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Yuki2Invyさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1615
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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61.  サイレント・ナイト(2021) 《ネタバレ》 
思えば意外と、この手の「世界の終わり」系の映画って結構にぎょーさん在りはりますよね(ジャンルとしても色々在るし)。でも、個人的には今までも正直言って、ゾンビ映画を除いてはどれもあんまし面白く観れては来なかったな…て感覚もあるのでして、やっぱ基本はネガティブにしか為らない・終わらないですもんね、と………今作は、オーラスには何か少し解釈をブレさせたい様な「小細工」も仕込まれては居ましたケドも、でも根本的にはシンプルに唯バッド・エンドでしかなかったとも思いますし、私としては(重ねて)苦手なジャンルの苦手なヤツだったと言っちゃって好いだろうと思います。とは言え、この「原因」としていちばん好くあるのはゾンビ(感染症)か隕石だと思うのですケド今作は「雲(霧)」とゆーコトで、それこそ『ドント・ルック・アップ』みたいに降って来るよと言われてもイマイチピンと来ない隕石よりは「覚悟が出来る」or「覚悟をせざるを得ない」ってコトだとも思うので、結果として登場人物達も揃って結構落ち着いては居た様に見えてましたかね。でも多分、事象発生当時は(別の地域が全滅してゆくサマを目の当たりにして)もっと取り乱して+かつ絶望したんだろーなァ…と思うと、彼らは其処からチャンと立ち直ってるってコトにも見えたのは=自分なら絶望から立ち直れずにベッドから起き上がれないかもな…と思ったってコトも含め、皮肉で性悪な連中にも見えましたが・総じて結構大人な人達だよな…と思ったりもしましたかね。  それでも、最初に述べたこのジャンルの作品としても実に超・シンプルとゆーか「捻り」が全く無いって方の作品にも見えますよね。ハッキリゆーとジャンル不明にも近いですが(=実は、この題材の作品として根本的にナニが「差別化可能なコンセプト」だったのか…もイマイチよ~分からんのですわ)強いてゆーならシニカルなコメディなのかとは思います。でも、だとしても(やっぱし)イギリス人とは笑いのセンスがかけ離れてるな~という感覚にしかならねーのでして、結論はどーにも苦手で好みじゃない方の映画でしかなかったな~と。がしかし、特にそのシニカルな会話劇の部分は決して詰らないとまでは言えない程度に眺めてゆけたって感じでもあるので、迷いに迷ってこの評価としておきます。キーラ・ナイトレイって、前にもこのジャンルの映画出てませんでしたっけ?(エンド・オブ・ザ・何とか…みたいな…?)
[DVD(字幕)] 5点(2024-02-07 01:58:05)
62.  プー あくまのくまさん 《ネタバレ》 
2点ダケ指摘するなら、まずは「原作再現度」とゆーか、プーさん(&ピグレット)が出て来るよ!とゆーて、着ぐるみは疎かそーいう「マスク」を被ってるダケじゃん!てコトっすよね。全体的な構成も然るコトながら(⇒まあコレは、全体的な構成があの有様であるコトの方が責任自体はやや重いかな~とも思いますが)結局一種の単なるマスクマンがブッ殺しまくるダケ…という意味では個人的には『ハロウィン』のバッタもんと何ら変わりは無い…としか言い様がありません。せめて言い加えるならまた最低限、着ぐるみ位は頑張ろーよ…としか。。(何故にプーさんが服着てんだよ…と。。)  もう一つは前述どおり今作、結局のトコロ(ギリ)B級クオリティってコテコテ・スプラッタ作品でしかねーのです、ケド、にしても余りにも(=もはや時代錯誤にすら思えるホドにも)ひたすらに「羅列」過ぎるんですよね⇒唯々順繰りに女の子が嬲り殺しにされてゆく…ダケで抑揚や展開が無さ過ぎる。やってるスプラッタそのもののレベル自体は決してC級以下ってワケではない…とも思われるのでして、だから見せ方をもう少しダケ工夫すれば多少以上にマシになったかも知れませんよね⇒本当に本当のオーラスのみは、本当に少しダケそれが出来てた気もするから、ほんの少しはハラハラして観れた気もしなくもない…(まァその「終わらせ方自体」はまたかなり疑問符を付けざるを得ない様な代物ではありましたケド…)  結論、本当にマジで退屈すぎて心臓停まっちまうわ!てな晩に、偶々無料で観れるとかって奇跡的な状況であるのならば、ギリ使えなくはない…位に暇潰しには為るかもな、と思いますかね。該当する方は一考アレ。
[DVD(字幕)] 3点(2024-02-07 01:30:26)
63.  ラビッド・ドッグズ 《ネタバレ》 
バーヴァ御大作のクライム・アクション・ロードムービー…みたいな異色作なのですが、製作当時にプロデューサーが破産して⇒権利関係がややこしくなって20年以上お蔵入りしてたって代物らしーのですね。また後に各国でビデオとして発売されたらしーのですが、本邦に入って来たのはつい最近…らしく、でも観てビックリ!スゴく好く出来てるんですよね~~~まるで御大の作品じゃねーみたいに!更に後にはどっかでリメイクもされてるみたいですし、某・他所のレビューサイトで調べても寧ろ御大の作品中で最高評価!になってたりもして(⇒まァ、流石に『モデル連続殺人!』とか『血ぬられた墓標』よりも多少上…て位ですケドね)。ぶっちゃけ、何かの拍子に劇場公開しても(宣伝次第では)ワリと話題になったんじゃねーか?てな気ィすらしてますですよ。今なら各所でロハで観れるので、お暇なら是非。  大枠としては比較的シンプルなクライム・ロードムービー(⇒人質を連れて犯人が逃げる逃げる!)ではあるのですが、その同乗者の人選+人数設定とかはまた好く出来てる・絶妙だったと思うのですよね。全員揃ってキャラも段々と見えてゆきますし(⇒だから行動に説得力・納得感も出て来る)結構続けザマにハプニングが起こり捲るのですケド、その部分にもヴァリエーション・彩りまでがチャンと在る様に思われたのですね。犯人連中は(3人揃って)極悪・下劣極まりなくて、だから凄惨なシーンが(また其処彼処に)在るのも+そいつ等にキレ味がしっかり在るのも、コレは御大らしくて再び好かったと思います。オチも最高ですね。サクッと観れて十二分に楽しめると思いますので、重ね重ね是非々々。
