21. アタック・ナンバーハーフ
スポ根ものというよりは、マイノリティ故の苦悩がよく描かれている作品。個人的には「プリシラ」のバレーボール版という印象だった。描いてるテーマは割と真面目なのに、なぜオカマが主人公だとコメディタッチになってしまうのだろう・・・。 ちなみにDVD特典の未公開シーンを観ると本編中でわかりづらかった部分が見えてくるようになるけど、ぐっと雰囲気が重くなります。 [DVD(字幕)] 6点(2006-07-06 12:17:52) |
22. オペラ座の怪人(2004)
楽しめるけど、「これならミュージカル版観た方がいいんじゃないの?」と思う。決して出来が悪いという意味ではなく、歌ばかりであまりにも映画らしからぬ作りをしている点が気になる。ただセリフが歌になっているというだけならいいものの(そういうシーンもあるが)、特に演技と関わりなく歌っているシーンとかは冗長にすら感じる。個人的には3曲ほど苛ついた。まあミュージカル版の入門版と思えば有りではあるかな。 あと、劇中突然かなりの大音量で鳴り出すテーマ曲。ビビるんですが。かかりすぎで節操無さ過ぎだし。 [映画館(字幕)] 6点(2006-06-18 00:04:42) |
23. 黄泉がえり
《ネタバレ》 ライブ中にケータイで話すわ、人押しよけて移動するわ、しばき倒されても文句は言えませんぜ。よい子はマネしたらダメよ。 とかいうのはともかく、柴崎コウの存在価値が意味不明。あんな思わせぶりなシーンがあるわりには歌歌って終わり。こいつが何かしたせいで黄泉がえり現象が起きた、とかいうなら納得もいくが、ホントになんなのあのシーン。これのせいでバランス悪くなってると思うのはわたしだけでしょうか? 思ってたほど悪くはない、というかアイデア自体はいいと思うんだけど、話の運び方がなんだかなー。もっとファンタジーに徹すればよかったのに。中途半端。 [DVD(字幕)] 4点(2006-06-16 12:27:46) |
24. レオン(1994)
《ネタバレ》 ごめんなさい、正直イマイチです。「冷徹で孤独な」殺し屋のわりには、最初っから子供の扱いにずいぶん慣れてるように見えたんだけど・・・(あのブタが今回のツボだが)。人恋しさも感じられないので、マチルダに対しての想いの変化というよりは、そもそもはじめから好意的じゃないか?と。 見せ方はいいと思ったけど、だいたい先が読めてしまうので、それほど感情移入もできませんでした。 ナタリーは横向いた時のあごから胸元にかけてのラインが美しい! いじょ。 [DVD(字幕)] 5点(2006-06-09 12:44:04) |
25. 下妻物語
《ネタバレ》 この映画スゴイですよ。こんなバカバカしい演出なのに、「女(乙女)の美学」がぎっしり詰まってる。監督がおっさんだというのがホントに信じられない。よくぞここまで「乙女」を描いた!と思うもの。 ネタバレだけど、この話のオチは「ヒミコ伝説がウソだった」ということじゃなくて、「ウソだったヒミコ伝説を2人でホンモノにした」ってことだと思う。レディースと刺繍屋がくっついたってところで桃子・イチゴの関係に符合するし、そこから生まれた一人娘=ヒミコ伝説をホンモノに昇華しちゃったことと思えば合点がいく。だからこそ、この作品は面白い。「ロココ時代のおフランスに生まれたかった」と宣う桃子に対して現実的に見えるイチゴも、結局乙女の空想癖の中に生きてた、ということでもあるし。 ただ、「乙女の空想癖」が心情的に理解できてないと厳しいものがあるのかも・・・。 というわけで、面白い作品だとは思うけど、あえて男性にはオススメしません。 [DVD(字幕)] 9点(2006-06-05 10:45:39)(良:1票) |
26. ハリー・ポッターと賢者の石
シーンのひとつひとつはけっこう気合い入っててインパクトもあっていいんだけれど、全体を通してみると何じゃこの数珠繋ぎ。シーンごとの繋がりがさっぱりわからん。どう観ても好きなシーンだけ撮って適当につなぎ合わせたようにしか・・・。 なんでそんなに人気があるのかさっぱりわからん第1話。 [映画館(字幕)] 4点(2006-05-31 12:28:04) |
27. タイタニック(1997)
あの二人がいなければタイタニック号は沈まなかった。 ・・・と思えて仕方がない。 [映画館(字幕)] 6点(2006-05-31 12:10:18) |
28. ネバーランド
この作品がマズイなあと思うのはね、ピーターパンの話そのものの説明が全然ないところなんですよ。だからせっかく”ごっこ遊び”を現実のように織り交ぜた演出をしても、あまりピンとこない。原作や、原作に込められた思いっていうのを知っているのと知らないのでは理解度はまったく違うと思う。 前年公開のP.J.ホーガンの「ピーターパン」を見ておくことをオススメします。タイアップしてるんじゃねーのかと思うくらい、ピントがピッタリ合いまくってます。わたしも←コレ観てなかったら、多分点数はもっと低かったかと。 [映画館(字幕)] 7点(2006-05-26 23:29:11) |
