41. マーズ・アタック!
映画観てるこっちもアホじゃないんやから、いろいろ考えながら観てるわけですよ。「ハトはあかんのか?」とか「言うてることが逆さまになってんのか?」とか、ね。ずっと、なにがどうなってこうなってんのか、というのを探しながら観てます。で、ラストで「実はこうでしたー!」と明かされて、「あーなるほどー!それがあったかー!」ってなりたいんですよ。せやのに、ここまで「ただ単純に火星人が攻めてくるだけ」の映画にしてもらうと、そら「時間と金返せ!」ってなりますよね。そんなん俺でも作れるやん、っていう。 とにかく、うわっつらのアイデアとセンスだけを意識してたくさん盛り込んでいったぺらぺらな映画です。内から沸き上がってくるものは何もない。ティムバートンらしいビジュアル的なセンスはまぁいいと思いますが、ちょっとでも思考を働かせるとそれをぜんぶ裏切られることになります。なので、完全に思考停止ができる快楽主義的な方にはオススメできますが、そうではなく作品に何らかの意味を見出そうとするタイプの方にはまったくオススメできません。ここまで票が割れているのを見ると、映画の見方ってほんまに人それぞれなんやなぁと痛感いたします。 というわけで、ごめんなさい、俺は4点です。やっぱりティムバートンの映画は、いつもオープニングだけが素敵ですなー。 [DVD(字幕)] 4点(2005-12-01 03:07:28) |
42. Mr.&Mrs. スミス
一言で言うと、ブラピとアンジーのプロモーション映画です。ビッグスターであるふたりをいかにカッコよく&美しく見せるか。ぶった斬って言っちゃうと、それだけに尽きます。自分はずっとアンジーの唇を見ながら「クチビルお化け」という言葉を思い出していました。 飛行機のなかで必死こいて英語を聞き取りながら観たんですが、それだけでも十分ストーリー把握できるくらいに単純で大味です。ま、それを否定するつもりはもちろんなくて、こんなんもありやろうっていうことで。個人的には、飛行機のなかでなければ絶対に観る気にはならない類の映画ですけどね。 というわけで、ちょっと厳しめですが5点。ブラピかアンジーにちょっとでも興味があって、何も考えずにぼーっと観られる映画をお求めの方にオススメなんではないでしょーか。 [ビデオ(字幕)] 5点(2005-11-30 16:07:04) |
43. 猟奇的な彼女
なにが良くないかって、俺の友達の彼女のほうがよっぽど猟奇的なんです。というのはおいといて。笑いのレベルはまるで低く、ストーリーもどっかで観たようないかにもありがちな展開、かつあまり必要のないシーンもあったり。とまぁー、韓国映画らしい映画といえばそれまでですけど。冬ソナとかにハマれるなら観て損はないのでは。それ以外の方はもっといいラブコメいっぱいありますよ。ってことで、5点かなぁ。まぁだらだら毎週連ドラみるくらいなら、ぱぱっとこれ観ちゃってください!ってノリで。 [DVD(字幕)] 5点(2005-11-30 04:47:14) |
44. マルコヴィッチの穴
全体を通してなかなかおもろかったですが、ややアイデア倒れしてしまった感が否めないです。社長さんがハナシに絡んできたあたりから急に失速しはじめたのと、途中でオチが読めてしまったのが痛恨の一撃、二撃。収まるところに収まってしまったなぁ、でも散漫な作りになってしまったなぁという印象です。それだけでマイナス2点とか3点とかいっちゃいますね。ああ、もったいない。これだけのアイデアがあれば、もうちょっとおもろくできると思うんですが。 でも個人的には、この映画に対して賛否両論がある理由がいまいちよく分からないです。いや、ふつうにおもろいやろう、と。たしかにアラはありますが、おもろくないということはないやろう、と。あ、ここまで言えちゃうということは、もしかすると俺もマルコヴィッチの穴にハマっちゃってるのかもしれないですねっ。というわけで、かなり7点に近い6点。こういう変態的なハナシは嫌いではないです。 [DVD(字幕)] 6点(2005-11-30 03:18:57) |
