61. ザ・ウォッチャーズ
《ネタバレ》 根本的に、陰鬱な森の中に「鳥籠」とかって妙な家が建ってて人が入ってて、んでソレを「ウォッチャーズ」とかって悍ましいナニかがじっと見つめて居る…ってアイデアが多分最初に在ったのだとは思われるのですよね。そのアイデアを端緒にしたお話・設定(・世界観)の広げ方・組立て方ってトコロには、まず必然性とかってのは殆ど無いという感じだと思いますし、何なら整合性とかってのも終始相っ当に微妙…みたいな、またごく親父譲りだなコレ~って方の映画だとも(かなり高度に)思われるのですよね。ソコは私も当然、そーいうのチャンとしてる方が(凡その場合においては)フツーは望ましいだろう…とゆーのと、個人的にはもう一つ、そーいうかなり荒っぽいお話である一方で、オーラスに向けては何だか妙に丸く収めようとして来やがったな~とゆーか凄く八方美人な終い方を選択してたな~って感覚が強く有るのでして、その辺なんかも最早違和感に近い方のモノではあったのです(⇒重ねて、こーいうごく高度に辻褄が合い切らない様なお話だったならば、結末のトコロは寧ろどっちか何れかの方向に派手に破綻してゆく位の方が自然じゃねーかな…とも思ってしまうのですよね)。 とは言え、そーいう不整合で不自然なお話であるからこそ逆に確実にユニークさは備わってたとも思いますし、加えて何より結構もろもろと気合の入った映画だったのも確かであって、端的な映像の出来・パワーとゆーのは予想以上に強力だったとも思った⇒なのでコレも比較的、ストーリー上の謎を解き明かしてゆく方がメインって作品に見えて居たワリにも、少なくとも映画館で&ネタバレ無しで観る分にだったら全然ホラーにも成ってたかな、とは思えたのですよね。少しダケ甘く付けてこの評点にしておきます(⇒どーせ観るなら映画館で…)。 [映画館(字幕)] 6点(2024-06-22 00:08:55) |
62. マーベラス
《ネタバレ》 うーん……コレもまた、観終わって思い返す内容に則ってB級アクションスリラーだと捉えるなら別に全然悪くはない⇔ケド、当初から出て来る面子…等からフツーにもうワンランク上の作品だと見做すなら完全にイマイチ、みたいな作品ですかね。主演含め、まず役者の仕事は決して悪くなかった・手堅かったとも思いますし(⇒個人的にはマイケル・キートンの諸々と「流石」な感じは特に好みで)アクションも質・量ともに決して物足りないってレベルでもなかったかとは思うのですよね。しかし、同時に諸々と、そこら中がどーにも「チープ」とゆーか、展開運びの雑さやアイデアの陳腐さ、加えてマギー・Qやマイケル・キートン演じる殺し屋のカッコ好さの「見せ方(のアイデア)」とかも、とにかく「B級的」としか言い様が無い感じのモノで揃ってた…みたいな感覚が非常に強いのでしてですね。。再度、ごく娯楽として・暇潰しに使うんなら全然ナンとかなるって感じかとは思いますが、それ以上では(決して)ねーかなと。。 マーティン・キャンベルさんは、元々「職人」系の(アクション)監督かなァ~とも思ったりはしてましたが、今作に関してはちょっと余りにも「職人」に徹し過ぎてますかね。まあ、それ自体を求められての今回の仕事…てコトだって可能性とて、全然フツーに在り得るとは思うケド…… [インターネット(字幕)] 5点(2024-06-20 15:51:01) |
63. ザリガニの鳴くところ
《ネタバレ》 社会に虐げられた者の勝利を描く…という意味では、コレって嘗ては(+何なら昨今でも)黒人映画の範疇において最も多く描かれた様な内容であって、一つはドラマとして(再び)それを描きたい…という作品に思えるトコロですね。あと一つはシンプルに、混み入ったって程でもないレベルのシンプルなサスペンス・法廷劇を並行で描いてゆくって作品かとは思うのです(⇒ラストで「裏をかく」感じまでを含めても)ケド、重ねてどちらもシンプル・オーソドックスな内容かとは思ったのですケド⇒ソコに添加された現代的なアップデートとゆーかヴァリエーションとゆーのは総じてまあまあクオリティは高かったかな~とは思ったのですよね。湿地 in アメリカを一人で生き抜く捨てられた(美しい)娘、とゆーのもままユニークだったと思いますし、映像的にもその湿地周りの自然の画ってのが地味に凄く綺麗で、全編で結構にシリアス・辛めな話が続いてゆく中での「箸休め」としては非常に効果的だったとも思ったのですよね。 私も確かに、ドラマとしてもサスペンスとしてもかなり観入ってしまったってのが正直なトコロではあるのですケド、前述の「裏をかく」ラストまでを観切ってしまってから考えてみると、完成度という面においては少し微妙な=辻褄が合い切らないトコロがあったかな~という気がしちゃいますかね。