381. キル・ビル Vol.1(日本版)
《ネタバレ》 復讐劇のストーリーには興味が湧きました。どういう訳で?という部分としてはわくわくします。だけど...あまりにもグロ過ぎ。これにはいつまで続くのかという感じになりました。ユマ・サーマンの役とチェンソー・マサカーの違いが判らないです。話自体や懐古的な感じは良いですが、残虐性を漫画のように描くのはいただけない感じです。ヤクザ映画にはその残虐性がリアリティーとなりましたが、これはそれを模倣しようとしているのに非現実感で残虐性をカバーしようとしていることに逆に気持ちの悪さだけがクローズアップされます。 5点(2004-08-31 00:22:29) |
382. 華氏911
《ネタバレ》 一緒に見に行った友人がボーリング・フォー・コロンバインの方が面白かったと第一声で言ってました。確かに面白さでは同感。でも、この映画に自分は面白さを求めていただろうか?と考えると、そうとも言えない。ボーリングで見せられた手法を期待しなかったと言えば嘘になりますが、これは世の中を変えたい!という真剣さがそうさせるのだと僕は思います。もし、自分がアメリカに生まれていたなら?これだけ声高にあたりまえの事を言えるだろうか?映画としての評価はまあまあだけど、それ以外の意味を持っていてそれに重点があるので、この映画に評価点なんて関係ないと思った。みんなが思っている事を表現できない。変えられないなんて、それほど恐ろしい事は無いんじゃないかな。 だけど映画としてはボーリングより低い評価です。でも、こっちの方が重要だと思います。 7点(2004-08-30 23:20:25) |
383. ターミネーター
文句無くおもしろいですね。要因はシュワちゃんが悪役で、人類対機械の構図がはっきりしていて、平凡な日常に急に割り込む未来の世界が非日常を欲する僕にはワクワクさせられます。主人公リンダ・ハミルトンが追い込まれて行く感じも丁寧に描かれ、ラストで知ってしまった不安な未来に車を走らせるシーンもなんとも言えません。シュワちゃんがかなり目立った印象ですが、マイケル・ビーンとリンダ・ハミルトンの切ない感じがあればこそと僕は思います。 8点(2004-06-30 01:20:37) |
384. ペイ・フォワード/可能の王国
《ネタバレ》 これは感じ方が分かれる作品だと思います。やっぱり問われるのは主人公の死の扱い方ですが、僕はこれを臭い狙いと感じるよりも、リアルと受け取ります。それは原作の意図とは違うのかも知れませんが、もし、これがドキュメンタリーだとしたら、マスコミは主人公を悲劇の救世主として奉り立てるでしょうね。そして、そのペイ・イット・フォワードの精神を知らない人にも行き渡りそれは一種の宗教となる。これが可能の王国なのでは?と思っちゃいます。どれだけ他人に影響させられるかという点では、悲劇的な死に勝るものは無いのでしょう。人間はそういう感情に支配された生き物で、それを美しいと捉えるか、醜いと捉えるかはそれぞれなのではないでしょうか。僕はどちらでも良くて、それで世の中が穏やかにすごせるなら、それにどんな別の意図があっても良いかな?と思います。 無論、それは死んだ後の残された者の考えの事であって、殺人や暴力を肯定するものではありません。 7点(2004-06-28 03:27:55) |
385. ミニミニ大作戦(2003)
これはですねー、前評判とのギャップで悪い印象となってしまいますが、ところどころに面白いとこはあったように感じます。惜しく感じるのは悪役のエドワード・ノートンが切れる奴という設定ならもっとズル賢い方が面白みが増した気がしましたし、彼に期待するのはそういう部分じゃないのかと...。そうでないのならもっと典型的に悪イメージの人でも良かったかなと思います。又、各スペシャリストが集まるパターンなのでもっとそっちにも焦点が行くとワクワクするかなーと思います。全体的淡々と進行して、最後にやり遂げた感が少ないままラストという印象です。ストーリーには興味持てるのですが、もっともっとハラハラさせられるのでは?と思ってしまいます。 6点(2004-06-28 02:51:58) |
386. スリーピー・ホロウ
