581. キラー・エリート(2011)
《ネタバレ》 結局ね。 話が複雑になるとそれに頭を悩ませることになって、アクションもストーリーも楽しめないんじゃないかな。 誰が敵で誰が味方か、最後まで目が離せない展開なんだけど、よくわかんない爺さんたちが密室で会議やったり、エージェントが悪役だったり、もうついていけない。 ただ、クライヴ・オーウェンとジェイソン・ステイサムの対決は見応えあり。デニーロにアクションをさせなかったのは正解。 ヒロインが可憐だったのでそこに加点。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-04-10 21:55:29)(良:1票) |
582. バトルシップ(2012)
《ネタバレ》 シールド?を張られた中だけで話を膨らませるのはポイントが絞られて良かった。 浅野忠信も侍的な役回りでスカッとできる。 個人的には、戦艦ミズーリの歴戦の勇士であるじいちゃん達のキャラクターをもっと際立たせて欲しかったかな。アナログでやっつけるぜ!っていう一番ワクワクするシーンなのに、リスペクトが足りない。 そしてブリトーのために犯罪を犯すような奴に惚れ切ってしまう姉ちゃんもいかがなものかと。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-04-03 16:59:52) |
583. 007/カジノ・ロワイヤル(2006)
《ネタバレ》 ダニエル・クレイグの007は初見。 このシリーズのど素人がおこがましいのだが。 誰向けに撮るのかが、初期の007とは違ってきている。昔は男子が観てたんだよ。きれいな女性が出て、そこそこアクションもあって、男心をくすぐる秘密兵器やボンドカーが先進的で。 現代は、観るのは主に女性。そうなると、必要なのは露出度高めでボンドが痛めつけられることであり、悪役もかっこよくなくてはならない。 そういうことを満たそうとすると、こういう映画が出来上がる、と。 中でも残念なのは、ボンドカーに対する敬意のなさ。 積んでる秘密兵器がAEDって。 しかもあっさり横転して廃車に。 あんまりじゃあないか。 アクションはそこそこ楽しめたのだが、何のためにボンドが命張ってるのかが不明確なまま進んでいくので、達成感に乏しいのは私だけかもしれないが。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-03-05 23:23:32) |
584. 悪人伝
《ネタバレ》 主演のマ・ドンソクは、いかつい顔なんだけどなぜか悪党には見えないという稀有な役者。 どこか憎めない、愛すべきキャラクターを演じさせると、右に出る者はいないかもしれない。 一方の刑事役は、残念ながら迫力が少し足りない。正義感もそんなになさそうだし、マ・ドンソクとのコントラストでどうしても負けちゃうのは仕方ないか。 そしてこの二人が追っかける連続殺人犯が、また憎たらしい。無意味に殺人を重ねていく様は、異常な迫力に満ちていて恐怖すら覚える。 極道と刑事が甘っちょろく手を組まず、反発し合うのも面白くて引き込まれた。 ラストは主役の二人共が望む結末でスカッとした。 ハリウッドが好きそうな映画。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-02-26 18:18:32) |
585. ブラック・シー
《ネタバレ》 すっかりおっさんになったジュード・ロウ。 優男のイメージがあったんだけど、おっさんのジュード・ロウもなかなか雰囲気がある。 無骨な男たちを仕切る艦長としてそれなりの迫力。 金塊を積んだUボートが簡単に見つかってしまうのは少々物足りないが、その分家族を取り戻すために金の魔力に取り憑かれていくジュード・ロウの演技が堪能できる。 若い青年と息子が重なって、脱出スーツに金塊を詰めて浮上させるシーンは、ありがちだけどモヤモヤが残らなくて良かった。 それにしても、ロシア人もダメだけど、イギリス人はもっとダメだな。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-02-22 23:37:41) |
586. ALONE/アローン
