰それ? 全然似てない」って。w ちょっと楽しい演出でした。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2018-03-05 21:07:00)(良:1票)
29.  シン・ゴジラ 《ネタバレ》 
 世間様より1年半ばかり遅れて、ようやく『シン・ゴジラ』を観た。  …………う~ん。これ、政治コントとしては面白かったけど、ゴジラ物としてはどーなの?   何をするにも対応が遅く、総てに於いて後手後手に回るこの国の政治をおちょくるコメディとしては、錚々たる顔ぶれが大真面目にバカやってるという点で面白さはあった。ただ、それもよく有ると言えばよく有るアプローチで、とくに目新しさは無い。  と言うか、それ言いたいだけだったら、何もゴジラである必要ないよね?   一応、今回のゴジラも、各国が不法に投棄した核廃棄物を食べた未知の生物ということなんだが、この『シン・ゴジラ』、ゴジラが現れて右往左往する人間に焦点を当てすぎたために、とても出番が少ない。  なんだか間抜けな顔をした幼体がゾゾゾゾゾ~と這い回り、いつの間にか立ち上がってゴジラになってた。そしてそのゴジラは、なんかただノシノシと歩いてる。どこへ行きたいのか、何のために上陸したのか、その解釈も提示されず、ただノシノシと歩くゴジラに右往左往する政治家たち――――という構図で話が流れていく。そう。話が進んでいくのではなく、話が流れていく。  実際、作中でも高橋一生演ずる役人が「ただ歩いてるだけなんですけどね」と3回ぐらい言うんだな。  別に故意に街で暴れるわけでもなく、自衛隊に攻撃されて、降りかかる火の粉を払ったら街が壊滅状態に……、みたいな感じ。ただ移動の途中に街があるから壊れてしまう。つまりゴジラが、恐るべきモンスターと言うよりは、台風や地震などの迷惑な災害といった扱いに見えてしまう。これでは「じゃあ、しょうがないよね」ってなモンで、そこに核に対する反省などは生まれにくいわな。   そして後半。いやはやなんと好都合なことにも、ゴジラが都心でパッタリと動きを止めたではないかぁぁぁっ! …………おいっ!  そして、その止まったゴジラを攻撃する手段が奮っている。JR各線の電車および新幹線の車両に爆弾を積んでゴジラにぶつけるのだ! ……何のためにっ?!  自衛隊のミサイルや砲撃を物ともしなかったゴジラへの攻撃法が、鉄道車両を使った特攻?! 頭や胸元にガンガン砲撃されても平気だった怪獣の足元に、せっかく壊されずに済んだ電車にわざわざ爆弾積んでポンッ! って? もう、全く意味わからん。JR、断れよ。16両編成の新幹線1本で何憶すると思ってんですか?! って。w  しかも、丸の内の高層ビルを爆破してゴジラを押し倒し、その口にクレーンでホースを突っ込んで血液凝固剤を飲ませようという『やしおり作戦』。ゴジラが放射能炎をブワッと吐いたら「第一陣、全滅ですっ!」って……。こらぁーっ! そんな反撃、簡単に予想できるだろーが。www  ゴジラにしたら、足元でポンポン爆弾が爆ぜるわ、ビルが崩れて伸し掛かってくるわ、コケたら口にホース突っ込まれてワケの分からん液体飲まされるわ……、そりゃ炎も吐くって。第一陣で死んだ作業員の家族に、なんて言い訳するんだろ?w   ずっと以前に、『エヴァンゲリオン』のTVシリーズを、知り合いが「あれは面白い。独特の世界観があって面白いっ」と褒めるから見てみた。世間的にもムーヴメントと言って良いほど話題になった作品だし、まあ見といて損はないかと。で……、まあ特に「コレはっ!」と言う程面白くはないが、ま、それなりに普通のロボット物じゃん? と思って見てたんだ。25話までは。そして迎えた最終回を見て、ひっくり返ったね。「なんじゃ、こりゃぁ?!」   あ、そうなんだね。庵野秀明という人は、広げた風呂敷を畳めない人なんだね。広げるのはそこそこ上手いんだが、畳むことにかけちゃ素人並みと言うか、逃げも辞さないと言うか。   ともあれ、この『シン・ゴジラ』。国内では(庵野マニアのおかげで)それなりに当たったのに、あれだけゴジラ好きな海外のファンには掠りもしなかったという事実が、ゴジラ作品としての質を語ってるんじゃないでしょうか。  確かに、石原さとみは可愛いよ。でも、さとみちゃんを見たけりゃ他にもっと可愛く撮れてるドラマがいっぱいあるから。ゴジラファンの(庵野ファンじゃないよ)観客が見たいのは「さすがガッズィーラ、神の化身ね」などと憂い顔で宣うさとみちゃんでもなければ、政治コントでもなく、益してや腹が減って動けなくなったゴジラでもない。何喰ってんだか知らないが、元気に暴れまわる恐い怪獣ゴジラなのよ。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2018-02-22 15:23:39)(良:1票)