45. ロスト・イン・トランスレーション
旅先で出会った人と・・・というシチュエーションは、ひとりで海外を旅したことがある方なら、理解できる方もいるのではないでしょうか。かく言う自分も、この映画で描かれているような出来事を冬のヨーロッパで経験したことがあります。孤独を感じさせる薄暗く寒い冬のヨーロッパと、「砂漠」とも唄われる殺伐とした花の都・大東京。両者にはどこか通じるところがあって、この映画に自分を重ねて感情移入しながら観ることができました。というわけで、この点数です。 そこまで感情移入できたのに、なぜこんな中途半端な点数なのか。ということについてですが。いや、べつに日本人の描写が間違っているとかそんな野暮なことを言うつもりはないです。そう表現したなら、そう見えたんやろう。それは責めるべきことじゃないし、仕方ない、というくらいにしか感じません。ただ、その表現に計算が見え隠れして若干の悪意を感じたところに問題があります。病院のシーン然り、マシュー然り。本当になくてはならないシーンだったんでしょうか。あんたそれ分かっててやってるやろう、という。分かってるなら、もっといいシーンを入れてほしかったです。 そのへんをもうちょい詰めれば、もっといい映画になると思います。というわけで、7点。これ以上はつけられないし、自信を持って人に薦めることもできませんが、心の内に大切にしまっておきたい作品です。 [DVD(字幕)] 7点(2005-11-30 02:58:46) |
46. シカゴ(2002)
レニーセルヴィガーのことが大嫌いになった映画です。終始、きもちわるいオバハンにしか見えませんでした。というか、なんですかね、これ。アメリカ人はミュージカルなら何でもいいのでしょうか。まったくおもしろくないです。なんですか、このまったく中身のないストーリーは。これでよく映画作ろうと思ったなぁ。これに感情移入しろというのはいくらなんでもムリがあります。 ミュージカル映画のなかでは、「サウンドオブミュージック」や「ウエストサイドストーリー」などの名作が好きな自分にとっては、この作品は低俗で中身のない軽薄なものにしか映りませんでした。嫌悪感でいっぱいです。もしかすると「ミュージカル」というジャンルをあまりにも買いかぶりすぎてるのかもしれませんが。でも少なくとも、こんな夢も希望もない作品を見せられるとがっかりします。 というわけで、3点。悪い意味で、誰にもオススメしたくない映画です。 [DVD(字幕)] 3点(2005-11-13 04:05:36)(良:1票) |
47. ベスト・キッド(1984)
「ワックス掛け」と「鶴の型」だけでも、この映画には存在価値があると思います。ミヤギさんなんか胡散臭さの権化みたいな存在じゃないですか。これはあくまでマンガなんですよね。 現実にはぜったいに有り得ない「かめはめ波」や「元気玉」と、「ワックス掛け」や「鶴の型」は同じ類です。「小学校のときかめはめ波の練習をしてた」っていうギャグと同じように、「小学校のとき鶴の型の練習をしてた」と言える。それだけでいいんです。実際のところ、俺も鶴の型のマネをして強くなった気になってましたから。漠然とした「強くなりたい」という男の子の夢を叶えてくれる、夢のある映画だと思います。なので、ドラマというよりはコメディ、コメディというよりはマンガとして観るのが正解だと思います。 というわけで、7点。個人的に思い入れの強い映画です。いま観る気にならないのが玉に瑕ですが・・・。 【追記】パットモリタさんのご冥福をお祈りします。 [地上波(吹替)] 7点(2005-11-13 03:31:51) |
48. マッハ!!!!!!!!
