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すねこすりさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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381.  ブラザー・サン シスター・ムーン 《ネタバレ》 
『法王の銀行家』という、ヴァチカン史上最大のスキャンダルといわれた題材の映画のDVDと一緒に借りたのだが、まあ、対照的な代物でした。方や聖職者の欲にまみれた醜聞、方や何もかも捨て去った聖人伝。でも、もともと宗教そのものに懐疑的な人間にとって、この『ブラザー・サン シスター・ムーン』に共感・感動するのは難しい。『法王~』の方が、人間臭さ全開で、(難解だが)正面から見ていられる。一方この『ブラザー~』は斜めになってしまうのだ。なぜか。この映画に描かれているフランチェスコの回心してからの行動は、聖人そのものだが、まったくもって「鬱陶しい」のである。それもこれも、私自身の心の裏返しなんでしょう。それだけ、私の心はねじくれまくっているのでしょう。つまり、全く感動できなかった、ということです。ラストシーン、教皇がひざまずいた後、再び金ぴかの法衣を纏い、頭上に金ぴかの帽子(?)をいただいたのは何なの? 足への接吻は、パフォーマンスか? ・・・とか、そういうことはもうどうでもよい。ただ、映像の美しさには、ゼフィレッリらしいなぁ、と感心。ドノヴァンの歌も美しい。つまり、中身など考えて見るより、その美しさを堪能すればよいのだ、と分かりました。でも、また見ることは・・・、なさそうだな。
[DVD(字幕)] 4点(2008-03-31 16:34:17)(良:1票)
382.  それでもボクはやってない
なるほど、秀作だと思う。数多ある冤罪の中で、あえて「痴漢冤罪」を選んだ意図も理解できる。そして、日本の刑事裁判の問題点を浮き彫りにした点も良いと思う。が、しかし、この全体を通してのあまりにもワンサイドな恣意的な作りはいただけない。「冤罪」の不条理性を訴えたいのであれば、なおのこと、監督は細心の注意を払って中立の視点で描かねばならないはず。主人公が本当に「やってない」のかどうか、それは見ている者には分からない。「やってない」と猛烈に主張する主人公の視点で全てが描かれているので、見ている者は「やってないに違いない」と思い込まされているだけである。警察の怒鳴り散らしながらの取り調べの見せ方、被害女子中学生の法廷への登場のさせ方、裁判官の交代による後任裁判官の登場のさせ方、これら全て、見る者に先入観を与える描写であり、ならば、同じバランスで「もしかして主人公はやっているかも」と思わせる描写も必要ではないのか。決定的に欠落しているのは「裁く側の視点」。主人公がどの程度「疑わしく」あるいは「潔白」に見え、有罪あるいは無罪に値する点が主人公の言動のどこに見られるのかをもっと明確に描くべきである、と思う。ものごとを「やっていない」ことの証明は、アリバイが存在しない限り「やった」ことの証明よりはるかに難しいだけでなく、そもそも裁判とは人が人を裁くものである以上、そこにはほぼ間違いなく主観が入る余地があり、完璧なる公正さはありえない。である以上、「冤罪」は未来永劫なくならないだろう。せめて「痴漢冤罪」をなくすためなら、たった1~2両の「女性専用車両」でなく、ラッシュ時は全ての車両を「男性用」と「女性用」に完全分離すればよいことだと思う。映画公開前に、「痴漢冤罪をなくすにはどうすればよいと考えるか」という問いに、この監督は「通勤ラッシュをなくすしかない」という、あまりにも非現実的かつ陳腐な答えをしており、それだけでも、私は十分失望した。最後に、痴漢は「微罪」とされるが、強姦などの性犯罪と比較して、被害者の受ける精神的ダメージは軽いと客観的に断言できるものではない以上、もっと「痴漢被害」を深刻に受け止めるべきであり、その意味で、この映画中で、被害女子中学生をあたかも「加害者」のような描き方をしたことには、強く抗議したい。「痴漢被害」に遭った人々に対し、その点は、この監督は猛省すべきと考える。