一義的には、最初に書いたとおり結局「2つある」お話だと思って観ていたのですケドも、その彼女のドラマ≒人間性とゆーのはまた結局「サスペンスの側に都合の好い」モノとして組立てられていた…と感じちゃったとゆーか、その意味ではだから実はサスペンス一本な方の映画だったなコレ…という風に思っちゃったってコトですかね。且つは、その組立て自体にも少し納得がし切れないトコロが在る=彼女がどーしてこーいう人間になったのかにイマイチ納得し切れない、というコトかと思います。個人的には付属的に、観る前は何か単なるサスペンスではない深いモノを求めてゆけそうな映画に見えていて⇒で観始めたらモロにそーいう映画に見えて来てたのだケド結局はそーでもなかった…てトコロ自体がちょっと「透かされた」感になっちゃったってコトかも知れないと思いました。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-06-16 09:32:07) |
64. ひみつのなっちゃん。
《ネタバレ》 ベタな様で(実は)ベタじゃない…とゆーか、昨今流行のLGBT系の映画って登場人物の背景やら過去やらをごくマジメにシリアスに描かなければならない…みたいなのが裏側に暗黙的に在るって気もしてたのですが、今作ってソレが(実は)殆ど無いのですよね。だから、私としてはシンプルにその辺の軽やかさがそもそも結構違和感になってたとゆーか、でもソレって、好い方向に捉えればごくコメディに振った方の=LGBT要素は純粋にコメディを描くためのタネだって方の映画だったのかな、という感じにも思えますかね。 とは言え、私としてはもう一つ、そのコメディの内容もまたごくベタなモノ(=ドタバタ珍道中的なロードムービー)であったってコトに加えて、単純にその面の「演技」についてもちょっとまた違和感の方が強烈に感じられてしまったのですよね。何かとにかく全編でワザとらしいとゆーか、ソレってたぶん主要登場人物+主要な脇役のほぼほぼ全員がそーいう所謂「オネエ」的な方々(=オネエを分かり易く演じてる俳優さん)だったっていう根本的なトコロに由来する様にも思えていて、やはりどーしたって「演じている」ってコト自体が見透けてしまう…(+その違和感は、一人一人のソレ自体は許容範囲の内でも、今作ではソレがとにかく沢山積みあがってゆくから…)という意味でもの根本的なコトだったかも知れないと思いますかね。特に主役の三名に関しては、個々の演技のつくり込みの質としては素晴らしかったと思うのですケドね(⇒中でも、滝藤賢一さんの女性的な所作・色気みたいなモノは凄かったです)。 [DVD(邦画)] 4点(2024-06-16 09:05:33) |
65. ヴィーガンズ・ハム
《ネタバレ》 カニバリズムをホラーとして描く…てのはふた昔位前の流行りかな~とも思われますが、人肉を「旨そうに」食う、とゆーのはシンプルにかなり恐ろしいホラー的描写になり得るかと(⇒物理的にも概念的にも)。今作でも、ハムは確かに旨そうでしたよね。ただ個人的には今作は、強いて言うなら(ワリと大半が)キツめのブラック・コメディの方でしかなかったかな…とは見えていて、それはまたとにかく感情移入可能なキャラが全編で全く出て来ないからなのですよね⇒そーするとどーしたって完全に「外から」見てるしか無いから、ホラー的なトコロとしての怖さもナニも無いのですよ。 アイデアとしては、今作にも描かれる様な過激な(イカレ)ヴィーガンってのが確かに実在している以上は、そいつ等をブッ殺して旨そうに喰らい尽くす!とゆーのに(一般人でも尚)感情移入の取っ掛かりが存在しちゃう…てトコロを除けば、そのモノ自体はごく陳腐だな~とは思います(⇒私は実際、例の『地獄のモーテル』の現代版…的なコトにしか見えなかった)。かと言って超ゲラゲラ笑い倒せる…な~んてコメディのクオリティでもねーとも思いますし、あと全体として終始ごくノリが軽い(軽すぎる)んで結局のトコロ突き抜けてホラー or コメディ or ご立派な社会批判、の何れにもなり切れても居ないという、その意味では、映画としてはシンプルに中途半端でやや残念…みたいな感じなのですよね⇒やっぱ、どのジャンルにも見えて来ない映画ってのは、ジェネラルにあんまし好い映画とは言えないんじゃねーか…とも。 しかし、一点ダケ、文句無しに褒めておきたいモノがあるとしたら、それは嫁さん役の女優さんの演技ですね。この中途半端な映画に対して絶妙に諸々と「奥ゆかしい」とゆーか、この方の様子に注目するなら幾通りもの美味しさを兼ね備えているとゆーか、結構見事な仕事だったと思うのですよね。ソコを踏まえて、評点も一点ダケ加点しておきます。以上。 [インターネット(字幕)] 5点(2024-06-11 22:10:48)(良:1票) |
