21. ワンダフルライフ
《ネタバレ》 うーん、あまりおもしろくなかったです。この映画を楽しむにはちょっと若すぎた気がします。たった一つの思い出の中で永遠を過ごさなければならないなんて…私にはホラーでしかなく、「いいな」と思えませんでした。また主人公たちの仕事についてもちょっと意味不明。ただの想起の手がかりなのに、わざわざ再現映画を撮らなくても!結果的に職員の癒しや発見になったかもしれないけど、システムとしては不要。“映画人”監督の自己陶酔なのでは…といじわるなことを思ってしまいます。さらに主人公含む三角関係の話も気に入りません。妻チョイスの思い出があれだなんて、夫婦の歩んだ年月は何だったのか…。とにかく、終始退屈な映画でした。すみません…。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2011-08-31 23:09:45) |
22. ちびまる子ちゃん
《ネタバレ》 大野・杉山の友情もいいが、何より素晴らしいのはまる子のクラス。お別れ会での杉山くんの出し物、最初は「オカマだ」とからかっていたクラスメイトたちが次々に物語を紡いでいく姿に感動して、本当に不覚だったが泣いてしまった。最初に加わるのは手下のブー太郎。無線交換手はハローハローが清水一似合う花輪くん。嵐が来れば、舵にあわせて全員で右へ左へ。原住民はもちろんはまじ。ああ…いいクラスだ、ほんと…。笑えて泣ける、これぞ良作。あと、子供の頃はわからなかったけど、まる子の処世術は才能の域だと思う。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-08-26 03:42:51) |
23. そのときは彼によろしく
《ネタバレ》 見終わったあと、なんでこんなに面白くないのか考えてしまう映画。幼馴染、再会、難病、言えない思い……という、わりと“間違いない”感動話で、悪い映画じゃない。ラストもハッピーエンド、俳優も好演だし、映像もいい。でも…なんか面白くない。なまじ憎めないだけにちょっと肩入れしてしまい、どうにか面白いと思おうとするんだけど、やっぱ面白くない。。思うに、これタイトルが悪いんじゃないか…?物語のここぞというとき、クライマックスに挿入する言葉として弱すぎる。この辺は『いま会い』と対照的だなあと思う。確かに、頭で考えれば感動的な言葉だと思う。愛とか心配、信頼、バトンの重さ、いろんな感情が込められている。でも、キメ言葉としてバンッ!と提示されると、こう、その言葉の持つ生活感というか、ダサさというか…。なんか肩透かしをくらった感じがする。そんでまた山田孝之がその言葉でせきを切ったように泣き出すもんだから、「今ので…?」とますます映画との距離が開いてしまう。ラストなんて、長澤まさみが「そのときは…」と言いかけただけでなんか笑えてくる。もっといいセリフなかったのかな~。あと長澤まさみが夢から覚めるという奇跡の原動力が小日向文世の不思議パワーというのもマイナス!ファンタジーの入れどころを間違えている気がする。うーん、ほんと、悪い映画じゃないんだけど…。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2011-08-26 03:27:13) |
24. スカイ・クロラ The Sky Crawlers
《ネタバレ》 押井監督の映画というと、「日本語字幕がほしいです…」という感じで、難解でストーリーより映像を楽しむというイメージが強いですが、この作品は非常にわかりやすく、良作です。主役であるキルドレは不老不死。何度死んでもまた戦場に戻り、社会的に作られた敵と戦う。このループに気づいてもみんな何もできません。そんな中、「結末が同じでも通った道は違う」と果敢に?無謀に?ティーチャーへと挑むラストの主人公。ニーチェの運命愛・ニヒリズムからの脱却なんかを連想させ、無気力な若者へ向けたという監督のメッセージがそのまま伝わってきます。最後、やっぱり戻ってきた主人公に、スイトは「お前を待っていた」と言います。彼女は何をする気なんでしょう。全体的に漂う暗い雰囲気のせいか、後ろ向きな映画と思われがちですが、私はむしろ希望や未来にあふれた映画だと感じました。 [映画館(邦画)] 7点(2011-08-26 02:58:12) |
25. ぼのぼの
原作未読、幼い頃にぼのぼののアニメ放送を見ていました。当時はゆるいギャグアニメという印象しかなかったので、今回たまたま映画版を鑑賞して、その深いテーマに驚かされました。この物語の登場人(?)物たちはどこかおかしい。“可笑しい”というかわいらしいものではなく、全員それぞれ何かがズレている。理解できそうで理解できない、どこかにいそうな親近感とどこにもいなそうな不気味さが混在していて、序盤はとにかく恐怖でした(笑)。しかしそんなキャラクターたちが織り成す哲学的な問いはとても魅力的で、いろいろと考えさせられます。正直その答えはどうなのと思う問いも、難しくて答えがわからない問いもちらほら。でも、またあのキャラクターたちと哲学したい!と何度でも思わせてくれる映画です。 [CS・衛星(邦画)] 9点(2011-08-26 02:34:00) |