《ネタバレ》 なぜ最初の狙撃を実行できなかったのか。 なぜ愛した女性と別れようと思ったのか。 一歩踏み出せ、自由であれ、と言う現地の男とこの二つの疑問が自分の中でつながらず、ただ地雷を踏んでひとりぼっち、という極限状況を楽しむだけになってしまったのが残念。 もはや何が現実で何が幻なのか区別がつかなくなってしまった。 踏んだ地雷が作動しない確率が7%なら、踏んだのが地雷じゃない確率は0.5%くらい? 彼女役の女性がとても感じが良かったので、そこに加点。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-02-12 00:31:19) |
587. 天国でまた会おう
《ネタバレ》 ルメートルの小説は、「その女、アレックス」を読んで以来、面白いのは承知。ただ、本作はまだ未読のため、期待値が高過ぎたのかもしれない。 疎遠になった父親や優しくも厳しい姉、そして憎たらしい上官の中尉や、人情味ありそうな警察署長?など、魅力的な脇役陣。 しかし、それがストーリーの中でポツンと点で動いている感じがして、なかなか線にならない。 エドゥアールの色鮮やかで七変化するマスクは、モノクロになりがちな暗い時代の中で大きなアクセントになっており、シュールでありながら違和感が無いという不可思議な現象を映画の中に生じさせている。この演出は見事。 一方、もう一人の主人公アルベール。 この人の感情の揺れが激しすぎる上にしかもわかりづらいときているので、ストーリーテラーとしては少々物足らなかった。 メイドとのロマンスももう少し丁寧に描いてくれていたら、ラストのどんでん返しにもっと喜べたのにという思いがして残念。 独特のカメラワークは、なかなか観ないカットもあって、その点は斬新。 原作は読まないかな。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-01-16 09:38:23) |
588. スカイライン-征服-
《ネタバレ》 出だしやら中盤やら、ちょいちょいスピード感の無さが気になる映画。 マンションからの脱出を試みたフェラーリがいきなり踏み潰されるシーンなんてちょっと度肝を抜かれてみたけど。 あくまで全く情報のない市民目線で物語が進んでいくので、軍の登場に胸踊ってみたりもしたが。 LAのど真ん中で核を使っておいて、ビルや住民があんなに無傷なわけないだろ。 アメリカ人、核を舐めてやがる、という殺伐とした怒りというか虚しさが残って、それ以降まともに鑑賞できず。 プロットは宇宙戦争で宇宙人はオール・ユー・ニード・イズ・キルで、おまけにエンドロールはパシフィック・リムというオマージュ?だらけの映画。 そう言えば、あのでかいヤツ、アッガイみたいだったな。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-01-10 18:13:27) |
589. 15時17分、パリ行き
《ネタバレ》 3人の生い立ちを描くことで、人が何者であるかは、その人がその時にどういう行動を取ったかで決まる、ということを伝えたかったんだろうね。 そりゃ、銃を構えてる奴に突進するなんてできないよ。 爆弾持ってるかもしれないし。 塩狩峠、思い出したなあ。 咄嗟に体が動くかどうか、人間性を超える何かがあるような気がするなあ。 でも、野暮だけど映画としては少し退屈。 ジュディ・グリアーが好きだからそこに加点。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-01-08 21:24:46) |
590. ゾンビマックス!/怒りのデス・ゾンビ
《ネタバレ》 何が素晴らしいって、この邦題のタイトルのセンス。 マックスも相当なもんだが、デス・ゾンビって、ゾンビはそもそも死んでるんじゃないのか。 …なんて常人に言われることは百も承知で付けたに違いない。 しかし、常軌を逸しているのはタイトルだけではない。 我々のゾンビ映画に対する悪しき定義とか枠組みは、それがいかにステレオタイプでくだらないものかをまざまざと感じさせてくれる。 単にB級、の一言でカテゴライズできない、カルト的要素を持った映画。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-12-13 23:01:09) |
591. デス・レター 呪いの手紙
