41. PERFECT BLUE
《ネタバレ》 これは面白かったです。そこら辺のB級サスペンスよりよほど良くできていて、恐いです。個人的には、アイスピックでの殺人シーン(某「@@@笑」の冒頭シーンよりも恐い・・・)など、多少正視に堪えないシーンがなくもなかったので、やや低めのこの点数ですが、それでも(既に指摘されている通り)アレハンドロ・アメナバール顔負けの二転三転する物語を満喫しました。 7点(2003-11-12 22:55:04) |
42. 雲のように風のように<TVM>
TV放送当時は、結構テレビ局でも宣伝に熱心だったことを憶えています。CMを見て、「これは見てみたい」と結構楽しみにしていました(見ようと思ったのは、絵柄がジブリアニメっぽくて、本当に「ジブリアニメ」なのではないかと半分思いこんでいたからということもあるのですが・・・↓他の方のレビューを見ると、実際にジブリ作品に関わったスタッフが参加しているとのことで、びっくりしました)。別に不思議な出来事が起こるわけでもないのに、どことなくファンタジックで、とても印象的でした。一本の作品として見ても、とてもよくできたアニメだと思います。 7点(2003-11-12 19:53:41) |
43. マトリックス レボリューションズ
《ネタバレ》 前二作がとても面白かったので、この作品もかなり期待しながら見ました。ザイオンでの戦闘シーンや、ミフネ船長の激闘にラストの大勢のスミスが見守る中での格闘など、見所も多く、楽しんだことは楽しんだのですが、それでも個人的にはちょっと物足りなく感じてしまいました(すごく贅沢な事を言っているのはよくわかっているのですが)。僕は前二作では、CGてんこもりのアクションと映像表現を別にすると、主に「マトリックス」の世界と現実の世界が関わっていく事によって生まれる、独特の仮想現実感とスリルに魅力を感じていたのですが、この作品は主に現実の世界での戦闘がメインであり、「マトリックス」の世界がやや脇に下がったこの作品は、個人的にはかなり「普通のSF映画」に近づいているなと感じてしまいました(この作品を見て初めて、自分が上に書いたような魅力を『マトリックス』に感じていたのだと気づきました)。肝心の「マトリックス」方面についても、思ったほど深い世界観ではなかったと言うことと、ラストのネオとスミスの格闘の結末が途中で読めてしまったことにより、思ったほど楽しめませんでした。トリニティーやモーフィアス、それにネオやスミスさえも、この作品に関しては何だか印象が薄いと感じました(どうも登場人物全体が、物語の結末に向かって整然と動き過ぎているように感じました。なかなかキャラクターが立っていた前二作と比べて物足りないと感じた点の一つです)。ただそれでも面白く見たことは確かです。 7点(2003-11-11 23:33:28)(良:1票) |
44. 次に私が殺される
《ネタバレ》 皆さんも指摘されていますが、この監督は雰囲気作りとストーリーテリングが本当に上手くて、期待を裏切られるということがありませんね。ミステリアスな雰囲気と、一転また一転する終盤の展開に手に汗を握らせられました。個人的には『オープン・ユア・アイズ』よりも、比較的オーソドックスな作りのこの作品の方が好みです。 8点(2003-11-03 21:08:03) |
45. 太陽の王子 ホルスの大冒険
《ネタバレ》 高評価の方には申し訳ないのですが、あくまで僕個人の評価と言うことで・・・宮崎・高畑両人の左翼的理想主義が相当ストレートに表れているように見えました。その点が邪魔をしてどうしても「ファンタジー」として作品世界に入り込むことが出来ず、いまいち楽しめませんでした・・・ただアニメとしての完成度はとても高いと思います。<追記>上に「宮崎・高畑両人の」と書きましたが、よく考えたら脚本家は別の方だし、宮崎氏に至ってはこの作品に関してはあくまで裏方の一人なんですね・・・個人的に左翼的理想主義を色濃く感じるのは事実なのですが、上のお二人との関連を特に重く見るのは間違いかもしれません。 <2013.10.18追追記、点数を6点から9点に変更しました> 『かぐや姫の物語』が公開されるのを機に、復習のつもりで見直してみたのですが・・・本当に今さらですが、そのアニメーション表現の凄さといったものを、素人ながらに実感できたような気がします。話の内容どうこう以前の問題として、今回見返してみて、その表現一つ一つにこもる「動き」や「生命力」に、大げさかもしれませんが衝撃を受けました。 お話と言うか、物語の展開のさせ方の方はスタッフたちの若さゆえか(あるいは有名な話である逼迫した制作状況もあってか)、荒削りと見える部分も見受けられますが、この作品の場合その荒々しさや若さが一方でこのようなアニメ表現の勢いを与えているとも思います。 またこの作品において、既に「団結した集団への志向」と「自立的判断ができる個人」の融和(あるいはそれらの矛盾をはらんだ混在)、「善とも悪とも判断できない複雑な人物の造形」といった、高畑勲監督の手法の片鱗が見えていることもとても興味深いと思います。 [DVD(邦画)] 9点(2003-10-31 11:42:33) |
46. 17歳のカルテ
登場人物たちの年齢が比較的近かったせいか、共感できる部分も多かったです。個人的にはアンジェリーナ・ジョリーよりも、精神的に不安定な少女(と呼ぶべきでしょうか、17歳という年齢はこういう場合でもやはり微妙ですね・・・)を演じているウィノナ・ライダーの方が印象的でした(もちろんA・ジョリーも、オスカーに値する熱演だと思います)。 8点(2003-10-24 01:05:37) |
47. アウトブレイク
《ネタバレ》 こういうシリアスな感じの映画は大好きなので、結構期待しながら見たのですが、僕としては何だか思ったよりも雰囲気が「軽い」ように感じました。ただ細菌が広がっていく様子は、見ていてなかなかハラハラさせられました。 6点(2003-10-24 01:00:37) |
48. TRICK トリック 劇場版
テレビシリーズが好きで、結構楽しみにしていたのですが、個人的にはどうもドラマほどの切れのいいテンポは感じられず、何だか間延びのした展開だなと感じてしまいました・・・ベンガルや竹中直人や石橋蓮司といった、名前を並べただけでも非常に濃ゆい脇役も、どうもこの映画に関しては(その演技も含めて)少々くどいと思いました。ただ含み笑い、小笑いは相変わらずで、そこはやはりテレビと同じく楽しませてもらいました。 5点(2003-10-20 15:13:21) |
49. ドイツ零年
僕はこの映画を見るまではロッセリーニという監督の名前すら知らなかったので(今もあまり知らない事に変わりはないのですが・・・)、偉そうなことは言えないのですが、一本の映画としては、古い(しかも少々重苦しそうな)作品の割にはテンポが良くてスリリングであり、また「あれはどういう意味だったのだろうか」という、良い意味での消化不良感もあって個人的にはとても気に入っています。僕としては「戦争」を代表とする乱れた状況が、純粋さを多分に含んだ幼い人間の精神にどう作用するのかという事を描いているのではないかと思いました(この点から僕は『火垂るの墓』を連想しました)。 9点(2003-10-19 14:04:13) |
50. ミスター・ルーキー
今現在、TVは福岡ドームを映しています・・・頭に血が上りっぱなし眉間にシワが寄りっぱなし叫びっぱなしで、頭とノドが痛いです。今現在がこんな状態ですので、映画の出来云々を無視して心情を優先すれば僕としては10点しか有り得ないのですが、そうもいきませんのでできるだけ公平にレビューを書きたいと思います。一応そこそこは楽しめましたが、どうも作りの甘さばかりが気になって実際の野球の試合ほど興奮することはありませんでした。ただ、桧山や矢野ら阪神ナインや、田淵現コーチの微笑ましい演技(笑)などが見れて、なかなか良かったです。 5点(2003-10-18 20:20:42) |
51. アニマトリックス
