801. KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV
ゲームの「FF15」を遊ぶ予定の人は、先にこの映画を観ておくことを絶対にオススメします! この映画はゲーム本編の冒頭部分で旅に出た主人公達が知らなかった重要な事件を描いており、これを観ると深くゲーム本編にも没入できること請け合いでしょう。むしろ、これを観たら否が応にでも本編の期待が膨れ上がる事間違いなし! もちろん、FFに興味ない人でも、この映画単体で十分に楽しめるボリュームとなっております。 とにかく映像が綺麗。人間の動きとか、ここまで自然なのは凄いと思う。勿論俳優のモデルが居るのですが、もうここまで来たら人いらなくね?と思えてしまうレベル。ただ、物語自体はそれほど革新的なわけでもなく、映画ファンならば何処かで観たことあるような映像だなと思ってしまうかもしれません。(「ロード・オブ・ザ・リング」とか「スターシップトゥルーパーズ」とか) でも、人間ドラマはしっかり描かれているし、キャラクターも魅力的だし、派手なアクションがとにかく多いので、なかなか見応えのある作品だと思います。 [地上波(吹替)] 7点(2016-11-17 13:01:31) |
802. この世界の片隅に(2016)
映画館で観て以来5回以上は観ていると思うが、なかなか納得のいくレビューが書けず削除してしまっていた。 結局この映画の何が良いのかと言うと、最初はほのぼのした戦時下の日常が描かれ、大変な時でも常にマイペースなすずさんに癒され、のんのちょっと間の抜けた優しい台詞にもホッとさせられ、戦時中とはいえほんとに普通の日常が描かれるので楽しいなぁと思っている所に突然降りかかかる戦争の火の粉。まさに不意打ち。しかし、戦時下を描いているのだから当然の展開。この映画はそういう展開にならないんじゃないかと何処かで安心していた心をこれでもかと打ち砕く。 だからこそ、最後の悔し涙を流すすずさんを見ていると胸が張り裂けそうになる。 このシーンはほんと何回観ても心が揺さぶられる…。 [映画館(邦画)] 10点(2016-11-17 02:44:53) |
803. デッド・オア・リベンジ
いかにもB級なタイトル!パッケージ!もちろん中身も期待を裏切らないB級、いやC級ぶり! とにかくこのストーリー展開には呆れを通り越して尊敬の念すら抱かせる、ツッコミ好きな人には大変オススメしたい作品だ。 ネタバレしない程度に物語を説明すると、男女3人が山登りに来ていて、そのうちの一人の男が地雷を踏んでしまって動けなくなるというもの。しかし、実はその地雷は一緒に来ていたもう一人の男が仕掛けていたというぶっ飛んだ設定だ。なんでそんな事をしたかというと、そいつに一緒に来ていた女を寝取られたからだそうだ。その復讐のためにわざわざ3人でアメリカから飛行機でジョージアへ旅行に来て、何時間もかけて山に登って、そこに地雷を仕掛けておいたのだ。 ・・・ふぅ~。 どうだい?ツッコミ所満載だろう? しかも、普通はこの地雷を仕掛けた男が悪役として最後まで物語の責任を取るが、この男はそのまま帰ってしまうぜ~?もう戻ってこないぜ~?しかも、この後全く関係のない悪者が登場して、さらなるツッコミ所の嵐になるぜ~? どうです?なんか見てみたくなったでしょ? え、ならない? つまらないんだけど、何故か人に勧めたくなる不思議な作品。 私は2度と見ませんが・・・。 [DVD(字幕)] 6点(2016-11-15 15:35:09) |
804. バーバー
ボブの渋い演技と雰囲気だけは良い映画、しかし・・・。 「ファーゴ」を思わせる巻き込まれ型、というより巻き込み型サスペンスで、コーエン兄弟らしい展開が続くのだがもはや意外性を狙いすぎちゃってる感がすごく、有り得なさすぎる展開が続くのでいまいちのれなかった。 UFO→車のホイール→医者の頭に付けるやつ、と連想させる流れには思わずニヤリ。この監督、ほんとに丸い物が好きねぇ! [DVD(字幕)] 4点(2016-11-15 15:17:48) |
805. 赤ちゃん泥棒
とにかくハチャメチャ! 基本ドタバタコメディだが、そんなに笑える場面があるかと言われれば微妙な感じ。 後半いきなりマッドマックスばりのアクションが展開されたりやりたい放題。 ジョングッドマンとニコラスケイジの大げさな過剰演技が見所っちゃー見所。 屋根に赤ちゃん乗ってるかもしれないのに急ブレーキ踏むなよ・・・ [DVD(字幕)] 4点(2016-11-13 19:55:31) |
806. ファーゴ
目撃者から特徴は変な顔、とにかく変な顔としか言われないスティーブ・ブシェミがコーエン作品では珍しく準主役級を演じているので好きな作品。悪役ながら妙に憎めないとぼけっぷりが最高。最後はやっぱりトホホな感じになる所もお約束で笑えます。 サスペンスとユーモアの絶妙なバランスが最高だが、ちょっと都合良すぎる展開も目立つ。 悪役たちに焦点を当てているせいか、女性警官の捜査の過程があまり描かれないので、いきなり事件を解決しちゃってる感じがするので、そこはもう少しじっくり描いて欲しかった所。 [DVD(字幕)] 8点(2016-11-13 19:51:24) |
807. オー・ブラザー!