[インターネット(字幕)] 7点(2024-02-07 01:20:43)
64.  MEN 同じ顔の男たち 《ネタバレ》 
コレも一種のフェミニズム映画だとゆーか、女性の嫌悪⇒恐怖の対象となる「男性の醜悪さ」とゆーのをドロドロと煮詰めたコトによって結晶化したホラー、とでも言えば好いでしょーかね。ただ第一に、それでも思ったよりはシンプルにしっかりホラーにも成ってた…とも思うのですよね。取りも直さず、女性が男性のナニを怖いと思っているのか(或いは呆れているのか)といったトコロは、ある意味適切にやや抽象化されてはいるモノの⇒個人的には十分に(否、十分すぎるホドに)伝わる程度には明白であったとは思いますし、ゆーてコッチも全く身に覚えが無いとは到底言い兼ねる様なコトでもありましたし。だから少なくとも、今作って女性にとっては大いに共感可能な立派なホラーなんだろーな…というコトについては、私でも十分に納得は出来た…と言いますかね。  マ~とは言え、ココまでやられちゃうとちょっと(コッチとしては)評価自体は難しくなって来るな…と思うトコロもあります。そもそも重ねて、コレは女性には確実にホラーたり得ると思うのですケド、例えば私には(率直に端的に)怖い!とかでは全くなかったですからね⇒強いてゆーなら「居心地が超悪い」です。だから根本的にホラーとしては「分らなくはないケド」でしかなかったのがまず一つと、加えて余りにも(特に終盤が)シンプルに醜悪・悪趣味すぎるとゆーのと、それとも関連して最後3つめ、言いたいコトは分かるケド⇒それでもこんなに露悪的に言う必要ある?(ココまで言われんとダメなの?)とだって頭によぎらなかったかと言えば嘘にはなりますね。でもまた、そーいう世の男共の「反省せずに差別を再生産してゆくサマ」てのが、あの「男が男を産む」シーンとして凝縮されていたのかな…なんて気もしますケドも。ゆーてでも、今作だって男が脚本書いて男が監督してますケド、じゃあそれはどーなの?(それをソッチはどー捉えてんの?)と思ったりもしますケド…(それ位は許して…)  ただし、更に一点ダケ、コレはシンプルに物理的にホラーとして(或いは映画の描写として)少しイマイチだったのではねーか…と思われたのが、作中最大のトリックである「男が全員同じ顔」って仕掛けだったのですよ。コレって結局、非常に単純に「男なんて皆同じ様なクソ野郎」てコトなんでしょーケド+ラストでは肝心な元夫もそれに連なる一員だった、と描かれるには描かれるのですケド、ソコに関してはこーいう「雑な繋げ方」ではダメだったのではねーかな、と思ったってコトなのですね。話の構造上、主人公の女性が抱く恐怖の最大の根源とゆーのは元夫なのですから、片や中盤以降でホラー的な恐怖を担う(皆同じ顔だけど⇔元夫とは違う顔の)「村の男」と元夫の関係…てのがオーラスでチョロっと描かれるダケ(=ソコでリンクするダケ)てのは、端的にNGだったと思うのですよ⇒要は、実在する元夫に対して何故に村の男は「あの顔」なのか?てトコロに理屈が無いのが雑だ、と。その部分にトリックとして鮮やかさが無いから⇒言いたいコトも明白「すぎる」し+言い方も「雑&直接的すぎる」し⇒だからどーにも「深みが無い」という鑑賞後感になってしまってる…という気はしてます。
[DVD(字幕)] 6点(2024-02-06 11:35:31)
65.  ボディ・スナッチャー/恐怖の街 《ネタバレ》 
まあ、根本的に「白黒」のホラーって、今今に観てもその怖さって残念ながらほぼほぼ伝わらないかな~と思ったりもするのですケド、その中じゃあ今作って相当に「怖い」方だったな~って感覚は確かに在るのですよね。ロメロの『ドーン・オブ・ザ・デッド』前(かつ『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』後の時期)て、その後のヤツと違って多少理性が残ってる系のそーいう作品も在った様に記憶してまして、他だとそれこそ(コレもその頃なら)『ウィッカーマン』とか、それより少し前だと『地球最後の男』とか、この手の「見た目フツーの人間だケド人間じゃない or 人間を人間とも思ってない程に悪意の凝り固まった狂気の集団」とゆーのが、やっぱイチバンに怖い&シンプルに厄介だ…と常々思ってるのですね。経緯を確認すると今作、映画としては『地球最後の男』よりは先行ですが、原作小説的にはコレがテレコになってるみたいすね(マシスンの原作は1954年出版で、今作の原作小説『盗まれた街』は単行本化が1955年なので)。あと、私は観てる間には気が付きませんでしたが今作はその点、当時の社会的な共産主義・全体主義への恐怖とゆーのがバックボーンに在る作品ってコトなのでして、その辺も含めてこーいうのの「根っこ」を辿りに辿るってーと、結局そーいったモノに(全部)辿り着く…みたいなコトが見えて来る様な気もしますかね。また結局、リアルでない恐怖など(そもそも)恐怖ではねーのだから、その根っことゆーのは総て現実社会に根差したモノのハズなのだ…みたいなコトかと。  