41. ヴィデオドローム
《ネタバレ》 冷静に観るとさっぱりなストーリーですが、元々クローネンバーグって御方は突拍子もないストーリーを強烈なインパクトと独特なグロテスク描写で強引に引き込んでいく人ですのでこれでいいのです。 そもそも、血管の浮き出たテレビやらウニョウニョ動くビデオテープなんてもの、この人くらいしか考えないであろうといった感じで、シュールでありグロテスクですが、不思議と嫌悪感はそれ程感じません。 ビデオ、メディアの有する有害性、中毒性を変わった視点で描いた作品として傑作の部類に入るでしょう。ただ万人受けはしないでしょうが。 というより、こうした作品を観続けている人は、すでにビデオドロームの世界に逝っちゃってるのかもしれませんね。自分含む。 [DVD(字幕)] 7点(2011-03-20 02:16:46) |
42. 幽幻道士
《ネタバレ》 個人的には「幽幻道士」よりも「キョンシーズ」のタイトルの方がしっくりくるクチでして、霊幻道士共々小さいころ何度も観返した作品です。 霊幻~が大人向けのゴースト・ストーリーならこちらは子供むけのゴースト・ストーリー、と云った感じでしょうか。 カンフーアクションもさることながら、登場人物の掛け合いやキョンシーの魅力など、あちらとはまた違った面白みがありますし、何よりやはりテンテンとチビキョンシーの可愛さに尽きるでしょう。 しかし、一番印象に残るのがどう聴いても「はとぽッぽ」なテーマ曲だったりして(笑) [ビデオ(字幕)] 7点(2011-03-12 22:45:30) |
43. 第七の予言
《ネタバレ》 この題名、そして黙示録というテーマということで、「オーメン」のようなオカルト映画を期待してみると見事に外れます。 ハイチの海での魚の死や、イスラエルでの雪に閉ざされた村など、前半、というより冒頭はかなりいい雰囲気を出しているのですが、デミ・ムーアが出てきてからは現代劇になってしまい、少しトーンダウンします。 それでも、デミが真相に迫るシーンと黙示録の予言が交差する作風はなかなか緊張感があるのですが、その予言自体の描写が小ぢんまりしたものに見え、どうにも終末観が伝わってこないのも事実。 最大の欠点は、日ごろから新旧の聖書及びキリスト教の教義に触れる機会が少ない我々にはあまり実感がない、というところでしょうか。 [DVD(字幕)] 5点(2011-03-12 21:18:21) |
44. インフェルノ(1980)
《ネタバレ》 サスペリアより始まる魔女三部作の第2作目。 というかここでようやく“三母神”などといった設定ができてきます。 前作があまりにもインパクトがあったせいか、今回は不完全燃焼といった感じであまりスピード感やテンポのよさを感じられませんでした。 今作も、原色のすさまじい色使いとキース・エマーソンの紡ぎだすビートは印象深いですが、前作にあった独特の不気味さやいかがわしさがあまり感じられませんでした。 また、今回の“暗黒の母”も、特に何をするわけでもなく、いきなり「私は死神ッ!!」といって被り物と丸わかりなガイコツ姿になるばかりで、いったい何がしたかったのかわかりません。やはり、前作には及ばないと感じました。 それから、唐突に襲ってくるホットドック屋の親父については、月蝕が動物や人の精神を狂わせた、と無理やり解釈しています。 [DVD(字幕)] 5点(2009-12-07 04:37:18) |
45. ギニー・ピッグ 悪魔の実験
《ネタバレ》 日本の特殊メイクも世界に引けを取らない、ということ“のみ”を実証する作品。 残虐度では2作目にあたる「血肉の華」に一歩譲るが、本作は直接的な人体破壊描写とともに間接的な描写、精神的にくる描写が多いので、より陰惨度が高い。 しかも、ストーリーは皆無。ただ野郎三人がただひたすら女性を精神的肉体的にいたぶるだけなので、夢も希望も救いも、伝いテーマなんかももちろんない。 また、画像がチープで、設定上キャスト・スタッフの表記もないので、それがまたいかがわしさを倍増させ、まるで本物のような不気味さを醸し出している。 近年だと仏映画の「マーターズ」が、ここ数年の作品群のなかでもトップの陰惨度を誇っているが、本作はさらにその上を行っている。 疑似スナッフ作品としてはとても良くできている作品。 [ビデオ(邦画)] 7点(2009-11-13 18:33:01) |
