521. フレイルティー/妄執
《ネタバレ》 回想形式で明らかになる衝撃の過去。父親がある日突然おかしくなって、悪魔狩りと称した殺人を始める。無垢な弟は父の言葉を信じ込んだが、兄は必死にもがく…。保安官の態度にイライラするくらい感情移入したし、面白い映画を観た!という満足感もある。どんでん返し系映画でもあり、ひっくり返されたところが2つある。1つ目はそれ系作品だと事前に知っていれば、最初の段階からかなり有力なオチの候補として浮かぶはず。それくらいありふれたものだと思う。そして2つ目。これはブラッド宅で頭をよぎったことで、勘の鋭い人はもっと早い段階で読めていたかもしれないが、大昔からの定番であるヒーローが悪を懲らしめるという図式の異常性を指摘された気がした。驚かせることが目的のどんでん返しとは異なり、単なる異常者の物語をもう少し深い話へ昇華させる意味合いがあった。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2012-10-11 20:09:29)(良:1票) |
522. 雪の喪章
常々「テンポの悪い映画は嫌い」と言ってきた手前何だが、これはテンポが良すぎるというか、早すぎる気が…。1時間30分の間に次々と大きなことが起きるため、後半になると麻痺しちゃって、重みが感じられなくなった。原作未読だが、小説の映画化は切るところは大胆に切る決断も時には必要なのだろう…。俳優陣は皆、演技力がある人で素晴らしいと思うが、若尾文子が昭和5年時も終戦後も大して変わってないのはどうなんだろうと…。天知茂が老けメイクでバッチリ決めてるだけに、ちょっと気になった。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-10-10 17:40:55) |
523. ルパン三世 バイバイ・リバティー・危機一発!<TVM>
ルパンのTVSPはたまに当たりがあると思って、ついつい見ちゃうけど、裏切られることが多い。またつまらぬものを見てしまった、~五ェ門~。敵に魅力が無いからダメなのかな?…。あれ? イザベルさんは何がしたかったんだっけか? どういう話だったか、既に忘れかけてるよ…。マズイ。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2012-10-08 23:30:40) |
524. クライング・ゲーム
前菜(ファーガスとジョディの時間)が素晴らしすぎて、メインディッシュ(ファーガスとディルの時間)が霞んでしまったか。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-10-05 21:00:12)(良:1票) |
525. おとうと(1960)
《ネタバレ》 弟との関係はもちろんだが、クリスチャンでリウマチの継母との関係がなかなか興味深い。継母は典型的イヤミおばさんかと思いきや、決して悪い人ではなかった。自身が晩婚で苦労したため、げんには若いうちに嫁に行ってほしいと思っているし、碧郎の更生を願う気持ちにも嘘はない。入院した碧郎に入信を勧めるつもりでいたが、もう、その必要はないと涙を流した場面では、はっきりと愛情を感じた。田中絹代の力も大きいんだろうけど、一癖あるから面白い。げんもげんで個性的。当時28歳の岸惠子が女学生を演じているため、演技に不自然なところがあるが、その不自然さが個性?。訛りなのか何なのかよく分からないけど、言葉遣いがたまに独特な感じになるのも良かった。幸田文の自伝的作品だと知ると、やはりぐっとくるものはある。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2012-10-03 21:43:14) |
526. 駅 STATION
倍賞さんが出てきたあたりからおかしくなった。こうダラダラやってる映画は好きじゃない。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-10-01 20:07:40)(笑:1票) |
527. ロード・トゥ・パーディション
《ネタバレ》 アカデミー撮影賞に輝いた映像は重厚で素晴らしいと思うが、ストーリー展開は物足りない。マイケル・サリヴァンは追われているわけだけど、そんなに怖くない。個人対組織なのに、追ってくるのは一人だけだからかな? 逆に復讐はいとも簡単に果たせてしまう。これではちょっと…。父と子の絆を描きたかったのは分かるけど、もっとハラハラドキドキさせてほしかった。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-10-01 20:03:21) |
528. クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁
《ネタバレ》 廃れた未来で我が家に向かったしんのすけ。シロ生きてた! 子だくさん! ひろし禿げてる… みさえは脂肪の塊… 老けたな~。でも久々の家族の時間はとても幸せそうだ。頭グリグリやられても笑顔だし。「クレヨンしんちゃん」は長寿アニメになり、いつしか野原家は理想の家庭像に挙げられるまでになった。「家族がいる幸せをアンタたちにも分けてあげたいくらいだぜ」なんて言葉も記憶に新しいが、そういう積み重ねがあるだけに感動的だ。思い描いていた姿とはかけ離れた未来の自分と遭遇し、ショックを受けるマサオくん、ネネちゃんとか、ひまわりのカッコいい登場とか、時々「おっ」と思うような場面は本当にあるんだけど、どうしてだか面白いって印象は無い。悪ふざけが過ぎるのかな? 「花嫁(希望)軍団」 とか、何なんだろう? 魅力無いな~。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2012-10-01 20:01:34) |
529. 48時間
《ネタバレ》 コメディかと思いきや(コメディでもあるけど)、結構真面目でびっくり。でもエディ・マーフィが出てくると少し空気が変わるもんだな~。刑事と囚人の48時間限定コンビが次第に信頼しあうようになり、凶悪犯に立ち向かう。最後はカッコいいし痛快だし、良い出来だと思う。ルーサー役の人はどっかで見た顔だな~と思ったら「コマンドー」のサリーだ。音楽も「コマンドー」と同じジェームズ・ホーナー。でも監督は違う人か…。80年代の洋画アクションはテンポが良くて面白いものが多い気がする。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-09-29 10:33:22) |
530. 四月物語
特に何が起きるわけでもないが、新生活の期待と不安の入り混じった心境を上手く表現できていたと思う。新しい街、新たな出会い、一人で食べるカレーの味も、懐かしいと思う人は多いはず。光が効果的な美しい映像も一見の価値あり。それだけの映画だけど、まあ、退屈はしなかった。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-09-29 10:32:25) |
531. ロスト・イン・トランスレーション
これは無理。日本人だから日本の描き方が気になって集中できない。中国や韓国が舞台ならきっとそこそこ楽しめたんだろう…。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2012-09-27 18:03:58) |
532. 恐怖の岬
先に鑑賞したリメイク版との違いを楽しみながら観た。サムが恨まれる理由、マックスの狙いなど、いくつか違いがある。俳優の比較も面白い。マックス役についてはデ・ニーロはキチガイ、ミッチャムは変質者って感じで、甲乙付けがたい。体格がいい分、ミッチャムの方が強そうではある。グレゴリー・ペックのサムはニック・ノルティに比べると堂々としている印象。あの落ち着きの無さが良かったような気もするんだけど…。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-09-26 00:15:33) |
533. 天然コケッコー
《ネタバレ》 時間がゆっくり流れている。別に面白くは無いが、主人公の言葉「もうすぐ消えてなくなるかもしれんと思うと、ささいな事も急に輝いて見えてきてしまう。こうして一緒に登校したことを、そのうち奇跡みたいに思い出すようになるんじゃろうか?」(方言を少し修正)の通り、なんでもなかったはずの日々がやたら輝いて思い出される。ネタバレ。人の髪型でこれほど感動するとは思わなかった。拍手。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-09-26 00:15:00) |
534. アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!
