481. ラスト・オブ・モヒカン
テーマがテーマだけに歴史大作的なものを期待したのだけれど、壮大というにはこじんまりとした作りで、何だかリアリティにも欠け、それほど印象にも残らなかった。当時のデイ・ルイスは妙にコアなファンに騒がれていた記憶があるけれど、イマイチその魅力は私には分からなかった。マデリン・ストーは本当に美しかった。 5点(2004-05-22 14:21:55) |
482. 告発の行方
【sayzin】さんのレビューに感銘を受けました。全面賛同なので、自分のレビューはもういいや。例のレイプシーンは主演のジョディが妥協をせず、何度も何度もテイクを繰り返している内に、加害者側の役の男優の方が、「もう嫌だ、辛い」と泣き出したらしい。ちょっとした安心するエピソードではありますね。男優もノリノリでやってた訳ではないんですよ。あと、私も聞いてから数年位は信じていたのですが、あのシーンで本当に行為をしているというのは、どうやら全くのデマだそうですよ。 5点(2004-05-22 14:18:44) |
483. オーメン(1976)
ある友人が「歯が抜ける夢を見た」と言って来たら、一週間以内に私の遠縁の誰かが死にます。それが今まで約3回。その人6月6日生まれなんですよ。きっと悪魔なんでしょうね。あと小学生の頃、休み時間に友人とオルガン弾いて遊んでたら、いきなり割って入って「オ~メ~ン」とか言って劇中の音楽らしい多重音のメロディー弾き出す電波な人がいた。その人にこの作品を教えてもらいました。とりあえず、この作品がホラー映画の金字塔の1つであるというのは知っています。でも認めつつも正直、ノー興味な作品でした。 5点(2004-05-22 14:11:38)(笑:2票) |
484. 無秩序な少女
エマニュエル・ベアールはあんなに美しいのに(画家のきたのじゅんこの描く天使に似ている)、汚れ役を恐れず、むしろ進んでガンガンやるのが凄い。タイトルからしてポルノちっくな作品かな?と思っていたけれど、全然違った。性描写を期待して観るような方はきっと肩透かしを食らうと思う。フランス的なデカダンさと病的な感じが好きな方にはいいのではないかと。でも逆にデカダンさそのものを求めて観ると、半端に感じると思う。 5点(2004-05-22 14:08:34) |
485. ダンテズ・ピーク
自分が観たのがこれなのか「ボルケーノ」なのか、思い出そうとすると今でも一瞬悩む。パッとタイトルが出て来ない。リンダ・ハミルトンとピアース・ブロスナンが出てた火山爆発映画、という印象しかない。都市を巻き込む自然災害の話なのに、結局は個人単位のヒューマンドラマになってしまい、やたらこじんまりとしたものになってしまった。特撮凄いなあ…と思いつつも、何だかあんまりスケールの大きさは感じなかった作品。 5点(2004-05-22 14:04:49) |
486. π(パイ)
天才の悩みは天才にしか分からない。そういう苦悩と孤独を画面から感じる作品だった。粒子の粗いざらついた映像が、その作品世界にある種の説得力を付加している。作品自体が激しい排他性を持ち、決して万人受けを許さない。天才の心は誰も分からない。きっと本人ですら分からない。天才の心は本人自身すら排するんでしょう。ましてや他人をや。凡人の私にはどうしたって分からない。数学のこともさっぱり分からない。 5点(2004-05-22 14:02:52) |
487. 白い嵐
自然災害ものというのは扱いの難しい微妙なテーマで、パニック描写の視覚効果の部分と人間ドラマの部分の比重の調整がとても難しいと思う。この作品はどちらも及第点なのかも知れないけれど、どうしてもその両者のどちらにも突き抜けた感動を感じなかった。「ああ…イルカちゃんが…」しか残らなかった。ずっとそのことばかり考えながら観ていた。 5点(2004-05-22 14:01:25) |
488. 耳をすませば(1995)