あと、今作で「逆に」面白いと思ったのが、別にコレは単に時代的・技術的なコトだとも思うのですケド、全体の質感として「如何に普段周りに在るモノだけで恐怖SFを撮れるか」みたいなつくり方をしてる様にも見えたのが寧ろちょっと面白かったのですね。またまた結局、その意味からも本当に「見た目は人間にしか見えない」って今作のモンスターとゆーのが、それがやっぱ「逆に怖い」という意味でも作中最も優れた「アイデア」だったと思うのですよね⇒重ね重ね、コレって困難を乗り越える為の単なる「工夫」の一つだったとは思ってますが。この「不可能を可能にする」ってのが本来のアイデアなんだ!としたらば(⇒要は「ゼロイチ」のコトだ、と)キョウビCGやら何やらで・誰でも何でもカンでも可能になっちゃってるってこの状況だと、根本的に本来的な「アイデア」なんてモ~湧いて来なくなっちゃうんじゃねーか…な~んて思ったりもするのですよね(⇒こんなん素人の杞憂に過ぎないってコトであってほしいですケドね)。
[DVD(字幕)] 6点(2024-02-05 16:32:24)
66.  ショッカー(1989) 《ネタバレ》 
ウェス御大とゆーのは、ワリとムラっ気のある監督かとも思いますが、少なくとも今作製作時の彼とゆーのは間違い無くやる気に満ち溢れていた、と思うのですよね。脚本も自身で担当している今作、これでもか!と放り込まれるアイデア(=思い付き)の数々に関しては、質はともかく量とゆーのは中々に凄まじいものがあります。お話はおおよそ3パートに分けられるかと思いますが、最初とゆーのが(生身の)殺人鬼ピンカーが大量殺人を繰り返しており、それを主人公が父親の刑事と共に追い詰めるというパートです。これって正直前置きだと思ってたのですが、この間主人公は家族を殺され恋人を殺され、そして見出した自身の能力「予知夢」を駆使して遂にピンカーを逮捕する…て正直これだけでも映画一本撮れそうなくらいにアイデア的にはボリューミーじゃねーですか。最低限、数年前の監督自身の作品『サランドラⅡ』よりは、この時点でも既に中身の有る映画になってるってコトは請合いっちゅう感じですよね。  御用となったピンカーは(数十人殺しているにも関わらず裁判描写もナニも無く)即座に電気椅子送りとなりますが、ここでトラブル発生!電撃を喰らったピンカーがなんと「電流と一体化」してしまったのです…!て、私はココからが本番で、きっとジョジョ4部の「レッチリ」的な話になるのだろうと大いに期待していたのです、が然に非ず。この時点でのピンカーは電流とゆーよりは単なる幽体的な存在で、人に乗り移る能力しかないよーなのですね。結果ココから繰り出される第2パートは「レッチリ」とゆーよりはむしろ『ヒドゥン』に近いものでした。ピンカーが色々な人間に乗り換え乗り換えしつつ主人公を追っかけ回し、何故か幽霊となった恋人がピンカーに対抗するためのアイテムとかくれたりしながらも(?)、最終的には父親に乗り移ったピンカーと電波塔的なトコロのテッペンで決闘!てな風に話は展開してゆきます。  ココで、更にトラブル発生!電波塔上で何があったかは(演出が下手で)よー分かりませんが、ここでピンカーは最終形態である「レッチリ」的存在に進化して…とゆーのが最終パート。辛くも逃げ延びた主人公は、ピンカーの奇襲を掻い潜りつつ対抗手段を整えいよいよ最終決戦に臨みます…がソレは何故か主人公とピンカーがテレビの中の世界で殴り合う、という珍妙なものでした。ピンカーをビデオのリモコンで操ってボコボコにしたり(?)前述の恋人のくれたペンダントを込めた拳でブン殴ったり(?)して弱らせて、んで待機させたテレビクルーのカメラから自分だけ脱出したら(?)最後は変電所に忍び込んだ仲間が機材を壊して停電を発生させて目出度くピンカーはテレビの世界に封じられたのでした………(?)    率直に、特に第3パートは滅茶苦茶すね。あらすじだけでも既に十分に滅茶苦茶だと思いますケド、更にコレに支離滅裂で供給過多なアイデア(=思い付き)の嵐が襲い掛かるのです。前述どおり、彼女の幽霊は何回も思いっ切り登場しますし(無意味に血ミドロだったり水中で出てきたり)・ピンカーが電気椅子を耐え延びたことの理由付けなのでしょうが処刑直前のピンカーは意味不明なパチモン宗教的儀式を行ってたり・そもそも主人公とピンカーが実の親子…なんて設定にはどーいう意味があったのでしょうか?とにかく、詰め込み過ぎたシナリオを表面上繋ぎ合わせる為・或いはほんの一シーンを挿入する為だけに、かなり疑問がある変テコな設定を毎回ひとつふたつ盛り込んじゃってる、とでも言いますか。。  しかし、だからとゆーか作品は全体としてエラい高密度&ハイテンポで物語に勢いもあります。そして、ミッチ・ピレッジ演じるピンカー自体の凶悪で粗野な悪役ぶりも確かに見事だったり、主役のピーター・バーグも爽やかイケメンで非常に魅力的だったり、だから纏めるとこれって愛すべき素晴らしいB級…というよーにも思えるのですよね。支離滅裂さが逆にユニークに感じられることも含めて、B級として好きか嫌いかで言えば確実に私は好きな方です(愛してます)。なので、やっぱり1点足しておきます。以上。
[DVD(字幕)] 6点(2024-02-05 14:31:41)
67.  ホーリー・トイレット 《ネタバレ》 
