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正義と微笑さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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41.  男はつらいよ 寅次郎相合い傘
例えばキャメロンディアズが街を歩いていたとしよう。「おっキャメロンディアズだ!」と興奮して思わず口に出してしまうだろう。しかし、別に追いかけたりはしない。江戸川の遊歩道あたりで倍賞千恵子を見かけたらどうだろう。思わず頭を垂れてひれ伏し最敬礼してしまうに違いない。「さくら」とはそういう存在なのだ。継続は力なり。いくら「メリーに首ったけ」のキャメロンがかわいくても所詮は大脳皮質レベル。倍賞さんはDNAレベルの女神なのだ。思うに、このシリーズが長く愛されたのは、さくらと寅の「絶対に見捨てない、裏切らない」絶対的に安定した絆を軸にしているからだ。浅丘ルリ子の啖呵は確かに気持ちいい。しかし、リリーの代わりはいても、さくらの代わりは世界中どこを探してもいないのである。何がいいたいかと言うと、とにかくさくらがいいのである。今BSでやっている「男はつらいよ」48連発に嵌っているのである。最近、録画し貯めたこいつを1日2本、休日4本ずつ観ている。いや仕事もちゃんとしてるんだけどさ、もう病気である。続けて観ると、倍賞さんが演じるさくらこそがこの映画の太陽だってことに改めて気づくわけです。今まで洋画ばっかり観てきました。邦画は宣伝ばっかりで全然駄目とも嘯きました。でも、ごめんなさい。今はこのシリーズ全体を抱きしめたいほど愛しています。降参です。おばちゃん役の三崎千恵子がBSのインタビューに出演していましたが、この映画を語るときの表情といったら・・美しい。確固とした愛情と自信と望郷が入り交じった、実にきれいな顔をしていた。 最後になってしまいましたが、この映画についてです。シリーズの中でもピカイチなのは皆さんがおっしゃるとおり。兄妹愛、恋心、友情が見事にバランスした、世界で一番後味のよい映画の1つです。長文失礼しました。
[地上波(吹替)] 9点(2005-11-23 02:26:54)(良:3票)
42.  エイリアン
皆さん、想像してみてください。まだ山口百恵がバリバリに歌ってた頃ですよ~。純真な、人殺しのシーンが出てくる映画なんか見せてもらえなかった少年が、1人でこの映画を観てしまったのです。開いた口が閉まらない。脇の下から汗をポタポタしたたらせながら、ポップコーンを丸ごと床に落としたことにも気づかず、膝がガクガクしてしばらく立ち上がれなかった程の衝撃!こんな映画を観てしまった自分の愚かさを呪いつつ、その後ひたすら映画道を突き進むことになったのでした。怖いというのを超越した崇高な高みにまで達した、傑作中の傑作。この映画が退屈!という人が1人でも存在する時代が、僕が生きているウチに来るとは思わなんだ!年をとったんだな・・ 
[映画館(字幕)] 10点(2005-11-20 01:08:36)(笑:3票) (良:4票)
43.  ALWAYS 三丁目の夕日
短けえよ。あっけなく終わっちまった。いやな予感はしてたんだよ。この監督のリターナーとかいう映画。ついにハリウッド映画に追いついたって言ってたけど、人真似以外何者でもなかった。タイトルクレジットに出てくる日本テレビとか電通とかのマスコミの協賛。マーケティングが絡んだ打算が透ける。ちょっと斜に構えて観た。しかし、まんまとひっかかった。真っ赤になった目を隠す暇もなくみっともない姿を家族にさらす。悔しいが、もっと浸っていたかったというのが正直な気持ちだ。 あまりにも古典的な泣きの演出だが、これでもかの押しの一手で見事陥落。考えるに人真似と王道は紙一重。前作では一歩も二歩も及ばなかったが、今回は壁を乗り越え王道を行く。40代以上なら必ず落ちる、という時代設定もだが、確実に若き吉永小百合をイメージして選んだと思われる六ちゃんをはじめ、脇を固める俳優人に隙がない。渥美清亡き後、もしくは「北の国から」終了後、ぽっかり空いた中高年の心の穴をジャストで埋めてきた。これはもう、企画の勝利というやつだ。 「死霊のはらわた」以来、久々にわざと劇場の画面からしばらく視線を外す。不覚にも嗚咽が漏れそうになったからである。あくまで吉岡君の声の周波数のせいであると自分に言い訳してみる。何だか「泣かされた」感が拭えず、手放しにこの監督の次回作に期待するという気持ちにはなれない。しかし、特に50歳以上の方、涙腺を止めておくのはダムの決壊後の濁流を受け止めるに等しい行いですぜ。
