61. 海辺の家
一軒の家を建てることによって、父と息子の絆を再発見するヒューマンドラマ。始めは反抗的だった息子が次第に打ち解けていくが父親は実はガンで余命幾ばくもない状態だった。今までこんな映画がいくつ作られただろうか。それらのどれをも超えてはいない。安易にお涙頂戴映画を作ってはいけません。笑いとお色気は本当に必要だったのか。 これがあったから最後まで飽きずに見られたともいえるが、目指す方向が間違っているんじゃないですか。いい素材を無駄にしてしまっているのがとても残念です。 5点(2004-03-14 18:52:57) |
62. スパイダーマン(2002)
あまりにもアメリカンコミックそのままなので少々落胆した。せめて「スーパーマン」くらいのレベルの出来ならもっと高評価を得たであろうに。このクモに咬まれた人間が他にいないのを不思議に思う。「大いなる力には大いなる責任が・・・」なんて無理やり深みを持たせようとしているところがこの作品を余計薄っぺらくしている。CGはグルグルと振り回しすぎで気持ち悪い。 5点(2004-03-08 23:11:59) |
63. 千と千尋の神隠し
技術に走りすぎて物語がお粗末になってしまったか。 5点(2004-03-08 22:38:53) |
64. ノー・マンズ・ランド(2001)
これほど余韻を残した映画は初めて観た。エンドロールを観ながらしばらく固まってしまった。地雷を背にしたまま助からない恐怖を突きつけて終わるラストシーンの出来の良さで評価が決まった感がある。決して反戦に重きを置いた映画とは言えないが、この戦争を始めたのはお前の国だ、と言い合う場面やお前が刺したから撃つんだというこの二人の人間の論理が、戦っている二つの国の縮図と交錯して見える。戦争状態でなければお互い隣町の住人同士であったのに。遠い国の戦争も生に近い映像を茶の間で見られる事に慣れつつある現在だが、放送局での指示が最前線まで飛び、カメラのレンズが苦悩する兵士の目の前まで迫る様な戦場での報道のあり方に問題提起もしている。観る者の心を揺さぶる素晴らしい映画。 9点(2004-02-29 21:58:36)(良:1票) |
65. DRIVE
面白いといえば面白いし、つまらないといえばつまらない。いろんなものを欲張って詰め込みすぎたせいかも知れない。奥深さが全く無いのが唯一最大の難点。主役の堤真一は良くやっていると思う。クソまじめな営業マン役がハマっていた。気持ちが昂ぶった時、頭の中で相手を思い切り殴っている映像がリアルに浮かんでくる事って良くある。結局何も出来ないんだけどうまく表現できているなあと思った。ラストのデートで初めて笑い顔を見せましたね。なんで?と思うところはいっぱいあるけれど、何にも考えずにお気楽ポジションで鑑賞する分には一応楽しめる映画と呼べるのでは。 5点(2004-02-12 22:15:46) |
66. タキシード(2002)
香港とは全く違う撮影方法に批判的でいながらも時々アメリカ映画に出るのはやっぱりお金なのですか。見せ場になるアクションシーンも添え物程度で、しかもCGを使うとはジャッキー・チェンが絶対出てはいけない映画のはず。生身の体を使って常人には出来ない「うわっ、すごいなあ。こんなことが良く出来るなあ」と驚くようなアクションや大道芸的小道具の使い方を見せてくれるのがジャッキーの魅力なのに、他の名ばかりのアクションスターと同じ事をやっていても観客が満足する事はありません。もうお疲れなのですか。 4点(2004-01-31 12:36:13) |
67. 月のひつじ
宇宙船を見失っちゃったよ。NASAにバレなくて良かったねってそんなことあるか!。風速25メートルだよ。アンテナが壊れなくて良かったねって平気じゃないか!。緊張の一世一代の大事業の現場でもどこか普段着の仕事ぶりはオーストラリア人もそうなのかい。本当にこれ実話なんですかぁ。私にはあまりいい映画とは思えませんでした。 5点(2004-01-28 21:54:54) |
68. ハムレット(2000)
言葉が難しくて意味を考えながら字幕を追いかけるのが大変でした。原作のままなのでしょうか、印象的な台詞が多く座右の銘を探すのに困らない。仇討ちのためにまた殺人をくり返すという考え方は嫌い。結局みんな死んで終りにも疑問あり。母親とオフィーリアはなぜ死ぬ必要があったのか。全然関係ないけど会長のあごの形、ロバート・ボーン以来です。 4点(2004-01-17 12:17:36) |
69. ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔
気をつけましょう。見た人に名作だと思わせるカン違い光線が出ています。この光線を浴びた人が製作者側にもたくさんいる模様です。 このような娯楽映画に仕上げるのではなく、万人受けせずとも、またより難解になろうとももっと崇高なる思想の漂う作品に作り上げて欲しかった。少なくともオリジナルの物語にはもっと奥深いものがあったはずです。 一作目からやり直して欲しい。 6点(2004-01-12 21:29:37)(良:1票) |
70. モンスターズ・インク
CGの技術はここまで進んでいるのか、と驚きました。すべてのキャラクターがまさに実在しているかと錯覚するほどです。お話は最近のディズニー映画を踏襲しているが、説教くさいところがなく大人が見ても楽しめる点がよい。ドラえもんのどこでもドアにヒントを得たのでしょうか。うまく使っています。私は吹き替え版で見ましたが、時々サリーの顔が石塚に見えるほど声がキャラにぴったり合っていました。 8点(2004-01-11 13:57:46) |
71. 戦場のピアニスト
何の躊躇もなく人を撃ち殺していくシーンに心が締め付けられる思いの連続でした。ドイツ人が悪いのではなく戦争状態での狂気が人間を変えてしまったのでしょう。かつて日本も同じ事をしていていたことは若い人たちにも知って欲しい。途中からは逃げ続ける主人公ばかりに目が向けられ、運良くというかあまり苦労せずに周りの人々に助けられて行く姿に嫌悪感を持ちました。事実なんだから仕方ないと言えばそれまでだが、最後にドイツ人将校に見逃してもらう場面は特に。たくさんの賞を獲っていますが高い評価に疑問です。 6点(2004-01-11 12:35:33) |
72. たそがれ清兵衛
役者の演技もさることながらじっくりと練りこまれた脚本が生きています。登場人物の心理描写や台詞まわしが丁寧でぐいぐいと引き込まれてしまいました。朋江と一緒になりたいと思う気持ちと、この貧しい暮らしに苦労をさせることは出来ないと思う気持ちの間で葛藤する清兵衛にじーんとしました。何とか二人が結ばれて欲しいと願っていましたが叶わずにとても残念です。 8点(2003-12-29 11:51:07) |
73. みんなのしあわせ
タイトルに13(サーティーン)のついた版もあるようですが私が観たのはこちらでした。違う点数をつけようかなとも思いましたがやっぱり6点ですね。もっと笑えるのかなと思っていたけど、これってサスペンス?という感じの撮り方のときがあってこれがなかなかうまいんです。屋上で逃げ回るシーンも面白い。伊丹十三氏が生きていたら宮本信子主演でこんな映画を撮っていそう。あれっ、二人の警官はどこへ行ったのだろう。 6点(2003-12-06 17:43:35) |
74. バーティカル・リミット
そんなうまいこと行くかぁ、その状況でなんで助かるのっていう場面が多すぎて映画に入って行けませんでした。何でもっと広い場所にヘリを着けないいんだとか、救出場所で使うにしてはニトロの爆発が大きすぎるんじゃなあいとか疑問は多いが、でも最後は納得できる終わり方でよかったと思います。撮影は大変だったろうなと感心しますし、映像もとても綺麗ですのでハラハラドキドキを楽しみたい方にはお勧めできます。 6点(2003-10-05 22:42:00) |
75. すべての美しい馬
まあメキシコってとても怖いところですねえ。これはアメリカから見た一般的なイメージがこうなっているんでしょうか。タイトルからの想像とは違った映画でした。綺麗なだけで引っ張りだこのペネロペ・クルスはもう要りません。 5点(2003-08-24 17:51:59) |
76. ぼくの神さま
もう40年位前に観た「わんぱく戦争」という映画を思い出しました。これと「汚れなき悪戯」をあわせたような映画。これでは感想になっていませんね。老夫婦が撃ち殺される場面はショックでしたが他のエピソードはすぐ忘れてしまった。 5点(2003-08-24 14:32:15) |
77. YAMAKASI ヤマカシ
アクションはすごいが絶対見つからないバレない捕まらない展開はやりすぎで終盤に近づくほどに冷めてしまう。 5点(2003-08-24 13:37:42) |
78. スウィート・ノベンバー
《ネタバレ》 主人公は広告界での賞を2度も取っていながらどうしてあんなにくだらないホットドッグのプレゼンしか出来ないのでしょう。広告界の首領との貴重な接見時に「問題はあなただ」なんて言って交渉決裂にしてしまう理由が分からない。いらないって言ってる男の生活に無理やり割り込んできて強引に自分勝手な奉仕を押し付けてきたくせに、好きになったら「いいえそれは困るわ、一ヶ月だけの約束よ」なんてそれは無いでしょう。こんなことを今まで毎月繰り返してきたの?。おまけに「わたし病気でもうすぐ死んじゃうの」だとお。いくら美人でもこういう女性はバツです。終始拒絶反応を感じながら見てました。 6点(2003-08-03 21:57:55)(良:1票) |