61. 血の祝祭日
何を思ったかハーシェル・ゴードン・ルイス作品を5本レンタルしてしまいました。 手始めに観た本作、開始早々「うわぁ、エライもん借りてしもた・・・」 赤い墨汁のような血糊と何で作ったのか分からない臓物、怖くない、ただただ、気色悪い。 登場人物全員がコッテリ顔で非常に暑苦しい。 二人ぼっちだけど刑事が犯人に辿り着くまでが見れない事はなかったところ、並びに、こんなのを考え世に送り出しスプラッター作品の先駆けとなったというのに加点。 24,500ドルの予算に対して400万ドルを稼いだというのに無限へぇ。 [DVD(字幕)] 3点(2022-08-29 03:49:31) |
62. 昼下りの決斗
本作もダラダラダラダラ・・・かったるい展開に嫌気が。ブ~ッサイク(ゴメン)な女の子の大根芝居にリタイア寸前。監督の独り善がりなナルシズムとは相性悪いのを痛感。 お目当てジョエル・マクリーなればこそ何とか完走出来たものの、当時57歳にしては老け込み過ぎるお姿が何とももの悲しい。 そして本作が引退作だったとは、ラストショット(+3点)に往年の惚れ惚れする身のこなしが思い起こされて更にもの悲しく。 [DVD(字幕)] 3点(2022-08-24 01:30:52) |
63. 荒野のガンマン
テンポの悪さが相も変わらないのに辟易ですが、御大デビュー作だったとは。話があっちこっちとっ散らかってないのが救いと言えば救いですが、高揚感も哀愁も無い展開で結末の陳腐さに失笑するところです。 [DVD(字幕)] 4点(2022-08-22 16:09:28) |
64. ワイルドバンチ
《ネタバレ》 145分ディレクターカット版で。ウィリアム・ホールデン VS ロバート・ライアン冒頭の対決だけしか見どころ無く。以降、ダラダラダラダラ・・・ラストの対決を思っての我慢が報われず。監督持ち味のような独り善がりな作品に舌打ちするところです。 [DVD(字幕)] 3点(2022-08-17 06:21:26) |
65. ダンディー少佐
テーマが一向に見えないダラダラダラダラした展開でのチャールトン・ヘストン大根芝居に嫌気が。タイトルをタイリーン大尉として90分くらいの尺で良かったかと。 [DVD(字幕)] 3点(2022-08-15 03:16:39) |
66. 華氏451
禁書、焚書が描かれており、特定されていないあらゆる書物を見つけ出しては処分する消防士ならぬ焼却士(ですか?)というのに面食らいました。ミイラ取りがミイラになるのは予感通り。緊迫感が無い展開を淡々と眺めていましたが、頭の中は焼かれないとする人々に感じ入るものがありました。 私が暗記するとしたら・・・・「ジャッカルの日」「白い巨塔」ですね。 フランソワ・トリュフォー作品というのに100へぇであります。 [DVD(字幕)] 6点(2022-08-07 22:25:40) |
67. 8 1/2
自分に正直に。 苦手な監督作でずっとスルーしてきたのが、アヌーク・エーメ出演を知っての鑑賞。 開始2分程で予感した通りの悶絶駄作。 自身の苦悩を自身で慰めて作品の出来映えに予防線を張っているかのような作りにゲンナリ。 マルチェロ・マストロヤンニとアヌーク・エーメ、違う作品でこの超美男美女カップルを観たかったところです。 序盤での評論家?のこれ以上無い的確な指摘に2点。 [ブルーレイ(字幕)] 2点(2022-07-10 22:32:17)(良:1票) |
68. イージー・ライダー
《ネタバレ》 子供時分、バイクを駆る3人のスチール写真のピーター・フォンダの格好良さに憧れたものでした。 この歳になっての初見。 原付にも乗らない身にとって荒野を疾走する姿は素敵だと見とれるものでした。 義務も責任も伴わない自由とそれを気に食わないからと問答無用で撲殺銃殺するどっちもどっちのギスギスした物語にグッタリ。 オールロケ、ロードムービーの先駆けたるところに+2点。 余談ながら、鑑賞後、正午過ぎ、テレビで知った問答無用の銃撃。余りにも酷い。 [DVD(字幕)] 7点(2022-07-09 01:36:22) |
69. 性本能と原爆戦
原爆が投下されたのですがその描写は無く、家族4人の長であるレイ・ミランドの本性と生存本能が描かれています。このお父さんのサバイバル術はとても理路整然とした且つ銃にものを言わせてどんな事でもやってのける血圧が上がる姿でした。 キューバ危機最中の作品で、こういう浅ましい事は止めましょうというレイ・ミランド監督の警鐘なのでしょうか? 原爆の雑な扱われかたに白けた作品。 [DVD(字幕)] 5点(2022-06-24 02:07:17) |
70. あの愛をふたたび
《ネタバレ》 ロケ地アメリカの撮影現場で知り合った女優と作曲家のダブル不倫劇。意気投合しながらもそれぞれがパートナーに電話連絡を入れている割り切った間柄、だったのが、女優のほうが徐々に本気になってゆくものの最後に梯子をはずされる。 男女逆の立場であってもそうですが、その気にさせたほうが悪いのか、その気にさせられたほうが悪いのか。 アニー・ジラルド、ジャン=ポール・ベルモンドなので、カラリと明るい作りになっています。なので、ラストシーンでのアニー・ジラルドの自嘲と諦めと寂しさが入り混じった無言劇(リプレイタイム)がフランシス・レイの名曲も相まって深い余韻を残します。 [DVD(字幕)] 7点(2022-06-24 01:28:54) |