29. 007/ゴールデンアイ
《ネタバレ》 前作「消されたライセンス」から比べると相当な現代化。6年でこんなにも変わるのか・・・。冷戦構造が崩れたというのがここまで影響するんだなあ、と妙に感慨深い。 おかげで(?)敵がしょぼいです。やはりボンドの敵は、紳士的ながらも狡猾で、ひとくせもふたくせもある奴でなくては。なんだよ、あのボンドを恨む動機は。昨今の逆ギレするおガキ様とレベルが変わらん。 おなじみのオシャレな(気の利いた)会話もほとんどなかったし、演技のせいかなあ、今ひとつ危機感が感じられない。・・・いや、敵のしょぼさのせいかもしれないけど。ショーンはいいんだけどさ、こう器の小さい悪党がラスボスってのはやっぱし締まらないんだよね・・・。 ブロスナンはともかく、全体的なイメージのダダ変わりにショックを受けつつ。もっとも、個人的に前2作の印象がよかったから余計そう思うのかもしれないけど。 [DVD(字幕)] 4点(2006-05-26 23:16:18) |
30. コヨーテ・アグリー
バーのシーンだけはいいけど、キャラクターもいい味揃いなのに全然突っ込んだキャラ見せもないし、結局エンターテイメント作品にも徹しきれず、ドラマ作品にも徹しきれず、中途半端。中途半端の見本みたいな作品。 [DVD(字幕)] 5点(2006-05-11 12:17:56)(良:1票) |
31. スパイダーマン2
《ネタバレ》 ヒーローものにしてはヒューマンドラマのベクトルが強いような・・・いやそれはそれでいいんだけれど。 いや、それより問題はMJだ。あの子はヒロインとしてどーなの? キルスティンが悪いわけではない、MJの性格がわからない。結局オマエはどうしたいんだよ!振り回すだけの天然悪女かよ!って感じ。アレはアメリカ娘のスタンダードなの? あんな女のどこがよいんでしょうか?? アレとくっついても、めでたいとは全然思えない。むしろ「やめとけそんな移り気な女!」とピーターくんに真剣にアドバイスしてあげたい。ピーターの気が引きたくてやってるならまだ可愛いんだけど、そういうわけでも全然ないし。 ヒロインのあまりの魅力の無さに2点減点。ヒロインのせいで台無しというのも珍しい話だけれど。 あと親友(?)のハリーくん、描かれ方が手ェ抜かれすぎてない? [DVD(字幕)] 6点(2006-05-04 22:14:39) |
32. ピーター・パン(2003)
《ネタバレ》 常々「ファンタジーとは哲学である」と思っているが、これには度肝を抜かれた。ピーターパンといえば小さい頃に子供向けに編集されたものを読んだのと、アニメ劇場(ハ●スだったっけ?)で見ただけで、舞台も見たことがないし、一般のノベライズも読んだことがなかった。だがまさか、あのピーターパンがこんなにもバリバリの哲学ファンタジーだったとは!(原作にかなり忠実と言われているくらいだから原作もこうなんだと思う・・・) 腐るほどの財宝を持つが孤独なフックと、裕福とは言えないが家族に囲まれるウェンディの父(キャストは必ず同じでなければならないらしい)という大人ふたり。永遠に子供のピーターと、時計(=時間=死?)に追われ続けるフック。ピーター(子供)とフック(大人)の間で揺れ動くウェンディの心と行動。それから「大人になったウェンディの横にいるのはお前でなく”夫”だ!」というフックの突き刺さるような台詞。すげぇですよ。これが原作通りであるなら原作の質の高さも窺い知れるというものだが、それをファンタジックさを壊さずに無理なく映像化できたんだからこの映画化の意味は大きかったと思う。もっとも、エンターテイメント性よりは哲学を優先した気がしないでもないけど。 そんなわけだから、当然ながら子供向けとは断じて受け取れなかった。冒険活劇の要素は少ないから、子供が観てもあんまり楽しくないと思うし。それくらい哲学ですよこの話。 でもこの作品がピンポイントに心に来るのは、もしかしたら人生のある一定の期間だけなのかもしれないとも思う。そのピンポイント期間に観られたのは幸運だったかも自分。 [映画館(字幕)] 9点(2006-04-29 00:22:16)(良:1票) |
33. ニューヨークの恋人(2001)
《ネタバレ》 メグが初っ端からヒステリー女にしか見えなかった上に、恋愛に対しての憧れみたいなものも大して描かれてないから、タダの思慮の浅い勝手な女にしか見えず。こんなヒロインがラブコメお約束の「ちょっと素直になれないだけのほんとは可愛い女性」には当然全然見えるわけもなく(メグっていうキャラに頼ってる? じゃあますます作品としてはダメじゃん)。何、仕事(とか世の中)が嫌で過去に逃げたの?って感じすらする。 せっかくのタイムスリップネタなのに、それが恋愛の障害としてまったく機能してないし。 この作品でよかった点はヒューの紳士っぷりのみ。 [DVD(字幕)] 4点(2006-04-28 12:33:20) |
