721. ファンダンゴ
《ネタバレ》 「最後」のバカ騒ぎということで、ドタバタにも一種のせつなさがあり、スタンド・バイ・ミーとかと通ずるものがある。とは言え、終始笑えるシーンが多く楽しい映画でした。列車に車をひかせようとしたシーンは笑ったなー。 [DVD(字幕)] 8点(2010-03-15 12:24:05)(良:1票) |
722. 洲崎パラダイス 赤信号
《ネタバレ》 ダメカップルが周りに迷惑をかけながらくっついたり離れたり…なんだかどうでもいい話で、もう勝手にしておくれ感が強い。この二人より、魅力的な脇役達にもっと物語を与えて欲しかった。お玉ちゃん可愛い。 [DVD(邦画)] 6点(2010-03-15 12:21:23) |
723. ヤングガン
西部劇のヒーローとしても、ビリー・ザ・キッドの容赦ない殺しっぷりはかなりクレージー。序盤のイメージとの差異に意外性があって良かった。 感情移入や同情は全然できないが、あそこまでメチャクチャやってくれると逆に気持ちよい。愛想を尽かしそうで尽かさない仲間達は不可解ではあるが、皆いい味出してて良かった。銃撃戦ももったいぶらずガンガン見せてくれて面白かった。オープニングのキーファー、男前すぎる。 [DVD(字幕)] 7点(2010-03-13 23:34:08) |
724. (500)日のサマー
《ネタバレ》 サマーが全く魅力的でないなー。 それにしても、ちょっと話や趣味が会うだけで運命だとか思っちゃったりするなよなー。 気持ちはとても!わかるが…。 確かに、エレベーターで聞いてる音楽に食いついてきて、「私もそれ好き」なんて言われたら、男なんて簡単に勘違いするよね。 関係性はともかく、IKEAのベッドでいちゃついたり、公園で叫んだり、レンタルビデオ屋のエロコーナーに侵入してくるような無神経カップルは大嫌いだ。 前後する時間軸により喜びと悲しみの対比をさせたりする構成は巧みだし、おしゃれだし、選曲も良いし、ラストのしめ方も綺麗で、良い映画ではあると思う。 素直に楽しめなかった大きな原因は、二人が好きになれなくて、応援する気になれなかったことが大きい。とくにトム君には結講イラっとさせられた。 そもそも僕はビター&スウィートなラブストーリーが好きではないのだった。 [映画館(字幕)] 6点(2010-03-13 23:03:21)(良:1票) |
725. ハート・ロッカー
これといったストーリーもなく、人間ドラマがあるわけでもなく、一面クリアしたらすぐに二面、そして三面へといった感じで進行していく。高い緊張感のまま時間がリアルにじっとりと経過していくため、観ているこちらも時間の間隔がマヒしてくる。 爆発物処理中さえも、一般市民に混じったゲリラからの狙撃があるかもしれないという二重の危険。 処理班の彼らは敵の殲滅が目的ではないため、戦闘は攻撃をしかけられてはじめて開始される。戦闘が開始されたとしても、彼らはどんな奴と戦っているかも分からない。見えない敵と戦うことほど恐ろしいものはない。 そしてその恐ろしさを屁とも思わないようにも見える班長は勇者のようにも見えるが、狂人のようにも見える。こちらまでハラハラさせるような班長の行動に目が離せないのである。 他方、減点ポイントとしては最近流行りのぶれまくりでガタガタなカメラ。しかも寄りが多いため、とにかく見づらい。確かに臨場感、緊張感を煽る効果はあったと思うが、このカメラのせいで疲労も2倍。 こういう濃い作品にスポットが当たることは良いことだと思います。 [映画館(字幕)] 7点(2010-03-09 18:13:11)(良:1票) |
726. サンシャイン・クリーニング
現場清掃という仕事は特殊だが、ちょっと貧乏な割と普通の人々が普通にがんばる普通の物語。無駄な盛り上げもなく控え目な演出ではありますが、重すぎず軽すぎない空気観が気持ちよく、サラっと見れました。 この気持ちの良い普通さは平凡というわけではない、良い普通さだと思います。 [DVD(字幕)] 7点(2010-03-09 11:22:44) |
727. レベッカ(1940)