66. 夜ごとの美女
《ネタバレ》 小品だとは思いますが、全編思いのほかヒジョーに心地好いのですよね。ジェラール・フィリップが作曲家・音楽家(⇒実際はしがない音楽教師)であるコトを踏まえて、そこかしこに何かしら「歌う」シーンが入ってて、その上でお気楽・お気軽なコメディであるのでソレこそオペレッタみたいな風情が高度に感じられるのです。がしかし、歌はともかくジェラール・フィリップ自身はこーいう軽~いコメディにも全然順応してるな…とゆーか、かなりノリノリで楽しそうに演ってくれてるって感じでソレがイチバン好かったと思うのですね。女優陣も相変わらずかなりの美形揃いですし、暇潰しにせよ何にせよ今なお全然有用な作品だと思いますよね。時間が余ってれば是非。 一点、暢気なコメディ&音楽に包まれた夢のシーンがこの通り心地好く微笑ましいのは、ソレと対比される主人公の侭ならない喧しい現実の生活が(観てるダケのコッチとしても)ごく高度に忌々しく思えるモノだからだ、と感じるのですよね。なんつーか、ソコの忌々しさってまた中々にリアルだったな…とゆーか、この頃のパリってたぶん実際に騒音公害とか酷かったんだろーな…と思ってはしまいましたよね(こないだ、ピエール・エテックスのこーいうヤツを観てた時も思ったコトではありますケド)。まあ、ソレ自体は世界中ドコでも別に変わらないコトだった⇒なんなら昨今の東京だって大して変わらん、てなコトなのだとも思うのですケドね。 [インターネット(字幕)] 7点(2024-06-11 17:45:14) |
67. あなただけ今晩は
《ネタバレ》 前作『ワン・ツー・スリー』がいまいちヒットしなかったのか or ヒットはしたケド(諸々と)も少し物足りなかったから…なのか、(仕切り直して)もっかい!!みたいな感じでつくられたってコメディ&満を持してレモンとシャーリーのコンビに再登板して貰ってる、て映画ですよね。しかし、特に『ワン・ツー・スリー』を観ちゃってからだとそのテンポのまろやかさがひたすらに際立って感じられてしまうのも否めなくて、内容=ラブコメの部分が至極他愛も無いのも含めて、少なくともこ~んな長大な尺で語るべくお話ではね~よな~と思ってしまうのが正直なトコロです(⇒いいとこ100分に収める映画だよな~と)。 とは言え、コメディ部分はやっぱどれも面白い・笑いとして上質だ、とは思うのですね。プラス、今回観たらレモンもシャーリーもやっぱ魅力的に見えるし・相性も好さそうだし、気楽にノンビリ観るなら全然アリか…とは思った⇒でも、やっぱ絶対無駄に長い or そもそも無駄なシーンも大いにあっただろ…とも思ってしまうのは(再度)厳然たる事実ですね。どだい、コメディで2時間半なんて尺で、且つは傑作(=全編メッチャ笑える)な~んて映画って、現時点までで存在してるのでしょーかね?ミュージカル・コメディとかなら(ギリ)在り得るのかも知れませんケド…… [インターネット(字幕)] 6点(2024-06-10 19:53:46) |
68. ワン・ツー・スリー/ラブハント作戦
《ネタバレ》 映画史に残る傑作『アパートの鍵貸します』の大成功に引き続いて翌年?に撮られた純然たるコメディなのですね。しかし、主役が彼のジェームズ・キャグニーにバトンタッチしてるのでまず雰囲気自体がだいぶ異なるとゆーか、非常にキビキビとハイテンポとゆーか当時から更に3,40年位むかしの戦前のスラップスティック・コメディみたいな質感だな…とも感じますね。内容も、また当時の時代背景をモロに投射して結構ドギツいってレベルで全方面に対してごくシニカルだとゆーか、出世欲の権化みたいなキャグニーを始めとして老いも若きも男も女も+右も左も(ちょっと笑い難いってレベルで)イカレポンチのコンコンチキだらけ!てゆう闇鍋状態ではあります。その辺、シンプルに当時の政治状況等の理解が必須であるコトも含めて、少し余りにも「キョウビの若者向けじゃない(⇒たぶん皮肉な台詞の意味がイチイチ分らない)」みたいな感じであるかとは思えてしまってまして、正直ちょっと「玄人向けかな…」みたいな感覚もあるって感じなのですよね(意外なマデに)。 しかし、特に後半の怒涛の如きハイテンポなボケの連続+その辺りのパフォーマンスの完成度の高さは、コレも正直『アパートの鍵貸します』や後続の『あなただけ今晩は』よりも頭抜けて凄まじいキレの好さだったな…と思ったりもするのですね⇒個人的には、純粋にコメディとして笑えたかどーかで言うなら今作が最強だったかもな、と。特に好きなシーンは、無理やりオットーを養子に取らせようと伯爵を買収するくだり(の伯爵の電光石火の如き変り身の早さ)と、そのオットーが叫ぶ「清涼飲料水の奴隷たちよ、蜂起せよ!⇒お前はスパルタカスか!」のトコロ。今回、なんと態々『あなただけ今晩は』と観比べたんですケド、少なくとも今の私にとってはコッチの方が(やはり)好みでしたよね⇒なのでこの評点で。 [DVD(字幕)] 7点(2024-06-10 19:39:31) |
