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61.  サン★ロレンツォの夜 《ネタバレ》 
随所で駆使される遠景や奥行きショット。とりわけ、聖堂の爆破を、扉から漏れる煙を外から映すだけで表現してしまう手際(その後に外を避難する人の数が妙に少ないのも、中の光景を想像させて、かえって生々しい)。麦畑の戦闘での、全体が見えない、したがって個々の生き死にも一瞬先がまったく見えないという撮り方のリアリティ。ラスト、解放されたグループのリーダーが「3時間だけ物思いにふけった」という絶妙なほど的確な描写。そうそう、トラックで連れ去られたロザーナのその後が何もふれられないのも、さりげない容赦なさを際立たせています。つまり、骨は単純なはずなのに、一つ一つの積み重ねにおいて、少女視点を貫き、しかも描写過多を周到に避けることで、見る側の我々の背後にも迫るほどの厳しさを突きつけてくるのです。表面を流れる血は、見た目は派手でも、拭えばなくなってしまう。どこからともなくじわっと滲んでくる血ほど、その流れを止めることは困難。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-06-06 01:04:35)
62.  愛と憎しみの伝説 《ネタバレ》 
最初から最後まで虐待のオンパレードだったらどうしようかと思っていたのだが、ここぞというところでは集中的にそれが炸裂しているものの(髪切りシーン、針金ハンガーシーンなど)、意外にその他の部分では、奇妙な平穏を保っている。また、単にクロフォードの奇行をどうこう描いて終わるのではなく、当初は完全制圧されていた子供(幼児なのだから当たり前だ)が徐々に人格を備えて母親に対峙していく過程は「イヴの総て」のような逆転の構図を想起させるし、売れっ子から始まってだんだんと人気がなくなっていく一女優クロフォードとしての描写も興味深い。そして、これがフィクションだったら、どこかで子供が母親に明確に反逆したり、逆にきっぱり縁を切ったりするのだろうが、現実はそうはいかず、母親とはくっついたり離れたりの愛憎が交錯する微妙な関係を継続する。そして、だからこそ最後の遺言の一言が、絶妙な重みをもって着地点として落ちてくる。つまり、脚本や演出は結構しっかりしているのだ。ラジー賞総なめという結果は、ついこの間まで現役だった代表的女優をさんざんこけにした(ついでに、大手映画会社の有名重役もネタにした)ことへの報復と考えるのが妥当だろう。
[DVD(字幕)] 7点(2015-09-20 21:01:13)(良:1票)
63.  日本の熱い日々 謀殺・下山事件 《ネタバレ》 
例えば序盤の新聞社内のシーンで、ただ「暑い」という一事を表現するために、小道具やエキストラやメイクを積み重ねる丁寧さ。ああ、手間暇かけてるなあ、と嬉しくなる。実際の映像や写真や記事も随所で挿入されているが、見せ方やつなぎ方が自然なので、違和感が生じない。そうした積み上げの上に、主人公はひたすら地道に、ただ調査と裏付けを繰り返していく。ここぞというところで捜査本部がいきなり消滅するとか、もっともらしく登場する伊藤孝雄についても結局何も起こらないなど、現実の厳しさもきちんと踏まえているのが、作品の重みを増している。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2014-08-09 02:45:38)
64.  若草のふくらみ ファニー・ヒル 《ネタバレ》 
田舎から出てきた娘が、泥棒に荷物を奪われて無一文になり、行くところもなく売春宿へ・・・となれば、どれだけ悲惨なストーリーになるのかと身構えてしまうが、そこからの展開は、そのまったく逆。ああだこうだとすったもんだいろいろありながら、何となくいつの間にか乗り切ってしまい、最後は主人公はなぜか勝利全開の笑顔とウィンクで締めてしまうのです。いや、これはあっぱれでした。制作側も、いかに主人公にいろんなシチュエーションでいろんな男と(だけではない・・・)いろんなパターンのエッチをさせるか、ということしか考えていない、潔い態度なのですが、しかも、衣装や美術や音楽には無駄に凝っているのが、さらなる楽しさを誘っています。
[DVD(字幕)] 7点(2014-03-09 21:11:10)
65.  カリフォルニア・ドールス 《ネタバレ》 
