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とらやさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2102
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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61.  ノックは無用
マリリンの演じる役が痛々しくて観ていてちょっと辛かった・・・。やっぱりマリリンには明るい役が似合うしコメディが似合いますねえ。マリリン演じるネルのある事情に端を発する精神的な不安定さが話の軸となるサイコサスペンスですが、マリリンと少女、マリリンとウィドマークのドラマをもう少し時間をかけて描けばもっと怖い映画になったように思います。80分に満たない時間の中にウィドマークとバンクロフトの二人のもう一つのドラマを詰め込み過ぎたかもしれない。これがアン・バンクロフトのデビュー作だったんですね。バーで歌う彼女が魅力的でしたが、もしバーで歌う役がマリリンで(これも観たかった気もする・・・)マリリンの役をアンが演じていたらどんな映画になっていたでしょうか。
[DVD(字幕)] 5点(2010-04-13 21:48:19)
62.  北北西に進路を取れ 《ネタバレ》 
ヒッチお得意の巻き込まれ型サスペンスですが、途中までは巻き込まれる背景や事件の説明が無いので途中まで観る者も映画の中のケイリー・グラントと一緒に巻き込まれさせてくれます。美女が登場するヒッチ映画の定番、キスシーンのハッピーエンドは容易に推測できる作品でもありますが、崖から引き上げられてキスシーンと思う所をヒッチ一流のユーモアのセンスあふれる予想を超えたラストはお見事。  本作で後味の悪い結末を望む人は少ないと思うし、それを承知の上で二転三転するストーリーとテンポの良さでそのラストに至るまでのプロセスをしっかり楽しませてくれる、ヒッチコックの映画作りの上手さは流石だと思わされる一作。  更に本作は今までに観たヒッチさんのカメオ出演の最高傑作です。バスに乗り遅れるヒッチさんがお茶目でした。この「ヒッチさんを探せ!」は観る者のお楽しみの一つにまでなっていく。それを承知でカメオ出演を続けてくれた彼のサービス精神にも脱帽です。
[DVD(字幕)] 8点(2010-03-26 20:23:06)
63.  情婦 《ネタバレ》 
チャールズ・ロートンの素晴らしい名演技を堪能しました。前半は予想外にロートン演じる卿と看護婦のおばさんとのやりとりをたっぷりと見せる。これが非常に味わいのある可笑しさがあるとともにこの前半に描かれる卿の人間性と退院したての体調という要素が後半以降も重要な役割を果たしており、非常によく練られた脚本の素晴らしさが感じられます。  舞台が法廷に移った後半もロートン演じる卿の老獪にして人間味あふれる弁護士ぶりが素晴らしい。結末に大どんでん返しの仕掛けが施されている事で有名な作品。何かある、と身構えて観ていましたが、それでも騙された!と思ったのもつかの間、もう一度騙された!の二重のどんでん返しが仕掛けられていたラストには参りました。 このどんでん返しに続く卿の「殺したのではない。処刑したのだ。」という台詞と旅行に出る予定を延期する決断をする締めくくり方も見事でした。
[DVD(字幕)] 9点(2010-03-24 00:50:06)
64.  ショウほど素敵な商売はない 《ネタバレ》 
芸の素晴らしさ、家族の素晴らしさ、人生の素晴らしさ。いつもいい時ばかりじゃないけれど、この作品の主人公であるドナヒュー一家の成長の過程を見事な歌とダンスに乗せて見せてくれるとても楽しいミュージカルです。ドナルド・オコナーの持つ雰囲気と表情が本作でも実にいいです。この人が登場するだけでそのシーンがパッと明るくなります。勿論本作でも素晴らしいダンスを披露してくれます。特に夜の噴水のある公園でのダンスは見事でした。一方で本作のもう一つの看板であるマリリンの扱いがちょっと中途半端に感じられた点だけが残念。家族が離れ離れになる時期もあったけど、最後はきっちりドナヒュー5人組、いや、マリリンを入れて6人組になっての大団円に鑑賞後は実に幸せな気分。中盤のマリリンとドナルドの会話「舞台には悪役がつきものよ」「必要無い。明るくいこう!」やっぱりミュージカルはこうあって欲しいですね。
