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とらやさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2106
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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41.  絹の靴下
「ニノチカ」からは多少登場人物に違いは見られますが、話の大筋はニノチカとほぼ同じです。ソビエトに帰国後、検閲され塗りつぶされ手紙、「思い出までは消せないさ」という「ニノチカ」でも好きだった部分がそのままだったのが嬉しく、体制がどんなに人を抑圧しようとも、素敵な音楽があれば自然に体が動き出し踊りださずにはいられない。「ニノチカ」にあったソビエトの息苦しさはあまり感じられませんが、帰国後のミュージカルシーンも良かったです。3人組もしっかり歌って踊ってくれるし「今の映画、お客を呼ぶのに大スターは要らない。必要なのはテクニカラーにスネマスコープに立体音響!」も楽しかった。アステアの映画としては同じ年の製作である「パリの恋人」と同じく、やはり全盛期と比べるとお年を感じますが、「バンド・ワゴン」でもコンビを組んだシド・チャリシーの魅力を堪能できる作品となっています。
[DVD(字幕)] 6点(2011-10-09 18:53:27)
42.  赤い風船 《ネタバレ》 
冒頭、絡まって身動きが出来ない風船を助けてあげる少年。直後の停留所で、最初は「もう、離してくれよ!」とでも言いたげに右に左に行こうとする風船。  でも、雨が降ってきたら濡れないように傘に入れてあげる。街を行く大人は嫌な顔一つせず風船を傘に入れてあげる。少しずつ少年に心を開いていくかのような風船。「外で待っていろ」と言われれば寂しそうに窓から中を覗き込むかのようです。互いに一目惚れしたかのような赤い風船と青い風船。ここまではとても微笑ましくて優しさを感じます。  しかし悪ガキどもの標的になり、残酷な結末が。石を当てられて傷つき最後は踏みつけられしぼんでしまう。その様は命あるものが息を引き取っていくかのようです。  人間の優しさと残酷さと。フワフワ風に揺られる以外抵抗する術を持たない風船と人間描写はその両面を見ているように感じられましたが観る度に感想が変わりそうな奥深さを感じる映画です。
[DVD(字幕)] 8点(2011-10-08 16:22:38)(良:1票)
43.  雨に濡れた欲情 《ネタバレ》 
濃厚なメロドラマを思わせるような邦題ですが、全然そういう映画ではありませんでした。アメリカ軍が駐留する南海の小島に船の乗り継ぎのため滞在する事になったあまりにも自由奔放な女セイディ(リタ・ヘイワース)が島にもたらす騒動を描いた作品。  前半は若い女のいない島にこんなにイイ女がやってきたものだから兵隊達は大騒ぎ。そんな様子をコミカルに見せますが、真っ赤なドレスで酒場で歌い踊るリタ・ヘイワースが魅せてくれます。  ここまでは楽しいのですが、島の風紀が乱れる」とそんな様子を苦々しく見つめる神父が登場してから雰囲気が一変。セイディと神父の対決、と思いきや、セイディが改心。と思いきや、今度は神父が豹変。その果てに極端な行動に出る。  登場人物の心変わりに何で?と思うことが多く、最後は何事もなかったようにあっけらかんと明るいハッピーエンド。これでいいのかな?この頃のリタの作品は初めて見たので少しお年は感じましたが、それでもやっぱり彼女が魅力的だったからこれでもいいのかな?