ドールズの2人が、美人過ぎでもなければ不細工でもなく、スリムでもなければデブでもなく、いかにも実際にいそうな頑張るお姉さんっぽいところが良い。だから、見ている間に彼女たちの一直線なひたむきさが際立ってきて、一緒に泣いたり笑ったりできるという仕組みです。ピーター・フォークも、熱心なのか気まぐれなだけなのかよく分からないマネージャー役を好演しています。ただし、肝心のプロレスの試合自体は、昔からハイレベルな日本の女子プロを知っている目から見ると、「え?それだけ?」という感じではありましたが。
[映画館(字幕)] 7点(2013-02-11 01:52:51)
66.  花いちもんめ 《ネタバレ》 
素材に寄りかかることなく、また重くなりすぎることなく、登場人物の心の経路と変化を丁寧に追った好作品。「公園のキス」のシーンは、当時の番宣とかで知っていて、そこがメインなのかと勝手に思っていたら、そこからあれだけの展開が用意されているとは思わなかった。千秋実や十朱幸代の名演はいうまでもないが、最初はいい人だったのが段々と弱っていく加藤治子、いかにも親戚の伯母さんにいそうな野川由美子、愛人役は珍しい中田喜子など、脇役の皆様の仕事も堅実。最初は老人の主観視点だったのがいつの間にか客観視点になっていたりするのだが(さらに最後には息子視点に)、それに違和感を感じさせないのも、熟練の腕を感じさせる。
[DVD(邦画)] 7点(2013-01-18 00:50:41)
67.  将軍家光の乱心 激突 《ネタバレ》 
中身のほとんどはひたすら追っ手をかわして逃げ続けるだけという、あっけにとられるほど単純なつくりなのですが、これだけ意地とサービス満載で間断も緩みもなく贅を尽くしたアクションの数々を見せつけられると、文句を言う気もなくなるのです。無意味な沢登り、無意味な野猿、無意味な竹藪アクション、無意味な橋爆破など、とにかくこれがやりたいという凄まじい執念が迸っていて、嬉しくなります。また、加納みゆきが頑張っているのも個人的には嬉しい。
[DVD(邦画)] 7点(2012-11-16 02:09:17)
68.  転校生(1982) 《ネタバレ》 
突飛な設定でありながら、案外その後は大事件やハプニングの類は起こらず、どこまでも少年少女の地道な日常生活に立脚しているのが素晴らしい。だから、体の入れ替わりという前提も、自然さとリアリティを伴って迫ってくるし、ラストも美しく結実している。制作者が安直に設定に寄りかからず、作品の内面を大切にしていることがよく分かる。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2012-07-03 04:10:15)
69.  蒲田行進曲 《ネタバレ》 
最後の撮影にヤスが臨むシークエンス、完全にこれはヤクザの下っ端が単身で殴り込みに行くノリの作り方ではないの。そのたった1つのシーンに作品の全部を持っていく仰々しい執念深さに脱帽です。俳優陣のわざとらしいテンションの高さには少々辟易しましたが、そうでもしないと、わずか2分間の登場でとてつもなく格好良かった志穂美悦子に食われちゃうもんな・・・。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2012-05-03 01:29:04)
70.  丑三つの村 《ネタバレ》 
突っ込み不足の点は多々あるにしても、もともとの出征(戦場)への憧れ、結核発症による挫折とそれに対する村人の反応、夜這いが当たり前のどろどろの人間関係など、事件発生の基盤をなすものはきちんと押さえられているし、無理なく主人公の終盤の行動につながっている。エロシーンをただのつなぎではなく、きちんとこだわって映しているのもポイントが高い。湯浴みをする田中美佐子を後ろから撮ったショットなんて、映画史上屈指の裸身の美しさ(あえて「ヌード」とは書きたくない)。ただ、すでに書かれているとおり、シンセ丸出しの音楽が最悪なんですね。83年という時期がまずかったのかな。これがちょっと前かちょっと後なら、避けられたと思うのですが。
[DVD(邦画)] 7点(2012-01-16 03:05:58)(良:2票)
71.  きつね(1983) 《ネタバレ》 
思春期が有する物悲しさとある種の危うさを、奇をてらうことなく堂々と正面から追っていった誠実な作品。主演の2人はオープニングからいきなり素人演技を披露してくれるが、各場面が進行するにつれてそれに違和感がなくなり、逆に玄人のはずの三田佳子の演技が俗っぽく見えてしまうから不思議。しかもただ2人を追うだけではなくて、しかるべきところで自然にいろんな脇役を絡ませているのが、作品に奥行きを与えている。あと、四季の風景の数々が割とさらっと出てきますが、この撮影には相当手間と時間がかかってないですか?