おとなしいコメディだな~というのが率直な感想。ストーリーどうこうの映画ではないから、細かいネタで笑えるかどうかの問題だけど、残念ながら…。TLCとか知ってると笑えたのかもしれない…。内容を忘れた頃に吹き替えで見直そう。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-09-22 20:01:04) |
535. 花とアリス〈劇場版〉
蒼井優は本当に天才なんじゃないかと思った。不思議な魅力に溢れている。彼女あってこその映画といえそう(鈴木杏もなかなか)。岩井監督らしい演出・映像も雰囲気が出ていて良いと思うけど、肝心のストーリーはどうしてこれほど冗長になってしまったのだろうと…。広末涼子の無駄遣いなんかも、どういう意図があるのかちょっと分からない。あんまり面白くなかった…。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-09-21 19:00:52) |
536. エターナル・サンシャイン
《ネタバレ》 脚本・編集の妙。クレジットタイトルを見終えて、すぐに最初の15~20分間を見直した。「気持ちを変えて振り返ってごらん 気持ちが違えば世界も変わるから」の歌詞の通り、同じ内容なのに1回目と2回目でこれほどまでに違うものかと驚いた。人が人を好きになり、やがては別れる。その記憶とは何なのか? なぜ記憶を消してはいけないのか? この映画は明確な答えを出す。記憶消去後、想い出の場所で再び出会い、惹かれあった二人。運命的でありながら、やる瀬なさを感じたのは遅かれ早かれ同じ結果にたどり着くのが明らかだから。喜びも悲しみも怒りも後悔も自分を成長させる糧なのに、記憶を消せばリセットされてしまう。だから同じ事を繰り返して終わる。これではただのバッドエンド。これをハッピーエンドとまではいかないが、希望を持たせてくれたのがメアリーの暴走だった。二人が上手く行くかは分からない。でも(不完全ながら)過去を取り戻した二人は少なくとも以前の繰り返しではない次のステージに進んでいる。過去があるから次に進める。大切なメッセージがこの映画にはあった。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2012-09-20 18:08:38)(良:1票) |
537. ケープ・フィアー
オリジナル「恐怖の岬」は未見。逆恨みではなく一応は正当な恨みなのかぁ…。マックスは14年間の刑務所生活で体を鍛えただけではなく、字を学び、法律も頭に入れた。知恵をつけちゃうとやっかいな例で、法ギリギリのところで脅してきたり、サムを嵌めたりと、まずは静かな怖さが展開され、面白い。特にマックスを誘い出した時の張り詰めた空気は秀逸。二人の会話の間や表情に見入ってしまった。そういう意味ではジュリエット・ルイスも良かったと思う。クライマックスとなる船上での戦いはシュールなくらいだったけど、それらも含めてデ・ニーロの凄さを改めて感じた。オリジナル版の主演グレゴリー・ペック、ロバート・ミッチャムが少し出演しているのは粋なファンサービスだ。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-09-18 20:14:25) |
538. 127時間
痛い場面が苦手なのもあるけど、それ以前に映画にするには少し足りないと思った。30分くらい?の尺でナレーションも付く「世界仰天ニュース」や「アンビリバボー」などで見たい内容。映像も最近の映画にしてはそれほどでもないような…。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-09-16 09:17:49) |
539. ネバーエンディング・ストーリー
基本的には子供向け映画なんだろうけど、子供の頃、読書が大好きで、それこそバスチアンにように時間を忘れて読みふけることも多かった、という大人なら当時を思い出して懐かしくなるんじゃないかな。しかし、自分はテレビっ子だったんだよな~…。まあ、それはそれとして壮大かつ、CGとは違う独特の映像は一見の価値がある。かわいいんだか気持ち悪いんだかよく分からないドラゴンは夢に出てきそう。テーマソングはホント最高。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-09-13 18:07:13) |
540. モンスター上司
《ネタバレ》 これは面白かった。掘り出し物。結構なパワハラを受けてる三人だけど「情報収集」とか凄く楽しそうで、仲間に入りたいと思っちゃった。意図しない形で上司同士が絡んだり、思わぬ人がヒーローになったりと、脚本もしっかりしてる。マザーファッカー・ジョーンズの助言もちゃんと役に立ってるんだよな~。(料金分の価値は絶対に無いけど)。上司役三人は大物揃い。安定のケヴィン・スペイシー、もはやコント用メイクのコリン・ファレル、そしてジェニファー・アニストン。あの下着姿… ウエストのくびれセクシー。デール羨ましいぜ。NG集&アウトテイク集もなかなかでした。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-09-11 13:52:39)(良:1票) |