[DVD(字幕)] 4点(2011-09-18 16:05:28)
44.  ヘッドライト
寝る間もなく暗闇の中を走り続ける長距離トラックのドライバー。希望も安らぎも無い好転しない日々を生きる中年男の悲哀。そんな男が出会う薄幸の女。彼女もまた安らぎの無い日々を生きていた。  冒頭、暗闇の中を眠気をこらえて運転するジャン。ヘッドライトに照らされてぼんやりと見えてくる路傍の看板。まるで先に希望の見えない日々を生きる登場人物の日々のようでもある。  冒頭から結末まで虚しさが支配する映画は好みではないですが、妻だけでなく、娘とも関係が冷え切っている中年男ジャンと家庭に恵まれず父がいない若い女性クロ。こんな2人の日常描写から抑え気味の台詞の中にも一見釣り合わない父と娘ほど年の離れた男と女が互いを必要とし、安らぎを求め合う思いが伝わってくるギャバンとアルヌールの2人の姿が印象に残る作品です。
[DVD(字幕)] 7点(2011-06-19 00:07:52)(良:1票)
45.  上流社会
オリジナルは「フィラデルフィア物語」。キャサリン・ヘプバーンにケイリー・グラントとジェームズ・スチュワートという強力な布陣のコメディですが、かなり台詞の多い会話劇で字幕を読むのにかなり疲れた覚えがあります。  一方こちらはミュージカル。キャストはグレース・ケリーにビング・クロスビー、フランク・シナトラにサッチモという超一流のエンターテイナーを揃えた。彼らが歌うシーンはどれも優雅で、上流社会を演出するかのように甘くスローなナンバーが中心になっていますが、バンドのメンバーとバスに揺られながらサッチモが歌う冒頭がとても楽しい。ジーン・ケリーあたりを配し、作品に動きをつけても楽しさが増したのでは、とも思いましたが、上流社会の優雅な雰囲気を演出するにはやはり本作の雰囲気が良かったのかも。  そしてグレース・ケリー。この頃には既にモナコ大公との結婚が決まっていたんですよね。絶頂期にも関わらず本作を最後に引退しモナコ公妃となり、映画ファンにとっては上流社会どころではないほど遠い所に行ってしまいました。絶頂期の美しさを出演作の中に永遠に残して。
[DVD(字幕)] 7点(2011-06-04 20:20:28)
46.  女はそれを我慢できない
マリリン・モンローと並び50年代を代表するセックスシンボル、ジェーン・マンスフィールドに目が釘付け!のゴキゲンな当時のヒットナンバーに乗せておくるとても楽しいラブコメです。  共にブロンド美女でそのダイナマイトぶり、甘ったる~い話し方、それでいて可愛らしさがある。そして2人とも若くしてこの世を去っています。マリリンとジェーン、共通項の多い2人ですが、(ゴージャスさではジェーンが凌駕していますよ!)マリリンの方が数年早く世に出てきたんですよね。  マリリンと比較するとジェーンは語られる事も少なく忘れられたスターのような存在ですが、もしジェーンの方が数年早く世に出ていれば、ジェーンがマリリンのポジションにいたのかもしれませんね。  お話は至って無邪気なラブコメ。マリリンの50年代の「百万長者」「紳士は金髪がお好き」などもそうですが、この頃のコメディの持つ雰囲気に彼女達のキャラクターが見事にはまります。  本作ではジェーンが町を歩けば男達は仕事の手も止まりみんな彼女に釘付けになる。彼女がそばを通れば氷屋の氷が溶け出して、アパートのオッサンは彼女を見た衝撃で眼鏡にひびが入る。また、音痴のジェーンが歌えば衝撃で電球が割れる。この頃のコメディのこんないい意味での無邪気さは今に見ると、とても楽しく微笑ましく感じられるのです。
[DVD(字幕)] 7点(2011-04-10 15:40:32)(良:2票)
47.  殿方ご免遊ばせ
これはもう完全にブリジット・バルドーを見るための映画であり、完全にその為に作られたような映画ですね。それは彼女の名前がそのまま役名になっていることを見ても明らかではないか。さらにバスタオル1枚の姿、鏡の前で踊る姿などは彼女を魅せるために用意されたシーンであります。本作でも彼女は勿論セクシーなのですが、同時に可愛いんですよ。お話の方はありがちな、おバカラブコメといったところですが、ブリジットがいい具合に弾けていて見事なコメディエンヌぶりです。ブリジットと殿下、2人が交互にくしゃみをして、ブリジットのアップで締めるラストも楽しくて粋だ。という訳でこれでもかと言うほど詰め込まれたブリジットの魅力を存分に堪能させていただきました。ありがとう、BB!
