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どっぐすさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 86
性別 男性
自己紹介 日本人なので邦画好き!
淀川先生のように、いつまでも「きれいですね~」「すごいですね~」と映画を楽しみ続けます。
不幸にしてつまらん映画を見た後も、シネマレビュー見ると爆笑ネタになって、HAPPYになります。「いや~、シネマレビューって本当にいいもんですね」あ、コレは水野御大・・・

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61.  はやぶさ/HAYABUSA
「はやぶさ」(を運営したチーム)が何を成し遂げたか、よく知らない自分にもわかりやすく、飽きずに観られました。映画的にはお説教になりすぎず、プロジェクトX的に熱くなりすぎず、バランスよく出来ていると思います。水沢の役作りはちょっとやりすぎです。女性ではなく子供です。でも美貌を持った役者がこういう演技をするというのは今の日本映画、ましてやテレビでは稀有なことなので、そこは評価したいです。 「はやぶさ」のミッションって、ハリウッド映画の何十分の1の予算で工夫を重ねてハリウッド映画に一矢報いたい日本映画歌界のスタッフの気分と似ている気がします。そこが日本人の優れたところでもあります。 ふと、原発関係で同じように日本の技術と努力を讃える映画があったら、どう思うか考えてしまいました。もちろん「はやぶさ」に関わった人たちの努力に水をさすつもりは全くないのですが、世界でもトップの技術を持っているS社やP社が何故大赤字を出しているのか、技術を誇ることに頑なになって消費者が望んでいる本質を見失ってしまったのが今の日本で、産業全体がオタク化している気がします。自分は「はやぶさ」のように、アメリカには出来ない省エネ小予算で工夫を重ねてミッションを成功させた日本人の能力は素直に誇りたいし、例えば脱原発というモチベーションがはっきりしていれば、それこそ世界的にも出来なかったことを日本は出来る可能性を持っていると思います。 単純に偉業を成し遂げたことを讃える「がんばれニッポン」的な映画の作り方はこれからの時代にそぐわない気がします。 自分は、「はやぶさ」が帰還したことではなく、「はやぶさ」が人類にとって何を得たかを表現することの方が大事に思います。外国人から見れば自己責任でトラブルが発生して、そのトラブルを復旧させた日本人はすごいという映画でしかないような気がします。この映画には偉業に対するヒネリも思想も無い、お利口さんな出来と思いますが、よく出来た教材映画として評価します。もちろん「はやぶさ」に関わった方々には敬意を表します。
[ブルーレイ(邦画)] 7点(2012-03-30 00:45:49)
62.  世界侵略:ロサンゼルス決戦 《ネタバレ》 
アクション映画を見てよく疑問に感じるのは、主人公たちはいつ寝て、食べているのか。 よく出来た映画は、こういう部分をきちんと押さえているのだが、ノンストップアクションの後、せっかく上官が「食事しろ」と言ってくれてるんだから、飯ぐらい食って出撃しようぜ。好意的に見ればここで飯を食うとテンションが落ちて戦えなくなるという判断か。宇宙人の侵略を局地戦に絞ったアイデアが面白かったことは確かだ。大作かもしれないが、 このB級映画的なタイトルはいいと思う。駅のスタンドでラーメン食ったら、一風堂ぐらい、うまかったというお得感ありました。
[インターネット(字幕)] 7点(2012-02-01 20:53:13)
63.  聯合艦隊司令長官 山本五十六―太平洋戦争70年目の真実― 《ネタバレ》 
歴史をたどるというより、危急存亡の時にいかなる合理的判断が必要なのか、意に沿わぬ時にいかなる態度で望むべきかのお手本映画です。これは戦記映画ではありません。 広く、大きな視点で言うなら、原発などいらないし、それがかなわぬともあせらず、鷹揚にかまえる。 そう、原発村はまさに陸軍中央の発想です。個々の指揮官は中央にお伺いを立てながら、全力で職務に臨み、裏目となる結果となる。 マスコミはスポンサーにお伺いを立てながら右往左往。 焼け野原の風景はまさに・・・!! 宣伝は実に安直に某ヒット映画の二番煎でありますが、中身は「今」の現状で描かれています。 だから戦闘の悲惨さや、空襲の悲惨さという具体的な描写は極力省かれ、山本五十六という「個」のディティールと大局で描かれているのだと思います。 結局。この映画から感じるのは「我慢」で「我慢」でしかこの先乗り切るしかない世の中だと思います。 この監督特有の浪花節的な思想を感じます。 