可愛いじゃないですか。恥ずかしい位の幼稚な真摯さや素朴な情熱が。実際にはあんな中学生はいない。この作品は、空想部分だけでなく現実部分も含めて、ジブリの1つのファンタジーです。柊あおい…懐かしいな。私も小学3年生~5年生位まで「りぼん」読んでましたよ。あれね。星のかけらペンダントね。全プレですよ、全プレ(笑)。クラスの女子の半分は持ってましたね。今考えたら凄いことですよ。大人気でしたね。私と同年代の女性なら意味が分かるはずです(笑)。 6点(2004-05-22 13:58:11) |
489. シーズンチケット
《ネタバレ》 親父がカラオケを歌うシーンのあの皮肉は凄い(笑)。なんて上手い演出だろう。結果的に少年達はシーズンチケットを手に入れる。思ったのとずいぶん違う形で。あのエスプリの効いたオチは素晴らしい(そういや、おすぎが褒めていたな)。何にせよ、例えば《サッカー選手とひょんなことから偶然に知り合いになって、流れでチケットをもらって、万々歳!》というような安易なラストじゃなくて良かった。ハリウッドならやりかねん。 7点(2004-05-22 13:56:34) |
490. ドゥ・ザ・ライト・シング
90年代のある年、私はアカデミー賞の中継をTVで観ていた。リポーターとして現地に行っていたある日本の俳優が、通行中のアカデミー会員らしき中年の白人男性にインタビューをした。彼がおそらく何気なく言ったであろう言葉に、私は衝撃を受けた。「白人は黒人の映画なんて観ないんですよ」。公正に審査をすべき立場の人間の放った言葉とは思えなかった。今でも忘れられない。アメリカの人種差別というものは根深いどころの話ではない。なんてアンフェアな国なんだ、と気分が悪くなった。この作品も草の根レベルでは熱狂的に支持されつつも、あらゆる映画祭から無視された。アンフェアだ、と各界から声が上がった。そして少なくともこの作品は非常にフェアだ。人種差別を提起しつつ、差別される人間をそれでも全く美化しない。そして黒人だけでなく、イタリア人、韓国人、と被差別側の様々な人種の視点も盛り込んでおり、独りよがりの展開を押し付けていない。メッセージ性をいかにもというように押し付けず、個々の観客にその読解を求め、思考を促す。私も私なりに考えるものはかなりあったのは確か。でも私はアメリカの人種差別の体感温度は分からない。日本にどっぷり浸かっているから。だからこの映画のメッセージなり何なりをきちんと受け取れたかどうかはかなり怪しい。そういう意味で高得点はどうしても付けられない。私の理解、精進を促す意味も込めて、この点。 6点(2004-05-22 13:52:54)(良:1票) |
491. スターシップ・トゥルーパーズ
これ、反戦映画なんですか。知りませんでした。そう考えたら凄くイケてるのかも。私は何も考えずに、「うわ~、馬鹿だなあ~、馬鹿でいいなあ~、CGいっぱいだなあ~、凄いな~、うへへへ~、虫いっぱいだ~」という感じで観てました。何も考えずに観るも良し、色々考えながら観るも良し、か。何だ、意外と懐の広い作品なんですね。 7点(2004-05-22 13:50:18) |
492. JAWS/ジョーズ
20代半ばでこれを撮ったスピルバーグの新しい才能は賞賛もの。作ったサメのセットが結局使えず、カメラアングルで怖さを煽るという手法に切り替えざるを得なかったから逆に大成功した、という偶然のエピソードも凄いと思う。映画の神が降り立ちました。でも別に特別好きではないです。「サメって英語でジョーズっていうのか~、1つ賢くなったな~」と小学生の頃に金曜ロードショーを観ながら勘違いしていたことを思い出す。海中にぶえ~っと広がる血はチョコレートソースです。もったいない。何てもったいない。 5点(2004-05-22 13:47:48) |
493. 逃亡者(1993)
特に粗も感じさせないし、サスペンス映画の踏襲すべき点は踏襲した、エンターテイメント性の高い作品だと思う。うちの母親が結構この作品を誉めています。しかしなぜか主人公をハリソン・フォードではなく、リチャード・ギアだと勘違いしています。もう10年も。今更面倒臭いので正しません。 6点(2004-05-22 13:45:54) |
494. アナザー・デイ・イン・パラダイス
