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Yuki2Invyさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1615
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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641.  コットンテール 《ネタバレ》 
近しい家族の一員を喪って、でもその悲しみを残された家族全員で共有することで家族の絆を再認識する、というのは、実にありふれたことだとも思いますが同時に、実に普遍的で誰しもが共感可能な経験だとも当然に思うのです。私も本当につい最近、実際にそういった経験をした・している最中でもあって、その意味では今作にはごくパーソナルに大いに共感できる部分がありました。これもよく言われることだと思いますが、人を動かす動機になるものって、どちらかと言うとポジティブなそれよりはネガティブな方の感情であることが多い、ともやはり思っています。人生においてだって、他に例え様が無い位に悲しくて辛いことが起こった時というのは、同時にその「転機」ともなるべき最も大きな変化のチャンスである、というのも、これこそが本当に私自身がつい最近に実感し、そして実行・実現し続けていることである、と思うのですよね。  ただ、今作は構造的には上記の通りの作品ではあるのですが、特にその作中現在の時間軸においてフォーカスが当たるのは圧倒的に主役のリリー・フランキーさんなのであって、私は率直に、家族の物語というよりはリリーさんの話(=リリーさんの人間としての有様⇒それを表現する演技を眺めてゆくべき映画)だと思えていました。そして、このリリーさんの役柄というのが、作中の木村多江さんの言葉も借りるなら「ずっと自分の世界に居る人」という、また率直にやや感情移入のし難い役だったとも思うのですし、基本その彼が作品の冒頭からそれこそ自暴自棄に近いってレベルで唯々悲嘆に暮れまくっている、というのも、あくまで私の中のリリーさんのイメージからはどちらかと言うと遠い方だったかな、と思ったりはするのですよね(何か、例えそんな時でも自分も他人も、ニカッと笑う・笑える様な状況をつくってくれる、という様なイメージをこちとらが勝手に持っちゃってた…てな感じですかね)。
[映画館(邦画)] 6点(2024-03-16 22:04:37)
642.  ザ・ホエール 《ネタバレ》 
非常に観応えの有るドラマだったとは思うのですが、かつ表現の面でも何故主人公があーいう人物として作中に据えられて居るのかとかには(最後まで観ると)ごく納得がいったのですが、それでも何とゆーか、やはり根本的に主人公の人間性自体には納得がいかない部分がかなり有って、結果「うーん…」みたいな観終り方になってしまったという感覚が強いです。描かれない時間の中においても、どー考えても極めて「自分本位」な人物だったのだろうとは思えていて、だから娘のエリーの(字ヅラは)ごく過激な発言の方が、私にとっては100倍説得力が在った様に(また)思えてもいまして、どーにもなんだか入り込めなかったな…(醒めた眼で観てしまってたな…)という感じなのですよね。  ただ、重ねてそれこそが、今作の表現の結実する最たるモノ=自分の中の自分が暴走して肥大化した成れの果て、というコトだとも思うのですよ。また、それダケを殊更に見せ付けてやって満足する…という作品ではなかった=チャンと他のモノ・それダケではない別の結末も提示してくれては居たとは(確実に)思えるのですよね。いったん、そのうちもう一度観ようと思うのを予感したうえで、この位の評価にしておきます。
[DVD(字幕)] 6点(2024-03-12 10:25:07)
643.  銀河鉄道の父 《ネタバレ》 
この映画でも、クライマックスでは引用されていますが、宮沢賢治の『雨ニモマケズ』って何度読んでも本当に善いコト言ってるよな…と思うのですよね。だから、根本的には彼の伝記映画である今作も、そのテーマの部分については誰しもが絶対、全く興味が無いなんて在り得ない、とも言って好い様な普遍的で手堅い題材だ…とまずは思います。加えて、今作はそれを明示的に彼の家族の「複数視点」から語る…というコトで、2時間の映画のドラマとしてもまた確実に手堅く仕上がっているとも思いますし、タイトルにある通り彼の父親=役所広司さんに対しては特に、感情移入も非常に容易で、だから全体としてもより観易い…とも言えるかと思うのですね(⇒たぶん、宮沢賢治本人というのは、こういう場合に必ずしも感情移入し易くて+2時間を眺めてゆき易い、という人物でもないのかな~とは思ってますよね)。  再度、観易く分り易く共感し易い宮沢賢治の伝記映画…という時点でその価値は十二分だと思ってはいるのです。ただ、観易い一方で(逆に必然)賢治本人に対する掘り下げや解釈は浅くなっている様に思えたのも確かで、此処は完全にトレードオフとして致し方無い部分かも知れませんかね。全体としては演者のクオリティもごく行き届いていたコトも踏まえて(⇒役所広司さんはやっぱ凄いな~とまた思いましたが、菅田将暉さんの安定ぶりも負けず劣らず、プラス森七菜ちゃんもアクセントと言うか要所で立派に美味しく目立っててこのコもやっぱ凄いな~とは思わされてしまいました)いったんこの評価とさせて頂きます。また、宮沢賢治作品を色々読みたくなってしまいましたよね。