69. 灼熱の魂
《ネタバレ》 元々、小説でも『人間の証明』は大好きで、で映画でも『飢餓海峡』とか『砂の器』とかってやっぱ凄く面白く観れるのですよね。こーいうのってとにかく「動機」の部分に対する体重の乗り方が(娯楽サスペンスとは)比較にならないってゆーか、だからこそ最後まで=この謎は解かずば今日は眠れない!みたいに成れるのだと思うのですよ。その意味では今作も、まず起こった「事象」そのモノってのが既にド級に(歴史的・政治的に)衝撃的!てヤツだとは思うのです、が、前述のその部分の勘所もまた決して外していない、これ以上無い程にソコにも体重の乗ったヒューマン・サスペンスだったとは思うのですよね⇒即ち、母は何故、あの様な奇妙な遺言を残して、あの様に奇妙に死んでいったのか、という。正直、途中からは完全に観入ってしまってましたよね。 だから、私にとっては(まずは)今作はサスペンスである…のですケドも(⇒それをワザワザ明言したのは、一方で今作って十二分に優れた社会派もの・歴史ものだとも思えるからなのですケドね)そーするとどーしたって、結末も含めて全体的に余りにも「無理筋」ではないかな…と思われてしまったってのが、結論的には少~し、ワタシ的に(再び明確に)許容範囲外だったという痛恨事なのですね。。観る前から、戯曲の映画化だとは把握しては居たのですケド、なんつーか然も在りなん…としか言えない…ですし、すると更には、それに依って(今度は)サスペンスのみならず、前述の社会派的な映画の価値すら少なからず毀損されてしまってる気すらするのですよ。もう少し、もう少しダケ、ソコって何とかならんかったんか…と。。(⇒個人的には特に、ニハドが「洗脳された」ってナンやねん!と。。) 結論、個人的には、非常に評価の難しい作品…だとしか言い様が無いのですが、それでも最初に述べたとおり、この手のサスペンスとしての「ヒトの中にある謎」の部分の展開&結末の部分に関しては非常にしっかりと「筋が通っていた」と思えたコト、加えて、重ね重ね事象は衝撃的ながら、全編で非常に落ち着いた抑制的でハイソな演出+それが醸し出す雰囲気と、また映像のハイソぶりも実に見事だったと思えたコトを踏まえて、かなり迷いつつもこれ位の評価にしておこうかと思います。サスペンスとして、端的なラストの「衝撃度」みたいなモノに関しては、確かに最高レベルで高度だって映画だとは思いますね。 [インターネット(字幕)] 7点(2024-06-08 22:46:04) |
70. クライムズ・オブ・ザ・フューチャー
《ネタバレ》 まずとにかくは何よりも、この監督一流の「奇天烈な発想」とゆーのは今作でも健在すぎるホドに健在だったのですよ。ただ、ソコでその発想⇒それは今作では一種の「世界観」として結実してるモノかとは思いますが、それを映画に描くのに(今回は)細かい整合性の方は選択的に捨ててしまって⇒映像的にも展開的にもワリとやりたいコトをやりたいママにやってる・詰め込んでる…ってのが結局、前述の発想の奇天烈さ+描写自体のユニークさ(=懐かしさ)、かつそれが非常に強烈にビンビンに伝わって来るコトの理由になってたのではねーかなって思いますかね。最初はなんかSFかな?と思ったのですが、観終わるとむしろ全然そーいうのじゃなくって意外に高度なアート系?みたいなヤツだった…のですケド、逆に、それに依って作品として「研ぎ澄まされて居た・削ぎ落されて居た」みたいなごくテクニカルな方の感覚も覚えられましたよね。 また、かなり高度に整合性が取れてない(そもそも放棄してる)⇒何をやってるのかが詳細にはならない、というコトがまた結局、描かれる諸々の「異形な」事象が一体ナニを意味しているのか…て部分に非常なる「奥行き」を産んでいたとゆーか、この映画がメタファーとしてナニを描いているかってトコロに関してゆーなら、個人的にはモ~「文明批判」だとか「芸術批判」だとか後はそれこそ人間の本能的な「エロ(グロ)」に関するごく美的なテーマ(=批判ではない方のシンプルな芸術・美的感覚)を語りたかったのではねーか、とか幾らでも心地好く深く思索に落込んでゆけるとゆーか、なんか今作、アート系だとしても(ジャンル内での比較としても)フツーにメッチャ面白く観れちゃったと思ったのですね。やっぱ、根っこのトコロでごく芸術家だって言うべき監督だったんだな~と思ってしまいましたよね。 [DVD(字幕)] 8点(2024-06-08 12:02:11) |