第一作の『マトリックス』を見たときにちょうどこの『アニマトリックス』が発売されましたので、『マトリックス』を見た勢いを借りて見てみました。個人的には渡辺信一郎の参加した「キッズストーリー」と「ディテクティブストーリー」が目当てだったのですが、それら二つはもちろん、それ以外の作品も短いながらなかなか面白かったです。「キッズストーリー」の映像表現から何となく『となりの山田くん』を連想したりして、アニメでの実験が無駄にならずにちゃんと生きているんだなと、勝手に納得しました(苦笑)。僕としては、収録されたその他の作品だと「Beyond」が好きです。 6点(2003-10-18 18:02:47) |
52. WXIII 機動警察パトレイバー
廃棄物13号のエピソードは確かに原作のものですが、特車二課はほとんどノータッチですね。「これは『パトレイバーの映画』と言えるのか」という点を重く見るのなら、確かに評価が低めになるのも仕方が無いかもしれません。個人的には、あくまで一本の映画としてこのアニメを楽しむことができたので、この点数です。僕自身は(やはりお馴染みの面々の出番が少ないのは淋しいですが・・・)なかなか気に入っています。 6点(2003-10-18 16:45:33) |
53. 機動警察パトレイバー2 the Movie
月並みなコメントですが、やはりこの作品はパトレイバーの映画・特車二課の映画と言うよりは後藤と南雲の映画ですね。映画とコミックス(とOVA)とで内容が多少とも変化するという傾向は、『攻殻機動隊』にも共通しているように思います。内容に関しては、濃密でシリアスな人間ドラマがとても面白かったです。 8点(2003-10-18 16:37:17) |
54. 機動警察パトレイバー
これは面白かったです。劇場版パトレイバーの中ではコミカルな部分が多く、ストレートに楽しめる作品だと思います。 8点(2003-10-18 16:31:11) |
55. 未来惑星ザルドス
僕はたまたまこの映画を見たのですが、この監督はどういう意図でこの映画を作ろうと思ったのか、ちょっとよくわかりません・・・そう思うくらい、(数は多くありませんが)僕の見てきた映画の中でも際立って毛色の違う映画でした。ちょっと強引な連想かもしれませんが、極限まで突き詰められた現代文明と、それがもたらす虚無的な様相が、どことなくマンガ版『ナウシカ』の後半辺りの内容を思わせたりと、個人的には非常に見ごたえのある作品でした。実は最近もう一度見てみたいと思い始めています・・・ 7点(2003-10-18 16:00:21) |
56. 老人Z
老人問題や厚生省の役人を描いてはいますが、僕はそれが風刺の意味合いもあったというところにまで頭が回りませんでした・・・そうか風刺か・・・一本のアニメ作品としてはなかなか楽しめましたのでこの点数です。 6点(2003-10-18 14:22:26) |
57. アメリカン・サイコ
ある意味恐い映画でした。こういう虚栄心が、どこか他人事に思えないような気がして、気楽な気持ちで見ることが出来ませんでした。消化不良気味のところもありましたが、面白かったことは確かです。 7点(2003-10-18 14:17:57) |
58. ディープ・ブルー(1999)
《ネタバレ》 迫力があり、なかなか面白かったです。CMでも流れていた、サミュエル・L・ジャクソンが食われるシーンは、わかっていても心臓が止まりそうになりました・・・ 6点(2003-10-18 14:11:38) |
59. ルパン三世(1978)
このサイトを見ていると、ルパン映画なら『カリ城』か『複製人間』というのが一般的みたいですね。僕もこの二作は好きです。何よりルパンが普通に嫌らしい(笑)。山田康雄はじめとしてキャストも全盛期といって良い頃の作品でもあり、とても面白い作品だと思います。 7点(2003-10-18 14:08:58) |
60. ゴジラ(1954)
「ゴジラシリーズの中にあってこの第一作だけは別格」というのは、周りの評判で聞いたことがあったので楽しみにしていたのですが、たしかにこれは凄い映画ですね。原爆や戦争といったものへの重いメッセージが感じられる気がします。単なる悪者と言い切れないゴジラの存在が圧倒的です。その他、何か陰を感じさせる芹沢博士の人物造形が印象的でした。 8点(2003-10-18 14:02:09) |