《ネタバレ》 序盤のテンポがとにかく悪く退屈。 最初のスピード婚から、レベッカの行動、最後の婆さんの暴走などなど登場人物の行動に説得力がなく唐突なため、どうも乗れない。 サスペンスとしてもあまり面白いとは思えなかった。 [DVD(字幕)] 4点(2010-03-09 11:19:56) |
728. 3人の逃亡者
《ネタバレ》 ダサいBGMにのせたほのぼの逃亡劇。 逃亡モノのラストに相応しくないほど気持ちの良いラストでした。 楽しかったです。 [DVD(字幕)] 8点(2010-03-05 18:06:13) |
729. 潮風のいたずら
ライトでベタなコメディ。愉快な登場人物たち。 これはアメリカンホームドラマのそれです。映画としてはちまちましてますが、肩の力を抜いて、フルハウスを見るときのように見れます。 タフな悪ガキ達が可愛すぎる。 そして邦題が素敵ですね。 [DVD(字幕)] 8点(2010-03-05 18:04:05) |
730. コララインとボタンの魔女
何気に結構怖くて、キャラクターも雰囲気も演出も下手なホラーより怖い。怖いと言うより気味が悪い感じ。 主人公のコララインがかなり逞しくて、普通のガキんちょならドン引きして泣き叫ぶようなところでもほとんどビビらないのが頼もしい限り。 ストップモーションアニメという古典的な手法と、最新の3D技術が綺麗にマッチしていて、眼に楽しい作品。ホラーと人形の相性はやはり抜群。 CG全盛の時代だからこそ、こういう映画にはもっとヒットしてほしいなー。 [映画館(吹替)] 8点(2010-02-28 19:20:17) |
731. キャプテン・スーパーマーケット
何でこんなにライトになってしまったんだ。まるで、インディ・ジョーンズみたいだ。いや、インディ・ジョーンズのが全然グロい。 ハラワタも血しぶきもないなんて…。主な敵がゾンビじゃなくて骸骨なのも大分ガッカリポイント。2であんなに笑わせてくれた同監督とは思えないぐらい笑えないし、全てに置いてショボすぎて見てられない。 ブルース・キャンベルがふざけるとジム・キャリーにしか見えない。 タイトルを変えたから許せってことなのかもしれないけど、序盤でモロに死霊のはらわた2の続きっていうフリがあるだけに失望は大きい。 [DVD(吹替)] 2点(2010-02-28 18:07:23)(良:1票) |
732. 処刑山 -デッド・スノウ-
おもしれー!くだらねー! ノルウェー産、ふりきれてる容赦なしのバカスプラッターファンタジーホラーだ! 血しぶき吹き散らし、臓物だだもれ。 息を引き取る最後の瞬間までボケることを忘れない緊張感のない登場人物達と、何故か必死の形相で、隊列を組みながら猛ダッシュでタックルをしかけてくるナチゾムビ達との血みどろの死闘が腹筋をこれでもかと刺激してくる。 場内も爆笑の渦に包まれていた。 お約束をふまえつつも、アイデア豊富で研ぎ澄まされた笑いのセンス、スプラッター描写、飽きさせない怒涛の展開・・・初期ピーター・ジャクソンに全くひけをとってない。 PJの「バッド・テイスト」と同じ香りする。(てか、似てる) 久しぶりに元気をもらえる映画を観た。 ばーかばーか。 [映画館(字幕)] 8点(2010-02-26 14:35:55)(良:1票) |
733. ピンク・フラミンゴ
《ネタバレ》 世界一お下劣っていうからどんだけお下劣かと思えば、それほどでもなかったなー。最後とかもっと酷い殺し方するのかと思ったら、案外優しいし。 割とライトな雰囲気なので、眼を背けてしまうところや、気分が悪くなることもなく、くだらねーなーと失笑しながら温かい目で見てしまいました。僕の感性がおかしいのかしら。うんこで笑いをとろうとするなんて、小学生かっ! 映画レビューにこれだけためらいもなく、うんこうんこ書いてあるのは壮観ですね。 [DVD(字幕)] 5点(2010-02-24 10:33:52) |
734. 空気人形
この映画は表現が多角的であり、色々な受け止め方ができると思う。 淡白ながらも静かで美しいBGMと映像が、じっくりと腰を落ち着けさせ、考えさせてくれる。本作の人々は生々しい姿を見せながらも、誰も声を荒げて感情表現しないし、誰も他人に悪意を向けたりしない。でも、善人というわけでもなく、どこか空っぽ。 淋しくて、苦しい彼らにとっては、心なんてない方が楽だったかもしれない。でも、ギリギリのところでとりあえず日々を生きるしかないのだ。 「あなたの代わりはどこにもいない」と、いつかそんな風に言われたい、思われたい、そして誰かを満たしたいと願いながら。 鑑賞後、ジワジワ来る。 [映画館(邦画)] 9点(2010-02-19 10:41:05)(良:1票) |
