501. 名探偵コナン 天国へのカウントダウン
《ネタバレ》 へー これは面白い。もう10年以上前の映画になってしまったけど、コナン劇場版はこの頃の方が良かった気がするな~。TVシリーズでも使えそうな割りとシンプルな殺人事件がベースとしてあって、そこにジンたちが絡んでスケールが大きくなる。これは理想的じゃないかな。爆破されたビルからの脱出は有名な洋画を参考にしてそうだけど、ちゃんと盛り上がったし、功を奏したと言っても良そうだ。30秒ゲームの伏線回収もキッチリ。 [地上波(邦画)] 7点(2012-12-14 23:33:48) |
502. スリーデイズ
《ネタバレ》 <オリジナル版未見>ラッセル・クロウが愛する妻を脱獄させるお話。リーアム・ニーソンからアドバイスを受け、こつこつ、入念に準備をしていくが、この準備段階もなかなか面白く出来ている。「あんたは必死すぎる」と言われるくらいのジョン。妻を一切疑うことなく突き進んでいく。そして、いよいよ決行となってからは圧巻だが、ここでも息子をめぐって決断を迫られるなど、夫婦愛、家族愛もテーマになっているようだ。当然だが、計画通りに進めば爽快だし、不測の事態が起こればハラハラドキドキできる。本作はこのバランスがちょうど良く、どちらの面でも大満足という結果に。どんな決断をし、どう窮地を乗り越えたのか? 充実の内容だ。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2012-12-11 22:36:28)(良:1票) |
503. 砂の女
《ネタバレ》 <原作既読>何たる不条理。昆虫採集に訪れた地で監禁され労働を強いられる男。どうにかして逃げ出そうとするが、砂がそれを許さない。女とのちょいエロな関係(岸田今日子が絶妙)、不気味な村人との闘い、スリリングだ。しかし人間とはなんと面白い生き物か。こんな事態にも適応し始める。働かなければ水も貰えないが、逆に働きさえすれば酒、タバコといった嗜好品も配給され、気がつけば同じく配給された雑誌のちょっとしたイラストに大笑いしていたりする。偶然の発明である貯水装置に至ってはもはや生きがいのようでもあった。貯水装置の事を村の人々に話したいという欲望にも共感できる。ココで認められたいと…。現状に何となく満足して、変化に億劫になる。若干耳が痛いが、これも人間の本質か。「逃げる手立ては翌日にでも考えればいい」その結果は…。大変面白うございました。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2012-12-04 17:46:30) |
504. スーパー!
《ネタバレ》 「キック・アス」と同じ年に似たような映画が公開されていたのか。しかし「キック・アス」よりもさらに現実に近くなっていて、ヒット・ガール的存在に頼ることは出来ない。とにかくリアルな痛みを描き出しているため、こちらとしては困惑しきり。これを見てスッキリしたり、ワクワクしたり…という訳にはいかない。多大な犠牲を払った結果の微妙な結末こそ、この映画が言いたい事なのだろう。ヒーローがいたとしたら、それはむしろ選ばれざる者なのかもしれないなー。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-12-02 13:00:52)(良:1票) |
505. 六條ゆきやま紬
《ネタバレ》 重苦しい映画だった。名家に嫁いだ主人公のいね。夫が借金を残して自殺すると、もともと結婚に反対していた姑はいねを六條家から追い出そうとする。イジメの数々は見ていて気持ちのいいものではないし、くどい演出は一般的によく言われる1960年代後半からの邦画衰退を象徴しているようにも感じられる。「治郎と奥さんが、治郎と奥さんが、治郎と奥さんが」…。悪い意味で時代を先取りしちゃったのかな。面白みの薄い悲劇で、あまり好きではない。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-11-28 16:37:40) |
506. 鶴八鶴次郎(1938)
《ネタバレ》 鶴八と鶴次郎は一流の芸人同士だからこそ譲れない部分があり、ぶつかりあってしまう。二人の喧嘩は意外とコミカルで、振り返ると、楽しい日々として思い起こされる。浮世絵から出てきたような長谷川一夫と山田五十鈴のコンビが絶妙で、落ちぶれた鶴次郎と、松崎に嫁いだ鶴八が再び組むと決まったときは実に嬉しかった。しかし、鶴次郎は鶴八のことをよく知っているからこその苦渋の決断をする。そして佐平と呑む酒… この余韻、さすが名作だ。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-11-24 00:48:37) |
507. E.T. 20周年アニバーサリー特別版
