421. レッド・オクトーバーを追え!
《ネタバレ》 封切りのときに映画館で見ましたが、傑作と感じました。当時は、あまり気づいていなかったのですが、ロシア語から英語に変わるための不自然なカットがありますね。そのあたり“措置”は英語圏のためにしかたがないのかなと思うので、とくに減点しません。コックは何となく余分な気がしたとか、最後の合成がいまいちという点はあるものの、原潜どうしの駆け引きなど引き込まれる部分が多々あります。 [DVD(字幕)] 8点(2008-01-06 23:41:17) |
422. ラヂオの時間
傑作。冒頭から前ふりもなく本題に突入していき、必要な情報を自然な形で紹介しつつ、飽きさせないストーリー展開で、すばらしい。現実的でないと思う設定はあるものの、「脚本を切り刻まれた自分の経験」が発想の源ということですし、きっと近いことはあるんだろうと推察させてくれます。 [DVD(邦画)] 8点(2008-01-06 23:30:27) |
423. ユナイテッド93
「事実は小説より奇なり」とはいえ、脚色を抑えすぎて凡庸な映画になってしまうものもある中、飛行機の中という想像するしかない部分と、管制塔などリアリティを追及できる部分をうまく組み合わせている。ただ、演出のためとはいえ、手持ちカメラのブレは個人的には好きではないので減点。 [DVD(字幕)] 7点(2008-01-06 23:16:06) |
424. “アイデンティティー”
《ネタバレ》 うまい。設定に、やや非現実的な印象は感じたもののフィクションですし、最後の方で「これで終わりじゃ当たり前すぎる」とは感じたのですが、伏線を用意しつつ、自然な形でミスリードに持ち込んでいく終盤の展開は見事です。 [DVD(字幕)] 8点(2008-01-06 23:06:01) |
425. 交渉人 真下正義
《ネタバレ》 駄作。ユースケ・サンタマリアは悪い俳優ではないと思うが、脚本がダメ。冷静沈着な交渉人をあれだけ演じさせておいて(しかし内容は凡庸)、最後の決断が「勘」だとは。後半まで犯人を推理する手がかりが何も出てこない(それどころか死人らしい)ところで、どんな奴が犯人でも厳しいと思ったが、それすら爆破させておしまいにするとは。邦画は面白くなっていると思うけれど、こういうものがそこそこの興収を達成してしまうというのは、いかがなものかと思う。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2008-01-06 22:58:17) |
426. プルーフ・オブ・マイ・ライフ
《ネタバレ》 佳作。ストーリーはよくできているし、俳優の演技も申し分ない。ただ、“父親の研究”から想像すると、さんざん他のノートに目を通していたであろうハルが「キャサリンの証明」を疑うというのは、ちょっと不自然なので減点(まあ、そうでないと話にならないのだけど)。最後に証明の“年代”を持ち込んだのはうまいと思う。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-01-06 22:44:39) |
427. インビジブル(2000)
《ネタバレ》 見るべきところはやはり映像。ケビンベーコンは青いコンタクトまでして撮影に挑んだそうですが、透明人間の映像は凄いです。「透明になるのは簡単」だけど「戻すのが難しい」という設定も、なかなか思い切ってますね。まあ、ストーリーはちょっと辛いですね。 [DVD(字幕)] 5点(2007-12-29 00:16:59) |
428. ソウ3
《ネタバレ》 痛々しい場面が増えましたね。脚本は相変わらずよくできているので、そこまでしない方がよいような気がします。とくに女医が不倫相手に言われる "divorce"(離婚だ)というセリフは、ものすごく巧妙です。最後に救いがないというのも相変わらずですが、やはりジグソウを死なせたのは凄いです。 [DVD(字幕)] 7点(2007-12-22 03:15:04) |
429. ムーラン・ルージュ(2001)
