441. ミート・ザ・ペアレンツ
ベン・スティラーはこんな映画に出なくても素晴らしい才能とセンスを持っているのに…。彼が演じる主人公のことを、何だか地味にムカつく奴だったな、と思ったのは私だけ?私は単純に彼のことを「気の毒に…」とは思えなかったけどなあ。こういう“主人公の受難”系の作品は主人公自体が好きになれないと結構きついものがあります。ずっと「いや、君にも何となく原因あると思うよ」とイライラしながら観てました。 4点(2004-01-16 15:23:56) |
442. 姉のいた夏、いない夏
《ネタバレ》 邦題は結構良いと思うのだけれど、確か何かのパクリだと言われていたような気がする。原題は好き。「見えないサーカス」。何だか精神世界的でノスタルジックで切ない感じ。前編を包む霞がかった柔らかな雰囲気は良かった。でも決定的な問題として、キャラクター達に魅力を感じなかったし、感情移入も出来なかった。脚本が頂けないと思う。主人公と姉の元恋人の成り行きに、「は?そう来る?…いや、それはちょっと違うだろ」となんて思ってしまったり。とにかくあの流れはちょっと違うような気がした。 4点(2004-01-16 15:08:22) |
443. ポルターガイスト(1982)
「ポルターガイスト」は心霊現象ではなく子供の精神力が誘発する現象だ、という説が今は有力だということなので、子役を前面に出した設定は、知らず理に適っているのかも知れないですね。年一桁の頃、あの冷蔵庫の蛆虫生肉が結構なトラウマになりました。些細なシーンなんですけど、まだ気持ちの悪いものに耐性がなかったんですね。強烈に焼き付いています。今でもこの作品のタイトルを聞く度、蛆虫生肉を思い出す位です。 6点(2004-01-15 21:28:22) |
444. 悪魔の棲む家(1979)
やたらに平坦で山場のない作品だった。観ていてだらけて来てしまう。どこが山場なのかがまるで分からない。この作品はお化け屋敷ものの走りなのかも知れないけれど、今観るときついものがある。インパクト薄。これは確か実話を元にしているということで。こんな屋敷が本当にあるのなら1回は行ってみたい。お化け屋敷(遊園地のじゃないよ)はよだれが出る位好き。私は柴犬とお化け屋敷にはよだれが吹き出る。 3点(2004-01-15 21:12:00) |
445. スターゲイト
これは、製作側が誰も予想しなかったのに、アメリカではなぜか大ヒットをしてしまったという作品ですね。…何でヒットしたんでしょうかね。…普通のB級SF映画と何が違うのだろう…分からない。いや、むしろ平均点以下だと思うのですが。B級風味たっぷりで全体的に安っぽく、特にひねりもないような気がするのだけれど。あと「クライング・ゲーム」の彼が出てましたね。うーん…でもパッとしないなあ…。地味。地味地味ちゃん。地味地味ちゃん映画。 3点(2004-01-15 21:03:51) |
446. ベルリン・天使の詩
おそらく私はまだこの作品を受け止められるほどには成熟せず達観していないので、手に余ってしまうのだろうと思う。この作品の持つ潜在性を受け取り自分の中で処理するには、もっともっと老練した心が必要だと思う。もっと時間が経ってからまた観たいと思います。 “元天使”小津安二郎だって。ほんと、何て粋なトリビュートなんだろう。素敵だ。 8点(2004-01-15 17:13:10) |
447. 愛しのローズマリー
こんな映画は真面目に観てはいけないのだと思いつつ、「なんだそりゃ。やってらんないよ」と不愉快になる箇所が幾つも。人間描写や人間哲学が滅茶苦茶なくせに、人間についてきちんと考えた人間ドラマだよ、と片付ける姿勢が嫌だ。駄目だ、ムカつく。人間を二極化する安易な考えが嫌い。安易過ぎます。 2点(2004-01-15 16:49:09) |