26. 猫の恩返し
《ネタバレ》 評価低っ!猫たちはたまらんし普通に素敵なおとぎ話だったと思うのですが。ただ主人公がバロンに恋をしてしまうのがいただけない。最後、町田君のうわさに興味を示さないハルを見ても「全然成長してねえコイツ」とガックリしてしまいます。自分の時間を生きるというテーマ、もっと描きようがあったのでは…。惜しいなあ。 [地上波(邦画)] 6点(2008-08-28 16:25:49) |
27. 真夜中の弥次さん喜多さん
《ネタバレ》 そういや友達がおもしろいって言ってたっけ…どうだかなあ、とろくに期待もせずにチャンネルを合わせた本作。こんなにおもしろいとは思いませんでした。開始直後に感じた後悔(ごめんなさい)は物語が進むにつれてどんどん払拭されていき、クセの強いテイストの中に潜む風刺、皮肉、哲学的テーマにどんどんはまっていきます。幻覚だと分かっていてそれを追い求める登場人物たち。米を研ぐ音。二人は本当に相思相愛だったのか。最後が全然ハッピーエンドじゃないところも素晴らしいです。いい映画を見ました。ただ、この感想は友達が求めているものとは全く違うんだろうなあ。クドカンは歯がゆい鬼才ですね。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2008-08-28 16:10:34) |
28. 夢のチョコレート工場
《ネタバレ》 先にリメイク版を観賞、原作未読です。わりと淡白なラストに驚きました。夢の世界から抜け出せないワンカにはまだ十分伸びしろが残っているのに、あれで終わっていいのでしょうか。あと勝手にジュースを飲んでおいてあの言い草なおじいちゃん。イラッとします。この点は童話に徹底したティムバートンアレンジに好感を覚えます。そして逆にこっちの映画のほうがいいなと思ったところは「チケットのせいでチョコレートが不味いね」このセリフです。なぜチャーリーは拾ったお金を家計に回さずチョコレートを買ったのか、このずっと感じていた疑問にすばらしい答えをもらいました。どっちみちネコババはあかんけど… [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-08-28 15:55:15) |
29. ピーナッツ
《ネタバレ》 上地雄輔が出ていたことが一番のサプライズでした。おいおい結構出てるやん…しかも捕手!にわかだったけどこれは本格的にファンになりそう…。とまあそんなことは置いといて。コメディ映画かと思いきや、ところどころにギャグがあるもののかなり真面目に作っています。レッドはホームランにかすりもしないし、ふかわは足が速い設定のくせに全然ダメ、ゴルゴの肩は最後まで特にトラブルなし。それらからは、映画製作に対するある種の真摯さを感じました。ストーリーはありきたりで静かに流れます。しかし不思議と見ていて心地よい映画でした。 【追記】この映画ひょっとして、映画「ピーナッツ」制作そのものなのかなー。(本作の製作過程や秘話などは全く知らないので、読み違いなどあったらすみません。)何でみんな秋吉「さん」と呼ぶのかずっと不思議だったんです。自分の古ぼけた夢にみんなが集ってくれて形になる。本業じゃない、それは草野球程度かもしれないけど、案外いい試合できるんじゃない?楽しいし。みたいな。そう考えるとあのメンバーでやるのは必然だし、ふかわやレッドが活躍しないのも頷けます(笑)。ますますこの映画を憎めなくなってきました。点上げ。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2008-08-28 15:40:18) |
30. 大停電の夜に
うーん、薄味でした…。三谷幸喜のような群像劇を楽しむ映画ならこのくらいでいいんですけど、ラブロマンス映画としてこれでは物足りないです。言いたいことが散漫して軸がなくなってしまった印象。ただ雰囲気はいいので恋人と見るにはちょうどいいと思います。あんまり関係ないですが、最近地震が多く防災グッズの購入を考えていたのでちょっと参考になりました。 [DVD(邦画)] 5点(2008-05-11 00:55:36) |
31. グリーンマイル
《ネタバレ》 無罪だと思うならその足で証明しろよ。その足で調べて各方面全員と話せ。助けたいなら本気でぶつかれよ。この汚い世界に疲れたと言われたら、俺を見ろと言ってやれよ。ダメかもしれないけど、ダメじゃないかもしれない。少なくともジョンは世界に絶望したまま死ななくてすんだ。救えたのに。司法制度を変えてみせるくらい言えんのか。大人ぶって理性ぶって、逃げてばかりの人達の映画でした。友達に絶対見たほうがいいと言われたのでチャンネルを合わせましたが、私の好みではありませんでした。 [地上波(吹替)] 4点(2008-05-11 00:29:59)(良:1票) |
32. 木更津キャッツアイ ワールドシリーズ