735. インビクタス/負けざる者たち
《ネタバレ》 マンデラさんの偉大さは十分に伝わってくる。 しかし、ラグビーチームの面々の描かれ方が薄く、クライマックスにテンションが上がらなかった。 深刻な人種差別問題を提示することではなく、更にその先に眼がいっていて、人種差別の非道さを批判するだけでは何も解決しないという極めて寛大で前向きで実践的で、正当なメッセージである。 マンデラさんもさることながら、マット・デイモン演ずる主将も人格者すぎて、親近感が持てる部分がなかったことや、これといった困難や悲劇が描かれていないことが、僕個人の感動につながらなかったのかもしれない。 [映画館(邦画)] 6点(2010-02-19 10:16:07) |
736. グレイスランド
《ネタバレ》 全然似てないプレスリーのそっくりさん(矛盾)を演ずるハーベイが凄くいい味だしてます。最初はうっとうしいけどステージの後ぐらいから青年とシンクロしたかのように愛着もってしまいます。 本物だろうと、演じていようと思い込みだろうと、人を傷つけるどころか癒せるならば、そんなことはどーでもいいじゃあないか。 しかし、やっぱりちょっと無理してるようにも見えます。 自身も癒されるといいですね。 [DVD(字幕)] 8点(2010-02-19 10:12:32) |
737. シンプル・プラン
《ネタバレ》 雪原での不条理クライムムービーってことで、ファーゴとちょっと似てます。 大金を前にした4人の人物の行動がアホとしか言いようがなく、最初は首をかしげていたが、ドツボにハマっていく彼らがだんだんと面白くなってきました。 冷静で良識的と思える夫婦が一番アホに見えるのも良いです。 皆、一様に真剣なんだが、シリアスなサスペンスとして観るより、もー何やってんだよー、絶対バレるよーとか、突っ込みながら笑ってみればいいと思います。 しかし、モテない兄貴の人生は余りにも悲しすぎます。 [DVD(字幕)] 7点(2010-02-13 17:47:23) |
738. おとうと(2009)
《ネタバレ》 現代劇とは思えない古臭さ! しかし、古臭くっても全ての人がしっかり人が息づいている山田洋次ワールドが僕はとても好きだ(東京者には体温が感じられなかったが)。 前半、中盤の笑いとシリアスさのバランスは絶妙で、ベタながら、人情喜劇のお手本とも言えるべき、安心感がある。 それだけに、後半はいわゆるお涙頂戴な流れになっていったのが大変不満だ。 確執を解決するのが不治の病だなんて、都合が良くてつまらん展開にはちょっとガッカリ。 野垂れ死にもできず、死を家族に看取られるなんてフーテンにあるまじき最期だ! 仮に寅さんのラストがこんなんだったら凄く嫌だと思う。 [映画館(邦画)] 6点(2010-02-12 00:20:43)(良:2票) |
739. ミザリー
《ネタバレ》 ひねりの無い監禁モノながら、緊張感がしっかり維持されていて、しっかりと楽しめた。 へつらいながら心理戦を繰り広げ、密かに頑張るポールさんの必死さが伝わってくる。 いつもにこにこしてるのに、いつ爆発するかわからなく、自分を完全に正しいと思っているアニーが怖い怖い。癇癪持ちでヤバイ女ながら、イカレきってなくて、無邪気ささえあるギリギリ感を表現したキャシー・ベイツはやはり凄い。 [DVD(字幕)] 7点(2010-02-12 00:06:33) |
740. リトル・ヴォイス
《ネタバレ》 引きこもり少女の爽やかでベタな若者のサクセスストーリーと思いきや、なかなか悲喜こもごもな人間達を描いている。 主演の女の子の存在感、歌もさることながら、エゴ丸出しなリアルな人格を持ったクソ母ちゃんと、クソスカウトマンのやり取りは、清々しいくらい。その分、ユアンが空気のような存在感でしたが…。 華やかなショウのシーンではない、ラストの歌が一番印象的。 [DVD(字幕)] 7点(2010-02-11 20:08:44) |