41. 社長道中記
街ゆく車が超レトロ。人々の身なりも現在とはかなり異質。 何十年も経ち、日本はよくも悪くもこんなに変わったのだなあ、と思わされる。 会社人の心得や作法、会社人はどうあるべきかということを、 コメディーを通して伝えている内容だと思う。 しかし社長というのは仕事らしい仕事もせず、遊んでばかりでムカつくなー、 という念が観賞中消えず、心の底から楽しめたとは言いがたい。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2009-11-20 09:50:50) |
42. MAXX!!! 鳥人死闘篇
全体的に絵が暗い。音楽使いすぎ。 ひたすらシリアスな雰囲気が重苦しい。 登場人物が多かったり、めまぐるしいカメラワーク等、ゴチャッとして散漫。 いくらスタントに力が入っていたり、タイの風景が映っていたりしても、 これだけ好みじゃないテイストが集まってしまうと乗れない。 しかし最後の多人数バトルはなかなかよかったと思う。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-11-18 17:57:23) |
43. ツイスター2008<TVM>
このひたすらに暗い絵と暗い音楽はいったい何なのだろう。 ドラマも辛気くさいばかりだし、愉快な部分がまったくない。 竜巻で家が壊れるシーンなどもあるにはあるけど、 時間にしたらほんのちょっとで、ほとんどの時間はドラマで非常に退屈。 最後あたりの安っぽいサスペンス展開には呆れた。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2009-11-16 15:24:23) |
44. ロープ
舞台劇の一部始終を舞台に入り込んだ視点から撮影したような内容。 ビルの1室というロケーションから外に出ないので、予想した以上に 絵的な変化の乏しい内容だと思った。 殺人の動機に切実さがなく、そのうえ殺人現場でパーティーを開くなどというふざけ振りで、 ストーリー全体がゲーム感覚のような感じがするのがあまり好きになれない。 けどノーカットのライブ的映画という点で実験的価値はあると思う。 [DVD(吹替)] 6点(2009-11-15 12:06:44) |
45. アリューシャン列島からの報告/アリューシャン航空作戦
米軍のアリューシャン列島での作戦を捉えた記録映画。 2次大戦の様子がカラーで保存された貴重なフィルムで、当時の様子をありありと伝えている。 当時のアリューシャン列島には日米双方の軍事拠点があり、攻防が展開された。 重機など装備の充実ぶりや兵士の待遇など、日本軍と比べて大変に恵まれたもので、 これだけ違えばそりゃ勝てないだろう、と思わされるものがある。 寒くて何もない不毛の地での基地建設、物資の陸揚げ、水しぶきを上げながらの 湿地への着陸など、レア映像が満載。 戦意高揚映画のため都合の悪い部分は映していないという面もあるけれど、 それを差し引いても貴重すぎる映像記録。 [DVD(吹替)] 9点(2009-11-07 19:09:03) |
46. 三銃士(1948)
最初のほうはかなりコメディタッチで、ひたすら軽い娯楽活劇かと思えば、 後半のほうは意外にもドロドロとシリアスになっていく。 飛び降りたりよじ登ったりといったスタントが随所に盛り込まれているけども、 細身の剣を人に向けて振り回してるだけでも危なっかしくてけっこうなスタントに見える。 華麗な映像美が楽しめる、娯楽時代劇の名作。 [DVD(字幕)] 7点(2009-11-07 18:36:58) |
47. カルメン(1948)
赤とグレイの2色式テクニカラーに部分的な着色を加えたような、独特の色彩。 ヒロインのカルメンは、型にはまったような自己主張の激しい性格なので好きにはなれないけども、 街並みなど歴史的な舞台再現がすばらしく、大作史劇のような雰囲気も漂っている。 しかしそれは前半までで、後半は失速して低予算の愛憎ドラマのようになり、 観るのが苦痛なほどつまらなくなるのが残念。 [DVD(字幕)] 6点(2009-10-31 00:10:16) |
48. バリ島珍道中
