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いのうえさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 186
性別 男性
ホームページ http://vanitas.cocolog-nifty.com/blog/
自己紹介 半年レビュー書き込みがないまま放置でした。忙しかった。でも映画は見てたんです。だから、ぼちぼち再開します。

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61.  おかあさん(1952) 《ネタバレ》 
田中絹代の耐え忍ぶ演技もさることながら、娘役の香川京子や妹役、甥っ子役の子役たちの演技の豊かなこと。全体的にウェットになりがちな話がそうなるのをギリギリで回避できている。これぞ職人業。例えば、長男の死。重病の長男が病院を抜け出して、母に「どうして抜け出したの?」と聞かれて、「かあちゃんと寝たかったからだよ」と答える。その次のシーンがもう葬式が済んで何日か過ぎたところとなる。みんなが淡々と、葬式のこと、死んだ長男のことを語っている。ああ、この省略の絶妙なこと。しかも、その語り口ゆえに、つい涙腺が緩んでしまう。成瀬映画で思わず涙してしまうとは! (もう一つ、香川京子の、花嫁モデルの試着の場面の可憐なことも強調しておこう。こんな香川京子なら男はみんな惚れてしまうよ。間違いない。) 
[CS・衛星(邦画)] 8点(2007-03-18 23:20:25)
62.  浮雲(1955) 《ネタバレ》 
本当に、久しぶりに見なおしてみて成瀬の映画の持つ不思議な吸引力にただひたすら感心しています。暗くてじめじめしがちな話なのに、引き込まれてしまう。高峰秀子の微妙な表情の使い分けの妙。高峰と比べると割を食らってるのが岡田茉莉子だね。彼女は、まだ後の時代の表現力を獲得しておらず、それだけがちょっと残念。 
[CS・衛星(邦画)] 8点(2007-03-18 23:19:16)
63.  放浪記(1962) 《ネタバレ》 
暗いけど不思議とじめっとしていない。高峰秀子のキャラクター造形が素晴らしいからなんだろうな。そして、また、主人公の心理をえぐるように画面にさらけ出す成瀬の演出術。名人芸というよりない。 
[CS・衛星(邦画)] 8点(2007-03-18 23:18:14)
64.  河内山宗俊
『丹下左膳』を見た勢いで鑑賞。十数年前に録画して見ていないままだったものを引っ張り出してみた。ああ、これも眼福。軽さと勢い、心意気と意気と情の不思議な世界。山中貞雄の現存作品はあと一本。『人情紙風船』か。見たい! しかし、これが手元にない。近場のレンタルに…置いてないだろうなあ。ああ、勢いでDVD買うかどうしようか。幸せな悩み。 
[地上波(字幕)] 8点(2007-02-22 21:25:54)
65.  お遊さま 《ネタバレ》 
すっごい面白い! おもだった代表作で溝口健二は知ってるつもりでいたのに、まだまだこんな溝口がまだあったなんて! まず何より、なんとも美しい映像。京都の自然、敷居からふすまから、完璧なまでの調和のある屋内。田中絹代と音羽信子の自然な演技。同じような設定なのに『武蔵野夫人』とはまったく違う田中絹代。こちらの田中絹代はとにかく凛として美しい。それを追う宮川一夫のカメラ。姉妹と男の不思議な三角関係。いや、姉と男が想い合っているのだから、厳密には三角関係は成立しないはずなのだ。だけれども、思いあうふたりが添い遂げられない不条理。愛憎のどろどろ渦巻く世界に決してはまりこむことなく、ひたすら距離を置いて冷静に描き出す監督溝口の演出。感服しました。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2007-02-20 22:32:37)(良:1票)
66.  王将(1948) 《ネタバレ》 
大阪の将棋ものとしてこの作品を現代に引き継いだ『ふたりっ子』とか『王手』を先に観てしまっていたので、原点を改めて確認した形です。しかしこの作品は、現代版を知る目から見てもまったく色あせていませんでした。 大阪で将棋の世界を描くなら通天閣が欠かせない理由を(坂田三吉の名前は知っていたから、知識としては知っていましたが)再認できました。 阪妻のコミカルな演技。伊藤大輔の細かな演出。悪人が誰一人でてこない絵空事の世界でありながら白々しくを感じないのは、何よりこうした丁寧な仕事の賜物なんでしょうね。 すばらしかった!
