701. 雨月物語
日本的幽玄さと、怪奇物語の東洋的神秘が西洋人にはことさら神秘的に見えたのだろうか、ベネチア映画祭で高い評価を受けた。兄弟二組の夫婦のいずれも妻が哀れな最後をとげ、残された男達は寂しく生きていく・・戦国の世の習いとはいえ、骨となり生き霊となって残る人の心の哀れさ、はかなさ。昔の邦画の悲しさで画質が悪いのが本当に残念!きれいに残っていたらもっと素晴らしかっただろう。 8点(2003-05-17 15:06:57) |
702. ア・フュー・グッドメン
今ではなかなか実現しそうにないほどの豪華キャスト。法廷で真実が暴かれていく過程は、スリリングで緊迫感がある。ニコルソン、おぬしはワルやのぅ・・デミは制服姿もキリリッっとしててきれい。色気のない話の中の紅一点。 6点(2003-05-17 14:51:27) |
703. アパートメント(1996)
作り方もなかなか凝ってるし、女心も複雑怪奇。ついつい引き込まれて見てしまう。それにしてもあの偽善女、いやな女!友達のふりしてだますなんて・・モニカが可哀想です。 7点(2003-05-17 14:33:54) |
704. アパートの鍵貸します
J・レモンのとぼけた表情やしぐさ、S・マクレーンの可愛くてきれいなこと!ダイアモンドの脚本の素晴らしさ、そしてB・ワイルダーの演出のうまさ!!全て一級品の要素がつまった傑作コメディです。あちこちにユーモアがちりばめられ、そのアイデアにびっくりさせられる。ラケットでのスパゲティの水切り、シャンパンの音そしておしゃれで気の利いたセリフなど。今これほどの映画を作れる監督も俳優もいないのは残念! 9点(2003-05-17 14:22:26)(良:1票) |
705. あの子を探して
出演者はほとんど素人をオーディションで選んだ。いかにも田舎っぽい人々がプロ顔負けの役者ぶりです。これには自然な演技を撮るために何台ものカメラを同時に回して、子供達が意識せずにやってるのを編集する、という監督のこだわりのたまものです。わずかなお金のために少女が先生になり行方不明になった男の子を一生懸命探しに行くのは、たくましくも涙ぐましい。撮影裏話を知るにつけ、主人公の彼女や子供達の演技以上の素晴らしさに感動する。カメラの前で泣きながら「帰ってきて」と訴えるシーンはもらい泣きしたが、彼女は本物のテレビ局に緊張してそれでホントに泣きそうになってんだとか。素朴な彼女に監督は女優を薦めず先生になるべく勉強中とか・・都市部の豊かさの影で、農村部では学校にも満足に行けない貧しさがあると、監督は中国の光と影を訴えているのだと思う。 8点(2003-05-16 19:25:22) |
706. アナライズ・ミー
デニーロのコメディっていうのが今ひとつだった。マフィアっていうには全然普通のヒトだし、、ビリーはまぁまぁ良かったんだけど、話もコメディとしては中途半端な気がする。 5点(2003-05-16 18:59:49) |
707. あなただけ今晩は
ビリー・ワイルダーの作品はおしゃれで楽しい。マクレーンとレモンのコンビは最高。マクレーンは可愛くてきれいで輝いてる。登場する人物像も会話もユーモラスだが、他の作品に比べると印象はやや薄い。 7点(2003-05-16 18:55:07) |
708. アドレナリンドライブ
石田ひかりは最初のオドオド不細工女から、大金を手に入れてから大胆で可愛い女へ変身していくところ、安藤クンの小心男ぶりなどが印象的。現実離れしたハチャメチャなお話はちょっとついていけない気もするが、そのあたりを割り切って見れば案外面白いのかも。 5点(2003-05-16 18:31:57) |
709. 明日を夢見て
名作の「道」と同じパターンですね。詐欺師がだました一人の女が、どこまでも彼を追っていく、男はマフィアに関わったのが災いして痛めつけられる。それを見ていた女は精神に異常をきたしてしまう。何年かして男が女の愛に気づいて女を捜すが、女は彼も分からない状態になっている・・孤独な身の上で、やや知的でない女の哀れさがひとしお胸に迫る。ラストの悲しい再会シーンは、彼女の聖女のような静けさと共に印象的です。 6点(2003-05-16 18:21:18) |
710. アウトブレイク
目に見えないこわーい死に神、ウィルス!スリルと緊張感で最後まで引き込まれるが、レネ・ルッソが間一髪助かってしまったりとやや安直な所もある。汚染を防ぐために住民共々殲滅させるなんてのも無謀な話。エボラとか今のSARSとか、未知の病原菌に対する警告にはなった。 7点(2003-05-15 21:20:58) |