71. ワイルド・リベンジ
《ネタバレ》 お手軽な尺も含めて、根本的には完全なる(B級)アクション・スリラーだと思うのです。んで、また完全に50分ずつに分けられるって前半&後半のリニアな構造とて、非常にシンプルに「原因(理由)」と「結果」だというコトには思えるのですよね。が、ソコに確かにデ・ニーロとマルコヴィッチな~んて紛うコト無きA級がフツーに出て来るってヤツでもあるワケですし、加えてその前半ってのが(全体構造は前述どおりごくチープだと思うのですが)なんか矢鱈とリキが入ってるっちゅーか、テーマ的にも社会派ドラマっぽくもあり+(娯楽アクションの所謂「導火線」に過ぎなければ好いハズなワリにも)かなりしっかりとラブストーリーにも見えて来る様な代物でもあり、結果的に後半のアクションの盛上りも決して悪くはなかったってコトも踏まえれば、コレも所謂「一粒で二味楽しめる」みたいな映画だと割り切れるのだったらリーズナブルなワリにも全然面白く観れる方の作品なのではねーかな…と思いかけたのですよね(⇒クライマックス直前までは)。 しかし、あくまで個人的には、この「意表を突く」黒幕つーのは、ココだけはちょっと余りにチープ・安直だったかと思ってしまわれましたすね。重ねて、前半と後半がある意味チグハグな質感であるコトを乗り越えて来ての「再びの」コレってのは…というコトっす。もう一点、主役のジャック・ヒューストンに関しても、後半あれだけ爆発的にアクションをブチかますんだったら(前半から)もう少しキャラとゆーか「強さの説得力」をつくり込む必要はあったんじゃねーかな…とも思ってしまいました。結論として、単独で観た場合を考えての前半・後半のそれぞれの出来を含めてグッド・ポイントと言えるモノはふんだんに含まれて居たとも思われるのだケド⇔全体的にとにかく巧くまとまってない・統合されていない、という作品に見えてしまいました。追伸、私は、デ・ニーロ自体は今作でもかなり好い方だったとも思ったのですケドね(⇒やっぱし、実に素晴らしい「演技の幅」だな~と)。 [DVD(字幕)] 5点(2024-06-06 23:55:31) |
72. ライド・オン
《ネタバレ》 ジャッキーの集大成!という宣伝文句が踊り跳ねてるってヤツですケド、流石にカンフー・アクションがモロ主体という作品じゃあ(今更)なくって、実際のジャッキーそのものを大いに投影した主人公による人間ドラマが完全にメインって作品ではありますかね(カンフーやアクションが無いってワケでは全く無い⇔むしろ人間ドラマなワリにはそーいうシーンもふんだんにゴージャスに盛り込めてるって方、ではあるかと)。その人間ドラマとゆーのは、私の解釈では、人がその人生において「犠牲にしたモノ・犠牲となったモノ」と、それに依って「成し遂げたモノ・貫き通したモノ」を並べて描き出してゆく…というコトだった様に思えます。それが(ゆーてワリと)ごく普遍的なモノだ…という意味ではままベタで在り来りで、更に言えば多分にお涙頂戴系の(若干)クサイ様な雰囲気に仕上げられてるヤツだった…とゆーのも、ある程度は的を射た表現・評価なのかも知れないとは思いますかね。 しかし、それを他ならぬジャッキーが言っている・演っているってなら話は完全に別なのです(⇒そもそもこの世の中って、「何を」言ってるかと同じ位に「誰が」言ってるかだって常にごく超重要だと思っては居るのですよね)。前述した「犠牲」だって、コレとて大いにジャッキーの実体験の中の正に現実だと思うのですし、それと遂に「折り合いを付けた⇒から、今こーいう映画を撮っている」てのだって多分(幾ばくか以上に)ホントのコトだとも思うのですよ。だとしたらそもそも、それってそれ自体が実に非常に喜ばしい・偉大なコトだと(私とて)思わざるを得ないじゃあねーですか。私はハッキリ、この映画は全編涙無しでは観られなかったですよね。 再度、カンフー映画ではない(ケド、カンフーも全然しっかりしてるサービス精神旺盛な)娯楽ドラマ映画で、とは言えカンフー盛り盛りなこーいうヤツには今まで9点を付けたコトがねーのでソコはかなり迷ったり&でも直近に観た『フュリオサ』よりは確実に満足度が一段階高かったってコトもあったり、でもでも結局「ゆーてジャッキーも実は別に今作が最後って感じじゃねーな⇒カンフーもまだまだ全然演ってくれそーだな」と思ったコトもありましたので、9点は今後の作品の為に取っておきます。良作以上であるコト自体は完全に保証可能だとは思いますケド。 [映画館(字幕)] 8点(2024-06-02 23:18:00) |