[DVD(邦画)] 6点(2024-03-09 16:22:01)
644.  スウィート・スウィートバック 《ネタバレ》 
70年代前半からのブラックスプロイテーション(ブラック・ムービー)流行の嚆矢となった作品…とのコトなのですが、正直言って「は?」とゆーか、その手のヤツとは全く完全に方向性の違う、エンタメでもナンでもない(⇒B級ではある…のかも知れませんが)完膚なきまでのアート系!みたいな作品なのですよね⇒余りにも、余りにも全てが「異質」すぎるのです。お話の内容自体は、クライム系(逃避行系)…なのかも知れませんし、んで描写の所ドコロは(確かに)ポルノだったりバイオレンスだったり…とマデは言えるかとも思うのです。が表現自体としては、諸々の演技の感じも・雑な録音の質感も・画面のつくり方&音楽の流し方とかだって(その終始一本調子でかき鳴らされ続けるやや暢気なBGMは、あのアース・ウィンド・アンド・ファイアーが演奏してるらしーのですが)フツーの映画だったら全部「在り得ない」ってレベルの逸脱だと思われるのです。再度、到底、エクスプロイテーションってレベルの(娯楽的に使用できる)作品ではないと確信しますし、芸術系だとしてもそのエキセントリックさはモ~最高レベルに近い方かとも思います。そして、それでもその一方で、作品の背景に明らかにメッチャクチャ明確に、監督の「言いたいコト=叫び」が完全に貫かれて存在している…が故に、映画としてはともかく表現物としては何一つ「成立してない」なんて感覚が皆無…でもあるのですよね。。確かに、凄い作品かな…とは思ってしまいますかね。。
[DVD(字幕)] 6点(2024-03-07 22:19:05)
645.  スイート・チャリティ 《ネタバレ》 
言わずもがなミュージカル仕立てで、かつナンだカンだ「半分は歌って踊ってんじゃネ?」てな感じにその面のボリュームが凄いコトも含めて、諸々と元ネタとは雰囲気が大いに違ってると感じるのですね。中で、私が思う最大の違いとゆーのは、根本的な主人公のキャラクター=ナニを一番に求めているか…ってトコロですかね。カビリアは自分の(悲惨な)人生に絶望してるんだと思うのですが、翻って今作のチャリティは「真実の愛」に唯々飢えている…みたいな。それに伴って、それこそアメリカナイズされたアーバンな質感+ミュージカルというごく「エンタメ」な要素もふんだんに加わって、シンプルにとにかく全編「楽しい」って雰囲気には仕上げられてると思うのですよね(⇒別に、チャリティの境遇自体の「悲惨さ」を際立たせたい…というコトではない、と)。でも、だから寧ろ、このラストって(ナンなら元ネタより更に)かなりコッ酷いバッド・エンドじゃない?とも思われたのですよ(逆に)。あの男……個人の信条とゆーのは在るとは思いますが、マジでクソろくでもねーな…と思ってしまいましたよね。。また逆に、だからこそ、其処からチャリティがオーラスに立ち直って来れたのは、前述のアメリカ的な(舞台となる土地そのものが備える)都会感・開放感・進歩性=未来への希望、みたいなモノが在ってこそ(実在してこそ)ではねーか…と⇒だから、たぶんコレ、今今にそのままやってもモ~成立しないかもな…な~んて。
[DVD(字幕)] 6点(2024-02-22 23:32:41)
646.  ドント・ウォーリー・ダーリン 《ネタバレ》 
意図的ではねーのですが、ついこないだ『MEN 同じ顔の男たち』を観てやったと思ったら、ま~た超・似たよーなヤツを観てもーた…てのが最大に支配的な感想ですよね。。示し合わせたワケでは(また)ねーのですが、毎度のコト実際に観る頃には観ようと思った理由を忘れちゃってるモンですから。。そもそも(なんとな~くですが)観始めるまでマジでコメディかなんかだと思ってたし。。  今作は、所謂「ディストピア」系のSFスリラーで、かつその内容・展開運び自体の面に限ればごく非常にコテコテ・典型的な作品だとも思うのですね。