34. ムーラン・ルージュ(2001)
これだけのキャストを使ってる割にはなーんか淡々としてるねえ。 単純な話なんだからウリを演出に持ってくるのは当然のことなんだろうが、もっとストーリーを盛り上げる方向でどうにかしてほしかったな。サントラは気に入ってうっかり買っちゃったけど・・・そうよ。曲だけなのよ! 曲だけがいいならCD聞けば済むことじゃんねぇ・・・ でも好きか嫌いかでいうと、嫌いではないんだけどな。 [DVD(字幕)] 4点(2006-04-11 00:06:14) |
35. SPIRIT スピリット(2006)
ともすれば説教くさくなりがちな話の割に、全然説教くささを感じさせないのが好感持てた。でもちょこっとさらっとし過ぎてたかなという気はする。メガネのおっちゃんとの友情と、あの大会のウラについては、もうちょっと説明がほしかったかな。月慈ねーちゃんカワイイ~v [映画館(字幕)] 8点(2006-04-04 20:28:47) |
36. ヴァン・ヘルシング
カールしか見てませんでした。カールがすべてです。他にはなにもいりません。 [映画館(字幕)] 6点(2006-04-04 20:23:27) |
37. キル・ビル Vol.1(日本版)
事前に色々レビュー見て覚悟があったからかもしれないけど、これってスプラッタ・コメディでしょ? 日本が変とは言っても、こんなのギャグでやってるに決まってんじゃん的バカさ丸見えなので怒る気にも全然なれずむしろ爆笑。始終そんな流れでいたのと演出がマンガっぽすぎるためか、残虐シーンもそれほど嫌悪感起きなかった。シン・シティの方が真面目に描いてる分コワイし、シーンとしては圧倒的に少ないとは言え(北野版)座頭市の方が生々しくてイヤだった。 ルーシー思ってたより日本語ちゃんとしてんじゃん。ユマの方が今ひとつね。それと対応するようにバリバリの日本語訛りの英語で話すソニー千葉は、やっぱりバランスとってたんだろーか。 日本人が「こんな日本語わかんねーよ!!」と言う前に英語圏の人間が「こんな英語わかんねーよ!!」と思ってるんだろうなあ。 [DVD(字幕)] 6点(2006-04-04 10:35:14) |
38. アレキサンダー
「キャットウーマン」も観たが、こっちの方がラジーに適任。 なぜあんなに兵士のパンチラばっかり映ってるんだ!? あのパンチラはラジーもんだろう! (←序盤で早々に飽きてそればっかり気になってたわたくし) [映画館(字幕)] 4点(2006-03-28 12:20:39) |
39. ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女
《ネタバレ》 原作(原典)を読んだのは昨年末で、「コレ実写化すんのマジで?」というのが感想でしたが、良くも悪くもほぼそんな原作通り。原作でわかりづらいところは映画でもわかりづらい。エドマンドの心境の変化だけは原作よりはっきりしていたけど、かなりあとの方まで「帰った方がいい」派だったスーザンや、いきなり勇敢になったピーター、ものすごく成長はしたけどその過程がイマイチ判らない。児童文学は道徳的な主題がメインになるからいいかもしれないけど、実写でこれを踏襲されてしまうのはちとツライものがありますな。LotRみたいに、とまでは言わないけれど、もう少し世界観をしっかり構築して“見せて”くれるとよかったと思う。原作と同じでよかったのはやっぱり中盤までの引きの強さだろうか。この辺のストーリーは本当に秀逸だと思う。 それから白い魔女が異常にカッコよかったのと、挙動不審なタムナス氏の変態具合(笑)は見て然るべき。個人的にショックだったのは、ピーターのヒゲ部入部。 ただ、原作では「次巻読むのどうしよう」とは思っていたけれど、映画観たら読みたくなったと一応フォローさせていただきます。 ちなみに、監督は絶対Mr.ビーバー作ってるときが一番楽しかったんじゃないかと思われる。 [映画館(字幕)] 6点(2006-03-18 15:09:29) |
40. PROMISE プロミス
よくも悪くも、封神演義系「中国文学」なチャイニーズ・ファンタジー。中国でNo1っていうのもある意味理解できる。 ヘタにリアル指向にしないでCGがCGだと判る状態で非現実的なことを徹底的にやるところは逆に好感が持てた。・・・まあそのせいで某ゲームの実写版のようにもみえたけど・・・。 ただ、シーンも変にぶつ切りにしてるところも多く、話の進め方がいささか不親切。 マトリックスとかエヴァみたいにわざと回りくどくして難解にしてるとかいうわけではないけど、見方を誤ると一気につまらない作品になることは間違いなし。でも「LOVERS」とか「HERO」よりは意図は見えやすいと思うけれど。 ニコラスが及川ミッチーのポジションなのも間違いなし。 [映画館(字幕)] 6点(2006-02-27 09:37:55) |