閉じ込められる場所がかなり手狭ではあるかとも思いますケド、状況自体は今まで全く観たコト聞いたコトが無かった…てワケでも更々無い方のシチュエーション・スリラーではあります。が、とにかく問題(劇薬)なのが、その「場所」ってのが何と工事現場の仮設トイレなんすよね……正直そもそも、世の中で最も近付きたくない場所の一つでもあります……んで今作、そこから想起される「心配事」の最たるモノとゆーのがコレ以上無いホドに=コレ以上やったらソレこそモ~「タブー系のアート作品」にしかならないってレベルで実現されてしまうので、第一の注意事項としてそーいう汚いのが許容できないって方は(ほぼ物理的に)観れないって作品だと思われます。努々、ご注意下さいませ。。  シチュエーション・スリラーとは言ってみたモノの、前述どおり場所が狭すぎる&ある理由で拘束された主人公の動きの制約も強すぎる、ので、正直「間が持ってる」とも言い難い様な(間延びしちゃってる)時間帯も多々存在してます。かつ、多少動きが有って観てゆけそうな箇所とて、別に総じて斬新で面白いアイデアで構成されてるって感じでもねーので、結論的には2つダケ⇒汚物と血ミドロってコンビのみが、今作で特筆しておくべき要素になっちゃってる気がしますよね。また正直、この2つの高度な掛け合いって、やっぱヤバいですって!(私でさえがそう言うんだから間違い無いですって!)B級スリラー・スプラッタのカテゴリとしても映画自体のクオリティはソコまで最低レベルってワケではない感じでもあるのですが、個人的にはほぼ「生理的に無理」に近いレベルでの好みではない映画…というコトでしたですね。迷いに迷いつつのこの評点で。。  ※汚物と血ミドロって、今作の製作国を見て見ぬフリをしつつも、思い出されるのは私の場合やっぱあのシュリンゲンズィーフなのですよね。。。お国柄…と言っちゃった瞬間に殴られそーなハナシかとも思いますが、だったらこんなのつくるなよ。。。
[DVD(字幕)] 4点(2024-02-05 09:06:31)
68.  みなに幸あれ 《ネタバレ》 
「上っ面」と言ってしまうと非常に聞こえは悪いのですが、私も決して表層的・物理的には出来の悪い映画ではないかな…と思いながら実際に観てたと思いますし、かつ全く内容が無い様な映画でもなかった⇒だからその意味でも少なくとも悪い映画とまでは言えないかな…とは思うのですね。ただし、その「内容」が悪くなかったコトとゆーのは、私の率直な意見としては「ホラーとして」では(また)決してなくて、あくまで「風刺劇・ブラックコメディとして」てコトなのですよね。端的に、私の個人的な感覚としては、本作って全く微塵も怖くはなかったのでして(多少なり怖かったとしたらソレはも~ド初っ端のみですね)、ソレは何故かと言ったら作中に「現実世界と地続きな部分」が一箇所たりとも存在していないからだ、と思うのですよ。  まずその、メタファーを効かせた奇妙な話・寓話としても、例えば昨今のジョーダン・ピールの諸作品とかと比べると、逆にその舞台が「日本のフツーのありふれた田舎」とゆーのが、我々日本人にとっては却って効果的でなかった部分もあるかな…と思ったりもします(⇒この感覚は、少し言語化が難しい・ややこしいのですケド、私の場合は「好い様で悪い様で⇒でも好い様でやっぱ悪い」みたいな感じで観てる間ずっと頭にモヤモヤこびりついてました)。んで重ねて、私としてはハッキリ、今作はホラーとしては「質が低い」と言いたいのですケド、そう思う最たる理由は結局、どだいホラーに為り得ないモノを⇒案の定終盤で「無理に」ホラーに仕立てて来たな…と思っちゃったってコトなのですよね。まずはあの薪割りのシーンが顕著で、アレは流石に私も「ホラーをやりたいんだったら好い加減ここらでスプラッタぶち込むしか無いんじゃね?」てコトにしか見えてませんでしたし、あとはその先の婆ちゃんの妊娠・出産(らしきモノ)の辺りも、コレはもしかしたら此処にも何らか比喩的な意味が込められている…のかも知れないのですケド、にしてもコレも私にはどーにも「グロい・エグい描写を唯々入れて置けば勝手にホラーになる」くらいの安易な選択にしか思えなかったのですよね。その辺りの軽薄さが(=その様に軽く見えてしまったコトが)私にはちょっと受け容れられるモノではなかった(=諸々と悪くはない作品だとは思えど、少なくともホラーとしては受け容れ難かった)というコトなのですよね。     ※余談:もう一つ、私は別に、ホラーにおいてソレが重要な評価軸になるとは(実は)ほぼほぼ思って居ないのですケド、今作に関しては何となくその「テーマ」というトコロにも、率直にあんまり共感ができなかったのでこの評価に為っているワケです。ヒトの幸福は「奪うモノ」であって、だから「奪われる」のが怖いんだ(或いは「奪わなければいけない」のが怖いんだ)てなコトを言いたいって話なのかと思うのですケド、ソレってホントにそーなのですかね??そリャ、世の中って部分的にャアそー見えるトコロがあるってのは私も承知はしますケド、本質的には私は、ヒトの幸福とは「与えてそして共有するモノ」である、と最近は信じて已まないのですからね(⇒だから正直、ソコにも全然ピンと来てなかった=だから尚更怖くも何ともなかった、としか言えねーのですよね)。
[映画館(邦画)] 5点(2024-02-03 02:11:17)
69.  炎のデス・ポリス 《ネタバレ》 
若干チープな邦題から、もっと単純明快(+ややヒャッハー!)な娯楽アクションを予想していたのですが、ごく終盤は比較的そーいうヤツ=シンプルで派手なアクションとして観れたのですが、その終盤までの大半に於いては(ソリッドとまでは言わない=もう少し自由度はある、ケドも)シチュエーション・スリラーとしての作品に少~しタランティーノを添加した…みたいな、多少「捻り」の効いた方のヤツではあったのですよね。とは言え、逆に分り難い・難解だ、なんてコトもない=状況自体は(最初から最後まで)ごくクリアなお話ではあるので、中盤までは中々テンションが上がり切らない感じは否めないながらも、ボーっと眺めてゆく分には終始「少しハラハラ+所ドコロはクスっと+アクションはスカッと」みたいな感じでノンビリ楽しんでゆけるかとは思いました(+取り分け、前述どおりラスト付近はかなりしっかり「アクションやったるぜ!」みたいにやって呉れては居ましたし)。  その「捻り」という意味では、まあまあ登場人物が多い+中で結局ダレが勝ちそう or 凄そう or 真っ当そう、なのかといった辺りが結構アヤフヤ or 二転三転フラフラする…てトコロが面白みだったかと思うのですね(主役こそ明確に黒人新人女性警官のあの方なのかとは思いますが)。しかしその意味では(やっぱし)主役は確定してる⇒この人が勝つのは多分固い…というトコロには(最後まで観ても結果)意外性は無かったのでして、だとするとソレもちょっと好い様な悪い様な…という気もしますかね。個人的には気楽に十分に楽しめたので、一旦この点数でいこうと思います。
