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もっつぁれらさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 542
性別 男性

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381.  博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか 《ネタバレ》 
戦争とかをコメディにする事が不謹慎だなどという考えは毛頭ほどもないことを前提に・・・とにかく、つまらない映画だった。 映画冒頭の、戦闘機の中にいるのは遊んでる人間ばかりというフリから始まり、愛人が会議中に電話をかけてきたり、平和を謳う看板の前で銃撃戦が繰り広げられていたり、あと93年も生きられるわけないのに真剣に議論していたり、核弾頭に跨ったまま投下されたり、キノコ雲の映像の後ろで“また会いましょう”と歌っていたり・・・といったネタが至る所に転がっているのはわかる。長いタイトルの意味など「だから何だ?」というだけのもの。 印象に残ったのは、1人3役をこなしたピーター・セラーズと、同じ場所にいる2人のキャラを1人の人間が演じていることを察知させないカット割りと編集、やたらと長いタイトルくらいか。
[DVD(字幕)] 5点(2008-02-03 02:35:44)
382.  昼顔(1967) 《ネタバレ》 
個人的に大好きな映画で、DVDも買って家に置いてあるのですが、スクリーンで再度観てみたら、やっぱり面白い。改めて実感。 他の映画のレビューでも書いてますが、この時代の映画でよく用いられるテクニカラーだのイーストマンカラーだのといった色調が醸し出す画面のくすみ具合が最高に好き。アメリカ映画とは微妙に違った雰囲気の、独特の画面の質感だけで気分が高揚してきます。 冒頭に出てくる森のシーンのミステリアスな雰囲気やその静寂感。木の枝や茂みまでもが美しく感じます。その一方で、パリの街並みの喧騒もとても開放感があり、こちらも何とも気持ちが良い。仲睦まじく馬車に乗っていたシーンが一変したときの緊迫感は勿論、木に吊るされ鞭打たれるシーンの美しいこと。そして、ドヌーヴが娼館に向かって歩いている姿を真横から映すシーンなんて、自分が観てきた映画の中でも最高のワンシーンといえます。 ストーリーの肝は、一般的な解釈“セヴリーヌの内面に激しい欲望が渦巻いていた”というよりも、彼女自身の不感症による夫への負い目を克服するストーリーを彼女の頭の中で展開していたと解釈してみました。 で、何が面白いかって・・・ラスト、重体であるはずのピエールが一命を取りとめて自宅で安静にしているわけですが、銃で撃たれたのに車椅子にサングラスという出で立ち。銃で撃たれたのに目が良くなるようにと薬を飲ますセヴリーヌ。全てを洗いざらい話せば楽になるという自己都合も甚だしい程の妄想。馬車の音が聞こえ外に出てみると、そこはクラクションが鳴り響くパリの街ではなく、夢に出てきたあの林道。 やっぱりこの映画、面白い。
[映画館(字幕)] 10点(2008-01-15 00:47:22)(良:1票)
383.  巴里の女性 《ネタバレ》 
久々に観てみて大正解。6点→7点にアップです。 光と影だけで電車の到着を表現したと、評論家もそのアイディアを絶賛するほどの例のシーンですが、現代の映画しか見ない人にとっては、“たかが光”と、目もくれないでしょうが、それは感性が鈍っている証拠でしょう。 また、冒頭でマリーの父親が階段を登るシーンですが、壁に映る影を異様に大きく見せることにより、これだけで怖い人物が上がってくるということが、影を見ただけで解ってしまう。 今の世の中、電車を画面に出さずして電車が到着したことを表現し、階段を上がってくる人間の顔を見せずしてどんな人なのかを描くことができる映画監督が一体どれだけいるでしょうか。 