41. 薔薇の名前
1300年代のイタリアという滅多に見ることのない舞台。豪壮で陰鬱なゴシック~ロマネスク美術が素晴らしく、迷路のような大図書館探索シーンなどは圧巻。個人的には夢幻美という点で「ブレードランナー」と双璧をなす映画です。邦画も「八つ墓村」辺り、こういうスケールで撮れないものかなぁ… 9点(2003-12-30 13:31:39) |
42. ターミネーター
ひたすら逃げて逃げまくるという、アイデア一発もの的な所が好き。後半、トラックが爆発して「これで骨だけになって追いかけてきたら怖いよな~」と思っていたら、本当にそうだったので嬉しくなってしまいました。 8点(2003-12-23 19:48:22) |
43. 影武者
もし「用心棒」の主役が三船氏でなく仲代氏だったら…と思うと勝新の降板はとても残念。仲代氏も名優なんだけど、やたら深刻味溢れすぎる映画になってしまった感じ。映像は素晴らしいと思います。 6点(2003-12-13 23:24:06) |
44. ツィゴイネルワイゼン
《ネタバレ》 このオチは結局、アザーズ/シックスセンスなのでしょうか?執拗に繰り返される切通しの風景、本の返却を請求しに来る際の玄関の風情、奇妙な死闘、等…断片的に見ると惹かれるシーンは沢山あります。ただ盲目の旅芸人の唄が下手過ぎて萎えました。高橋竹山(盲目のGOD of 津軽三味線)辺りの伝記を読んだ後で見ると、彼らを「おぞましいもの」としか表現できない感性が左翼蔓延るこの時代の限界だったのかな…と思ったりもします。ともあれ日本的シュールリアリズムの佳作。 6点(2003-12-07 10:31:33) |
45. シー・オブ・ラブ
《ネタバレ》 最後の数シーンで今までのもやもやが一気に氷解する、推理ドラマとしてはかなり良く出来てる方だと思います。 「二重人格」「自作自演」「被害者が加害者」のどれでもない「意外な犯人」というのはあまり見た事ない気がします。エンディングのトム・ウェイツ版ニューバージョンがカッコイイ。 [ビデオ(字幕)] 7点(2003-12-01 21:04:14) |
46. 48時間
カントリー/ソウルも駆使してこれでもかと言わんばかりに白黒の違いをはっきりさせてるのがイイ。ヒル流ダンディズムと軽妙さが結びついた快作。 8点(2003-11-30 01:05:26) |
47. 遊星からの物体X
密閉空間で互いに不信感を募らせていく…という話は色々ありますが、最もよく出来ている部類だと思います。今では珍しくないSFXも当時新鮮だった。前基地の凍りついた死骸は、北斗の拳「たわば!」系の元祖ですよね。 7点(2003-11-29 02:24:56) |
48. オーバー・ザ・トップ
腕相撲…と甘く見ていたせいか、今にも血管のぶちきれそうな迫力にビビった記憶が。ある意味見ていて最も力の入った映画かもしれない。ロードムービー仕立ても気持ちよく、割合好きな映画です。 7点(2003-11-27 21:43:58) |
49. ダイ・ハード
《ネタバレ》 素直に楽しめるアクション映画。舞台が高層ビルオンリーというのもイイ。「CUBE」のような閉じた世界で話が展開するものは何か好きだ。敵がテロリストをパロった単なる銀行強盗というのがある種痛快なんだけど、当時のアメリカは一時の平和だったんだなぁ…としみじみ。 8点(2003-11-24 22:49:41) |
50. いまを生きる
《ネタバレ》 多くの方が指摘されていますが、ラストよく見ると相当数の生徒が机に座ったままなんですね。 自殺した少年があのまま演劇の世界に行くのと、それまでの志を変えないのと、数10年後を見てどちらがより充実した人生を送れていたのかは非常に難しい。 そういう意味で立つ方立たない方両方の気持ちがよく解る。 数少ない泣けた映画でした。 8点(2003-11-21 00:01:18) |
51. バーディ
えっ、これで終わり?というようなラスト。 拍子抜けした感ながら、後味は大変良かったです。 この監督の選曲センス結構好きです。 6点(2003-11-20 23:20:15) |
52. バード(1988)
ニューヨーク、南部、パリ…それぞれの都市の情景の対比が面白かった。埃っぽくも詩情溢れる映画。前世代のプレイヤーの演奏シーンがあると、当時ビバップがどう新しかったかがもっと解り易かったと思う。 7点(2003-11-20 23:11:30) |
53. ブレードランナー
ディレクターズカットラストの「出口の無い不安感」も魅力的だけど、個人的には(少数派かもしれませんが)どうしてもあのエンディングは外せないです。さんざん閉塞的な風景を見せられた後での、あの解放感溢れる濃い緑の気持ち良さ!話の構造より映像の美しさに惹かれました。 9点(2003-11-20 22:23:01) |
54. ハイランダー/悪魔の戦士
中世と現代の両方の情景が味わえて「お得」な感じ。 時空を超えて戦い続けるというアイデアが素晴らしいです。 一人しか生き残れないはずなのに何故戦士同士がああも仲が良い?等、 設定をもう少し詰めてほしかった感じもする。 7点(2003-11-20 21:02:05) |