しかし、今作が監督二作目というオリヴィア・ワイルドですが(兼任で助演女優もやってますが)、彼女は前作『ブックスマート』でもシンプルな青春コメディに多分に+現代的にまた所謂「ダイバーシティ」な要素を取り入れて、キョウビごく受け容れ易い作品に見事に仕上げていた…というトコロは今作でも引き継いでいます⇒今作では、そのスリラーとしての「恐怖の根源」=ディストピアがディストピアである「理由」の部分を、再び現代的に(フェミニズム的な観点から)アップデートした…というコトかと率直に思えますね。重ねて、お話の内容(⇒どう展開して何処に帰着するか)なんかは観始めて10分でおおよそ見当が付いてしまう…みたいなヤツなのですが、前述のアップデートがしっかりしているコトや、映像の端的な出来の好さ、加えて主演のフローレンス・ピューの(コレまた)出来の好さ、なんかも加味すれば、全然悪い作品ではなかったかな…とは余裕で思える程度の作品だとは思うのですね。個人的には、やや尺は長いかな(=この内容ならもう少し短くても好いかな)とも思ったりしますが、そんな私でも全然フツーに最後まで楽しく観終われたかとは思ってます。お暇なら是非。  再度、フローレンス・ピューはまた中々好い仕事をしていたと思うのですね。実際、ヒーローもので大暴れ!してたりもする彼女ですが、なんとゆーか単純に諸々と「強そう」な女のコに見えるのですわ。だから、その意味でも確実に今作の主役にはピッタリだったな…と(重ね重ね、その件の「アップデート」を考慮したとしても)。
[DVD(字幕)] 6点(2024-02-16 22:12:46)
647.  コンパートメントNo.6 《ネタバレ》 
旅は人生の象徴・縮図とゆーか、それが非常に分り易く伝わる様な(+それでいてソコまであからさま・押しつけがまし過ぎずにアッサリともして居る様な)手堅い良作だったかと思います。人生は(否応無しに)どこかに向かって進んでゆくモノであって、旅はそれを可視化・具現化する…とでも言いますか(⇒前進・成長や挫折・焦燥、また望む望まざるに関わらぬ人との出会い&別れをも産んでゆく…と)。かなり淡々と進行してはゆくモノの、主人公がフィンランドの人で舞台はロシア、という(端的な)モノ珍しさもあり、私もワリと淡々とスンナリと観てゆけた気がしてますね。重ねて、ユニークと言うよりは⇔手堅いと言った方がしっくり来る様な作品かとは思いますが、十分に楽しめるとは思います。一点、今作は製作も(本国での)公開も2021年で、翌年からのウクライナ戦争は作中の演出には無関係だと言っても好いかとは思うのですが、それでもフィンランドとロシアの歴史的な&現状における二国間関係を鑑みても、ニュートラルに眺めるのが少~し難しくなってしまっている…というコト自体は、やはり少し残念な事象だとは思われますかね。
[DVD(字幕)] 6点(2024-02-13 17:47:26)
648.  呪いの館(1966) 《ネタバレ》 
この作品も、前々からバーヴァの代表作だ…とは聞くダケ聞いては居たのですケド、探しても観る手段が無さそ~かな~と思ってたら⇒なんかサブスクでタダで観れる様になってました。好い時代になりましたよね。  今作は、コテコテなるオカルト・ホラー、かつ時代相応?にかなりオドロオドロしい雰囲気を擁するコトを含めると、まずは60年代当時の(ハマーフィルムに代表される)怪奇映画的質感の正統なる継承…とか、或いはこの後70年代に流行するオカルト映画の萌芽…みたいなモノだとかがヒシヒシと感じ取れるってヤツに思えます。そして流石にバーヴァ最高傑作と称されるダケはあり、雰囲気がのっけから実に好いのですよね~~ロケ地・建物の感じとか、質感自体は前述どおりハマーが(チャンと)つくったこの頃の作品準拠のレベルかとも思いますが、部分的な建物の装飾のゴージャスさなんかはそれ等を少し上回ってたかと思います。お話自体はかなりシンプルで、但しショックシーン自体は(後のイタリアン・ホラーをまた彷彿とさせる様な)鮮やかで凄惨な良クオリティに仕上がってましたですね。且つは何より、最も肝心なるホラー的ポイントゲッター・メリッサちゃんのブキミな有様の凄さ!美少女感は確かにまたビンビンなのですケド、ドコかナンだか不自然でブキミ…と思ったら実は男のコに演らせてるんだそーで⇒な~るほど、だから当然に違和感が在りまくるワケですよね!(実にシンプルで簡単で、かつ効果的なアイデアだな…と感心してしまいましたよね)  一点、冒頭で横死する女性を含めれば、メリッサちゃん以外に大人の女性が計4、5人は登場するってのはちょっと多くない?と思ったりもしますケド、各々比較的演技に凄み・キレも在ったので全然好しと出来ますよね⇒特に、ヒロイン?のモニカちゃんの終盤の狂乱ぶりや、案の定のラスボス・グラプス夫人の(コレもオーラスの)深淵なる狂気、とかも好かったかと。結論としては今なお全然フツーに楽しめるクラシックホラーかと思いますので、この機会に是非。追伸、メリッサ・グラプスって、あの『サイレントヒル』のアレッサ・ギレスピーに字ヅラがソックリじゃねーですか?(まさかの元ネタ?)