[DVD(邦画)] 7点(2012-01-07 00:41:48)
72.  竜二 《ネタバレ》 
派手な喧嘩も銃撃戦もない。ひたすら地道な生活の描写。その中からにじみ出てくるヤクザ者の悲哀。途中であっさり堅気の生活に転進してしまうのも、今から見るとかえって斬新だったりする。さっと切り上げるラストも、ある種の容赦なさを感じさせて清冽。ただし、永島瑛子のベリーショートはあまり似合わないと思う。
[DVD(邦画)] 7点(2011-05-21 00:58:22)
73.  Wの悲劇 《ネタバレ》 
あの原作を二重構造にするなんて収拾つかなくなるだけじゃないのかと思っていたのだが、意外に手際よく整理されていて見やすかったので驚いた。演劇のクライマックスに向けて映画自体もクライマックスを迎えていく高揚感もなかなかでした。しかし、本筋のミステリーはたったあれだけで全部が説明されるだなんて、夏樹静子はよく了承したなあ・・・。●ただ、今から考えると、あの原作は戯曲的な要素があって、そもそも映画よりも舞台向きという気もするので、それを考えると、この構成を考えついた制作者の発想は、慧眼であったといえましょう。●再見して、大事なところで炸裂する長回しとか、劇場の最上席までぎっちり詰まったエキストラとか、暗めの色調で統一されたトーンとか、制作者の気合があちこちにみなぎっているのがよく分かりました。何より、舞台劇を(独立しても成り立ちそうなくらい)きっちり撮っているのが良い。それに先立つオーディションとか配役発表とか読み合わせとか立ち稽古のシーンも入れられているし、本番では舞台裏のメイク替えとかカーテンコールまでしっかり入れているし、また、舞台任せにするのではなくて、その中できちんとカメラが動いている。●ただ、最初の方で静香がオーディションに落ちたとかいって悔しがりますけど、あれだけの応募者から上位2名に入ったんだったら、結果としては大成功の部類ではない?同じ舞台に乗れれば、次の足がかりにもなるわけだし(それすらないのとは全然違う)。ここは、主人公の役者魂という作品のテーマにも関わるところなので、ちょっと気になりました。
[映画館(邦画)] 7点(2011-01-30 03:02:59)
74.  ロンリー・ハート(1986) 《ネタバレ》 
キートン×ラング×スペイセクの3姉妹というとてつもないキャストなんですよ。これでつまらなくなるわけがありません。どのシーン1つをとっても、濃厚な演技合戦が堪能できます。とりわけ、作中の人物同様、目立つところは後の2人に譲って、地道な部分をしっかり引き締めているキートンの充実した演技が素晴らしい。内容自体は、それぞれに問題を抱えている3人が集まって、いろいろと話したりどうしたりしている間に結論が見えていく、というだけのことなのですが、各人の状況設定が、身近なようでもあり奥深いようでもあって、様々な角度から、考えつつ楽しめます。
[DVD(字幕)] 7点(2010-08-14 01:30:51)
75.  君がいた夏 《ネタバレ》 
ごくごく単純で何のひねりもない青春回想ものなんですが、こういうのはそれでいいのです。主人公の従姉があくまでも「憧れの女性」であって、初恋風味全開にならないのが、あとの切なさを高めています。ジョディ・フォスターは、頭の切れる才人系の役もいいのですが、こういう田舎のお姉ちゃん的な役も意外に合ってますね。デヴィッド・フォスター節満載の音楽に+1点。ただ、作品の締め方はもう一工夫欲しかった。
[DVD(字幕)] 7点(2010-03-03 23:51:23)