[DVD(字幕)] 7点(2010-03-20 13:13:15)
65.  パリの恋人
今回のフレッド・アステアのパートナーは何とオードリーです。年齢を感じさせないアステアのダンスは相変わらず楽しくて素晴らしいし、オードリーも元バレリーナだけあってアステアのパートナーぶりもなかなかのものでした。特にウェディングドレス姿のオードリーとアステアが舞うシーンはオードリーの美しさもあって、うっとりとさせられます。名匠スタンリー・ドーネンの映画、名ダンサー・アステアの映画として見ればお二人とも本作よりいい映画は他にもありますが、オードリーの輝く魅力を堪能できる映画となっています。しかし「麗しのサブリナ」のコメントにも書きましたが、僕にとっては本作でも着飾る前のオードリー、すなわち本屋さんの店員さんの普段着のオードリーの方が可愛くて魅力的に見えてしまうのです。
[DVD(字幕)] 6点(2010-03-02 23:36:32)(良:1票)
66.  禁じられた遊び(1952) 《ネタバレ》 
何度観ても上手く感想が言葉にならない、様々な思いが胸をつく映画です。世界中で戦死した兵士や巻き添えになった市民の十字架や墓が世界中でどれほど作られた事か。空襲で両親を亡くした少女ポーレットとミシェルが死んだ犬たちのために十字架を集めて墓地を作るという子供たちの「禁じられた遊び」を通して悲しくも痛烈なメッセージが込められた反戦映画の傑作です。上手く演じようとか素晴らしく見せようといった打算が一切感じられないブリジット・フォッセーの姿と、そこに重なるナルシソ・イエペスのギターがより一層悲しさを感じさせますが、ポーレットがミシェルと出会って以降は終始ルネ・クレマンという人の優しさが感じられる作品でもあります。
[DVD(字幕)] 9点(2010-02-28 17:08:38)(良:1票)
67.  間違えられた男 《ネタバレ》 
ヒッチコックらしい巻き込まれサスペンスですが、ヒッチ映画で一本を選べと言われて本作を選ぶ人は少ないでしょう。しかし実話がベースになっているという点で異色の作品であり、それゆえ同じ巻き込まれサスペンスでも飛行機に追いかけられる事もないし、組織の陰謀もないし、自由の女神での攻防もないし、“ケセラセラ”のようなドラマティックな事件解決の要素もないし、ブロンドの美女も出てこない。ヒッチらしいユーモアのセンスも影を潜めている。実話ゆえの制約もあるし徹底的に地味な作品です。だからこそリアリティを感じるし、ひょっとしたら仕事が終わり家路に着く途中、自分と瓜二つの凶悪犯と間違われて通報されて・・・なんて事が無いとは言えない。そう考えると怖い映画であり、犯罪捜査のあり方と冤罪という問題に対するヒッチコックの問題提起でもあるのでしょう。そして「いつもの私の映画とはちょっと違いますよ」と言いたげなヒッチ自らが冒頭に作品の説明を行うあたりにこの人の映画と、それを観る者の反応に対する用意周到ぶりを感じます。
[DVD(字幕)] 6点(2010-02-25 20:52:37)
68.  くたばれ!ヤンキース
昔からMLBが大好きなのですが、アンチ・ヤンキースのワタシにはタイトルからたまらない映画でございます。TVでぼやきながら野球を見る偏屈そうなじいさんが“Damn Yankees・・・”と呟く冒頭から最高です。 贔屓のチームのためなら悪魔に魂を売ってでも強くしたい。野球好きにはそんな気持ちがよ~く分かります。100年を超える伝統があり、アメリカで愛され続けたMLB。人々の心をウキウキさせる野球に、心躍るミュージカル。「私を野球につれてって」もそうなのですが、意外なようでこれは実は相性ピッタリの組み合わせなのかもしれません。 特にセネタースの面々が揃っての歌とダンスと野球の場面は楽しさいっぱいです。野球以外の所はちょっと長さを感じる部分もありますが、それでもやっぱりスタンリー・ドーネン監督の映画は楽しいですね。
[DVD(字幕)] 7点(2010-02-06 15:21:34)
69.  イヴの総て