《ネタバレ》 予備知識なしで見たため楽しめたのですが、それは80年代の洋楽が使われていたからでしょう。個人的に、この時代の音楽には個人的な思い入れがあり、こんな風に使われるとは考えもしませんでした。ただ、終わってふと気がつくと感動的な場面があまりなかったような気がします。 [DVD(字幕)] 6点(2007-12-22 02:29:46) |
430. すべてをあなたに
映画館でも見たけれど、やはり脚本が単純。最後は「もうおしまい?」と思ってしまう。悪人が出てこないという脚本は好きだし、「ほのぼのムービー」という感じが好きな人にはよいかもしれないけれど、もう少しひねりのある人間ドラマが見たかった。トム・ハンクスの脚本というところも売りだから、しかたがないのかな。あと、DVDのカバーにリブ・タイラー主演と書いてあるのがいまいち(点数には無関係)。 [DVD(字幕)] 5点(2007-12-22 02:19:54) |
431. セルラー
《ネタバレ》 最初は設定に無理があるように感じましたが、なかなかスピーディーな展開で楽しめました。近くにいるからって、あんな風に混線することは考えられないとか(壊れているのは監禁場所だけなのだから)、色々粗はあるのですが、携帯の特性(電池切れ、トンネル、動画撮影、履歴、呼び出し音など)がうまく織り込まれていますね。主人公の若造ぶりもいいのですが、退職間際の警官もいい感じです。あと、旦那が追われることになった理由もよかったです。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-12-22 02:12:23) |
432. アイ・アム・レジェンド
《ネタバレ》 あの廃墟はCGなんですね。見とれてしまいました。とはいえ、結末が「いかにもありそう」という展開なのは、ちょっと興ざめでした。脚本も、ちょっとお粗末。低温で感染しないなら山奥以外にも生存者がいるはずだろうし、全滅しそうになる前に気がつきそうなもの。最後も自爆で道ずれにできるのはあの部屋の中にいたゾンビだけでしょう。地下室ですから、ほかのゾンビが後から部屋に入り込んできていたら、朝が訪れても、あの親子はずっと出られません。そもそも、効きそうなワクチンが見つかりかけていたところで、自暴自棄になったりしなければ、大勢のゾンビを回復させられたかもしれないわけですね。(DVDで視聴したので追記)廃墟はCGじゃないんですね。使っているところはあるんでしょうけど。それより特典映像だった別エンディング版で、回収されていなかった伏線の謎が解けました。いや、たしかに、あのエンディングはちょっと“ない”かもしれないけれど。 [映画館(字幕)] 5点(2007-12-22 02:02:02) |
433. ソウ4
《ネタバレ》 ちょっと複雑になりすぎましたかね。また時間ずらしだったのは「やられた」というところなんですが、ジグソウのいる部屋に刑事を閉じ込めたように見えたのは何だったのでしょう(解剖のためにジグソウを搬出したのはいつ?)。4作目にしては、理由づけと伏線づくりの両方とも、よくやっていると思うのですが、あまりグロテスクじゃなくてもよい気がします。3代目の理由は次回で明かされるのでしょうか。 [映画館(字幕)] 7点(2007-12-22 01:52:58)(良:1票) |
434. ヒッチャー(1985)
《ネタバレ》 かなり前に見たのですが、印象深かったということ以外、すっかり内容を忘れていました。店頭で DVD を見つけてつい買ってみたのですが、たしかに凄い。犯人が、どうしてそこに現れることができるのか、という素朴な疑問はあるものの、この独特の世界に引き込まれます。ウエイトレスが引き裂かれる展開など、現在のハリウッドにはなかなかできないことかもしれません。ちなみに、点数には関係ないですが、DVD は字幕表示固定で、ちょっと残念でした。 [DVD(字幕)] 8点(2007-12-13 02:24:48) |
435. ボーン・アルティメイタム
