601. かぞくはじめました
やろうとしていることの難しさの割に、主人公二人の発想や行動が、いちいち幼稚で、かつ嘘っぽい。遺言で子供の後見人に指定されるほどの人なら、失敗はあるにしてももっといろいろ考えていると思うし、いきなり子供を押しつけられた難局面にしても、現実的な生活感のある課題・問題がいろいろ出てくるはず。その辺を突っ込まずに制作者が頭で考えただけの展開を追っているだけなので、面白みがないのです。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2014-04-23 00:14:18) |
602. 東京公園
導入部はそこそこ魅力的なのに、その後にドラマが何も動いていません。つまり、初期設定の時点で制作者側が満足してしまっているのです。演技レベルも全体的に低い。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2014-04-14 00:11:36) |
603. 愛情は深い海の如く(2011)
レイチェル・ワイズ主演の不倫ロマンスものなんて、それだけで期待が高まるのですが、がっかりするような内容でした。台詞を必要最低限にしているのは、もしかしたら原作の戯曲との違いを設けたのかもしれませんが、そうだとすればそれが裏目に出ている。つまり、登場人物は会話ともつぶやきともつかない発言をぼそぼそしているだけで、しかも各シーンは役者が演技力を発揮する前に容赦なくブツ切りにされて次に行っているのです。設定から来るはずの背徳感も焦燥感もあったものではありません。これは残念だな・・・。 [DVD(字幕)] 3点(2014-01-06 00:48:02) |
604. 小川の辺
無難に無難に行っちゃったなあ。すべてがあらすじからの想像の範囲内で、映画というよりも、原作のプロモーション・フィルムを見ているかのようです。あと、それって明らかに現代的口語表現では?と思ってしまう台詞があちこちにある脚本の雑さも気になりました。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2013-10-22 01:39:54) |
605. アリス・イン・ワンダーランド
すべての方向性が中途半端で、物語が何も存在しない。筋は分かり切っているのだから、そこに何を解釈するのかということを組み入れないと、わざわざ作る意味がないと思うのだが。 [ブルーレイ(字幕)] 3点(2013-03-26 02:16:42) |
606. 桜田門外ノ変
《ネタバレ》 明治維新の重要なプロローグであったこの事件に注目したセンスは称賛したいが、しかしそれならば、どのような動きが積み重なってこの爆発に至ったのかという点にこそ時間をかけるべきであったし、各藩の思惑などももっと整理すべきだった。また、個々の藩士の行く末や享年などもきちんと明らかにしたところは評価できるが、それぞれの立ち位置や背景や内心が描写されておらず、登場人物として尊重されていないので、字幕以外のところに意味がない。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2012-12-17 00:01:42) |
607. 記憶の中の僕たちへ
設定からして、時空を超えた切なさ満載ラブロマンスを期待していたのですが・・・何か描写は中途半端で似たようなシーンが積み重なっているだけだし、その中でも意味なくアホなシーンがでてきたりで、期待はずれでした。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2012-03-25 01:39:22) |
608. 選ばれる女にナル3つの方法
邦題からして中身の薄さが窺えてしまうのですが、やっぱりそのとおりの内容です。結婚式前夜に中心の3人とその他いろんな人がいろんなことをする、という設定なのですが、各人物の人格的描き分けがされていないので、意味がありません。アンナ・パキンちゃんが比較的たくさん出ている、という以外に価値が思い出せない。 [DVD(字幕)] 3点(2012-01-08 21:06:36) |
609. 東京島
《ネタバレ》 せっかく、無人島で突然集団生活が始まったという美味しい設定なのに、その集団の1人1人にわざとかと思うくらい個性がないのにびっくり。演技者はやっていて苦痛ではなかったのだろうか。大体、無人島のサバイバルなはずなのに、その辺のコンビニでたまっているヤンキーの集団みたいに、みんなぼーっとしている。切迫感も危機感もない。それならば開き直って笑わせてくれればまだいいのに、そちらに振っていこうという方向性も見えない。●で、皮肉なことに、終盤でフィリピン人その他のチームが登場して、やっとドラマが(ちょっとだけ)動いている。それならば、最初からいろいろ放り込んでごっちゃにしていた方が、まだよかったかもね。ただ、役に立っていない(映画の上で)登場人物は多いのですから、その場合でも、人数は1/3くらいに削る必要がありますが。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2024-06-13 01:15:02)★《新規》★ |
610. 舞妓はレディ
《ネタバレ》 一番まずいのは、こういった題材を選んでいながら、肝心の花街文化に対する制作側としての敬意がまったく感じられないこと。置屋さんも、お座敷も、お稽古の場も、表層をさらっと撫でているだけ。インターネットがどうのこうのという描写を入れ込んでいるのも、「かつての祇園映画とは違ってこういう要素も入れてみました」というあざとさを感じさせるだけであって、物語のツールとしては何も機能していない。●加えて、ミュージカル映画でありながら、楽曲自体にそれほど魅力がなく、演者たちも「歌いながらの演技」ができておらず、お仕着せの振付を再現しているだけというのは、ほとんど致命的である。●あと、これだけいろんな人に歌わせるんだったら、何で一徳さんに歌わせないの?元タイガースですよ?しかもネイティブ京都人ですよ? [CS・衛星(邦画)] 2点(2023-11-27 01:24:57) |
611. きいろいゾウ
ただ単に、何か動物とか植物の声台詞を入れておけばそれっぽくなるだろうという動機だけで制作された、実に志の低い作品。しかもそれで130分以上もあるのだから、対象を整理しようとか集中しようとかいう意思すら感じられない。あとね、長回しというのは、とりあえずカメラを回しておけばいいというものではないのですよ。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2023-11-24 01:27:41) |
