61. マルサの女
小さい頃に観て、初めてワクワクできる大人の映画を観た気持ちになれた。あんまり細かい意味がわかってなかったにもかかわらず。たぶん、マニアックな描写やたたみかけるテンポ、それにマッチした不気味感をあおる音楽、そして、あたりまえのように存在してるけど知らなかった世界が、自分の中の好奇心欲を刺激したからもしれん。特に最初の衝撃やったんは、隠す方も探す方も、ここまでやるんかってところ。大人の世界やのに子供っぽい事してる部分なんかも、おどろいたな~。それ以降、何回か観てるけど、いっこうにあきへんし、色々社会がわかって映画の意味がわかってきてから観たら、さらにおもしろく観れた。俺、十三に住んでるし、彼女は伊丹に住んでるからヒイキしてるわけちゃうけど、伊丹十三の映画は邦画の中でも特におもろいわ。んで、そん中でも、これとマルサ2が一番好き。 [DVD(字幕)] 10点(2006-01-24 15:07:54) |
62. その男、凶暴につき
たけしの映画の中では一番好き。最初に観たってのもあるけど。初めて観たときの暴力的な衝撃度は今だに頭を離れへん。暴力的な臨場感、そして妹の存在は主人公の物悲しさを表現していて、観ててかなり物悲しくなる。白竜の存在の恐怖感も味わえる。バイオレンス映画で味わいたい気分をちゃんと味あわせてくれる。すごいエグイ事してるわけでもないんやけど、やっぱかなりバイオレンスやな~って思ってまう。雰囲気やと思う。題名から雰囲気に飲み込まれてしまってる感もある。 [ビデオ(字幕)] 10点(2006-01-17 10:17:22)(良:1票) |
63. ザ・デプス
この手の深海パニックモノってたまにむしょうに観たくなる、俺にとってたまにむしょうに食いたくなるラーメンみたいな映画ジャンルだけど、俺の中でアビスが近所のめっさうまいラーメン屋タンタンなら、この映画はカップラーメンレベル。そこそこ満足感はあるものの物足りない。でもどの深海映画もしばらくすると内容ほとんど忘れてまた観たくなるってのは共通してますわ。 [ビデオ(字幕)] 5点(2006-01-06 16:04:16) |
64. 悪魔の毒々モンスター
去年と同じく、今年も正月から、脱力感たっぷりのトロマ映画観てしまいました。しかも、これ昔、一回観てるんだけど、内容がどーしても思い出せなくて。ストーリーはいじめられっ子がいじめられた末、有毒液をかぶり、逆に不死身のヒーローとして生まれ変わり、悪人を退治して美人と恋に落ちるとゆういたって青少年の妄想レベルの普通のヒーローもんなんだけど、チープなオーラがつねに画面から出てまして、体調が悪い時に観ると、多分熱がでてきます。ただエログロだけはしっかり撮ってます。そこだけはチープに出来ないコダワリみたいなものを感じます。それが逆に、いかがわしいビデオを観てる気分にさせてくれて、さらに熱がでます。ほんまに熱がでたんで、この評価です。 [ビデオ(字幕)] 3点(2006-01-04 17:56:01) |
65. デモンズ2
評価が高いっすね~。ちょっとびっくり。私、途中で飽きました。前回とほぼ同じ設定で飽きました。ただただ、デモンズどもにやられていく人々の様を観るだけの内容。脚本なんてあってなきがごとし。ビルの外で展開してる所なんて途中で投げっぱなしで、まったくデモンズとかかわりなくフェードアウトしてく人々もいたりして。そんな適当な展開がデモンズらしいといえばデモンズらしいけど。前回ほどぶっ飛んだ展開をしないあたりが、早々に飽きた原因かもしれません。あとそれほどデモンズに愛着感じないし。襲われてく人々にうまく同化すれば、怖い人は怖いんかも。自分は普通のホラーに仕上がってしまった今回、正直、物足りないです。 [ビデオ(字幕)] 3点(2006-01-04 17:33:21) |
66. スペースボール