46. 機動戦士ガンダムII 哀・戦士編
《ネタバレ》 国際線の機内にて鑑賞。 ガンダムをちゃんと見るのはこれが初めてです。って、なぜ今まで見ることのなかった物を見る気になったかと云えば、06年のストーンズ来日コンサート時のオープニング・アクターでリッチーコッツェンが哀戦士を歌ったんで興味を持った、ってのが理由です。 ですんで、僕の中ではいつ哀戦士が流れるかとワクワクしていた、という状況でした。 ま、その話は置いといて、哀戦士、というサブタイトルだけあり、死んでいく人々のエピソード、特に兄弟たちを養うためにスパイ活動をする姉ちゃんやランバ・ラルの最期など、考えさせられるあるいは切なくさせるエピソードが結構ありましたが、全体を見るとどうもテンポが悪く、消化不良な感じを受けました。 まあ、3部作の中間作品だけを見ればこんな感想になっても仕方ないのかもしれないのですが…。 [DVD(邦画)] 5点(2008-03-14 03:05:26) |
47. クロスロード(1986)
《ネタバレ》 こういう一見判っているようでいて実は頭の悪い映画って結構好きです。 話自体は有名な(今はどうだか知らないが)クロスロードの伝説をモチーフに、「ベスト・キッド」にてミヤギ流カラテを会得した我らがダニエルさんが今度は伝説のブルース・マンとともに求めて幻のブルースを求め放浪する…という、一種の青春ロード・ムービー。 スライドの名手として知られるライ・クーダーの吹き替えらしいギターもまた最高だが、やはり最後の我らが変態ギタリストことスティーヴ・ヴァイとのギター合戦…もとい速弾き合戦は必見。 もちろん、ブルースの映画でクラシックってのはどーかと思うし、序盤にジュリアートの教授が言ってた「横道にそれてはいかん」等の言葉から、実はブルースを馬鹿にしてんじゃね?と思ってしまいますけど、「同じ悪魔なら今度はパガニーニだッ!」という悪魔繋がりであれになった、ということであえてスルーします。 ということで、映画自体は6点くらいですが、スティーヴ・ヴァイの“悪魔に魂を売ったギタリスト”があまりにもはまり役なので、おまけして7点です。 [DVD(字幕)] 7点(2007-11-23 04:15:35) |
48. スナイパー/狙撃者<TVM>
《ネタバレ》 皆さんおっしゃっていますが、マット・デイモン版には派手さは劣りますが、ストーリーは(単純という意味ではなく)良い意味で分かりやすく、終始話に引き込まれます。 前半は各人物の思惑や自分はいったい何者か、という視点そして後半に行くにつれてそれらが一気に収束していく展開は実に見事です。 悲しいかな、80年代特有ともいうべきラヴ・シーンの挿入がちょっと作品の足並みを崩しているように思えますが、そのほかは傑作スパイ映画、といっても過言ではないと思います。 派手さはなくとも面白い映画は撮れる、という良い見本。 [DVD(字幕)] 7点(2007-11-02 10:07:08) |
49. 刑事グラハム/凍りついた欲望
《ネタバレ》 現題名は「レッド・ドラゴン/レクター博士の沈黙」 取りようによっては冗談にも思える題名です。 そしてこちらが一度目の映画化作品なのにまるでばったもん作品と間違えてしまいそうな題名です。 確かに、レクター博士は題名通り沈黙してしまうくらいに出番は少ないですが、もともとただの脇役(一応重要なポジショニングなのでしょうが)なので、このくらいがちょうどいいのではないでしょうか。 まあ、アンソニー・ホプキンスのあの存在感を垣間見た後ではやはりブライアン・コックスの魅力が半減されてしまうのもいたしかたないところですか。 ストーリーに関しては、まあ、雰囲気は出てますけど、展開云々が少々粗いと思わせる部分もしばしば、そして音楽もまた然り、といった感じです。 プロファイリング、という言葉から想像されるであろう、一連の心理劇のようなものを想像すると、“事件は足で解決するものッ!!”な感じの流れにちょっと失望するでしょう。 レッド・ドラゴンという題名ではなく、あくまで「刑事グラハム」(本当はFBI捜査官)というサスペンスドラマを見る、という感覚で見るのが正しい見方なのかもしれません。 [DVD(字幕)] 5点(2007-10-12 04:27:37)(笑:1票) |
