8.原案がフェデリコ・フェリーニ「カビリアの夜」。
→舞台化→映画化といった順を辿ったミュージカルらしいけど、
期待作であったのか、かなり気合いの入った作りで古さを感じさせない。
音楽、美術はもちろんのこと、ニューヨークロケをふんだんに取り入れた
歌やダンスシーンの映像演出が素晴らしく、まるで一つのショーを観ているようにきれい。
ストーリーはオリジナルとほぼ変わらず、そこにミュージカルシーンを入れたために
2時間半という長丁場に。元々ミュージカル用に作られたお話ではないだけに、
やっぱり間延びした感じを受けてしまう。
シャーリーはコケティッシュな魅力を振りまき、このヒロインのキャラも悪くはないのだが、
童顔だけにスレた役は今ひとつといった感じ。でも頑張ってる。
サミー・デイビス・Jrのゲスト出演は笑った。ミュージカル好きの人なら十分楽しめる作品。
ちなみにDVDにはラスト別バージョンが収録されていたが、こちらはまったく冴えなかった。