コーエン兄弟に限ったことではないが、作家性の強い監督が豊富な予算を得て好き勝手撮ったらつまらなかったというお手本のような作品。 まず、テーマに一貫したものがなくジャンル不明な中途半端な物語であるという点。 次に、登場人物に全く魅力を感じない為、全然感情移入できない点。 現実離れした、無駄とも言える大仰なシーンが多くて閉口する点。 以上の理由により、全然面白くありませんでした。 [DVD(字幕)] 3点(2016-11-12 21:01:18) |
808. バートン・フィンク
こういう巻き込まれ型サスペンスは大好きなのですが、映画の解釈を観客に投げてしまっている点が少々ずるいなぁという印象。 人によっては怒るだろうし、人によっては色々考察して楽しむんじゃないでしょうか。 私は前者でしたが・・・でもなんだかんだでこの怪しげな世界観を楽しめたので良しとします。 [DVD(字幕)] 8点(2016-11-12 20:53:57) |
809. 未来は今
好きなコーエン兄弟作品マイベスト3位に入るくらい好き。 何より徹底して作りこまれた世界観が好きだし、この映画内で起こる全ての事象がやり過ぎなくらい大げさに描かれている所が好き。 何の会社なのかよくわからないけど常に手紙で溢れてるし、それを仕分ける人だけで何人居るんだよ?ってまずツッコミたくなる。 書簡を送るために張り巡らされたパイプとか(科学的にどういう原理で送られてるんだ?)、常にタイプを打ち続ける謎の機械とか、そして大いなる秘密が隠された巨大時計の歯車とか、そういったものを観てるだけでなんだかワクワクさせられる。 物語的には相当ぶっ飛んでて非常にくだらない部分もあるんだけど、というか全部がくだらないんだけど、ティム・ロビンスのあのニヤケ顔を思い出すとまた観たくなってしまうんだなこれが。何が面白いのか上手く説明できないけど、不思議な魔力のある映画だと思ってます。 [DVD(字幕)] 9点(2016-11-11 21:41:39) |
810. ニュー・シネマ・パラダイス
この映画の永遠のテーマ、激論「オリジナル版」VS「劇場公開版」の話は今回置いといて、この映画は昔ながらの劇場に慣れ親しんだ人なら誰しも、その琴線に触れる作品ではないだろうか。 懐古厨乙!とか言われそうだが、私も地元の映画館で閉館する日にこの映画が記念上映されたので観に行き、深く感動したのを覚えている。今の綺麗なシネコンしか知らない人が見たら驚くだろうが、真昼間から煙草をふかしながら見てる人が居たり(禁煙だけど)、場所によっては前の人の頭で完全に視界が遮られたりとか当たり前で、座席取りも命がけだった。まあ、余談はこれ位にして、「劇場公開版」は本来あるシーンがカットされた言わば不完全版なので、監督も「オリジナル版」を観てほしいと言ってる位だから、やはり「オリジナル版」の方を見るべきだろう。※以下入力が面倒なので「オ」「劇」と省略させていただきます。 「劇」を観てから「オ」を観ると、ある意味裏切られたような、そんな事知りたくなかった。純粋に感動できない。という声が多い事も知っている。私自身もそうだった。しかし、歳を重ねるごとに「オ」の方がより人間ドラマとして深みのある物語だという事がわかってくる。むしろ「オ」こそが全てであり「劇」はいわばダイジェストに過ぎない。そうとさえ思っていた。 だが、そんな時ふと思い返したように「劇」を観ると・・・。 ああ、これはファンタジーなんだなと思い出せてくれる。純粋に映画の素晴らしさ、映画館の楽しさを思い起こさせてくれる。人間ドラマの部分が省略されたからこそ、この映画館という主役に対して一層の憧れと感動を純粋に味わせてくれる。そんな気がした。 あー結局、激論「オ」VS「劇」やっちゃってるじゃんというツッコミはなしの方向で・・・。どっちもそれぞれ良さがあると思うので両方お勧めです! [映画館(字幕)] 9点(2016-11-10 22:06:59) |
811. デス・ルーム