50. スパイナル・タップ
《ネタバレ》 イギリスが誇る伝説のバンド、スパイナル・タップの全米ツアーに焦点を当てて制作されたモキュメンタリー。 ということで、これが実によく出来ている。 もちろん、カメラ編集や内容など、よく見ればフィクションと気づくのだけれど、実際にネタにされているのは実際の数々の大御所バンドの逸話なので、何も知らなかったら本物のドキュメンタリーと信じてしまいそうな内容である。 そして、この作品のもう一つの見どころと云えば、アーティストのある意味本来の姿が描かれているところ。 インタビュアーそっちのけで自分の世界に入ってしまう、自慢のアンプを紹介する姿、そして、「パンからハムがはみ出る」と実にどーでもいいことで切れだすギタリスト等々…。 音楽業界のいい加減さ、ロック・ミュージシャンの、格好いいんだか間抜けなんだかわからに姿が盛大に皮肉られているこの作品、ロック好き、音楽好きにはまさにお勧めの作品である。 [DVD(字幕)] 9点(2007-09-17 00:30:24) |
51. プロムナイト(1980)
《ネタバレ》 80年代に山のように作られては忘れ去られていったB級ホラーのなかでも、なぜにかシリーズ化されているというちょっとだけVIP待遇な作品…といっても内容は繋がってませんしどーしよーもないものばかりなんですが。 まあ、アタクシもこいつと2と5しか見てない(と思ったら、5はバッタもん続編だった…)のですべてのストーリーを把握してるわけではないんですけどね。 ということで、そのなぜか4作まで作られているうちの記念すべき1作目。 子供のころ鬼ごっこの最中あやまって友人を死なせてしまった4人の少年少女が、6年後のプロムで何者かに次々と殺されていくっつーのが大まかな話ですが、なんでそこまでその子を追い詰めんの~?と疑問に思っちゃったり、途中、(その子を殺した)容疑者に疑われる見るからに怪しい奴も出てきたりと、何気なく伏線が張ってあったりしますが、冒頭のシーンですでに(その子を)殺したのが誰かが判ってるため、全く意味をなしてません。 そして、最初(厳密には2人目ですが)の犠牲者が出て物語が動くのが映画開始から優に1時間経過した後。 まあここまでたどり着くのが長いこと長いこと。おまけに抑揚なく進むもんだからかったるいことかったるいこと。 やっと犠牲者が出たと思えば、この手の映画に付き物な殺人シーンはサラッと流される程度。 そういうものが主な売りのひとつであるこの手の映画でこの仕打ちはなかなかにイタイですよ。 まあ、犯人も意外な人物と云えば意外な人物ですが、普通中盤まで見てればこいつしかいねんじゃね?と気づくと思いますし、ちょっと弱すぎ(苦笑) でも、後半30分で5人も葬り去っているあたりはなかなか頑張ってるんじゃないかと。 一応、主演は元祖絶叫クイーンことジェイミー・リー・カーティスですから、ネタとしてなら楽しめるかもしれませんね。 [DVD(字幕)] 4点(2007-07-28 03:15:56) |
52. ベスト・キッド3/最後の挑戦
《ネタバレ》 回を重ねるごとに彼女が変わってるダニエルさん…。をい!なんでそんなにもてるんだよッ!? という突っ込みはどーでもいいとして、前回がアレだったのに対し、今回はずいぶんしっかりとしてる作りでした(前作も好きですが)。 話の面では特にこれといったものはありませんが、木の強さを通して心の強さを教えるという部分で、武道の精神をうまく伝えてると思います。 ミヤギさんも格好良かったですし。 にしても、確かに、もっとミヤギさんを信じてやりなよ、ダニエルさん(苦笑) [DVD(字幕)] 7点(2007-04-15 08:44:51) |
53. ツイン・ピークス〈TVM〉