[映画館(邦画)] 7点(2012-01-05 01:58:53)
64.  ウルトラQ ザ・ムービー 星の伝説
公開当時、劇場で鑑賞。いわゆるオリジナルの「ウルトラQ」ファンではなくて、特撮映画として印象に残ってます。 なにげない風景が、カメラワークや編集によって摩訶不思議な世界に変貌する感覚。 マニアックに言えば、こういう映像テクニックはこの監督のお手の物で、この監督にしてはつまらないという、知ったかぶりなコメントでお終いで、忘れられた作品です。 世の中、光と闇があるから面白いと思うのですが、時代が進むにつれて「闇」が許されない、「闇」の中の想像力を拒否されている世界になったと思います。 今年を境に、良くも悪くも「闇」を描くことはさらに許されない世の中になるでしょう。 この映画の製作当時でも、なにげない風景が不思議に見える撮り方が魅力的に感じました。 チャチイ、という以前にこの不思議なカメラワーク、編集が醸しだす「想像力」は再評価されてもいいと思います。観客に「想像」させる面白さは、今の映画が最も失っていることだと思います。
[映画館(邦画)] 7点(2011-09-24 02:00:40)(良:1票)
65.  踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ! 《ネタバレ》 
このシリーズ自体が初見であれば頭にきたかもしれない。実際,自分は13年前,第一作の映画で初めてこのシリーズに接して頭にきた。しかし今はテレビシリーズやスピンオフの映画を見た上で思う。ああ、彼らにまた会えた。相変わらずの所もあるし、年月を経て成長した部分や、立場が変わった部分もある。 かなり、時間ということに関してはリアリティがあるし、(でもヒーローは決して所帯を持たないのはセオリーですね)そもそも前作のラストで世代交替を匂わせていたので,過去の興奮を求めてもあまり意味がないように自分は思う。そういう意味でこのシリーズは前作で完結していたのだと思う。 自分もあれから8年の歳月を経て,今回の落ち着いたオープニングはむしろ、しっくりときた。 そう、同窓会でもいいのだろうと自分は思う。同窓会とは過去の友好を確認したり、幻滅したり、それでもあの時は良かったと(実際当時はそう思っていなくても)確認し合うものであろう。 犯人役までもが、同窓会の一員となっているのは、少し複雑だが、寅さんのように極めて日本人的な感情で、この作品を楽しんだ。相変わらずこのシリーズの良い所,ベタな所,おおげさな所,くだらない所,それも含めて相変わらずで,楽しんだだけでいいんだろう。そういう映画もあっていいのだと思う。 この映画は観客に,自分も年を経たのだということを確認させてくれる中年向け映画ではないだろうか。 若い人たちには,「くだらない」の一言で終わるかもしれないが。  
[映画館(邦画)] 7点(2010-07-17 23:58:58)
66.  崖の上のポニョ
家族連れも少なくなった大騒ぎが去った後でようやく鑑賞しました。 5歳の子供が喜ぶ映画が何故100億円もヒットするのか、甚だ疑問です。 5歳の子供が喜べば,それでいいのにと思います。 今の自分が「空飛ぶ幽霊船」や「長靴をはいた猫」が面白かったように。 大人が監督の他の作品と比較して,とやかく好みを言う作品でもないと思います。 この作品に接した今の5歳の子は本当に贅沢だと思います。
[映画館(字幕)] 7点(2008-11-29 00:39:56)
67.  地震列島