711. 愛を乞うひと
原田美枝子の虐待母ぶりがすごくて衝撃的だった。重いテーマを取り上げ作品にした監督もえらいが、それをインパクトのある演技力で表現した原田美枝子がすごい。老いた母との再会シーンは緊張感がいっぱいだった。 7点(2003-05-15 21:07:06) |
712. 逢びき
不倫ものなんだけど、中年の美男、美女ではないし、偶然の出会いでちょっとよろめく、なんて今見てもどこにでもありそうな話。でもこの二人はつつましい。後ろめたさにビクビクしながら、でも逢いたくて若者のように不器用なつきあいを重ねる。で、どうするかというと結局女は家庭へ戻り、男はアメリカへ去る。最後の別れでさえ、不運にも言葉も交わせない。ときめきが終わり、女は意気消沈するが夫は待っているのね。でもこれで良かったと、安堵するようなラストだった。今時の生々しい不倫と違って、そそとした密やかな大人の恋が切なくてロマンティックだった。 8点(2003-05-15 20:58:01)(良:1票) |
713. 愛は静けさの中に
深山の渓流のほとりでひっそりと咲く、一輪の百合の花のようなマトリン。素人にして女優最高の栄誉を受けながら、「あのひとはいま?」状態で消えてしまった。やはり聾唖では役が限られたためか・・ 7点(2003-05-15 20:36:44) |
714. 愛は霧のかなたに
泣きましたー、可哀想なゴリラ、可哀想なシガニー・・体を張ってゴリラを守ろうとする主人公の生き方に感動します。ゴリラってすごく人間っぽい。友人っていう気がしてくる。シガニーは本物のゴリラの間近で演技してる。すごい俳優魂の熱演で、彼女の最高のできではないかと思う。親近感で共感してたとこで、ゴリラも彼女も殺されてしまうなんて怒りと悲しみで号泣。甘い点ですがゴリラとシガニーに捧げます。 9点(2003-05-15 20:26:09) |
715. 愛と哀しみの果て
R・レッドフォードとM・ストリープというので期待して見たんだけど、話はさほど心に響くようなものはなかった。記憶も薄いんだけどレッドフォードは素敵だったし、メリルも良かった気はするのでまぁ損はないかと、、TV放映があればまた見てみます。 6点(2003-05-15 20:05:50) |
716. ショコラ(2000)
強い風とともにやってくるJ・ビノシュは一体どういう人だったのか、どうしてチョコが人を変えるのか、、? あっ、これはメルヘンだから何でもありでOKです。チョコレートの魔法は頑なな心をトロリと溶かし映画を見た人の心も暖かくホワ~ンとさせる。ビノシュもポネットちゃんも可愛い村も素敵でしたが、この作品で一番好きなのは軽やかな音楽です。 8点(2003-05-13 22:19:09) |
717. JAWS/ジョーズ
子供が見たら悪夢でオネショしそう・・大人が見ると時に作り物っぽい鮫(目がぎょろり)がご愛敬。でもあのサメのテーマ「ジャジャジャン、ジャジャジャン・・」を聞くと条件反射で恐い。恐怖を盛り上げるその手腕はさすがスピルバーグ。私には「激突!」に次ぐ恐怖シリーズの傑作です。 9点(2003-05-13 22:11:22) |
718. 十戒(1956)
デミル監督お得意の超大スペクタクルで描く旧約聖書物語。総天然色・ビスタビジョンで紅海が二つに割れるシーンや大群衆のシーンなど映像的に見所はある。すごい人数のエキストラでお金をかけているだろうなという印象。当時としては斬新な撮影技術だったんだろうと思うし、C・ヘストンのモーゼは堂々としていてカリスマ性があった。でも話は長いし、聖書に興味がないので理解も感動もいまひとつ。 6点(2003-05-13 21:46:02) |
719. 十二夜(1996)
いい作品だと思います。イギリス映画らしい品があって俳優がうまいし。イモジェンヌもヘレナもちょっとユーモラスで楽しい。二人とも、特にヘレナはどの作品に出てもとても魅力的で好きな女優さんです(特に声が好き)。他の方が言ってたように、男女の双子の設定ですごくよく似てるので違和感がない。すったもんだの末のハッピーエンドで後味もいい。 8点(2003-05-13 21:28:53) |
720. ジャンヌ・ダルク(1999)
ミラは熱演でいい女優だと認識したけど、ジャンヌ像がねぇ・・「信仰深き聖女」というより、なんだかヒステリックな聖女になってしまってるのが・・ 5点(2003-05-13 21:15:54) |