吉本新喜劇をもっとベタベタにした感じの笑い。このゆる~い笑いは、笑うで~と自分の笑いのハードルをあげてしまうとおもんない。バカバカしいコントを観る感じのボケーッとしたテンションがちょうどいい。そのうちヘラヘラ笑ってる自分がいる。スターウォーズだけでなくエイリアンのパロ(しかもエイリアンの役者御本人が登場)や猿の惑星なんかもある。当然元ネタを知らなければ完璧にオイテケボリ感を味わいますけど。ただ、こんだけバカバカしい映画なのに、特撮は結構しっかりやってる所がすごいです。といっても80年代での技術ですが。監督は偉大なる賢者ヨーグルト(しかもプレーン)と敵の親玉役の二役してます。でもやはりダークヘルメットが一番のツボです。バカすぎる。 [DVD(字幕)] 7点(2005-12-22 15:55:55)(笑:1票) |
67. ウォー・ゲーム(1983)
昔、観ておもろかった記憶があるよーな。で確かめるために、時間をさいたんですけど、思い出のまま、そっとしておけばよかった。正直、タルかったっす。緊迫感があんましなくて、世界が終わりに近づいてる感覚があんましない。突っ込みどころも満載。てゆーかミサイルの軍事基地に簡単に車で突っ込めるし、でも、そんなアラはどーでもいいー。ようはノリが軽すぎて、演技も軽すぎて、オチはよかったけど、今さら観るほどではなかってん。ごめん [DVD(字幕)] 3点(2005-12-06 09:11:05) |
68. 霊幻道士
最近、観なおしてみたけど、やっぱりホラーコメディーとしてよく出来てる。独特の世界観もえーけど、キョンシーだけじゃなくて、女の幽霊も出てきて話がややこしくなるあたりが好き。後、キョンシーになりかけてしまう弟子とか、キョンシー対死体達とか、とにかく色々なアイデア満載であきない [DVD(字幕)] 10点(2005-11-23 01:12:44) |
69. アギ 鬼神の怒り
前にテレビで観たときは、おもしろかった記憶があって、最近また観たら、びっくり。全然おもんないやん。これ。時代劇+スプラッターってのはえーアイデアやと思うけど、画面があきらかにミスで揺れたり、スタッフらしき人の影が写ってたりで粗が色々あって。それに暗くて観にくい。最後の人が次々死ぬとこだけが唯一の見所やったけど。結構、スプラッターも沢山観てきたからな~。あかんわ。チープやわ。笑われへんチープさやわ。80分しかないのに、しんどかったっす。ごめん。 [ビデオ(字幕)] 0点(2005-11-21 11:28:50) |
70. バッド・テイスト
グログロでした。しかもグダグダでした。そしてゲロゲロでした。地球人をファーストフードの素材にするために、地球にやってきた宇宙人。一つの町の人々がずべて殺され、その無人の町に乗り込む、国家に雇われた対宇宙人防衛組織。といっても、どー見てもバカ大学生4人組なんですけど。彼らと宇宙人の闘争が全編です。一般人が一人だけ出てきます。後半は彼の救出劇です。前半はキャラクターのモタモタ加減が妙にうっとうしくて、しかも自分の心理状態で笑える余裕がちょっとなかっんで、失敗かな~って思って観てたんやけど、後半にいくにつれて楽しくなってきました。グダグダのリズムに体が慣らされてしまったからかも。特にバズーカが見事はずれてヤギにあたるクダリは思わず吹きだしてしまいました。オチもバカバカしくて好きです。手作り感覚満載ですが、そんじょそこらの低予算映画とは一味違います。だから監督は有名になれたんだと思います。 [DVD(字幕)] 7点(2005-11-07 15:18:59) |
71. クロールスペース
美女しか住まわせないアパートの大家、彼はクロールスペースと呼ばれる排気口をつたい各部屋を覗き見する趣味があった、とゆう変態大家のお話。映画の中ではだいたいこの変態大家目線でお話が進んでく。彼がなぜ人を殺すのか、なぜ変態でおかしいのか、その理由は一応あるんですが、俺にはあまりピンと来なくて、緊迫感にかけました。後半は、ヒロインとのクロールスペースでのおっかけっこがメインです。とゆーか、監督は、これが撮りたかったんだと思います。ここでハラハラできる人は、この映画を観た価値ありだと思いますが、俺はいたって平常心で観れたので、時間の無駄でした。大家役のクラウス・キンスキーは最初からあまりにも危ない奴だってオーラが出すぎていて、逆に、ちっとも不気味に猟奇的に思えなかったのもこの映画を楽しめなかった敗因です。 でも、アパートを所々変態的に改造してたりするところがちょびっとおもろかったので、そこをもっと広げてくれたらな~、って思いました。 [ビデオ(字幕)] 3点(2005-10-24 10:44:40) |