《ネタバレ》 おなじみのBGMといくつかの名シーン。もはや伝説的な映画だけどちゃんと観たのは今回が初めてだった。冒頭、人間に見つかったE.T.は悲鳴をあげながら逃げる。はっきりと姿を見る前からもう「かわいい」と思えた。置いてけぼりを喰らってしょんぼり、ぎこちないノロノロ動きも相俟ってこれは守ってあげなきゃと…。言葉も少し話すし、エリオットとは心が通じ合う、というかリンクしている?。このちょっと不思議な友情がほほ笑ましい。急展開でE.T.が瀕死になっちゃうのはどうかと思うけど、全体としては面白い映画だった。コスプレヨーダとの遭遇は笑える。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-11-24 00:48:26) |
508. ルパン三世 東方見聞録 ~アナザーページ~<TVM>
一向に面白くならないし、画は安っぽいし、見るべきものが無かった。 [地上波(邦画)] 1点(2012-11-24 00:48:10) |
509. 武士道残酷物語
《ネタバレ》 う~~ん。採点に困る映画ってあるんだよな~。これもその一つ。分からないような、分かるような、しかし分かりたくないような、ある意味では凄い映画なのかもしれない。内容はタイトルの通り武士道の悲劇を描いたものだが、飯倉修蔵編についてはもはや武士道精神や時代背景云々のレベルではないので、本質から外れてしまっていると言わざるを得ない。鬼畜殿め。あれは人間のする事ではない。その後も続く残酷物語。特攻隊員・飯倉修のエピソードで終わりなら厳しい点を付けていたと思うが、現代パート・飯倉進編が救いとなっている。が、同時にハッとさせられたのも事実だ。当時は終身雇用が当たり前で会社への忠誠心が強かった。明治維新と終戦。時代は大きく変わったが、未だ我々は囚われてはいまいか?…。日本人という人種の影を描いてみせたことで、外国人受けはかなり良かったのだろう。なにせベルリン国際映画祭・金熊賞だから…。決して見せびらかしたいものではないから複雑なんだけど。まあ、とにかく怖い映画でした。 [DVD(邦画)] 6点(2012-10-31 17:37:17) |
510. ランゴ(2011)
《ネタバレ》 ペットとして飼われていたカメレオンが砂漠の町で保安官として大活躍。マカロニ・ウェスタンへの愛にあふれた映画で、趣がある。なんとクリント・イーストウッドのような人物まで登場。ちなみに日本語吹き替え版では山田康雄に声が似ていると評判の多田野曜平が声を担当。死神ジェイクまで兼ねてるのは予算の問題なのか、少し残念ではあるが、なかなか気が利いている。その他「スター・ウォーズ」や「インディ・ジョーンズ」などを彷彿とさせる場面もあり、娯楽映画としてのポイントをしっかり押えていることが分かる。映像も素晴らしく、ちゃんと面白い映画だった。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2012-10-30 18:00:22) |
511. 麒麟の翼~劇場版・新参者~
《ネタバレ》 <原作未読、連ドラ未見、SP「赤い指」は見た>原作は面白いのかもしれないけど、映画としての完成度は高いとは思えなかった。そもそもではあるが、この殺人事件に興味を惹かれない。気になるところといえば「瀕死の重傷を負った被害者がなぜ麒麟像まで歩いたのか?」という事くらいで、こちらとしては誰に感情移入するでもなく、盛り上げる工夫もされていない地味な捜査をただ見守るだけ。これではちょっと…。事件の真相が明らかになる終盤はそれなりに面白かったんだけど。同じ東野圭吾原作の映画「容疑者Xの献身」に比べると一段落ちるような気はした。それから、おじさんみたいな事言うけど、三浦貴大と松坂桃李は顔が似ている。これからが期待される俳優なんだろうけど、まだ二人とも顔と名前がバッチリ一致するほどの認知度ではないんだから、同じ映画内で使うのはもう少し待ってほしかったな~。 [ブルーレイ(邦画)] 5点(2012-10-28 14:30:22) |
512. マネーボール
《ネタバレ》 アスレチックスのGMビリー・ビーンは苦しい台所事情から危険な賭けに出た上、開幕直後の散々な成績でバッシングを受ける。選手起用を巡り監督と対立すると、今度はペーニャ放出などさらなる博打に出る。GMは見る角度によっては嫌なヤツにもなってしまう職業だが、成績が振るわなければ解任もありえる。選手や監督ほどではないかもしれないが、いずれにしても厳しい立場であることは間違いない。ビリーは追い込まれていた…。信念とは言っても、そもそもピーターが正しい保証はなく、凡人なら押し潰されていただろう。理論が正しくとも、強い意志を持っていなければ大きなことは成し遂げられない。野球に限らないパイオニアのスピリッツをビリーが教えてくる。それにしてもリーグ新記録の20連勝はフィクションなら「やりすぎ」とつっこんでた。これが実話とは… そりゃ映画になるわけだ。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-10-25 19:32:37)(良:1票) |
513. グッドナイト・ムーン