[DVD(字幕)] 6点(2024-02-03 02:02:08)
70.  わたしは最悪。 《ネタバレ》 
コ~レは確かに……人に依っては受け付けない、という位に、この女の人の諸々自体がまァ「最悪」って感じだと言っても全然OKだとは思うのですよね。でも、私自身は比較的それでも彼女には共感できた方だとゆーか、定見無くフラフラ迷いまくってる様に見えつつも、それでもコレは多分「必要なコト」だったとは思うのですよ⇒必要とゆーか、どちらかとゆーと「避けられない」と言った方が近いかも知れませんケド。結局、乗りたくなったトコロで今どき確実な「レール」なんてモ~世の中に存在してないですからね。この大学に入れば・この職に就けば大丈夫、なんて選択肢は既に失われてしまったのであって、だから今や自分のキャリアとゆーのは自分自身でどーにかこーにか積み上げてゆく必要が在る、その競争の場において自分自身の「思い・意思=モチベーション」とゆーのを(また)持ち合わせて居ないってのは、どーにもやっぱし「分が悪い」と思うのですよ⇒何事につけても、好きでやってる人には絶対に勝てないと思うのであって。んで更に、殊この分野に於いては自分は自分自身には絶対に嘘なんかつけないですからね(⇒意思・意欲の問題ですから)。まァ、だから彼女も納得ゆくまでのたうち回るしかねーのかな~とは思ってしまいますよね。。  ※コレも正直、あまり気にしてなかったのですがこの主演女優さんって、よく見るとメッチャ美人(とゆーか非常にオーソドックスに超・整った顔立ち)なんすよね。。そーいうコトだモンだから私感情移入できちゃいました!とかゆーと、キョウビは多分ルッキズム扱いになってしまう様な気もするのですが、コレはけなしてるワケではないからギリセーフなんでしたっけ?  色々と、近頃(とゆーてもチョイ前)だと例えば『フランシス・ハ』なんかにも似通った雰囲気・質感があったかな~とも思うのですが、ソッチと比べても描かれる女性の(ある種の)「エキセントリックさ」とゆーのは更に「過激化」してる様にも見えていて、その意味では今作も確実に勃興するフェミニズム映画の範疇だとは言えるでしょーかね(=その「過激さ」を描くコト自体が映画の目的の一つだとは思える)。それ故に、意外なマデに「下品」なシーンが多いってのは一つの注意点だとも思いますが、ソコについても主演女優さんは頑張ってたというコトだとは思えますし、他にもチョイチョイ入ってくる風変わりな特殊演出も含めて、シンプルなヒューマン系・ウーマン系人間ドラマよりは目新しいトコロも多々在って(個人的には)好かったのではねーかな…と思いました。以上。
[インターネット(字幕)] 6点(2024-01-31 23:24:47)
71.  ハウリングII 《ネタバレ》 
いちばん最初にいちばん致命的なコトを言ってしまうのであれば、とにかく特撮・特殊メイクが前作に比べて致命的に稚拙なので、だからその時点で(何をどう引っ繰り返したトコロで)前作には遠く及ばない続編…となる以外にモ~道が無いのですよね。案の定、ショックシーンはどれも全然面白くありません⇒(物理的に)よく見えないか、見えたとしたら絶望的にチャチいというヤツばっかり。お話の方も、率直に「そもそもコレ狼男のハナシなの?」とゆーか、ひとり親玉が居て雑魚がソイツに操られている…というコトさえ盛り込めば、別にその敵が狼男だろーが吸血鬼だろーがゾンビだろーが何でも成立する様な実にホラー的に陳腐なシナリオでありますね。前作の主人公カレンの弟が今作では主人公となり、ある種の姉の仇討⇒トランシルバニアに跋扈する人狼の女王スティルバを退治に出向く…という(悪い意味で)シンプルなお話なのです、が前述どおりホラー描写もショボくってかつお話も極・超・在り来りなので、全編まるで見ドコロが見出せません⇒クリストファー・リーも正直オーラ皆無だし。唯一、見る価値の有るポイントと成り得るとしたら、ソレこそソレはセクシーダイナマイト!なシビル・ダニングだったのかも知れませんが、彼女とて(オッパイだけは確かにモノ凄いとは思いますが)この時既にアラフォーのオバハンで、しかも大して脱ぎもしないですし、個人的にもうーん…という感じでしたかね。ただし、エンディングではその「オッパイボロン」のとある一瞬をまるで気でも狂ったかの如くにリピートしまくるので、都合17回ほどはソレを拝むコトができるのです(ご丁寧にWikiにも書かれてる)⇒色々と興味が湧くという奇特な方は是非。
[ブルーレイ(字幕)] 3点(2024-01-31 01:32:17)
72.  哀れなるものたち 《ネタバレ》 