この映画の公開当時、映画館で大震災を目の当たりにした小学生は、部屋の家具が凶器になるということを初めて教えられました。この映画のトラウマがあって、去年の震災前から家具は倒れないようにしており、残念ながら去年の震災でこの教えが正しかったと実感しました。 この映画の描写のいくつかは、その後の震災で現実となってしまった事は決してバカに出来ないことです。 この映画では荒唐無稽とも思える学者の発言があります。 「日本中の道路を倍の広さにしろ」「燃えない車を作る」 あの日、東京で大渋滞を目の当たりにし、この大渋滞の中で火災が起こっていたら東京はどうなっていたか。自分には、全くの正論だと思えます。マスコミはこの点を強調しませんが、帰宅困難以前に、あの震災で東京の火災が微細にすんだことは全くの幸運だったのです。 特撮の完成度や昼メロ的なドラマでこの映画の評価は低く見られがちですが、防災の警鐘としては真理を語っており、子供の頃から自分の心に残って教訓になっているという意味でこの映画に感謝しています。  この映画の公開当時、「高速道路が崩れるわけがない」と言った政治家と学者は阪神・淡路大震災で大恥をかいたと思いますし、特撮で迫力があると思っていたコンビナートの爆発も、フィクションではなく、あの震災で残念ながらありうることが証明されてしまいました。 この映画はいわゆる興味本位のパニック映画ではなく、防災映画だと思います。 マンション火災も地下鉄水害も、橋の落下や、堤防の決壊も フィクションとして誇張されてはいますが、きちんと公開当時にありうるという根拠に沿った表現です。 この映画の先見性を評価することは、不幸なことではあるが、この映画の存在を否定されるような風潮は最もあってはいけないことだと思います。 テレビではこういう映画やドラマはあの震災後は不謹慎で放映も製作もできないという事情はあるかもしれませんが、レンタル店でDVDも見れなくなっているのはどういうわけかと思います。それほどこの映画は迫真性があることの裏返しで封印されてしまったのだと思います。 この映画のバカな科学者のように繰り返し言いたい。防災のために一度は見ておけと。東京に住んでいて切に思います。全ての道路を倍の広さにしろと。 
[映画館(字幕)] 7点(2008-09-03 21:18:04)
68.  ターミネーター:新起動/ジェニシス 《ネタバレ》 
さすがに5作目ともなると、かつての感動は期待していなかったが、歴史が上書きされたり、登場人物の人生があまりに狂ってしまうと、安易に変えてはいけないものを「解釈の変更」でOKにしてしまうような軽薄さを感じてしまう。 1本のアクション映画としては、あの手この手で楽しませてくれますし、そういえば1や2でこんなシーンがあったなあという懐かしさも楽しめますが、ゲームを1ステージずつクリアしていくような面白さであって、ドラマ的には浅い気がします。 これを見て、逆に1,2で語られていた真のテーマが浮かび上がったような気がします。 過去や未来がどうというのは方便で「人生は一回しかない、だから自分の力で未来を切り開く」というテーマが根底にあったからこそ、1や2は感動的だったのでしょう。 深いことは考えずに帰ってきたシュワちゃんや、今回のT-1000もなかなかクールでかっこよかったので、ターミネーター同窓会と思えばよいかと思います。
[映画館(字幕)] 6点(2015-07-14 01:13:48)(良:1票)
69.  009 RE:CYBORG 《ネタバレ》 
戦闘機のドッグファイトのシーンで、ふと気づいたのが、CGで描いた戦闘機の動きがリミテッドアニメのようにややカクカクしていること。CGなのにセルアニメの動きの「味」を出そうとしている。 最近の別の名作アニメのリメイク作品では戦艦の動きがいかにもCG特有のスルーっとした動きなのが違和感があった。 CGと従来のセルアニメの違和感を払しょくするために、CGのコマを落とすということは理屈としては難しいことではないと思っていたのだが、何故誰もやらないのかと思っていたら、見事にこの作品が試みていたことが実に嬉しかった。 キャラクターも全てCGで描かれているらしいが、この動きの考え方ひとつとっても、CGの使い方の可能性を感じた。 肝心の内容だが、あまり過去の作品に思い入れがないので、この作品単体で考えれば楽しめました。 しかし、神や天使と、テロや武器商人を結びつける構図は、監督が頭の中で構築した理論が空回りしている感じがして説得力に欠ける。 セリフ以上に、この理屈を絵が物語っていない感じがするのが残念だ。これは絵が緻密であるといった技術論と別の問題である。 やはり娯楽アニメとしてシリアスであっても爽快感やユーモアは欲しかった。 そう、今の映画って視覚的な刺激は強いが、特にユーモアの感覚がものすごく欠けていると思う。(単純にギャグっぽいセリフを言うという意味ではありません) 全ては表現のための技術であるが、この技術の志は高く評価したいです。   