[映画館(吹替)] 9点(2005-11-15 22:14:17)
44.  下妻物語
グローバル化が進むこの時代に、こんなにローカルな映画があっていいのだろうか。ジャスコに行ったこともない、ベルサーチに対する共通認識もない、ましてや尾崎豊の生きざまを知らない外国人には何が面白いのか全然分からないではないか!下妻ってどこよ。そこがいい。日本人にしか分からなくて全然かまわない。カンヌ映画祭に出品するつもりもさらさらない。その潔さがこの傑作を生み出したのだ!! ストーリーは実に単純だ。見かけは水と油の2人が次第に心を通わせていく友情物語。この手の話は今まで150本は観たと思う。こっちも伊達にX十年も年を食っていない。並大抵の手管では騙されないはず・・だった。この分岐もひねりもない展開が思わぬ感情の高まりを生むとは! 台詞の素晴らしさというより、そのタイミングと映像(大仏様とかね)とテキトーさ加減の絶妙な融合が私のツボを的確に突いてくる。1回目観たときは大いに笑わせて貰ったが、2回目観たときは思わず涙が浮かんでいた。笑っている無邪気な主人公達の笑顔に対して観客を泣かせる。これは、邦画では故渥美清だけがなしえた高等技だ。チャップリンの「モダンタイムズ」に匹敵する!(古っ)というのは言い過ぎか?作り手や演技者の情熱に絆されて涙させるという古典技でもない。うまく表現できないが、底は浅いが、ピュアな感情なのだ。 何が不思議って土屋アンナが日本で何故今大ブレークしていないのか?だ。ジャーニーズ事務所のジャリタレ共を100人まとめても叶わないこのパワーが伝わっていないのだろうか?この褒めすぎブリはちょっと暴走だと自分でも感じているが、それが青春だ。今日は半端な点数を付ける気がしねえ。
[DVD(吹替)] 10点(2005-11-12 23:56:50)(良:1票)
45.  チャーリーとチョコレート工場
私はオリジナリティというやつに結構敏感である。テレビドラマのタイトルに映画の邦題のパクリ(「恋に落ちて」とかね)があるだけで観る気もおきない。それと、愛する人を失う主人公の嘆きを泣き所に持ってくる、邦画の凡作にありがちな映画も駄目。そりゃ悲しいでしょうよ、もらい泣きもするでしょうよ、だから何?親兄弟が死んだら誰が描いても悲しい。それを売り物にするのは凡人のやることだ。ところで人が涙する場面1つないこの映画だけど、何故か涙ぐんでしまうんだな。それは、大げさに言えば、本当にオリジナリティのあるものを見つけた喜びの涙ともいうべき貴重なものだ。この家族が住んでいる家がとても良い。こだわり方が半端じゃなく、あの扉を開け閉めする何の変哲もない動作が泣かせるのである。貧乏だけど温かい、というとてもわかりやすいことをものすごい労力とこだわりを持って描いていることに感動してしまうのである。後々考えてみると、やりたいことを思うとおりにやっているこの監督への賞賛というか羨望の涙でもある。リメイクだからオリジナリティはない、等という低次元の問題ではない。とにかくストーリではなく、描き方が想像を超越しているのだ。このオリジナリティは伝染し易い。自分の態度にもこだわりが生まれる。「まわりの点数はこのくらいか、でもこのくらいが妥当だな」みたいな、周りの評価との調整を図りながら映画を評価する、そんな独自性の無い行動がケチに思えてくる。良いものは良い、悪いものは悪い、それでいいじゃないか! 「アドルフの画集」で若き日のヒットラー役を演じた俳優がお父さん役で、これが底抜けにいい人を演じていたのも個人的には泣き所だった。日本語吹き替えはまわりの子供が五月蠅くて正直うざいんだけど、初日だったせいもあり、子供達の爆笑が大いに映画を盛り上げた。子供向けとしては毒気が強すぎるが、映画嫌いの7才の次男を映画好きに変えてしまうパワーは凄すぎ。
[映画館(吹替)] 9点(2005-10-01 02:50:28)(良:1票)
46.  がんばれ!ベアーズ ニュー・シーズン