要するに、走ったり跳んだり、とにかくすごいことをやってみた、というシーンを見せたかっただけでは。流れをぶった切ってるリプレイがそれを象徴してますよね。障害物の配置もあきらかに狙ってるし。「ほらこれ越えまっせー!どやすごいやろ!俺こんなんもできるんやでー!見たってーやー!この角度なんかどないでっかー!」みたいな。 すごいことをさらりとやってのけて、さらにそこに工夫やユーモアがある、というのがこの手のアクション映画の理想だと思うのですがどうでしょう。べつに俺はびっくり人間ショーを見たいわけじゃないです。アクション映画を観たいのです。というわけで、4点。そこまでできることはよく分かったので、もういっこ上のレベルで頑張ってほしいです。 [DVD(字幕)] 4点(2005-11-13 03:16:04)(良:2票) |
49. ダンサー・イン・ザ・ダーク
「おもしろくない」という意味の0点ではなく、「自分には理解ができない」という意味の0点です。もうとにかく暗くて狂気としか言いようがない。ビョークの歌も自分にはやっぱりわけがわからんし、ラストもどうしようもない。救いようがない。ここまで自分と対極にある映画もめずらしく、ある意味で貴重な存在とも言えます。なので何年か経って見返してみると、10点になる可能性も秘めている・・・かもしれません。そんなわけで、現時点では0点をつけさせていただきます。未見の方は、相当な覚悟をしてまぁいちど観てください。 [DVD(字幕)] 0点(2005-11-13 03:05:41) |
50. ラブ・アクチュアリー
《ネタバレ》 上映当時、学校帰りにひとりで観にいった記憶があります。たしか平日の夕方で、館内はガラガラでした。期待値はそこまで高くはなかったのですが、とてもよかった。観おわったあと、強烈にピースフルな気分になると同時に、猛烈に彼女が欲しくなりました。 とにかくこのピースな愛のバイブスでポジティブな感じを誰かに伝えようと、片っ端から女友達に電話をかけました。が、あいにく誰も出てくれず、いたたまれない気持ちになってとうとう母親にまで電話をかけてしまいました。それくらいピースで幸せな気分になれる映画です。 調子にのってDVDまで買っちゃったんですが、いまだにふたり以上で観ていません。でもひとりで何度か観て気付きました。これ、2回目以降は6点くらいの映画ですよね。そこまで深くはないですよ。結婚式のビデオを見られてしまうシーンと、某月9ドラマがパクっていた紙芝居のシーンは好きでたまにそこだけ観ちゃいますけど。 というわけで、8点。2回目以降は6点です。ブリティッシュなギネスでも飲みながら、肩の力を入れずにさらっと大切な人と観てください。 [映画館(字幕)] 8点(2005-11-13 02:47:39) |
51. 東京ゴッドファーザーズ
可もなく不可もなくといったところ。伏線があちこちに張り巡らされていて、どんどんイベントが発生していきます。なのでかなりテンポはいいです。手堅くうまいと思います。ただ、そこに一秒たりとも感情移入することができませんでした。 理由は自分でもいまいち分かっていませんが、手堅すぎてスリルに欠けていた、とか、あざとさを感じた、とか、キャラクターに魅力を感じなかった、とか、この作品がアニメでなければならない理由がいまいち見えてこなあった、とか、まぁ斬新な意見はひとつもないので割愛いたします。 ただ全体を通して、スピードは速いけど、ずーっとまっすぐで単調なすべり台に乗せられているような感覚でした。ストーリーが予定調和、というよりは、アニメとして予定調和だった気がします。というわけで、6点です。 [DVD(吹替)] 6点(2005-11-13 02:32:35) |
52. TAMALA 2010 a punk cat in space
映像のセンスはいいと思いますし、テーマや設定も悪くないです。が、なんせ中盤の語りが長すぎた。核となる部分を語りでのみ伝えてしまおうとする作品は、どうしても好きになれません。なんのための映像か、と。むしろ「映像ありき」でメッセージはどうでもええんかえ、と。映像はあくまで何らかのメッセージを伝えるためにあるべきだと思ってます。だからこの点数で。4点。 [映画館(吹替)] 4点(2005-11-13 02:11:20) |
53. MIND GAME マインド・ゲーム(2004)