[インターネット(字幕)] 6点(2014-07-12 22:47:50)(良:2票)
70.  パシフィック・リム 《ネタバレ》 
期待通りのロボットアニメ&怪獣映画のエッセンス全開の映画でありました。 グロイ戦いぶりや操縦系統はモロに「エヴァ」で、いろんなロボットアニメから頂いたような武器や必殺兵器も楽しいです。 平成版「ガメラ」をパクったようなシーンもいいです。 ロボットアニメの要素が強いので、ハリー・ハウゼンと本多猪四郎という怪獣の名匠だけに捧ぐというのは語弊があるような気もします。 迫力は充分ではあるがとにかく絵が暗い!! 意図的に怪獣の全貌をわかりにくくしているのかもしれないが、怪獣の姿がわかりにくい!! そして日本の幾多の怪獣たちと違って、怪獣がグロイばかりでかっこよくない。 ゴジラを代表する日本の怪獣たちはかっこよく、そして美しい。怪獣の描写がハリウッド定番の異形の生物であったことは残念だ。 内蔵まるだしのような要素は「怪獣」ではない。中身がわからない、わからなくてもいいのが「怪獣」なのだ。これが日本人とアメリカ人の決定的な違いだと思う。 ロボットが戦う舞台として夜の市街戦というのは、アニメではOKなのだが、実写では実は難しい。 人口の建造物の中にロボットが立つと、ロボット自体が背景に埋もれてしまうのである。これはかつての日本の実写ロボット映画「ガンヘッド」が実証している。 ジャングルや砂漠といった大自然の方がロボットは映え、大都会の中の方が怪獣は映えるのである。 スタッフはこのバランスに苦慮したかもしれないが、全体的に絵がごちゃごちゃしすぎて、わかりにくくしている原因になっているように思う。 菊地凛子がアクションもこなし、あの衣装で堂々とヒロインを演じていることは日本人として誇りを感じます。 ハリウッドや香港では、こういう女優ってあたりまえにいますが、日本では本当に貴重です。 日本人としては、つっこみたくなる要素は多々ありますが、ロボットアニメと怪獣映画をマジで合体させてくれたスタッフには敬意を表します。 この夏1番のB級アクションとしてオススメです。
[映画館(字幕)] 6点(2013-08-12 01:53:00)(良:4票)
71.  いのちの食べかた
こういう映画って、日本でそのまま教育用映画として作ればいいのではないかと思う。 スーパーに並んでいる牛や豚がどのように殺されているのか、もはやスーパーの生肉ではなく、ファーストフードの完成品の肉しか知らない子供もいるだろう。完成品は食物という物体の認識しかないであろう。 魚を捌いたこともない子供もいるだろう。 残酷の上に我々の生活が成り立っていることを理解することはすごく大事な教育だと思う。 生き物の痛みがわかって育てば、少なくともバカな事件も起こさない大人になるのではないだろうか。 「いただきます」の意味を真剣に今の大人の教育者が改めて勉強して、子供に伝え直す時代だと思う。 とはいえ、この映画のタイトルは最低ですね。たぶんこの映画で描かれている「いのち」という高尚な部分と、日常で我々が考えている「食べ方」が直結してしているから、違和感を感じるのです。 上品なフリをしながら、ものすごく下品な表現だと思います。若い女性にウケるといった安直で勘違いの配給会社の体質をなんとかしたいです。配給会社は安直だと思ってないかもしれませんが、ターゲットを間違えてます。 この映画自体は、見ておくべきだと思います。「食の安全」というテーマではなく、「食」がどのように提供されているのか、テレビでは放映できない日本で置き換えたドキュメンタリーを観たいです。 当たり前のことを当たり前にみせてくれたこの映画は立派だと思います。
[DVD(字幕)] 6点(2012-05-28 02:02:47)
72.  マイケル・ジャクソン/THIS IS IT 《ネタバレ》 
単純に音楽の興味と好みの問題で、マイケルとはスリラーで有名なミュージシャンである、というぐらいの認識しか今までなかった。 ファンにとっては貴重な映像かどうかわからないが、メイキングなのでアングルやカメラワークが特別かっこいいわけでもなく、普通のメイキング映像である。 とはいえ、マイケルというより、エンターテーナーがステージの上で何にこだわって、スタッフに何を要求しているのか、というメイキング的な面白さは確かにある。 マイケルに思い入れのない自分は、特別に好きなジャンルの音楽でもないし、普通にいい音楽だとは思うのだが 、この舞台の仕事ぶりを見ると一流であることは間違いなく思う。 つまり仮に黒澤明の映画を知らずに、黒澤明の映画のメイキングを見て、黒澤明の映画に興味は無いけど、この監督はたぶんすごい人なんだろうなあというような感覚で、距離感を持ってそれなりに楽しめました。 