[インターネット(字幕)] 6点(2024-02-12 10:13:53)
649.  MEN 同じ顔の男たち 《ネタバレ》 
コレも一種のフェミニズム映画だとゆーか、女性の嫌悪⇒恐怖の対象となる「男性の醜悪さ」とゆーのをドロドロと煮詰めたコトによって結晶化したホラー、とでも言えば好いでしょーかね。ただ第一に、それでも思ったよりはシンプルにしっかりホラーにも成ってた…とも思うのですよね。取りも直さず、女性が男性のナニを怖いと思っているのか(或いは呆れているのか)といったトコロは、ある意味適切にやや抽象化されてはいるモノの⇒個人的には十分に(否、十分すぎるホドに)伝わる程度には明白であったとは思いますし、ゆーてコッチも全く身に覚えが無いとは到底言い兼ねる様なコトでもありましたし。だから少なくとも、今作って女性にとっては大いに共感可能な立派なホラーなんだろーな…というコトについては、私でも十分に納得は出来た…と言いますかね。  マ~とは言え、ココまでやられちゃうとちょっと(コッチとしては)評価自体は難しくなって来るな…と思うトコロもあります。そもそも重ねて、コレは女性には確実にホラーたり得ると思うのですケド、例えば私には(率直に端的に)怖い!とかでは全くなかったですからね⇒強いてゆーなら「居心地が超悪い」です。だから根本的にホラーとしては「分らなくはないケド」でしかなかったのがまず一つと、加えて余りにも(特に終盤が)シンプルに醜悪・悪趣味すぎるとゆーのと、それとも関連して最後3つめ、言いたいコトは分かるケド⇒それでもこんなに露悪的に言う必要ある?(ココまで言われんとダメなの?)とだって頭によぎらなかったかと言えば嘘にはなりますね。でもまた、そーいう世の男共の「反省せずに差別を再生産してゆくサマ」てのが、あの「男が男を産む」シーンとして凝縮されていたのかな…なんて気もしますケドも。ゆーてでも、今作だって男が脚本書いて男が監督してますケド、じゃあそれはどーなの?(それをソッチはどー捉えてんの?)と思ったりもしますケド…(それ位は許して…)  ただし、更に一点ダケ、コレはシンプルに物理的にホラーとして(或いは映画の描写として)少しイマイチだったのではねーか…と思われたのが、作中最大のトリックである「男が全員同じ顔」って仕掛けだったのですよ。コレって結局、非常に単純に「男なんて皆同じ様なクソ野郎」てコトなんでしょーケド+ラストでは肝心な元夫もそれに連なる一員だった、と描かれるには描かれるのですケド、ソコに関してはこーいう「雑な繋げ方」ではダメだったのではねーかな、と思ったってコトなのですね。話の構造上、主人公の女性が抱く恐怖の最大の根源とゆーのは元夫なのですから、片や中盤以降でホラー的な恐怖を担う(皆同じ顔だけど⇔元夫とは違う顔の)「村の男」と元夫の関係…てのがオーラスでチョロっと描かれるダケ(=ソコでリンクするダケ)てのは、端的にNGだったと思うのですよ⇒要は、実在する元夫に対して何故に村の男は「あの顔」なのか?てトコロに理屈が無いのが雑だ、と。その部分にトリックとして鮮やかさが無いから⇒言いたいコトも明白「すぎる」し+言い方も「雑&直接的すぎる」し⇒だからどーにも「深みが無い」という鑑賞後感になってしまってる…という気はしてます。
[DVD(字幕)] 6点(2024-02-05 23:30:38)
650.  ボディ・スナッチャー/恐怖の街 《ネタバレ》 
まあ、根本的に「白黒」のホラーって、今今に観てもその怖さって残念ながらほぼほぼ伝わらないかな~と思ったりもするのですケド、その中じゃあ今作って相当に「怖い」方だったな~って感覚は確かに在るのですよね。ロメロの『ドーン・オブ・ザ・デッド』前(かつ『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』後の時期)て、その後のヤツと違って多少理性が残ってる系のそーいう作品も在った様に記憶してまして、他だとそれこそ(コレもその頃なら)『ウィッカーマン』とか、それより少し前だと『地球最後の男』とか、この手の「見た目フツーの人間だケド人間じゃない or 人間を人間とも思ってない程に悪意の凝り固まった狂気の集団」とゆーのが、やっぱイチバンに怖い&シンプルに厄介だ…と常々思ってるのですね。経緯を確認すると今作、映画としては『地球最後の男』よりは先行ですが、原作小説的にはコレがテレコになってるみたいすね(マシスンの原作は1954年出版で、今作の原作小説『盗まれた街』は単行本化が1955年なので)。あと、私は観てる間には気が付きませんでしたが今作はその点、当時の社会的な共産主義・全体主義への恐怖とゆーのがバックボーンに在る作品ってコトなのでして、その辺も含めてこーいうのの「根っこ」を辿りに辿るってーと、結局そーいったモノに(全部)辿り着く…みたいなコトが見えて来る様な気もしますかね。また結局、リアルでない恐怖など(そもそも)恐怖ではねーのだから、その根っことゆーのは総て現実社会に根差したモノのハズなのだ…みたいなコトかと。  あと、今作で「逆に」面白いと思ったのが、別にコレは単に時代的・技術的なコトだとも思うのですケド、全体の質感として「如何に普段周りに在るモノだけで恐怖SFを撮れるか」みたいなつくり方をしてる様にも見えたのが寧ろちょっと面白かったのですね。またまた結局、その意味からも本当に「見た目は人間にしか見えない」って今作のモンスターとゆーのが、それがやっぱ「逆に怖い」という意味でも作中最も優れた「アイデア」だったと思うのですよね⇒重ね重ね、コレって困難を乗り越える為の単なる「工夫」の一つだったとは思ってますが。この「不可能を可能にする」ってのが本来のアイデアなんだ!としたらば(⇒要は「ゼロイチ」のコトだ、と)キョウビCGやら何やらで・誰でも何でもカンでも可能になっちゃってるってこの状況だと、根本的に本来的な「アイデア」なんてモ~湧いて来なくなっちゃうんじゃねーか…な~んて思ったりもするのですよね(⇒こんなん素人の杞憂に過ぎないってコトであってほしいですケドね)。