これから観る方は、最初の数十分は我慢が必要。 そこからは、目が離せない展開。 で、ラストが許せるかどうかで、この映画の評価は二分しそう。 私は予想外に楽しめた派。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-11-27 22:41:27) |
592. デンジャー・クロース 極限着弾
《ネタバレ》 オーストラリア軍とベトナム戦争が結びつかなかった私の無知はさておき。 ベトナム兵の大群に囲まれ、弾薬も尽きたオーストラリア兵たちの絶望がスクリーンを通して伝わってくる。 ラスト近くに入るスローモーションもなかなか効果的。 単に、味方と敵、という概念で分け、妙なイデオロギーを見せられなかったのも良い。 それにしても、戦場で仲間のために自らを顧みることなく行動できる強さって、いったいどこから出てくるんだろう。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-11-27 00:27:02) |
593. アトミック・ブロンド
《ネタバレ》 スタイリッシュでありつつ、傷つくリアリティもちゃんと描いたところは、これまでにないやり口。 シャーリーズ・セロンの凄みを感じさせる映画。 ただ、ストーリーが複雑で彼女が何のために戦っているのか、何のためにあそこまでズタボロにならなければならないのか、が共感できなかったのが残念。 で、無駄に脱ぎすぎだよ。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-11-23 01:49:05) |
594. ペット・セメタリー(2019)
《ネタバレ》 オリジナルを観てから二十数年。 若い頃に観た映画がリメイクされるって、年取ったってことの証だね。 最近こういうケースが増えてきて少し複雑。 で、リメイク版。 オリジナルと比べるつもりはないのだが、前作は喪失感という悲しみが主軸だったのに対して、リメイク版は、死者の怒りが物語の原動力になっている。隣の爺さんの妻が然り、主人公の妻の姉も然り。 生前とは別のモノになって生き返るっていうのは、実は穏やかな死の静寂を乱された怒りだったのかもしれないと、本作を観て考えるようになった。 残念だったのは、娘を失ったことを受け入れられない父親の苦悩が観ている側に伝わらず、映画の筋を成り立たせるためにペットセメタリーを使ったようにしか感じられなかったことかな。 そこが希薄なので、生き返った娘が猟奇的になっている恐怖感ばかりが強くなって、どうしようもないやり切れなさが描かれてない歯痒さを勝手に感じてしまった。 ラストでおぞましい屍鬼と化した親子3人が、まだ幼い息子を迎えに来るシーンはちょっと引いてしまうくらい醜悪。 ホラー映画としてはいい出来なのかも。 もう少し細部にこだわった作りが欲しかったかなあ。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-10-16 20:34:40) |
595. ペイ・ザ・ゴースト ハロウィンの生贄
《ネタバレ》 ニューヨークがまだ集落だった頃から続く謎の失踪。 ケルトの女性とその子供たちを火炙りにした直後なら、見当がついて住民たちが何か手を打ってそうな気もするんだけど、現代まで完全に放置されてたみたい。 話は歴史として見れば結構壮大なストーリーなんだけど、ニコラス・ケイジ一家だけでほぼ対処するコスパの良さが光る。 霊媒師の女性もこっぴどくやられちゃうんだけど、もう少し禍々しい悪霊の設定を観たかったかな。 一番怖かったのは連れ去られた数えきれない子供達が地下に閉じ込められているシーン。 130年前から誘拐が始まったと考えても、一年に3人だからざっと400人。 でも、アメリカで失踪する子供達って、もっと多いんだろうな、なんてことが頭をよぎる作品。 とにかくチャーリー役の男の子がかわいくて、そこは高評価したい。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-10-09 20:45:08) |
596. 目撃者(2018)
