21. エージェント・マロリー
《ネタバレ》 脚本がぶっ飛んでいて、やや支離滅裂なところもありますが、ヒロインの捨て身の凄まじいアクションとハリウッドでも主役級の男優達が嬉々として(?)若いヒロインを盛り立てている事に加点です。スタントなしであそこまでやるのには大変な練習と生傷があったものと思います。確かに今までにはなかった女優さんのデビュー作でした。最後の方のあのアフロヘァーは好みではなく、ポールの妻役でいた時の佇まいの方が小生好みでした。しかし、夫婦役のエンディングの凄まじさには少々ビックリしました。頭を撃って殺してしまうとは・・。▼愛情と理解力に富んだ父親役の俳優が、あの「エイリアン2」でギャギャ喚いていた兵隊を演じていた人とは想像出来ませんでした。26年前の映画でしたからね。▼ケネスの最後が、割とあっけなかったのは一応「元カレ」だったからなのでしょうか。もう少し生々しく拷問的な傷を負わせてからの死というのがリズナブルな気がしました。▼最後のバンデラスが「シット!」で終わったのは結構おしゃれっぽかったです。 [映画館(字幕)] 7点(2012-09-28 15:56:10) |
22. プロメテウス
《ネタバレ》 以前より故トニー・スコットとリドリー・スコット兄弟の映画は、まったく別々に好きだったので、大いに期待し3Dで見てきました。しかし、映像は3Dで見るべき映画とそのスケール感に感心しましたが、脚本がかなりぶっ飛んでいて、理解不能でした。▼冒頭の白い巨人が何故、滝つぼ(そもそも何処の惑星なのか??)の上で奇妙な死に方をしたのか?ピラミッド内では、酸素が作られていた(?)、ロボット手術(帝王切開術)であれば、子宮を切り開かねばならないのに、開腹しただけで、エイリアンが飛び出してくるとは??アンドロイドが、カプセルから原虫(?)を持ち込み科学者に飲ませてしまう理由は? 「エイリアン」との関連がありそうな事は映像から理解できたのですが、この映画のエンディングとどのような関係があるのか(これは続編であきらかにされる?)、ウェイランドは結局不老不死の何かを求めて1兆ドルもかけたプロジェクトを立ち上げたのか?等々です。▼スコット兄弟はその映画の中で、美しいクラシック曲を流します。今回は、女の子がヴァイオリンで弾いていました。曲は多分マスネの「瞑想曲」だと思ったのですが?▼シャーリーズ・セロンのアンドロイドと思わせるような感情を殺した美しさも、土壇場での取り乱しが人間臭さを呼び戻してしまい、少し残念でした。 [映画館(吹替)] 5点(2012-08-27 19:17:44) |
23. スノーホワイト(2012)
《ネタバレ》 久々に百花撩乱の映像美を楽しみました。CGによるメルフェンチックの極致とも言えるサンクチュアリの風景、湖、深い森の峡谷の俯瞰、連なる山並みの美しい稜線、さらには「赤と白」を際立たせた雪とバラ、赤の軍旗と黒い甲胄など何処かリドリー・スコット監督にも似たカメラセンスを感じました。本作のルパート・サンダース監督もやはり英国出身とのことで妙に納得しました。▼其れにも増して、シャーリーズ・セロンの壮絶なまでの美しさと、心の奥底まで表しているような豊かな表現力に圧倒されました。特に、最後にスノーホワイトに刺された瞬間に見せた、あの哀れむような悲愁に満ちた眼の演技にはびっくりしました。つまり「今は、私を滅ぼして、貴女がこれから女王になるのだけれども、貴女もいづれは年老い醜くなって死んでゆくのよ!」と哀れんだ眼と感じたのです。さすがオスカー女優でした。この「自分自身の美しさ」を死ぬまで追い求める女性の気持ちの裏の「執念と嫉妬」を痛いほど感じたのは小生だけだったのでしょうか?▼それにしても、あの騎馬軍団の突撃と天秤式石投げ機による攻撃シーンは、黒澤明監督の「乱」の戦斗シーンを見習ったような素晴らしさでした。▼スノーホワイト本人の女優さんよりも、スノーホワイトの子役の女優さんの美しさにみとれてしまったのは小生のロリコン趣味??からでしょうか。 [映画館(字幕)] 8点(2012-06-15 17:13:41)(良:1票) |