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-03-24 00:07:17)
48.  尼僧物語
いつものようにジバンシーを華麗に着こなしている訳でもなく、笑顔も少なく、お化粧も地味に見えます。しかし、本作のオードリーは本当に美しい。身も心もシスター・ルークになり切っていたかのようです。特にコンゴで患者のため献身的に働く彼女の姿が印象的ですが、終始信仰と自身の本当の思いとの間で心が揺れ動き自問自答し悩み続けます。作品としては非常に長く感じられましたが、そんな心の内を演じるオードリーの演技が素晴らしいです。オードリー自身の生涯を振り返ると、彼女自身の青春時代の戦争体験があり、晩年には女優を引退しユニセフ親善大使となり内戦状態にあったアフリカの国々を訪れました。そんなオードリーの生涯と重なる部分が非常に印象に残ります。
[DVD(吹替)] 6点(2011-03-13 20:15:06)
49.  私は死にたくない 《ネタバレ》 
冤罪による死刑執行、しかも実話。特に執行当日は、時を刻み続ける時計の針と電話と、エンターテイメント性を排したロバート・ワイズの演出とスーザン・ヘイワードの熱演がひたすら重かった。刑が確定するまでもそうだが、ラストのガスチェンバーに群がるマスコミが殊更に異様に感じられました。淡々とした描写の中に警察の取調べや裁判のあり方、報道するマスコミの姿勢に対する熱き問題提起が感じられる作品です。 
[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-02-23 21:09:47)
50.  巴里のアメリカ人
美しい町並みを舞台にジーン・ケリーの明るくパワフルなダンスに、歌う姿もいい作品です。町を行く人々、カフェの客に町の子ども達も巧く絡むミュージカルシーンが楽しい。ジーン・ケリーに関してはTシャツとかラフな格好で男同士で陽気に歌い踊る姿がとても楽しくて好きです。(対照的にフレッド・アステアと言えば正装で優雅に華麗に美女と踊る姿ですね~。)なので本作でもオスカー・レヴァントとのピアノを使った絡みや、町の子ども達との絡みなんてとても楽しい。有名なラストはやはり賛否分かれるんですね。ミュージカルのラストはみんな笑顔、分かりやすい大団円の大ハッピーエンドが好きな僕にとっては、延々と(20分くらい?)続く圧巻なのですがシュールなダンスシーン、最後はちょっと辛かったです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-02-17 18:37:24)
51.  見知らぬ乗客 《ネタバレ》 
ヒッチコックのサスペンスとしてはストーリー的にはもっと面白い作品があると思いますが、それでもヒッチコックの映画職人ぶりを随所に感じる作品です。いつもながらこの人は眼鏡やライターなどの小道具の使い方が巧いし、それを排水溝に落としてしまうシーンなどで発揮される1つの小道具を有効に機能させるアイデアや見せ方、アクシデントの挿入のタイミングの巧みさには唸らされます。テニスの試合の観客席でガイを一人凝視するブルーノ、ブルーノの屋敷にガイが訪れるシーンなど節目となる場面を見る者に印象に残させる見せ方も巧い。ヒッチコックの巻き込まれサスペンスの主人公は勇敢で善人であって欲しいし、主人公のそんな一面がよく出ている最後の試合と、それに続くラストのメリーゴーランドのシーンが見事でした。そしてブルーノを演じたロバート・ウォーカーの不気味でねちっこい存在感が最後まで効いている作品です。
[DVD(字幕)] 7点(2011-01-16 20:39:06)
52.  続・菩提樹