映像が綺麗でなかなかおもしろかったです。日本の金田一シリーズをおもわせるようなジョニーデップの役でしたね。気絶や女子供を盾にする情けなさとは裏腹の真実探究心などが似ています。推理物やホラーとしては決して奥深い感じてはありませんが、これは御伽噺的推理物としては心地よく楽しめたと思います。そして綺麗にまとめられているとも思います。 7点(2004-06-27 00:20:22) |
387. CURE キュア
一番怖いのは刑事役の役所広司の暴力性な気がする。やはり催眠という題材と、動機が結びつきにくいんだと感じました。 5点(2004-06-20 00:34:26) |
388. 催眠
これはこの手のホラーがどんどん製作されていた時期だったたけに、ラストへの消化不良はかなり痛いです。CUREも観ましたが催眠系はどうも...。 4点(2004-06-20 00:13:44) |
389. 3人のゴースト
ホラーコメディーでありながらハートウォーミングな作品ですね。スクルージなのでストーリーは判って見ているものの、ビル・マーレイがコメディーからシリアスに展開する部分は泣けます。僕は北野たけし作品は見ないのですが、彼が別の監督作品で出演している映画の中で『悲しい気分でジョーク』と言う映画を観ましたが、そこでも泣けてしまいました。これはコメディーを演じる人が得意とする部分なのでしょうね。 7点(2004-06-19 23:51:18)(良:1票) |
390. インデペンデンス・デイ
見る前の期待を相当裏切られる後半ですね。こういう映画だったの?というのが最初の印象です。まあギャグ映画として笑って観ている分には良いのではと思います。それ以上もそれ以外の感想もあんまりないかなー。その裏切りだけが印象的でした。 5点(2004-06-19 22:43:55) |
391. ウォー・ゲーム(1983)
《ネタバレ》 観たのは子供の頃なので点数つけづらいのですが、子供が観て面白いという判断でこの点ですね。○×で戦争の無意味さを理解させるのは皮肉ぽくて良いかも。(笑) 5点(2004-06-07 23:40:06) |
392. デューン/砂の惑星(1984)
映画をいきなりでは理解が難しそうです。僕は映画・原作の順でしたので、映画はその世界観をつかむ程度に理解して、その他説明は原作を読んでカバーしました。なので、映画にいろいろ求めても駄目な作品と僕は思います。なので、本の挿絵的なイメージを補うものとして観れば良いかと思います。そういう観点でこの評価です。 6点(2004-06-07 16:48:27) |
393. マニトウ
《ネタバレ》 これと『悪魔の棲む家』は、当時小学生の自分にはトイレに行けなくなる作品でした。 全てのものに精霊が宿っており、そのうちの悪い精霊が女性に宿ってしまい、その恋人がインディアンに助けを求めるという話でしたが、その悪との戦いに良いマニトウ(精霊)に協力してもらうとこが、ちょっと今のファイナルファンタジーぽい(言い過ぎですが(^_^;))と言いますか、ポケモンぽいといいますか、子供を怖いながらも惹き付けたように記憶してます。 6点(2004-06-07 15:57:30) |
394. 悪魔の棲む家(1979)
昔TV番組かなにかでこれは実話を基にしていた話として、モデルになった一家がスタジオでインタビューされていたのを思い出します。当時子供だった自分には十分怖い感じではありました。まあ、他の沢山あるホラーと比較してしまうと...ですが。 これと、マニトゥはトイレに行けない作品でした。(笑) 4点(2004-06-07 15:36:50) |
395. アウトブレイク
《ネタバレ》 現実味を帯びた題材の為に、この手のウイルス感染拡大系の話題には必ず『アウトブレイクのような』という風に使用されるほど、ウイルスパニック映画の代表作とも言えるでしょう。前半の感染拡大する部分は、他のウイルスパニック映画と違って現実的な感染過程が表現されていて、ぐんぐん惹きつけられます。しかし、ウイルスと軍との関係が明らかになるにつれ、リアリティーが薄れて行き、アクション映画へと変貌して行きます。モーガン・フリーマンとドナルド・サザーランドが盛り上げる軍の陰謀部分を、ヘリコアクションがちょっとじゃましているかな?と思います。なので後半の軍の妨害をちょちょいのちょいで片付けるところが不満です。又、あんなにウイルスによる症状が出てても助かるレネ・ルッソもどうかと...。相殺してこの点数です。 6点(2004-06-07 15:10:13)(良:1票) |