冒頭の授賞式で普通なら最年少受賞を果たした新進の才能ある女優イヴに拍手喝采が贈られるべきところを複雑な表情でそれを見つめる数人の男女。この冒頭で本作が単なるイヴのシンデレラストーリーではない事が見事に伝わる訳ですが、華やかなショービジネスの世界の裏側をあぶり出すだけにとどまらず、こんなに恐ろしく人間の心理をえぐったサスペンスだとは思いませんでした。登場人物を絞り、それぞれのストーリーの中での配置や役割分担、一つ一つのシーンにおける台詞も演出も見事。話の節目も分かりやすく心理描写も巧みで脚本の素晴らしさが感じられます。あまりドロドロした人間関係を見せる映画は好みではないのですが、それでも長丁場を忘れて見入ってしまう非常に完成度が高い映画でした。
[DVD(字幕)] 8点(2010-01-31 16:37:20)(良:1票)
70.  サンセット大通り 《ネタバレ》 
オープニングで主人公の男の殺された姿を先に見せてしまう。そしてストーリーが動き出す序盤で誰に殺されたのか見当はついてしまう。しかし「はたして犯人は誰なのか」ということはこの映画は問題にしていない。どうして彼は殺されなければならなかったのか、そんな人間の心が変わりゆく様、その打算、野心、愛、嫉妬、男と女、人間のプライドといった心理を見事に描いた作品です。世間から忘れ去られてしまったが過去の栄光にすがって生きるしかない、トーキーの時代を生きるサイレントの時代のかつての大女優を演じるグロリア・スワンソンがもの凄い演技と女優としての誇りを見せる。こんなすごい演技はなかなかお目にかかれないのではないでしょうか。映画がサイレントだった、グロリアが若い頃に実際にコンビを組んでいたセシル・B・デミル監督と50歳を超えたグロリア。この二人が絡むシーンはごく僅かではありますが、この映画で共演する二人の心境は果たしてどのようなものだったのでしょうか。そして感情の起伏を表に出さない複雑な今の事情と過去を持つグロリアの執事を演じたエリッヒ・フォン・シュトロハイムも流石の素晴らしい演技を披露してくれています。僕の中ではビリー・ワイルダーのベストの映画ではないですが、それでもビリー・ワイルダーの凄さを感じさせてくれる映画です。
[DVD(字幕)] 8点(2010-01-22 21:17:45)
71.  恋愛準決勝戦 《ネタバレ》 
フレッド・アステアの楽しさあふれる至芸を堪能できる作品です。まずは前半、トレーニング・ジムで。アステアの手にかかればどんなものでも見事なダンスのパートナーに早変わり!そしてあまりにも有名な壁や天井で踊るシーン。前半のアンとの食事中にアンが語った「自分が壁や天井をグルグル踊る姿をよく想像したものよ」と言う台詞。そしてアステア演じるトムはそう語ったアンの写真をパートナーに壁や天井をグルグル踊ってみせる。ダンスの素晴らしさとともにこの有名なシーンはトムのアンへの思いにあふれた素晴らしいシーンです。そして兄妹揃って人生のパートナーと出会い、ゴールインする大ハッピーエンド。こうなると分かっていても、やはりミュージカルは大ハッピーエンドで締めくくって欲しい。兄妹愛も微笑ましく素敵なとても楽しいハッピームービーです。
[DVD(字幕)] 8点(2010-01-16 12:06:13)
72.  旅情(1955) 《ネタバレ》 
何故か今まで見る機会が無かった作品ですが、これはいい映画でした。 僕は特にキャサリンが一人旅をする前半に強く惹かれました。水の都ヴェネチアの街並みや空と水の青の美しさを捉える映像の美しさ。そんな街を観光する彼女をカメラが捉える。運河からキャサリンが街並を見上げる。カメラのファインダーをのぞく。橋の上やホテルの窓から運河や街並みを見下ろす。その度にカメラは彼女の目線でヴェネチアの街を映し出す。 ヴェネチアの街の遠景、彼女の視線のすぐ先にあるヴェネチアの街、そんな素晴らしいカメラワークに、異国の地で自由な時間を満喫する表情、一人旅の淋しさを感じさせる物憂げな表情。キャサリンもまた自由に思うがまま演じているかのごとく表情を変え卓越した素晴らしい演技を披露してくれます。 台詞なんていらない、彼女の表情を観ているだけで十分と思えるほどでした。  中盤以降2人がサンマルコ広場で初めて出会うシーン、店での再会、そしてまたサンマルコ広場で。この出会いと再会の見せ方が見事で高揚する気持ちや心の揺れを演じる後半の彼女の演技もやはり素晴らしい。そんな彼女の魅力を存分に引き出し、実によく計算された演出をみせる巨匠リーンも見事です。 僕にとっての大切な映画がまた一つ増えました。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2010-01-08 18:33:55)(良:1票)