特に見た目の印象とかも含めて、私見ですが恐らく『千と千尋の神隠し』と同じ様な観方をしてゆけば好い作品かな、と思えてました(まあ、全年齢対象版か否か、といった辺りにはかなり大きな違いが在るとは思いますが)。ただ、その彼女らの「成長」の意味するトコロの解釈には、ある面において小さくない条件の違いが在る様にも思えていて、それはたぶん、今作中の表現を借りるならば「良識ある世界」をまずどう前提に置くか、というコトだと思われたのですよね。『千と千尋』の千尋というのは、その「良識ある世界」から出て異世界を旅して⇒そして(成長を携えて)そこにチャンと戻って来る、という役だったと思うのです。が今作のベラの旅というのは(ある意味)もっともっとプリミティブなモノで、彼女はそれこそ良識ある世界の「外」からやって来る、だから、結局その彼女が最後に一体ドコに辿り着くのか…といった部分については寧ろ、その予想が付かなかったコトそのものをかなり楽しんで観てゆけた、と思いますかね。  エマ・ストーンという方については、暫く前からは何とゆーかほぼほぼオールマイティ=演技のカテゴリの殆ど全てにおいて卓越している、という印象も覚えて居たのですが、その意味でも今作のベラの様な、美醜・善悪・理性と本能(或いは狂気)といった多面的な要素を包含するキャラクターには正に打って付けだったと思います。一箇所、短いシーンでしたが中盤のダンスのトコなんかも凄かったですよね!そりゃ『ラ・ラ・ランド』出てたんだからダンスは元々出来るんでしょーケド、あれはも~ダンスとゆーよりは何らか高度な「身体表現」の方のレベルだったと思うのですね(こんなコトまでこんなに出来るのか…)。いずれ、どんな域にまで到達するのか、楽しみで仕方ありません。
[映画館(字幕)] 8点(2024-01-28 23:16:32)
73.  少女は卒業しない 《ネタバレ》 
前半は雰囲気というか、いつもの学校よりも尚ちょっと明るい様な気もするけれど、一方でやはり淡くて、そもそも少し密度自体が昨日までとは異なる様な空気の中で…というのが、実に卒業式って感じだなあ、と思いました。その分、最終的に4つに収束してゆくというお話そのものの方は、4人個々が抱えるモノの具体的なトコロが見え始めるのも含めて中盤以降に動き出す…という感じでもありますかね。全体を通してもごくまろやかなテンポで、後半は特にそのまろさが個々のシーンの演出としても効いていた…という感じもあります。その意味では、書いたとおりごく淡い空気感で始まったワリにも、それら個々のドラマというのは思いの外結構ハッキリとしたモノだったな、と言いますか、思ったよりその勘所が明快に分り易いモノだったな、という感覚もあります(特に、河合優実ちゃんのお話は、率直に意外なまでに重いモノでもあったし)。私としては実は、中井友望ちゃんのお話位のささやかな方が好きだったりもしますね(この4つの中でも一番好みではあります)。  上で書いたコトともやや被りますけど、今作の4つのお話(4人の女の子)というのは、比較的チャンと決着をつけて卒業してゆくコトが出来た…というコトだとは思ったのです、があくまで個人的には、大概ってそれが出来ずに卒業してゆくモノだから…というコトだと思ったりもしますよね(⇒端的に、一つ位はソッチの方の話でも…と)。まあ、負け続けた・逃げ続けた者の単なる戯言だと思って頂いても一向に構わんのですけれど、結局、何だかんだ「やり残した」コトというのが人生で最も愛おしい(或いは、それがそう成ってゆくコトこそが人生の妙味だ)な~んて、最近はとみに好く考えたりもします。
[DVD(邦画)] 7点(2024-01-27 13:19:41)
74.  LOVE LIFE 《ネタバレ》 
いや~~~コレまた、極めて高度に辛い主題(+しかもそーいうのが最初から最後まで結構テンコ盛り)とゆーか、少なくとも娯楽映画的なナニかでは全く・完全に・微塵も無い…としか言い様がありませんよね。んで同時に、私が監督の過去作を観て来た印象のワリとそのまんまに、今作もまた相当に「行間を読ませる」作風だとゆーか確実に意図的に説明を省いている箇所がそこら中に在って、でソレがこのネガティブな空気感の中でともすれば全て「逆側」に倒れてったりなんかしちゃうと⇒モ~「奈落」にまで堕ちてゆくしかない…という様な映画ですら在るかも知れませんね。参考に他の場所をちょっと覗いてみる限りでも、鑑賞者個々に依って極めて評価が割れているという、その手の作品のよーです⇒ソコには(評価が分れる様な作品であるというコト自体には)私も100%同意できるってトコロではありますね。  でもそーは言っても、テーマ自体はシンプルかつ普遍的な「コミュニケーション・愛するコトの難しさ」というトコロではあるでしょーかね⇒だから、根本的に共感が難しいという様な作品では決してない…とも思うのです。好きな人にだからこそ、言うべきコトを言えない⇔言わなくても好いコトを言ってしまう(・言い方を間違えてしまう)とか、愛しているからこそ踏み込めない⇔却って立ち入り過ぎてしまう、とか或いは、唯々優しく接するコトが(真の)優しさだとは限らない、とか、そーいう類の話なのではねーかな…と。でも、やはり例えば端的に、登場する二組の男女のその「恋やら愛やらの感情」の部分なんかには、特に極めて曖昧・どっちつかずな描かれ方のモノが含まれてるとも思うのですし、個人的にはもう1シーン、ラス前のあの豪雨の結婚式でフラフラ踊ってる木村文乃が一体どーいう表情をしてたのか…なんて、私なんかモ~気になっちゃって日も暮れやしませんよね(「コレもやっぱ映さないんだ!」と+「行き届いてんな~」と、正直流石に感心したとゆーか呆れたとゆーか…)。  結論、私は全然面白い・興味深い映画だと思いましたし、観て好かったとも思います、がソレでも他方で相っ当に観る側の「歩み寄り」が必要な方の作品であるコトも間違い無い…とも思います。寧ろ、その傾向が益々強くなって来ている…とさえ(⇒率直に、この解釈で好いんだよな?と私もやや不安になってまうとゆーか)。ちょっと、若干ながら本当に少しダケは、監督の今後が心配になっちゃう様な気もしてたりなんかもして…(⇒ゆーてまあ、大丈夫だと信じては居ますケド、万一にもラース・フォン・トリアーみたいにダケは為らないでね、と本当にほんの少しバカリは…)