71. まごころを君に
お目当てクレア・ブルームは可も無く不可も無し。クリフ・ロバートソンの「凄い!」演技はオスカー受賞に相応しいものでした。ブランコを漕ぐ姿が幸せ一杯に見えるのが何とも切ないラストショットでありました。 [DVD(字幕)] 7点(2022-06-13 01:10:50) |
72. 不滅の女
1963年トルコの異国情緒、見惚れるベリーダンサーの美しさ、呆気にとられるカメラワーク。女性が何者か興味津々。 SM嗜好の監督らしく焦らしに焦らされた挙げ句の結末は、もう、ご愛敬・・・結局は他愛ないハナシでありました。トルコ人が殊更不気味に描かれるところが興醒めだったものの、意外にも退屈しなかった監督デビュー作でした。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-05-31 15:35:44) |
73. 太平洋ひとりぼっち
お目当て森雅之さんは見せ場なしで市井のお父さん役は親子夫婦の絆が感じられない残念な姿でした。石原裕次郎の大根芝居と棒なナレーションには辟易でしたが、キチンと準備して臨んでいる姿は興味深いものがありました。 [インターネット(邦画)] 5点(2022-05-30 16:21:02) |
74. シェラ・デ・コブレの幽霊
《ネタバレ》 CBSのホラーシリーズのパイロット版第1話として製作されたのが、社長夫人達の横槍に嫌気がさした監督が降りてしまいお蔵入りとなり、日曜洋画劇場で1967年に一度放映されたのみで幻の名作と呼ばれる本作。マーティン・ランドー、ジュディス・アンダーソン・ダイアン・ベイカー出演も併せて期待特大でしたが。肩透かしを食らいました。社長夫人の怖すぎるという物言いは当てはまりません。展開は無理筋ではないものの、名優3人の演技同様淡々としており揺さぶられません。あぁ、残念。 アマプラの字幕が消えるのが早くて度々停止して何言ってるのか確認する(こんな事初めて)のも何だかなぁでした。 [インターネット(字幕)] 5点(2022-05-29 21:07:01) |
75. 猟人日記(1964)
いくら58年前とは言え、仲谷昇の失笑もののナンパにホイホイ身を任す女性達とそれを日記に記すのに「アホちゃうん」「アホくさ」「見てられんわ」リタイア寸前のところでの殺人事件。以降ラストまで手に汗握る展開で掘り出し物の良作でした。北村和夫の得も言われぬ存在感に惹かれ通しでした。 [インターネット(邦画)] 8点(2022-05-22 21:19:47) |
76. 美しさと哀しみと(1965)
22歳加賀まりこ演ずる小娘キンキン喚く台詞回しとペランペランの内容が胸糞アホくさの極み。山村聰の浅はかな中年作家センセイはまだ見れたものの、八千草薫の空回り感が痛く、25歳山本圭に至ってはマネキンのような存在にポカーン感しかありません。 [DVD(邦画)] 2点(2022-05-02 14:44:37) |
77. 人間
《ネタバレ》 漂流船での殿山泰司、佐藤慶、乙羽信子、山本圭が織りなす密室劇。極限の飢えが人を狂気に追いやる姿が、これでもかと言うほどネットリと描かれており観るのが辛かった。佐藤慶の意地汚さもさることながら、乙羽信子の怪演が特筆もの。お目当て山本圭は22歳デビュー2作目ということで何の屈折も無いのは残念だけど仕方ないところ。飢えが満たされて良心が戻ったかのような結末がやるせない。 [DVD(邦画)] 6点(2022-05-02 07:02:05) |
78. 許されざる者(1960)
《ネタバレ》 先住民である人の子(レイチェル)を勝手に連れ帰って来る。返して欲しいと話し合いに来た三人に対し、レイチェルを溺愛する変態にしか見えない長男は「一人殺せ」弟に命じて(お前がやれよ)射殺する。毎度お馴染みな全面対決でレイチェルが実の兄を至近距離から射殺する。勝利者達空を見上げて「あぁ、よかったね」の図でお開き。アメリカ様の価値観がよーく表れている西部劇の中でも極めつけの一品。予想の斜め上を行く胸糞悪さでありました。酷い役どころであってもリリアン・ギッシュのお姿を拝めたところに1点。 [DVD(字幕)] 1点(2022-04-11 10:55:28) |
79. パリで一緒に
《ネタバレ》 劇中劇「エッフェル塔を盗んだ娘」同様に本作脚本のテキトー感が痛々しい。オードリー・ヘプバーン&ウィリアム・ホールデンだったからこそ最後まで付き合えました。音消して字幕消して環境映像として観る分には良いのかも。本作にトニー・カーティス、ノエル・カワード、メル・ファーラー、そして何とマレーネ・ディートリッヒもチョコッと出演しているのに「へぇ」連発であると共に無駄遣いに腹が立ちます。鑑賞後に知った、ホールデンがアルコール使用障害で撮影に臨み皆に悪影響を及ぼしていたというのに、作品に感じた締まりのなさの原因をみたところです。 [DVD(字幕)] 4点(2022-04-08 01:42:32) |
80. 柔らかい肌
不倫関係に陥る時間のあまりの短さに苦笑。一方的な接し方で且つ端正な顔立ちで知識人としての品があるのが嫌らしい男。予感があった惨めな結末の斜め上を行くシチリア・マフィアそこのけのフランス女性に唖然。子供の行く末を思わされる後味悪い作品。 [DVD(字幕)] 5点(2022-03-21 01:27:36) |