な、なんじゃこりゃー!! というのが率直な感想。 私もオムニバスとは知らずに見て、エンドクレジットで各話の監督名がずらずらと出てきて唖然とした感じ。 いきなり部屋に閉じ込められて怖い話をすれば出られるかもしれませんよ?って時点ですでにおかしいのに、そこから語られる登場人物の話があり得ないとかぶっ飛んでるとかのレベルを遥かに凌ぐもので・・・。 普通なら色んな怖い話が楽しめてお得になるところを、0点級の映画を立て続けに5本も見させられた感じで、これはもう完全に損しているとしか言いようがない。いや、苦痛でしかない。そんな映画体験が楽しめます。 [地上波(字幕)] 0点(2016-11-10 21:41:35) |
812. ミラーズ・クロッシング
地味ながらなかなか見応えのある作品。 特に銃撃戦の場面が好き。笑っちゃうほど弾切れしないマシンガンのマズルフラッシュの大げささとか、やたら派手なのが良い。 あと、スティーブ・ブシェミがチョイ役すぎて物足りない。 [地上波(字幕)] 7点(2016-11-10 21:34:02) |
813. オーバー・フェンス
「海炭市叙景」、「そこのみにて光輝く」に続く函館3部作(?)の3作目。 3作に共通して言えることだが、その作品全体の雰囲気が重く、陰鬱としている。 同じ原作者なのだから当たり前かもしれないが、函館がそういった暗いイメージでとられないか心配してしまうほどだ。 物語的には「そこのみ~」に非常に似ている。主人公も無職で、いつも暗い部屋で鬱屈した日々を過ごしている。やがてホステスの女性と出会う事で変わっていくのだが・・・。 池脇千鶴が蒼井優になっただけやん!と言えなくもない。 しかし、このヒロインである蒼井のキャラがかなりヤバい。池脇のキャラがどこにでもいそうなリアルな人物だったのに対し、かなり作りこまれているというか、ぶっ飛んでるというか、メンヘラ過ぎるので、主人公に対してもそいつだけは止めとけと終始思ってしまった。 おまけに音楽までもの悲しい感じで、より空虚さが感じられ、「そこのみ~」よりもさらに希望のない物語だったように思う。 とにかくこの主人公が何を目指しているのか全然わからないし、ヒロインにしても病気としか言いようがない壊れキャラなので絶対明るい未来は見えないし、一体この映画は何を訴えているのかすらわからなかったというのが正直な所。 でも、そういう心に闇を抱えた人物達の描写は非常に丁寧に描かれていたのでそこは良いと思った。しかし、これだけ厳しくなってる近年において堂々と飲酒運転する場面があるのはよろしくないかと・・・。 [映画館(邦画)] 4点(2016-11-10 21:20:16) |
814. ノーカントリー
え?主演トミー・リー・ジョーンズなの?出番少ない上にあまり必要なくない? チャールズ・ブロンソン似の渋いおっさんこそ絶対主役にするべきだよ! という疑問を抱いたが、やはりそこは巧みなコーエン兄弟の事だから敢えてそうしてるのか。 ストーリーも普通だったらこうなりそうな展開でもそうならないというか、わざと定石を外してる感じ。 利点は先の展開が読めないことだが、欠点はまとまりに欠けるのと観客に解釈を投げている所。 エンタメ作品だと思って観た人は絶対首を傾げるはず。 個人的にはこんなB級テイストな物語をよくアカデミー向けな大作に仕立て上げたなぁと感心した。 [地上波(字幕)] 7点(2016-11-08 10:31:32) |
815. ビッグ・リボウスキ
凝りに凝りまくった映像と超個性的なキャラ達が繰り広げるドタバタギャグの面白さ! コーエン兄弟らしい巻き込まれ型サスペンスだが、物語は脱線に脱線を重ねサスペンスとしては完全に破綻を期してしまっている。しかし!全編に散りばめられた細かいギャグやブラックユーモア、意外すぎる人物設定(ひ弱そうな男が実はサーファーとか)が次々に繰り出されるので飽きない。また、登場人物が皆強烈なインパクトで、その配役も素晴らしい。ジェフ・ブリッジズはこの愛すべきボンクラ主人公を実に自然に演じていたし、キレキャラを演じさせたら右に出る者は居ないジョン・グッドマンのキ〇ガイ演技っぷり!スティーブ・ブシェミは相変わらず扱いが酷いが、コーエン作品にはなくてはならない存在。他にもロリコンで男色家の変態とか、怪しげなキャラクターがこれでもかという位わんさか出てきます。 万人が楽しめる映画ではないだろうが、その独得の世界観にハマれればもうこの映画の虜になるはず。 [DVD(字幕)] 10点(2016-11-08 04:32:54)(良:1票) |
