561. アインシュタインの脳
杉元教授って面白い人ですね。ぜひ彼のゼミにお邪魔したいです。ドキュメントというか、ロードムービー。アインシュタインの像に靴を脱いでよじ登る教授の姿とか、「うわー」「へえー」「ほおー」というわざとらしくも思える感嘆のため息がいかにも日本人っぽくて好感。ただ、後世に残る映画かというと、そうではない。 7点(2004-11-17 23:56:21) |
562. プロミス(2001)
監督が何を言いたかったのかよくわからなかったが、戦争と対立の理不尽さを訴える映画というよりは、現地の子供たちの普段の顔を世界の人に披露しようという映画のように見えた。僕のイメージだと、飢えと地雷に脅え、ぼろぼろのシャツや女の子なら頭からすっぽり布で覆っていて、大人たちと同じく「復讐!」とか叫んでいるのかと思っていた。しかし先入観とは違い、彼らはとても朗らかだった。印象的だったのは、10分ぐらいで着くような近所なのに話すことすら考えられなかった対立する民族同士の子供達、監督の提案でお互い会って遊ぼうということになり、検問所(⇒この存在が諸悪の根源ではないかと感じた)を越えてお家に行く。そこで食事したり遊んだりするわけだが、字幕は敢えてかはしらないが入らなかった。楽しそうにじゃれあう子供たちの顔を、話の内容なんてかまわずみせていた。これがとても感慨深かった。その後に机を囲んでリアルに対話を始める。別れが寂しくて涙を流す。きっともうしばらくは(検問所のせいで)逢えなくなるのだ。とにかく、子供たちがキャーキャー遊んでいる姿を見ると、どの子がどっちの民なのかなんて区別つくはずない。ここになにか長い長い喧嘩の解決の糸口があるんじゃないかって思った。 7点(2004-11-15 23:48:55)(良:1票) |
563. 免許がない!
なんと僕は今日から教習所に通います。だからこの映画をレビューします。この映画を観たのはだいぶ昔。免許を取るのってあんなに大変な作業なんだなあって思いました。というわけで僕は今教習所が怖いです。この映画に出てくるおっかない教官とかが本当にいたら嫌だなあ。舘ひろしが腰低くして運転を教わる姿は面白かったです。 7点(2004-11-14 01:29:45) |
564. ソウ
僕は池袋のシネマサンシャインでこの映画の大きなポスターを見て、「あ!このバスルームにいってみたい!」と思いました。今日観て、結論から申しますと、あのバスルームには入れませんでした。すなわち、映画に入り込めなかったということです。そんなかんじでレビューです。 いきなり始まる導入は『CUBE』よりも彩り豊かで具体的でショッキング。 犯人が仕組んだ数々の殺人は『セブン』よりも残酷で不条理で論理的。 ではなぜ僕の中で『ソウ』はこの2者を越えられなかったか。バスルームに入れなかったのはなぜか。僕はかの『12人の怒れる男』のような密室サスペンスを期待していました。水がピチャンと落ちる音が聞こえるような静寂の狂気を欲していました。向かい合う鎖でつながれた男二人がだんだんと正気を失っていく様を見たかったです。が、実際は「うおーーー死体だーーーーー!!!ぎゃーーーー!!!ぐるぐるーー!」って感じで、映像は回る回る!音楽はがなるがなる!とにかくハイテンションで、暴走したホーンテッドマンション状態でした。サスペンスドラマ映画というよりはバイオレンスアクション映画だったです。話の進行軸があのバスルームから外に漏れて進んでしまったり、バスルームのおおまかな構造と大きさを最初に提示してくれないもんだから、あの密室の広さも狭さも汚さもよくわからず、要するに、なんだかあのバスルームに自分がい居る気になれないのです。感情移入の対象(それは人物に限らず、場所や部屋も含まれます)が定まらなかったです。後ろからついていくスタイルの鑑賞。それはそれで怖くてハラハラして良いんですが、結末の衝撃を盛上げる為にも、もっと静かに冷ややかに描いて欲しかったとおもいます。とはいえ見応えはありました。この映画創った監督はどこのだれ? 7点(2004-11-07 01:42:32) |
565. 華氏911
《ネタバレ》 『華氏911』は虚構でなく演技でないリアルな現実の映像を繋ぎ合わせて、虚構ではなく終りも見えない現代社会のリアルを皮肉混じりに説明した映画です。そのリアルといえばひどいものでした。アメリカ人の黒焦げ死体を橋に吊って歓喜する人々は残念ながら芝居ではありませんでした。息子を戦地で失って、そして自分の国が犯した過ちに気付き、ホワイトハウスの前で嘆き悲しむ母も、残念ながら芝居ではありませんでした。なんだかとても辛いです。脱力しました。これを映画(虚構)として観てよいものか焦りました。 一方的なブッシュ批判映画だと言われてますが、それはお客を呼び込むための売り言葉であって、マイケルムーア(=現実)は冷静で本質的です。これはブッシュの再選を阻止する為の啓蒙には留まらず、むしろあんなおっさんはどうでもよく、平和と安心を貪欲に欲する現代人の飢え、不幸にも犠牲になった人たちへの謝罪。この映画を賞賛した人も批難した人もどちらにせよ、映画館を出た後は平和について本気出して考えたことと思います。それが大事。 (以下変更)やはり映画として楽しんでしまっていいのではないかという気になりました。「なんじゃこのダメーな世界は!?」って。点数も上げました。 7点(2004-09-30 00:47:10) |