[地上波(邦画)] 4点(2008-03-05 14:31:33)(良:2票)
383.  恋におちたシェイクスピア
アカデミー賞と設定の妙で期待して見に行き、大いに裏切られた一品。なんだ、あの男装は! 全然サマになってないじゃないか。ジョセフ・ファインズがそもそも好きでないのも大きいのだろうが、魅力のない二人の主役のラブストーリーは退屈そのもの。グウィネスってそんなイイ女優か? 表情も乏しいし、大根に思える。良さがサッパリ分からん。キャストが違えば、もっと素敵な映画になったろうに。惜しい。
[映画館(字幕)] 4点(2007-09-25 17:02:03)
384.  蝶の舌
当時、沢木耕太郎氏が新聞にこの映画評を書いており、称賛の言葉と「衝撃的なラスト」とあったので、当時はまだ氏を敬愛していた私は迷わず劇場に足を運んだ。この時点で、期待し過ぎていたというのがあったせいだが、見終わった後、拍子抜け。こ、これのどこが衝撃のラストなわけ? だって、途中で察しがついてしまうではないか! 余談だけれど、その後、あれがありこれがありして、氏への敬愛の念は壊滅したことが我ながら寂しい。
[映画館(字幕)] 4点(2007-07-28 18:46:52)
385.  生きる
渡辺さんのしたことは、なんだかんだ言っても、結局“自分のため”。それでも、これまでの自分に疑問を持たぬまま死ぬよりマシ、なのかも知れないけど、結局、どこまでも自己都合な人。世情から察するに、多いんでしょうね、お役人には今も昔もこういう人。
[DVD(邦画)] 4点(2007-07-17 17:20:48)
386.  ライフ・イズ・ビューティフル
初見、公開時に劇場で見たときは素直に感動しました。が、数年経って、BSで再見したときは全く違う印象でした。「なんだかな・・・、このオヤジ」と。これほど見た印象が異なる映画も珍しい。つまり、このお父さんは我が子を愛するあまりでしょうか、とても勝手だと思ってしまったのです。でも、初めて見たときはそれが感動の要素であったのに、再度見たら鼻につくのはなぜなのか分かりません。また、初見時には感じなかった見る側への“媚”みたいなものも感じられ・・・。恐らく所見時は7点くらいを付けたと思うのですが、やはり再見時の感覚の方が信用度が高いと思うので・・・。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2007-06-25 13:48:31)
387.  パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
映像、音楽はgoo。でも、それだけかな。キーラが美しかったのでプラス1点。
[DVD(字幕)] 4点(2007-05-24 11:10:24)
388.  重力ピエロ 《ネタバレ》 
原作未読。うーん、生理的にイヤな作品だ。究極の独善親父のおかげで妻の強姦被害がその後もずっと尾を引く悲惨極まりないある家族のオハナシ。こういう正志のような男が私は非常に嫌いだ。妻が強姦され妊娠したと分かって「産もう!」ってさぁ、妻の意思は聞かないのかよ、お前。産むのはお前じゃない、妻なんだよ。・・・と言いたい。それに、産んだ後のことを全く考えていない風なのがさらに嫌だねぇ。産む方はともかく、産み落とされた子の気持ち、考えないのかよ、お前。子どもを苦しめ、罪人にするほど追いつめといて「最強の家族だ!」って、お前がピエロなんだよ、って話でしょう。お前は、無邪気に妻を精神的に強姦し続けてんだってこと、分かってないなんて真正バカもいい加減にしとけ、って感じかな。映画としても、最初のうちに放火が春の自作自演だと大体分かってしまうし、夏子の存在はどうにもご都合主義っぽい感じがして白けるし、泉水を演じる加瀬亮の髪型が気持ち悪いし、ってんでどーにもイヤな感じ。伊坂作品は読んだことないけれど、でもって、男だ女だとあんまし言いたくないけど、これは男目線で書かれた話、としか思えない。吉田修一の『さよなら渓谷』もそうだったけど、レイプってどういうことかわかってんですかね、この作者さんたちは。どうも、ゆる~く鈍い気がするんだよね、彼らは。私の知り合いは、ある伊坂作品を読了後、腹が立ってそのまま単行本を駅のごみ箱に捨てたと言っていたが、何となくちょっと分かった気がしてしまった。ま、誤解であってほしいですが。一度、伊坂作品を読んでみようと思いましたね。