「すべては自分の脳みそが作り上げた幻想にすぎない」。そこを出発点に、ぶっとんだお話が繰り広げられます。 この点数を付けた理由は、はっきり言って単純に「ひいき」でしかないです。それ以外になんの理由もありません。好きなんですよ。大阪弁とか吉本とか、センスのいい映像もそうやしテーマもそう。ぜんぶが自分のなかにパシーっときてるんです。なんかもう、いろいろ言葉で飾っても足りんくらいに。いままで観た映画のなかでいちばん好きかもしれません。きっと監督は才能のない俺のかわりにこの作品を作ってくれたんでしょう。もしくは、俺のために作ってくれたんでしょう。そう思える作品って、なかなかございませんよ。そもそもこんなレビューを他人に読ませようってこと自体が間違ってるんです。でもそれでも俺はええんやー! 冷静に観ると、短編を映像のアイデアで無理矢理に引き延ばしているようなところが見受けられて、やや冗長です。中盤のテンポも決して良いとは言えません。そのへんが減点ポイント。たぶん過大評価してるんでしょうが、それは自覚してます。でもいいんです。「恋は盲目」って言うじゃーありませんかー。「いまの俺は、こんな子が大好きですー!」っていう、ただそれが分かってもらえたらいいです。 というわけで、9点です。これだけ言って10点をつけない理由は、前述の通り。ま、そのへんはご愛敬ということで。デキのわるい子のほうがかわいいですよね。価値観変えたい方はぜひ観てください。 【追記】あ、ちなみに俺も、ラジオ持ってまーす。 [DVD(吹替)] 9点(2005-11-13 01:53:29) |
54. ALWAYS 三丁目の夕日
当方、現役大学生です。ちょうど親の世代がこの映画の舞台の主役になるのでしょうか。そんな現代っ子がこの映画を観た感想をひとつ、ふたつ。 なんせ自分にとって、この映画の舞台はテレビや映画でしか観たことのない世界ですから、「感情移入」という点では圧倒的に不利だと思います。だからと言ってまったく何の感慨もないかというと、そういうわけでもない。しかしリアルでもない。いたるところに違和感がありました。それは、序盤から中盤にかけてのテンポの悪さや、周りは笑っているけれども自分にはそれほどパシっとこない笑い、これみよがしに見せ付けられる「ほらこの時代は良かったでしょ?」というあざといメッセージ、はたまたその後の展開がバレバレな伏線など、おそらくこの映画がターゲットとしている層との感覚やセンスの違いからくるものだと思われます。そういう意味では、ターゲットの方々はきちんとハマれるような仕上がりなんでしょうか。 そして後半に泣かせどころがあるわけですが、これはまぁ気を許せば泣けるには泣ける。ただし、それは決して感慨深いものではなく、どんなモノでも食べればうんこと小便になるのと同じような、「こうされたらこうなるやろう」っていう必然的な泣きだったような気がします。生理的というか原理的というか。あとには残らない塩分の薄い涙が流れます。おまけに「さぁ小便しろ!うんこしろ!」と強いられてるようで、ちょっと素直にはなれませんでした。 勘違いしてもらいたくないのは、決して悪い映画ではない、ということです。ただし、観せたい人を選んでしまう(自分のような人種や外国人には不向き)という点を考慮して、この点数をつけさせていただきます。ちゃんとターゲットがはまれば、7点くらいあげてもいいかも。「涙を流させるという行為」をうまく商品化した典型例のようないい作品だと思いますよ。というわけで、6点。できれば予告編は観ずに劇場に足を運んでください。DVDが発売されて、この高すぎる平均点が落ち着くことを祈っています。 【追記】あの子役の彼はサンタクロースのことをどう思ってるんでしょうか。俺は小学校の5年生のときまで信じてたんですが。俳優やってると、いろいろ大変ですね。 [映画館(吹替)] 6点(2005-11-12 23:51:18)(良:3票) |
55. アイドルたち
きっとこの映画のサントラを作ると、売れに売れる・・・わけがない。もうなめてんのか、と。これだけは素直に言わせてください。この映画に「ピチカートファイブ」や「レディメイド」的なシャレオツ感を求めると痛い目に遭います。このおもしろくなさには、拷問に近いものがあります。というか拷問です。「時計じかけのオレンジ」の性格強制プログラムも、これくらいキツかったのかなぁ、とずっと顔をしかめていました。この映画をフランスで買い付けてきた人は、ジャケ買いみたいな感じで一度も目を通さずに上映にこじつけたんじゃないだろうか、と疑ってしまうくらいです。というわけで、0点。誘っていっしょに観にいった友達に申し分けなさすぎます。 [映画館(字幕)] 0点(2005-11-04 01:06:39) |
56. えびボクサー
結論から言うと、おもしろくなかったです。巨大なエビがボクシングをやる、というアイデア自体は悪くないと思います。でも完全にアイデア倒れですね。すべてにおいて中途半端で何がしたいのかさっぱり。まとまりがありません。 この手の映画がヒューマンドラマ仕立てに料理されてしまうのを何度も目撃してきましたが、そのあたりの感覚がまったく理解できません。笑わせたいのか、そうじゃないのか、はっきり方向性を見せろよ。それともヒューマンドラマにもっていくのが映画の世界でのお約束になっているのでしょうか。 何にしても、こういった笑いのセンスがない映画を観るたびに「またか・・・」と、がっかりしてしまうのです。がっかりしながらも、レンタルビデオ屋にいくといかにもなDVDに手を伸ばしているのですが・・・。というわけで、3点です。 [DVD(字幕)] 3点(2005-11-03 16:16:25) |
57. サンダーパンツ!
