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イニシャルKさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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41.  ドラミちゃん アララ♥少年山賊団! 《ネタバレ》 
ドラミちゃん映画シリーズ第2作。原恵一監督の劇場映画としても2作目となる本作だが、ドラえもん関連映画には珍しく戦国時代が舞台になっているあたりは新鮮。40分の中編なのだが、年貢を取り立てる領主と山賊団を結成した少年たちの戦いにドラミちゃんとアララが巻き込まれるという内容もドラミちゃんとアララの存在を除けば普通にテレビ時代劇にありそうな感じで、原監督ののちの「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」のような重厚さはさすがにない(しかし片鱗を感じる部分はある。)ものの、娯楽時代劇として手堅くまとまっていて面白かった。のび太同様にドジで弱虫だったのび平がドラミちゃんから普通のメガネをもらい、自然に勇気を出すのはなんか今なら分かる気がする。クライマックスのスネ丸と領主のピンチを救おうとするのび平たちにドラミちゃんがあえて道具を出さないのが良い。真面目なドラミちゃんらしい部分でもあるが、原監督らしさもここに出ていると思う。(2023年3月2日更新)
[DVD(邦画)] 7点(2023-08-23 18:24:31)
42.  チンプイ エリさま活動大写真 《ネタバレ》 
「チンプイ」も小学生の頃に好きでよく見ていた(確か裏番組が「ジャングル大帝」だったっけ。)ので久しぶりに見るこの劇場版も懐かしく見た。「チンプイ」は小学生の女の子であるエリがある日突然マール星のルルロフ殿下のお妃候補になってしまうというものだが、本作ではそのマール星でエリの伝記映画が作られることになるというストーリーで、言ってみれば映画撮影の舞台裏を描いた内容になっていて、そのおかげか思い出補正を抜きにして楽しむことができた。中盤あたりのエリの家にやって来たリリンが彼女と入れ替わる展開も面白かった(食事を終えたリリンがエリと入れ替わり、エリが食事を始めるシーンに爆笑。)が、やはり興味深いのはメインとなる映画撮影の部分で、ピルーカス監督はそのこだわり様とチンプイのセリフから名匠監督なのかとつい推察してしまうのは子供の頃ならなかったことだと思うし、映画監督(に限った話ではないが)はその映画の脚本がどんなに駄作でも情熱を持って取り組むという姿勢がこのピルーカス監督を通してよく描かれているし、撮影中の事故でリリンが負傷したとき、映画製作に反対していたエリがリリンの家族からの手紙を見て、自ら代役を買って出るシーンは感動的であるだけでなく、どんな映画でもそれを楽しみに待っている人がいることをも描いているのは作り手となる本郷みつる監督以下スタッフもそういう気持ちを持って作っているのだということが分かるし、何よりスタッフの映画愛が感じられるシーンとなっていて、とても良かった。こういうの好きだなぁ。(2023年3月18日更新)
[DVD(邦画)] 8点(2023-08-07 22:30:27)(良:1票)
43.  MEMORIES 《ネタバレ》 