816. バトルシップ(2012)
《ネタバレ》 さあアメリカ万歳映画の時間ですよ~ 宇宙からエイリアンがやってきた!敵かわからないけどとにかくやっつけよう!先制攻撃だ! しかし、エイリアンもの凄い武力で全く歯が立たない、味方の戦艦も沈んだ!指揮官はヘタレだし、どうしようどうしよう。 そうだ!日本人の将校に指揮を執ってもらって、退役軍人達を集めればなんとかなるかもしれない。ブイにレーダー付けたから相手の動きも手に取るようにわかるし。 (急に攻めが弱くなるエイリアン達) 真正面から突っ込んで砲弾撃ちまくったらなんか勝てた!万歳! 一方地上ではエイリアンとの肉弾戦にも勝利!ばんざーい! いやぁこれだからアメリカ万歳映画は面白いですねぇ。 終わりよければ全てよし!細かい事気にすんな!という大雑把な姿勢が素晴らしい! これは頭空っぽにして楽しむのが正解! ただし、観終わった後は確実に頭が軽くなるので覚悟して下さい。 [ブルーレイ(字幕)] 8点(2016-11-05 16:57:27) |
817. 星を追う子ども
他の方も仰られている通りジブリもどきな世界観が展開されていました。 前作「秒速~」でようやくSFから離れたと思ったら、また思いっきりSFファンタジーで観客置いてきぼりの様相を呈していた。 ジブリとの決定的な違いはやはりキャラクターの魅力だろう。 どこにでもいそうな人が冒険する事で共感を呼ぶ狙いがあるのかもしれないが、表情のパターンがなんとも乏しく、キャラクターに生気がこもっていないのが致命的だ。 そんなんだから物語にも入り込めず、ただ茫然と意味不明なストーリーを追うことを余儀なくされる。ある意味修行のような体験である。 [地上波(邦画)] 1点(2016-11-04 19:31:14) |
818. 秒速5センチメートル(2007)
「君の名は。」を観て、他の作品も気になったので新海誠マラソンをしているが、そろそろ限界かもしれない。 この監督の映画は自分には合わない。そう確信した。 本作は下手なSF描写が無い分まだそこそこ観れたが、やはり全体的に臭い台詞のオンパレードなのがちょっと・・・。 相変わらずのモノローグの多用。没個性的と言うかステレオタイプな何の魅力も感じないキャラクター達。背景は綺麗だがあまりにそれを見せたがりなカメラワーク。 「今振り返れば きっとあの人も振り返ると 強く感じた」→で同時に振り返るシーンは「君の名は。」に繫がるわけですね。わかります。 山崎まさよしの歌がかかった辺りからやっと面白くなってきたなぁと思っていたら、その歌と共に映画はもう終わっていました。 [地上波(邦画)] 4点(2016-11-04 19:21:56) |
819. 雲のむこう、約束の場所
この映画の中では物凄く壮大な何かが行われているようだ。 しかし、それが何のなのかはわからなかった。 シリアスな戦闘ものかと思えば、急にほのぼのした青春系になる。そのギャップに付いて行けなかった。 あと、吉岡秀隆のモノローグも狙いすぎてて嫌いだった。 「ほしのこえ」はまだ短い上映時間だったから許せたが、本作は長すぎて苦痛だった。 相変わらず同時に同じセリフを言う主人公とヒロイン。 [地上波(邦画)] 2点(2016-11-03 21:24:22) |
820. ほしのこえ
「ねえ、私たち宇宙と地上とに引き裂かれる恋人みたいだね」「私は(僕は)ここにいるよ」 新海誠作品はデビュー作から既に主人公とヒロインが同時に同じセリフを言うってのが恒例なんですね。 ↑にわか新海フリークの私が適当な事言ってます。スルーして下さい。 「君の名は」→「言の葉の庭」→「ほしのこえ」 という順番に観てますが、本作を観て新海誠作品の特徴が大体掴めたと思う。 ひたすら青臭い台詞の応酬とSF的世界観と美しい背景描写。同時にしゃべる主人公とヒロイン。 さすがに1作目だけあって画力は低いし、声優も下手なとこあるけど、この独特の世界観は既に構築されているんだなと思った。 エヴァンゲリオンの影響をもろに受けてそうなロボットSFだったのには驚いたが。この観客置いてきぼりに突っ走る感じは凄いと思った。 [地上波(邦画)] 3点(2016-11-03 20:00:54) |