73. こいびとのみつけかた
《ネタバレ》 全体のテーマは、監督の前作『まともじゃないのは君も一緒』とほぼ同じよーなと言いますか、ただ今作は(冒頭でもワザワザ明言されるよーに)見かけはモロに恋愛映画、みたいな感じではあるのですよね。その意味では、まずその恋愛的な部分は大まかにゆーと直近だと『明け方の若者たち』(=私が珍しく結構に嫌いな方の恋愛的なヤツ)みたいな感じで終わってくとも言えますし、だからまたある種、途中で恋愛ものから本来のテーマ的なお話の方に「逸れてゆく or 逃げてゆく」という感覚すら在ったりもするのですよね。ごく個人的にも、ゆーて昨今大流行りなテーマですから私も色々観てるワケですケドも、このテーマでこーいう決着の付け方にしちゃうと、それって(地味に)マジで超・高度なコトを言っちゃってるよな~~と思っちゃったりもするのですよね⇒私はまた、こーいうのって結局「人と人」だとは言いつつも、それでも各種の恋愛的なソレと⇔どんなに高度であってもソウルメイト的な(友達レベルの)ソレとゆーのは、流石にやっぱちょっと別物なんじゃねーかな~~て感覚ダケは(私自身は)多分死ぬまで捨てらんねーだろうな…と思ってるってコトではありますよね(如何に世界の多様性が日に日に倍々に増大していったとしたトコロで…)。 映画として、雰囲気自体は全然悪くなかったと思いますし、芋生悠ちゃんの透き通った感じとかもごく好かったと思いますし、何より倉悠貴くんはかなり役にハマってて率直にスゴイな~~と思ってしまったってトコロもあるのです、ケド、上で書いた理由から私の評価としては(『まともじゃない~』との前後関係を付けて)この点数にしておきます。 [インターネット(邦画)] 5点(2024-06-02 09:53:47) |
74. マッドマックス:フュリオサ
《ネタバレ》 全然フツーにまたメッチャ面白いっすね。ぶっちゃけ、それだけ言えば事足りる…という感じですらあるのですケド、より正確には(ある種奇跡的に)前作とおんなじ様な感じで⇔前作とおんなじ位面白い、みたいな感じでしょーか。更に強いて言うなら序盤(前半)がややドラマ寄りでテンポ重めかとも思われましたが、中盤の大立ち回りな超絶カーアクションシーン以降は再び素晴らしい疾走感で、長尺を気にするコトなど全く無くって実に楽しく爽快に観終われましたよね。是非映画館で。 いちおう、念の為ですが、観てないのだったら前作は+何なら旧作も『マッドマックス2』は(出来ればソッチを先に)観た方が好いかな…とは思ってますね。コレもある種映画鑑賞の「基本」かとは思いますが、今作もかなり「クセ」のある作品だとは思いますので(⇒前作がいきなり超・ポピュラリティを獲得しちゃってるのでふと忘れかけてはしまいますケドも)「何でこんなにイカレてんの?」とならない為の本当に念の為として、シリーズとしての順序は守った方がより絶対に楽しめるとは思ってますね。今ならどこでも観れると思いますので… [映画館(字幕)] 8点(2024-06-01 00:26:48) |
75. おじいちゃんはデブゴン
《ネタバレ》 サモハンは2010年の『イップ・マン2』では率直にもう少し動けていた様に思えますが、多分膝が悪いんでしょうね(⇒劇中の描写として足を引摺るシーンもありましたが、半分はマジなのかな…と)。それでも、今作でもアクションシーンは結構ガッツリ入るのですケド(⇒特にラス前)基本は上半身のみ映して・上体のみで捌き切る!みたいな(ある意味)より達人ぽい動きになっている様な気もしてますよね。 またその意味では、サモハンのアクションシーンが(意外なマデに)しっかり在るコト自体には大大大満足なのですケドも、映画のその他の部分に関してはあまり高評価とはし難い…とゆーか、昨今の娯楽系リーズナブル中華映画のクオリティドンピシャ!とゆーか特にストーリーの部分は相っ当に雑・行き当たりばったり+思いの外やるせないって感じに暗~くシリアスで正直あんまり面白くは観れなかったですよね。それでもでもでも、なんか懐かしい顔ぶれ(特にユン・ピョウと、他よ~く見るとディーン・セキとか)が集まってくれた同窓会感も心地好くはあったコトも含めて、個人的には観て好かったとマデは全然思えましたですね。一点プラスしておきます。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-05-25 21:49:18) |
76. 霊的ボリシェヴィキ