大友克洋が原作と総監督を務めた3話のオムニバスSFアニメ。20年前に初めて見た大友アニメがこの作品だったのだが、久しぶりに再見した。最初の「彼女の想いで」。三本の中でいちばんリアリティーを感じさせるストーリーで、冒頭部分は引き込まれる。しかし、エヴァが登場したあたりからちょっと話についていきづらくなり、結末もよくわからないまま終わってしまった感じなのが残念だった。次の「最臭兵器」は一転してコメディー調で気楽に見られる作品に仕上がっていて純粋に見ていて楽しいし、日本の山梨県が舞台のため、三本の中ではいちばん身近に感じられる。飲み薬を間違えたことで自分の知らぬ間に人間兵器と化した男が巻き起こす騒動を描いているが、彼に対して自衛隊が一斉攻撃を仕掛けるシーンはけっこう迫力もあり、見ごたえもじゅうぶん。桜と向日葵が同時に咲いている画もシュールかつそれでいて画的には美しく印象に残った。始まるや否やテレビから流れる「おはよう♪やまなし♪」という曲や、孫である主人公をテレビで見た祖母が次に登場したときには自衛隊のヘリに乗っているという行動力のすごさも面白かった。結局最後まで騒動の大元が自分であることに気が付かない主人公の無能さが滑稽で、オチもブラックなところが良い。確かに「老人Z」を見た後になってあらためて見ると話や雰囲気に似た部分があり、焼き直しかなとも思えるのだが、そこはあまり気にせずに楽しむことができた。最後の「大砲の街」は大友監督自身が手掛けた作品で、大砲を撃つことが職業のようになっている街を舞台に、そこに住む少年の目を通してその大砲の街の日常が描かれている。20分ほどの全編をワンカットで撮影していることもあり、ドキュメンタリーのような仕上がりで、繰り返し流れるスローガンや女性の職場などどことなく戦意高揚映画のような雰囲気もある独特な作品で説明的な部分も一切ないのだが、この独特の世界観の描写が実に良く、個人的にこの話が三本の中でいちばん気に入ったし好きだ。(ちなみに以前見た時は「最臭兵器」がいちばん気に入った作品だった。やっぱり久しぶりに見ると好みって変わるんだなぁ。)それと、思わず踊りたくなるようなエンドロールの音楽もノリがよく、エンドロールが終わってもしばらくこの曲を聴いていたいという気持ちになった。このあたりに見ている人に映画を最後の最後まで楽しんでもらおうという大友監督の配慮が感じられる。(2018年7月6日更新)
[DVD(邦画)] 6点(2023-07-11 18:25:15)(良:1票)
44.  ゴジラVSデストロイア 《ネタバレ》 
当時、CMでデストロイアを見た友達が「プレデターが巨大化したような姿だ。」と言っていた。劇場で本編を見てみると、繁殖したプレデターいやデストロイアが石野陽子を襲うという「エイリアン2」のようなシーンがあって失笑。1作目の映像が映画館で見れたのは今となっては貴重な体験だが、怪獣の造形も作品の出来自体も悪い映画だった。
[映画館(邦画)] 3点(2023-06-15 22:49:50)
45.  ゴジラVSメカゴジラ
昔のシリーズを知ってたら、高島忠夫の特別出演は嬉しいものがある。しかし、ストーリーがいかにも子供だましという感じ。当時小学生で、割と楽しんだ思い出があるので5点。
[映画館(邦画)] 5点(2023-06-15 22:48:07)
46.  ゴジラVSモスラ
当時はまだ小学生でゴジラが大好きだったし、ビオランテ以来の新怪獣登場にも燃えたものだが、さすがに今見ると普通。小美人はやっぱりハモッて欲しかった。
[映画館(邦画)] 5点(2023-06-15 22:47:12)
47.  ゴジラVSキングギドラ
初めて劇場で見たゴジラ映画がコレ。当時は小4だったので、かなり楽しんで見た覚えがある。当時はほんとうにゴジラが好きだった。
[映画館(邦画)] 5点(2023-06-15 22:46:36)
48.  あげまん 《ネタバレ》 
