461. 北北西に進路を取れ
話の切り口に興味を惹かれました。 また、舞台が転々とし、かつ、大掛かりで、スケールの大きさを感じました。 しかし、同時に色々詰め込みすぎた印象。 途中から女性絡みがメインとなってしまい、緊張感も謎も薄れ、サスペンスとして破綻していた感は否めません。 [DVD(字幕)] 5点(2010-10-17 08:59:08) |
462. シャッター アイランド
《ネタバレ》 オチは予想外でした。 でも、あまりにも最初から怪しげな雰囲気が続きっぱなしだったので、意外な結末の割には「ふ~ん」といった印象でした。 また、幻覚ネタは夢オチまでにはいかないにしても、ちょっと反則かと思います。 ネタバレしても何度も見たい作品はありますが、この作品については1度結末がわかってしまうと見ごたえがほとんどなくなるのではないかと思いました。 [DVD(字幕)] 5点(2010-10-16 09:12:01) |
463. 2001年宇宙の旅
幼いころ初めて見てわけがわからなかった記憶があります。宇宙に興味を持ち始めた少年にとって、まさに興味を惹かれるタイトルなので、そりゃ見てしまいます。 その後、度々見ては、その都度挫折。 今回、久しぶりに見てやっと「面白い」と思えるようになりました。それでも、ラストの意味はよくわかりません。 初見でこの作品がわかった方は尊敬します。 とはいえ、ビジュアルやサウンド・・・SF映画として他の作品と一線を画すのではないかと思います。 鑑賞中に10点か9点をつける気分でしたが、やはり最後・・・難解なのは構わないですが、もう少し時間をかけてほしかったです。 それまで全体的にゆっくり進むのに、最後だけがやっつけ仕事のようにパッパッと終わった印象・・・そこだけ残念です。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-10-13 20:21:37) |
464. ギルバート・グレイプ
《ネタバレ》 身内に対して愛情はある、でも正直負担でもある・・・ 状況は違いますが、私の家庭は介護を抱えつつあるので、冒頭の「長く生きてほしい日もそうでもない日もある」には共感できました。 若くしてろくに楽しむこともできず、献身的なギルバートの姿がとても健気に映り(不倫はいかんですけど^^;)好感を持ちました。 楽しむことができない、というより、自分のことは諦めているという感じでしょうか。 そんな彼がようやく外の世界に旅立てる、というラストが嬉しかったです。 若い美形キャストがメインで安い青春ストーリーと隣合わせのような作品ですし、バックに流れる音楽にも騙された?感はありますが、ここは素直に高得点で。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-10-13 20:20:14)(良:1票) |
465. ウエスト・サイド物語(1961)
《ネタバレ》 「雨に唄えば」でミュージカル映画の食わず嫌いがなくなったのですが、この作品については、どう採点していいか正直迷います。 そもそも、あの歌とダンスの雰囲気で話が進んでいるので、殺しにまで発展する展開には強引さを感じました。 オープニングから作風が個性的であり、興味津々で見ていましたが、序盤が過ぎるとやや退屈でした。警官たちも踊るくらい徹底的にミュージカルにしてほしかったです。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-10-11 17:06:27) |
466. グラディエーター
歴史物であり、壮大な雰囲気で始まったので、ちょっとお堅くて取っ付きにくいかな?と思いきや、娯楽色が強く無理なく楽しめました。 最終バトルが強力な相手ではなかったこともあり、闘い自体にそれほど盛り上がりは感じませんでした。個人的には、合戦や決闘シーンの揺れが激しかったのが気になりました。臨場感を出すためでしょうけど、肝心なところなので、もう少しハッキリと見せてほしかったです。 ラストシーンで温かい気持ちになり、切ないストーリーではありますが、後味は良かったです。 [DVD(字幕)] 7点(2010-10-11 16:38:55) |
467. 明日に向って撃て!