[DVD(字幕)] 6点(2012-05-25 21:43:30)
73.  コーマン帝国 《ネタバレ》 
昔から名前だけは知ってる名プロデューサー。 その作品歴を知れば知るほど、わざわざ観る気もなかったが、その本人のお話には興味がわいて、映画館へ足を運んだ。 手法としては、ほぼ関係者のインタビューでまとめた、よくあるドキュメンタリーであるが、このプロデューサーの半生をわかりやすく見せてくれる。 こういう人の存在意義というのは確固としてあるのだなと思う。 かつては日本でも似たような思想を持ったプロデューサーがいたはずだ。 日本にもエログロ低予算な作品群が山ほどあり、今ではそのいくつかはカルト的な人気を誇っている。 その中から育った人材も多くある。 このドキュメンタリー映画自体は興味深く、面白かったが、このドキュメンタリーの中で語られる幾多の映画のシーンを見ると、やはりますます、その映画本編を観たいという気が失せた。 しかし、映画に限らず、二番煎じ、刺激的、柳の下のどじょうを王道でいくバイタリティは讃えたい。 どんな業界でも、こういう人の存在があって、一流の商品の良さが際立っている側面も確かにあるのだ。
[映画館(字幕)] 6点(2012-04-23 00:01:02)
74.  必殺! THE HISSATSU
久しぶりに観たら、ゆるーい作りだが結構面白かった。 当時のTVシリーズ「仕事人Ⅳ」の拡大版のようなもので、きちんとレギュラー陣それぞれに定番の見せ場がある。テレビシリーズを思い出して懐かしかった。 荒唐無稽さも自分としてはギリギリOKで、ファンサービスという点ではけっこうツボを心得た作品だと思う。オープニングの作りからして、これはテレビのスペシャル版です!というファンサービス丸出しの演出である。テレビよりスケールアップしながら「定番」であるというのがこの映画の魅力です。 おかしなゲストたちを省けば(省いてもストーリーに支障はない)、かなり普通の必殺映画ではないでしょうか。 映画館では物足りないかもしれないが、家でぼーっと見るのに良いです。
[インターネット(字幕)] 6点(2012-01-12 21:18:50)
75.  ●REC/レック(2007) 《ネタバレ》 
主観映像という手法のホラーでようやく設定に無理のない作品に出会えました。 素人というだけでなく、恐怖と緊張という精神状態がどれほど手持ちカメラをブレさせるものか。 そこがどうしても,今までのそういう手法の作品をしらけさせてしまいましたが、 この作品では、職業カメラマンが、まじめにカメラマンの仕事をしていてカメラワーク的な説得力がありました。 とはいえ、ラストはまあ,安直すぎてすごくがっかりでしたが。 登場人物全員死んで,暗澹たるラストにするばかりが能じゃありません。 最近のホラーは,ラストでがっかりさせる映画が多すぎます。もしくはバッドエンドじゃなきゃホラー映画じゃないという固定概念が製作者(おそらくプロデューサーと呼ばれる人たち)に強すぎると思います。 ハッピーエンドでもホラー映画は成り立つと思いますけどね。名作「エクソシスト」のように。    
[DVD(字幕)] 6点(2009-06-21 22:54:14)
76.  風の歌を聴け
高校の頃、たまたま深夜TVで初見したのですが、村上春樹も知らないまま何の先入観もなく観たので、とても不思議な感覚だったのを覚えてます。 当時は、どんな映画も貪欲に観ていたので、素直に受け入れられました。 白黒、多種多様なワイプ、字幕と、当時の大森一樹の映画青年ぶりも伺えます。この映画の人物たちの匿名性が想像力を刺激して好きでした。 というコメントを以前書いていましたが、想像力を刺激するという村上文学の本質をとらえて果敢に映像にした名作なのだと「ノルウェイの森」を観た今は思います。 まあ、どちらが好みかという話になりますが、この映画は何度見てもせつなく温かくなります。 
[DVD(邦画)] 6点(2004-08-31 22:34:31)