伊丹十三監督の映画のヒロインといえば自らの妻でもある宮本信子だが、本作では付き合う男たちの運気を上げるあげまんと呼ばれる女性を演じていて、伊丹監督が自分の妻はこんなに魅力的なんだぞという声が聞こえてきそうだが、主人公のナヨコを軸に見るとこの主人公がはたから見るとそこまで魅力的に感じないし、いくら伊丹監督の作品とはいえ、宮本信子(役者自体は決して嫌いではないのだが。)がこういう役を演じるのはミスキャストのようにも思え、ナヨコの男性遍歴の部分だけ見ると伊丹監督が自分の妻を賛美するだけの映画に終始していて、伊丹監督らしいキレはあまり感じられない。しかし、政界の内幕ものとして見るとけっこうリアルに描かれていてそこそこ面白いものになっていてそこはいかにも伊丹監督らしい。でも、伊丹監督の映画の中ではやっぱり凡作の印象が強く、ラストもなんか物足りなさが残った。津川雅彦の役名が鈴木主水というのは劇中でもナヨコが侍のようだと指摘しているように必殺シリーズの中村主水(藤田まこと)を名前を聞いただけでつい思い浮かべてしまうが、ひょっとしたら津川雅彦が必殺シリーズの常連であることを意識しているのかもしれない。初めて見た時もそうだったのだが、総理役でワンシーン出演の東野英治郎がかなり老いを感じさせていて、もちろん役の上だけかもしれないが、ひょっとして晩年の本人もこんな感じになってたのかなとつい思ってしまった。(2022年7月30日更新)
[DVD(邦画)] 5点(2023-06-11 16:07:37)
49.  御法度 《ネタバレ》 
大島渚監督が「戦場のメリークリスマス」で起用したたけしと坂本龍一を再び起用して手掛けた時代劇で、テーマも新撰組内の男色という似通ったものになっている。戦メリを再見したのでこちらもついでにと15、6年ぶりに再見したが、話は戦メリよりわかりやすいものの、戦メリが直接的な同性愛描写自体は思ったより少なかったのに対し、こちらはストレートな同性愛映画になっていて、以前に見たことのある映画にも関わらず思わず面食らってしまった。でも、これがデビュー作となった主演の松田龍平の妖艶な雰囲気が見事に映画にマッチしていて、彼の存在が映画を支えていて、本作での彼が演じる加納の存在は映画の中だけではなく、映画のクオリティ的にも重要なものとなっていて、今の癖のある松田龍平の演技も良い(出演作を見ながら松田優作の息子であることを忘れてる時がある。)のだが、やはりこの加納役はこの時期のまっさらな初々しい松田龍平でなければとあらためて思う。演出的には状況説明を無声映画風字幕で行うというのが面白かったのだが、二か所だけそうではなくナレーター(佐藤慶)により説明されるというのはなにかチグハグな感じもして、どちらか一方に統一したほうが良かったと思う。以前に見たときにたけし演じる土方が桜の木を一刀両断するラストカットがすごく印象に残っていたが、やはり今見てもここは好きだ。戦メリと違って役者としては参加していない坂本龍一の音楽も好きだな。全体的な出来としては戦メリのほうが良かったけど、本作も決して嫌いではない。(2020年1月25日更新)
[DVD(邦画)] 6点(2023-03-14 22:36:19)
50.  21エモン 宇宙いけ!裸足のプリンセス 《ネタバレ》 
「21エモン」のテレビアニメシリーズの劇場版。数年前に初アニメ化作品である「宇宙へいらっしゃい」を見ているが、やはり自分にとっての「21エモン」はリアルタイムで見ていたこのテレビシリーズなので非常に懐かしく見た。「ローマの休日」を下敷きにしたストーリーとのことだったが、特にファナが迎賓館を抜け出してエモンたちと出会うまでの序盤部分はほぼそのまま。ファナが街を歩くシーンも彼女のお転婆ぶりや世間知らずぶりがコミカルに描かれているが、同時に魅力もしっかり出ているのが良かった。一転して後半はファナとともに宇宙に出たエモンたちがある事情から銀河ラリーに出場するという展開が「21エモン」らしいところかもしれない。ラストのファナとの別れが宇宙船の窓ガラス越しの会話というのがロマンチックでとても良かった。本作はテレビシリーズの最終回直前に「ドラえもん のび太と雲の王国」の同時上映作として公開されており、(当時毎年ドラえもんを映画館で見ていた故に本作も映画館で見てるハズだが、本作の記憶が完全に消えていた。でも今回見る上でそれは逆に良かったのかもしれない。)本作が全体的にも最後のエピソードになるわけだが、それを考えて今見るとこのラストシーンでファナがエモンたちに言う「また会いましょう」というセリフはアニメの視聴者である子供たちにも向けた言葉のように思えてくる。