《ネタバレ》 2人が、カッコいいアンチ・ヒーローに仕立て上げられておらず、どこかダサい雰囲気を醸し出していたことで、彼らのおかれた時代遅れの状況がうまく表現されていたと思います。 悲惨な話のはずですが、終始ほんわりと明るい雰囲気だったのも好印象でした。その象徴でもある「雨にぬれても」がこの作品の挿入歌であることを、映画ビギナーの私は恥ずかしながら初めて知り、ちょっと得した気分になりました(「スティング」のBGMでも同じ思いをしました)。 こういった雰囲気でしたので、ラストを惨殺シーンではなくセピアの静止画面にしたことは無難だったと思います。タイトルどおり「明日に向って~」と言う感じで・・・ [DVD(字幕)] 9点(2010-10-10 15:35:05) |
468. お熱いのがお好き
マリリン・モンローの色物映画という勝手なイメージを持っていたため、今まで鑑賞していませんでしたが、蓋をあけてみれば、非常に楽しい作品だったのには驚きました。欲をいえばもう少しスピーディに次から次へと笑いを繰り広げてほしかったですが、後半のシンプルなコント的展開が面白く、ラストでうまく締めてくれました。 モンローは存在感がありましたが、それよりは女装コンビに評価点をつけさせていただきます。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-10-10 15:06:23) |
469. タクシードライバー(1976)
《ネタバレ》 好き嫌いがはっきり分かれそうな内容でしたが、いずれにしてもデ・ニーロのインパクトに尽きると思います。 最後に警官が踏み込むシーンの彼の表情、そして、そのあとの上から撮影したシーンは、強烈に記憶に残りそうです。 これで終わりと思いきや、その後にお礼の手紙・・・ここで???。あれ?死んでなかったの?と疑問。 植物人間状態で生きてたのか・・・と思いきや、普通に日常生活に戻っていて、さらに??? このラストは、現実にはあり得ないと思いますけど、想像を駆り立てられて良かったです。強烈なストーリーの後の一種の清涼剤のような気がしました。 [DVD(字幕)] 7点(2010-10-06 21:31:50) |
470. シャイニング(1980)
ビジュアルが美しく、サウンドと重なって恐怖が増幅しています。これほど心理的にジワジワくるホラーがアメリカ映画にもあるんですね。モンスターによるビックリものだけかと思っていました。 内容としてはやや冗長かな・・・と感じました。これでもか!という盛り上がりどころはなく、地味に終結した印象です。 ニコルソンははまり役ですね。彼の顔を見ているだけで怖い。 [DVD(字幕)] 5点(2010-10-06 08:28:12) |
471. アウトロー(1976)
《ネタバレ》 「唾吐き」という定番仕草と、先住民・年寄・女性といった弱者の味方という設定によって、イーストウッドが感情移入しやすいヒーロー像に仕上がっていました。 思っていたほど重苦しい展開ではなく、、全体的に悲惨さは抑え目で、娯楽性が高かったという印象です。 途中いろいろ詰め込んだ単調な展開で、盛り上がり所がぼやけた感は否めませんが、終盤、復讐を果たしたシーンと、ラストに気の利いた展開で去っていくシーンにより、うまくまとめ上げていたと思います。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-10-03 16:46:25) |
472. ダイヤルMを廻せ!
《ネタバレ》 事件自体は完全犯罪にはほど遠い行き当たりばったり的なものでしたが、ストーリーの展開の仕方が面白く飽きずに鑑賞することができました。 階段に隠した鍵にも気付かないような杜撰な捜査で死刑判決が出ているなど、無理やりな要素はたくさんありましたが、最後に洒落た解決で結んでくれたことが救いでした。 [DVD(字幕)] 6点(2010-10-03 12:11:45) |
473. 駅馬車(1939)
《ネタバレ》 100分足らずの時間内に、よくぞここまで人間ドラマとアクションを盛り込んだものだと感心してしまいました。各乗客がそれぞれ個性的で、無駄なく使われていたと思います。 戦闘シーンは見応えがありましたし、最後の決闘シーンは一瞬でしたが、それによってカッコよさが増したように思います。 また、アル中ドクターが随所でいい味を出しており、ラストの粋なはからいで後味もよく締めてくれました。 一歩間違えば「ごった煮」になりそうな危うさがありましたが、バランスよくまとめ上げていたと思います。 [DVD(字幕)] 9点(2010-10-03 11:51:07) |
474. ワイルド・レンジ 最後の銃撃