[CS・衛星(邦画)] 3点(2013-11-11 22:32:17)
389.  カルテット!人生のオペラハウス 《ネタバレ》 
これはダメでしょう。『カルテット』ってタイトルなのに、肝心のカルテットの映像がないんですよ!?!? どーゆーこと??? マギー・スミス演じるジーンがかつてのスーパー歌姫だった、と何度もセリフで説明されますが、さぁ、歌うぞ、ってところで歌うシーンは、なんと歌声だけ。たとえ口パクでも歌う姿を映さねば、まるで説得力なしでしょうが、ダスティン・ホフマンよ。レジーがジーンと離婚した理由も、たった一言のセリフでさらりと触れるだけで、おかげで彼らのハッピーエンドにまるで感動も感激もありません。ならば、音楽で聴かせるかと言えば、それもものすごく中途半端。こりゃ名付けて「詐欺映画」。ひど過ぎる。・・・それにしても、老人しか出てこない映画、ってのは見てるの結構キツイですねぇ。老い、病、死、孤立、、、、そんなの何もわざわざ映画で見せてくれなくても嫌ってほど現実で突きつけられてますってば。と言いたいところだが、だったら見るな! と言われそうですね。別に見たくて見たというよりは、2本立てのもう1本が見たかったから、仕方なく見ただけであって・・・(と一応言い訳をしておきます)。ダスティン・ホフマンは顔洗って出直すべし。
[映画館(字幕)] 3点(2013-11-05 22:59:47)
390.  スウェプト・アウェイ 《ネタバレ》 
『流されて……』をたまたま見てしまったため、こちらもたまたまBSで放映されていたのを録画してまで見てしまいました。割と「まんま」リメイクしているのですね。ラストはちょっとニュアンスが変えてありますが。ただ、まあ、マドンナの老けっぷりがいかんともしがたく、アップになるとかなり厳しかったですね。あれじゃ、ただの中年高慢ちきババァでしかなく、鼻持ちならないが男をソソる肉感女というオリジナル版の説得力にとてもとても及びません。無人島漂着後の2人の関係が変化していく描写がイマイチで、レイトン夫人がペペに「愛してるわ」とか言うのが、ヒジョーに唐突感があります。ま、オリジナル版もさほどでもないけれど、それでも本作よりはかなりマシです。・・・録画データは、当然、観終わってすぐに消去いたしました。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2013-10-27 00:43:55)
391.  記憶のはばたき
前半の少年少女時代の話はそこそこ見られる。が、肝心の、ヘレナが出てきてから、一気にハナシはグダグダに。ヘレナって、ホントにこういう駄作にシャラーッと出ちゃうんだよねえ。暇つぶし? まあ、玉石混淆で、それはそれで良いのだけど。ヘレナだから見ただけの話で。
[DVD(吹替)] 3点(2011-02-21 22:39:50)
392.  TEKKEN 鉄拳(2010)
一番笑えたのはスティーヴです、スティーヴ! 誰かが「Hey,Steve Fox!」(みたいな)セリフを言うんで、どこにボクサーが? と画面を食い入る様に見るものの見当たらず・・・。見当たらないわけだよ、こりゃ。オリジナルとは似ても似つかぬ、何やらセコいブローカーに成り下がったおっさんスティーヴ!! これはヒドいを越えて可笑し過ぎです。・・・平八もなぁ、、、。なんだかショボい。ゼンゼン強そうじゃないです。そして「Heihachi Mishima is dead」と、どこかで聞いたセリフが・・・。まあ、格闘シーンで見られたのはエディとブライアン、あとおまけでロウくらいでしょーか。