《ネタバレ》 面白かった。シリーズもので、回を追うごとにアクションが派手になるということはよくありますし、この映画もその例に漏れませんが、他と違うところは脚本がそれに追いついているところです。正直、1、2は佳作かと思っていたのですが、本作は明らかにこれらを上回っています。一部、パターン化した展開はありますし、私は手持ちカメラのブレがけっこう気になりましたし、アクションシーンのカットもわかりにくいのですが、後半はそれらが気にならないくらいのめり込みました。欲を言えば、続編はない方がよいでしょう。話が完結しましたし、よほどの作品でなければ、「やめておけばよかったのに」ということになりそうです。 [映画館(字幕)] 8点(2007-12-13 02:15:48) |
436. モーテル
《ネタバレ》 エンドタイトルが出た時「え、これで終わり?」と思ってしまった。つまらなかったとは言わないが、面白いところを予告編で見てしまった感じ。それに、この手の映画は脚本が重要なのに、ちょっと粗すぎる感じがする。泊まるときにIDを(コピーはしても)預けたりしないだろうし、預ける必然性もない。管理室のビデオも多すぎで、あれだけ殺人事件が起きてたら、絶対バレそう。奥さんをかくまって出て行くところも、今までの慎重さと違って無防備すぎる。そもそも、腹を刺されて血を流して気絶していたのに、あんなに何時間も生きていられるのだろうか、などなど。犯人がしぶとく生きていた、といったクドい展開がない点はよいのだが、もう少しひねりがほしかった。 [映画館(字幕)] 6点(2007-11-21 02:26:03) |
437. バイオハザード(2001)
たしかに、ミラ・ジョヴォヴィッチで持っている映画、という気がしないでもない。しかし、私はゲームを知らないためかもしれないけれど、娯楽映画としては映像もストーリーもよくできた佳作だと思う。 [DVD(字幕)] 7点(2007-11-06 04:28:24) |
438. グッド・シェパード
《ネタバレ》 期待させる設定ではあるが、ストーリーに捻りがない。大作らしい作りではあるが、アクション映画でもないし、とくに盛り上がる場面があるわけでもない。俳優も撮影もよいと思うけれど、やはり脚本か。息子の失態を知らせるために、あれほどの細工を必要としたのはなぜか。わざわざ誰かに分析させる必要がある証拠より、当人(エドワード)だけにはっきりわかる証拠を見せて、取引を持ちかければ済む話ではなかったのか? 耳の不自由な彼女は、結局、不倫のために出てきただけで終わり? [映画館(字幕)] 5点(2007-11-06 03:43:03) |
439. インベージョン
《ネタバレ》 凡作。駄作とまでは言わないけれど、取り立ててお勧めできる要素が(キッドマン以外)ない。結果論ではあるが、息子に病歴がなかったらとっくに同化してしまうけれど、キャロルもベンも諦めて研究所に向かったのだろうし、研究チームのおかげで(誰もキャロルに撃ち殺されることなく)最終的には元の生活に戻れたのだろう。研究チームがワクチン作成に成功しなければ、誰も助からなかっただろう。ということは、息子の免疫は幸運ではなく不運要因だったのだというところがさりげない発見というところか。編集上の時間ずらしは、話の展開が平凡なため、とってつけただけの演出に見えてしまう。ニコール・キッドマンは綺麗。 [映画館(字幕)] 5点(2007-11-02 19:23:32) |
440. ヘアスプレー(2007)
《ネタバレ》 のっけから凄い勢いです。歌と踊りを堪能したい人にはよい映画でしょう。トラボルタは『シカゴ』を蹴って後悔した反動なのか、と思うくらいです。でも、ミュージカル映画っていうのが私には合わないのかもしれません。話の展開に意外性というか深みがないのはなぜだろうと考えたのですが、歌っている間に変化がないんですよね。だから、あまり複雑なストーリーにできない。特別、裏切りも悲しみも伏線もなく、ただただ前向きな主人公のサクセスストーリーです。 [映画館(字幕)] 5点(2007-11-01 10:01:58) |