73.  雨に唄えば 《ネタバレ》 
今までに何度も何度も楽しませてもらった映画です。レインコートと傘で3人が歌うオープニングから楽しさいっぱいです。序盤の歌とバイオリンとタップダンスの2人に、楽しい首なし人形との共演「笑わせろ!」に「グ~ッモーニン!」に土砂降りの雨に、他にも作品を楽しく鮮やかに彩る素晴らしい至芸を心から堪能できます。サイレントからトーキーへの映画という文化の一大過渡期における、映画に声という新たな要素が加わったことがもたらす残酷な一面や吹き替えの誕生、撮影現場や舞台裏の試行錯誤を最高の至芸に乗せて華麗に、そして楽しく見せる映画の話術が見事です。(ただ後半に若干長く感じられる所もありますが)そしてきつい役を見事に演じきったジーン・ヘイゲンに拍手です。憂鬱な雨の朝なんかは家を出る前に本作の一番の見せ場を思い出してグ~~ッモーニング♪とセットで口ずさんでみたりすればちょっとイイ気分になれるかもしれませんね。
[DVD(字幕)] 9点(2009-12-27 20:10:08)
74.  嘆きのテレーズ 《ネタバレ》 
登場人物の誰にも感情移入できず、魅力も感じない。しかし映画としては原作の知識は全く無いですが、その登場人物の設定がよく練られていて、特に旅行から戻ってきてからの展開にはぐいぐいと引き込まれました。サスペンスを無理に盛り上げようと過剰な音楽や演出は抑えられた落ち着いた雰囲気ながらも緊張感を持続しつつラストに向かって盛り上がっていくサスペンスドラマとしての構成が素晴らしい。ラストでトラックが突っ込んでくるところはちょっと強引だったものの水兵の男の死に際の台詞、そして恐らくは結局誰も得をせず幸せにもなれないであろう、あのいかにもフランス映画らしい余韻を残す幕切れも見事でした。
[DVD(字幕)] 8点(2009-12-25 23:41:37)
75.  ミスタア・ロバーツ
部下の事を親身に思うミスタア・ロバーツ。そんな上官を誇りに思う部下達。ロバーツが部下達から次々に「お休みなさい」と声をかけられるシーンと、その後のロバーツが船を離れる際の「ヤシの木勲章」にはジ~ンときましたね。そんなヘンリー・フォンダのミスタア・ロバーツがカッコ良すぎるとともに、見事にその引き立て役に回りつつもしっかりオイシイところを持って行ったジャック・レモンのいつものコミカルな演技も流石です。艦長以下、分かりやす過ぎるほどの典型的な登場人物のキャラクター設定とストーリーではあるのですが笑えて、ホロリとさせられて、いい映画でした。
[DVD(字幕)] 7点(2009-12-23 21:12:14)
76.  七年目の浮気 《ネタバレ》 
ビリー・ワイルダーは大好きな監督なのですが、この作品だけは苦手です。舞台劇を映画に料理するのも上手いし、アパートやホテルの一室といった動きの少ない限られた空間での人間ドラマをコミカルでウィットに富んだ会話で軽妙に観る者を楽しませてくれることに非常に長けている監督だと思うのですが、本作は何か上手くいっていない。主人公の男に全く共感できないし最後の方はこの男の妄想にはウンザリでした。明らかにこれが作品のテンポを悪くしていたと思うし、マリリンの演じるいかにもというキャラクターもいきすぎていたと思います。総じてあのワイルダー監督にしてはテンポが悪く失敗作であったように思います。
[DVD(字幕)] 2点(2009-11-08 12:12:14)
77.  誓いの休暇(1959) 《ネタバレ》 
戦場のシーンは冒頭で主人公の青年通信兵アリョーシャが戦車を2台破壊するシーンのみ。しかしこの映画は人間が本来持つ優しさを描くことによって戦争の悲惨さを描いて見せた素晴らしい反戦映画だと思います。戦争映画を観ていると役名も台詞もない兵士たちが弾に吹き飛ばされるシーンが必ずと言っていいほどありますが、命はそんな一発の弾で簡単に吹き飛ばされるような軽い物じゃなく、全ての戦場で戦う兵士には必ず彼を故郷で待つ人がいて、彼の死を悲しむ人たちがいる。アリョーシャという一人の心優しい兵士と、彼が故郷で待つ母親に会い、親孝行をするための休暇の旅で出会う人々や故郷で待つ人たちとの触れ合いを通してこの映画はそれを教えてくれます。心優しき反戦映画の傑作です。昔一度だけTVで放送しているのを見ましたが、こういう映画を家族が揃ってテレビを見る時間帯にもっと放送してほしい思います。