他にも、チャップリンの優れた映像作家としての仕事だけでなく、人間に対する鋭い視点というものも見て取れたような気がします。 それは、マリーがマッサージをしてもらっているときに、その隣で女性たちが色々と噂話をしているときのエステティシャンの軽蔑の表情を何度も何度も執拗に映していたところや、窓の外にネックレスを投げ、それを通りかかった男に持っていかれて慌ててネックレスを取り返しに行って戻ってきたときのピエールの笑い方もどことなく不気味な感じもします。 また「最後にもう一度だけ会いたい」と、好きな相手に渡した手紙を他の男に見せてしまうというのは、差し出した男にとっては相当な屈辱に違いありません。 母親と息子の関係もしっかりと描かれていますし、どんな境遇のどんな人間に対する描写も、ぬかりなく良く描かれているなぁと感じました。
[映画館(字幕)] 7点(2008-01-15 00:41:36)
384.  あの胸にもういちど 《ネタバレ》 
アラン・ドロン目当てで観てみたのですが、本作の原題にある通り、この映画の華はあくまでもマリアンヌ・フェイスフル。 空想を繰り広げている時のあの表情といったらもうっ!嬉しい事、悲しい事、不安な事・・・どんなことを想像していても、みんなとてもいい顔。 たまに出てくるサイケデリックな画像処理も、レベッカが高速で飛ばしてる時の合成映像も、何となく想像できてしまう結末も、みんな古臭くて失笑モノ。おまけに、全編を通じてただレベッカが過去を回想するだけの淡々としたストーリー。しかし、しかーし、面白い! 英語を喋るドロンにちょっと違和感を感じたけど、まぁかろうじて合格点。スキーの宿で、ドロンがレベッカに向かって笑いかけていたのも、本屋にいる時のクールな印象からはかけ離れいてかなり違和感があるのだけど、これも気にしない気にしない(笑)。 とにかく、主演のマリアンヌ・フェイスフルの醸し出すオーラを始めとする、全体の雰囲気が実にイイ。 こういう映画、大好き。 
[映画館(字幕)] 7点(2008-01-13 02:32:46)(良:1票)
385.  夜顔 《ネタバレ》 
何てスローな映画なんだろう。 最初のコンサートシーンといい、場面の切り替わりで挿入される昼夜のパリの風景といい(ひとつの風景がやたらと長く映し出される)、そして、クライマックスの食事のシーンといい、そんじょそこらの映画監督じゃ絶対こんな映画作れない。 クライマックスと言うのはさすがに大袈裟かもしれませんが、二人が席について食事を始めたときの、独特の雰囲気の漂うあのワンショット。食事が始まって向かい合う二人が映し出された瞬間のあの例えようのない雰囲気は何なんだろう・・・。しかも、延々と続く長回しも実に面白い。あたかも、この場面に辿り着くために映画が進行していたかのような気がします。 ストーリーに話を移すと、この作品が提示する、前作「昼顔」での謎は以下の2つ。 ユッソンはセヴリーヌの夫に彼女の秘密を明かしたのか、明かしていないのか。 約40年前、娼館に来た東洋人が持っていた箱は一体なんだったのか。 観た方ならお分かりの通り、どちらの謎も解けないままで映画は終了するのですが、謎が解けないまま幕を閉じるのが勿論ベスト。 前作も今作も同様、映画の中で起きた謎というのは、見る人の解釈に委ねられるべきだと思うから。 では、この映画の存在意義は? あの鶏の意味は一体・・・。 こうやって謎解きに苦しんでいる我々を見て、オリヴェイラ監督は不敵な笑いを浮かべていることでしょう。 けど、ここまで、前作を知らないと物語に入れない内容も珍しいのでは、とも思います。 映像的な演出は、芸術の域に入るほどですが、ストーリー重視で映画を見る人にとってはかなり冷めた映画として映ることでしょう。 「箱に興奮する」とか言われても・・・。前作を見ても解りづらいのですから。
[映画館(字幕)] 6点(2008-01-07 23:26:10)