72. デモンズ
昔観た時は、ドキドキしてたんだけど、今見ると、かなり変てこな映画やわ。でも、この無茶な展開がなんともいえない怪しさがあって結構好きかも。デモンズが結局なんなのか、なぜ一人だけ体の中から悪魔があらわれるのか、あの鉄仮面の男はなんなのか、劇場はなぜ封鎖されてるのか、意味がわかんないとこが不気味でええねん [DVD(字幕)] 7点(2005-10-20 15:28:52) |
73. 新Mr.BOO!アヒルの警備保障
吹替え版でしか楽しめないのもどーかと思うけど、オモロイからアリにしとこかな。このシリーズは吹替えの貴重さを教えてくれた。だからある意味、俺の中で日香合作。吹替えでなければ点数は3点くらい。ただこの吹替えは癖があるんで、おもんない人はとことんおもんない。言葉がいちいちダジャレでアホらしすぎるねん。直接的な大爆笑はあんまり誘ってこーへんねんけど、ずーッと聞いてると、笑いのハードルがいつの間にか低くなってて、なんか最終的に笑ってまうねん。太一郎マジックやわ。各キャラの声と顔が妙に一致してるのもミソやわ。 [DVD(吹替)] 7点(2005-10-05 00:47:32) |
74. 処刑!血のしたたり
「13日の金曜日」などのありふれたスラッシャー映画。舞台がスーパーマーケットで殺されていくのが店員さんってなだけ。殺人鬼の正体とか別に誰でもええって感じ。無理したら誰にでも設定できるし。実際、無理があるし。殺され方も、実にありふれていて、これで殺されるんやろーなってのを確実に実行してくれます。それに今の目で見たら、そないたいしたスプラッターでもない。慣れてない人にはエグイけど。全体的に観てダルいしねむ~い。一人一人こっそり殺されていく展開が好きでたまら~んって人で、時間がありあまってたまら~んって人は見たらいいと思う。あと、サム・ライミとブルース・キャンベルがちょろっと出てるんで、顔を見たくてたまら~んって人は時間の無駄覚悟でどーぞ。 [ビデオ(字幕)] 0点(2005-08-28 18:01:08) |
75. SFゾーン・トゥルーパーズ
一昔前の陽気な雰囲気のアメリカ戦争映画にチープなSFを合体させたような映画。ヒットラーが出てきたり、物を出したり消したりする機械が出てきたり、ばかくさ~いテイスト満載なんやけど、意外と楽しめた。宇宙船は等身大を出してきたり、ドイツ語で敵は会話してたりで、しめる所はちゃんとしめてる作りがよかったんかも。それだけにラストあたりのええ加減な展開は残念。もうちょっと盛り上がるようにちゃんと作ってくれれば、B級映画としてそこそこになってたのに。モグラみたいな宇宙人のキグルミは一個しか作ってないと思う。あとの宇宙人はみんななぜか普通の人の顔を白く塗ったタイプになってるから。ちなみに内容はアメリカの生き残り部隊(兵隊4人)と生き残り宇宙人が戦場の敵陣地でスッタモンダするってお話。 [ビデオ(字幕)] 5点(2005-07-28 10:47:20) |
76. ブレインダメージ
奇妙奇天烈な怪作ホラーを連発するヘネンロッターの作品。エルマーとゆう奇妙な生き物に寄生された青年の悲劇を描く映画なんやけども、なんてゆーか憂鬱、観ててかなり気分がブルー。なんかモンスターホラー映画観てるってゆーより、救いのない麻薬ジャンキー映画観てる感じ。とゆーのも、このエルマーは寄生主に楽しい幻覚を見せる代わりに人間の脳を要求し、そして一度幻覚の快感を味わうとその欲望からは逃れられなくなり、エルマーが人を襲うのを手助けしてしまう。つまりジャンキーそのもの。映画の雰囲気も常にどんよりしてる。ただ、このエルマーってゆう奴、一風変わってるねん。モンスターのくせしてダンディーなおっさん風にしゃべって歌うねん。しかも体をクネクネさせて。口パカッってあいたらうごめく歯が雑にならんでるし。この不気味な魅力のおかげで大しておもろくないけど最後まで変な気分で観れたわ。ラストはかなり説明不足なんで、鑑賞後はなんじゃこりゃ?って感じと憂鬱な気持ちが入り混じって、疲労度はかなりのもん。ちなみに同じ監督の「バスケットケース」のギャグが意味もなくこっそり盛り込まれてたりもする。 [ビデオ(字幕)] 5点(2005-07-14 18:27:00) |
