21. シャイン
父親の理想を押し付けた洗脳っぷりに唖然とするとともに、主人公の境遇に悲しくなった。父親は貧乏なため金持ちにコンプレックスを持っており、息子が成り上がろうとする時期に、嫉妬の感情からかピンポイントで邪魔をしているんですよね。息子のためを思っているようで実は自分より幸せになって欲しくない。典型的な神経症の人間です。子どもは親が喜ぶ姿を見て安心し、自分の選択ができなくなる。思春期に反抗期もむかえず、常に親が薦めた選択をしてきた「いい子」が大人になって精神的におかしくなることがよくあります。自分で選んだようで、親に決められた人生。「あなたのためだから」といって、見栄のために自分の子どもを自己実現の代理戦争に駆り出している親にぜひ観てもらいたいです。 9点(2005-03-09 00:46:55)(良:2票) |
22. プリティ・ウーマン
男性の自分が観てもいい映画だと思います。男女ともにいい感じで影響し合い、成長していくのはほほえましい。投資銀行業務といっても実体のない虚業のようなものですから。最終日に買収先の社長が孫と戯れている姿を見て微笑んでいるリチャードギアにいい。高校中退、フッカーというのはアメリカではお約束転落コースのようですね。「グリース」でも歌われてました。ハリウッドに家出、プリティーウーマンではお姫様、「8mm」ではスナッフビデオに出演。まさに天国と地獄。 8点(2005-02-25 18:26:30) |
23. JSA
韓国物産店でチョコパイを買ってしまいました。やっぱり日本製のほうがおいしいと思いました。最近のブームでイ・ビョンホンは韓国では男前のスターとして人気があるということを知ってびっくり。この映画で陰のあるなよっとした俳優としてしか認知してなかったので。でも、それだけ演じ分けられるいい俳優ってことなんでしょう。ほほえましくも悲しい映画です。 7点(2005-02-10 21:16:01) |
24. シルミド/SILMIDO
歴史の暗部を主題にこのような映画をつくれてしまう韓国ってすごい。私が感じたのは「相手を思いやった愛」ってなんなのかな?ということでした。というのは、隊員の処刑が決まったときの反応として、色々と同情的でいい人っぽい教官は自分の保身のために処刑を即決。写真を破ったり、殺したくなるほど酷そうな教官は反対する。一見反対のような反応を示すと思えばそうではない。究極の決断時には本当の人間性が出ますね。愛があればこそ厳しく接する。ちょっと考えさせられてしまいます。面白くも悲しい、いい映画です。 8点(2005-02-10 21:10:27) |
25. アウトサイダー(1983)
なんじゃこりゃ。。。ソフィアコッポラがビーバーみたい。トムクルーズの歯並びが悪い。気になったのはその2点。 3点(2005-01-29 00:53:47) |
26. Kids Return キッズ・リターン
《ネタバレ》 本当に久しぶりに見た。年齢を重ねたからか、高校からの思春期を描いた傑作だと思えた。学校ではさえなくて、勉強もできないけど自分の価値はこんなものじゃ計れなくて「何か」になれると誰もが信じているあの時期。もちろん教師達はほとんどの人間が特別な人生を送るわけではないということを当然知っていて、学校にすらまともに適応できず、継続性がない彼らに「ろくな未来はない」と断定する。実際そのとおりなのだが。一度負けたくらいでボクシングを投げ出し、自暴自棄になってやくざになるような奴は結局何をやっても成功しないし、目先の快楽におぼれてボクシングの練習に身を入らないような奴は決して成功できない。モロ師岡が演じるくたびれたボクサーも非常に印象的で、現実の工場の労働から逃げ、かつて手にした栄光にしがみつき、努力もせずに、夢という甘い言葉でごまかし、無駄に年を重ねピーターパンになっている姿は、だらだらと芸暦を重ねた多くの芸人崩れを見てきた監督ならではの登場人物だと思います。またこういう人たちはネガティブなオーラを持ってて足を引っ張るんですよね。とくに若くて才能があった場合に。そこで誘惑に負けないのが真の成功者なのでしょうが。バカにされ続けても愚直にアタックを続けた男が女を妻とできたことも夢というか、目標に向かって継続することの大切さみたいなものを言いたかったのだと思います。芸人として大成功した監督だって、昔芸人になるって言ったときには周りにはバカにされて、絶対に無理だと言われたはずなんですから。最後の台詞をどう思うかなんですが、もっと若ければ(まだ20代ですけど)「若いんだからまだまだこれからだよ」というポジティブな意味で捉えていたのですが、今の自分にはフランス人たちがこの映画を観た感想と同じように「ああ、こいつら終わってる。きっと何をやっても根気強く継続的に努力もできず、決して一角の人間になることはできないだろう」と思いました。(『カイジ』とか読んでるからこんな風に解釈するのかもしれません。笑)漫才ブームの時には図書館から部屋がいっぱいになるくらい大量の本を借り、必死に努力を重ねた結果、大成功を収めた監督からの「自分は特別」と思ってる具体的な努力もしない若者達への痛烈なメッセージ。時間は「リターン」することはできないんだから将来に向けて努力を積み重ねなくては、と強く感じました。 10点(2005-01-28 22:53:59)(良:7票) |