[地上波(字幕)] 9点(2009-10-03 16:50:20)(良:2票)
78.  フレンチ・カンカン 《ネタバレ》 
50年以上前の映画とは思えないほどに街も衣装も舞台も今見ても全く色褪せていない美しい色にあふれています。ムーラン・ルージュが完成した時代の華やかさが見事に再現され、楽しさに躍動感に満ちあふれています。ラストの感動的なフレンチ・カンカンのダンスシーンの素晴らしさには表現する言葉が見当たらない。この間、観ている僕は何も考えていなかったかもしれない。ただ画面に釘付けになり感動していた。その素晴らしいフレンチ・カンカンにダンサーと観客が一体になる。観ている僕達はそんな映画の中で歓喜する観客達と感動を共有し1つになる。映画とそれを観る者とがここまで完全に1つとなれる映画にそう出会えるものではない。そんなフレンチ・カンカンのシーンと交互にはさまれるジャン・ギャバンの舞台裏での万感の思いのこもった表情も感動的です。無意識に体が動き出しフレンチ・カンカンのように椅子に座りながら片足を上げはじめ、ついには座っていられなくなり観客席に出てくるのです。その満足げな表情、この一連のジャン・ギャバンの演技も感動的でした。いつまでも終わってほしくなかった。ずっとギャバンや歓喜する観客たちと一緒にフレンチ・カンカンを観ていたかった。一度は映画館で観てみたい映画です。ジャン・ルノワールが祖国フランスに戻って映画を撮る喜びにあふれた大傑作です。
[DVD(字幕)] 10点(2009-09-10 21:48:55)(良:1票)
79.  手錠のまゝの脱獄 《ネタバレ》 
男二人の脱獄モノ。結構好きなジャンルなんです。大体が、いがみ合いながらも次第に友情が芽生えるというお約束の展開になるのですが、それでもこの二人の男が魅力的なら何度同じ設定の映画を観ても面白いと思えます。粋でクールな別れ際、ホロリとさせられる別れ際など、二人の男がそれぞれの道を行くラストの別れ際はこのジャンルの見せ場の一つとなるのですが、女の家であっさり「あばよ」と別れていく。えっ!?これだけ?と思っていたら最後にもうひと山、最後はお互いが逃げ切る唯一のチャンスを捨ててまで友と行動を共にする道を選択する。男二人が逃亡の果てに芽生える友情の物語としても十分楽しめる作品でしたが、1950年代の作品。今よりずっと人種差別が強かった時代の映画。白人と黒人が互いを思いやり、自分だけ逃げきるよりも人種の違う友への友情を取るドラマを見せる。逃亡中に出会う白人女性は当然のことをしたかのように何の疑問も持たずあの行為を正当化しようとする。この映画の人種差別への批判でありメッセージであるように感じられました。
[DVD(字幕)] 7点(2009-08-22 18:36:37)
80.  麗しのサブリナ 《ネタバレ》 
ビリー・ワイルダー監督作品、そしてオードリー主演作品。やはり楽しかったです。オードリーにはラブコメがよく似合いますし、これもオードリーのファンにはたまらない作品。様々な名優とコンビを組んで、スクリーンの中で恋におちてきたオードリーですが、どんなに年齢差があっても、どんなにタイプが違ったり家柄が違う相手でもいい絵になってしまう。これもオードリーの魅力。実に効果的に挿入される音楽や小道具、一つ一つが無駄の無い巧みな演出と相変わらずの楽しい脚本で楽しませてくれるワイルダー監督も流石です。オードリーと言えばジバンシーを華麗に着こなす姿が有名ですが、本作のオードリーに関しては時間は短かったけど断然パリに行く前の方が可愛かったなあ。普段着でパーティーの様子をこっそり見つめる彼女や、ガレージの中で隠れながらコホッ、コホッと咳き込み、車の下から頬を黒くして見つかる彼女がとても可愛かったです。ワイルダー監督、オードリーのコンビでは「昼下がりの情事」の方が好みですし、ワイルダー監督の映画もオードリー主演の映画も他にもいっぱい素晴らしい作品がありますが、それでも本作でもオードリーの魅力を十分堪能し、映画としても十分楽しませていただきました。
[DVD(字幕)] 8点(2009-08-05 21:49:55)(良:2票)
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