77. 吐きだめの悪魔
この映画を観てると、いろんな意味で自分も落ちるとこまで落ちたなってドンドン憂鬱になってくる。そして観終わった後は、とにかく風呂入って何もかも忘れてさっぱりしたくなる。 [ビデオ(字幕)] 0点(2005-07-12 04:52:27)(良:1票) |
78. 悪魔の毒々プラトーン
《ネタバレ》 旅客機墜落、生き残った人達はとある島でのサバイバル生活をしいられるが、そこは残虐なテロリスト達の島だったとゆう映画。生き残った人達の中には、なぜか殺し専門の人がいたり、銃を持つと異常に強くなる人がいたり、またテロリストの中には、自ら性病となり性病をばらまく放送禁止の奴がいたり、シャム双生児の将軍がいたりで、色々個性的でキモクて魅力ゼロの面々がそろってる。ブラックなジョークやヘンテコなノリも色々かましてくれる。なくてもいいエログロもたっぷり見せてくれる。ばばあのグダグダな踊りもたっぷり見せてくれる。そして実は一般人がランボーなみに異常に強いってゆうノリで意外と普通の善対悪の対決モノになってる所が、なんだこれ?って気持ちをさらに増幅させてくれる。さらにトロマなんで、ものごっつチープな光線が画面全体から常にでてる。 [ビデオ(字幕)] 3点(2005-07-12 04:16:48)(笑:1票) |
79. 悪魔の毒々おばあちゃん
《ネタバレ》 日本のトロマ映画で邦題を担当してる人は絶対面倒くさがりやと思う。だって、トロマ映画やからって「悪魔の毒々○○」って題名つけすぎやもん。シリーズでもなんでもないのに。まー、その題名でも内容にフィットしてるところがトロマの映画やけど。この映画も題名そのまま。二人の大金持ちのおばあちゃんの誕生日にその孫や子供達が遺産目当てに集まったが、そのおばあちゃん達が呪いにより凶暴な怪物に変貌しみんなを襲うってゆう内容。それだけ聞いたらおもろそうやねんけど、所詮トロマが出した映画なんで、チープ&グダグダ、どの役者もイマヒトツ、所々おもろくなりそーな場面もあるんやけど、イマイチ盛り上がらへん。前半、単に退屈、後半おばあちゃんがデモンズみたいになって暴れる設定だけでずーっとひっぱる無茶な映画。ちなみに子供も容赦なく、おばあちゃんにバラバラに殺られちゃいますんで、普通の人は観ない方がいいと思います。 [ビデオ(字幕)] 3点(2005-07-12 04:10:51) |
80. ハウリングIII
おかしーわ。この監督頭おかしーわ。途中から完全にホラーでなくなって、なのに、あの全てを台無しにするオチはなんの?しかも全体的にチャチーのに狼人間の赤ちゃんだけ異様に出来がいい。しかもこの狼人間のお腹には袋がある。そこで子供を育てるって。出産シーンから子供が袋に入るまでをえらい長く描写したかと思えば、いきなり10年くらい時間飛ばすし。後半のホノボノした雰囲気はなに?狼人間の映画ってこと忘れそーになったわ。とにかく脚本は一寸先がわからんくらいの展開をし、脚本的にはかなりおもろい。ハウリング1よりおもろい。しかし撮り方がコミカルにしてみたりチャチくしてみたりスタイリッシュに(なりきれてないのが悲しいけど)してみたりで支離滅裂なんで一向に盛り上がらないです。だからおしいーと言えばおしいー。もっと金かけて、洗練した撮り方ならば大傑作になってたかも。ちなみに変身シーンは観てるうちに、どーでもよくなってきます。 [ビデオ(字幕)] 5点(2005-06-29 02:22:26)(笑:1票) |