386.  エンジェル(2007) 《ネタバレ》 
この人はイギリスをどのように思っているのだろう。 オゾンはこれまでに、イギリスを舞台にしたり、イギリス人を登場させた映画をいくつか撮ってきていますが、皮肉った感じで撮っているのもあれば、憧れをもって撮っているのもあり、毎回作品によってイギリスに対する印象が異なるのが興味深いところ。今回描くのは、憧れか、羨望か、それとも軽蔑か・・・。 ストーリーですが、ごく平凡な一人の女性のサクセスストーリーとその転落を描いただけで、特に意外性もないストーリー。細かな所を指摘すると、久しぶりにパラダイスに戻ってきて、カーテンの配置が違うとか、犬が死んだとかというのがその後のストーリーに全然繋がっていない、というのがちょっと気になってしまいました。 また、完璧でない合成映像にも閉口。序盤で、エンジェルが編集長に連れ戻されて馬車に乗ってはしゃいでるシーンや、新婚旅行のシーンの映像は、誰が見ても合成とわかるようなものでしたが、これがもし、オゾンの言う“60年台ハリウッド映画へのオマージュ”としても、ちょっと問題でしょう。 映像面で更に付け加えるならば、序盤で駅のホームまでエンジェルを追ってきた編集長が、やっぱり君の言う通りにすると言ったときのエンジェルの表情(不敵な笑みを浮かべる)にピントが合っておらず、編集長の顔だけにカメラが集中してしまっているので、少々演出に失敗しているような気がします。 さらに、シャーロット・ランプリングの、若い女主人公に冷たい視線を浴びせる役も「スイミング・プール」の時と似たような役で、こういう役柄を2回も連続して与えてしまうキャスティングもいかがなものかと。女優を殺すなと言いたい。 ここ数年、毎年のように楽しませてくれたオゾンでしたが、久々の新作とあって期待を持ちすぎてしまったようです。ここは、大好きなオゾンなだけに厳しく評価させて頂きたいと思います。次作に期待。
[映画館(字幕)] 5点(2008-01-03 23:06:45)
387.  終電車
自分が今まで観てきたトリュフォー作品の中で最もトリュフォーらしくない映画。どことなく、ハリウッドの影響を受けたかのような内容で、かなり驚かされます。トリュフォー映画にドヌーヴが出て、パリの風景が映し出されていても全然フランス映画の匂いがしない・・・。翌年の「隣の女」は、あれだけトリュフォーらしさが出てるのに一体何故?? 嫌いリドリーさんのレビューにもありますように、もしこれがトリュフォー作品でなければ点数が下がるだろう、というのは全くもってその通りであると思う反面、この映画をトリュフォーに撮ってほしくなかったという感もあるので“トリュフォー”を期待した分の落胆があり、だからこそ逆に点数を下げたくなる気持ちも出てきてしまいます。 ストーリーは面白いと思うのですが、やっぱり、社会情勢を織り交ぜたのがこのように感じる原因になったのでしょうか。映画の最後の方になって時代が逆行したり、ナレーションで状況を説明していたのはちょっと急ぎ足な感じでマイナスポイントですが、ラストの締め方は面白いと思います。けど、あの終わり方はヒッチコックのあの映画のパクりですな。
[映画館(字幕)] 7点(2007-12-30 23:42:28)
388.  家庭 《ネタバレ》 
アントワーヌ・ドワネルもの第4作目。この時代のフランス映画の色調はかなり好き。ストーリーも、大きな起伏がなく平凡で、これはこれでまたいい。 二人の結婚生活はとても幸せそうで、近所付き合いも良好。しかし、すべてが上手くいっているにもかかわらず、アントワーヌの気持ちは何故か横道にそれてしまう。 アントワーヌが他の女性に気移りする理由が描かれていないようだが、もちろんそれは意図的なものによるもので、それは、駅のホームの赤ちゃんの看板を見て子供を作るのを思い立ったりといった行き当たりばったり的なドワネルの生き方みたいな感じ。 