448. キリング・ミー・ソフトリー
へザー・グラハムの可愛らしさ美しさ、そのコケティッシュな魅力には特筆すべきものがあるけれど、いかんせん、作品が悪い。あんなに惜しげもなく美しい体を晒しているのがもったいない。この作品の性描写は確かに過激だけれど、表層的でした。確かに上っ面は派手。監督は官能的な作品を作りたかったのだろうけれど、何だか全然心に響かず、終始何だかなあ…とぼんやり観てました。もったいない。主演2人はあんなに頑張ったのに。 5点(2004-01-15 16:39:07) |
449. バニラ・スカイ
オリジナルの方を先に観たけれど、ストーリーや演出はほとんど一緒で、ここまで同じようなものにするのならリメイクする意味があったの?と思う(まあ、トム個人の事情が多分にあったんだろうけれど)。ただ、あっちはスペインの空気でこっちはアメリカの空気、という明確な違いはある。私は映画自体の雰囲気もペネロペの雰囲気もあっちの方が好きですが。総合すると、リメイクとしては本当に思った通りの普通の出来だな、という感じ。 5点(2004-01-15 16:30:12) |
450. フラッシュダンス
主人公はバレエ学校に入りたいとか言ってるのに、バレエなんてちっとも踊ってなかったんですけどね(それは「リトル・ダンサー」でも感じたことだ)。そこが根本的に納得が行かなかったけれど、全編を包む躍動感と彼女の魅力は認めるところ。ちなみに私はこの作品を真夜中の真っ暗な部屋で観ていたのだけれど、あの結構長い白い光チカチカには危機感を覚えた。倒れると思ったけれど、大丈夫だった。赤い光チカチカだったら間違いなく倒れていた。全国の子供たちと一部の大人のように。 5点(2004-01-15 16:19:00) |
451. 千年女優
《ネタバレ》 キャッチコピーの、「その狂気にも似た純愛(確かそんな感じ)」の「狂気」の部分は、中盤ずっとピンと来なかったのだけれど、あれはラストの千代子の一言に全てが集約されるのですね。あの台詞は凄いですよ。ゾゾゾっと来ました。ああ、全て本質的な欺瞞か、と。一気に観客に真理を見せ付ける一言。人生全て演舞台。天晴れな自己洗脳。女優なんて自己愛あってなんぼのもの、だからこそ女優たり得る、と。凄いですね。あの台詞は効いた。 7点(2004-01-15 16:04:58)(良:1票) |
452. ドグマ
こんな映画に真面目にキリスト教会が抗議しちゃうってのが凄い。どうだかな~。ありがちなただの悪ノリ馬鹿映画ですよ、コレは。宗教が題材っていうことにも深い考えなんてまるでなさそうだし。だから問題なのかな?確かに度を越えたところはあるかも知れない。とにかく好き放題やっちまえ!みたいなノリで、本当に好き放題やり過ぎたのかもね。そして何気に豪華キャスト。まさか神様があの人とはね。意外なキャスティングでした。 5点(2004-01-15 15:51:36) |
453. フレイルティー/妄執
恐ろしいラストが評判だったので、観ながら《どうやったら1番恐ろしくなるかな…うーん》と自分なりに推理をして、《そうだ、本当の意味で1番怖いのはコレだろう》と結論を出したのが、まさにビンゴ!で、自分でびっくり。いや…でもアレは本当に恐ろしいですよ。アレはね…。考えれば考えるほど恐ろしいオチですよ。視覚的な怖さではなく、思考や思想や精神世界に抵触する怖さを感じる作品でした。 6点(2004-01-15 15:38:01) |
454. Queen Victoria 至上の恋
「2人にしか分からない」という強烈な排他性を感じる作品だった。予め第三者は全て拒絶されているような感じ。「ブラウン夫妻」の孤高の絆に、ああ…蚊帳の外だ…入っていけない…、と観ている間中ひどく居心地の悪さを感じていた。つまり分からない。私には理解出来ない。感情移入してしまったのは、むしろ彼らを色々と揶揄する他の召使い達の方でした。洗練されていない私には高尚過ぎる作品です。 5点(2004-01-15 15:28:31) |