30.  本能寺ホテル
 如何にもフジテレビの制作という映画だね。  未だに謎の多い「本能寺の変」を題材にとり、タイムスリップ物となると、歴史ミステリー的な話を期待してしまうが、そんなモノは一切無い。  このサイトのレビューを見て不思議だったのは、レビュー内容に比して点数が高いということ。みなさん「面白くない」と言いながら平均点が5点を超えている。「なんだ、これ?」と思いつつ映画を見て、「ああ、なるほど」と納得した。   テンポだけは良いんだな、これ。話の中身はペラッペラなんだが、逆にそれが重くならなくてスイスイと話が進む。タイムスリップについての考察など全く無い。主人公は、「なぜだろう?」などとは考えない。森蘭丸は、信長の側近でありながら、陣に怪しい女がいても曲者とは考えない。信長本人にしても……まあ、戦乱の世にのんびりした人たちなんである。w  そこに、主人公の仕事探し自分探しや結婚などなどが被さっては来るが、どれもこれも軽い軽い。   そして迎えた本能寺の変。もちろん史実に基づいた歴史的考察などは一切ない。笑っちゃうくらい無い。  なんたって明智軍が、本能寺に火矢を射かけちゃうんだから。これから攻め込む家屋に火矢を射るバカがどこにいるんですか? 火災現場に踏み込むつもりですか?  火矢というのは、周囲を包囲してから射かけ、逃げ出てくる相手を撃つ兵法なワケです。その程度の常識もないくらいだから、もうこの映画がどれ程いい加減に作られてるか推して知るべしでしょう。  そして主人公は、燃え盛る本能寺でドタバタと走り回り、それでいて何の役にも立たず、ピンチの場面で現代に強制送還されてお終い、と。   なんか取って付けたようなエピソードと、わざとらしい主人公の成長にも白ける。そして、一見主人公の成長的にハッピーエンドに見えそうな婚約の破談も、その実、誰にもプラスにならない。ところが如何にもフジテレビのドラマらしい「これでめでたしでしょ?」的な押しつけがましさが鼻に付く。   いやホント、改めて考えると益々以てダメ映画なんだが、近藤正臣と風間杜夫の年配組が肩の力の抜けたイイ味を出してるのと、綾瀬はるかののほほんとした雰囲気、そして薄っぺらいが故のテンポの良さに救われた、悪運の強い一本。w        
[CS・衛星(邦画)] 4点(2018-02-19 17:44:34)
31.  LOOPER/ルーパー
 何だろう、コレ。目新しくはないが、見せ方次第、工夫次第でもっともっと面白くなりそうな話なのに……いや、目新しくないからこそ、見せ方に工夫がいるというべきか。いずれにせよ、もう勿体無いの一言。  近未来SFアクションという割には、未来らしいガジェットはジェットエンジンで飛ぶバイクぐらい。あとは未来どころか70年代かよ? くらいの鈍臭さで、雰囲気は初期の『ダーティ・ハリー』辺りを思い出した。  さらに、状況から人物から設定から、何から何まで説明が下手。だからスッと話に入れない。話に入ったところで人物描写が下手だから、どいつもこいつも薄っぺらく、感情移入し難い。  そして話が中盤に差し掛かってストーリーの全容が見えてくると、今度は気になるのが時間モノSFとしてのパラドックスの処理の粗さ。時間モノなのか、パラレルワールドものなのか……もう、その悪い意味でのごっちゃまぜ。  特撮も雑。終盤、件のジェットバイクで襲ってくる相手との撃ち合いは、本来ならもっともっと派手にやっていい見せ場だろ?  んでもって最後の最後に、一番脱力するパターンの結末。2時間付き合ってこの結末かよ……。そりゃ、これが一番楽だわな、なぁんも考えなくてイイし。でも、そんな目新しいお話じゃないんだからさ、もう少し考えようぜ? 「おお、そう来たか!」と観客をニヤリとさせてやろう、とかそういう作り手の意地みたいなものは無いの?  なんだか、手垢の付いた話を、手垢の付いた作風で、取り敢えず作ってみました、みたいな作品。残念!