[DVD(字幕)] 6点(2024-02-05 16:06:15)
651.  炎のデス・ポリス 《ネタバレ》 
若干チープな邦題から、もっと単純明快(+ややヒャッハー!)な娯楽アクションを予想していたのですが、ごく終盤は比較的そーいうヤツ=シンプルで派手なアクションとして観れたのですが、その終盤までの大半に於いては(ソリッドとまでは言わない=もう少し自由度はある、ケドも)シチュエーション・スリラーとしての作品に少~しタランティーノを添加した…みたいな、多少「捻り」の効いた方のヤツではあったのですよね。とは言え、逆に分り難い・難解だ、なんてコトもない=状況自体は(最初から最後まで)ごくクリアなお話ではあるので、中盤までは中々テンションが上がり切らない感じは否めないながらも、ボーっと眺めてゆく分には終始「少しハラハラ+所ドコロはクスっと+アクションはスカッと」みたいな感じでノンビリ楽しんでゆけるかとは思いました(+取り分け、前述どおりラスト付近はかなりしっかり「アクションやったるぜ!」みたいにやって呉れては居ましたし)。  その「捻り」という意味では、まあまあ登場人物が多い+中で結局ダレが勝ちそう or 凄そう or 真っ当そう、なのかといった辺りが結構アヤフヤ or 二転三転フラフラする…てトコロが面白みだったかと思うのですね(主役こそ明確に黒人新人女性警官のあの方なのかとは思いますが)。しかしその意味では(やっぱし)主役は確定してる⇒この人が勝つのは多分固い…というトコロには(最後まで観ても結果)意外性は無かったのでして、だとするとソレもちょっと好い様な悪い様な…という気もしますかね。個人的には気楽に十分に楽しめたので、一旦この点数でいこうと思います。
[DVD(字幕)] 6点(2024-02-03 01:39:20)
652.  わたしは最悪。 《ネタバレ》 
コ~レは確かに……人に依っては受け付けない、という位に、この女の人の諸々自体がまァ「最悪」って感じだと言っても全然OKだとは思うのですよね。でも、私自身は比較的それでも彼女には共感できた方だとゆーか、定見無くフラフラ迷いまくってる様に見えつつも、それでもコレは多分「必要なコト」だったとは思うのですよ⇒必要とゆーか、どちらかとゆーと「避けられない」と言った方が近いかも知れませんケド。結局、乗りたくなったトコロで今どき確実な「レール」なんてモ~世の中に存在してないですからね。この大学に入れば・この職に就けば大丈夫、なんて選択肢は既に失われてしまったのであって、だから今や自分のキャリアとゆーのは自分自身でどーにかこーにか積み上げてゆく必要が在る、その競争の場において自分自身の「思い・意思=モチベーション」とゆーのを(また)持ち合わせて居ないってのは、どーにもやっぱし「分が悪い」と思うのですよ⇒何事につけても、好きでやってる人には絶対に勝てないと思うのであって。んで更に、殊この分野に於いては自分は自分自身には絶対に嘘なんかつけないですからね(⇒意思・意欲の問題ですから)。まァ、だから彼女も納得ゆくまでのたうち回るしかねーのかな~とは思ってしまいますよね。。  ※コレも正直、あまり気にしてなかったのですがこの主演女優さんって、よく見るとメッチャ美人(とゆーか非常にオーソドックスに超・整った顔立ち)なんすよね。。そーいうコトだモンだから私感情移入できちゃいました!とかゆーと、キョウビは多分ルッキズム扱いになってしまう様な気もするのですが、コレはけなしてるワケではないからギリセーフなんでしたっけ?  色々と、近頃(とゆーてもチョイ前)だと例えば『フランシス・ハ』なんかにも似通った雰囲気・質感があったかな~とも思うのですが、ソッチと比べても描かれる女性の(ある種の)「エキセントリックさ」とゆーのは更に「過激化」してる様にも見えていて、その意味では今作も確実に勃興するフェミニズム映画の範疇だとは言えるでしょーかね(=その「過激さ」を描くコト自体が映画の目的の一つだとは思える)。それ故に、意外なマデに「下品」なシーンが多いってのは一つの注意点だとも思いますが、ソコについても主演女優さんは頑張ってたというコトだとは思えますし、他にもチョイチョイ入ってくる風変わりな特殊演出も含めて、シンプルなヒューマン系・ウーマン系人間ドラマよりは目新しいトコロも多々在って(個人的には)好かったのではねーかな…と思いました。以上。
[インターネット(字幕)] 6点(2024-01-31 23:21:44)
653.  ヨーヨー 《ネタバレ》 