455. シッピング・ニュース
ラッセ・ハルストレム監督の作品は好きです。無条件で手放しで温かい気分にはなれないけれど、穏やかな癒しがある、というような風合い。そういう彼の味はこの作品でもとても感じるのだけれど、いかんせん、薄味でした。彼のエッセンスを感じつつ、ああ、ちょいと弱いな、というような。この作品、軽くアカデミー賞狙いだったみたいですね。 6点(2004-01-15 15:15:02) |
456. マイ・フェア・レディ
可愛い!衣装や演出を観るだけでもかなり楽しい。華やかでありながら可憐。まさにオードリー的。視覚も聴覚も満たされる、贅沢な贅沢な映画。結構長尺だけど飽きさせない作り。ただちょっと残念なのは、オードリーの歌声は本職の歌手による吹き替えだということ。私は観るまで知らなかったんですよ。オードリーは歌が苦手で、この作品にはかなりの覚悟で臨んで頑張って歌ったということなので、非常に残念で失望しただろうと思う。 8点(2004-01-15 15:02:10) |
457. エム・バタフライ
実話を元にしたということ自体が非常に信じがたい。本当にこんなことがあるのだろうか。主演2人の熱演は素直に凄いと思うし、特にジョン・ローンの美しさには特筆すべきものがある。ただ、この作品世界には絶対的に入って行けなかった。アメリカ人が作り上げた気持ちの悪いオリエンタリズムと、「んな馬鹿な!」な展開。あまりにも滑稽で壮絶で哀れな男の末路。その強烈さを感じつつ、どう受け止めていいのか戸惑ったのも事実。クローネンバーグ監督の作品と知らずに観て、後に知った時、え?ほんとに?と思ってしまった。彼の作品としてはかなり異色かも知れない。でも確かに、ある意味これも「内臓系」(笑)。 4点(2004-01-14 21:17:10) |
458. スプリガン
10代の頃、原作がかなり好きだった。コレは原作の「ノアの箱舟篇」を映画化したもの(てゆうか都合よく色んな話のエピソードがちょこちょこ断片的に入っているけれど)。でも何だか御神苗優君のキャラが違う人になってますよ…。本来もっと庶民的な感じがするんですけど、えらくクールに…。ちなみに映画とは関係ないけれど、この原作「スプリガン」は中国版ではタイトルが「爆裂高校生」にされている。それを知った時は何かへこんだ。いや、そりゃないだろ、と思った。 6点(2004-01-14 20:58:45) |
459. ネル
《ネタバレ》 いわゆる「狼少女」の話だけれど、ちょっと弱いかな。もしそういう人が実際に今いたとしたら、話はあんなに簡単なものではないはず。結局当たり障りのない出来になってしまっている。印象的な、ネルが突然服を脱いで男達を唖然とさせるシーン。賛否両論のようですが、ネルの社会常識から隔絶された異質な純粋さを表現するという狙いでは成功していると思う。不意打ちで観客を驚かせる効果はあった訳だし。いや、ほんと私も彼女のまるで少女のような体にはドキッとしてしまいましたよ。 5点(2004-01-14 20:46:56) |
460. ラスト・アクション・ヒーロー
アイデアは悪くない。映画の小ネタ(オマージュというにはちょっと違う)が随所にあるので、ハリウッドのエンターテイメント作品がたまらなく好きな方にはよろしいのでは。私の感覚では平均的な出来。でも子役のオースティン・オブライエンはこの作品で道を潰しました(合掌)。この映画は昔「ジュラシック・パーク」を家族で観に行った時に隣で上映してました。ついでに観ちゃった。弟は面白がってましたよ。 5点(2004-01-14 20:17:05) |