《ネタバレ》 殺人を目撃するまでの緊迫感は、韓国映画らしい容赦の無い暴力描写で息が詰まった。 全く躊躇なく金槌を打ち下ろす犯人と被害者の女性との間に何があったのか。 復讐を恐れる主人公の心配もさることながら,私としては犯人の動機の方が気になった。 しかし、蓋を開けてみればシリアルキラー。動機ないじゃん。 目撃証言だけが頼りという筋立て上、仕方のない展開ではあるのだろうけど、土砂崩れで都合良く数々の遺体が姿を現すなど、演出としてはちょっと疑問符が付く。 何より、いくら他人に無関心な都心部だって、マンションの敷地内のど真ん中で金槌を振り上げたりはちょっと考えられない。それなら、もう少し振り切った殺人鬼に仕上げないと。 なんだか後半の失速が残念だけど、事件を解決に導く敏腕刑事がなんだかカッコよくて、そこに加点したい。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-09-28 20:29:17) |
597. エンド・オブ・ザ・ワールド(2012)
《ネタバレ》 地球が最後を迎える時に、いったい誰と過ごすのか。 妻に逃げられた男は、かつての最愛の恋人と、そしてどうでもいい彼氏と別れた女は、最愛の家族と過ごすチャンスがあった。 でも、結局二人は出会ったばかりの隣人を選んじゃうんだよね。 最後の瞬間に、自分じゃない誰かの幸せを願える人だってわかったから。 それが愛かどうかは疑問符がつくけど、少なくとも穏やかな気持ちでその瞬間を迎えられるかもしれない。 滅亡へのカウントダウンもそれほど忙しない感じがなく、静かにその瞬間が来るのもなかなか上手い演出。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-09-25 14:34:45) |
598. ミッシング ID
《ネタバレ》 シガーニー・ウィバーが出てる時点で映画のクオリティが保証されてる気がする私は、予告編で簡単に釣られて鑑賞。 出だし好調。なんせリリー・コリンズがヒロインだし。 …で、最後までリリー・コリンズでなんとか乗り切った私。 テンポはそこそこだし、伏線もばっちり回収。 気になったことは二つ。親友が2人いたのに、偽ID名人の1人しか活躍しなかったことかな。あれじゃああんまりだよ。 それと、シガーニー・ウィバーが「風船は嫌いよ」ってわざとらしく言うシーン。あれ、何?ダークスター? [インターネット(字幕)] 6点(2021-08-15 23:23:20) |
599. 7500(2014)
《ネタバレ》 そういうことだったのか…と顛末がわかったとてそこにカタルシスはなく、なんだかモヤモヤした感じが残ってしまうのは、シニガミの人形を持っていた男が何者なのかさっぱりわからないままなのが大きな原因かと。 パイロットはコクピットで何を見て驚いたのかも然り。 途中、トワイライト・ゾーンがモニターで流れているのを見て、得体の知れない何かが機内に?と色めき立ったのも返して欲しい展開。 まあ、正直エイミー・スマートが観たかったというのが本音だから、もう少し活躍させてくれたら良かったんだけど、エイミーの必要ない配役だったかも。 『パッセンジャー』とか、既視感が強いのも残念なポイント。 ただ、時間的には許せる長さだった。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-08-01 20:37:19) |
600. デンジャラス・ビューティー
《ネタバレ》 サンドラ・ブロックが好きな私には、彼女のイヤミなほどズバズバ言う割に、意外に乙女な魅力爆発の作品ではあるのだが、流石に作りが杜撰過ぎやしませんか。 シチズンなる爆破魔の捜査はほぼ放置されて、FBIの捜査官がミスコンに出るという本来の趣旨が薄れてしまっているし、同僚との恋も、それまでにそんな雰囲気を全く匂わせないもんだから、観ている方もちっとも盛り上がれない。 しかも特技を披露する舞台でのあのお下げの髪型と衣裳にはかなりがっかり。 ちゃんとサンドラをキュートに見せて欲しかった。 配役としては、やはりマイケル・ケインの演技が見応えがあった。彼の出るシーンに関しては、吹替で観た方がより楽しめたのかもしれない。 設定はマイフェアレディ的で面白かったのに、ちょっと残念なポイントが目立つ映画。 サンドラ・ブロックに頼り過ぎたのかなあ。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-06-14 21:19:34) |