コッチが長編第2作とのコトで、かつカンヌやらナンやらで激賞された…という隠れた傑作みたいなコトらしーです。内容は、確かにまずはコメディではあるのですが、(作品中でも明らかに仄めかされて居る様に)そのコメディとしてもフェリーニを多分に意識した様なズバリの作風に加えて、ソコで単なるコメディではなくって大恐慌~大戦~テレビの普及~みたいな社会的カタストロフィを立続けに被る芸事の世界の移り変わり…的なストーリーを軸に据えた、ちょっと社会的な要素を含んだドラマにもチャンと成っているって作品なのですよね。  冒頭、トーキー以前の時代の描写はキチンと(この映画としても)サイレントとして描かれてたり、諸々と表現の部分にも全く手を抜いてないし⇒だからドラマとしても率直にかなり好く出来ていると思いました。がしかし、コメディとしては(少なくとも当然に)ソコまでコメディに徹しているワケではないとも(やはり)思えてしまいましたし、んで他方のドラマとしたって終盤はややトーンダウン・大人し目に終わってってしまうという(多少残念な)感じも覚えたりもしたのです。個人的にそれこそフェリーニのこの手の作品ってかなり好きなのでして、だから似てる今作もまた興味深く観るコト自体は出来たケド⇒アッチより(諸々と)上かってゆーと…みたいな感じは否めませんかね(理由もまた諸々ではありますが)。プラスしてもう一点ダケ、コメディとしては今作までの短編2作+前作『恋する男』とも率直にかなり似通った質感(ボケ質)なので、それを立て続けに観たから…てコトも影響してる気はします。重ねてそれでも悪い作品ではないかと思いますので、お暇なら。
[インターネット(字幕)] 6点(2024-01-25 01:06:48)
654.  ハウリング(1981) 《ネタバレ》 
大昔の初見時は、正直あまり面白く感じなかったのですが、今回観直すとまた、少なくともラスト30分くらいは(=肝心の「変身」シーン以降は)素直に非常に面白いと思ったのですよね⇒ある意味、ちょっと惜しいな…とまで思わされてしまったと言いますか。流石のロブ・ボッティン…とゆーか、それこそ『遊星からの物体X』とも同じ感想には成りますケド、こーいう物理的なワザ(=努力の結晶)ってある面で確実に「リアル」そのモノだから、時を経ても中々色褪せないとゆーかやっぱスゲーなコレ!と(今観ても尚)思えるのですよね。ただ、件のその「変身」シーンは流石にちょっと尺的には長すぎるとゆーか、軽く3分くらいはやってるから主演のディー・ウォーレスも途中からナニしてれば好いか分かんない⇒だったら逃げれば?みたいなコトにはなっちゃってましたかね。。  重ね重ね、そのロブ・ボッティンの妙技と、プラスαでデーハーなクライマックスを(前半のかな~り高度な詰らなさを耐え忍んだ上で)楽しめば好いダケのシンプルな作品に思えます。ただ、その詰らない前半にも目を向けておくのなら一つ、何ちゅーか結構に色んな「味」がする気もするとゆーか、嘗てのユニバーサル版狼男の雰囲気は当然のコト(⇒挿入映像としても入って来るし)、何処かゾンビ風味とかそれこそ『ウィッカーマン』だとか、ダンテ監督その他がホラーの流行りのアレコレをどーにか取り込んでやろうと苦心してたのかな?みたいな感じもまた覚えますよね⇒まァその一貫性の無さこそが、前半の詰らなさの主因なのかも知れない…とも思いますケド⇒だから前半ももっとシンプルにすりゃあ…と。。
[インターネット(字幕)] 6点(2024-01-24 23:47:54)
655.  アクアマン/失われた王国 《ネタバレ》 
基本的には前作と似た様な評価に落ち着いたとゆーか、でも前作って個人的には(いわゆる昨今の量産型ヒーロー映画の一つとしては)かなり好みではあったのですケドね。端的には映像偏重+ストーリー軽視とゆーか、ソレでもソコでは舞台装置としての「水中」を活かしに活かした独特の浮遊感&スピード感がヒーローものとしても非常にユニークだったと思ってまして、でソレ自体は続編としての今作でもまた十分に感じられるトコロではありましたか。ただ、その「ストーリー軽視」の方は更に一段と合理化(=ある種の開き直り or 深刻化)が進んでて…とゆーか、前半~中盤くらいは正直「お話の内容なんて何も気にしちゃあ居ない」みたいにあらゆる全てがごく軽っい!&薄っい!って「最低限」の代物でしかなかった様にも見えてましたよね。プラス、今作はソコを映像のパワーのみでチャンとキチンと取り返せて居たか…とゆーと、また個人的には残念ながらそこまでの斬新さ・ユニークさ・パワー(の進歩)までは見て取れなかったかな…とも思いますね。ソレでも、また×2極・超・ご都合主義的に結成されたモモア&パトリック・ウィルソンのガチムチブラザーズがアクション的なバディ主人公としてかなり相性好かったと思えたコトも含め、もう一点足すか迷いつつのこの評価とさせて頂きます。単なる娯楽映画としては、そんなに悪くはなかったかと。
[映画館(字幕)] 6点(2024-01-14 10:04:36)
656.  バレンチノ 《ネタバレ》 
