21. 地獄の花園
《ネタバレ》 あまりのばかばかしいストーリーだが、なんだかんだでのめりこんで見てしまう。 あんなに仲の良かった直子と蘭が最終的に争うこととなる展開は無理やりで、悲しいが、ストーリー構築上仕方ないか。 最後の安易なオチも笑う。 コメディ映画としてよくできているのではないか。 [インターネット(邦画)] 8点(2021-09-08 00:21:59) |
22. 偽りなき者
《ネタバレ》 冬の田舎町の風景、森林の風景などの映像美が注目だ。とくに雪が降り始めたシーンはみどころ。日本の田舎と変わりのない、濃密な人間関係の田舎町。隣人の合鍵を預かっていたり、隣人の食器棚から勝手に食器を出したり。成人の儀式として猟銃の保持が許され狩りができるようになるというのはなんか猟奇的な伝説めいているが。そんななか、冤罪をかぶせられた人間が村八分にされる。が、息子の名付け親らが常に味方でいてくれるのは救われる。息子や、親友と娘の間で苦悩する男の心理をよく描いている。やった証拠もなければやっていない証拠もない中、最後に仲間が全員無実を信じて主人公を受け入れてくれているのは、そんなに簡単にいくのかという感じだ。ラストシーンでは、主人公が射殺されるのではないかと焦った。が、わざとはずして撃ったのだろう。窓ガラスを割られたり、飼い犬を殺されたり、商店で暴行を受けたり、森で狙撃されたり、すべて犯罪行為であり、警察に通報すべきだが、こんな狭い町では、警察も村八分の一端を担ぐのだろうか。 [インターネット(字幕)] 8点(2021-07-18 14:40:59) |
23. 去年の冬、きみと別れ
《ネタバレ》 原作とは若干違う方法で真相が次第に明らかにされていく。 その過程は、原作既読でも充分見応えあり。 原作では細かく設定されていた被害者すり替えのトリックが省略されているため、若干不自然になっている面もある。 サスペンスだが、せつない純愛映画としても見ることができる。 「途中からは本気だった」という山本美月のセリフはとってつけたようだが(若干それをにおわせてはいるシーンはあったが)、山本美月クラスにそう言われて無視して立ち去る男もそうはいないだろう。 [ブルーレイ(邦画)] 8点(2018-08-25 23:21:42) |
24. ブラックパンサー
《ネタバレ》 貧しい農業国のように見せながら実は驚くべ先進技術をもったワカンダ。あのような万能の鉱石を手に入れた権力者なら、世界征服を考えるだろうし、それも容易に可能と思われるのだが、そうは思わないところが奥ゆかしい。SFのようなあの街並みは、グーグルマップには映らないように工作されているのだろうか。登場人物がほとんど黒人というのも新鮮。世界を股にかけた痛快なアクションムービーとして存分に楽しめる。 [映画館(吹替)] 8点(2018-03-21 14:15:48) |
25. 遊星からの物体X ファーストコンタクト
《ネタバレ》 恐怖映画としてはなかなかの出来だ。中盤までは、誰が味方で誰が敵かわからない心理的な不安感でじわじわとくる。後半は、かなりグロいゲテモノが襲ってくるB級モンスター映画になる。先進的なUFOにのってる宇宙人があんなイカみたいな化けものってのは違和感があるが。 [DVD(字幕)] 8点(2013-05-04 21:18:43) |
26. ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル
《ネタバレ》 ドバイのシーンは高所恐怖症でなくても相当どきどきします。舞台が次々変わり、アクションもカーチェイスはじめいろいろあってあきさせません。アクション映画として存分に楽しめる出来です。トム・クルーズがちょっとおっさん顔になっていますが。ストーリーは漫画チックで、ややコメディタッチ。超ハイテクな武器を持ってるわりには、ローテクな行動が多く笑えます。殺し屋の女の子がかわいいです。 [映画館(字幕)] 8点(2012-01-02 21:50:28)(良:1票) |
27. 悪人