キメ台詞がことごとく滑っている。なぜなら唐突過ぎるから。監督の心境の変化を生んでいるものが何かに説得力がない。コンセプトはわかる。人は悪でも善でもなく、揺れ動きながら成長していくものだ!と言いたいのだと思う。分かり易い悪役を立てない主義には多少の共感は覚えたから、観て損したという感想は不思議と覚えなかった。本とは違って、こういう映画の観客は行間を意図したとおりに読んではくれない。心境の変化にはせめて何か分かり易いきっかけがないと納得できないのだ。観客に「分かるだろ、主人公のこの気持ち」と善を期待している点がこの映画の誤算なんだと思う。また、かなりローカルな映画だ。アメリカ人だけに分かるジョークをちりばめたアメリカ人のための映画なんだろう。唐突な最後の国旗がそれを象徴している。ただ、小学校の子供は喜んで観ていた。子供に見せてもまったく問題ない毒気のなさは近頃珍しい。
[映画館(字幕)] 6点(2005-10-01 02:15:50)
47.  サイドウェイ
家族で観ました。最初はね。でも途中で僕以外は寝てしまった。やっぱり女子供にはわからないだろうな~。実際気のない音楽、華のない主人公。興味の持てないうんちく。B級映画でございというカット。これがアカデミー賞にノミネートなんて信じられない。アメリカは広いな~。だいたいさえないハゲでデブの中年親父を主人公にすれば、同じ人種がこぞって共感してくれるとでも思っているのか?共感しちゃうんだよな~これが。車はぼろぼろだけどサーブ。飾ってある親父の写真と私小説のストーリー。なにげないよーで緻密に計算し尽くされているのは認めよう。主人公のオヤジ。これが実に良い表情を持っている。主人公に共感した訳ではない。普通、どうみても主人公に抜擢されることはないであろうこの俳優の頑張りに共感したのである。この人にはブラッドピットやジョージクルーニーでも叶わない輝きがある。(頭のことじゃないよ)つまり、共演者をも輝かせる輝きなのである。
[DVD(字幕)] 9点(2005-08-06 01:15:39)(良:2票)
48.  インストール
10歳の子供と一緒に観ました。だって小学生と高校生の友情を描いたコメディだと思ったんだもん。洗濯しながら横目で見ていた奥さんに、「悪の道に誘うのはやめて」と真顔で怒られた。いやいや、ちゃんとまじめに観れば、悪の道ではないということを言っているわけであって・・と抗辯するのもむなしい。「クリトリスって何?」と小学校の子供に聞かれる恐怖を味わいました。
[DVD(字幕)] 5点(2005-07-02 12:52:46)(笑:1票)
49.  バットマン ビギンズ 《ネタバレ》 
「ちみちみ、そろそろバットマン5作目を作ってくれたまえ」 「え~5作目ともなると2流どころの烙印をおされますぜ、だんな」 「確かにポリスアカデミーはかなりひどかったな」 「スターウォーズに習って時代を逆行してみては?」 「それはいいアイデアだな、ダースベイダーのはじまりならぬバットマンのはじまりというわけだね?じゃそーゆーことで」 別に馬鹿にしているわけではない、結構まともなアイデアだったんじゃないの。 洗練されていないつや消し黒が良い。バットマンファーストにつなげて続編の猶予を絶った潔さが良い。初代のストーリーとの矛盾をあえて残した文脈は、サラリーマンのなけなしの反骨みたいで涙ぐましい。しかし悪役については説得力ゼロである。街ごと皆殺しにする理由が見あたらない。あの忍者もどき達を支えている動機はなんなんだ。東洋人の発想は見解の相違に対してもっと寛容だぞ。 バットマンフリークにはやたらと評判が悪い。自分は初代のバットマンをリアルタイムで観たクチだが、荒削りで、必死のヒーローもなかなか格好良いと素直に思いました。 0点を付けるのは客観的に観てちと可哀想なのでバランスを取ってやや甘口判定。
[映画館(字幕)] 8点(2005-07-02 01:22:04)(良:1票)
50.  レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語 《ネタバレ》 