[DVD(邦画)] 7点(2023-03-12 18:31:14)
51.  のび太の結婚前夜 《ネタバレ》 
感動短編シリーズ第2作。久しぶりに見たが、20年以上前に知り合いの薦めで初めて見た時はあまりピンと来なかったのび太たちの関係が大人になっても何も変わらないという部分に思わずグッときた。やはりこういうのは見る側が大人にならないと分からないのだろうと思う(飲み会から帰るのび太を見送るジャイアンのセリフに思わずジーンとしてしまった。)し、見ていて昔の友人たちはどうしてるだろうということを思わず考えてしまった。もうこれだけで本作は名作だと思うし、やはり学生時代の友人との関係は現実的には理想論になってしまうかもしれないが、こうありたいと願う。そしてやっぱりしずかちゃんのお父さんの娘にかける言葉。小津安二郎監督の「晩春」を見た時、本作のこのシーンを思い出してこれかと思ったのだが、やっぱり娘の幸せを思う父親の気持ちが優しく伝わってきて、ここは本当にいつ見ても感動してしまう。(「STANDBYEME ドラえもん」の田原アルノも悪くなかったが、本作の久米明の演技の味わい深さがやっぱり何とも言えず良い。)それとのび太が土手で出会った先生が彼に「明日は遅刻するんじゃないぞ」と言い、のび太が去った後に「ありがとう」と呟くシーンもやっぱり好きだ。エンドロールのバックで描かれるのび太としずかちゃんの結婚式に出木杉がいるのが嬉しかった。(2023年3月3日更新)
[DVD(邦画)] 9点(2023-03-09 18:12:58)
52.  ザ☆ドラえもんズ おかしなお菓子なオカシナナ? 《ネタバレ》 
ドラえもんズシリーズ第4作。今回の主役は王ドラとエル・マタドーラで、このコンビがけっこういい味を出しているのだが、舞台や登場人物がアンパンマンのような世界観でさすがにこれはちょっとと思うし、15分ほどの短編でほぼずっと主役の二人にドラえもんズの同級生であるジェドーラを加えた三人で話が進むので、後半になって登場するほかのドラえもんズの出番が少なく、活躍もほとんどないのがなあ。山寺宏一が本作でドラえもん初出演というのがけっこう意外。
[DVD(邦画)] 5点(2023-03-06 18:02:30)
53.  ザ☆ドラえもんズ ムシムシぴょんぴょん大作戦! 《ネタバレ》 
ドラえもんズ見るのもかなり久しぶりなのだが、現在ではすっかり忘れ去られた存在になってるためか、少し懐かしさもある。とはいえ、このシリーズは完全に子供向けなので今になって見るのもどうかと思ったが、割り切って見ればそこまでつまらないわけでもない。(特に面白いわけでもないが。)ただ、ドラえもんズを合格させるためとはいえ、校長のハゲ頭が光って日没前というのはやっぱり強引すぎるよなぁ。横山智佐が声を演じる黄色いドラえもんが2度目の登場を果たしていて、まさか再登場している作品があるとは思っていなかったので思わず懐かしさを感じた。主題歌を歌っているのが神崎ゆう子というのも、まさに「おかあさんといっしょ」で歌のお姉さんをやっていた頃にドンピシャで見ていたので、少し意外に感じたが、これも懐かしかった。
[DVD(邦画)] 5点(2023-03-05 13:57:07)
54.  タイタニック(1997) 《ネタバレ》 