《ネタバレ》 俳優陣の演技が秀逸。とくに主演の妻夫木の演技が良い。内向的で、影があり、犯罪を犯しかねないとさえ周りに思われている不器用で孤独な若者を演じきった。深津の演ずる地味な田舎の女も良い。被害者・加害者家族の地味な生きざまも、平凡な漁港や田舎の雰囲気とあいまっていい味を出している。岡田のちゃら男ぶり、満島のむかつく女ぶりは、ちょっと誇張されすぎていて、ここまでひどいのは現実にはあんまりいないだろうと思わせるが。とくに満島、あの堅実な両親からなんでこんなばか女が育ったのか疑問。全編を貫く九州弁がいい雰囲気を醸し出している。灯台は、どこかの絶海の孤島のようで、そこに逃げ込む二人の孤独感を際立たせている。柄本明と宮崎美子の夫婦は年が離れすぎに見える。柄本明がほとんどじいさんなのに、宮崎美子は巨乳でまだまだ女の魅力を発揮している。新鮮ないかの姿造りがむしょうに食べたくなった。 [DVD(邦画)] 8点(2011-10-29 22:27:31) |
28. ノルウェイの森
間を読ませる手法、美しい映像と音楽で、文学的な香気の漂う良い作品に仕上がっている。原作は中身をほとんど覚えていないくらい昔に読んだが、映画のほうが表現として優れているように思える。青春映画であり、せつない恋愛映画でもある。緩慢な映像の移り変わりに、少し退屈する面もあるが、全体としてはかなり良い。 [DVD(邦画)] 8点(2011-06-25 22:21:33) |
29. ミスティック・リバー
《ネタバレ》 見ごたえのある重厚な人間ドラマだ。俳優たちの演技がいずれも秀逸で、引き込まれる。クライマックスの、いわれなき復讐殺人と、真犯人の露見が同時並行する画面には鬼気迫るものがある。終始画面が暗いが… [DVD(字幕)] 8点(2010-10-17 14:23:12) |
30. 96時間
ぱっとしないだめおやじが、娘の誘拐に遭遇し、救出のために目覚ましい働きをする。元本職とはいえ、一人でここまでできないだろうとは思うし、他国でここまでやらかしていくらなんでも普通に帰ってこれないとは思うが、次々に敵を始末する痛快さと、アクションの連続は楽しめる。現実離れしてはいるが、よくできた脚本だ。 [DVD(字幕)] 8点(2010-09-25 10:33:36) |
31. JSA
《ネタバレ》 深い内容の映画であり、一回見ただけですべてを把握するのは極めて困難です。そのときどきの人物たちの行動と、その背景となっている心理を落ち着いて考えてみる、という作業を経ないと、自分なりのこの映画への理解を導き出せないでしょう。たとえば、なぜ最後に主人公は自殺しなくてはならなかったのか。余韻を残す映画です。あのとき何が起こったのか、というなぞ解きを軸に物語は進展していきます。中立の第三者がその全容を解明する、という構成は効果的です。徐々に真相が明らかにされていきます。事件の真相を語る映像がたぐいまれな緊迫感を持っています。 [DVD(字幕)] 8点(2010-08-01 21:59:17) |
32. 告白(2010)
《ネタバレ》 原作を単純に映像化しても面白いものができるだろうと見たが、映画ならではの手法を駆使し、ストーリーを知っていても十分スリリングに楽しめる内容になっていた。カーブミラーや、水滴、スローモーションの多用など、映像としても美しく、見ごたえがある。しかし、最後の一言、「なーんてね。」はどうだろう。衝撃の結末が、この一言によって、真っ赤な嘘、作り話、ということになりはしないか。 [映画館(邦画)] 8点(2010-06-29 21:50:04) |
33. インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国
《ネタバレ》 お約束の冒険活劇で、コメディの要素もあり、難しいこと考えずに楽しめる。てゆっか、話の流れはよくわかりませんでした・・・。 後半は大げさな冗談のような展開になりますが、全然アリでしょう。 [映画館(吹替)] 8点(2008-08-13 19:51:32) |
34. ボーン・アルティメイタム