シリーズ中でカラーなのはこれだけ。 南国風のセットや風俗はなかなかよい。 ギャグもなかなかよいと思う。 映画や有名人など、当時の知識がないとわからないネタが多いのは残念。 [DVD(字幕)] 7点(2009-10-30 00:25:50) |
49. 栄光何するものぞ
1次大戦のフランスで、米海兵隊の2人がフランス女を取り合いする映画? 軍隊コメディ?友情もの?とにかくよくわからないノリ。 もとが舞台劇なので、映画の雰囲気は推して知るべし。 全体的に作り話っぽく、史実とはほぼ関係がないし、 戦地の雰囲気をリアルに描いているとも思えない。 戦闘場面もあるけど作り込まれたものではなく、その部分に期待して観るようなものでもない。 なんでこの時期にこの原作の映画を作ろうと思ったの?と思うほど、 訴えかけるものがあまりなく、企画意図のよくわからない映画。 英語とフランス語が複雑に入り混じっているので、吹替で観たのは間違いだったかもしれない。 [DVD(吹替)] 5点(2009-10-28 05:34:35) |
50. 春の女神
白雪姫のDVDの特典にて観賞。 シリー・シンフォニー・シリーズの短編のひとつで、 白雪姫に先駆けて、アニメで写実的な女性の人物を描こうとした ディズニーとしては最初の作品らしい。 その仕上がりは、女神の踊る腕の動きなどにあきらかな違和感があったり、 白雪姫の人物作画の完成度を再認識させるようなものではあるけれども、 こういう下積みの上に白雪姫が成り立っていると思えば、なるほどと思う。 実はいい人?歌いながらでないと話せない、コワ面白い魔王もいい味出している。 [DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2009-10-26 22:21:16) |
51. 探偵物語(1983)
この時代のアイドルというものがどうも理解できない。 薬師丸ひろ子の存在は、声優が素の身なりで映画に主演しているような、 強烈な違和感がぬぐえない。 大学生という設定のわりに言動が幼なすぎるのではないか。 ヒロインも相方の探偵も、どちらも好きになれない。 ハードボイルドの世界に、似つかわしくないようなアイドルが登場して 引っかき回すという意外性も悪くはないのかもしれないが、 それにしてもそのアイドルにもう少し実在感を持たせられなかったものか。 全体的に浅くて下品な内容、ダラダラした展開、粗雑な脚本、話題性のみの映画。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2009-10-25 16:33:57) |
52. ガリバー旅行記(1939)
フライシャースタジオが白雪姫に対抗して製作した長編アニメ。 ヌルヌルワサワサとなめらかに動くアニメの迫力、手間の掛かり具合は白雪姫に負けてない。 白雪姫のような洗練された美しさのようなものは感じられないけれども、 当時のアニメらしい人物のコミカルな動きが全面に盛り込まれている。 ゲームの世界のマリオにそっくりな人がどこかにちらっと出てくる。 [DVD(字幕)] 7点(2009-10-25 00:21:07) |
53. 白昼の決闘
大作西部劇らしいので観始めたけど、実際はラブストーリーが主体で かなりおもしろくなかった。 荒々しい西部男には、やはり荒々しい西部女が似合っているのかもしれないけど、 個人的にはそういうものを見せつけられても全然楽しくない。 もとがそうなのか、廉価DVDのせいなのかわからないけど、全体的に絵が非常に暗いのもつらかった。 鉄道の建設現場に大量の騎馬隊が押し寄せるシーンがいちばんの見所だけど、 時間にしたらちょっとだし、長くてつまらないドラマにこらえてまで見るほどかどうかはわからない。 [DVD(字幕)] 4点(2009-10-10 15:50:54) |
54. 白雪姫
小人たちやたくさんの森の動物が同時にばっと出てきて、 それぞれに個別にモーションが与えられて、一片の粗も見せることがなく、 使い回しもまったくないというのは、本当に贅沢に手間をかけているのだと思う。 音楽と映像がシンクロしているのもすごい。 こんな時代にすでに何もかもやり尽くしてしまったような 完成度の高いアニメを作ってしまうとは。 この先何をやったところで焼き直しでしかないじゃないの。 ストーリーのほうは意外と地味で、動物がチョロチョロして 小人と白雪姫が戯れるのがほとんどなんだけども。 ディズニーは数々の短編製作で実績を積み重ねた延長上にこの長編を作り上げた。 他の何者にも成しえなかっただろう伝説的偉業には違いない。 [DVD(字幕)] 8点(2009-10-07 23:12:43) |