前回見たときは沈没シーンがすごくてほとんどそこばかりが印象にあったのだが、今回久しぶりに(15、6年ぶり)見てみると、ジャックとローズのラブストーリーにほとんど魅力を感じなかったせいか、とくにタイタニックが沈みはじめるまでを描いている前半がけっこう退屈に感じた。以前見た時も前半はあまり記憶に残らなかったのだが、今回見てそれがなぜかよくわかった気がした。舞台が豪華客船という不特定多数の人物が登場する映画なのだから、グランドホテル形式の群像劇にしてしまったほうが絶対に良かったと思う。(ふたりのラブストーリーはこの中の一つでいい。)実際、主役ふたりのラブストーリーよりも、後半の沈み始めた船のなかでパニックを抑えるために最後まで演奏を続ける楽団や、沈みゆく船に残された端役の乗客のほうが印象に残ってしまい、彼らの背景のドラマが見たかったと思ってしまう。それだけにエピソードを主役ふたりに絞ってしまったのはもったいなかった。ラブストーリーをやりたいなら別に背景がタイタニックの沈没という「史実」でなくてもいいだろうに。しかしどうやらそうではなく、最後のビル・パクストンのセリフからもキャメロンはラブストーリーよりもタイタニックの沈没を映画にしたかったようで、確かにタイタニックが氷山にぶつかってから沈没していくまでの過程は今見てもかなりリアルに出来ている。だからそれだけに、それが出来れば背景のストーリーは客受けが良ければ何でもいいのかという感じ。でも、取り残されたジャックを助けにいくローズというのはやっぱり今見てもキャメロンらしさがいちばん感じられるシーンで、ここが主役ふたりのシーンでいちばん印象に残る。キャシー・ベイツが出ているが、画面に映るたびに「ミザリー」を思い出して怖かった。(2018年1月21日更新)
[CS・衛星(吹替)] 6点(2023-03-03 00:05:08)
55.  帰ってきたドラえもん 《ネタバレ》 
感動短編シリーズ第1作。「ドラえもん」の中でも名エピソードの一つである「さようならドラえもん」と「帰ってきたドラえもん」を原作にしていて、この話はついこの間見た「STANDBYEME ドラえもん」でもやっていたのだが、こちらの映画も久しぶりに見てみることに。夜眠れないドラえもんとのび太が散歩で出かけた公園でシーソーに乗っているシーンが本当に二人の別れが近いことを感じさせていて良いし、その後に現れたジャイアンに対してドラえもんに頼らず何度ボコボコにされても泣きながら立ち向かっていくのび太がまさに「漢」というものを感じさせていてかっこよく、その涙や「ドラえもんが安心して未来へ帰れないんだ」という言葉には友を思う優しい気持ちとドラえもんが居なくなるというさびしさが入り交じっていて、それだけでもう泣けてくる。ドラえもんとのび太の別れと再会を描いていて、二人の友情や絆の深さにももちろん感動してしまうのだが、やっぱりこのジャイアンとの決闘シーンにドラえもんに対するのび太の気持ちがいちばん表れていると感じるし、この話は友情の大切さもそうだが、それだけでなく困難に一人で立ち向かう勇気を持つことについてもちゃんと描いていて、やはり名作だと思わずにはいられない。ちなみに感動短編シリーズは大山ドラ末期近くに始まったものだが、原作の一つである「さようならドラえもん」は当初本当に最終回として書かれたものらしいので、純粋に大山ドラのメンバーでこのタイミングで映画としてやれたのは良かったと思う。(2023年2月24日更新)
[DVD(邦画)] 8点(2023-02-28 19:58:03)
56.  ダイ・ハード3 《ネタバレ》 
シリーズ第3作。1作目のジョン・マクティアナン監督が復帰した今回はマクレーン以外の前作までのレギュラーが登場しない、劇中の時期がクリスマスではない、舞台が特定の場所ではなくニューヨーク全体、マクレーンに最初から最後まで一緒に行動する相棒がいるなど前2作のパターンを破って新しい展開を見せている一方、ストーリーは2作目を半ば無視して1作目の直接的な続編のようになっていて、マクティアナン監督の「これが自分のダイ・ハードの続編だ。」という声が聞こえてきそうな作品になっている。初めて見た時は前2作との違いに少し戸惑って物足りなさを感じていたのだが、今見ると1作目より劣るものの、2作目よりは面白かった。