[DVD(邦画)] 7点(2024-01-27 13:02:33)
75.  ヨーヨー 《ネタバレ》 
コッチが長編第2作とのコトで、かつカンヌやらナンやらで激賞された…という隠れた傑作みたいなコトらしーです。内容は、確かにまずはコメディではあるのですが、(作品中でも明らかに仄めかされて居る様に)そのコメディとしてもフェリーニを多分に意識した様なズバリの作風に加えて、ソコで単なるコメディではなくって大恐慌~大戦~テレビの普及~みたいな社会的カタストロフィを立続けに被る芸事の世界の移り変わり…的なストーリーを軸に据えた、ちょっと社会的な要素を含んだドラマにもチャンと成っているって作品なのですよね。  冒頭、トーキー以前の時代の描写はキチンと(この映画としても)サイレントとして描かれてたり、諸々と表現の部分にも全く手を抜いてないし⇒だからドラマとしても率直にかなり好く出来ていると思いました。がしかし、コメディとしては(少なくとも当然に)ソコまでコメディに徹しているワケではないとも(やはり)思えてしまいましたし、んで他方のドラマとしたって終盤はややトーンダウン・大人し目に終わってってしまうという(多少残念な)感じも覚えたりもしたのです。個人的にそれこそフェリーニのこの手の作品ってかなり好きなのでして、だから似てる今作もまた興味深く観るコト自体は出来たケド⇒アッチより(諸々と)上かってゆーと…みたいな感じは否めませんかね(理由もまた諸々ではありますが)。プラスしてもう一点ダケ、コメディとしては今作までの短編2作+前作『恋する男』とも率直にかなり似通った質感(ボケ質)なので、それを立て続けに観たから…てコトも影響してる気はします。重ねてそれでも悪い作品ではないかと思いますので、お暇なら。
[インターネット(字幕)] 6点(2024-01-25 01:10:05)
76.  恋する男(1962) 《ネタバレ》 
短編2作品に続く長編としての初監督作だそーで、主演はまた監督自身が務められてますね。恋愛に奥手な男性が両親に発破をかけられた結果、むしろドンドン酷い有様に大暴走してゆく…というお話で、短編2作品でも見られた様な「やるコトなすコト上手くいかず困り果てる」だとか「ココロ1mmも此処に在らず」みたいなごく間抜けな様子が(またまた)演じられてゆく…のですケドも、例えば本作のハイライト⇒歌手ステラに一目惚れして部屋中を写真で埋め尽くす…とか、或いは中盤に出て来る泥酔女の醜態全開なトコロなんかも、コレってたぶん当時は現在よりも大幅に衝撃的な大ボケだったのだろう、と思ってしまったりもして⇒でも正直今今じゃあそこまででもねーかな…という感覚がやっぱありまして、ですね。。一点、結構コテコテに古典的なコメディだとは思うのですが、コレもやっぱし中々どーしてフランス映画的に女優さんが揃ってメッチャ美形なのです⇒特にラスボスのステラなんてモ~芸術レベル!みたいな感じで。だから再度、コテコテなコメディであるにも関わらずどーしたって何処か品格とゆーか文芸的な趣きみたいなモノも感じられてしまうのですよね(個人的には、コメディだろーとナンだろーとフランス映画は斯く在るべし…と思ってますケドも)。
[インターネット(字幕)] 5点(2024-01-25 01:01:46)
77.  ハウリング(1981) 《ネタバレ》 
大昔の初見時は、正直あまり面白く感じなかったのですが、今回観直すとまた、少なくともラスト30分くらいは(=肝心の「変身」シーン以降は)素直に非常に面白いと思ったのですよね⇒ある意味、ちょっと惜しいな…とまで思わされてしまったと言いますか。流石のロブ・ボッティン…とゆーか、それこそ『遊星からの物体X』とも同じ感想には成りますケド、こーいう物理的なワザ(=努力の結晶)ってある面で確実に「リアル」そのモノだから、時を経ても中々色褪せないとゆーかやっぱスゲーなコレ!と(今観ても尚)思えるのですよね。ただ、件のその「変身」シーンは流石にちょっと尺的には長すぎるとゆーか、軽く3分くらいはやってるから主演のディー・ウォーレスも途中からナニしてれば好いか分かんない⇒だったら逃げれば?みたいなコトにはなっちゃってましたかね。。  重ね重ね、そのロブ・ボッティンの妙技と、プラスαでデーハーなクライマックスを(前半のかな~り高度な詰らなさを耐え忍んだ上で)楽しめば好いダケのシンプルな作品に思えます。ただ、その詰らない前半にも目を向けておくのなら一つ、何ちゅーか結構に色んな「味」がする気もするとゆーか、嘗てのユニバーサル版狼男の雰囲気は当然のコト(⇒挿入映像としても入って来るし)、何処かゾンビ風味とかそれこそ『ウィッカーマン』だとか、ダンテ監督その他がホラーの流行りのアレコレをどーにか取り込んでやろうと苦心してたのかな?みたいな感じもまた覚えますよね⇒まァその一貫性の無さこそが、前半の詰らなさの主因なのかも知れない…とも思いますケド⇒だから前半ももっとシンプルにすりゃあ…と。。
[インターネット(字幕)] 6点(2024-01-25 00:37:46)
78.  不思議惑星キン・ザ・ザ 《ネタバレ》 