一番酷かったのは、やっぱ一八でしょうな。「どりゃぁ」を楽しみにしていた一八プレイヤーはボーゼンだったのでは? メインキャラがアンナの私としましては、アンナの格闘シーンがなかったのは残念なような、ホッとしたような。なんせ、ニーナがあれでは、、、。ストーリーは期待していなかったんで別にアレでも不満はないんだけれども、やっぱ、格闘ゲームの映画化とあれば、格闘シーンに期待しちゃうわけですよ、ゲームのプレイヤーとしては。特典映像での出演者のインタビューがこれまた突っ込みどころ満載な代物。しかしながらこの作品、プレイヤー同士ワイワイ突っ込みながらでも十分見られるので、そういう意味では堂々の及第点です。ヒドイのだと無表情・無口になってしまいますもんね。一応、まあまあ笑わせていただいたので、それなりの点数で。
[DVD(字幕)] 3点(2010-09-21 22:51:47)
393.  刑事コロンボ/仮面の男<TVM>
マクグーハンのダメダメ演出のおかげで謎だらけの作品となっている感じ。殺す理由が分からん。CIAだかなんだか知らんが、あのとんでもパンダは何だ? 中国人よ、怒れ! ったくもって、ほとんどギャグドラマの域。旧シリーズ1、2を争う駄作でしょう。
[CS・衛星(吹替)] 3点(2010-09-18 22:05:05)
394.  刑事コロンボ/さらば提督<TVM>
マクグーハン氏は、俳優としては有能なのかも知らんが、演出家としてはダメダメです。彼の目指したい方向性は何となく分かる。カッコええミステリーの雰囲気が欲しいんでしょうが、雰囲気ってのは結果としてついてくるものであって、そこだけを目指しちゃうとこういうワケの分からないパッパラパ~(死語?)な作品になるんですね。特にこれはギッチリ緻密な骨組みが要求される刑事モンですよ?「仮面の男」といい、本作といい、ったく、、、。新作でも監督してるってんだから、付き合ってるP・フォークの気が知れん。
[CS・衛星(吹替)] 3点(2010-09-13 22:16:04)
395.  微笑みをもう一度 《ネタバレ》 
冒頭こそなかなかインパクトのあるプロローグでしたが、なんだかなぁ・・・。いくら美人でもタイプも打てないようなコブつき女の場合、たいていは、職はなかなか見つからず、生活と子どものために女を捨てて時給ウン百円の肉体労働パートを掛け持ちして疲労困憊、髪も心もバッサバサ、男も寄ってくるどころか避けて通るのがオチなんですけど? こちらのヒロインはお綺麗なまま、お綺麗なお仕事をなさって、娘も甥っ子も全て受け入れるというご奇特なイケメンまで花束持ってお出迎えでございます。挙句の果てには、優しいお母様は介護の必要もなくあっけなく亡くなって(介護の必要のある父親は施設任せ。時々見舞いに行ってダンスを一緒に踊ってあげるだけ)、あのデッカイ家と遺産がものすごーく簡単にヒロインの手中に転がり込んできます。もう、どーぞご勝手に、という気分。これのどこが夫に浮気され傷ついた女の再生物語なんだ。キャストだけはそこそこで、ジーナ・ローランズという名前で釣られたんだけど。でっかく育ったと思って切ったらスだらけのラディッシュみたいな映画だったなー。ダメ映画の見本だね。
[DVD(字幕)] 3点(2010-03-08 15:52:53)
396.  ブッシュ
その悪評も、結局のところ「映画にして回顧する人物ですらなかった」ということじゃないかしらん。案外、制作費を本人がこっそり出していたりして。オバマの出現で自分はすっかり忘却の彼方、せめてオリバーくんに一矢報いてもらいたい、なんて。そっくりさんオールキャストによる再現ドラマ。話のネタにどーぞ。
[DVD(字幕)] 3点(2009-10-27 16:16:32)(笑:1票)
397.  真夏の夜の夢(1999)
う~ん、つまらないですね。これはもう、美しい女優陣(男優陣は凡庸なので)を鑑賞するファンタジックイメージ映像と割り切って見れば、それなりに楽しめるかも知れません。シェイクスピアはやはり劇作として優れているわけですから、おいそれと映画化するものではありません。