「サウンド・オブ・ミュージック」では描かれなかったアメリカ入国以降の、もう1つのトラップファミリーのお話。文化の違い、言葉の壁、一家に訪れる数々の試練を乗り越え彼らの歌がアメリカで受け入れられていくまでの物語です。  セックスアピールの意味が分からないマリア、「サウンド~」よりちょっと頼りなさを感じるトラップ大佐、絵に描いたような善人ですがちょっと感覚のずれている一家と行動を共にする神父さんの描写などの中にコミカルな部分もありますが、大半がアメリカでの一家の苦労話となっています。  しかしNYの近所の人々やラストの移民局など、彼らが歌いだすとどこからともなくその美しい歌声に導かれるように人々が集まってくる。そんな前作同様の歌の持つ力や家族の絆が人々の心を動かし、苦労を重ねながらもアメリカで受け入れられていく姿が感動的でした。  終盤に購入した空家を家族みんなで修理するシーンでなぜか突然ミュージカル調になりますが、この部分もとても楽しかったです。「サウンド・オブ・ミュージック」のジュリー・アンドリュース同様にこの2作でマリアを演じた女優さんがとても素晴らしかったです。前作と合わせて約3時間。「サウンド・オブ・ミュージック」を愛する者として観て良かったと思える映画でした。 
[DVD(字幕)] 8点(2010-10-23 17:18:02)(良:1票)
53.  菩提樹 《ネタバレ》 
「サウンド・オブ・ミュージック」の約10年前にドイツで製作されたトラップファミリーの物語のオリジナルです。マリアの回顧録に基づき事実にかなり忠実に作られているそうです。  少々お行儀は悪いですが明るく元気一杯な修道女マリア、子供たちを笛で管理する厳格なトラップ大佐、その後の展開も細部は異なりますが大筋は「サウンド~」も同じです。  このオリジナルを映画の枠を超えて今なお世界中で愛される歌にのせ、美しく壮大なロケーションを舞台にしたミュージカルに仕立てた「サウンド~」はやはり映画史に残る不朽の名作なんだなと思いました。  一方本作は100分足らずの間に「サウンド~」が描かなかったその先(アメリカ入国)までを描いているのでかなり急ぎ足になっている感があります。しかしその分マリアが屋敷にやってきて以降はほとんどが屋敷の中で話が展開され、小ぢんまりとはしていますが家族の絆、夫婦の絆の描写に重点が置かれたトラップファミリーの心温まる物語となっています。  歌の方も当然「ドレミのうた」も「エーデルワイス」も無いですが、本作で歌われる民謡や聖歌がこの作品の雰囲気にとても良く合っています。特にアメリカ入国の際に家族が歌う場面、歌が人の心を動かしていくその様は実に感動的でした。そしてアメリカ入国以降の話は「続・菩提樹」へと引き継がれます。 
[DVD(字幕)] 8点(2010-10-23 17:12:56)
54.  モンキー・ビジネス
いいですねえ~!「赤ちゃん教育」でもお馴染み、ハワード・ホークス監督がケイリー・グラント主演でお送りするバカコメディ!本作もケイリー・グラントは勿論のこと、ジンジャー・ロジャースも期待通り!の弾けっぷりで笑わせてくれます。思っていたよりマリリンの出番が多かったのも嬉しく、かわいいコメディエンヌ・マリリンの魅力も十分堪能させていただきました。はっきり言って大した中身の無いドタバタコメディなのですが、それでも全然OKな映画もあるのだ!
[DVD(字幕)] 7点(2010-09-18 16:47:14)
55.  渚にて 《ネタバレ》 
音楽も、放射能により既に滅亡した街の描写も、刻々と迫りくる放射能を前になす術もなく最後の時を待つ人々の描写も悲壮感があまり感じられず綺麗すぎるきらいはありますが、どうにもならない、なす術がない以上結局は現実を受け入れる他ない。そんな人々の人間模様、諦観を演じる豪華キャストの静かな演技は見応えありでした。時は東西冷戦真っ只中、本作も社会的なメッセージ色の強い作品を撮り続けたスタンリー・クレイマー監督らしい作品です。ラストシーンの生命感が消え去った街に残された「兄弟たち、まだ時間はある」というメッセージ。本作から50年の時を経た今の世界は環境問題で世界が一つにならなければならない時代であり、このメッセージはそのまま今の世界へのメッセージのようでもあります。
[DVD(字幕)] 6点(2010-09-18 16:41:34)(良:1票)
56.  ダイヤルMを廻せ! 《ネタバレ》 
「ロープ」でもお馴染みの映画がほとんど部屋から出ない密室劇。冒頭の2人の男のやりとりが少くどくはありますが、物語が動き出して以降、例えば実によく計算され尽くした、パーティ会場から電話をかける前後の細かいアクシデントの挿入や登場人物の行動の微妙なズレと、それがもたらす緊迫感。さらに相変わらず巧みな数々の小道具の使い方も見事。夫と妻、観る者がどちらに感情移入すべきか迷わせる巧みな登場人物の設定とその心理描写。限られた作品の行動範囲を実によく計算された演出で見事に使いきった、ヒッチコックの妙技の数々を堪能できる作品です。