ルドルフ・ヴァレンチノ。サイレント映画時代のスターにして、とにかく稀代のイケメン…という方なのですかね。映画スターとしては実働僅か五年で急死⇒葬儀には10万人が詰め掛けて後追い自殺も出た…とかってコトで。そして、かの有名なとあるファッションブランドの創業者の名前が彼に因んで付けられた…という事情から、我々もまた今だにこの名前(言葉)にも何となく親しみが有るとか無いとか。コレだけ聞く限りでも、確かにトンデモないレベルの超スターだったとゆーのは、間違い無いと言っても好さそーですかね(⇒今今に写真を見る限りでも、確かに超絶なるイケメンではありますし)。  監督がケン・ラッセルというごくトリッキーな要素を除いても、今作は比較的シンプルな彼の伝記映画には為ってるのでして、且つ(前述どおり)彼の人生が凡そ数年のスパンでそもそも描き切れる…という点からも、コレもシンプルに順繰りにソレを追っかけてゆけばソレだけで激動のドラマが出来上がる…というヤツなのだとは思うのですよ(+実際にそこそこそーいうヤツに為ってるとも思うのですよ)。ただね~私の結論的なトコロとしても、全体的にちょっと焦点が絞り切れていない=中途半端、という印象がどーにも拭い切れなくって、いつものケン・ラッセル風乱痴気騒ぎは置いておいたとしても⇒結局その主役の彼=ルディをどーいう人物として描こうとしていたのかがイマイチ見えてこないのですよね。だから、映画全体としてもやはりエログロという(監督一流の)芸術みたいなコトにしたかったのか・却って真摯な(愛の)ドラマをやりたかったのか・或いはも~ブラック・コメディにしちゃって(一切合財)笑い飛ばしたかったのか、その辺が正直全然分かんない…とでも言いましょーか。観てる最中は(ワリと)その彩りの好さ+女優の綺麗さ・キャラの面白さとかで全然退屈もせずに眺めて居られたのですケド、観終わってふと考え出したら、うーん……みたいな感じではありますかね⇒ちょっと惜しいっぽい様な作品、てコトかも知れません。
[レーザーディスク(字幕)] 6点(2024-01-09 23:20:32)
657.  アラビアンナイト 三千年の願い 《ネタバレ》 
いや~~、、まさか恋愛映画だったとは…ちょっと流石に予想外………  確かに(タイトルどおり)ファンタジック要素自体はゴツ盛りなのですが、ソレを全部差っ引いたらモ~その辺のB級恋愛娯楽作品!としか言えませんですよコレ。とは言え、冒頭から三分の二…位はファンタジックなエピソードを羅列してゆくのであって、加えてそこそこ気合の入った映画にも見えていて(ソコで)映像は終始結構凝ってる感じなので、羅列とは言え全然退屈もせずに観てゆくコト自体は可能かとも(⇒でも、単純にファンタジックで美しい…とも言い切れない美醜を重ね持つ様な「クセ」強めな映像だらけだとも思いましたケド)。しかし、そっから先の恋愛映画のナマ本番の方は、劇中の台詞「理性から愛は生まれない」かの如くにちょっと凡人の頭では理解が到底追い付かないって代物で御座いましたので、結果的には「分らなくはないケド・納得までには至らない」+「詰まらなくはないケド・メチャ面白くはない≒ちょい微妙」+「(見た目その他としても)醜いとも美しいともナンとも言い切れない」みたいな、諸々とかな~りもどかしい…てな感覚の内に観終わってってしまいましたよね。それでも兎に角、相当にユニークな作品だとは(確実に)思われるので、暇なら観ても好いかな…位には全然思えますケドも。  前述どおり、結局主人公のティルダ姐さんは今回も(色々と)ブッ飛んでる美魔女役…なので、またハマってるコトはハマってるのではねーかとも思いましたケドね(⇒年甲斐が有るのか無いのかって判断は個々の鑑賞者に任せるしかねーとして)。イドリス・エルバの方だって、ティルダ姐さんが(ナンと)恋愛映画やるって言い出して⇒その相手役に選ばれた…テンなら、コッチも別に如何なる異存も無いのではねーかな、とは。まあ重ねて、オーラスなんてそんな二人でまたもう至極にエキセントリック!な恋愛映画的ショットで終わってってくれやがって、重ね重ね私はちょっと付いて行けない…てな感じで笑ってしまってましたケドね。
[DVD(字幕)] 6点(2024-01-04 23:56:31)
658.  サンクスギビング 《ネタバレ》 
まあ、80年代のあの頃のスプラッタって、それこそ『ハロウィン』に始まって『血のバレンタイン』やら『悪魔のサンタクロース』やら、その意味では感謝祭ってまだ取り上げてなかったからつくったらどう?となるのも当然だとは思いますよね。プラス、その頃のってまた思えば確かに「犯人捜し」を軸の一つに据えたヤツもワリと多かったな…と思い出したりもしました。その辺の感じからすると、個人的にはどっちかちゅーたら『ラストサマー』の方にまんまだな…とまた×2思ったりもしたんですケド(⇒つい最近『スクリーム』も何やら復活しかけてたし)一切合財踏まえると、完全に見た目どおりに、古くて好くて(そして)在り来りなアメリカン・エンタメ・スプラッタ…てヤツだとは思うのですね⇒且つは、その意味では全然フツーにまた期待どおりに高水準にまとまった作品だったとも思うのですよ。  ただね~~~ナンちゅーかちょっとダケ(個人的に)違和感が在ったとゆーのが一方で、も~グロ過ぎるって位にメッチャグロいんですよね本作…(当然の如くにR-18だし…)別に「グロいぜ!文句あんのか!」てトチ狂い果てた連中がナンボほどグロくっても私自身は一向に構わん!のではありますケドも、それでもこの手のコテコテな方のヤツがココまでグロいと、前述どおり個人的には違和感になっちゃうトコロが確実に在るのですわ(⇒今作だと、キャスリーンをオーブンでこんがり焼いて⇒んでお待ち兼ねの食卓で切り分けて…辺りは流石にちょっと引いてしまいましたよ)。