一方のクリスティーヌの方は、ドワネルの浮気が発覚した時は涙を流すほどに怒ったけど、しばらく経てば落ち着いて対処していてドワネルを手玉に取っているよう。実に良く出来た奥さんである。和服を着て化けてでてきた時はゾッとしたけど、世の中の旦那に浮気された女性の気持ちというのは、まさにあのような気持ちなんだろうなぁ~。 若干、無駄な脇役が多かったのと、オープニングのテーマ曲がミスマッチだったのを除けばさらにいい。ハッピーエンドで上手く締めくくったけど、次作は・・・“逃げ去”っちゃうの??  [追記]解釈を間違えてました。看板を見て子供を作ったのではなく、あれは、クリスティーヌが「服飾デザイナー・婦人科医・公訟人」のビルにそれとなく入り、ドワネルが看板を見て初めて子供ができたことに気づくという尺だそうです。DVDの特典にて発見。
[DVD(字幕)] 8点(2007-12-30 22:33:41)
389.  逃げ去る恋 《ネタバレ》 
アントワーヌ・ドワネルもの第5作目にしていよいよ完結作。タイトルは「逃げ去る恋」。 これまでのドワネル君を見ていれば、“逃げ去”ってしまうのも無理ないなぁと思ってはいましたが、映画が始まって目に飛び込んできたのは、またしても見たことのない女。このシリーズも最終作になり、女に対してのだらしなさは以前にも増して磨きがかかった模様。前作のラストではラブラブな夫婦だったのに、いきなりのドンデン返しから映画はスタート・・・って、いきなり浮気かよ!!さらに見ていくと、クリスティーヌとは既に離婚の話が大分進行していた様で、早くも起承転結の“転”が来てしまったような感じにみえます。 クリスティーヌと別れてからのストーリーはというと、「二十歳の恋」で劇場で出会った人と偶然の再会や、破けた写真を繋ぎ合わせて本人を突き止める話が出てきますが、こんな出来事トリュフォーの身に本当にあったの?というくらいの、まるで“映画”のような話なので、もし自身の実話をもとに作ったとしたならば、やや誇張しすぎなような気がします。どちらかというと、この映画、“逃げ去る”恋ではなく“逃げ去”ってからの恋がメインになっているのが非常にもったいなく、もう少しクリスティーヌとの別れを丹念に描いた方が良かったのではと思います。 写真を繋ぎ合わせて女を追跡するストーリーは面白いと思うし、本当は好きなので、もう少し話を膨らませれば、単体の映画として一本映画が出来ただろうと思うと、かなり惜しい作品ですね。せっかく、夫婦生活がうまくいってたのに、別れ話でドワネルと一緒になって涙したかった・・・。そういう意味でも惜しい映画でした。
[映画館(字幕)] 7点(2007-12-25 00:18:47)
390.  チャップリンの霊泉 《ネタバレ》 
冒頭の回転トビラのギャグに軽くビックリ。あれがギャグになっちゃうんだもんなぁ~。いい時代だったもんだ。今の世の中、あれはシャレにならんでしょ。 「霊泉」ってタイトルから想像するに、どこか山奥の秘境まで行って何か面白いことをやるのかと思ってたら、健康ランドみたいな所だったのでちょっと拍子抜けしましたが、序盤の長回しや痛風男の泉への豪快なダイブなど、総じて面白かったです。  
[ビデオ(字幕)] 7点(2007-12-13 00:43:39)
391.  あこがれ (1958) 《ネタバレ》 
あこがれて、その対象を傷つける・・・。なんて大人気ないんだろうって思っても、大人じゃないから仕方ないのだけど。けど、相手が傷ついたことが判って初めて大人になっていくわけで、苦い思い出かもしれないけれどとても貴重な経験。 ナレーションが大人の声であることから、この映画は恐らくはトリュフォー自身の懐古なんだろうなと思う。 うまくコメントできそうにないけど、自分が小学校低学年の時に募金活動をしていた時の、中学生くらいの“お姉さん”の胸元に赤い羽根を刺すときのあのドキドキ感が舞い戻って来るような、そんなどこか懐かしい映画。(感想になっとらんがな!)