《ネタバレ》 あらかた、言いたいコトを『ザ・ミソジニー』の方で語り尽くしてしまったのですが、私自身は今作の方もまあまあ嫌いじゃない…的な感じではありますよね。思い返せば『女優霊』もこの方の脚本だったのですよね⇒『ザ・ミソジニー』に比べれば、あの頃位の和ホラーの「奥ゆかしい」感じが好ましく残ってる(+ワリとまだしっかりホラーの範疇に居残ってる)みたいな感覚もあったりして。特に、語られる「5つの話」のソレ自体については、その語り口・実際の演技も含めて全然雰囲気好く醸せてたと思うのですよ⇒それこそ舞台で暗くして車座でやったら(+ソコに後ろから音とか鳴らしたりしたら)結構怖かったりもするんじゃねーか…的に思えたりもして、ですね。 でも、コレは映画であって舞台じゃない…ので、まあ映画でやられても(コレだと)正直怖くはないかな…と思ってしまうのも事実っすね。あと、コレも『ザ・ミソジニー』の方でも書きましたケドも、他方で今作でもチョイチョイ添加されてくる(怖がらせる為の)音響・映像効果なんかは、率直にレベルとしては全然高くない…とも思ってしまいます(⇒特に音響のソレってのがどーにも全部安っぽくてゲンナリ…)。加えてもう一つ、前述の「5つの話」は別としても、ストーリーの全体構造自体もまた少し安っぽい・(ホラー的にはごく)月並なヤツだとも思ってしまいますかね⇒それこそ『マーターズ』みたいなのもワリと直近でつくられてた時期だと思いますし。結論的には今回再見しても、どーせならもっとその方面に「尖っちゃえば」みたいな感覚で観終わった、と⇒だから重ね重ね、私は『ザ・ミソジニー』の方がちょっと好みではあった、てコトっすかね。 [DVD(邦画)] 5点(2024-05-24 00:12:35) |
77. ザ・ミソジニー
《ネタバレ》 監督の前作『霊的ボリシェヴィキ』は公開当時に観てて(+何なら『発狂する唇』『血を吸う宇宙』とかも随分昔に観ては居る)んで今作を観て、少~し「(そっちを)観直さないとダメかもなぁ…」と思ったので『霊的…』については今回再見してます。するとやはり、方向性としては酷似してるな…とゆーか、どっちの作品も率直に・大いに評価は割れるタイプのホラーかとは思うのですが、私自身は決して嫌いな方のヤツではなかったりするのですよね。ホラーとして根本的に、兎にも角にも「不可解・不条理」である(or だから決して何もかもを「説明しすぎない」)とゆーのは、コレってワリと(最早)古風な価値観なのかも知れないのですが、恐怖という概念の持つべき・に持たせるべき非常にエッセンシャルな要素だとは(個人的には)捉えていたりもするのですよね。今作は、前作から更に更にその部分を尖鋭化させているとゆーか、第一印象としては正直「舞台劇=不条理演劇」ぽいみたいな感じをごく強く覚えるのですよね。でもソレって思えば・観返したら確かに、前作もその時点で結構高度にそーいう感じだったのです⇒ケド(重ねて)今作の方がより大いにそーなって居る、と思えたのがまた確かなトコロではありまして。 その点も含めて、改めて今回この二作品を観直して、どっちもそんなに悪くはない⇔ケドどっちかちゅーたらこっちの方が好き、みたいな評点にしているのには、大きく理由(となる要素)が二つあります。一つは、ゆーて二作品どちらも「テキスト」が悪くない…とゆーか、登場人物の対話や一人語りのシーンの台詞とゆーのは(ホラー的にも文芸的にも)まあまあ面白みが在ると思えている⇒ケド、比較して今作の方がよりそー思えている、というトコロですかね。もう一つは、シンプルに、ソコに加えて端的な演技のクオリティについても今作の方がより濃密・凝縮されて優れたモノだったと感じられたコトですかね⇒河野知美さんという方は、よく見たら前作にも(チラっと)出てらしたよーですが、最近じゃあ全然別の作品でもチョイチョイお見掛けする様になって来ていて、個人的には今後ちょっと追っかけてみよーかな、と思ってるトコロではありまして。 勿論、前述どおり、こーいうの好きじゃないって方だと評価もクソも無い…みたいな(ごく高度な不条理系)作品であるとは思ってます⇒加えて重ね重ね、そのコト自体は前作よりもだいぶ高度になってしまっても居て。特に終盤、正直全くよく分かんない展開に陥ってゆくコトについては「コレはそーゆうモノだから=そーゆう風にするコト自体がそーゆうコトだから」と思えないとモ~どーにもなんない…みたいなヤツだとも思うのですよね。その上でもう一個プラス、コレまた前作も今作も同じ様なコトではあるのですケドも、それでもどっちの作品もまた「ただ不条理・ただ舞台風・ただ文芸的」みたいなコトにも為り切れては居なくって、何でかチョコチョコ普通の娯楽ホラー的に(物理的に)音とか映像エフェクトとかで何らかの効果を出そうとして来る場面が在る…のですケド、ソコに関しては逆にハッキリ「レベル低い」と思っちゃうのですわ⇒正直どれもかなりチャッチい代物なのですよね。結論、私の今作のこの評価とゆーのは、その辺りを掻い潜りに潜り捲ってのモノであると、ただし加えて、そーであってもやはり今作のこの「方向性=如何にして恐怖という概念を映画の中に表現するか」におけるある種の「希少性」については、個人的にはまずまず好ましく思えている、というトコロは最後に今一度申し上げておきたいのであります。以上。 [DVD(邦画)] 6点(2024-05-24 00:06:28) |