一室にこもりながら、世界中どこの街角の映像でもリアルタイムに視聴でき、世界中どこの固定電話・携帯電話も即座に盗聴でき、世界中どこにでも5分で殺人部隊を派遣することができる、高度なITと組織力を誇るCIAは、隣のビルの空き室から幹部の部屋の様子が丸見えで、極秘事項をわざわざ証拠に残る書類にていねいに印字して保管している。携帯一本の指令で殺人を命じられた対象をどんな危険をもかえりみずに追跡する殺人マシーンの人たちは、「なんで俺がこんなことやんなくちゃいけないんだよ?! かったるいなあ!」とは思わないのだろうか。洗脳されているのか。という突っ込みはべつとして、アクションシーン満載で、緊迫感があり、非常に楽しめる映画になっている。高度な組織力をもったCIAに単独で対決し相手の裏をかきまくる、手際のよいジェイソンの動きはかっこ良い。コマ割りが細かく、人を正面から捉えずのぞきこむようなカメラワークは、ちょっと疲れるけど。 [DVD(字幕)] 8点(2008-06-15 00:59:52)(笑:1票) |
35. DEATH NOTE デスノート the Last name
前編に続き、いいテンポで話が進み、あきさせない。ラストはこうくるかと感心。最近ネタ切れのハリウッド映画をしのぐいい脚本ではないか。原作先行ものでは異例の成功作だろう。 [DVD(邦画)] 8点(2007-07-16 01:39:53) |
36. DEATH NOTE デスノート(2006)
《ネタバレ》 原作は屈指の傑作。そういう作品が映画化されるとこけることが必定だし、もともと現実離れしたストーリーが実写化されるとどうかと思ったので、あまり期待せずに見たが、なかなかどうして、いけてる! 原作の忠実な映像化にこだわらず必要な改変と独自の解釈を加えたのが成功の要因だろう。なかでも最後の美術館でのシーンには感心した。藤原竜也のおさえた演技もなかなかだ。ただ、Lの天才的な推理はほとんど現われてないし(この程度なら日本警察だけでなんとかなる)、仕方ないが原作にある熾烈な心理的かけひきが見られないのは残念。 [DVD(邦画)] 8点(2007-07-16 01:23:23) |
37. インファナル・アフェア 無間序曲
前作とは主要な人物が異なりますが、けっこう面白い。ただ、テンポが速いので、名前と顔をきちんと把握しながら見ないと、ストーリーがよくわかりません。DVDで2回くらい見るのがお勧め。今回の主役はウォン警視とサム。ただのちんぴらぽかったサムが権力者にのし上がっていく過程が面白いし、渋いウォン警視の、一度だけ見せる理性を失って動顚するシーンも印象的だ。一見サラリーマンっぽいマフィアのボス、ハウが反目をたくらむ父親の手下を脅迫して手なずけ、権力を手中に収める過程も良い。ラストの緊迫感といい、なかなかの映画だ。 [DVD(字幕)] 8点(2005-07-18 01:42:45)(良:1票) |
38. ヴィレッジ(2004)
せつない三角関係もからむ、よくできた恋愛映画です。ルシアスがアイヴィーを助けるために手を差し伸べるシーンとその後のバックミュージック、スローモーションの映像はすばらしい。夜霧の立ち込めるバルコニーで愛の告白をするシーンもよい。舞台は閉鎖された森の中で自給自足の生活を送る一つの村。「刑事ジョンブック目撃者」のアーミッシュの村のようだった。森に入ってからは「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」。映像は美しく、這うようなカメラワークが印象的。明かされる「森の秘密」、そしてその後の一ひねりも、予想外で楽しめる。 [DVD(字幕)] 8点(2005-05-22 03:13:42) |
39. フォーン・ブース
パニックルームの泥棒が今度は警官に! フォレスト・ウィテカーがいい味かもしだしてます。最初は「そんな電話ふつうとっとと切るだろ」と思いました。ずっと同じ場面の割には緊迫感があり楽しめました。最初の5分で、コリンファレルってこういう人なのかと思ってきらいになりかけました。 8点(2004-07-21 23:03:53) |
40. JAWS/ジョーズ
古典ですね。テレビでもしょっちゅうやっているので何回も見ましたがそのたびに楽しめます。一番すきなのはいがみあってた3人が船の中で酒をのみながら古傷の自慢話をしているところ。「俺はここにでっかい傷がある(と胸を叩く)。ジェシー(?)っておんなにやられた」っていうきざっぽいせりふ、一度使ってみたいものです。 8点(2004-06-06 03:18:51) |