前作ではヒーロー然としすぎていた感のあったマクレーンが今回は停職中に二日酔いの状態でサイモンに指名されて呼び出され、グダグダ言いながら奔走するのは1作目のマクレーンのイメージにだいぶ戻っている感じでなかなか良いし、(でも、1作目ではここまで頼りない感じではなかった。)黒人のゼウスとのコンビも典型的なバディームービーのパターンなのだが、やはりこのコンビぶりが良い。それにサイモンが二人に仕掛けるクイズを解きながら場所を移動していくのはスリルと緊張感があり、これまでとは違った面白さがある。ゼウスが人種差別意識を持っているというのは今回見るまですっかり忘れていたが、あくまで味つけ程度でそこまで踏み込まないのはちょっと中途半端に思うもそれをやると娯楽映画ではなくなってしまうというのがあるのだろう。いつもマクレーンがもっとも運の無い男とされるシリーズだが、今回はマクレーンではなく、このゼウスがそれに該当するのも面白い。クライマックスはタンカーが舞台になっているが、これは、本作が企画段階では船を舞台にする予定だった名残だろうか。(「沈黙の戦艦」に先を越され変更。)それにしてもこういうニューヨークが舞台の大規模テロ事件を描いた映画、911後の現在ではもう作られないかもしれない。(2023年1月12日更新)
[DVD(吹替)] 8点(2023-01-21 14:25:56)
57.  ダイ・ハード2 《ネタバレ》 
シリーズ第2作。前作からちょうど一年後のクリスマスの空港を舞台に、またもやテロ事件に巻き込まれたマクレーンの活躍を描いているが、昔見た時はもっと面白くない印象だったのだが、久しぶりに見ると普通に面白かった。舞台がビルから空港に変わったのはもちろん、金目的だった前作の敵と違ってスチュアート大佐率いるテロリストの目的が護送されてくる麻薬王の奪還というものになっているのもスケールアップした感があり、まさにアクション映画の王道という感じだ。しかし、その分、ビルが舞台だった前作のような閉塞感は広い空港が舞台の本作ではなくなっており、マクレーンも最初からヒーロー然としている(前作はマクレーンが本当に巻き込まれただけの普通の男に最初から最後までちゃんと描かれているところにリアリティが感じられたのだが。)など前作と間を置かずに見たら物足りない部分も多いのはやはりちょっと残念に思うし、前作が凄すぎたせいかどうしても比べると普通のアクション映画のように感じてしまう。とはいえ、途中で登場した鎮圧部隊が実は敵側の仲間だった展開はひねってあるし、管制塔からのスチュアートの誘導に従った飛行機が墜落、炎上するシーンはなかなかショッキングだった。クライマックスの飛行機の翼の上での死闘もかなりの迫力で手に汗握るなど、娯楽アクション映画としての一定のレベルは保たれていて、さっき書いたように決して面白くない映画ではない。前作の原作小説とまったく無関係の小説が原作となっているのは最近知ったのだが、シリーズ映画でそういうことは珍しいのではないかと思う。(2023年1月8日更新)
[DVD(吹替)] 7点(2023-01-09 14:01:31)
58.  帰って来た木枯し紋次郎
テレビシリーズが放送されてた頃には僕はまだ生まれていなかったし、再放送でも見ていないので、これが唯一見た「木枯し紋次郎」なのだが、期待せずに見たからか、面白かった。こうなると、テレビシリーズも見たいが、近所のビデオ屋にこれしか置いていないのが残念。点数はちょっと甘めに。
[ビデオ(邦画)] 7点(2022-12-29 23:38:59)
59.  Shall we ダンス?(1995) 《ネタバレ》 