[CS・衛星(字幕)] 3点(2018-01-15 00:42:23)
32.  ドラゴン・ブレイド
 紀元前の雁門関を舞台に、あったかもしれないローマ軍と前漢軍との邂逅を描いた物語。史実を基に……とは言うものの、史実1割、脚色9割ぐらいで考えておいた方がいいだろう。  取り立てて良い話ってわけでもなく、出てくる人間が多いせいか描きこみが弱く人物像が薄っぺらいのが少々気になるが、それなりに見応えはあるし、映像はロケ、セット、CG、書き割り等々を上手く使って、中央アジアの広大かつエキゾチックな大地を描きあげている。欧米では相当のヒットを記録したということで、作品としての完成度の高さは世界が認めるところなのでしょう。ただ。この映画、所々話が跳ぶと言うか、話が強引に進むところがある。まぁ、その理由は後に書くけれど……。  そして我らがジャッキーも、60歳を超える年齢を考えると本当によく動いてる。2度目のアメリカ進出でCGに頼りすぎて全く動かなかった頃を考えると、この10年くらいの年取ってからの方がアクションに気合が入ってる。とは言え、やはり全盛期を観てるから、何となく物足りなく思えてしまうのはジャッキーファンの贅沢ってもんですかね。   ところで、この作品に関して少々気になる話を聞いた。それは、中国での初期公開版と日本公開版(おそらく他の国での公開版も)は全然違うという話。日本公開版は、テーマはともかくテイスト的には『ラスト・ソルジャー』に近いモノだが、中国版は『MYTH』に近いテイストだという。雁門関の発掘に携わる男女の研究者2人が、紀元前の戦いに夢現に巻き込まれる……そんな話らしく、そこにはご都合主義で史実とは辻褄の合わないところが結構あるらしい。そんな部分を極力削って、何とか史実に沿わせ、許せる範囲にしたのが世界公開版だという噂。どこまで本当のコトかは分からないが、話が跳んだり強引に進むのはその所為か、とも思える。   ま、いずれにせよ、2015年時点でジャッキー・チェン健在なり! と、まだまだ現役を世界にアピールした大作。
[CS・衛星(吹替)] 5点(2018-01-14 16:11:49)(良:1票)
33.  ドラキュラ(1992)
 ドラキュラに不死の悲哀だとかセクシーさなんぞを求める人って、その元にあるのはベラ・ルゴシやクリストファー・リーが作り上げたドラキュラ像なんだろうな。でも、原作ファンから言わせてもらうと、アレは全くの亜流。原作のドラキュラは醜く矮小な小男。つまり忌むべきモンスターなんだよ。過去の映画化作品なら『ノスフェラトゥ』が一番近いだろう。  はっきり言う。コッポラ、アンタ、ホラーの才能無いよ。コレと言い、フランケンシュタインと言い、モンスターの何たるかが分かって無い。味噌汁で顔洗って出直しやがれ! モンスターは恐れられ、忌み嫌われてなんぼだろ。  この映画は原作に忠実に作った、との触れ込み……。おいおい、なぁにが原作に忠実なもんか。ラストでミナがドラキュラの元に駆け戻るなんて、改悪もいい所。男達は何の為に遠路遥々トランシルヴァニアまで化け物退治に出かけたんだ? それを「ドラキュラ様ぁ~」みたいに駆け戻られちゃ立場無ぇだろが。原作ファンとしては断じて許し難い。『ドラキュラ』というと、みんなドラキュラを主人公にしたがるんだな。でも、原作では本当の主人公は、ヴァン・ヘルシンクであり、ミナを救出に向かった男達なんだよ。原作の『ドラキュラ』は、ミナ・ハーカー奪還&モンスター退治の物語なのだから。  モンスターってのは、恐怖の象徴。恐れられ、忌み嫌われるから魅力的なのだよ。攫ってきた女に同情されて腕の中で死んでいくドラキュラなど魅力の欠片も無い。ハマー映画見て勉強し直せよ、コッポラ。