《ネタバレ》 決闘に向かうまでの展開に悲壮感を漂よわせた割には、決闘シーンはやや緊張感に欠け、だらだらと間延びした印象でした。 前半からの流れからしたら、もう少し悲劇的カラーが濃くてもよかったと思います。 それに追い討ちをかけるように、最後の締まらない終わり方には拍子抜けてしまいました。 実年齢以上に老けて見えるコスナー(失礼^^;)とはいえ、「引退していくガンマン」のような形で終わるのは早すぎではないでしょうか? 冒頭からすばらしい風景が気持ちよかっただけに、後半の尻すぼみ感が残念です。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-10-02 22:01:12)(良:1票) |
475. キートンの大列車追跡
《ネタバレ》 汽車が行って帰ってくる・・・それだけなのに飽きさせないのが凄い!古い映像にありがちな映像の不自然さは感じませんでしたし、それどころか当然特撮技術もなくアクション主体であったことを考えると申し分ないと思います。終盤、汽車を降りた後の戦争シーンはちょっとダレた感がありましたが、全体として、レールをひた走るような爽快感がありました。 [DVD(字幕)] 7点(2010-09-30 13:45:04) |
476. マグノリア
《ネタバレ》 冒頭のエピソードに興味を惹かれました。しかし、本編は様々な人間模様を繰り広げた割には、出来事自体がそれほど大した話ではなかったのが残念です。3時間を使うなら、もう少しスケールの大きい話になってほしかった。最後のカエルにしても、いくら天気予報の伏線があったとはいえ乱暴すぎる印象でした。 せっかく多くの登場人物を出して風呂敷を広げたのだから、それらをうまく繋げる旨さが見たかったです。 [DVD(字幕)] 6点(2010-09-30 13:09:29) |
477. サウンド・オブ・ミュージック
《ネタバレ》 音楽はもちろんですが、画的にも美しい作品でした。 そのため、ストーリーもドロドロし勝ちな部分は広げず、きれいにまとめていたのは良かったと思います。 これだけだと単にきれいな芸術作品ですが、ナチ占領下という背景が、前向きに生きる家族の明るさを際立たせていました。 最後の山越えのシーンはもう少しじっくり大自然を見せてほしかったです。 [DVD(字幕)] 8点(2010-09-25 09:45:21) |
478. タワーリング・インフェルノ
《ネタバレ》 前半やや間延びした印象。出火から火災に気付くまで時間がかかりすぎて不自然さを感じました。後半は、本当にできるのか?というようなウルトラC連発でしたが、これはこれで興味深かったです。全体として160分は少し長かったと思います。 とにかく最初から最後まで消防隊長スティーブ・マックィーンがカッコ良すぎです。ラストシーンで交わす言葉が、皮肉も利いていて、しっかりと締めてくれました。 一方、設計屋ポール・ニューマンは前半は苦悩していた姿が好印象でしたが、最後は客観的な発言で締めていて、どこかノー天気な雰囲気で終わったのが残念です。結末にインパクトが薄かったこともあり、ラスト5分でちょっと評価を下げました。 最近は映像に頼った騒ぎ立てるだけの中身カラカラパニック映画も多いですが、この作品は災害の恐怖と人間ドラマのバランスが非常によい作品だと思います。 [DVD(字幕)] 7点(2010-09-24 22:10:22) |
479. ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア
《ネタバレ》 スピーディで飽きさせない展開に加え、気の利いたお間抜けキャラが随所に登場して面白い作品でした。テキーラを片手にした二人の後姿が、おっさんの青春映画という感じで画的にもよかったです。 後半、犯罪者色が強くなってしまったのが残念。前半のように気の利いた明るさがほしかったです。 それから、最後の海のシーンがちょっと地味でした。せっかく海と夕日の交わる美しさの話をしていたので、夕日が沈む瞬間のきれいなシーンを出してほしかったです。 とはいえ、全体としては非常に満足しています。特に最後のマフィアのボス・・・あれで気持ちよく観終えることができました。 [DVD(字幕)] 8点(2010-09-22 15:00:56) |
480. 地球の静止する日
《ネタバレ》 シンプルでわかりやすいストーリーでした。 これだけ前の作品なので、UFOやロボットについてとやかく言うつもりはありません。むしろ無理なく溶け込んでいたと思います。 また、話の展開や描写に不自然な点はたくさんありましたが、主張するテーマが一貫しているので、いろいろ突っ込むのはなしにします (さすがに飛行機と病院だけは動いているというのは都合が良すぎて引っかかりましたが)。 最後に地球が破壊されて終われば、「人類に対する皮肉」という意味で実にインパクトがあったと思いますが、友好的な宇宙人という設定なのでさすがにそれはないですね。 [DVD(字幕)] 5点(2010-09-22 11:05:43) |