かなり久しぶりにDVDで再見したが、昔に初めて見たときはそんなに面白いとは思わなかった映画なのに、今になってあらためて見るとこれがかなり面白くて思わず見入ってしまった。平凡な毎日を送りながらもどこかに満たされない気持ちを持っているサラリーマンの男がふとしたきっかけで社交ダンスをはじめ、次第にのめり込んでいく姿が描かれているが、たとえ最初の動機は不純でも趣味を持つことの大切さ、素晴らしさや楽しさ、またそれによって人間は変われるということを感じることができるし、また、中年サラリーマンの悲哀を描いたドラマもよく描けていて、(この辺、初めて見たのが中学生くらいの頃だったんで分かんなかったんだろうなあ。)決して話題性だけではないちゃんとしたドラマとしての面白さのある映画になっているし、まさしく日本映画らしい映画で、日本映画だからこそできた傑作の一本だと改めて見て思った。周防正行監督の映画に欠かせない存在である竹中直人をはじめとしたわき役陣の強烈な個性も光り、周防監督らしいコメディとしての面白さもじゅうぶんあり、やはり周防監督はこういう肩の力を抜いて楽しめるコメディのほうがのちの社会派ドラマよりも合っていると思うしやっぱり好み。とはいえ、本作も次回作である「それでもボクはやってない」も電車が話の発端となっているのは偶然なのだろうかとつい考えてしまった。(まあ、考えすぎだとは思うけど。)ラストはなにか強引な気がしないでもないが、このラストの後味が最高なので気にはならなかった。タイトルになってる曲は劇中でも言及がある通り、もともと「王様と私」で使われた曲ではあるが、やはり今でも個人的には「王様と私」よりも本作のほうが印象が強い曲だ。ハリウッドリメイクもされているが、さっきも書いたように日本映画ならではの魅力のある映画だと思う。(2021年1月17日更新)
[DVD(邦画)] 8点(2022-11-03 16:01:58)
60.  天国に行けないパパ 《ネタバレ》 
血液検査で血をすり替えられ、余命二週間と診断されてしまった定年を間近に控えた刑事バートが家族に対し金を残すために自ら殉職を試みるコメディ。だからと言っておちゃらけた雰囲気ではなく、ドラマとしてしっかり真面目に作られている感じで、余命を宣告された主人公が自らの人生を見つめなおす物語として普通に見ごたえのある映画になっていて、ほろっとくるシーンも多く、とても面白い映画だった。時限爆弾を手に立てこもった男を説得するシーンでの「子供の成長した姿を見たいだろう」というバートの言葉が思わず胸に沁みるし、相棒・アーニーに食事を奢るシーンでのバートのセリフも人生を見つめなおしたからこそ説得力のある言葉になっていて味わい深く、見ていてなにか勇気をもらえたような気がした。アクション映画としての面白さももちろんあり、既にみなさん書かれているが、殉職を試みるバートがそのあまり管轄外の区域にまで手を広げ、逃走する犯人の車とカーチェイスを繰り広げるシーンはその味付け程度とは到底言えない本格的で壮絶なカーアクションが凄すぎて、思わず目を見張るほどの迫力で手に汗握る。アクション映画の主人公というのはどんな危険な目にあっても死なないのがお約束のようになっているが、このシーンのバートもそういうふうに描かれているのが見ていてつい笑ってしまう。でも、やっぱり本作の本質は最初にも書いたようなバートが自分自身を見つめなおしていくドラマ部分にあり、今回初めて見た映画だったが、今見るからこそバートに感情移入できる部分もあり、それはたぶん中年になった今だからこそ分かることだと思うし、紛れもない名作だと感じることができるのだろう。もし、10代くらいの頃に見ていたらコメディとしては単純に楽しめてもそこまでよく理解できなかったかもしれないし、気づかなかったかもしれない。やはり映画とは見た年齢やタイミングも重要なのだということをあらためて感じられた。
[DVD(字幕)] 8点(2022-09-04 12:12:25)(良:1票)
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