[ビデオ(字幕)] 0点(2018-01-14 00:22:53)
34.  ミッドナイト・アフター
 エンドロールが始まった瞬間、「はいぃ⁈」と声が出てしまった。  謎を散りばめるコトに終始する前半。観客(つまり私ですが)は「何か良く分からんが、サスペンスってのはここは我慢のし所だろう」と次から次へと積み重ねられる不条理劇に付き合っていく。そのうち映画は1時間が過ぎ、1時間15分が過ぎ、1時間半が過ぎていく……。  おいおい、そろそろ話の解決に持って行かないと時間が無いよ? と観てるこっちが心配になってくるのだが、映画はそんな心配など何処吹く風とばかりに、どうでもいいような本筋に絡まないサイドストーリーをズルズルグダグダと描いていく。これはいつの香港映画ですか? その昔の香港スタイルそのままに、その場の思い付きで撮り進めてるんじゃない?  とにかく、広げた風呂敷を畳む意思が全く無い。種だけ蒔いて、あとはお好きに……とばかりの投げっ放し。こんな脚本でイイなら中学生でも半日で書くぜ。3.11の東日本震災で起きた福島の原発事故にインスパイアされたのだろうが、その扱いも非常に不適切。おまけにサイケデリック・ロック演ってた頃のデヴィッド・ボウイ使ったら、なんかちょっと“何かしらの事”を言ったように見えるでしょ? 的な似非スノッブさも鬱陶しい。だってそれはボウイの主張であって、実際のところこの映画から伝わって来るモノなど何も無いのだから。  とにもかくにも、カッコつけて有って無いような主張をほざく前に、まずは人様に見せるに足る話を作れ! 一本の作品としての脚本を練れ! そのベースがあって初めて観客に“何か”は伝わるのだよ。
[CS・衛星(字幕)] 2点(2018-01-13 19:19:06)
35.  インモータルズ/神々の戦い
 ギリシャ神話にちょっとスペクタクルな脚色を加えた叙事詩モノ、なんでしょうが、正直あまり魅力的な話じゃないと言うか、入り込めないと言うか……今一つ盛り上がらない。けっこうドタバタと戦闘シーンも多いのだが、何なんだろう?  そして最も気になったのが、CGの多用で画面が暗い。観ていて疲れるんだな。だから尚更気が入らないのかもしれない。  いずれにせよ、私的には思っていたのとまったく違った作品であり、最後までノレなかった退屈な映画だった。ただ、いつかもう一度チャレンジしてみよう、と思わせる何かがあるような気はする。体調と気分の良い時に。次回の観賞で点数が上がることを期待します。w
[CS・衛星(吹替)] 4点(2018-01-04 18:16:25)
36.  キョンシー 《ネタバレ》 
 これ、一回観てスッと理解できる人がどれくらいいるんだろう? 序盤から、何の説明もないまま陰鬱で観念的なシーンが続き、観ていて嫌になってくる。  中盤に差し掛かり、ようやく死んだ旦那を生き返らせるという“お話”らしいお話が始まるのだが、それも何だか回りくどくて『怖い』というよりただただ『鬱陶しい』。終盤にやっと旦那がキョンシーとして現れても、もう気分的に「はい、はい。それで?」みたいな感じになっちゃってて……。  往年の名作『霊幻道士』シリーズの世界観をよりリアルにしたというのだが……。明解かつ快活なホラーコメディだった『霊幻~』シリーズ。こんな重く陰鬱なだけの作品を捧げられてもラム・インチェンもリッキー・ホイもあの世で困ってるんじゃなかろうか?