[ビデオ(字幕)] 7点(2007-12-02 22:40:58)
392.  アントワーヌとコレット 《ネタバレ》 
自分に置き換えてみると、これはかなりイタ~イお話。コレットが両親に「前にも話したでしょ」と言ってたのに、その両親はそれにお構いなくアントワーヌを食事に招いてたというのも相当イタい。 短編とは聞いていたが、ここまで短いとは正直思わなかったのだけど、この尺の短さがかえって良かったのだと思う。コレットの家に突然男が現れたことによって突然事態が急変し、一気にエンディングへと向かうのだけど、もし、観る前から上映時間が分かっていたとしたら、(そろそろ何かあるだろうなと予測してしまい、)突然の急展開にもさほど驚かないだろうと思う。約30分の上映とは、そういう意味で正にベストな長さ。 ラストの写真の数々もまた、短編らしい凄くセンス溢れる締め方で、切ないけど妙に満足してしまった。 また、「大人は判ってくれない」のポスターが劇中に出てきたのも、トリュフォーのユーモアが感じられて面白い。
[ビデオ(字幕)] 8点(2007-12-02 13:57:48)
393.  チャップリンの移民 《ネタバレ》 
さすがに今回はストーリーの繋がりが薄いなぁ。 「移民」といっても、後半からはレストランの中でのコメディに変わっちゃうし、芸術家の人が何故チャップリンに興味を示したかもはっきりしないし・・・。 釣った魚に鼻をパクッとくわえられるシーンとか、舟に揺られながらスープを飲むシーンとか、賭け事やってるシーンとかはそれなりに面白かったけど。
[ビデオ(字幕)] 5点(2007-11-29 23:46:17)
394.  柔らかい肌 《ネタバレ》 
オープニングの手の絡ませ方は何だよ、純愛モノだと思ったじゃねぇか。 その時に流れる音楽も妙に切なげで、引き裂かれる男女の悲しいストーリーかと思ったら不倫の話じゃねぇか。 二人が接近するのが急すぎる割に、それ以降はダラダラとストーリーが進んでいくところもマイナスポイント。 総じてあまりいい感触はなかったが、序盤から部屋の明かりのオン・オフを巧みに映して画面の印象に変化をつける手法は面白いと思った。けど、この演出も終盤には全く出てこなくなり、ラストの伏線となるかもしれないと思いながら観ていたが、全然生かされずに終わってしまい、これもやや不満。 それよりも、ニコールが男を喜ばせたい気持ちでジーンズからスカートに履き替えてきたにもかかわらず、何も言ってあげないっていうのはやっぱダメでしょ。というわけで、5点。失格。 けど、ガソリンのメーターとニコールのカットバックで緊迫感を演出するところなんか結構好きだし、後ろの荷物を取ろうとしたときのお尻のアップとか、ラストでロングコートの裾から銃がはみ出てるとこなんかは、いかにもトリュフォーらしくて好きなんですがねぇ~。
[映画館(字幕)] 5点(2007-11-27 00:35:00)
395.  突然炎のごとく(1961) 《ネタバレ》 
フランス人の恋愛観はさっぱりワカラン。 唯一良かったのは、カトリーヌ役のジャンヌ・モローが適役だったことくらいか。 劇中の三角関係は、到底理解できるような状況ではないけれど、ジムとジュールはそれぞれがお互いを認め合い、両者とも相手の女性に対しても思いやりをもっていたからこそあのような共同生活を営むことが出来たわけで、美しい友情を描いた映画、とも捉えることが出来る・・・・・かな?難しいけど。 美しい笑みを浮かべた彫刻にそっくりな女性が現実に現れるというのは、いかにもトリュフォーらしくて好き。 また、終始に渡って明るいBGMが流れていたことから推測するに、実はあのラストは悲劇と捉えるべきではないのかも・・・。 やっぱりワカラン、この映画。 
[映画館(字幕)] 6点(2007-11-25 00:03:24)
396.  ピアニストを撃て 《ネタバレ》 
この映画、もう最初っからオカシイ。 最初、追っ手から必死に逃げまとう男が捕まったと思いきや、何事もなかったかのように普通に身の上話をしたり、シャルリとレナが連行されてどこかに連れて行かれるのかと思いきや、あっさりと逃げ出すことが出来たりと、見る人を煙に巻くようなプロットがいくつかあって、そこが凄く好きです。 また、ベッドシーンで2種類のカットを交互に組み合わせる手法など、映像面でも実験的な手法がいくつかあって、俺はゴダールを観ているのか?と疑いたくなるほどで、これもまた好き。 ストーリーを考えると、賛否両論ある作品だろうなとは思うけど、それよりもこの映画の一番の魅力は、やっぱり何と言っても、劇中で人が3人も死ぬようなストーリーにミスマッチであるかのような仄かに明るいピアノのBGMでしょう。 それと、トリュフォーの以後の作品でも出てくるのですが、何故、雪山をラストシーンにもってくるのでしょうかねぇ~?何か因縁でもあるのかな?※