元々お涙頂戴系があまり好きじゃないせいもあって、後半はクドく感じた。とはいえ、感動的なシーンもそれなりにあるので、2時間付き合って損したって感じではない。ベン可愛い。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-10-24 18:20:33) |
514. ニューイヤーズ・イブ
《ネタバレ》 当然ながら年末に観るべき映画だった…。群像劇という事で、まずは登場人物の簡単な紹介が続き、しばらくは我慢の時間帯。少しずつ物語が動き出し、その最初の段階では面白くなりそうな予感もあったが、終わってみれば平凡な話の寄せ集めに過ぎず、登場人物同士の「実は」という繋がりも驚くようなものではない。そんな訳で、ストーリーはパッとしなかったけど、ジョン・ボン・ジョヴィとリア・ミシェルの歌声にかなり救われていて、音楽の偉大さを改めて感じる結果となった。2011年は日本にとってつらい年だったが、映画の最後に日本やタイの事だと思われる「地震や洪水」という言葉を入れてくれた事には感謝したい。あと、東芝目立ちすぎ! [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-10-23 16:36:05)(良:1票) |
515. エンジェル ウォーズ
あ~ 騒々しい。頭がおかしくなりそうだ。 [CS・衛星(字幕)] 1点(2012-10-21 00:13:13) |
516. ホール・パス/帰ってきた夢の独身生活<1週間限定>
大学1年からの付き合いで20年目の二人。子供も3人。それくらいの夫婦なら大体こんなものだと思うから、「ホール・パス」と言われても微妙な感じ。せっかくの機会だから羽目を外してほしい気もするが、浮気したらしたで後味悪くなるんだろうし。笑える場面はあるけど、全体的には楽しい映画ではなかった。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-10-20 19:40:53) |
517. トゥモロー・ワールド
《ネタバレ》 面白いとか面白くないとか、そんな事以前に話がよく分からなかった。どうしてイギリス政府をあんなに恐れたのだろう? 移民だろうとなんだろうと、人類の希望である母子を政府が大切に保護しないはずがない、と思うんだけど…。そこが理解できなかったために、後半は楽しめず。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2012-10-19 19:30:27) |
518. メカニック(2011)
《ネタバレ》 <オリジナル版未見>ジェイソン・ステイサム渋いな~。ハゲてるし、背も高くないんだけど、本当にかっこいい。ステイサム演じるアーサー・ビショップはプロ中のプロといったような凄腕の殺し屋。その完璧な仕事ぶりから、アーサー限定なら安心して見ていられるが、ハリーの息子スティーヴが弟子入りし、行動を共にしたり、仕事を任されるようになると、ドキドキする場面も増えてくる。例えば身長2メートル・体重135キロの大男を標的にしたときや、宗教家殺害後、マジックミラーの裏に隠れているときなど、アーサー一人なら楽に終わらせているであろう仕事だけに、スティーヴ様様。二人の微妙な関係もあって、最後までちゃんと面白い映画だった。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-10-18 18:32:27)(良:1票) |
519. 死刑台のエレベーター(1958)
犯罪ものでありながら、この品の良さ。マイルス・デイヴィスの音楽が味わい深い。映画史に残る傑作だとか、そこまではよく分からないんだけど、変にハードル上げなければ、普通に楽しめる内容だと思う。ジャンヌ・モロー綺麗だな~。まだご存命なのか。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-10-13 00:02:21) |
520. ヴィレッジ(2004)
《ネタバレ》 日本にも村にまつわる都市伝説がいくつも存在するが、怖いもの見たさで興味をひかれてしまう。孤立した村があれば、中で何をしているか分からないから不安になる。時代が違えば今の考え方が通用しないから恐ろしい。19世紀末、あるいは20世紀初頭だとすると日本では明治時代だ。江戸時代だと古すぎて、昭和だと最近すぎる、その中間として、ちょうど良いじゃないか…(?)。ホラー映画の怖さとは違うが、全体を覆う怪しさが面白い。同時にラブストーリーでもあり、ポーチでのキスは実に美しいと思った。ツッコミどころ…というか、よく分からないところもあるけど、こういう生き方に対する虚しさを浮かび上がらせていて、皮肉的でもある。箱の封印が解かれて、真実が明らかになった時の「あれ???」という感覚もやはり良い。さすが「シックス・センス」の監督ってことかな。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-10-12 22:20:20) |