[CS・衛星(字幕)] 2点(2018-01-02 21:55:33)
37.  HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス
正直、2作目は要らなかったな。 こういう色物はインパクトが勝負。その点で1に敵うはずも無く、さりとて他に1を超える工夫があったわけでもなく……。 真面目に馬鹿をやるってのは1回だから良いのであって、何度もやられると「他にヤルことあんだろ?」と思ってしまう。 これが『ヨシヒコ』シリーズのように肩の力の抜けたTV番組なら、多少ユルくても「それもアリか」と思えるのだが、これだけ気合の入ったバカを大真面目にやられると観る方もそれなりの期待をしてしまうわけで。 今回は、衝撃度は言うに及ばず、話もギャグもパロディ部分も、そして役者陣の演技も、残念ながら1に及ぶところではなかった。 まあ、それだけこの作品とこのスタッフに対する期待が高かったってことでもあるんだけれど。 ともあれ、色物こそ引き際が大事と痛感した作品。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2017-12-27 22:57:42)
38.  TRICK トリック 劇場版 ラストステージ 《ネタバレ》 
 これはまず最初に断っておきたいのは、私、6点を点けていますが過去作からずっと見てきたファンにとっては、というエクスキューズがつきます。過去シリーズを観ていない人には4~5点くらいじゃないかな。  初にして最後の海外ロケとのことだが、場所が海外というだけで、各シーンはほぼほぼ全編セルフパロディと言っても過言ではない。この作品とセットのようなTV新作スペシャルの3も合わせて、このシリーズをずっと見てきたファンなら、あのエピのあのシーンだ! と各シークエンスのシチュエーションや撮り方にニヤリとできる。ぶっちゃけ、いまさらこのシリーズに謎解きやストーリーの出来の良さを求めている人なんていないと思うし、作る側もそこは開き直って如何にファンを楽しませるかという小ネタ勝負に賭けている節があり、それが許される稀有な作品でもある。  そして、どこかで観た既視感というかセルフパロディーを楽しんでいると、最後の最後でヤラれてしまう。「ああ、お得意の貞子ネタか」と笑っていると……。ラストで、記憶を失くして初対面と同じマジックを演じる奈緒子を見る上田の表情がイイ。阿部寛って結構上手いなと思ってしまった。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2017-12-07 19:02:44)(良:1票)
39.  トランスポーター イグニション
 お話としてはシリーズ中で最もまとまっていたかな、とは思うが……。肝心のアクションは車から格闘から、全て過去作の焼き直し感しかない。もうオープニングの駐車場でチンピラ相手の格闘からして「おいおい、またコレやるのかよ」と失笑しか出てこない。……いや、アレは“2”のパロディとしての狙いだった、ワザとだったと信じたいが……。  常に苦虫を噛み潰したような仏頂面だったステイサムに比べ、スクレインのフランクはどことなく育ちの良さを感じさせる二枚目。だがその分、特殊部隊の部隊長まで努めた叩き上げというには弱い。道化要員としてタルコニ警部の代わりに用意した父親との関係は、まるで『インディ・ジョーンズ』のショーン・コネリーのパクリのようだし、どうにも全てが中途半端。どうせリイシュー、リブートとして作り直すなら、いっそのこと大きく設定を変えてでも新シリーズのオリジナリティを打ち出すべきだった。  と、ここまで厳しい評を書いてきたが、一つだけ前シリーズより良くなったことがある。それは、ようやく女の趣味が人並みになったこと。前1のスー・チーは可愛いが、それでも世界レベルで見たら「どうなの?」という所。2と3は問題外。今回初めてベッソンの呪縛から逃れてヒロインらしいヒロインが登場した。  まあ、新シリーズと言うよりも、こんなヴァージョンも作ってみました、くらいにしておいてほしい作品ではあるが、小ぢんまりとしたまとまりの良さに免じて5点。  
[CS・衛星(字幕)] 5点(2017-11-30 15:47:22)
40.  トランスポーター
まあ、良い意味でリュック・ベッソン制作らしい映画。ちょっとシリアスな『Taxi』といった感じか。 話は相当に強引ながら、監督のレテリエが良かったのか派手なアクションとテンポの良さで押し切っちゃう。 ベッソンと言えば、ジェット・リー等を起用したりしてカンフー・アクション好きが知られているが、ジェイソン・ステイサムもかなり頑張っている。と言うより、カメラワークとワイヤー、編集作業等を駆使して十分に見応えの有るアクションに仕上げているのは十分に評価されるべき所でしょう。 ともあれ、ベッソンの映画が苦手な私でもそれなりに楽しく見られたということは、世間的にはアクション映画として及第点以上なんでしょうね。w
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-11-26 14:41:10)
0112.24%
1153.06%
2438.78%
38216.73%
49218.78%
58316.94%
67715.71%
7428.57%
8255.10%
991.84%
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