78. クレージーモンキー/笑拳
《ネタバレ》 今作は、ジャッキーが監督も務めていて(初監督)、製作も個人プロダクションでやってる、というヤツなのですね。とは言え、中身は『スネーキー』とか『ドランク』とか、この頃のその手のヤツと瓜二つ…ではあるのですケド、多少(ナンとか無理くりにでも)バリエーションを付けてやろう…みたいなモチベーションが見て取れるとゆーか、アクションにせよコミカル描写にせよ比較的風変わりなモノは随所に表れて来てるのですよね⇒言わずもがなジャッキーの女装とか(結構思ったより美人)。ただ、全体としても逆にバランスが悪いとゆーか部分的にはやり過ぎ感もあるとゆーか、大筋は結構シリアスで重めな話なのに冒頭からかなりの時間でごくバカみたいなコメディを延々やってたり、敵方のボス+手下3人はも~日本の戦隊ものの悪役みたいな出で立ちで出て来ますし、あと個人的には元々の老師(実の祖父)が途中で討ち取られちゃって⇒で唐突にその旧友とやらが出てきてそれに挿げ変わって⇒結局その流派「行意門」の奥義っちゅうのが「感情と肉体の流れを重ね合わせる」みたいな(コレも)唐突にそーいう話になってく…的なトコロについては特に強引だったな…と思ってしまいましたよね⇒じいちゃん、感情だナンだなんてそんなコト一言もゆーてなかったヤン!みたいな。 とは言え重ねて、一風変わった描写&演技(ジャッキーの)を観れるって意味では観る価値は十分かと思います。前述の女装に加えて、終盤は(結局)かなり変な闘い方でまた変なラスボスと散々闘うって羽目になるので、ソコとかもまあまあ面白く観れるかとは思うのですね。お暇なら是非。 [インターネット(字幕)] 5点(2024-05-23 21:27:11) |
79. ドランク・モンキー/酔拳
《ネタバレ》 コッチは再見ですが、色々と観比べるとやはり、今作こそが最も有名になるダケの(根本的なる)ハイ・クオリティを擁していた…とゆーのは大いに理解できるトコロですかね。コメディ・シリアス・カンフーの割合的なトコロとしても+カンフー自体の内容の上でも、全体的に非常にバランスが好くて(且つ)流れもスムーズで無理や弛みが無い、という印象でした。特に、個人的に気に入ったのは(お決まりの)修行のシーンがコミカル+ジャッキーの頑張りが凄い+(何となく)後のシーンでその修行の「成果」が垣間見れる、という意味で好く出来ていたと感じたコトです。酔拳てヤツ自体も、蛇拳やらナンやらよりは(コレも何となく)一種の「説得力」がある様な気がしなくもない…とも思います(⇒まあ、今作自体が突き抜けて有名であるが故の「刷り込み」なのかも知れませんが)。 とは言え少し、尺自体は長めかな…というトコロと、その理由の一つとしてもオーラスは(ラスボスと)10分以上闘ってますがココはやや冗長で「武術と言うよりは踊り」みたいな感覚も少しあったコトも踏まえて、80年代のより筋肉質なカンフーと比べたらここまでの評価かな…という感じですかね。重ね重ね、全体的なバランスも上々な作品だとは思うので(今なお)楽しめるとは思うのですケドね。 [インターネット(字幕)] 7点(2024-05-23 21:15:45) |
80. スネーキーモンキー/蛇拳
《ネタバレ》 『ドランクモンキー』の方は昔観ていたのですが、コチラは未見でした。しかし、筋立てにしてもアクションにしてもキャストにしても、ごく『ドランクモンキー』のまんまとゆーか⇒コッチの方が先行作ではありますが、加えて言うなればアッチの方がより練られているとゆーか、類似作品ではありますが全体的なクオリティには少し差があるかな…という感じですかね。とは言え逆に+同時に、この手のが好きって人ならコッチも当然手堅く楽しめるってコトではあるかとも思うのですね。ジャッキーのアクションの出来は決して悪くはないので、彼の出世作であるコトも含めて一見の価値はあるでしょう。私もフツーに、今回観ておいて好かった(楽しかった)とは思えましたよね。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-05-23 21:08:37) |