[CS・衛星(邦画)] 8点(2007-02-15 23:55:29)
67.  盲獣
緑魔子と船越英二の実質的な二人芝居。しかし、飽きない。徹底的な倒錯の美。緊張感あふれる閉塞感。増村保造の実験精神とアート的感覚と娯楽性が良いバランスで配合されている。そのバランスが、後年は崩れてしまったのが、本当に残念です。 緑魔子は『大悪党』でも身体を張った良い演技をしていて、実はひそかに増村映画の隠れヒロインなんじゃないかと思っています。 
[ビデオ(邦画)] 8点(2007-02-15 23:53:59)
68.  元禄忠臣蔵 後編 《ネタバレ》 
全編に引き続き鑑賞。これもすばらしい。有名な、討ち入り場面のない忠臣蔵、そのドラマの描き方に見事に説得力がある。いや、もちろん、原作の真山青果がそうしたのですが、それを後編でも溝口は見事に「映画」にしている。歌舞伎が映画になって成功した、非常にいいサンプルです。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2007-02-13 23:29:39)
69.  荒木又右衛門 決闘鍵屋の辻 《ネタバレ》 
これは、将来『切腹』や『股旅』などで展開されていく、「カッコよくない時代劇」のはしりなんじゃないだろうか。タイトルの鍵屋の辻での決闘が話の中心ではなく、むしろ敵討ちに向かうまでの敵味方の心理的な揺れを描き出した作品。しかし、誰も勇ましくないし、格好よくない。三船ですらも、いつもの黒澤作品のように最終的にすべてをさらうのではなく、敵討ちの当人を叱咤するだけ。手は出さない。だから決してヒーローにはならない。出色は三船の側の斥候の役割をする加東大介。表情といい風体といい、彼のベスト・アクティングなんじゃないだろうか。中盤の主役ははっきり言って加東だし。 森一生は、大映のプログラム・ピクチャーを支えた職人的な作家の一人だけど、例外的に会社の外でも作品を撮れた、幸福な人。黒澤明の脚本に真っ向から挑み、かつ、黒澤とはぜんぜん違うシャシンに仕上げたその才能を素直に称えたい。もっと大映の外でも仕事をして欲しかった。 
[CS・衛星(邦画)] 8点(2007-02-13 23:19:13)
70.  妻は告白する
若尾文子が圧巻。ここまで女優を突き詰めて美醜あわせて描き出す増村保造もすごい。とにかくこのコンビの極地のひとつであることは間違いないです。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2007-02-13 23:16:40)
71.  切られ与三郎 《ネタバレ》 
【イニシャルK】さんと同じく、私も、名匠伊藤大輔監督の初見がこの作品でいいのか、とても不安でした。しかし、それはまったくの杞憂。これは、名匠の晩年を飾るすばらしい傑作ですね。どの場面もすばらしいですが、特に圧巻だったのはお富と与三との最初の対面の場面の演出。小道具や遠くから聞こえる三味線の使い方まで、細々と行き届いた場面の組み立て方にひたすら感服しました。与三の妹役の富士真奈美は最初のぶりっ子ぶりを見て、どうしたものかと困惑しましたが(あの富士真奈美がぶりっ子だったことが?)、ラストの雷蔵とのやり取りで評価が一転。雷蔵映画を飾ったほかのヒロインたちにも引けを取らない堂々たる演技でした。 
[CS・衛星(邦画)] 8点(2007-02-11 22:23:57)
72.  2001年宇宙の旅 《ネタバレ》 
20年ぶりに鑑賞。これで三回目。しかし、色あせない。飽きない。ひたすら映像美に酔うのみです。木星に着いてからなんでああなってしまうのか、全然わかんないけど、それでも全然オッケー。ディスカバリー号の造形的な美しさはスター・トレックのエンタープライズと双璧をなしますね。『ソラリス』とよく比較されますが、どちらもバイブルのような作品です。でも造形美では、こちらの方が勝ってます。『ソラリス』のデザインは、いかにも旧ソ連製って感じで(笑)。他の方のコメント全部読んでないので、以下のコメントは重複かもしれませんが、『鉄腕アトム』のアメリカ放送を見たキューブリックが手塚治虫にデザインのオファーを出していたというのは、手塚が自伝の中で紹介している有名な話ですね。結局手塚側が忙しくて実現しなかったのですが、でも、実現したとしても、きっと喧嘩別れに終わっていたと思う。天才二人は並び立たないんじゃないだろうか。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2007-02-09 00:03:33)(笑:1票)
73.  新選組(2000)
黒鉄ヒロシの漫画を切り取ってそのまま画面上でスライドさせるというタイプのアニメ(というか人形劇?)。これがなかなか面白かった。黒鉄の画力もさることながら、これを「演出」してしまう市川箟の力業。興味半分、怖いもの見たさ半分で見始めたけど(だからほとんど期待していなかった)見終えて、うなってしまった。こんな風に俳優を動かして、こんなタイミングで切り替えて、こんな構図で見せれば迫力が生まれるんだと、市川監督がわざわざ演出の手の内を明かしてくれている感じ。生身の俳優でなく紙人形だからそれが余計によく伝わる。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2007-02-06 09:43:47)