《ネタバレ》 ぶっちゃけこのプロトタイプ?しか見てません。 なので実際の本編が一体どのようになっているのか?つーのは一切判らんわけなんですが、こんだけで見た場合でも、まあ楽しめるかな、といった感じです。 いきなり死体が発見されるところから始まって、そこから様々な人物を調べていき、次第に真相に近づくか??というこの微妙な感じ、張り巡らされた伏線もあいまって、前半から中盤にかけては本当に面白いです。 ただ、あの後半は「!?」としか言いようがありませんね。 いきなり現実の設定を殴り棄てて、邪悪なものの存在云々と言い始めたと思いきや、25年後って…。 これはこれで、意味不明ながら「これは、そう云う作品なんだ」と強引に納得させるだけのパワーを持ち合わせていると思いますが、きちんと最後まで作りこまれていれば、本当に素晴らしいミステリー作品になったと思います。 本当にラストはアレですがそこまでのプロセスは面白いし、あの強引な終わり方もそれなりに好きなので、全体的な印象は7点といった感じです。 [ビデオ(字幕)] 7点(2006-12-27 00:37:18) |
54. ぼくらの七日間戦争(1988)
《ネタバレ》 学校の対応だとか、先生に威厳がなくなったとか親の育て方だとかよく言われるようにになってしまった昨今ですので、そう云うことを余計に考えされられる内奥だと思いました。 確かに自分も先生に威厳がなくなったのでは?と思ったりしますし(すぐ体罰だとか言って問題にされますから)、親の育て方も「本当にこんなんで良いのかいな?」っていう人も時々見かけますが、威厳にしても、あまり押し付ければかえって反発も強くなりますし、そう云った対応の微妙な頃合がとても難しいと思いました。 そうした意味では、確かにあの対応だと(子どもたちにも多少なりとも非はあるとはいえ)反発も起きるなぁと思ったり。子どもたちはそれに対して反旗を翻すわけですが、学校の束縛から解放された彼らはとても生き生きと描かれてしましたし、後半の展開もなかなか面白かったです。 ただ、せっかく「大人なんて僕らの事なんて何にもわかっちゃいないんだッ!」と言うような主張があったにも拘らず、最後は憎い先生に仕返しして打ち上げ花火でド~ン!「次は国会だ~」で終了って、結局ただのドタバタコメディになっているようなのがちょっと惜しい(そう云うのりで作られてるのでしょうが…)。せめて、先生に自分たちの意見を主張したり、自分たちの起こした行動に対する“責任”というのも学んで欲しかったと思ったりしました。 …しかし、「学校の対応が悪い!」「いや、あんた等の育て方だ!」「一体何が不満なんだ!?」と言ってるようでは、こういう問題はなくなることはないでしょうね。 [DVD(邦画)] 6点(2006-11-27 03:57:05) |
55. 13日の金曜日PART2
《ネタバレ》 前回の回想シーンから始まり、ここから新たな悪夢に立ち向かう…という展開と思いきや、冒頭10分であっさり殺されて主役チェンジ、というのが思い切り良いように思えますが前回を知ってる身としてはなんだか鬱になってきますね。 不死身の殺人鬼として知られるジェイソンもこの時点ではまだ人間。体型も普通サイズで吹っ飛ばされれば吹っ飛ぶし、チェーンソーで脅されればビビリます。 おまけに、森での一人ぼっちの生活が長かったせいか、ホッケーマスクという素晴らしいアイテムの存在を知らないようで、被ってるのは普通の紙(布?)袋です。 やたらと精神にくるような描写ではなく、実にからっとした殺され方なので(それでも惨いですが)、見た後もそれほど後を引くような作品ではありません。 しかし、それゆえに見終わっても残るものも少ないという欠点はあります。 ママに成りすまして撃退したりしますが、それ以外の設定や展開はもう王道すぎるので特にこれといった特徴はありません。 良くも悪くもスラッシャー映画の経典です。 [DVD(字幕)] 5点(2006-11-17 00:15:35)(良:1票) |
56. ナイト・オブ・ザ・コメット