24. セブン
《ネタバレ》 やはり何回見ても、制作意図が全く理解できず、ただただ醜悪なもの見せられたという感想しかありません。映画の根本を忘れているのではないですか?? [DVD(字幕)] 0点(2012-05-17 22:50:28)(良:2票) |
25. マルセイユの決着
《ネタバレ》 黄色というかセピア色というか、そのような色が全編を覆い、一つも美しさが感じられませんでした。ただただ「イタリアの宝石」と絶賛されている「モニカ・ベルッチ」嬢に見とれていました。最後近くの銃撃戦は、本当にあんなに人間が吹き飛ぶのか?と疑問を抱かさせるような映像でした。それほど強力な銃器ではなかったような気がしたのですが・・・。 [DVD(字幕)] 4点(2012-05-03 18:52:42) |
26. やがて復讐という名の雨
《ネタバレ》 いやー、久しぶりに観たフレンチ・ノワールは、あまりの暗さに唖然としました。最後に気管切開を施された奥さんを殺し、自殺してしまうとは!!、新しい生命誕生で観客を救おうと思っていた意図は分かるのですが・・・。 [DVD(字幕)] 6点(2012-04-28 21:55:58) |
27. ジョン・カーター
《ネタバレ》 さすが本国で最悪の評判の映画でした。何も美しさなど欠片もない、餓鬼共がうろうろしている映画でした。私くしめが、スジがまったく理解できなかったが悪るかったとは思ってはいますが・・・。でもあの西部劇の3Dはちびっと憧れました。本当に真面目に3D西部劇を作って下さいませ。 [映画館(字幕)] 3点(2012-04-17 02:13:15) |
28. バトルシップ(2012)
《ネタバレ》 海戦映像を楽しむだけの映画と割り切れば、人型エイリアンのうそ臭さや、海戦そのもののゲーム臭さ、筋書きのいい加減さなどは気になりませんでした。CGの凄さにはあっけに取られ、その進歩のお陰で、こんな映画も楽しめるのだなと、感慨深かったです。▼一番感動したのは、あの両側義足の俳優さんでした。目や全身から醸し出される迫力と、凄まじい殺気を感じていました。其れもそのはず、元米軍陸軍大佐で、バグダットでの砲撃により両脚を本当に切断していたグレゴリー・D・ガドソンという俳優だとは思いも しませんでした。彼のファイティングスピリッに加点です。▼エンドロールが終わり、立ちかけたら、追加映像があったとは??これからご覧の方々は、決して明かりが点くまで席を立たないように。 [映画館(吹替)] 7点(2012-04-14 17:04:13)(良:1票) |
29. ムカデ人間
《ネタバレ》 映像が妙に美しく、ただただあっけにとられました。こんな映画はまったく初めてです。最後に一人生き延びた真ん中の女の子はこれからどうなるのでしょうか?? でも、つなげてみたい!! [DVD(字幕)] 7点(2012-02-11 03:10:14)(良:1票) |
30. デュエリスト/決闘者
《ネタバレ》 以前よりリドリー監督の原点にして、最高傑作の1つとは聞いていましたが、その噂にたがわない素晴らしい映画で、感動しました。生涯のライバルと出会えるという好運に恵まれた軍人が、互いに成長してゆく過程の区切りとしての決闘と捕えました。それにしても美術館でロマン派の絵画を見ているように、次から次へと美しいショットでビックリしました。こんな映画は初めてです。自分自身の命をかけられる子供が妻に宿ったことで、ライバルの存在価値がなくなってしまつたのだなと感じましたが、男という生き物は何時になっても同じようなことを繰り返しているのだなとも感じました。久々に充実感に溢れた映画でした。 [DVD(字幕)] 10点(2012-01-25 00:23:25) |
31. スーパー!