80年代の本チャンのヤツって、ゆーてココまではグロくなかったと思ってまして、むしろちょっと笑えるとゆーか(それこそ)本来のこーいうイベントの節に皆で観て楽しめる…て質感だったかとは思ってるのですよね(モチロン、今にして思えば…と=技術の進歩や観る側の意識の変化を踏まえずに…とゆーコトではあるのですケドも)。どだい、私自身はそれが在ろうが無かろうが普段はあまり気にしてやしないのではありますケドも、今作は確実に所謂「ロマン」が無い方のスプラッタだ…とは断言してしまえるってヤツでもありますかね(=ひたすら悪趣味、とゆーか)。  要はですね、重ねて、全体の構成とかって部分には(40年前から)ナンの工夫も向上も無いワケで、じゃあその中でスプラッタのみをやれるダケ+やりたいダケひたすらレベルアップしてやったからさァ喜べ変態共!てのはイクらナンでも安直なんじゃねーの?というコトですわね。それこそ、スプラッタに限らず80年代ホラーの総体における「ロマン」への真摯な探求が見て取れない…とでも言いますか。個人的にもう一つ、ちょっとかなり危惧してるのが、なんか来年・再来年くらいってこーいうの=クラシックホラーを唯々現代的にマッチョ化したよーなヤツ、がまたゾロ流行って来そーだよな……でも正直な~んか嬉しくはねーよな……てコトなんすわ(⇒今作観終わって一番強力に感じられたのがそこの感覚・胸騒ぎですよ⇒マジダルいな~と)。今年だと私『死霊のはらわた ライジング』をそこそこ褒めちゃったのでオマエなんやねんソレ!と言われても仕方が無いトコロなのは重々自覚もしてますケド、この2つの精妙な違いこそが私にとっての「ホラーにおけるロマン」なのだろう…とは、再び確実にそう思うトコロなのでして、ですね(その感覚の言語化とゆーは、また極めて困難なコトではありますケドも)。
[映画館(字幕)] 6点(2023-12-31 14:00:41)
659.  首(1968) 《ネタバレ》 
戦中の所謂「首なし事件」で、権力の横暴と闘った弁護士・正木ひろし氏を描く社会派サスペンス。正木氏を(実名のままに)演じるのは名優・小林桂樹。事件の内容としては戦時下、取調べ中の警官の暴行により被疑者が殺されたが、隠蔽工作によって死因は脳溢血と偽装されてしまい、それを覆すために証拠の「首」を…という話である。実際、外傷と脳溢血では明らかに解剖所見が異なるだろうから、本件の裁判は(裁判自体は終戦を挟んで長期に渡ったが)最終的に正木氏の勝利に終わっている、が今作はそのポイントとなった「首の確保」にフォーカスすることで、ごく重厚なサスペンスとして娯楽映画的にも十分にスリリングに観てゆける作品に仕上がっていると思う。  逆に、娯楽映画として観るならば(ポイントをその首の確保に絞っているから)随所で暗躍する悪役がその後どうなったか、或いは主人公側に居る準主役・南風洋子がその後どうなったのか、等は描かれず、結果的にカタルシスとしてはやや弱いのが少しダケ玉に瑕かも知れない。しかし、肝心な正木氏を演じる小林桂樹の演技自体は鬼気迫る超・迫力を備えていてその見応えダケにでも十二分に観る価値が在るだろうし、そして取り扱う題材の観点からも当然の如くに価値在る作品だと思う。興味のある方は是非。  ※長年ソフト化されなかったとのコトだが、急に今般DVDが出たのは件の『首(北野監督作)』の影響なのですかね…尤も、正木氏は後に名誉毀損で告訴されてその裁判中に亡くなっており、だから実名で登場する今作に関してはソフト化にも少し時間を要した…というコトかも知れません。
[DVD(邦画)] 6点(2023-12-24 22:41:56)
660.  スリ・アシィ 《ネタバレ》 
「ブンミラゲット・シネマティック・ユニバース(BCU)」の待望?の二作目でして、鑑賞順はテレコになりましたがコッチは劇場で鑑賞しました。その劇場鑑賞の甲斐もあってか+明らかにアクション的な物量&CGの使用量&製作陣の気合が激しく増量されてたってコトもあってか、かなりシンプルに娯楽作として楽しんで観てゆけたと思いますね(完全に『ワンダーウーマン』ではありますケドね)。『グンダラ』の方でも書いたとおり、このスリ・アシィちゃんもまたヒーローとしての覚醒=自分が何者かを悟るマデには結構時間が掛かるのと、ソコまではまたワリと地味めなクライム・アクション的質感…であるのはまた確かなのです。がしかし、一作目と比較しても(ヒーローものとしては)かなり壮大なストーリー&背景設定を擁する本格的なお話に為ってたとは思いますし、終盤のスーパーヒーロー!な超常アクションの感じも(『クンダラ』と比べても)だいぶ高度なクオリティに纏まってたとも思えてまして、それこそインドネシア産であるコト由来のユニークさ・物珍しさも相まって重ね重ねかなり楽しく観終われました。全体的にややテンポが重めな感じもありますが、主演女優さんも相当な美人で見映えも抜群でしたし、興味のある方は是非々々(俄然オススメできますね)。
[映画館(字幕)] 6点(2023-12-24 17:51:59)
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