史上稀に見る…と言って好いレベルで「頭で理解するのが難しい」という映画かと思いますね。そもそも、こ~んなグダグダをフル尺の映画で観せられて、んで何故にそもそも(お笑い的に)コレがこんなに面白いのか⇒更にソレだけではなく、観てるとまた他にも様々な感情が何故にこんなにココロに沸き起こってくるのか(喜怒哀楽は無論、後半は友情やらナンやら、最後には確実にちょっと感動までしてまう始末でありまして)。理に適った説明という意味ではまず非常に困難だと思いますし、率直にいまレビューも極めて書き辛いです。でも、私としては今作もやはり確実に一種の奇蹟=天才の為せるワザ、だったかとは思うのですよね⇒とゆーか、やっぱラストでアレだけ謎に感動してしまったのだから、コレはも~「そう思わざるを得ない」という方が近いです。  一点だけ、小賢しいお世辞文句も並べておくのなら、コレ、日本人たる我々にとっては、言語がロシア語だった=英語じゃなかったのが、なお一層「効いてる」よーな気もしてますよね。こーいうシュールなコメディって、むしろ日本でこそ(映画でも)見かける頻度は(特に西欧~アメリカと比べたら)多い様な気もするのですケド、逆に近年の日本のシュールコメディが諸外国ではどのようなモノに見えてるのかとゆーのは、今作を観た後だと(その観点から)少し気になる様な気もしますかね⇒まあ、今作とは違って邦画のその手のヤツって、言語的な笑いが(やっぱ)より多い気もするので、広く観られてるって状況では絶対にないとも思いますケド。
[インターネット(字幕)] 8点(2024-01-22 00:01:51)
79.  私はゴースト 《ネタバレ》 
極めて低予算で製作された作品…とのコトで、ごく非常にコンパクトな尺+映像も使い回し・繰り返しなモノが散見されるなど、いくら低予算ホラーとは言えど(一本映画撮るってなったら)やっぱ苦労は多かった⇒ソコを工夫でナントカ乗り越えた、という涙ぐましい感じは第一に大いに感じ取れるのです。しかし、その工夫もろもろのクオリティ・オリジナリティといったトコロはまた、率直に意外なマデに高度で緻密なモノではなかったか…とも思われたのですね。舞台設定=ある種の世界観からして、コレは主人公(とゆーかほぼ唯一の登場人物)が「自分が死んだコトに気付いていない幽霊」…というやや飛び道具的な存在だからこそ、平凡な一軒家の中をひたすら行き来する同質的な映像(+一部はその上にシンプルな繰り返し)を用い、かつ大した説明もつくり込まないのに見事に成立すると言うべき空気感⇒否、ユニークな「異世界感」とすら言えるモノであったかな、と感心してしまいました。低予算だからある意味「こーするしかなかった」ハズなのに、ソレが(いつの間にか)弱みではなく強みになっていた=出来ていたという点で、まずはその部分については傑出した作品だったと言って好いかとも思うのですよね。  正直、ホラーとして恐怖シーンの手数は多くないし、だから(例え前述の優れた雰囲気が全編に行渡っていたとしても)尺をもう少し欲張ったら途端に成立しなくなる様な作品だったとも思います。重ねて、その面にしても選択を間違えなかったというコトに加え、私としては恐怖描写だってセンス自体は好かった・キレ味有ったとも思うのですね。音の使い方が好かったですね⇒まあ重ね重ね、あれだけ散々「フッた」んだったら、ビックリ箱的に驚かすにしてもそりゃ効果的にはなる…とも思えど、ソレでも大いにビクっとさせられちゃったとゆーかコレだってホラー的にそ~んなに簡単なコトではない…とだって思っては居るのでして。プラス、全体として無駄な説明を(やっぱり)しない+謎・伏線も100%回収し切ったりしない、という(コレもある種の低予算ゆえの)「不親切さ」⇒からの観終わって尚の不気味さ・不穏さとゆーのも、やはり個人的には超・好みだったりしました。もろもろと中々に素晴らしく「調和」した佳作だったなあと思います(こーいうのこそオススメしたいですよね)。
[インターネット(字幕)] 7点(2024-01-21 12:45:29)
80.  ミス・マルクス 《ネタバレ》 
カール・マルクスの末娘エリノアが、父の死後その志を継いで政治活動に邁進し業績を残すも、後に43歳の若さで非業の死を遂げた…なんてコトを知ってるハズもなくって、だから伝記映画としては(その時点で)そこそこ興味深く観るコトが出来たとも思いますし+シンプルに政治運動的にはごく非常に立派な女性だったのだな…とゆーのも全然しっかり伝わってくるトコロかとも思いました。しかし、またシンプルに映画としてはあまり面白く観れなかったとゆーか、ちょっと???となってしまう様な箇所も大いに散見されたとゆーか………何よりもまず、他でも散々に言い尽くされているコトだとは思いますが、オーラスのこの描き方(解釈)てのは、流石にちょっと無理があり過ぎる…という気が第一にはしてしまいますかね。彼女は社会主義的な政治活動家であると同時に、主に周りの男どもが(親父も含めて)ドクズだらけであったというコトが原因ともなって、本作ってたぶん政治ものとゆーよりはフェミニズム映画の方により近くなってると思うのですよね(⇒製作の根本的なモチベーションも、たぶんソッチの方に在ったのではねーかな~とさえ)。だから尚更、この非業の結末をこ~んな感じでポジティブなモノに唯々見せかけようとする…てのは、個人的にはやっぱ無理筋としか言えないかな~と。。  他、シンプルにあと説明が足りてるか足りてないか(=観てるダケで何が起こってるか全部分かるか)と問われたらソレも無理!と言うしか無い様な予習前提みたいな感じでもあり、んでその原因の一つだとも思えてるのが所ドコロにドエラくスローモーな無音無言の芝居のシーンがちょこちょこ入ってくる…コトに依る(部分的に)ちょっとマロ過ぎるテンポ、ですかね(⇒とゆーか、中々こんなん観たコト無かったカモ?とでも言いたくなる様な、ある種「異様な」リズム感を擁する映画だったかな…とすら思えてますね)。お決まりのインターナショナル高歌放吟!がやっぱチラホラ挿入されんのと、最初と最後はフツーに思い切りロックンロール絶唱!だったりだとかも含め、何やら演出の一つのキモとして「歌」を活用したったろう!て映画だったぽいのでソコの効果を狙ってのコト……だったのかどーかは、私にはやや確信持てないトコロではあります。
[DVD(字幕)] 4点(2024-01-20 16:39:01)
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