612. 若き人妻の秘密
《ネタバレ》 ある日突然夫が失踪する。その妻に弁護士が近づいていく。と、なかなかいろいろ展開できそうな初期設定なのですが、サスペンスとしてもロマンスとしても、さっぱり盛り上がりません。それはなぜかというと、肝心のヒロインがひたすら混乱しっぱなしの一本調子演技だからです。そこでいろんな心理の綾を表現したかったのかもしれませんが、迷いを表現するのと、表現そのものが迷っているのとは話が別です。オチは一応ひねったつもりなのでしょうが、前フリができていないので、オチていません。 [DVD(字幕)] 2点(2023-06-26 22:23:26) |
613. そらのレストラン
《ネタバレ》 料理をテーマとしているらしいのだが、料理は全然出てこない(完成品のカタログ映像らしきものは出てきますが)。代わって登場するのは、仲間内の頭が悪そうなうるさいやりとりばかり。制作者として何がしたいのかが分かりません。最後の野原の食事会シーンにしても、作った側が入れ替わり立ち替わりあんなに延々と個人的な御託を並べられると、私が参加者なら、味も分からなくなりますし、はっきり言って邪魔なんですけど。料理人になりたいんだったら、料理に語らせろよ。というか、制作者もそれを撮れよ。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2023-01-18 00:56:34) |
614. リトル・フォレスト 冬・春
結局、前作と同じく「解説付の調理方法紹介ビデオ」でした(いや、「映像付の調理方法解説ナレーション」かな)。前作に比べれば、若干、人間関係を多少いじろうとした的な部分はありますが、ほぼ影響はありません。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2023-01-14 23:06:38) |
615. リトル・フォレスト 夏・秋
最初からセンス皆無のナレーションの洪水(というか、ナレーションのオマケのように映像がある状態)にびっくりしたが、そのまま最後まで行ってしまったのにはさらにびっくりした。これ、単なる解説付の調理解説作品では?制作者は何が表現したかったの?映像を色彩的に綺麗に撮ろうという意欲の一端は辛うじて感じられたので、点数はそこに対して。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2023-01-13 23:11:48) |
616. きな子~見習い警察犬の物語~
主人公がその犬のどこにそんなに入れ込んでいるのかが分からない。その犬を警察犬にすべく、主人公が何をどうしたのかも分からない。つまり、作中の主人公と同様、制作側までが、警察犬というものへのぼんやりとした憧れだけで作ってしまった内容です。それから、主演の彼女の演技力の低さも問題ですし、犬は犬で画面内で全然躍動していないのも問題です(それこそ、画面外で誰かから言われたとおりに嫌々動いているだけに見えます)。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2022-11-03 00:50:16) |
617. 天地明察
暦だの天文だの算術だのというテーマの伝記映画とはなかなか硬派な、と思いながら見始めたのだが、いつまで経っても面白くならないのでびっくりした。突っ込みどころはいろいろあるが、やはり最大の問題は、この突出した異形の才能を有する主人公に、その辺のフリーターにしか見えないこの役者を当ててしまったことではないだろうか。そのためかどうか、周囲の役者全員はもちろん、照明や音楽などのスタッフからもやる気が感じられないという現象が発生している。結局、テーマは二の次で、ほとんどホームドラマレベルに対象を矮小化したものになってしまっている。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2022-08-31 01:55:53) |
618. 大脱出2
悪役は揃ってみんなしょぼいし、かといって脱出側も特に知能や技術や作戦を使っているわけでもないし、施設自体に何か凄い装備が施されているわけでもないし、そして肝心のスタローンにはほとんど出番ないしで、とにかく適当に作った感まる出しでした。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2022-08-30 02:14:37) |
619. スマート・チェイス
かつてLOTRで世界的スターとなり、そしてPOCシリーズをはじめとして2000年代を華麗に駆け抜けたオーランド・ブルームが、こんなC級作品に堂々と出ているのを目にするだけで軽くショックです。もっとも、コスプレのないときの彼は実は演技力が低いということも、作品によっては当時から判明していたりしましたが・・・。さてこの作品ですが、危険な(あるいは訳ありの)ブツを運搬しますという「トランスポーター」的設定からスタートしているようなのですが、肝心の運搬があまりにもノーガードで、いやそれなら大した敵ではなくても、その辺のギャングでも襲撃できるでしょ、になってしまいます。また、一応仲間設定の何人かが団結して危機を乗り切る的な展開にしたいようなのですが、主人公を含めて全員に、そもそも実力が感じられません。よって、いろんな盛り上げ工作も空回りしまくっています。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2022-06-28 01:49:36) |
620. RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語
導入部から不必要な説明台詞の雨あられで、脚本の5割くらいは削除するか括弧書きにしたいと思っていたのだが、話が進むうちに、それが7割になり8割になっていったのには、心底驚いた。各登場人物の造形も、限りなく凡庸で類型的。一番の問題は、主人公はもっともらしく運転士が「夢だった」と(それも無粋に何回も)語っているけど、それがどこからやってきて、主人公の内面をどう形成しているのかが、まったく描かれていない、というか意識すらされていないこと。つまり、運転士という設定ありきですべてが作られていること。辛うじてまともに演技ができていたのは宮崎美子くらいだと思うけど、それも、台詞が少なかったからこそ可能だったのだろうと思う。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2022-03-21 00:38:21) |