541. あの夏、いちばん静かな海。
行き当たりばったりで緩急のないプロット。カット尻が長すぎて落ち着かなくなる違和感。実験精神は買うが、やはり成果が出ていない。どうして主人公二人は聾唖者なのか? 「台詞の少ない設定にしたかった」と監督は語っていたが、ならばそうなるように健常者の設定で脚本を練るべきでないか? 順撮りできる予算があるならば、その分脚本作成に時間を割けと怒鳴りたくなる。 2点(2003-11-21 12:24:48)(良:3票) |
542. アナライズ・ミー
デニーロとクリスタルの組み合わせはミスマッチのようでいて、絶妙なハーモニーを醸し出していてよい。ハロルド・ライミスの演出もこなれていて安心感はある。しかし、それ以上に心をつかむだけの魅力には欠ける。ラストではもう少し余韻が感じられるように作ってほしかったと思うのは欲ばりすぎなのだろうか。 5点(2003-11-21 12:17:44) |
543. アナザヘヴン
柏原崇の色気ある好演もあり、サイコサスペンス風の出だしは快調で期待したが、後半の変調はいかがなものだろう。「ナニカ」の正体がわかっても、やはり腑に落ちない思いでいっぱいである。 4点(2003-11-21 12:13:29) |
544. アナコンダ
昔懐かしいB級映画のノリがあったのは好感触。しかし、エリック・ストルツの扱いはあれでいいのか? 裏に様々な事情が隠されているような気がしてくる部分も、味わいととるべきか? 4点(2003-11-21 12:09:05) |
545. アダムス・ファミリー2
1に比べれば、ソネンフェルドにストーリーテリングの技術が身に付いてきた点が収穫。ラウル・ジュリアはいい性格俳優であったことも確認できる。今は亡きラウルに合掌。下にもあった3作目だが、テレビムービーとして制作されたが、キャスト・スタッフともに一刷されていて、母親役はD・ハンナ。出来に関しては、ハンナ好きの俺でも・・・。 6点(2003-11-21 12:06:15) |
546. アダムス・ファミリー(1991)
撮影監督出身のソネンフェルドの映像センスを堪能できる一本。キャスト陣もいい人選で楽しめる。しかし、この映画のMVPはやはり音楽(ハマーのではなく、スコア)。あとはストーリーになじめれば文句はなかったのだが。 5点(2003-11-21 12:01:18) |
547. 遊びの時間は終らない
《ネタバレ》 本木の色気・設定の妙・手堅い演出が実を結んだ一本。実は公開初日に今はなきシネマアルゴで観たのだが、監督が落ち着かない面もちで観客の反応を気にしていたのが印象に残っており、甘めに採点。『ショムニ』SPや『踊る2』で設定をそのまま引用していたが、「オマージュ」とは言い難く感じる。事実、友人は「『踊る2』のオープニングは最高。あれだけで一本作れる」などとほざいていたし・・・。 8点(2003-11-21 11:55:28) |
548. あずみ
それまでただのイケメン流行俳優と思っていたオダギリジョーの才能を認識できた点は評価。またダイナミックな北村演出もなかなかのもの。ストーリーテリングに難はあるものの、北村がハリウッドでも十分通用することを証明した作品。ただし、B級アクション限定での話しだが・・・。 5点(2003-11-21 11:41:03) |
549. 明日に向って撃て!
男ながら惚れ惚れする主役二人の2ショット。ラストの決断には時代性が感じられるが、それでも現代での観賞に堪えうる名作。やはり男気あふれる大人の男性になりたいと憧れるが、もう時すでに遅しか・・・。 9点(2003-11-21 11:37:35) |
550. あさってDANCE(1991)
原作未読のため比較はできないが、決して美人ではない中嶋朋子がとてもcuteだったのが印象的。才能ある女優であることを認識できたので甘めに採点。 4点(2003-11-21 11:33:17) |
551. アサシン(1993)
職人監督J・バダムの手にかかると『ニキータ』もウェルメイドなアクション作品になる。しかし、手堅さだけが残り、残念ながらゴツゴツとした印象のオリジナルほどの切なさが伝わってこない。ただし、ラストは曖昧模糊なオリジナルよりは、こちらの方が好み。 5点(2003-11-21 11:30:22) |
552. アザー・ピープルズ・マネー
懐かしいなぁ。ダニー・デビートの持ち味は十分発揮されていた印象は残っているが、それ以上何も思い出せない。 4点(2003-11-21 11:22:52) |
553. アザーズ
『シックスセンス』のオチも決してそれまでに使われていない新しい試みというわけではなかった。それでも評価されるのは語り口の巧さゆえ。で、本作は主要登場人物を全て幽霊にした点は買い。しかし、それまでであり、『シックスセンス』のような人間ドラマにつながっていかないところが残念。これでは、新しく生み出す価値は少ないと考える。しかし、恐怖演出は巧みで素晴らしい空気感を創造しているので、甘めだが5点。 5点(2003-11-21 11:20:51) |
554. 悪魔を憐れむ歌
《ネタバレ》 G・ホブリットは毎回動向が気になる監督の一人。実際の役者の声を使いながら、ナレーションを主人公のものと誤認させるといった、映像版叙述トリックに挑み、見事成功させただけでもこの作品の価値はある。今後この芽をどうサスペンス映画に活かしていくのか。次世代の監督たちへの挑発ともいえる。 6点(2003-11-21 11:15:37) |
555. 悪魔のような女(1955)
《ネタバレ》 怖い・・・その一言に尽きる。しかし、あえてケチをつけると、『悪魔のような女』という邦題。そんな女性出てきたか? ヒロインは悪魔的だったとは全く思わないが。 8点(2003-11-21 11:11:00) |
556. 悪魔たち 天使たち
結局A・デービスは何をしたかったのだろう? 下の方の指摘通り、もう「『逃亡者』のA・デービス最新作」というコピーは封印すべき・・・といっても、できないよなぁ。ウリが何もなくなってしまうから。 1点(2003-11-21 11:07:21) |
557. 蒼い記憶
才気だけで突っ走っていたソダーバーグ。この邦題はなかなか秀逸で、すでに指摘されている通り、まさに画面が「蒼い記憶」しか残っていない。 3点(2003-11-21 11:02:48) |
558. アウトブレイク
感染が進んでいく前半のスリルはなかなかのもの。しかし、後半ホフマンがヒーローになりすぎるのはいかがなものか。もっとシリアスな着地点を作ってほしかった。 5点(2003-11-21 10:59:47) |
559. アウトサイダー(1983)
やはり10代の時に観たので思い切り感情移入した記憶がある。しかし、それ以上には何も頭に残っていない。おそらく再度は見直さないほうが美しき青春(だったかは疑問だが)のためには得策なのだろう。 6点(2003-11-21 10:56:18) |
560. アウト・オブ・サイト
決して演技巧者ではない2人を上手く用い、軽くおしゃれなラブストーリーを展開させた本作。ソダーバーグの才気が大衆向けにアレンジされている点では優れていると思う。あまり好きな監督ではないが、この映画内のラブシーンはデートにはぴったり。すぐにホテルに行きたくなります・・・。 6点(2003-11-21 10:04:56) |