[映画館(字幕)] 7点(2007-11-20 00:28:40)
397.  大人は判ってくれない 《ネタバレ》 
子供大大大好き!な自分としては、これはもう、堪らない一本。 授業中に先生の目を盗んでイタズラをしたり、学校の外に出て走っているときにみんな後ろから少しずつ逃走しちゃったり、お母さんを死んだことにしちゃったり、カーテンの中に隠れたり・・・っていうのは本当に微笑ましい限り(実は自分も、身内に不幸があったことにして学校をサボろうとしたことがあります^^)。 しかし、最初のころのイタズラ程度の悪さだったら大人に怒られるだけで済むものだけど、盗みを働くほどの悪さになってくると、徐々にサスペンス色を帯びてくる。ここまでくると、もう序盤のような微笑ましさはとうになくなってきて、牢屋の中でタートルネックの襟を口まで上げて大人しくなってしまったドワネル少年の表情は凄く切なくて、護送車の中での彼の涙にはこっちまで涙が出てきてしまう。 鑑別所を脱走し、ひたすら走り続ける少年は見ていてとても辛い。海に出た少年を映すカメラが描く開放感は、同時に強烈な孤独感をも描き出す。冬の海の何と寂しいことだろうか。ここまで印象深いラストはそうはお目にかかれない。
[映画館(字幕)] 8点(2007-11-10 19:29:51)
398.  グランド・ホテル 《ネタバレ》 
“●●グランドホテル”なんていう名のホテルは日本に、いや世界中に星の数ほどありますが、その起源と思わせるかのような、いかにもといったこのクラシカルなタイトルは実はかなり好きです。 豪華な配役、と当時は結構もてはやされていたそうですが、そのほとんどの役者が馴染みのない人たちばかりで“5大スターの競演”とか言われてもイマイチありがたみが出てこない・・・(涙)。 私は、5人全員のエピソードに繋がりを持たせる必要はないと思いますが、もう少しそれぞれの話に面白味があればもっと楽しんで観れたことだと思います。 映画の序盤に出てくるエントランスホールの長回しもホテルの格の高さを醸し出していますし、劇中で殺人が起きてもその直接的な描写はせず、男爵の横たわる姿すら見せないのは、ホテルの豪華さや客層の良さに決して引けをとらない非常に上品な演出だと思います。
[映画館(字幕)] 7点(2007-10-07 10:23:27)(良:1票)
399.  吸血鬼(1931) 《ネタバレ》 
他の方も仰っている通り、影が凄い。影が役を演じているかのよう。 また、影にも負けず、その本体である役者のチョイスもまた凄い。「ノスフェラトゥ」ほどではないが、登場人物の雰囲気が女性も含めて皆アヤシイのだ(笑)。 この映画が面白いのは、吸血鬼が人間を襲うという、恐怖心を煽るシーンがほとんどないにもかかわらず、ストーリーが完全に成り立ってしまっているという点だと思う。 再度観れば点数アップの可能性が十分にありそうな作品なので、今の時点では7点に留めておきます。 あと、毒薬が入った瓶にドクロマークが描かれていたが、“いかにも”という感じで笑ってしまった(^_^)
[映画館(字幕)] 7点(2007-09-30 02:33:04)
400.  裁かるゝジャンヌ 《ネタバレ》 
ストーリーが重い。重すぎて、とてもじゃないけど入り込めませんでした。 また、序盤から同じようなジャンヌのアップばかり。同じような表情、同じようなアングル、しかも司教との問答も特に進展がなく、チョット退屈だったかなぁと・・・。 けど、サイレントだったからまだ雰囲気が出ていて良かったものの、これがもしトーキーだったら・・・ここまで評価される作品にはならなかったでしょう。 クラシック映画好きの自分としても、この映画だけはムリでした。
[映画館(吹替)] 5点(2007-09-30 02:10:36)(良:1票)
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