396. 愛と追憶の日々
どちらかと言うと苦手な部類に入るヒューマンドラマですが感動しました。 取り立てて特別な事が無い(失礼ですが(^_^;))のに、この人間模様に共感せずにはいられません。人生にはいろいろな波があり、それを愛情が紡いでそれぞれの人生を織り成してゆく。そのありふれた(またまた失礼ですが(^_^;))題材を、この感動作に仕上げている事に拍手です。しかし、キャストを見ればそれも頷ける結果なのかもしれません。娘(デブラ・ウィンガー)が子供に自分の死を告げる場面で、子供がその話に素直になれない態度を見て母(シャーリー・マクレーン)が怒るシーンは泣かずにはいられません。又、スーパーでレジ係と喧嘩しているデブラを助けるジョン・リスゴーや隣人の元宇宙飛行士(ジャック・ニコルソン)もいい味出してます。あとは好みの問題で満点ではないだけです。 9点(2004-06-07 14:23:39) |
397. ア・フュー・グッドメン
《ネタバレ》 圧倒的にジャック・ニコルソンの印象が強い映画。そこにトップ・ガン風なトム・クルーズが来てもなんかあからさまな構図が見えてしまうのと、やり込められているストレスが伝わり難く、トムの役の気持ちの変化が判らない。主人公の気持ちの変化によりア・フュー・グッドメン側に入って行く過程が大事な気がするのですが、どーもニコルソンの悪ぶりにトムよりも誰かなんとかして欲しい気持ちの方が上回る感じです。なので、最後トムの罠にハマるニコルソンはあっけなく感じてしまいます。それは罠にハメる事よりも、大きい権力に楯突く決断(勇気)の方が重要だから、そこに盛り上がりが少なくラストに流れ込むからではないかと思います。しかし、ニコルソンの権力をかざして偏見の塊の役の演技にはのせられますね。 6点(2004-06-07 13:00:46) |
398. スペース・カウボーイ
豪華キャストって事でかろうじてこの点です。いまいちジョーク部分とシリアス部分のメリハリが足りない感じがします。こんなに無重力を感じさせないで宇宙を描いてもいいんだろうかとか思いますが、そこはイーストウッドって事で飲み込むしかないのでしょうか。監督しないで主演だけだったら良かったのでは?と思っちゃいます。 [地上波(吹替)] 4点(2004-06-04 23:40:57) |
399. 黙秘
《ネタバレ》 発見された状況から、ずっと犯人では?と思われる主人公。それは全くの他人から子供、映画を見ている者全てがその方向へと。それは普段全く関心が無い、もしくはコミュニケーションが無い者への扱いであると感じます(フランケンシュタインを見るような。)。まさに、原題どおりドロレス・クレイボーンの人間性や、過去を理解する事により、それが偏見であると判る。この疑心からの開放が出演者の演技もあいまって惹き付けられる作品でした。 7点(2004-05-26 23:15:41)(良:1票) |
400. ソフィーの選択
この作品は扱っているテーマ(戦争・人間性)が衝撃的であり、そこにこの作品が惹き付ける要素であると感じます。僕は人間に潜む本性としては、ソフィーの選択もそもそもめずらしい事では無いのではないのかと思ったりします。(人間不信気味なので(^_^;))例えば幼児虐待のような行為には、戦争状態ではなくてもそこに虐待する側の選択があり、その事を虐待している側が心の重荷にも感じ、自暴自棄になってゆく。しかし双方への感じ方には隔たりが有り、戦争という仕方無いというあきらめのシチュエーションだとそれは悲劇として感じられ、幼児虐待ではそれは親の犯罪行為だと捉えられる。僕にはどちらも同じに感じられ、自分が外に見せている倫理観と反する側面を見てその事に自分で苦しむ事は結構通常ある事ではないかなと思います。なので僕はこの作品ではその事を結構綺麗にみせていて、ちょっとリアリティーに欠ける部分を感じました。しかし、作品自体は良いと思います。 7点(2004-05-26 21:57:35) |