[DVD(字幕)] 8点(2010-09-05 16:20:53)
57.  鉄道員(1956)
既に大人になった姉、兄とは随分年が離れた幼い末っ子の少年の目線で見つめた、どこにでもありそうな家族の崩壊と再生の物語。よくある設定のホームドラマではありますが、その人物描写が素晴らしいです。  家族の心が離れ離れになっていく前半から中盤、重い雰囲気も漂いますが、微笑ましさやユーモアを感じさせる末っ子の言動、父、そして優しい母や姉と末っ子との触れ合い、鉄道員の父の仕事仲間であり親友の独身男の存在や行きつけの酒場の常連客達の生き生きとした描写が心を和ませてくれます。  僕はイタリアの庶民やその家族の物語を描いたドラマが好きなのですが、それは人生には辛い時期もありますが、そんな中に派手さは無いですがイタリア映画が見せてくれる人間臭さや可笑しさやあたたかさがとても好きなんです。ですが何故か本作はずっと見落としていた作品でした。それを映画館で見る事が出来た。ありがとう、午前十時の映画祭。
[映画館(字幕)] 8点(2010-06-29 15:13:02)(良:2票)
58.  アフリカの女王
ストーリーは本ページの円盤人さんのあらすじだけで十分と言えるほど単純である意味何ともおめでたい映画。早く本題に入るために序盤の展開の速い事!戦争が始まったと話した瞬間にドイツ兵が攻めてきて村を焼き討ちにしてあっという間に兄が死んでしまい、逃げるしかなくなる。これがいいか悪いかは別にして急流もドイツ軍も行く手を阻む困難の全ても安心して見ていられる。  作品の大半はキャサリン・ヘプバーンとハンフリー・ボガート、船上の二人を延々と見せ続けるのみなのですが、この船上の二人の演技があまりにも素晴らしい。ストーリーもこの船旅の目的は何で何処へ向かっているかもどうでもよくなってくる。  映画の登場人物はほとんどこの二人のみ。泥臭く汗臭く服も顔も汚れた二人が実に魅力的に見えるしその演技だけで見せ切ってしまう。それに応えたこの二人はやはり素晴らしいと言わざるを得ないし、二人の演技を楽しめただけでも十分と思える作品でした。
[DVD(字幕)] 6点(2010-06-10 20:10:09)
59.  ぼくの伯父さん
ユロ氏の妹夫婦の誰もが羨む超モダンで全自動化された快適であるはずの住まいや人間の見栄を象徴するかのような、客が来る度に発動される奥様自慢の謎の魚の形をした噴水などを通して見せる、無駄のある快適さを求め続ける人間とその見栄の皮肉り方が面白かったです。シュールでフランス映画らしい笑いと作品の雰囲気も嫌いではないのですが、この淡々と見せる2時間はちょっと長く感じられました。90分程度が丁度いい作品だったかなと思います。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2010-05-30 16:41:27)
60.  バス停留所 《ネタバレ》 
女優マリリン・モンローが大きな転機を迎えた作品。本作以降、つまりアクターズスタジオ以降とそれ以前と彼女の魅力、演技力などにおいては評価が分かれる所だと思いますが僕は断然以前のマリリン、例えば「百万長者」や「紳士は金髪がお好き」などで見せる天真爛漫な天然コメディエンヌのマリリンが好きなのです。その多くの人に愛された役どころに本人の苦悩があったというのは何とも言えない皮肉を感じるのですが。作品の方はドン・マレイ演じるマリリンを追いかけ続ける田舎者のカウボーイという典型的な田舎青年をどう感じるかで楽しめるかどうかが分かれる映画だと思いますが、どうもこの男を鬱陶しく感じてしまった時点で本作を楽しむところまでいかなかったようです。ただ、一緒にバスに乗り込む絵に描いたハッピーエンドでマリリンが見せる笑顔にはほっとさせられたのでした。
[DVD(字幕)] 5点(2010-05-05 17:05:12)(良:2票)
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