74.  ダウン・バイ・ロー
青春の一本。見た当時の衝撃で言ったら、間違いなく10点なのですが、あれから20年以上経って見直してみると、少しだけ色あせていた。ちょっと悲しいけど、仕方ないかな。でも、今回見直してみて、前半部分が意外と笑えることを改めて発見した。それが嬉しかった。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2007-02-05 23:53:32)
75.  元禄忠臣蔵 前篇 《ネタバレ》 
ああ、この深みのある映像よ。音声の保存状態が悪く、とくに脇役の俳優さんたちが何をしゃべっているのかわからないような場面がいくつかあるのですが、それを補ってあまり余りある映像の説得力です。松の廊下や浅野内匠頭が切腹のワンショットの長回し撮影は、それはもうお見事と言うよりないですよ。構図、場面設計、空間設計、どれをとっても超一流。 原作は史実に忠実に再現したという真山青果の昭和歌舞伎。歌舞伎の空間性は活きているけど、ロングショットでもきちんと映像として処理してある。これは職人技です。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2007-02-05 23:46:36)
76.  赤ひげ
久しぶりに鑑賞。究極の癒しですね。一種のメルヘン。あざといといえばあざといのですが、それを気にさせない演出力と俳優たちの演技です。 テーマミュージックがあまりに心地よく耳に響くので、普通の長尺映画だったら早送りしてしまうインターミッションも、じっくり聞き込んでしまいました。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2007-01-25 06:00:56)
77.  戦場のメリークリスマス
公開当時、世の中全体が「戦メリ戦メリ」と騒いで浮かれていたのを思い出す。私の回りの友人たちもずいぶん見に行った。口々によかったと言ってていた。私は映画館には行かず、公開よりかなり遅れてテレビで初めて見た。「うーん」と思った。わけわかんねえじゃん、これ、ほんとにみんなわかったのかな、と。実はみんなから取り残された感じで、かなりさびしかった。しかし、その後たびたび見返す機会があって、見返すごとにじわりじわりと響いてくることがわかった。まだ完全にこの世界を理解したとは思えないけど、ここで改めて見直して、やっぱり感動してしまった。ここでのレビューを見て、「ああ、みんな、そんなにわかっていたわけではないんだ」とわかって少し安心。しかも、みんな見直すたびに理解が深まっているみたいだ。これはそういう映画なんだろうな、たぶん。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2007-01-13 07:34:51)
78.  バリー・リンドン 《ネタバレ》 
この正月三が日あたりにどのテレビ局でもかかっていた、通信教育のユ●キ●ンのCMの音楽が(野際陽子とか織田裕二のあれね)、英国の軍楽隊のマーチだったのだとこの映画を見てはじめて知りました(笑)。 シリアスで時に残酷な物語世界なのに、どこかユーモラス。この語り口に最初からぐいっと引き寄せられました。 長さもまったく感じなかった。まさしく力ワザです。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2007-01-10 05:52:59)
79.  イージー・ライダー
若い頃初めて見たときは、前半のあまりにゆるい展開についていけなかった。それでも、ジャック・ニコルソンが出てきてからの急な展開に、ただただ圧倒されていた記憶がある。 歳をとってから見返してみると、若い頃にはつらかった前半部分のゆるさが、むしろ心地よい。根無し草の悲哀が実に見事に描かれている。後半の衝撃は今も変わらない。 自由な国アメリカの「不自由さ」を告発するその勇気。このメッセージは今の時代でも、なぜか色あせていない。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2007-01-04 00:17:32)
80.  讃歌
これは凄い。エロティシズムの極地を追求しているようで、そんな言葉を使ってしまうのがためらわれるくらい一途で純粋な思いが全編を支配している。不思議な映画だ。もっと広く知られていい映画だと思う。新藤兼人作品で一番好きかも。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2006-12-26 08:48:19)
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