《ネタバレ》 単純なコメディと思って観た私がアホでした。米国の暴力礼讃映画だったとは気がつきませんでした。主人公も狂人ですが、部分まともなところもあり、多少ほっとしたところもあったのですが、エレン・ペイジはまったくいかれた少女役で、最後にはあんな無残な殺され方をするとは予想だにできませんでした。さらに、あんな平穏なエンディングは許しがたく、むしろ夢でみた牢獄でカマを掘られているエンディングの方が、多少は納得できそうな気がしました。私には後味の悪い映画でした。 [DVD(字幕)] 1点(2012-01-22 01:46:32)(良:2票) |
32. ファイナル・デッドコースター
こんなに安っぽい映画になり下がるとは、予想だにしえませんでした。 [DVD(字幕)] 1点(2012-01-21 01:44:38) |
33. プリースト
《ネタバレ》 こんな映画ばかりを作っていると、韓流の凄さに負けるのは、自明のことですね。 [DVD(字幕)] 1点(2012-01-21 01:37:55) |
34. 蝉しぐれ
NHKのそれと比べると、主人公2人が若すぎますね。色気もへったくれも何もない、無味乾燥な方々でした。何であんな吉本芸人が出てくるのですか?所詮小学校のゲイノウカイ以下の演技でした。 [DVD(邦画)] 3点(2012-01-21 01:29:02) |
35. インモータルズ/神々の戦い
《ネタバレ》 4回目の3D映画でした。最後のタイタン族と神との戦いは、ミンチにされた血しぶきと肉片が生々しく吹っ飛んできて、小生好みでした。それにしても結構有名なアテナ、アレス、ポセイドン、ヘラクレスは死んでしまい、生き残るのはゼウスのみとは、なんともはや???●ポセイドンが飛び込んだ時にできた大津波は、3月11日の恐怖がよみがえりました。ミッキー・ロークの悪役はまさにぴったりで、いかにも冷酷無比の憎まれ役でした。しかし、人間界の争いごとのエピソードに締りがなく、減点となりました。●火にあぶられた金属製の牛には、なにか仕掛けがあると思ったら、あのような拷問道具だったとは。わざわざ「うめき声」を聞かせるためのラッパ様のものを口に付けておくとは!凝ったアイデアに脱帽です。 [映画館(字幕)] 8点(2011-11-14 16:46:50) |
36. ヒトラー 最期の12日間
《ネタバレ》 自国が滅びてゆくときの悲劇は、その滅びるものの大きさが、1国であったり、1領地であったりとの差はあるでしょうが、ほぼ同じような終末であることは、多くの歴史小説や映画で語られてきました。第三帝国の終焉も同じようであったと改めて感じました。 ●印象に特に残ったのはエヴァ・ブラウンの心からの明るさと、ゲッペルス夫人のりりしさでした。同様な終戦ものの「日本のいちばん長い日」では見られなかったドイツ女性の強さみたいなものを垣間見させられた気がしました。ベルリンの壁崩壊の2年前にベルリンを訪れ、いくつかの戦争記念物・建物などを見学したことを思い出しました。戦争の残虐さは広島・長崎に及ぶべくもなかった印象をもったものでした。 [DVD(字幕)] 7点(2011-11-14 02:51:24) |
37. 日本海大海戦
《ネタバレ》 日本の俳優さんは軍服がよく似合いますね。しかし、日露戦争の色々なエピソードを見せるよりも、的を東郷元帥に絞ってほしかったです。CGの無い時代にあれだけの海戦シーンを撮ってしまうとは、すごい特撮技術でした。 [DVD(邦画)] 5点(2011-11-08 23:54:48) |
38. ラスト・ターゲット(2010)
《ネタバレ》 冒頭からのガンファイトでは、何故女を射殺しなければならなかったのかが理解出来ず 戸惑っていました。その後は美しい北イタリーの風景が印象的で、何となく緊迫感が 抜けてしまっていました。殺し屋だけど、特注の銃製作も引き受けるといった今まで にみたことも無いような主人公で、たんたんとした感じで観ていました。女の殺し屋 と、最後に対決するのであろうとは思っていましたが、あんな結末とは以外でした。 ただボスとの対決ですぐ死んでしまうのではなく、わざわざ女に会いに行くとは少々 甘すぎるということで減点となりました。 [DVD(字幕)] 4点(2011-11-07 08:33:39) |
39. 勇気ある追跡
《ネタバレ》 コゥエン兄弟の「トルゥー・グリット」のオリジナルと聞いて観ました。リメイク版よりも何だかほのぼのした感じになってしまったのは、ゆったりと美しい西部の風景がバックにあったことによるのかも知れません。それにしてもジョン・ウエインの迫力は凄まじいものがありました。ただ、リメイク版の方が緊迫感があり、決闘場面も殺気が溢れていたと感じたのは私だけだったのでしょうか?▼ヒロインは、完全に米国の少女風で、リメイク版の「蒼井優」さん似の女優さんの方が小生好みでした。最後に「私の家族と同じ墓地に埋めてあげる」というところで涙なのでしょうが、リメイク版の、毅然とした後姿の方が現代的な力強さが感じられました。 [DVD(字幕)] 5点(2011-11-07 08:29:54) |
40. 三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船
《ネタバレ》 まあ三銃士物は、私でさえDVDの幾つかを持っている位、何度も映画化され、それぞれに面白さがありました。従って、筋書きが多少こっとうむけいでも、あまり苦痛ではありませんでした。ヨーロッパでロケされた風景も美しく、一緒に行った家人などは、それと衣装だけで満足していたみたいでした。3Dの魅力は、艦隊戦でした。埃と硝煙の匂いすら感じさせるほどの迫力で、満足でした。▼細かい点で気にいったのは、リシュリュー枢機卿側の兵隊のコスチュームで、赤と黒のバランスがよく小生好みでした。▼四銃士の抜いた剣の太さが異なると見ていて感じたのですが、パンフの裏表紙見開きにあった、四銃士の剣の太さが明らかにめいめい異なっており、嬉しくなりました。やはりポルトスの剣が一番太かったですV! [映画館(吹替)] 6点(2011-10-31 16:24:07) |