55. 大菩薩峠 完結篇(1959)
映像はすばらしく、特にやぶさめのシーンは大掛かりで印象に残る。 ストーリーはよくもなく悪くもなく…。 しかし龍之助の目が見えないのに強いというのはやはり不自然な気がしてしまう。 全体的に見ると映像は凝っているけど、主人公の性格にくせがあり、 そのために陰気な場面も多く、ちょっと好き嫌いの分かれそうなシリーズのように思えた。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2009-10-07 16:10:06) |
56. 大菩薩峠 第二部
龍之助が前回に比べてすっかり丸くなってしまっている。 日本の原風景をリッチに再現した場面の数々はすばらしい。 しかしストーリーはなんだか散漫で、ツッコミ所も多かったような気がする。 深く考えずに眺める映画か。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2009-10-06 15:37:54) |
57. 輝く瞳
シャーリーの養育権を巡って争いが起こる。 もとはモノクロだけど、カラー化版で観賞。 言われなければ元がモノクロだとわからないくらいに、自然にカラー化されている。 ストーリーはとくに驚くほどのものもなく、わりと普通のホームドラマだけど、 それでも入り込んでしまうのは、テンプルちゃんのかわいさがあればこそだと思う。 もうひとりの子役、悪童ジョイちゃんのぶっとんだキャラクターが強烈。 [DVD(字幕)] 7点(2009-10-05 16:17:54) |
58. 装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ 劇場版
オリジナルビデオ作品を再構成した劇場版。 メカや背景にはCGを多用して、従来のアニメでは難しかった表現を実現している。 もとのTVアニメは観たことはないけど、サンライズの一方のロボットアニメのガンダムが、 世代を経るにつれ人物設定などが軟弱になっていき、もとのスタイルが 置き去りにされていったことを思えば、 濃ゆいキャラ満載でハードなストーリーの硬派なアニメを、 改めて現代に復活させたことは、よくぞやったという感じがする。 バトルシーンも豊富で見応えがありすばらしい。 ずんぐりとした主役のロボは今の感覚からすると 少しカッコ悪く見えなくもないけど、それも味ということで。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2009-10-05 16:06:53) |
59. 大菩薩峠(1957)
主人公の剣豪の生き様を描いた映画? 映像はとても美しく完成度が高い、街や商店などはまるで本物のようだった。 主人公はとてもヒーローとは言えないような、悪行を積み重ねる悪者で、 考えてみれば人斬りに人格者などいるわけもなく、当時の剣豪というのは 本当にこんなだったかもしれない、と思わせるものがある。でもやっぱりコイツ大嫌い。 映像がすばらしいだけに、とても万人受けしそうにないダークなストーリーと スローなテンポが惜しいと思う。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2009-10-05 15:18:31) |
60. Di Gi Charat デ・ジ・キャラット 星の旅
時間の制約のせいか展開がめまぐるしく、観客置いてけぼりの感。 絵も話も安易な何でもありコメディーで、作るほうはラクでよさそうだ。 でじこの声が合っていないような感じがする、なんだか太い。 最も出番の多い主役だけに、声の違和感はかなり気になる。 いや声というより前に、でじこのふてぶてしいキャラクター自体が好きではないのかもしれない。 髪が緑というのも好きじゃないかもしれない。 ほかの3人の娘のほうが可愛いけど、でじこの影に隠れて出番が少ないのが残念。 [DVD(邦画)] 4点(2009-10-05 09:00:34) |