そんなに悪い雰囲気ではなかった。はじまりはテンポ良くいい感じでしたよ~だが、ジム・キャリーの怪演が長すぎる。あんたは主役しか張れない男。素直にマスク2に出てりゃ良かったのに。 子供たちはそれなりに頑張っていたし映像もT・バートンばりの才能をかいま見せた。だけど、ジム・キャリーの見せ場が知らず知らずのうちに増えてゆき、ストーリーを語る時間がなくなちゃった、みたいな感じだ。脇役がいくら頑張っても映画はつまらないんだよ、主役が活躍しなくちゃ!主役のキャラを立てるとこまではうまくいったと思う。それを全然生かせていないうちに終わってしまうのだ。普通、最後に驚きの大発明とか噛みつきくらいかますだろ!そして早くも続編への下心を覗かせる。今回はこのくらいで止めといて、ハリーポッターばりに続編を作って儲けるぜ!ってか。あれ、渾身の直球は次の回で投げますか?あ、そうですか、ご苦労さん。 無名投手は全力投球しなきゃ続投は見込めないんだよ、おっさん!!と監督にかましてやりたい、そんな映画だった。 皆さんが指摘されているように感心したのは最後のエンドロール。これ作った人が今度は監督して下さい、お願いします。
[映画館(字幕)] 2点(2005-05-14 17:39:52)
51.  ビッグ・フィッシュ
今年観た映画で一番は、Mrインクレディブル、はたまたカンフーハッスルか と思ってたりしてた私は井の中の蛙、いやミミズもしくはウジ虫だ。この映画 を知らずにそうほざいていたのか?劇場に足を運ぶこともなく、惰眠を貪り、 床に転がりながら、期待もせず、小さい家のテレビごときでこの映画を観たのか? チャップリンですら劇場で観ている映画通(トシなだけか)であるはずのこの私が この為体なのか?この目はヤツメウナギの目にも劣るのか?  この映画がファンタジー映画であるとは思わない。人生とはもともとお伽話であり、 人が感じたことだけが真実だからである。つまりこれはカテゴライズするのも恐れ多い the映画だということだ。  青くなった指輪と葬儀の赤い服と黄色い花、ピアノを教えられていた黒人、口からはき出された金の指輪、魔女の配役と口紅の色、赤い車等々どうでもいいことから本質まで、一貫した気配りを持って「配色」されている。音声を消した状態で観ても十分伝わってくるこの伝播力は何なんだ!  この映画がピンとこない人は10年後もう一度観て欲しい。撃たれなかったのは単に 若いとかそーゆーのじゃなくタイミングの問題だ。大きく振りかぶって放たれた 渾身の右ストレートは、再び擦るだけかも知れない。がしかし!例えば心が立ちすくんでいるとき!あなたは確実にKOされ、蘇生されるだろう。  見終わった後、テレビに映された、同じ映像をコマーシャルをはさんで3回ずつ見せるワンパターンなバラエティを観ていて気がついた! テレビを消そう!町へ出かけよう!思い出を作ろう!
10点(2005-02-10 23:59:29)(良:1票)
52.  カンフーハッスル
同じタイミングで観たMr.インクレディブルとは対照的な映画だ。Mr~が緻密な設計図を元に計算し尽くされているのに対し、この映画は勢いまかせだ。キャスティング面でフルCGの優位性を思い知らされる。総合製作能力は明らかにPIXERに劣っている。唯一肉弾のリアリティを除いて・・しかしあまりに破綻のない映画を観た後この映画を観ると何だかホッとする。回数は少ないが、笑いのテンションは明らかにMr~を凌駕する。観る人を選ぶので、少林サッカーと同様、ちょい役で登場するハンケツ男の存在意義を許せるかどうかがリトマス紙である。また、突っ込みどころが満載で見終わった後の話に花が咲く。カンフーがハッスルしたのでこれはこれで良いのだ。もしマッハ!を観ていなければもっと高い点数を付けたかも。
8点(2005-01-04 17:30:41)
53.  ルーカスの初恋メモリー 《ネタバレ》 
これはウィノナ・ライダーの映画デビュー作ではありません。 もっともっと幼い頃、子役で出ていたウィノナを、「この子役はいったいなんて言う名前?」とわざわざ書き留めた記憶があります。映画の名前はどうしても思い出せない、誰か教えてください。 この映画ですが、家族そろって観ても安心、後味の良いものです。
7点(2003-11-30 03:18:59)
54.  ロッキー
演技が下手だと?君は良い演技の本質が判っているのか?良い演技とは人に感動を与えうるかどうかがなんだよ。エイドリアンが美人じゃないと?君はエイドリアンが美人だと成立しないこの映画の文脈が判らないのか?スタローンは直球のみで勝負する津田恒美のような男。回を追う毎にへばっていくことは否めないが、この入魂の一球だけは技巧派を黙らせてしまうのだ。
9点(2003-11-19 00:09:42)
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