「屁を自在に操る少年の映画」ということで、どれくらいアホらしくておもろい映画なんやろう、と期待して観たのですが。どうも中途半端な感動仕立てになっていてがっかりしました。笑いの部分もいまいち。「笑わせる映画」という先入観をきれいさっぱり片付けて、涙させてくれるくらいの感動を与えてくれたらよかったのですが。 アイデアは悪くないと思うので、行くとこまで行ってほしかった。売り出し方を間違ってるんじゃないでしょうか。「笑おう」と思ってこの映画を観るのはちょっと違うと思います。先入観を持たずに、まっさらな気持ちで観てください。というわけで、俺は4点です。 [DVD(字幕)] 4点(2005-11-03 15:57:38) |
58. 親指スター・ウォーズ
よくわからないノリでDVDを購入して、二度観ただけでオークションで売ってしまいました。一度目はひとりでじっくり観て、二度目はBGVとして流したような気がします。オークションで買い手がついたことが奇跡とも思えるくらいの、くだらなさです。「深爪にするぞ!」は笑いましたが。 スタッフの頑張りと作品のおもしろさがまったく比例していないところがシュールでおもしろいですが、それとこれとは別。というわけで、親指に目と唇を貼り付けたアイデアに1点。技術に1点。合わせて2点。以上。 [DVD(字幕)] 2点(2005-11-03 15:41:04) |
59. スパイダーマン(2002)
ぶさいくはぶさいくでも、健康さをまったく感じさせないタイプのぶさいくなヒロインが許せませんでした。これはもう耐えられないレベル。まっとうなヒーローものでヒロインがぶさいくってどうなんですか?これだけでもう3点分くらい損してます。 特筆すべきはぶさいくなヒロインくらいなもので、あとはべつに平々凡々としたヒーローものの映画。もうちょっと工夫があってもよかったんじゃないかなぁ。蜘蛛の糸も、主なる用途がいそいで現場に駆けつけるため、とか落下しないようにするため、とかあんまり魅力的な武器ではないですよね。もっと「あっこんな使い方あるんや!」というパズル的な要素があるとおもしろかったのですが。 実写で観るよりも、どこか日本のスタジオがスタイリッシュにアニメ化したほうがダイナミックかつ繊細で圧倒的に楽しめる気がします。というわけで、5点です。 [DVD(字幕)] 5点(2005-11-02 13:48:26) |
60. ファインディング・ニモ
《ネタバレ》 手堅くおもしろかったです。完成度は高いですね。CGもハンパじゃなくキレイですし。ただ設定とキャラクターにあまり魅力を感じなかったので、ただ単に「手堅くおもしろい映画」としか感じませんでした。とくにあのうるさいだけの頭の悪い青い魚の一挙手一投足にイライラさせられて、これでもかってくらい感情移入できなかった。 あと、松本人志も言ってましたが、ニモの片ひれが小さい件。なにかの伏線かと思いきやまったく語られてなかったですよね。あれがストーリーの流れを変える大きな要因になる、と確信していたのでちょっとがっかりです。同じピクサーなら「モンスターズインク」のほうが断然おもしろいと思います。まぁ観て損することはないですが。というわけで、6点です。 [DVD(字幕)] 6点(2005-11-02 13:32:40) |