77.  恐怖の報酬(1953) 《ネタバレ》 
最近、フリードキンの完全版を観たので興味が湧いて、このオリジナル作品を観た。 後半のサスペンスは素晴らしい。映像的には今では決して簡単に出来ないであろうことをやっている。  が、そこに至るまでの前半は今の目で見ると、非常にかったるい。 トラックが出発するまでストーリーの主軸が見えないからである。 このかったるい人物描写があるから、後半のサスペンスが活きてくるのはわかるのだが、現代の脚本家なら間違いなく時系列を入れ替えて、観客の興味を引くような構成にするであろう。 後半のサスペンスは、撮影的にもものすごく過酷であろうと想像できる。 あの油の中に全身浸かるのを観ていると、どんな悪人であろうと同情してしまう。  主人公は誰よりトラックの構造、車両の特性、運転方法に詳しいはず(熟練の技術者である)なのに、このラストに説得力を感じない。 ラストは人生の教訓を示唆しているのか、正直わからない、というより正直ギャグである。  そこを考えさせるのが、当時のハリウッドとは違うフランス映画だったと考えるしかない。
[DVD(字幕)] 5点(2019-05-10 00:05:27)
78.  ファイナル・カウントダウン 《ネタバレ》 
子供の頃、テレビで見ていてあっけないラストにがっかりした記憶があるが、最近たまたまネット配信でやっていたのを久しぶりに観て考えを改めた。 空母をまるごと借り切ってロケしているだけに、戦闘機の発艦、着艦プロセスの細かさ、乗組員の働きのリアルさは尋常ではない。 軍事オタクというわけではないが、空母というものがいかに機能的に運用されているかを興味深く観られた。 カタパルトってどういう構造であの物量の飛行機を飛ばしているのだろうと以前から疑問に思っていたが、機械の構造に興味がある人なら以外と楽しめるのではないだろうか。 結果的に歴史を変えてしまうような大空戦ではないにしても、実際にF14とゼロ戦(ダミーだが)の空戦をやっているのも、CGを見慣れた今ではかなりすごいと思う。 アメリカ海軍の宣伝映画であると言えばそれまでだが、他の映画で観られない本物を観せてくれているという点でかなり貴重な映画だと思う。 明らかに「戦国自衛隊」が元ネタであると思うが、設定から連想される大戦闘は期待してはいけない。空母を見学する映画である。
[インターネット(字幕)] 5点(2019-05-09 23:20:09)
79.  THE 有頂天ホテル
脚本と演出はすごく良く出来ている。 何となく観ていて気が付かない伏線もたくさんあったはずだ。2度3度観て気づくことも多いだろう。 しかし、単純な話、このホテルに集まった人たちに全く共感できない。 お金持ちの人たちの行動、性格はこうも無様であるというだけである。 庶民の感覚からかけ離れている。映画の出来より、気持ちとして理解できない。 悪徳議員など悪徳にすぎないし、演歌歌手が偉いとは全く思わない。 これらの有名人は、人の前で見栄をはらなければならないという病気にかかっているわけで、過去の某有名俳優の自殺を思わせる。 自分の生活とかけ離れているだけに素直に笑えない作品でありました。お金持ちが観て笑えばいいのだと思います。
[DVD(邦画)] 5点(2012-11-16 02:12:07)
80.  アポロ18 《ネタバレ》 
「何か」がいる、その正体らしきもの、「何か」と接触した者の運命は、あまりにも使い古された感じです。要するにあの映画とこの映画をくっつけて、記録映像風に仕上げたわけで、意外性はあまりないです。 これを見て誰も本当にあったかもしれないと思わないので、記録映像風にせず、B級映画として、普通の撮り方でも良かったのではないかと思います。 とはいえ、映像表現はよく出来ていると思います。エンドロールを観ていてフジフィルムの名前が出てきたのは、この古いフィルムの質感を出すために日本の企業が貢献しているであろうという誇らしさを感じます。 それにしても人類とは異なるものの表現って、どうしてハリウッドではこうもワンパターンになってしまうのか。つまりこの映画は気楽に楽しむB級映画ということです。   
[ブルーレイ(字幕)] 5点(2012-11-01 01:58:48)
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