76.  東京裁判
ひたすら地道に誠実に記録映像と事実の叙述を積み重ね、しかもそれを膨大な量にもかかわらず系統的に分かりやすく整理している。基本を大事にした一流のドキュメンタリー作品だと思います。この分量でも東京裁判の全体像からしたらごく一部の要約にすぎないのでしょうが、それでも、見た者を「その次」に進ませるだけの力があります。最初から最後まで力強く進む佐藤慶のナレーションも白眉(彼は翌年、大河ドラマ「山河燃ゆ」でよりによって田中隆吉役をやるのだが、どんな気分だったんだろう・・・)。
[DVD(邦画)] 7点(2010-01-02 05:18:30)
77.  愛と宿命の泉 PART II/泉のマノン 《ネタバレ》 
Ⅰで地道に積み上げた伏線がⅡで開花しまくり、かと思いきや、Ⅱもやはり当たり前のやりとりを淡々と重ねている感じです。マノンがセザールを告発する場面など、一番大事なところなんだから、もう少し工夫してほしかったんだけどな・・・。ただし、ラストのデルフィーヌとの対面から収束に至る流れは切れが良く、作品の印象を高めています。それと、エマニュエル・ベアールの美しさはやはり強烈。それだけでなく、あの格好で山道や岩場を飛ぶように動き回っているのが凄い。
[DVD(字幕)] 7点(2008-09-25 02:57:14)
78.  愛と宿命の泉 PART I /フロレット家のジャン 《ネタバレ》 
国内公開時は、Ⅰ・Ⅱまとめて上映されてたような・・・。さて、もっともらしい邦題、仰々しい二部構成、しかもそこで泉をめぐる愛憎人間模様が展開されるとなれば、壮大かつ華麗なドラマ絵巻を期待してしまうところですが、予想に相違して、なかなか地味な内容です。カメラはひたすらジャンの地道な農作業を追い続けます。立ち枯れた作物のショットなどどきっとするところもありますが、大自然の脅威や作業の過酷さがフィルム内に適切に切り取られているかというと、そうでもありません。一大重要場面のジャンの死のシークエンスなど、コメディチック(!)ですらあるし・・・。というわけで、何かが起こりそうで起こらないまま、Ⅱに続きます。
[DVD(字幕)] 7点(2008-09-25 02:49:10)
79.  エレファント・マン
非常に特殊な題材を選択していながら、中途半端な感情を入れずに客観的な描写に徹しているのが良い。この作品では、病院側の人物も、来訪者として登場する人物も、主人公を見世物として扱う人物も、その他一般の公衆も、すべてが同一次元において位置づけられており、誰か1人の立場に立つようには作られていない。その上で、限られた時間の中で、様々な立場の人物が表れるように周到に計算されている。これは、見る側にとっての、主人公に接したときに生じる重層化された様々な心理の表現そのものでもある。だから、見た後には、単に話に酔うだけではなく、自分の心の持ち方そのものにまで思いを至らせることができるのである。
[DVD(字幕)] 7点(2008-05-11 01:55:50)
80.  ドゥ・ザ・ライト・シング 《ネタバレ》 
実は1日間の話だったんですね。前半はいろんな人がひたすら怒鳴っているだけで、見ていて辛かったのですが、それらが収斂して一点に着地する収束部の豪腕ぶりはなかなかでした。作品のメッセージを端的に要約したタイトルが優れています。
[DVD(字幕)] 7点(2008-04-15 03:59:26)
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