[DVD(字幕)] 3点(2009-10-05 10:57:05)
398.  から騒ぎ
オープニングからいきなり置いてけぼり状態。例えて言うなら、合コン行ってまわりはみんな開始直後から盛り上がってるのに、自分だけシラ~ッみたいな。なんだ、このノリ? なんでこんなメンツで盛り上がれるんだ? みたいな。げーっ、私ってイヤなヤツ、と思いながらも脱落して這い上がれないのは、私のせいじゃありません! というわけで、問題幹事はケネス・ブラナーってことで。どーにかしてくれ、あのナル男! あいつがいなけりゃ、もう少し輪に入ろうと努力もできたってもんだ。キアヌの美しさだけが浮いていた。そして美しい毒のある男は去って行った。あぁ、、、。・・・合わない映画ってこういうことを言うのでしょうね。
[DVD(字幕)] 3点(2009-09-14 16:02:10)
399.  ラフマニノフ ある愛の調べ
もともと好きではないラフマニノフだけれど、こういう映画でも見ればちょっとは好きなほうに針が振れるかも・・・、なーんて思って見た私がバカでした。これぞ「駄作」という呼び名がふさわしい。こういう映画は、思いっきりドラマ性を追求するか、芸術性に走るか、その軸足が定まらないと、こういうどーでもよい作品になってしまいます、みたいな典型例。ラフマニノフの音楽はそこそこ使われますが、演奏シーンは少ない方です。しかも、彼の伝説の技巧が披露されるシーンはただの一つもありません。じゃあ、ドラマ性はといえば、彼が演奏家と作曲家の立ち位置について、その狭間で苦悩するというのはサラ~ッと描写されますが、そのほとんどは、女とスタインウェイに悩まされた以外に、何に葛藤し苦しんだのかも分からない描写の数々です。最近流行の時系列をグチャグチャにする作りを取り入れていますが、本作ではそれさえメリハリになっていません。原題にある「ライラック」もほとんど生きていません。ラストに唐突に意味を持たせて使われますが、スクリーンの中では最高の盛り上がりを見せるに反比例し、見ている方は最高に白けます。かの有名なラプソディーが虚しく頭にこだまするばかり・・・。不幸にも、私はこの映画を見て、ますますラフマニノフにアレルギーを持ってしまいました。
[DVD(字幕)] 3点(2009-08-24 12:02:05)
400.  12人の怒れる男(2007)
もぉ~、長いよ・・・。何度眠くなったことか。ロシアやチェチェンの昨今を語りたいなら、こういう形じゃなくてもいいじゃないのさ。やっぱり、密室劇というのは、緊迫感が一番大事だと思うが、本作はそこが完全に欠落しているので見ている方も気が緩む。また、肝心の、有罪から無罪へと流れが変わっていく過程だが、陪審員個人の、しかも評議と関係ないメチャクチャ個人的な、おまけになが~~いなが~~~~~~~いエピソードを聞かされた挙句、「だから無罪に変える」となって、こっちは「あ゛? だから、って? どこが?」状態。簡単に有罪にして良いのか? って最初に提議しているけど、じゃあ、評議ってこんな感情論・哲学論・思想論で収束させちゃっていいわけ? と問いたくなる。そっちの方がよっぽどコワイ。また、度々挿入される同じ画(雨の中の戦車に人が倒れその脇から犬が現れるとか、被告の青年が房でダンスしているとか)は、しまいには、イライラ倍増効果のためにやってんのかー、と言いたくなって来る。こういう密室劇で160分はキツイ。だったら、もっと緊迫した論戦を展開してくれないと。評議の最後と、本作のラストシーン(『用心棒』のパクリじゃない?)なんか、結構凝ったつもりなんだろうけど、こっちはそれまでにグッタリ疲れちゃって、「もう、何でも良いから早く終わってくれよ」みたいな気持ちでしか見れないわよ。こういう作品を味わえない自分が、まあ、未熟なんだろうなあ、とは思うが、それにしても160分はゴーモンだった。
[DVD(字幕)] 3点(2009-05-18 11:17:57)(良:1票)
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