566. ヴァイブレータ
セリフが多すぎたと思います。長時間車に乗っていると話すことも億劫になる、彼女はまるで何年もずーっと車に乗っているかのようでした。だから男もあまり喋らなくてよかったと思う。ヤクザ事情とかそんなに語らなくても。 7点(2004-09-17 00:48:50) |
567. ブロンドと柩の謎
チャップリンの高感度が下がりました。というか、トップスターっていうのはみんなだらしない最低男なんだなあと思いました。自分のことしか考えていない。自己中、セカチュウ。美しい女性は、それだけで何かの責任を負うことになるのですね。映画としては、事件直後に聞こえるエンジン音が効果的。 7点(2004-08-18 02:30:54) |
568. スナッチ
パルプフィクションだなこれは。パルプフィクションの勝ちです。犬がかわいい。 7点(2004-07-06 23:58:47) |
569. マルホランド・ドライブ
DVDの監督インタビューで「解釈は観たあなたに任せます」といっていたので、観た人の数だけ真理があると思います。それでいいと思います。だから逆に安心してご覧ください。「面白かった」の一言のレビューで十分《良》の評価に値します。僕の真理・・・Ⅰこれはラブストーリーである。Ⅱ2001年宇宙の旅とかのように哲学的で深遠な謎というわけではない。Ⅲデビッドリンチは、食べ物に例えるとバナナの皮である。 7点(2004-05-23 00:24:43) |
570. 水の女
UAがいいんだろう。UAの透明な存在感が銭湯の大衆的なイメージからちょっと浮いて、それがこの作品を個性的にしている。DVDくらいの画質で見ると良い。ドラマ展開も結構面白い。平均的に不幸な映画。浅野もこれくらいの規模の邦画をやらせたら右に出るものはいないです。でも煙突でああやって死ぬのはちょっと「水の女」らしくなかった。 7点(2004-05-18 13:07:43) |
571. CQ
Bとはいかに愛すべき雰囲気か。えびボクサーが大好きな僕はこういういいかんじのBが嬉しかった。ドラゴンフライがもつBの雰囲気がいいんだね。主人公のアパム(プライベートライアンより)が、なんでもいいから神秘体験して、それをエッセンスにしてドラゴンフライを創るとしたら映画全体が風味豊かになるのでは。ただし、神秘体験はBがいいな。巨大なオコジョが飼い主を締め上げたり 7点(2004-05-06 01:11:58) |
572. サハラに舞う羽根
友情ですか。戦闘シーンは凄かった。飢えてる人々を見てたら楽しいが、まったりするとおもしくない 7点(2004-04-11 22:04:11) |
573. エイミー(1997)
みんなでうたを歌いながら捜索する様子に拍手。緊迫感を出しつつそれでいてポップ。 7点(2004-04-08 01:03:04) |
574. 28日後...
音楽と映像はかっこいいです。「女が必要なんだ!」ってのがなんか妙にまぬけ。伝染病の目的は人類の滅亡なんでしょうか?怖い 7点(2004-04-06 01:03:27) |
575. モンティ・パイソン/人生狂騒曲
モンティパイソン初体験!。汚い!えろい!いたい!ぐろい!そんな感じ 7点(2004-03-19 01:39:35) |
576. キス★キス★バン★バン
知的障害の男の言動が面白おかしかった。雨の中の別れのシーンはやっぱり泣いた。一期一会 7点(2004-02-27 02:07:29) |
577. 橋(1959年/ベルンハルト・ヴィッキ監督)
戦争はこんなひさんなことを引き起こしてしまう。戦争は絶対にやってはならない。(by マイク水野) 7点(2004-02-26 02:19:10) |
578. Kids Return キッズ・リターン
最後の台詞を世に生み出したというだけで価値があります。 7点(2004-02-23 01:16:38) |
579. あの子を探して
あの国の事情は良く知らないけど、貧しいんだろうなあ。いなくなったあの男の子はやんちゃでかわいくなくて、13歳の主人公くらいの女の子くらいの年齢なら殴ってやりたくなるかんじ。でも、探しに行く。テレビ局に突撃して、ようやくカメラの前に。その時の彼女の涙はいたたまれない。貧富とか関係なく、あいたいと思ったんだろう。エンディングの寄付の山はちょっと泣けた。チャンイーモウ3部作のなかではビリ。 7点(2004-02-21 00:00:53) |
580. ウォーターボーイズ
本番が終わって拍手を浴びてるとき、おかまっぽい男の子が泣くが、この涙が一番10代に必要なもの。いまの子どもたちにたりないもの。たくさんの10代にあの涙を流して欲しい。映画としては、かんじんのシンクロナイズドスイミングがちゃちい。もっと専門的なシンクロを見せて欲しい。どんなにがんばって練習しても、完成品がすばらしくないと評価されないのが芸術。シンクロもそうだし、映画もしかり。努力は認めよう。でも肝心のシンクロで減点。 7点(2004-02-20 22:59:25) |