27. 藍色夏恋
ほほえましい。主演の女の子はたまにさっぱりした浜崎あゆみみたいな顔を見せますね。 7点(2005-01-28 20:00:54) |
28. シーズ・オール・ザット
レイチェルがかわいい。生徒会長に最後に噛み付くチームメート、クイーンの対抗馬としてレイチェルがでてきた瞬間に、レイチェルを応援するその他大勢。目立つものに対する嫉妬心が噴出していて非常にうまく描いているなあと思った。女優も作品と年齢的な旬が合致したときに最高に輝くんでしょうね。 6点(2005-01-27 23:13:46) |
29. フェリスはある朝突然に
malvinasさんのレビューを読んでとても共感できた。くやしいが誰からも愛される才能というのは努力してなろうとするものではなく、選ばれたものしかもてないのだと。兄に対して嫉妬に狂っていた妹さえも結局いつも味方にさせてしまう。金持ち、自由に遊ぶというのは三田佳子の次男のような平民には手の届かない世界。嫉妬とともにやるせない気持ちにさせますね。 5点(2005-01-27 21:15:18) |
30. ウェルカム・ドールハウス
ワルガキの主人公に対する少年独特の恋愛感情の表現が痛々しくもほほえましい。少女の持つポエミーな感じなんかもでてて、いじめられっこの映画なのになんかほほえましさがでているのは監督の力量なんでしょうね。 7点(2005-01-26 22:05:01) |
31. ジョゼと虎と魚たち(2003)
恋愛している期間だけでは見えない、身体障害者と暮らしていくという現実。最後にジョゼを捨てたのもある意味「大人の選択」だとも言える。ファンタジー路線に突っ走らなかったのはただのアイドル映画で終わらせなかった成功要因だと思う。 8点(2005-01-19 09:00:46) |
32. 死ぬまでにしたい10のこと
変に起伏がなくいいです。でも死ぬ前に不倫相手として使われた男としては結構キツイものがあると思うのですが。単なるいい思い出として処理できない気がする。 7点(2005-01-13 22:40:55) |
33. マッハ!!!!!!!!
運動神経がすごいですね。オリンピック後「ジャッキーチェンのようなアクションスターになりたい」と言って芸能界入りした池谷幸雄には余裕で勝ってますね。 7点(2005-01-13 22:28:17) |
34. サイダーハウス・ルール
《ネタバレ》 人間の成長を描いたいいー映画。親離れと子離れ。生命の誕生と死亡。孤児に夢を抱かせる先生が温かくも痛々しい。トビーマグワイヤの上半身がスパイダーマンと比べるとひ弱。筋肉トレーニング大変だったんだろうなと思わせます。最後に軍人の夫が下半身不随になり子どもが作れなくなってしまうのも皮肉ですねえ。 8点(2005-01-08 16:08:05) |
35. 花とアリス〈劇場版〉
岩井監督の映像美が、我々の大幅に美化された思春期の記憶を鮮明に描き出していて素晴らしかった。でも内容は私にはちょっと乙女チックすぎますな。 6点(2005-01-06 23:31:23) |
36. 渚のシンドバッド
なんかねっとりとしたいい映画。教室でのキスシーンは緊張感があっていいですな。 7点(2005-01-02 21:52:52) |
37. スパイダーマン2
面白かった!単純なアメリカンヒーローモノじゃなくて、妙に貧乏だったり悩んだりする主人公を「永遠の童貞」トビーマグワイヤがうまく演じてました。エレベーターのシーンや洗濯機でスパイダーマンのタイツが色落ちしているところなんて従来のヒーローモノでは考えられない爆笑シーンだと思いますよ。すげえ監督だわ。 8点(2005-01-02 20:48:53) |
38. 青い春
なんか狙いすぎ。小泉今日子のチョイ役はほほえましい。 5点(2005-01-02 20:39:34) |
39. 櫻の園(1990)
見ているだけで画面からメス臭が漂ってきそうな作品です。十代という瞬間しかない女性の美しさ。制服を着れるのはその間だけなのですね。 7点(2005-01-02 01:17:17) |
40. キャリー(1976)
《ネタバレ》 キャリーの母親役の名演技の脱帽。多分夫に女と逃げられたせいで余計狂信にはまっていってしまったんでしょう。そして男を汚らわしいものとして自分の娘に押し付け、普通と違う女性に育ててしまうのはなんとも悲しい。この映画が今もなお名作なのはホラー映画というだけではなく思春期に通過する悩み、陰湿ないじめ、差別など時代を問わないものを主題としているからでしょう。それにしてもプロムの罠を計画し、仕掛けるときにとても楽しそうで、女の目は輝いている。人間の残酷で醜い面をよく表現していると思います。 8点(2005-01-01 23:01:30) |