《ネタバレ》 見終わって、今木更津キャッツアイは終わった、と思いました。ドラマ最終回なんて未完もいいとこ。この映画をもって『木更津キャッツアイ』は完結します。ぶっさんの最期のなんと「普通」なことか。まさかここで「普通」を出してくるとは思いませんでした。映画『ビックフィッシュ』のホラ吹き親父がいとも簡単に危篤になったときのような、あっけなさと虚無感、現実感。俺号泣。ぶっさんのあの最期が描かれて初めて木更津キャッツアイは出来上がります。そしてここで終わらないのも木更津。ぶっさんは復活しお祭り騒ぎを呼び起こし、さよならを言って消える。完璧です。これぞ木更津。人気ゆえの引き延ばし映画・2作目かと思ったら大間違いでした。ええい、減るもんじゃねえ持ってけ泥棒!いちファンとして、画竜の点である本作に満点以外はつけられません。 [映画館(邦画)] 10点(2008-04-30 15:37:48)(良:1票) |
33. パニック・ルーム
《ネタバレ》 息もつかせぬ頭脳戦か、はたまたちょっと大人のホームアローンかとわくわくしてたらどっちも違いました。犯人から小物臭がするのはいただけない…。安心して見ていられました。褒めてません。 [地上波(吹替)] 4点(2008-04-30 15:02:54) |
34. 魔法にかけられて
《ネタバレ》 えらい次元のローマの休日だ…!と思っていたらそのままくっついちゃいました。意外。どっちの結末がよかったのかはわかりませんが、そんなことどうでもよくさせるくらい幸せに溢れている映画でした。ディズニー、今まで興味なかったけど、いいじゃないの。魔法にかけられました。とても良作。 [映画館(字幕)] 9点(2008-04-24 02:00:24)(良:1票) |
35. 名探偵コナン 戦慄の楽譜
《ネタバレ》 芸術家にとって自分の芸術が壊れてしまっている、狂ってしまっているという事実は耐え難いものだと思います。自分の腕と音感に絶対の自信があった犯人に突きつけられた真実は、たとえ信頼云々が働いたとしても納得でき割り切ることのできるものだったのでしょうか。残酷なラストだと思います。内容は普通のコナン映画。原点回帰って感じでしょうか。ちょっとハラハラ感が足りなかったかなー。コナンの常人離れしたアクション、久しぶりに見たかったです。あと新一、絶対音感+バイオリン弾けたのか…。何でもできるなあ… [映画館(邦画)] 6点(2008-04-24 01:42:02) |
36. クローバーフィールド/HAKAISHA
《ネタバレ》 序盤から完全に酔いました。レンタルにすりゃよかったと内容以外の理由で後悔したのは初めてです。そういうのに弱い人は本当に覚悟してください。覚悟して、ぜひ劇場で見てください。映画というより、歴史の目撃者気分になれた90分でした。(もちろん映画的な魅力もありましたよ!彼女を助けに行く覚悟を決めたシーンや母親との電話のシーンなどは手法の素朴さゆえにぐっときました。演技うめえなあ…) [映画館(字幕)] 8点(2008-04-24 01:22:12) |
37. マルコヴィッチの穴
えらいもん見てしまった、というのが素直な感想。話のキモであろう「マルコヴィッチ自身が穴に入ったら」のオチの解釈、主人公の末路が暗示しているもの、その他いろいろなことを試聴後からずっと考え続けていますが答えは出ません。はたして答えが用意されているのかもわかりません。私はこの映画を観るには真面目すぎたのでしょか。わかりません。まあこの映画が崇高な哲学映画だろうがただのインパクト映画だろうが、いろいろなことを考えるきっかけをくれたので良しとします。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-04-21 13:08:55) |
38. 活きる
授業で見ました。なんて静かなサスペンス映画なんだ…。何が起こるか全然わからない。それが人生で、それが活きるということなんだろうなあ。人間の柔軟性というか、ケセラセラというか、そういう「活きる」活力を見せてくれる映画だと思いました。饅頭のシーンで若干教室がざわっとしたのはいい思い出です。 [DVD(字幕)] 8点(2008-04-20 23:22:50) |
39. 私の頭の中の消しゴム
《ネタバレ》 脳外科の先生に感動しました。「奥さんもこの病気で亡くなられたんです、この分野の第一人者なんです」というセリフ一つにものすごいドラマを感じます。先生が即スジンに病気のことを告げ、「これでいいんだ」とチョルスに言うシーン、ぐっと来ます。奥さんには言えなかったのでしょうか。全然関係ないところでジーンとしてしまいました。ところでチョルス、大豆ですからの人に似てますね。 [DVD(字幕)] 6点(2008-04-20 22:42:06) |
40. ビッグ・ライアー
ファミリー向けのコメディ映画としてすごくいい作品だと思います。主役の二人は上手いしかわいいし、ストーリーもカタルシスを得るために作られたような内容だし、映画の裏に向けた目線も面白いし、もっと有名になってもいい作品だと思うんだけどなあ…。単純に楽しめました。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-02-08 17:05:28) |