《ネタバレ》 こいつも“知ってる人は知ってるけど知らない人はとことん知らない”な作品の一つです。 題名からして結構アレなんで、大抵忘れ去られてるのがオチだとは思うのですが、この作品、↓皆様の仰るとおりとにかくユル~い作品。 前半はヒロインの姉妹+青年の日常(?)が適当に描かれて、後半は生き残りの科学者軍団との壮絶…でもない闘いが描かれて、その間にゾンビが思い出したかのようにちょろっと出てきます。 色々なところでいかにも80'sって感じを醸し出していて、そう云うのが好きな人にはお薦めかもしれませんが、他のゾンビ映画のように爽快さだとかそう云うのを期待すると、物凄く裏切られます。 オチのつけ方も、それでいいんすかねぇ?的なものなんですけど、劇中で流れてる曲の中で1曲だけ聴いたことのあるものが流れたんで、この際良しとしときます(笑)。 [ビデオ(字幕)] 4点(2006-10-30 04:46:31) |
57. ヘルダミアン/悪霊少女の棲む館
《ネタバレ》 原作ラヴクラフト「名状しがたいもの」。という事で出来るわけもない映像化を無理矢理しております。しかし“ダミアン”はないよねぇ。 まあ、原作となっているけど例によって例の如くほぼ別物。安直なスプラッタ・ホラーとなってます。 なかなか姿を見せない怪物やエッチしてた奴らは皆無意味にグロく殺されてしまうなど、この手の映画の王道を突き進んでます。 しかし、主人公である我らがカーター君は友達が助けを求めてんのに平然としすぎ、しかも調べ物に没頭するという「お前なんか違うだろ」的な行動をやらかしてくれます。 一大学生のはずなのにネクロノミコン読み解いちゃうし。 ただ、ネクロノミコンの呪文で蝋燭の炎を点けたり消したりしてる姿は、遊んでるみたいでちょっと笑いました。 …と、普通に考えても全員「お前ら何がしたいんだ」的な行動をとるこの作品。最後はカーター君の呪文で少女…とは程遠い化け物が封印されてめでたしめでたし…。 この後ストーリーは、「ヘルダミアン2/甦る魔獣伝説」…ではなく、「ダーク・ビヨンド/死霊大戦」へと(強引に)続いていく………らしい。 [ビデオ(字幕)] 5点(2006-02-28 05:18:18) |
58. ザ・ローリング・ストーンズ/レッツ・スペンド・ザ・ナイト・トゥゲザー
《ネタバレ》 別にメンバーは特別イケメンという訳でもないし、演奏技術もずば抜けて凄い訳ではない。しかし、世界のトップに上り詰めたストーンズ。なぜか?思うに、その時代その時代で徐々に変化し続けるとともに、その根底には、しっかりとロックンロールの魂が宿ってるからじゃないだろうか?冒頭のアンダー・アイ・サムからエンジン全開。ど派手なステージ効果やアグレッシブな演奏で見てる間は圧倒しっぱなし。特に最後のブラウン・シュガー~ジャンピン~サティスファクションは言うことなし。その後は壮大な打ち上げ花火でライブの余韻を味わえる。もう殆ど完璧。惜しむ事は唯一つ、不朽の名曲「悪魔を憐れむ歌」が歌われてない事だ! [DVD(字幕)] 9点(2006-02-06 01:51:30) |
59. 帝都物語
まず2作目よりもスケールがでかい事に驚かされる。そして話が唐突に展開していくのにも驚かされる。いきなり「加藤が来るぞ~!」といわれても唐突過ぎてよう判らん。ギーガーまでがちゃっかり参加してたりと、SFXのほうは、凄いわけではないけど、なかなか味があってよろし。ただやっぱ話が唐突というかなんと言うか、殆ど島田久作が強引に引っ張って行ってる感じ。もう、この人ってばはまり過ぎ。西洋の悪の権化がダミアンなら日本における悪の権化?というか悪のヒーロー(ヒールか)は加藤で決まり。というか普通に恐いよ。間違いなくこの人の勝ちですな。 [ビデオ(字幕)] 5点(2006-01-30 01:52:27) |
60. ウィロー
これってやっぱり全部本物の小人なんですかねぇ。なんかホドロフスキーの作品見てるみたいだったんですけど(あれほど凄まじくはありませんが…。)世界観やストーリー構成、視覚効果やアクションシーン等、なかなか作りこまれていて良いと思いますし、所々の自然の風景も作風にマッチしていてとてもよかったです。ただ、冒険ファンタジーとして、心躍るものが少し足りなかったり、物語の展開をもう少しゆっくりと丁寧に描いて欲しいと思ってしまうのは、やっぱり僕がLOTRなどの大作ファンタジーの洗礼を受けてしまったからなんでしょうかねぇ…。しかし、そうはいっても適度な時間とテンポで最後まで見られるものなので、最後まで飽きることなく見ることが出来ました。 [地上波(吹替)] 6点(2005-09-14 03:01:12) |