どうも綺麗にまとまり過ぎているような気もしたけれど、岡崎京子の漫画みたいな“破滅に向かって疾走する青春”みたいなものが好きな方は好きなんじゃないだろうか。ちょっと表層的な感じはするけれど、出来は悪くはない。主演のヴィンセント・カーシーザーと恋人役の女優は実年齢は10歳位違うのに(女性の方が上)、そんな違和感が全然なかったですね。 6点(2004-05-22 13:44:27) |
495. 200本のたばこ
何のメッセージ性もなくライトなので、気楽に観られた映画でした。可愛くてあったかい群像劇だと思います。こういうの結構好き。あとギャビー・ホフマン。「フィールド・オブ・ドリームス」のあのちっこい女の子がこうも成長しましたか。プライベートでもクリスティーナ・リッチと仲良しみたいですね。 7点(2004-05-22 13:41:48) |
496. TOKYO EYES
カンヌ映画祭の「ある視点」部門に出品された、フランス人の撮った東京。その不思議な視点に素直に見入ってしまった。自分の国の話なのに、違う国を見せられたような不思議な感じ。それなのに、こんなの東京じゃねえよ!と怒るような要素もない。その不思議感。とりあえず「WASABI」のような侮辱は感じない。この監督は親日家で、他にも日本を紹介するTV番組などもよく撮っているそうです。そして特筆すべきは、監督も衝撃を受けたという吉川ひなのの可愛らしさ。マネキンが命を授かったようなパーフェクトなヴィジュアルには見とれてしまった。いや、杉本哲太と兄妹って、無理あるだろ! 6点(2004-05-22 13:39:34) |
497. ゴースト・ドッグ
監督の意図がどうも分からない。主人公の貫く「武士道」が実際のそれとかなりズレているのは狙いなのか、本当に勘違いしているのか、それが微妙。日本文化の精神性をきちんと正確に把握できるアメリカ人などいやしないし、語られても当惑する。この映画の印象は「アメリカのフィルターを通って適当にアレンジ解釈された武士道」という感じ。でもだからこそ映画自体から、何とも言えず微妙で、おそらく熱烈なファンの方の心をくすぐるような、ジャームッシュ流の空気を醸し出していることは確かなのだけれど。 6点(2004-05-22 13:37:55) |
498. カラー・オブ・ハート
綺麗。ファンタジックな美しい映像が堪能出来る、ハートウォーミングで良質な作品。以前ギネスブックに載っていたのを見たことがある。デジタル処理のカットが世界一多い映画だとか。今はどうなんだろう。この頃、なぜか観る映画観る映画にウィリアム・H・メイシーが出ていて、ああ、いい味出す役者だなあ、と思った記憶がある。 6点(2004-05-22 13:36:16) |
499. S.F.W.
私が最初に観た、マスメディアの暴走を描いた映画。後に「ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ」や「トゥルーマン・ショー」など、同じテーマで色々と製作されている。強盗にコンビニに数十日監禁された青年がアメリカの若者のヒーローへと祭り上げられる様を、皮肉たっぷりに描く。ヘビーなノリではないけれど、考えれば考えるほど怖い話。キャストも良かった。主演のスティーブン・ドーフはかっこいいし、ブレイク前のリース・ウィザースプーンも出ているし、得をした感じはする。 6点(2004-05-22 13:34:32) |
500. BROTHER
北野武の初のハリウッド資本の作品だというのに、映画館はガラガラだった。内容的には「武さん、色々な所に遠慮しちゃいましたね…」という感じだった。アートとエンターテイメント、日本とアメリカの狭間でのジレンマがあったのだろうと思う。結局は煮え切らない半端な印象を受けた。展開も過去の作品の焼き直しが多く、「えっ、デ・ジャ・ヴ?」と思うようなシーンも。あと、古典なヤクザ描写(切腹、指詰)はアメリカ人受けを狙ったと本人が言っていたけれど、やっぱりちょっと日本人からするとベタベタで安易過ぎる…。うーん、難しいですよねえ、多国籍映画って。 6点(2004-05-22 13:29:19) |